2017年度のミュージシャンおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2017年度のミュージシャン成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月03日の時点で一番の2017年度のミュージシャンおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.4 1 2017年度のミュージシャンアニメランキング1位
One Room(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (275)
1295人が棚に入れました
貴方(One)の部屋(Room)ではぐぐむ3つの物語。
視聴者を主人公に“あなた”の部屋を訪れる少女と育む3つの物語がPOVで展開する。突如始まった隣人との穏やかな日々は、ある“お願い”をきっかけに動き出す。

キャラクター原案を、『妹さえいればいい。』『変態王子と笑わない猫。』などで大人気のイラストレーター「カントク」さんが担当。キャラクターデザインは、『魔法少女リリカルなのは』シリーズを担当している「奥田泰弘(St.シルバー)」さんとなっています。

声優・キャラクター
M・A・O、村川梨衣、三森すずこ

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

人生の節目への向き合い方は人それぞれ…でも根っこの部分は一緒なのかも…

この作品はテレビオリジナル作品だったみたいですね。
「あにトレ」の様に視聴者が主人公の視点で描かれている作品なのですが、実はこの系統の作品…結構好みだったりします。

何故ならリアルであんな事やこんな事を言われる年齢はとっくに過ぎているから…
それにキャラクター原案はカントクさんなので可愛らしさは折り紙付き…
そしてそんなキャラに実装されるのはM・A・Oさん、りえしょん、みもりんといった超高性能エンジン…

この反則級な組み合わせが繰り広げる、小さいけど温もりも息遣いも感じる位置に彼女たちを感じる事のできる作品なんです…

彼女たちの些細な言動や仕草を特等席で眺める事ができる…
これはもう立派な贅沢だと思うんです。

そんな特等席で見れるのは人生の節目を迎えた3人の少女たち…
花坂結衣(CV:M・A・Oさん):大学受験を控えた高校3年生…どうしても行きたい大学を目指して、なりふり構わず勉学に励む女の子です。
桃原奈月(CV:りえしょん):夏休みを利用して一人暮らしをしている兄のお目付け役を買ってでてくれた妹です。
青島萌香(CV:みもりん):主人公の幼馴染で、昔交わした約束通りシンガーソングライターを夢見て上京してきた女の子です。

この3人の女の子たち…みんな甲乙付け難いほどの良い子揃いなんです。
そしてそれぞれのキャラを演じた声優さんもイメージがピッタリ…
後で見返してみると、この3人以外は考えられないと思えるくらい役どころにマッチしていたと思います。

大学受験を目前に控えた花坂結衣ちゃん…
誰もが通ってきた道で、順番通り自分も通るべき道である事は理解しています。
でもどうしても結果を願ってしまうのは人間だから…そこにたくさんの思いが込められているから…
だから絶対に失敗したくない…夢を叶えるために出来る事は全部やりたい…
M・A・Oさんの声をしてこんなに頑張っている子がいたら、やっぱ手を伸ばしたくなりますよね…

きっとお目付け役として認められたのは生まれて初めてだった桃原奈月ちゃん…
それは大人になったから…?
それとも思いが通じたから…?
一緒に…同じ場所にいられる権利のバッチを持っているのは私だけ…
だからちゃんと見ておきたいし、見てもらいたい…
だって、時間が限られているんだから…
でも、お兄ちゃんはやっぱり私のお兄ちゃんだった…

シンガーソングライターを目指して上京してきた青島萌香ちゃん…
3人の女の子の中できっと一番苦しい立場に立たされていたのではないでしょうか…
他の二人は自分の頑張り代の比率が比較的高め…
でも彼女の場合、自分がどんなに頑張っても目指すステージははるか高み…
おぼつかない足取りとぬかるんだ道無き道を歩み続けた彼女…
自分の歩む先に何があるか分からない…そもそも合っているのかすらもう分からない…
心は擦り切れる寸前…でも向かい合わずにはいられない…
だって約束したから…
こんな彼女に差し伸べられた手…
その手は昔からよく知っている手だったから思わず甘えて転びそうになる私を何度も支えて貰った…
その手の温もりを感じるたび自分を叱咤しながらここまで頑張ってきた…
それでも…

