runa21 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
私の辞書に新たなる1ページ
どうでもいいことだが
お兄ちゃんという存在に
とにかく憧れを持っている。
弟でも妹でもなく
お兄ちゃんがとにかくほしかったのだ。
理想とする「お兄ちゃん」を見かけては
「私のお兄ちゃんになってください」
と言ってみたい。
でも絶対に言わない。
なぜなら変態になってしまうからだ。
お兄ちゃんがいる友達に
「うらやましい」をことあるごとに連発した。
そんな私に対しての返答は
大抵こんなものだった。
「兄貴?キモイだけだよ」
「あいつ・・・そういえばまだ生きてたっけ?」
「そんなやついたけど、もう5年近く話してない」
そんな返答しかなかった。
そして驚くべきことに
リアルな妹は兄を「お兄ちゃん」なんて呼ばないことだ。
兄貴はまだいい方で
あいつ、あのひと、
年を取ってくると「おっさん」
なんて呼んでいる人もいた。
リアルとは時に残酷なものである。
それでも私は「お兄ちゃん」という存在を
あきらめきれなかった。
そして
チャンスがやってきた。
姉が結婚した。
名目上「義兄さん」ができたのだ。
だが、
姉にこき使われている「義兄」を見て
またしても
リアルとは時に残酷
と思ってしまった。
こうして私の辞書に
新たなる1ページが加わった。
【兄】
想像上の産物。
妹から「お兄ちゃん」と呼ばれる人はまれ。
家族内地位は時として
父親や弟よりも低くあしらわれる。
注:義理の兄
お姉さんの所有物なので自分の兄にはなりえない存在。
一生報われない哀れな存在。
リアルなお兄ちゃんや
お兄ちゃんを持つ妹は
この話を見て(特に2期を見て)
拒絶反応を示すかもしれない。
ただ、
これは残酷なリアルではなく
想像上の話であり、
「お兄ちゃん」にあこがれを持っている
リアルな兄がいない人に向けての
お話である。
そう!!
リアルなお兄ちゃんがいない人にとって
「お兄ちゃん」ってこんな感じの人なんだよ!!
「しょうがないな」
とか言いながらも
妹のわがまま聞いてくれちゃったりする人なんだよ!!
オタでも受け入れてくれちゃう人なんだよ!!
誰にも相談できないことを
相談できちゃう人なんだよ!!
そういう意味では
私の欲求を満たしてくれた作品だった。
ただ私は原作の方が好きである。