「<物語シリーズ>セカンドシーズン(TVアニメ動画)」

総合得点
91.4
感想・評価
3416
棚に入れた
20169
ランキング
32
★★★★★ 4.2 (3416)
物語
4.2
作画
4.2
声優
4.3
音楽
4.0
キャラ
4.3

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ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ここ笑うとこ?ここ泣くとこ?ここ感心するとこ?

あーもう…本当物語シリーズってよく分からないです(笑)
とりあえず今回はっきりしているのは、恋物語および貝木は神だったということです(笑)

【短い感想】
序盤はビックリするほど観ていて何かしらの感情が湧くということがありませんでした。
面白い、笑える、泣ける、感心する、そういった気持ちが全く湧かず、淡々と視聴しているだけでした。
というか、1回耐え切れずに視聴を断念しています。
その後は何回か覗いたりすることはありましたが、視聴していない話もあるし、流し見くらいだったのでほとんど頭に残ってません。

しかし、一番最後に放映された恋物語だけはしっかり視聴して、ストーリーもバッチリ頭に残っています。
理由は簡単、単純に面白いから、めちゃめちゃ色んな感情が湧いた話だから、自分に合う話だったからです。
「なんだよ、俺にだって物語シリーズ楽しく見ること出来るじゃねーか!」と正直驚いたくらいです。
同じアニメなのに片や視聴断念、片や大絶賛というこの差。

取り敢えず、思いついたことをグダグダ書いていきます。



【長い感想】
○物語シリーズ最大の不安要素…阿良々木暦不在!
{netabare}物語シリーズはなぜか違和感が残るというか、毎回微妙に楽しめてません。
さらに、つばさタイガーで阿良々木が全く出てこないことは私にとって致命傷に近いものがありました。
あの阿良々木のツッコミがあったから、アホ行動があったからなんとか今まで見てこれたと思えるほど、視聴していてほぼ面白さを感じることがありませんでした。
彼抜きでセリフ数が多く、独特の会話劇を繰り広げるこの物語はさばききれない、ツッコミ役は務まらない、そう感じました。
羽川さんとガハラさんのやり取りではどうしてもパンチ力に欠けていました。
4話くらいまではなんとか普通に視聴してましたが、残りは流し見だったり視聴しなかったりということになってしまいました。{/netabare}


○貝木泥舟
{netabare}物語シリーズには絶対阿良々木が必要だと思った矢先に超強力な新主人公の登場です。
阿良々木必要不可欠説からまさかの阿良々木不要説に手のひら返ししてしまうほど、この人の主人公っぷりは凄かった。
何よりもすごいのは、私が苦手だった戦場ヶ原を二人の会話劇によって可愛いと思わせ、自然な笑いをこみ上げさせたことです。

偽物語の時はあまり印象がありませんでした。
良いやつとは言えないけど、悪い奴でもないような。
偽物語での貝木についての印象は、あまり憎めないキャラだということと、ミスドでのやり取り、偽物の方が価値があるという言葉あたりですね。
まぁ今回は印象が変わったというか、隠していた実力を存分に見せてくれたという感じでしょうか。
とにかく1つ1つの動作、言動が面白い。
阿良々木がひたすらツッコミだとすれば、貝木は揚げ足をとって相手を言いくるめさせるみたいな。
貝木のおかげで戦場ヶ原の印象が大分変わりました。
こんな表情も出来るじゃん!なんか絶対自分が正しいみたいな印象だったけど、なんだかんだ言って無鉄砲なだけなところもあるよな。
貝木がいなかったら、物語シリーズセカンドシーズンおよび化物語、偽物語の感想は書かなかったと思います。{/netabare}


○戦場ヶ原ひたぎ
{netabare}私にとって本当に苦手なタイプのキャラです。
全く感情移入できない、行動もあまり理解できないキャラです。
今回気になった、違和感を感じた彼女の言動、行動。
・羽川を見つけて泣きながらビンタ(あれ?ビンタでいいんだよね…?)
・貝木…ありがとう…
私としては、戦場ヶ原がどこまでが本心で、どこまでが冗談で、どこまでが強がりか分からないんですよ。
それだけに、普通なら感情移入してこっちまで辛くなってくるようなシーンでさえ、今までの彼女の言動、行動、そして描写の仕方が感情移入を邪魔します。
過去に神原に瀕死にまで追い込まれた阿良々木を見ても表情を変えなかった戦場ヶ原が、羽川に対して号泣する。
なんか納得いかない。
「そうだよなぁ、泣いちゃうよなぁ…」というよりは「あれ?今回は泣くんだ?」みたいな気持ちを私は抱いてしまいました。