主題歌は以下の3曲です。
「春待ちクローバー」:花坂結衣(M・A・Oさん)
「夏空エール」:桃原奈月(りえしょん)
「希望リフレイン」:青島萌香(みもりん)
それぞれの情景と彼女たちのキャラにマッチした曲だと思います。
もちろん、3曲とも覚えましたし、甲乙付け難いくらい好きな曲です。

1クール12話の物語でした。5分枠のショート作品である上、4話で一人の女の子の物語が描かれているので、一人を見返そうと思ったらアッという間に視聴できてしまう作品です。
そもそも12話を通して見ても60分で見れちゃうんですけどね…
私は基本的にショート作品は撮り溜めて纏めて視聴するのですが、この作品は毎週欠かさず視聴していました。
きっとそれだけこの作品が大好きだったんだと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ローアングラーの集い(笑)→けれど、意外と映像ギミックが面白くて感心。

一人称視点で主人公は喋らず女の子が独白のようにひたすら喋る。

美少女ゲームから抜け出してきたようなフェティシズムの塊(というか記号を並べただけ)
そんな女の子たちを上から下から舐め回すように、カメラが縦横無尽に移動する。

なんか最近こんなの見たなーと思ったら、

PSVRで出たサマーレッスンですね。まあ昔からあるギャルゲーとも言えるんで関係ないかもですが。
VRって売ってるとこみたことないや・・ もうそろそろ生産数追い付いてきたのかな?


話を戻すと、このサマーレッ・・ONE ROOM。

3人の女の子達を攻略出来ちゃいます!!!

ちなみに全12話でヒロインは4話ごとに交代。


1・「花坂結衣」
肩まで伸びた黒髪に制服の、きれいな女の子。
ピンクのカーディガンに2つのリボン、短いスカートで可愛らしい。
(性格的におっとりしてそうで押しが強い)
作中でも一番テンプレートな設定で、ギャルゲー感が一番強い。
一歩間違えればヤンデレ化しそうだな、と思うのは私が腐ってるんでしょうね。

関係ない話・・↓

むかし友人に、女生徒の制服は男を刺激し過ぎる!スカートは廃止すべきだ!!と熱く語られ、
私は何でコイツのフェミニズムに代表として叱られてるんだろ?と思いながら耐えてました。(私に言うな

女の子側からすると可愛いからやってるんですもんね。
男の一方的な目線で言っても仕方ないし、なんだったらそれは親御さんや本人が言う主張ですw

・・そんな話を思い出すぐらい、この花坂結衣さんからは男を刺激する描写が見て取れます。

2・「桃原奈月」
黒髪三つ編みの少女。というか子供。舌っ足らずなしゃべり方。兄への依存度高め。
「お兄ちゃん」と呼んできます。どういう関係なんです?血の繋がった妹さん?主人公見えねーからワカンネー。

これは前述の花坂結衣さんと違い、仲の良い兄妹の日常として観ることも可能です(イヤ、ムリカナ・・)

ラストはちょっと良かった。

あと、もし実の妹なんだったら胸元にフォーカスするのやめて下さい・・。

3・「青島萌香」
この子だけ設定が特殊。売れないミュージシャンをやっていて、
夜の公園でキーボード置いて、冒頭から歌います。幼なじみ属性持ち。
売れないミュージシャンは男側のことが多いと思いますが、逆パターンなんですね。
(主人公もどうやら夢を追っている様子)

