bk958 さんの感想・評価

3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 2.5 状態：観終わった

「戦うしかなかろう！互いに敵である限り！どちらかが滅びるまでなァ！！」

コズミックイラー（CE）７０年、血のバレンタインの悲劇から、地球に住む人類（ナチュラル）と宇宙プラントに住む遺伝子操作を受けた人類（コーディネーター）の間の衝突は一気に武力闘争にまで発展した。そんな中プラントのザフト軍クルーゼ隊所属のアスランは極秘に地球軍の新型兵器の奪取任務についていた。そしてそこでかつての親友キラと邂逅する。否応なく戦争に巻き込まれていく少年少女たちの運命は・・。

21世紀のファーストガンダム銘打った本作は、ファーストを準えて作られており、宇宙民対地球民、仮面の男、超長距離兵器etc..っぽいモノが盛りだくさんとなっております。
なんにせよ、興味はありながらも、ファーストは今さら観る気になれなかった自分にとってはとても入りやすく、分かりやすいガンダムでした。

一話から物語は大きく動き出し、ガンダム強奪からのアスランとキラの再会からedという流れはさっそく鳥肌でした。というか一二を争う名シーン。それにしてもガンダム五機中四機を盗んどいて、主役カラーを引けないクルーゼ隊が残念すぎるｗｗｗバスターなんかどう見ても援護用なのに選ぶなよｗｗ

序盤はクルーゼ隊に追われつつ宇宙での戦闘が続くので若干飽きますが、地球に降りてからは砂漠戦、海中戦、アスランとの直接対決と燃える展開が続きます。個人的には砂漠編が良かった。一風変わった四足歩行の機体のバクゥ＆ラゴゥ、そして"砂漠の虎"バルトフェルドとの砂漠戦は戦闘・ストーリー共にかなり面白かった。ガンダムシリーズに登場する歴戦のベテラン兵のカッコよさは鉄板ですね。

後半はキラ無双感が強く、戦闘シーンがイマイチ。多重ロックオン⇒一気に武装開放し撃破の流れが多すぎるし、バンクと止め絵も目立つ。総集編と回想も多く、ニコル何回死ぬんだよっていうｗｗ中盤以降の手抜き感が否めないです。
要所ではしっかり盛り上がりもあったのでもったいない。アスランとディアッカ参戦はテンション上がりましたし、ラスボス的な対プロヴィデンスも見応えがあった。

個人的にはカガリ絡みの話が好きでした。グッとくる話が多かったし、BGNの暁の車がいい仕事してました。
あとは {netabare} ムウが命がけでアークエンジェルを救うシーン。盾で主砲を防げるんだというのは置いといてｗｗ
ナタルが別れのシーンで覗かせた淡い恋慕みたいな演出があっただけに、撃ったナタルとそれを防ぐムウという構図がなんとも切なかった(T_T) {/netabare}

ただ、都合いい部分も多く突っ込みだすときりがない。自分がどうしても気になったのは、まず戦闘中に頻繁にカットインする種が割れる演出。なんとなく強くなるっぽいが特に作中で説明なし。後半はもう大安売りで、割れた所でミサイルを落とすくらいしかできないｗｗ最終戦では敵のモビルアーマー三機に翻弄され、結局、種割れ出来ないイザークさんが始末するはめにｗタイトルにも絡んでるっぽいのに説明なしてｗｗ

あと、これも度々突っ込まれてますが、{netabare}キラとバルトフェルドは即死の爆発に巻き込まれたと思いきやまさかの生存ｗｗキラはコクピットぶっ壊れた状態で自爆され、バルトフェルドに至ってはアイシャと抱き合ってた気が・・・。 {/netabare}こちらは外伝のアストレイで緊急シャッターなる適当な設定で補完されているらしいですが(^_^;)そんな技術あるなら標準装備にしろっていうね。
そして地球で重傷を負ったキラはなぜ宇宙で保護されているのかｗｗその他気になりだしたらいくらでも出てきます。

細かいことは気にせずに、ざっくり観れば面白い作品だと思います。
見所としては、梶浦さんの楽曲提供と鉄板のTMで良曲が多く、それを生かしつつEDへの流れが秀逸な回が多い。あとはガンダムの戦闘シーンはやはりテンションが上がるってとこ。迷言が多いってのもｗｗ

全50話と長いですが、キャラデザもとっつき易いですし、ガンダムつえ―ーーな展開ですし、ガンダム観たこと無い人には入門編として良いんじゃないかと思います。一番面白いかは別として(^^)