「映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ (アニメ映画)」

総合得点
66.5
感想・評価
53
棚に入れた
224
ランキング
2773
★★★★☆ 3.4 (53)
物語
3.2
作画
3.4
声優
3.6
音楽
3.4
キャラ
3.6

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ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

説明の章。そして、総集編。

【概要】

アニメーション制作:P.I.C.S.、OLM Team Yoshioka
2022年4月1日に公開された128分間の劇場版アニメ。

監督は、木下麦。

【あらすじ】

口数の少ない中年タクシー運転手の小戸川は狭い交友関係で平凡に生きていた。
その彼が、本人の意図してないところで「練馬区女子高生失踪事件」の関係者に、
知らず知らずに接触していて、また一人暮らしのはずの小戸川に不審な行動があり、
彼が事件の犯人と疑う人もいた。

小戸川の交友関係にある人達。バズりたいネット配信者の大学生。
地下アイドルを経て本格デビューを控えたアイドルトリオ、そのおっかけ。
反目し合うヤクザ。警察官。小戸川に敵意を持つ者。

様々な登場人物の意志と偶然が絡み合い、
それは、失踪事件の真相に迫ったり巨額の金銭を巡った計画にまで繋がっていく。

事件は一応は終わったのだが、今回はその事件に関係した17人の証言を集めて、
物語の舞台裏に迫る。そして、事件のその後がほんの少し語られるのだった。

【感想】

TVアニメ版の二周目の代わりに視聴。本編にちょこっと別々に出てきたキャラたちが、
実は探偵であり、その探偵三人組の取材という体でTVアニメの筋書きの補完と説明の役割で、
あのシーンであのキャラはこのように思っていたと、
TV版の映像で振り返りながら説明する総集編映画。
そのために喫茶店で解説的に喋ってるだけのシーンが多くて、
それは既にストーリーを知っている人向けのシナリオで、新規の人にはオススメできないですし、
本編の中身を反復?復習するだけの目新しさもない話が退屈で夜中に見てて寝てしまい、
後に起きてられる時間帯に途中を飛ばさずに見返しました。

TV版にも増して延々と喋っててアニメーションならではの楽しさが薄くて、
この内容なら作業用BGMとしてのドラマCDでええじゃないの?
公式HPにある煽り文句の装飾過剰な仰々しさに反して劇場で見るほどのものではない。
せいぜいTV放送での総集編回として消費されるレベルの内容。
これをチケットを購入して劇場で見てたら、がっかりしたかなと思いました。

「オッドタクシー」の面白みは、先が見えない展開からくる不気味さへの驚きと興奮の連続であって、
ネタがバレててしまうと単に展開をなぞってるだけで、同じ話でもこうまで満足感が減るものかな。

事件の元凶である真犯人と小戸川がどうなった?と結末をはっきり見せないままに終わった、
そのTV版の続きの展開を観るための総集編。しかし、その目玉であるはずの続きも2分間しかなく短く、
あっさりし過ぎで結末も映像ではっきり見せない肩透かし。
バッドエンドを示唆するTV版最終シーンの続きを見られたのは良かったのかもしれませんが、
個人的にはその映像から得る感情は特に無かったかな。
某吹奏楽アニメ第2段の追加カットが徹底的に物語の情緒を深めてたのとは、それはもう対象的に。

エンドロールのハッピーエンド的なぬるくて短いワンカットの連続。
なんで樺沢がキャラが揃っての花見の席にいるんだ?との個人的な感情はさておいて、
この映画は視聴者・観客への説明が目的であって、右脳重視の人にはドラマの表現が足りてない。
そういうジャンルの作品と思いつつも、何故評判が芳しくないのか、
追加シーンと追加カットの薄さを実際に見て納得しました。


これにて、感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2023/06/20
閲覧 : 151
サンキュー:

21

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