ここで大事なことが発覚! 3人に共通する部分がわかりました。

女の子側が全員、積極的かつ庇護欲をそそるような設定なんですね。
両方、一人称視点だからこそ効果的な性格設定なのだと思います。

主人公喋らないし、抱きしめられる距離に女の子いるわけですから。
工夫とアイディアが見えた瞬間は、ちょっと感動しますね。

青島萌香さんの話は、これまた一人称視点を活用したラストで、
よく考えられているなと感心してしまいました。
ノウハウは既存のものかもしれませんが、4分アニメの尺の使い方として面白い。


全体通して言えるのは・・

キャラクター原案が“カントク”なんで、カントクキャラデザのVR美少女ゲームやりたい人にオススメ。

もはや形骸化した「ツンデレ」のように。性格設定が逆に笑えてきたら勝ちです。
期待しないで観て、かつ工夫してるポイントを探すと楽しいですよ。

EDも各キャラごとで歌っていて、青島萌香さんの歌は作中の話も相まって特にいいですね。

あと、作画は徐々に落ちてくるのですが、ストーリーは後半のほうがいい気がしますw


最初の花坂結衣さんであきらめないで!w4分すぐだからww

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

没入できる人には合う

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
ジャンルは萌えアニメ。

基本的に一人称視点(オウンビュー)という、恋愛ゲームのような独特の演出。つまり、キャラが自分に話しかけてくるので、疑似恋愛のような楽しみ方ができるアニメです。

アニメに没入できる方にはオススメできると思います。

キャラクターは凄く可愛いのですが、個人的には、あんまり得意ではないかな? その理由と、惜しいなと思った点を、レビューで。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
私はこの演出、苦手でしたね~。気恥ずかしい(笑)

というか、小説にしろ漫画にしろアニメにしろ、あまり「その世界に入り込む」とか「キャラになりきる」という楽しみ方をしないんですよね。だから、コスプレとかも一切興味ないし(別に、コスプレをするような楽しみ方を否定はしないし、むしろ、そこまで入り込めるのを羨ましいと思う)。

私はどちらかというと、創作物は創作物として、俯瞰して楽しむ感じです。

唯一、ゲームという媒体において、自分を投影して楽しむ節はありますが。(だから、唯一やったことある恋愛ゲーム「ときめきメモリアル2」は、めっちゃ没入したけどw ただ、あん時は中学生だったから出来たことで、今やったら、どうだろうな? とは思う)

まあ、そういう私の好みを抜きにすると、キャラは可愛いですし、需要はあると思います。

てか、アニメってそれでも良いんですよね。多くの人に満遍なくウケるアニメは確かにブームになるけど、一部の層にガッツリウケるアニメはまた、グッズやら円盤やらの収益が望めるわけで。だから、このアニメが成功か失敗かなんて、3期が作られる時点で明白だと思います。

ただ、だったら100%の自分視点じゃないのが勿体ないな~と。例えば、2話目、銭湯でのサービスカットや、3話目、バックショットでのパンチラなんかは、「実際には見えるわけない」んだから、見せない方が良かったんじゃないかと思う。そこは、男湯から声だけ聞くとか、湯上がりで暖簾くぐって出てくるタイミングが一緒とか、消しゴム拾う時にパンツ見えるとか、そういう演出(つまり、100%の主人公視点)でサービスシーンを描いた方が良かったと思う。

と、冷静に何を書いているんだ、俺は(苦笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
常にオウンビュー。珍しいな。

2話目 ☆2
無警戒にすぎるというか、付き合ってるよな(笑) てか、風呂の中は見せんのか。そこは見せない方が、作風を貫いていると思うんだけど。

3話目 ☆3
顔についた米粒食べるやつ、実際にはいない説(笑) だから、そのパンチラは、見えないだろ。ていうか、下心もなく無報酬で女子高生の家庭教師やる奴なんていない説(笑)

4話目 ☆3
早稲田? デッテレー♪ 彼女ができた~。

5話目 ☆3
なんか、こういうAVあるよな、と(笑)

6話目 ☆4
あざといエロカット(笑) となりの後輩ちゃんとか、訪ねてこないのかな? 主人公、別人なのかな?

