たんぽぽの花 さんの感想・評価

4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

猫は夜行性だよアラララギ君、かみまみた（笑）

猫物語、言わずと知れた西尾維新先生の作品の１つで、化物語のシリーズの前の出来事の話です。だから、ヶ原さんやその他の化物語のキャラは登場しません。委員長羽川翼だけのお話です。
順番で行くと、作品がすごく前後しているので、解かりにくいかと思いますが、１つ１つがちゃんとした物語になっているので、問題はないと思います。とても解かりやすい内容です。
言葉遊びの大好きな西尾先生ですが、この猫物語（黒）に関してはそれは少なく、逆に内容重視になっていると思います。
ヒロイン羽川翼は両親は実は他人と言う事が前提です。両親は片方づつ死亡
再婚後、また死亡、そして血の繋がらない親の再婚と思われます。
生きているなら、しっかり者羽川はたぶん、そっちに行っているだろうし、
会話にも死んだとかは言わないが、とにかく両親が他人と言う簡略な説明をしている。人はそう言うトラウマ的な事は心の傷になりやすいが、
彼女はそう言う所を一切見せない！貯め込むタイプなのだ。
そんな彼女が怪異に出会う事で内（家）に秘めた事をストレス発散する怪異となる。加えて言うなら、羽川が怪異に取りつかれたが、羽川が怪異を取り込んだ感じになり、新しい怪異、ブラック羽川となった。知らない事以外は何でも知っている羽川が怪異の力を得たら、鬼にアララギ、猫にマタタビのごとく相性の良い組み合わせで最少にして最強の怪異にとなっていた、
結末は本編でお楽しみください。
アララギ君の憧れと初恋の線引きがとてもいい感じで、化物語に繋がる話だけに、ぜひ見て下さい。別作品でアララギ君が、『生きるって事は辛い事が多い、それでも、みんな頑張ってるんだ』というようなセリフが有りますが
この時のアララギ君は２度目の怪異対峙なので、そこまでの域に達して無い
のも良くわかります。