「モーレツ宇宙海賊[パイレーツ](TVアニメ動画)」

総合得点
72.5
感想・評価
952
棚に入れた
4588
ランキング
1112
★★★★☆ 3.7 (952)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.8

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ネタバレ

シス子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルを変えた理由が知りたい・・・素朴な疑問です

原作は未読で視聴しました

{netabare}ミニスカート・・・じゃなかった^^{/netabare}

主人公の女の子
まりかちゃんが
とても大変そう・・・

この作品を観た
最初の印象です

家業である宇宙海賊と
学業や部活動の両立

父親の死(?)をきっかけに「海賊家業」を引き継ぐ
まりかちゃんは
見ているとなんだか
家の旅館業かなんかの後継ぎをするような感じです

なんだかスケールが壮大すぎて
逆に
まりかちゃんの普段の生活感がよりリアルに伝わってきます

{netabare}海賊になったとたんに
あっという間に宇宙に連れて行かれたり{/netabare}

{netabare}部活動の「ヨット部」も
宇宙から大気圏内までが競技フィールドだったり{/netabare}と

いままでの
宇宙を舞台にしたSFアニメと比較すると
宇宙に対する"しきい"が低くなっているという感じでしょうか


舞台設定もとてもユニークです

どこかの銀河のどこか(たう星系)の惑星
海明星(うみのあけほし)

時々
映しだされる空には間近に小惑星群が迫り
どこか違う星であることが強く印象付けられます

私達の地球とはなんの関係もないのに
普通にお家があって
自動車が走っていて
漢字が使われていて

家々は
レンガ風のレトロな建物ばかりなのに
空港施設などはとても未来的

自動車は
クラシックカーみたいなものや近未来的なデザインのものまで

ファッション雑誌は
指でタッチすると立体ホログラムが浮かび上がる

普通の生活感が色濃いのに
近未来的な感覚もちゃんと味わえるようになってます

そして
こんな星が
宇宙のどこかに
本当にあるんじゃないかって
ちょっとロマンチックな感じにもなります(私だけ?)


ストーリーについては
人の死にかかわるようなシーンはほぼありません

アトラクションというかショー的な「海賊家業」のお話です

そして
まりかちゃんが所属しているヨット部のお話が
相互に展開されます

{netabare}時にはヨット部のみんなが
海賊船「弁天丸」に乗り込んで海賊ショーをしたり{/netabare}

{netabare}「弁天丸」がヨットの試合に乱入?したり{/netabare}して
観ていて楽しくなる内容です


注目したのは
宇宙船など技術的な設定です

海賊船の「弁天丸」
かっこいいですね

最近のSF物って
妙に技術的な部分にこだわりを持っているっていうか
宇宙船なんかも
ゴテゴテしすぎだと思うのですが
「弁天丸」って流線型というか砲弾型というか
素人の私が見ても素直に「かっこいい」って思えました

この「弁天丸」の形状って
空気抵抗のない宇宙空間では

全く意味ないですよね^^

でも
見た目かっこいいほうが断然いいですよ
技術的な解釈とかあまり考えなくても
ストーリーに影響が出なきゃ関係ないですよ^^

対して
最初に登場した
ヨット部のみんなが練習航海で使用した
「オデットⅡ世」はかなり凝ってました

こっちは「宇宙帆船」です

空気のない宇宙で「帆船」って
普通に疑問を感じられるとおもいますが
実は
恒星(太陽など)から出る「太陽風(太陽光の力)」を利用して航行するんです

この技術は
実際に実用に向けて研究されているところが興味深いですね

作中の「オデットⅡ世」を見ると
帆にあたる部分は
小さい金属の幕みたいなものがたくさん張られていて
ゴテゴテしたところが
これぞ「宇宙船」っていう感じでした


技術的なところで
面白かったのは
白熱した電子戦ですね

電子戦とは
通信による攻撃
いわゆるサイバー攻撃の応酬です

可視化されたレーダー波の放射シーンや
{netabare}クーリエちゃん(弁天丸の電子戦担当)の
「手足」を使ったキーさばき(見てると驚愕します){/netabare}
なんだか意味の分からない専門用語のやりとり

実際の戦闘や流血のシーンが少ない分
電子戦での戦闘シーンはかなり凝っていて見ものです


登場人物はとても多いです

最初
オープニングでみんな揃っている画が映し出されたとき
正直
引きました

でも話数を重ねていくにつれて
だんだんと
各キャラの個性が固まっていくって感じになっていて
そんなに意識しなくても
すんなりとキャラが立ってきました

ストーリーに恋愛の要素が入ってなかったのも
ひとつの要因でしょうか
途中
{netabare}かなり濃厚な「百合」要素が入りましたが
(ちゅーはやりすぎでしょ!!){/netabare}

まりかちゃんと同じ宇宙海賊の娘のチアキちゃんと
まりかちゃんの親友のマミちゃんの二人は
その独特のキャラでメインの座を確立してましたが

特にヨット部の女の子達は可愛い子ばかりで
見ているだけで楽しめます(変な意味じゃないよ)

印象が深かったのは
セレニティ王国のお姫様の
グリューエルちゃんとグリュンヒルデちゃん(名前からして重々しい)

二人が登場した
セレニティ王国のお話は
かなりドラスティックな内容で
それ以降は
{netabare}二人ともメインキャラ的な存在になってました{/netabare}

やっぱセレブキャラの扱いは違いますね^^


さて
いろいろ盛り込まれて
とても厚みのある内容なのですが
そのなかでも
とても印象に残る
思わず
「へぇ~」っと感心してしまったシーンがあります

ヨット部のみんなが
別の星で開催されるヨットの大会に出場するため
遠征に行ったときのこと

いつも耳付き帽子をかぶっている(これがなかなか可愛い)
ヨット部のアイちゃんが
遠征先の星で
{netabare}星座の本を買います{/netabare}

そのときのアイちゃんの言葉

{netabare}「星座の本って、その星でないと売ってないんだよ」{/netabare}

そーか
{netabare}星座って観測する星によって見え方が違うんですよね{/netabare}

っていうか
{netabare}星座が変わるくらいの{/netabare}スケールの大きな物語だったんですね

作品のスケールの壮大さを改めて思うと
なんだか自分が
「宇宙」という海に"遭難"しているようでした^^

さすが宇宙を股に掛けた(失礼^^)「宇宙海賊」のお話です


最後に
この作品
原作のタイトルは「ミニスカ宇宙海賊(ミニスカパイレーツ)」なのですが
本当に女の子達みんな
制服は「ミニスカート」です

でも
「ミニスカート」で無重力の宇宙が舞台って
どう考えても・・・

{netabare}見えてませんよ!!{/netabare}

投稿 : 2013/03/08
閲覧 : 322
サンキュー:

23

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