7話目 ☆3
お兄ちゃんのエッチ、回。

8話目 ☆3
別れ。

9話目 ☆3
路上ミュージシャン? 幼馴染み。小説家目指してるんだっけか。

10話目 ☆3


11話目 ☆3


12話目 ☆3

{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14

71.1 2 2017年度のミュージシャンアニメランキング2位
SING/シング(アニメ映画)

2017年3月17日
★★★★☆ 3.9 (51)
349人が棚に入れました
人間世界とよく似た、動物だけが暮らす世界。コアラのバスターが劇場支配人を務める劇場は、かつての栄光は過去のものとなり、取り壊し寸前の状況にあった。バスターは劇場の再起を賭け、世界最高の歌のオーディションの開催を企画する。極度のアガリ症のゾウ、ギャングの世界から足を洗い歌手を夢見るゴリラ、我が道を貫くパンクロックなハリネズミなどなど、個性的なメンバーが人生を変えるチャンスをつかむため、5つの候補枠をめぐってオーディションに参加する。

声優・キャラクター
内村光良、MISIA、長澤まさみ、大橋卓弥、斎藤司、山寺宏一、坂本真綾、田中真弓、宮野真守、谷山紀章、水樹奈々、大地真央

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

『LA LA LAND』でも『MOANA』でもなく『SING』という選択肢 今回“も”吹替がアツイ!!!

『ミニオンズ』『ペット』と世界的ヒットを続けざまに出しているユニバーサル発イルミネーション制作の3DCG長篇映画の最新作
コメディ映画や洋楽PVを多く手掛けるガース・ジェニングスが監督
擬人化された動物キャラクター達が暮らすアメリカ西海岸風の街を舞台に落ちぶれた劇場の再建をかけて素人の集まりが歌謡ショウを繰り広げるという音楽映画
途中、物凄くリアルな“洪水”の描写があり、それが見どころの1つなのですがあらかじめ断っておいた方が良さそうです
ちなみに既に続編の製作も決定しています


オンボロの劇場を運営するコアラの支配人、バスター・ムーン
彼は劇場の再建を掛けて一世一代の大博打を打つ
それは、誰も観たことのないショウ
一般の参加者から選び抜いたまだ見ぬ才能を持つ素人歌手を発掘し、ショウで発表するというものだった
賞金を誤魔化し、電気を盗電し、強引な買収まで行い彼は計画を実行に移す
オーディションでバスター・ムーンに選ばれたのは5組
家事と育児に追われる日々で疲弊しきっていた豚の主婦、ロジータ&彼女とペアを組むこととなったまるで正反対の性格のコミカルな豚のダンサー、グンター
ギャングのボスである父親にしごかれながらも、胸の内には歌手になることへの憧れを秘めた心優しいゴリラの青年、ジョニー
彼氏にコキ使われながらも、共に売れないパンクロッカーとしての巡業を繰り返すヤマアラシの少女、アッシュ
経験者であることを鼻に掛けてお高く留まる欲張りなネズミのジャズミュージシャン、マイク
音楽一家の長女で美声を持ちながらも内気で極度のあがり症の為に実力を発揮出来ずくすぶり続けているゾウ、ミーナ
そしてショウの成功を信じる楽観主義だが、ショウへの情熱だけは人一倍なバスター・ムーン自身を含めた6組の主人公達が織り成す音楽エンターティメント!


