「ヤマノススメ セカンドシーズン(TVアニメ動画)」

総合得点
72.6
感想・評価
809
棚に入れた
3630
ランキング
1095
★★★★☆ 3.9 (809)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
4.0

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ストーリー性は増し

 原作は未読。
 1期は1話5分のショートアニメでありながら、それなりにストーリー性を感じさせる
ものだったが、本作は1話15分に伸びた分、よりストーリー性を感じさせる内容になっている。

 登山の方も前期のピークが高尾山だったの対して、本作は三ッ峠山、富士山、谷川岳と
本格的になってきている。
 もっとも作品がキャラクタードラマ重視のためか、15分という尺のため、いわゆる登山
そのもののうんちく的な部分は必要最低限といった印象。

 ストーリー構成的には富士山が前半の、谷川岳が後半のピークといったところだが、
富士登山では主人公の雪村 あおいが高山病により登頂に失敗するという展開。
 日常系作品の場合、「なんだかんだでうまくいく」といった展開が多いだけにこの結末は
結構驚きであったが、富士登山前のあおいの母親の反対問題なども含めて、登山の楽しい
部分だけではないところもちゃんと描きたい作品のようで、個人的にはこういうスタンスは
好感が持てる。まあ作品のテイストから鬱にならない範囲内でといったところではあるけど。
 あとあおいの挫折から再び登山に向き合うようになる流れは、スポーツものによく見られる
敗北からの再起に近いものがあり、ストーリーの盛り上げにうまく機能していた印象。

 一方、後半の谷川岳登山はあおいと親友の倉上 ひなたとの約束を果たすものであり、
作品終盤に相応しい内容。
 事前の二人の不安とは裏腹に二人の関係性も、登山への向き合い方もより良い方向に
いったようでなかなか良い結果に。

 キャラに関してはあおいとひなたを主軸に、齋藤 楓と青羽 ここなが脇を添えるといった
基本図式は1期と変わらずだが、楓とここなのピックアップ回があるなど、この二人に対する
描写比重が高まり、それにより内容に広がりを見せてきた感じ。
 特にここなは最年少キャラながら、色々な部分で優秀な部分を発揮し、作品屈指の
ハイスペックキャラといった印象。

 そして、本作より第五の登山キャラである黒崎 ほのかが登場。
 これまでの4人とはまたタイプの異なるキャラだが、単独登山を好み、中の人が東山 奈央氏と
いうこともあって、「ゆるキャン△」の志摩 リンを思い出してしまう。
 まあ、ほのかとリンはそれぞれ違ったタイプではあるんだけど。

 登山部分以外ではあおいが洋菓子店でバイトをするくだりが、内向的なあおいがバイトを
すること自体やスーさん、小野塚 ひかりといった新しいキャラとの出会いも含めて印象深い。
 孤独だったあおいが、1期序盤でひなたと登山をするところから始まり、次第に自分の世界を
広げていく展開は視聴者ながら、なんだか嬉しくなってくる。

2022/10/26
2023/06/10 脱字追加

投稿 : 2023/06/10
閲覧 : 104
サンキュー:

5

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