「交響詩篇エウレカセブン(TVアニメ動画)」

総合得点
90.3
感想・評価
4407
棚に入れた
20427
ランキング
57
★★★★★ 4.1 (4407)
物語
4.1
作画
4.0
声優
4.0
音楽
4.2
キャラ
4.1

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rurube さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

一番好きなアニメ作品。

この作品の評価はタイムリーに観たかどうかで評価が大きく変わる。
この作品は前半部でレントンが言っている通り(あんな結末にならずに済んだのに。)バットエンドになるはずだった。それは51話と言われているファンイベントでの声優さんの公開収録を聞いてもらえば確かだと思う。
エウレカセブンがハッピーエンドで終わった一番の理由はこの作品のタルホ・ホランドと同じく2人に幸せになってもらいたいと多くの人が感じたからだと思う。
これは劇中のゲッコースイテイトや協力してくれたキャラクターと全く同じだ。この作品の良さは現実を巻き込んだこの2人の愛としか言えない。愛が2次元から飛び出して現実に影響を与え、ラストさえも書き換えた。

この作品の一番の魅力はなんと言ってもレントンだろう。
この糞餓鬼は20話まで何もしない。本当にただうざいだけのキャラであり花の慶次やコブラが好きな人はとりあえず殴りたくなる。またヒロインのエウレカもどうしようもない面倒なキャラになっている。エヴァの綾波をイメージしているのだろうが愛嬌が無く必要以上に自分を孤独に追い込んでしまっている。
レントンはこの作品の中で青年になる過程が描かれるが私が特に好きなのが25話になる。この話の最後で彼は青年に成長するのだ。今まで、自分の思いに行動や責任を持てなかった少年が初めて自分の思いに正面から立ち向かった。
今までレントンは困難が待ち受けるとそれを大人(ホランド)に丸投げしていた。「大人なんだから」と言い自分から逃げていた。だが大人だから困難を乗り越えられる訳ではない。大人は困難に立ち向っているだけなのだ。
レントンは25話の最後にエウレカに対する自分の気持と立ち向かえたのだと思う。彼は少年から青年になったのだ。だからこそ、26話で素直な気持ちを口に出す事が出来た。そこには困難に立ち向かう姿しかなく、彼女が受け入れてくれるかどうかは必要では無かった。

この作品は完結に言えば凄く嫌な奴が良い奴になって友達になったみたいな話である。この2人が出会って本当に良かったと思える作品。


エウレカセブンで一番好きな話は25話だが賛同してくれる人がいないのでなぜ25話が最高なのかについて書きたい。
エウレカセブンは少年が青年になる話だと解釈している。レントンが青年になるのが25話の最後だ。24話はレントンがエウレカに伝えたいことがあるって話。エウレカどうのでは無くてレントンだけの話になっている。それはチャールズ夫妻の会話「あの子は貫くわよ…」からも分かる。
それと比べ25話の最後はウィルが「君には守らなきゃいけない約束もあるようだし」で終わる。約束は2人の約束のはずで1人では出来ない。約束はないんだけれどこれはレントンが独りよがりではなくなった事のメタファーとしてこの言葉があると考えている。レントンは25話で少年から青年に成ったのだ。その前までは彼はまだ自分の思いを貫くだけの少年だった。
26話は感動的だけれど感動的なだけだと思う。だって25話の最後を見てきた視聴者にとってはレントンはやってくれると分かっているのだから。26話レントンを親心で優しく見守れるからそういう意味では心安らかな話だと思うけれど本当の興奮が私にはない。
25話こそ人が成長する瞬間を表現したエウレカセブンの最も重要な話だと思う。エウレカセブン好きな人は25話をもう一度見て欲しい。
もしかしたらレントンが好きな人が好きなエピソードなのかもしれないが。

投稿 : 2014/11/17
閲覧 : 352
サンキュー:

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