動物擬人化コメディということで『ズートピア』みたいなノリを想像していただけると分かりやすいかと思います
そして『LA LA LAND』や『モアナ』という風になぜか同時期にミュージカル映画が集中してしまった中で、今作は明白に音楽映画、しかも群像劇というジャンルを貫いているので他作品との差別化はちゃんと出来ています


つまり『天使にラブソングを』や『スウィングガールズ』や『フラガール』と同じです
ぶっちゃねこの手の映画の構成はほとんど完成されてしまっています
この半世紀ぐらいほぼテンプレート化されていて、今作も例に漏れず“特に物珍しさを感じる映画では無い”ことは断っておきます


具体的には
人生の低空飛行を続けてい主人公らが

音楽の楽しさに目覚め上昇志向で目標を目指す

だが思いがけない大トラブルに巻き込まれ一時はドン底に落ちる

最後のチャンスをモノにすべく全力で大舞台に挑む

ハッピーエンド
正直ネタバレでも何でもないので、今作もこーゆー映画の類と思っていただくのが正解でしょう


さて、では何が今作の魅力なのでしょうか?
まずひとつは劇中で流れるBGMや実際にキャラ達が歌う楽曲が、一部のオリジナル曲を除き世界的ヒットを飛ばした人気洋楽の原曲やカバーや日本語訳で、ソレが実に64曲も流れるということです
古いところではフランク・シナトラやビートルズ
懐かしいところではシンディ・ローパーやワム!
新しいところではレディー・ガガやケイティ・ペリーやカーリー・レイ・ジェプセンやテイラー・スウィフト
あとネタ的な役どころとしてきゃりーぱみゅぱみゅが3曲ほどかかかります(笑)
これだけで豪華なサントラが出来上がることが容易に想像出来ると思います
洋楽ファンなら高揚のあまり劇場でジッとしてるのが辛いぐらいです
しかもこれを動物キャラが真顔で歌っているのが笑いどころw


そして、歌う映画ということで本家アメリカのキャストも豪華
楽天家なバスター・ムーンはコメディもシリアスもこなす名優として数々の受賞暦を持つマシュー・マコノヒー
豚の主婦、ロジータ役に妖艶な魅力のリース・ウィザースプーン
傲慢なネズミのマイク役は『テッド』の監督とテッド役を兼任したセス・マクファーレン
悩めるティーンエイジャー、ネズミのアッシュ役は少佐、またはブラック・ウィドウことスカーレット・ヨハンソン
ゴリラのジョニー役には名門演劇学校出身の若手イギリス人で『キングスマン』で注目を浴びた、タロン・エガートン
ゾウのミーナ役にはyoutubeやオーディション番組で注目を集めた話題のシンガーソングライター、トリー・ケリー
コメディアンなグンターには、同じくコメディアン、そして声優としても人気なニック・クロール


『モアナ』のモアナ役には日米共に疑問が残った中、今作はなんとも気合の入ったキャスティングで申し分ないですね
ちなみにガース監督自身はカメレオンの受付嬢(200歳)ミス・クローリー役で出ている


で!ユニバーサル発イルミネーション制作の映画といえばやはり吹替版の出来が素晴らしいことはもはや周知の事実ですよね!?
昨年の『ペット』の吹替は今年度の「声優アワード」を受賞したことも記憶に新しい
今回もその大きな期待に応えてくれています!


バスター・ムーン役がコメディもシリアスも出来るマシュー・マコノヒーなら、日本ではウッチャンこと内村光良だ!


内気が故ほとんどセリフをまともに喋れないミーナ役
誰だ?このヘンテコな声の主は?
しかし歌いだすとすぐ分かる圧倒的声量、ってまさかのMISIAじゃねぇか!w


アッシュ役には東宝シンデレラ、長澤まさみ
昨年の『君の名は。』でもいい仕事してました!
ラストに彼女が歌うオリジナルソングは日本語詞に翻訳され、本編の彼女の心境とマッチしていて思わず泣いちゃいましたね;;


大きな体に優しい心と柔らかい歌声、ジョニー役にはスキマスイッチの大橋卓弥
ゴリラの姿と美声とのギャップが溜まりません


グンターさんには歌うま芸人として一躍有名になったトレンディエンジェルの斉藤さん!


