takato さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
デオドランド(一部は除く)されたイニシャルD。主人公が美少年過ぎて驚いた。
イニD、最後のほうは作画がボロボロ過ぎて流石に見るのが辛かったけど、本作は全体的に凄く丁寧に作られてて落差がパナい。しげのさんの絵柄を活かしつつよスッキリとした嫌味じゃないくらいに今風なキャラデザに落とし込んでいるセンスが素晴らしい。なにより主人公が美少年過ぎてびっくりしました。これは薄い本が欲しくなるレベル。ヒロインの佐倉さん演じる太眉も良し!。
ただ、良くも悪くも泥臭い漫画なヤンマガの星だったイニシャルDに比べると全体的にデオドランドされちゃってる感じで少し物足りない。スペックじゃなくて、敵や脇役の人間臭いキャラ立ちが大切だったイニシャルDの良い部分を引き継いでくれてるかなぁ?。
実質ヒロインがメカニックのオッサンというのはええけど、やはり樹や池谷先輩といった脇のキャラの青春や恋愛といった人間模様も含めての面白さだったし、文太や涼介みたいなメンターも欲しい。主人公のカナタにしろ拓海に比べると、美少年だけどイマイチ奥行きに欠ける。
こうなるとイニシャルDの特徴は、やはり走り屋という社会の端っこで脚光を浴びなくても命を燃やしてる人々の話だったからより共感できる部分が多かったんだなって気づけた。金もない、名誉もないそれでも頑張る日陰もんってのは不良憧れなくてもオタクな自分でもノれる。そこが本作だと日向も日向だしなぁ…。
それにしても、今時じゃないフェミ激怒しそうなレースクィーン描写が多いのが謎。イニシャルDではあんまりなかったのにそういうの。色々気になる点もあるが、出来栄えは優等生でしっかりした造りなので1クールじゃ物足りないので早く続きを!。