入杵(イリキ) さんの感想・評価

4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

作品構成が非常に上手い!

本作はエンターブレイン製作の恋愛シュミレーションゲーム｢アマガミ｣を原作に製作された恋愛アニメである。
完璧なヒロインはおらず、一人一人人間味のある女の子達が魅力的だった。本作の最大の評価点はオムニバス形式を採用した斬新な構成に他ならない。他作の全ルート摘み食いのフラグ立てまくりハーレム展開が発生せず、安心して視聴することが出来る。ヒロイン一人毎に四話構成で、物足りない点もあるが、良く纏められていて好感である。好きなヒロインの話だけ観ることが出来たり、続けて観る必要の無い点も良い点として挙げられる。

あらすじ
{netabare}
主人公、橘純一は高校2年生の少年。少年は憧れの先輩・森島はるかを遠目に眺めつつ、彼女もいない寂しい学園生活を送っている。彼は過去のとある経験から、恋愛とクリスマスに苦手意識を持っていた。吐く息も白くなり始めた初冬のある日、少年は憧れの先輩の卒業が迫りつつあることに気付き、2つの苦手意識を克服しようと心に決める。少年は様々な女の子と出会い、一つ一つの行動を選んで付き合いを深めた末に、いかなるクリスマスを迎えるのか。
{/netabare}

感想

本作は繰り返すがヒロインが魅力的で、観ているとニヤニヤしてしまう描写が多々あった。
ただ、恋愛を擬似体験すると言うより、主人公とヒロインの恋愛を観て楽しむというスタンス(アニメだから当然だが)なので、主人公に好意的でないと楽しめないかもしれない。
完全なる私の嗜好による好きなヒロインの順位
①絢辻詞
②中多紗江
③森島はるか
④七咲逢
⑤上崎 裡沙
⑥棚町 薫
⑦桜井梨穂子

私は本作が非常に気に入ったので原作を購入しプレイした。
アニメでは原作に脚色が加えられた展開が多かった点が好感であり、
絢辻さんの話などはドラマがあって大変良かった。
しかし、梨穂子は原作とアニメにその印象に乖離があり、
原作の魅力を体現出来なかったのではないだろうか。
ストーリーも二人の仲に進展が見られず、なあなあで終わってしまった感が否めない。

総評

本作はヒロインが非常に魅力的な作品である。
またショートストーリーに小分けされているので、少しずつ
視聴することが出来る良作である。ギャルゲー原作が好きな人は是非!