おおっと???何も芸能人だけが主役じゃないぜ!本業のプロ声優も豪華な顔ぶれです


家弓さん亡き今の世、マイクが歌うフランク・シナトラの曲を物真似出来る声優・・・といえばやっぱり山ちゃんこと山寺宏一
彼がいるのに劇中で『バックトゥザフューチャー』のオマージュを入れたのは偶然が生んだ奇跡なのか、思わず笑いました
(山ちゃんは『BTTF』の吹替でマーティーもドクも演じたことがあります)
また、このマイクというキャラが「実力はあるが性格は最悪」という美味しいキャラで、彼の問題児っぷりは恐らく次回作に引き継がれることでしょう


ロジータは歌が上手い人妻!(だが豚だ!)
ソコにまさかの坂本真綾を連れてくるとは恐れ入ったwww
まさか真綾が豚を演じる日が来るとはwww
真綾が歌うテイラー・スウィフトの大ヒット曲「シェイク イット オフ」は聴き逃せない!
しかもデュエット相手が斉藤さんなのがまたなんともwww


その他にも田中真弓、宮野真守もおいしい役どころで登場
物語の鍵を握る引退した伝説の歌手、ナナ・ヌードルマン役として大地真央を起用するのはニクい


ちなみに『ペット』でもやってくれましたが水樹奈々、柿原徹也、村瀬歩、木村昴、佐倉綾音がネタ的に一瞬出てくる(ホントどうでもいい役w)ので探してみてほしいです


あと藤原文太こと石塚運昇さんが息子にドラテクを指南してるのも狙ってやってるとしか思えないw


『モアナ』の場合、いつものディズニーらしさを残しつつ意外性のある物語で中盤以降引っ張っていったのに対し、今作は純粋な意味で【可愛いキャラが!豪華なキャストで!!楽しい歌を歌う!!!元気の出る映画!!!!】というところに重きを置いていることを評価したいと思います


音楽映画って先にも言った通りもはや新鮮味に欠けるジャンルではありますが、“これぞ王道”と呼べる映画が毎年一本ぐらいあってもいい
そう感じさせてくれるパワフルな作品でした

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10
ネタバレ

❣ユリア❣ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

なにこの歌唱力の素晴らしさ!!まるでコンサートを見に来たみたい!!

☆映画館の吹き替え版にて見ました☆

〜あらすじ〜
動物たちの住む街を舞台した昔は栄えてた劇場を再建するため、オーナーのコアラが奮闘する物語

コアラのバスター・ムーンは自分が持つ劇場にすっかり客が減り没落していた
しかし心から劇場を愛するバスターは、劇場を守るため、世界最高の歌唱コンテストを開催し最後のチャンスに賭けようと決意する
さまざまな事情を抱える動物たちが、歌に夢をかけて活躍するミュージカル・コメディ。



CMで見て、歌がよかったから

外国の歌聞けるし?楽しそうだし?よし見よう!
と、映画館へ
しかし、そんな軽い気持ちで見た「SING!」は
ただの、ミュージカル映画ではありませんでした…!

{netabare}
まずはなんと言っても声優さんの歌唱力!!
なんですか!?いや、正式には声優さんじゃない人もいます
とにかくすごすぎ!
プロ顔負け!?って言えるほどでした!(日本語版)
しかも、何ヶ国でも上映しているSINGですが、歌を変えたり日本語にしたのは日本だけなんです!!
日本…すごすぎるっ!


〜今回のSING 歌について〜
歌はざっくり言って最初と最後の2回にあるわけですが、どちらも本当に引き込まれます!

特に最後!屋外でみんなと協力して作った劇場
そして成長した動物達が歌った歌…
本当に最高でした…
動物達それぞれに思いが込められていて…
ライブに行った後の余韻を感じた気分でした…

{netabare}
☆ゴリラ(ジョニー)
最初は父ともどもと悪党の手下で、仕方なく手伝っていたわけですが、こっそり抜け出してコンテストをしている間に父達が捕まってしまい、父に見捨てられてしまいます…

しかし!!
最後の歌を歌った時!父もその歌を聞き、惚れて、脱獄します!