ミスドでの泣き顔も結構同じ気持ちです。
二人共助かると貝木に言われ、安心したあまり涙腺が緩んだシーン。
目の前で泣きたくないためにトイレへという戦場ヶ原のプライドもしくは強がりは伝わってきます。
しかし、貝木に泣き顔を見せた理由が分からない。
私としては、あの泣き顔は泣くのを我慢した上でのありがとうよりなら、泣き顔を貝木や視聴者にアピールしたシーンという印象を受けました。
戦場ヶ原なら、泣き顔を見せまいとトイレで表情を元に戻した上で席に戻ってくるんじゃないかと思うんです。
もし、泣き顔の描写をするなら、
①トイレで泣いてる戦場ヶ原を映し、その後は平静を保たせた上で席に戻す
②席に戻ってきた戦場ヶ原の目元が赤い、本人は何も言わないもののその変化に貝木が気付く
このあたりが限界なんじゃないかと思います。
まぁ①は有り得ませんが。
物語シリーズはその章の主人公から視点変更することは絶対ありえないから。
恋物語で言えば、貝木から視点が動くことはないし、貝木以外の心の声を流すこともありません。
やるとしたら②だと思うんですが、物語シリーズは感情表現についてはすごく強調する、逆に言えば細かい表情の見せ方をあまりしないのでこれもなしかな。
結局どっちも没ですね(笑)まぁ最終手段は泣き顔の描写をしないことですが。

こういうところが私が物語シリーズに対して苦手意識を感じる理由なのかなと。
普通なら「マジか!?あの戦場ヶ原が泣いている…」「戦場ヶ原良かったな…」「貝木マジGJ!」ってなるところなんですが、戦場ヶ原の今までの描写と、ああいった泣き顔の描写をされると、「これ見せつけとか貝木へのアピールとかじゃね?」と有り得ない感想を抱いてしまいます。
普通なら抱ける感想を抱けない、普通なら抱かない感想を抱いてしまう、これが違和感につながっているのかなと。
まぁ「戦場ヶ原はそういうキャラである」「物語シリーズとはそういう作品である」「あなたには合わないだけ」と言ってしまったらそこまでなんですが。

それでも、泣き顔シーンの前の貝木と会話している戦場ヶ原の振る舞いに関しては、すごく自然、ありのままに見えたんですよ。
・店を予約してないことに対する舌打ち
・後先考えて発言しろと貝木に言われたあとのショボーン顔
・「千石撫子に会ったの!?」
こっちは普通に抱くであろう感想を抱いたシーンでした。
「戦場ヶ原www」「貝木パネェwww」「こいつら仲良すぎwww」「おー、ビックリしてる」
恋物語を楽しめたのはこういうシーンが多かった、貝木がこういうシーンを作ってくれたからなんだろうな。
戦場ヶ原と貝木のやり取りは、俺ガイルの雪ノ下と比企谷のやり取りに見えたもん。
物語シリーズに求めていたのはこれなんだろうな。
面白いものに面白いと思えること。
貝木主人公で進めてくれないかな(笑){/netabare}



【最後に】
ほかにも色々書こうと思ったんですが、キリいいし、完全な蛇足(まぁ全てが蛇足みたいなものですが)になりそうなのでやめておきます。
取り敢えず、物語シリーズに抱いてきた違和感のようなものは少し見えたような気がします。
普通なら抱く感想を抱かない、これが私としては大きいんでしょうね。
偽物語で感じた違和感も、話の本題の部分の感想があまり出てこない、だから何かが足りない印象になったんですかね。
それと、やっぱり私は大胆な見せ方よりも、細かいさりげない描写の方が好きなようです。
物語シリーズもそれがないわけではないと思いますが、あの演出の前では、そういう描写を見つけるのも一苦労だと思います。
ということで、私はWA2やclannad一期、俺ガイルといった作品の方が好きな傾向にあるようです。
今後また新編が出るか今はわかりませんが、今度は違う感想を抱けるように、心から楽しめればいいなぁと思います。

投稿 : 2014/01/14
閲覧 : 322
サンキュー:

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