「<物語シリーズ>セカンドシーズン(TVアニメ動画)」

総合得点
91.4
感想・評価
3415
棚に入れた
20164
ランキング
32
★★★★★ 4.2 (3415)
物語
4.2
作画
4.2
声優
4.3
音楽
4.0
キャラ
4.3

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ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

視覚情報死

原作未読。
計5作のエピソードからなります。

・猫物語(白)
・傾物語
・囮物語
・鬼物語
・恋物語

正直最初はおなかがいっぱいでした。
まただらだらと会話劇が進むのかなーと。

そう思っていたら、鬼物語以降、一気に巻き返し。

鬼物語ではうるっときました。
思ってもいなかった切ないできごとが……。
{netabare}真宵(まよい)ちゃんとの掛け合いがなくなってしまいました。
どうでもいいと思っていたものも、失ってみると悲しいものです。{/netabare}

恋物語では貝木にほれました。
最高にかっこいいあまのじゃくです。
{netabare}
「言葉なんてのは全部うそで全部ペテンだ。どんな真実だろうと語った瞬間に脚色が入る」

これ、まさにそのとおりですよね。
できるだけ思ったことを伝えようとしても、必ず脚色や不足が発生してしまいます。
ほかにも名言のオンパレードでした。
特に勇気づけられた言葉は以下。

「別に幸せになることが、人間の生きる目的じゃないからな。幸せになれなくとも、なりたいものになれりゃいいんだし」

うーん、染みる……。
{/netabare}


なお、間に総集編が3回入ります。
暦(こよみ)鬼いちゃんいわく、「30分で回想するのは無理」とのこと。
しかし、密度の低い本作、十分に振り返られてましたよ。

したがって、この作品から見始めるのも無理ではないです。
とはいうものの、

化物語→偽物語→猫物語(黒)→本作

という順序で見たほうがいいですが……。


ところでこのアニメ、まじめに1話見るとかなり疲れます。
なぜでしょう。

人間は情報収集の80%を「目」に頼っているそうです。
しかし、この作品のだいじなポイントは「耳」による情報。
耳による情報収集能力は、目による情報収集能力の、わずか500~600分の1でしかないそうです。

・視覚情報:毎秒430万ビット
・聴覚情報:毎秒8000ビット

大量に流れてくる複雑怪奇な視覚情報。
脳はそれを処理するのに必死です。
そんな中、必要な聴覚情報に神経を研ぎ澄まさなければいけません。
その分、脳に負担をかけやすいというわけです。

物語シリーズ全般にいえることですが、重要な情報をふるいに掛けるのは大変ですね。

投稿 : 2014/01/12
閲覧 : 537
サンキュー:

86

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