「ジョニーだ…!俺の息子ジョニーだ!!」

そう言って、牢屋の格子?を手で(笑)壊し、ジョニーの元へ!
そして無事?に再会!
あのゴリラとゴリラの再会には感動しました(T_T)
ゴリラ〜(;∀;)
しかも、父は歌声に惚れて、ジョニーを息子だと認め、仲直り?したのです!!
本当によかったです〜(T_T)


☆ゾウ(ミーナ)
最初はおとなしくて人前では歌えなかったミーナ
コンテストでは歌えなく、照明係でパシられたわけですが(照明係うまかったです、いやほんとに!)なんと2回目の時にはみんなと一緒の劇場に出て歌えるように!!

しかも歌い出したらこの上ない素晴らしさ!
フィナーレだったこともあり、とても盛り上がりました!!

ゾウがジャンプした時は舞台が崩れるかと思いましたが、なんとか保ち、無事終わることができました!!!いやぁほんとにすごかったです!


☆ハリネズミ(アッシュ)
恋人とロックなギターをやっていたわけですが、アッシュだけ、コンテストで選ばれた為、恋人はショックかやけになりアッシュを降ってしまいました…

最初は落ち込んでいたアッシュでしたが、最後の歌には思いを込めて、そして吹っ切れた感じだったので見ててとってもじーんとしました!

そして、その歌を聞いていた元彼もカッコいいと気にいり再び惚れ直していた…!?
アッシュの服もかわいかった…ですよ笑


☆ブタ(ロジータ)
超超ちょ〜子沢山なわけですが、(なんと25匹も!?!?)とっても家庭思いの良いお母さんなんだと思います♪

家族多めの家庭でコンテストに行くため子ども達の面倒が見られなくなってしまう…
そこで考えた発明がいつもやっている事を機械化すること!

1日でその機械を作るなんてすごすぎでした!(詳しくは劇場で…m(_ _)m)
あんな事が出来るものなんだと!
見てて感心しましたいやすごすぎでしょっ!!

そして最初は乗り気じゃなかったオス(斎藤さんだぞの人)ブタさんとも最後はノリノリに歌っていてとても感動しました!一瞬夫を諦めて浮気したかと…笑
でももちろんちゃんと夫とも仲良しですよ♡

私の中では1番と言ってもいいほどのお気に入り、(すごすぎる機械作ったから)尊敬できるキャラでした♪

長々とキャラについて書いてしまいましたが…
{/netabare}内容ももちろん良かったんですがもう一つ!すごいなと思ったことが!
絵の使い方!背景転換などの演出法がとっても上手くキレイで「はわわ〜」って見惚れるほどでした!
ほんとにすごすぎです!!!

などなど、話したいこと書きたいことはたくさんあるのですが…

とにかく!{/netabare}この歌の上手さ!絵の使い方!もちろん内容も!
笑いあり涙あり歌あり!の最高の映画だと思います!
歌の余韻も…!

まだ見てないよーって人は見ることをオススメしますよ♪
私は今回日本語版を見たわけですが、英語版もぜひぜひ見てみたいなと思いました♪

そして!!なんとなんと!
続編!
がやるんです!!!!(日にちは未定)
映画の最後に発表されてとっても驚きましたが、ぜひまた映画を見て、そして出来たらまたレビューに書いて出したいなと思いました♪

5/12のMステにも出てるんですよ…|*゚ω゚)ノ"
何度も歌が聞きたくなる♪そんなオススメ映画です♪

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10
ネタバレ

オフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

音楽の素晴らしさはもとより表現の奥深さに感服

話題のSING/シング、字幕版で観賞してきた。

物語序盤から中盤にかけてはなかなか乗り切れずに、少し退屈さを感じてしまった。これは群像劇の宿命とも云えるもので仕方ないのだが、「この先本当に面白くなるのだろうか」と心配してしまう程であった。

