「ゆるキャン△ SEASON3(TVアニメ動画)」

総合得点
66.2
感想・評価
54
棚に入れた
357
ランキング
2899
★★★★☆ 3.4 (54)
物語
3.3
作画
3.2
声優
3.6
音楽
3.4
キャラ
3.4

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:今観てる

拭いきれない「コレジャナイ」感…

詳細は公式サイトでも。あるいは1、2期とか、「へやキャン△」とか、そのへんを観ればいいんじゃないすか。

空前のキャンプブームという社会現象を巻き起こした「ゆるキャン△」の3期です。制作はC-Stationからエイトビットに変更となりました。

これだけのヒット作が、ここから制作会社が変わるのは悪手でしかないとは思います。うまく機能することがほとんどない。例外として、「進撃の巨人」がWIT STUDIOからMAPPAに変更したぐらいしか思い当たらないです。

一説によると、監督・制作会社は1、2期と劇場版までの契約だったようで、思いの外ヒットしたので3期が作られることになり、制作スケジュールが合わないとか、そういった理由で変更されたとか。

でまあ、案の定、事前のPVでキャラデザが大きく変わった印象を持ちました。ただ、これは原作のキャラデザに寄せたともいえるわけで、実際1話を観た印象では、むしろ悪くないという気がしました。

ただ、最大の懸念材料はシリーズ構成・脚本のピエール杉浦氏。
アニメを良くご覧になる方なら、あの「くまみこ」の悲劇は覚えておいででしょうね。

余計なことを一切せず、原作に忠実に構成するならかまいませんが、やめてくださいよ、なでしこが闇落ちするとか、野クル部が山梨県民から石を投げられるとか、そういう話にするのは。

それにエイトビットは今期、「転スラ3期」「魔法科高校の劣等生3期」の制作も請け負っているという。クールに3本も4本も請け負って、好結果になったためしがないです。最近だってProject No.9がやらかしたばっかりでしょうが…

実写を取り込んだ背景作画は、違和感しかなかったものの、初回はそこまで破綻したという感じではありませんでした。ただ、やっぱり不安はつきまといます。

さて、どうなることやら。

=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
有り体に言えば、1、2期までの空気感とはまったく違うということ。
それが構成によるものなのか、演出のせいなのか言語化できていないんですけどね。まあ、まだ2話なので、新スタッフがそのへんの“尻尾”を掴ませていない感じ。

確かに、おそらくは原作とかの流れとかもそうなんでしょうけど、なんて言うんだろうな…。1、2期のガシッと掴まれる感じがないというか。

ほんのり感じた違和感は、ちょっと演出が過剰になっているのかなと。それを端的に感じたのが、恵那の家で庭キャンするシーン。千明がソーセージ作る道具持ってきました。それはいいです。で、それを散弾銃に見立てて遊ぶシーン。

1、2期では、ちくわは犬。あくまで犬。なんですが、んーっと、いや確かにバーンてやったらパタッと倒れる芸をする犬はいるけどさ…。で、ゾンビ犬とか、そんなこと今までやってなかったっしょ、ちくわ。

野クルメンも、ふざけるけども、あんなゾンビ的な悪ふざけしなかったよね。そういう過剰な演出、「ゆるキャン△」に要らないですから。

もうひとつは、ん~、これは気のせいなのかなぁ。劇伴が物足りない。「ゆるキャン△」の空気感を作り出してきたのは、絶妙なタイミングで差し込まれるケルト音楽調のBGM。なんていうか、これの使い方が「コレジャナイ」。駅でみんなと別れて一人になったなでしこ。ここのシーンが静寂って、ちょっと違う気がするんですよね…。

これだけのビッグタイトルだけに、ここで制作を引き継ぐというのは非常に困難ではあると思います。それはわかるのですが、なんていうかなぁ。「制作が代わったからには、こちらの色を出したい」というのが丸わかりというか。そして、それが「コレジャナイ」になっちゃっている感じ。

キツい言い方かもですが、普通の日常キャンプアニメに成り下がったかなと。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
えっと、僕ァ「ゆるキャン△」を観てるんであって、静岡の観光番組を観てるわけではないのですが…

なんていうんでしょうねぇ…
もうね、ずっと「こうじゃない。こうじゃないんだよぉ」と思いながら観ています。

まあ、これが初めての「ゆるキャン△」なら、こういうんでもいいんじゃないですかね。でも、秀逸だった1、2期を観た後だと、これはもう「ゆるキャン△のような何か」、という感じが…

やっぱ脚本がなぁ…
いくら一人旅だって、なでしこのモノローグがあんなに多いってことない。
しまリンと綾乃、吊り橋渡りすぎ。逐一、全部を紹介するってことないでしょ。で、結局「あー、吊り橋制覇~」って、そんだけかいっ!

なんていうか、全体的にみれば、随所に「ゆるキャン△」要素があるんだけど、それを凝縮せずに余計な何かで割っていて、それで薄まっちゃっている印象。

なんか違うんだよなぁ…
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
「\コンニチワ/」的な表現、乱用するなよ…

てのは些末な問題。
ぶっちゃけて言いましょう。

つまんない!

なんで2話使って、まだキャンプしてねえの?
あのさ、どう考えても構成のバランス悪いでしょ。そんな田代トンネルを逐一通過したよって絵、要ります? 退屈で、めちゃくちゃ30分(正味23分)が長く感じました。

静岡の道の駅ででも流せばいいんじゃないスカ? この放送を。
制作会社…っていうか、京極監督が外れたのは大きいですね。そして、「くまみこ」の脚本家がシリーズ構成に入ったのも…

次で判断します。
まさか「ゆるキャン△」が切るかどうかの瀬戸際にまで落ちるとは思わなかった…
{/netabare}
=====第5話視聴後、追記です。
{netabare}
キャンプ飯の作り方から楽しさ、美味しさ。キャンプ用語の説明。そして、「ゆるキャン△」ならではの、ゆるさがありながらも、ちょっと切なくなる感じ。なでしこと綾乃、旧友との再会からの遠く離れた相手を思う感情。

これこそ「ゆるキャン△」ですよ。

という回を見せてくれて、あれ、こんな脚本もかけるんですね、ピエール…
と思ったら、この回は脚本担当が違う人なんですね。ブラジリィー・アン・山田氏? 2話もこの方が脚本担当だったようです。

ふむ。
前2話がひどいもんだったことを考えると、やっぱり脚本の問題なのかもしれないねぇ。さすが「くまみこ」を台無しにしただけのことはある…
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
閲覧 : 291
サンキュー:

8

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