粟島二武 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
タイトルなし
個人的には、もし(episode:0として別に映画化された)新十郎の過去に関するエピソードも完全に描いていたら、ノイタミナ枠アニメの最高傑作になっていたかも知れない作品だと思った。
一見すれば、形式としては日本の近未来の戦争後を舞台にしたSF推理ドラマで、テーマとしては作中で繰り返される坂口安吾の「堕落論」の一説(人間は常に堕落する)、ということになるが、見方を変えれば、太平洋戦争と戦時の天皇の在り方に対する独自の観点を内包していることがわかる。