だが、クライマックスに差し掛かれば、そんな心配は杞憂に過ぎなかったと分かる。

最後のライブは感動で常に涙腺が緩んでしまい、その迫力とノリの良さで身体が自然に動き、足踏みを近くの客に迷惑を掛けないよう抑えるのに苦労したぐらいだ。

さて、この映画1番の見所である音楽に関しては私があれこれ語るより、たから さんの素晴らしいレビューを見てもらえれば良いと思う。

https://www.anikore.jp/review/1631218/

その楽曲、選曲のセンス、表現力は云うまでもないが、それ以外にも演出の奥深さに私は参ってしまった。
{netabare}
1つには「月」の表現である。
主人公はバスター・ムーン。彼が劇場の支配人を目指す最初のきっかけ、ナナ・ヌードルマンの公演で映る美しい満月。
しかし、その後ムーンが舞台で使い続ける月は三日月である。これは欠けている何かを表している通り、ムーンのやる事なす事は全て上手く行かない。
しかし一旦どん底に落ちた後、生まれ変わったムーンと仲間たちで行う最後のライブで、ムーンが憧れていた、夢に見ていた、目指していた真の公演が叶い、最高潮に達した時に…象のミーナが歌うバックにハプニングの末に現れる満月…!

ようやく、欠けた月が満ちたのだ。

これは素晴らしい演出だった。

また、そのクライマックスに入る前のどん底のシーン。劇場が崩壊し、失意のうちに去って行くムーンが持って行くのはお金や楽器ではなくお父さんのバケツと1番輝いていた頃の想い出の写真だ。
彼がやってきたことは全てゼロになった。プライドも何もかも打ち砕かれた。
一旦腐るムーンだが、奮起して行う仕事はなんと、水をかけられ泡まみれになった身体を使った車洗いだった。
根拠の無いプライドが邪魔をして自己中心的だった彼が、父親の仕事であった車洗いを、毅然と、誇りをもって行うのだ。
財産に甘えたニートな友達もその姿に心打たれ、一緒に車洗いの仕事を手伝う。

なんという素晴らしいドラマだろうか!

{/netabare}
軽いギャグの中に深みがあるストーリーに音楽がばっちりハマった構成は見事であり、感動の嵐が吹く事は間違いない。

ただ、登場人物(動物)の中には本当に悪い奴も居るので、その辺りで乗れない、白ける人達も居るかも知れない。
だが、そのいけすかないキャラも、現実にこういう人間居るよねと納得せざるを得ない。人間性を排したが故に技能を高めることが出来た人の存在も、社会の縮図と云えよう。

そして、そういった冴えないヤツや悪いヤツ、野望を持つヤツや落伍者が集まって努力して成功するというチャーリー・シーンのメジャーリーグ的な古典的なサクセス・ストーリーも土台にあるので、最後の展開に大きな感動が生まれるのだ。

ディズニーやピクサーの作品も殆ど観ているが、あれは観ている間は面白いのだが、あまりの完成度の高さに満足してしまって、後に余韻が残らないのが残念である。隙が無いというか…とにかく語りたくはならない。

その点イルミネーション作品、特に今回のシングはその2社と比べれば圧倒的に不完全な故に余韻があり、色々と考えたり話し合ったり、「思い出し感動」をしてしまう。
その意味では優れた邦画と同じく文学性が高いとも云える。

今回、スカーレット・ヨハンソンの歌を聴きたかったので字幕版で観たが、吹き替え版も遜色無い出来らしいので、吹き替え版も時間があれば観賞してみたいと思う。
まぁまだ今年は始まったばかりだが、私的にはサバイバルファミリーに次ぐ暫定2位、な映画になった。

子供向けというより、大人が観てこそ味わい深いこの作品、映画館の大音量で楽しまなければ損な大作である。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6
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