Ka-ZZ（★） さんの感想・評価

4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

少女に与えられたのは、大きな銃と小さな幸せ。

この作品は、「すっごく良い作品だよ･･･」と教えて貰った作品でしたが･･･やっぱりすっごく良い作品でした^^

イタリアに障害者への支援を目的として設立されている公益法人「社会福祉公社」･･･この組織には裏の顔があります･･･身体に障害を持った少女を集め、「義体」と呼ばれる強靭な身体に作り変え、「意識付け」という洗脳を行った上で、暗殺などをはじめとする非合法な活動を展開する･･･生きるための身体と引き換えに銃を手にする運命を背負った少女達の物語です･･･^^;

「生きる」ことの選択権と「その後の可能性の広がった未来」･･･誰もが持っている当たり前の権利ですが、もしこれらの権利を他人が持っていたらどうでしょう･･･これは逆に「死にたい」と思っても死ねない･･･ということなのですが･･･あまり現実味がないので、正直考えた事がありません･･･^^;

ですが、今回登場する少女達には、そんな当たり前の権利すらないのです･･･^^;

でも、少女達は不釣り合いな銃を手に自分のできる事をいつも一生懸命頑張ります･･･それは、自分の身の回りにいる「担当官」や「仲間」に、今自分が生きていることに対するせめてものお礼なのかもしれません。

とにかく、少女達の生きることに対するこの作品の設定は、あまりにも暗く悲しいものでした･･･

ですが、作品自体はとても素晴らしい作品だと思います。特に、この作品の台詞は全般的に少なめで短めなのですが台詞と台詞のタイミングが抜群なのです･･･このタイミングで見る側が色んな事が考えられたのが、叙情的な気持ちをより強く押し出してくれたような気がします^^;

この作品には続編があります。
生きることに対する彼女達の考え方や、その代償の受け止め方、年頃の女の子である感情の抑制など、1期でも気になる点がいくつかありましたが、2期でどのように変化していくのかが非常に興味があります･･･2期の視聴が楽しみです^^