「神のみぞ知るセカイ 女神篇(TVアニメ動画)」

総合得点
85.7
感想・評価
1734
棚に入れた
10429
ランキング
221
★★★★☆ 4.0 (1734)
物語
4.0
作画
3.9
声優
4.1
音楽
3.9
キャラ
4.1

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ネタバレ

じぇりー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

桂馬くん…あなたはジゴロになっちゃダメなのよ!…からの~

物語前半と後半とで、印象がパッカリ割れる作品だと思う。

個人的にこのシリーズの持つ独特の面白さは、「主人公が重度のギャルゲーヲタでリアル女に興味がない」「あくまで攻略対象のリアル女子にもギャルゲーの理論を用いる」というところにあると思っている。

そして、攻略が終われば都合よく、{netabare}攻略相手の桂馬への記憶が無くなる{/netabare}…ということで、小気味よく…もっと言えば後腐れなく、次の女の子のエピソードにシフトしていくことができる。

だが、アニメも3期となると、同じように次々女子を登場させては攻略していく…ではさすがに単調で飽きがきてしまうというもの。
今回は、過去に攻略した女子を再攻略させ、パートナーもエルシィからハクアに変えることで、随分物語のテイストを変えてきて、お!これは楽しみ…というのが視聴前に抱いていた印象だったが…

設定上仕方がないとはいえ、1週間の期限付きで一斉に複数の女子を攻略、という切羽詰まった状況が、桂馬の良さを完全に奪ってしまった。

これまでの女子単体攻略における桂馬のやり方は、「ゲーム片手に(←ここ重要)時間をかけてゆっくり相手の様子を見る」「相手の性格や行動をじっくり観察・分析する」といった、あくまで命のかかったミッションとはいえ、相手の女の子に思いを馳せ、面倒な行動も厭わなかった。
つまり、結局は「愛情」にも似たものがきっちり存在していたという所が、物語に血を通わせている要素になっていたのだ、と個人的には思う。

しかし、これが完全に失われ、{netabare}攻略を半ば作業化してしまった前半の駆け足展開と、複数同時攻略という桂馬のジゴロっぷり{/netabare}に、ちょっとがっかりしていたのだが…

なるほど、前半駆け足した分、後半の描写にかなりの重心を割いていたということか…、そのことに気付き、この物語への印象は随分と良くなった。

また、女子が見ていたら少なからず腹を立てるであろう、特に前半の桂馬の行動も、後半で{netabare}残りの攻略対象であるヒロイン達からけちょんけちょんに責められたり、ボコボコにされることで、きっちり彼の至らなかった点が炙り出されており、桂馬自身も最後には深く反省{/netabare}することで、きっちりバランスを取っていた思う。
(そもそも桂馬は世界を助けるためにやっているのだけれど、女の子たちはその辺の事情を知らないのだし、彼女たちの怒りや涙はごもっとも。)

最初はどうなることかと思ったが、結局のところ女の子の気持ちをおざなりには扱っていなかった、ということを感じ取ることができたので、私的には安心してエンディング(←このアニメでは重要ワードw)を迎えることができた。

投稿 : 2013/09/27
閲覧 : 217
サンキュー:

3

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