石川啄木おすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの石川啄木成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月15日の時点で一番の石川啄木おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

52.3 1 石川啄木アニメランキング1位
フランチェスカ(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (80)
427人が棚に入れました
ひょんなことからゾンビとして蘇った石川啄木だったが、とんでもないヘマをやらかして新撰組を復活させてしまった!
新撰組は「EZO共和国」復活を果たすべく、北海道の侵略を開始する! その危機を察知したクラーク博士は弟子の新渡戸稲造とともに、
最終兵器?『フランチェスカ』を蘇らせた! 新撰組の野望を阻止すべく立ち上がるフランチェスカ。

北海道を舞台にした戦いの幕が切って落とされたのでした…!

声優・キャラクター
牧野由依、田野アサミ、池添朋文、浦山迅、浜田賢二、杉山紀彰、工藤沙貴、井澤佳の実、高橋広樹、新垣樽助、内藤有海、南雲大輔、宮本克哉

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

北海道発アンデッド系ご当地アイドルの物語

この作品は、北海道発のオリジナルアニメだったようですね。私はニコニコ動画で視聴していたので画質は今一つでしたが、綺麗な映像で視聴すると作品に対する印象は、もう少し変わるかもしれません。
私は主役のフランチェスカを牧野由依さんが演じられる・・・という事で視聴を始めた作品です。

序盤・・・アニメパートと実写パートに別れていました。作り手の皆さまには申し訳ありませんが、この実写パートは伝えたい事が良く分からなかったので、無くても良かったかもしれません^^;

物語ですが、主人公のフランチェスカの周りには北海道に縁のある有名人がアンデッドとして登場し、毎回グダグダになっていく一方で、アンデッドとして蘇った新撰組がEZO共和国復活向け北海道侵略を目論んでおり・・・これら十把一絡げのアンデッド対応として北海道職員・・・アンデッド対策課課長が日々奮闘している・・・そんな感じの物語です。

ですが、正直序盤はこの作品の面白さが良く分かりませんでした^^;
フランチェスカは北海道のアチコチで名産を食べてばかり・・・
クラーク博士と新渡戸稲造さんは、お酒飲んで酔っぱらってツンツンしてばかり^^;
フランチェスカの食べ歩きは、ある意味宣伝効果が期待できるのでしょうけれど、クラーク博士と新渡戸稲造さんの扱い・・・親族から怒られちゃうんじゃないかと思うくらい、扱いがとても残念だったように思います^^;

石川啄木さんは人間的に軽め・・・でも「エロメガネ」は少し言い過ぎなんじゃ・・・とも思いました^^;
小奴さんと橘 智恵子さんが唯一まともで見ていて安心できるキャラでした^^
このレビューを書くまで知りませんでしたが、お二人とも石川啄木と縁のあった方だったんですね^^;

この辺りから、あにこれの「Myニュース」には視聴を断念する記事がチラホラ・・・^^;
その気持ちも分かるんですよね^^;
私も主役が牧野さんじゃなかったら危なかったカモです^^;

そんな状況で視聴を続けてきましたが・・・これも作り手の方には大変失礼な物言いですが、2期があるとは全くの予想外でした^^;

それでも2期まで作って大正解だったと思います^^
この作品・・・2期から面白みが回を追うごとにどんどん増していくのです^^
フランチェスカの存在とは・・・?
なぜ、みんな同じ時代にアンデッドとして蘇ってきたのか・・・?
予想だにしない展開が待ち受けてくれています^^

エンディングテーマ
「囁きは"Crescendo"」歌 - 牧野由依さん

1話10分超で、2クール全24話の作品です^^
出演されているキャストや登場人物に気になる方がいれば、チェックしても
良い作品・・・じゃないかと思いました^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 25
ネタバレ

石川頼経 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

作品を激賞している人間の評価ではありますが・・・

やたらと酷評される、この作品が大きく損してるなあ・・・と言わざるやおえないのが、
とにかく序盤の回に問題があった点です。
また序盤は主に「コメディー」タッチの展開でしたが、ここでつまらないと切ってしまう人が多かったようです。
確かに仲間が傷付き倒れるような終盤のシリアスすぎる展開と序盤のラーメン大食い勝負をするようなゆるい展開は別世界のように違ってました。
もっとも私としては序盤のコメディー展開も悪くはなかったと想いますけどね。
そもそも、序盤、コメディーな話しが段々とシリアスな展開になるのは「キン肉マン」や「熱笑花沢高校」など名作と言われた作品の中にもあるのですし。
某動画サイトのアンケートでも序盤、特に初回の評価はそれは酷いものでほぼビリでした。

しかし「これから面白くなるといわれて面白くなった作品はない」というジンクスを覆し、まさに尻上がりに良くなっていきました。
そして、様々な複線と謎が膨らんでいきながら、意外な形の最終決戦へと進んで行き最終回はまさに涙無しでは見られない程、感動と余韻を残すものでした。
「最終展開」という一点だけで言うなら、まさに最高峰と言えるくらい良かったです。
巷の掲示板の感想ですがよく最終展開を言い表してます。

22話の感想コメント
>かりそめの命を得し者達が元いた場所へと戻る。
>出会いがあるから別れもある。
>彼らの雄姿をしかと見届けよ!

最終回の感想コメント
>最終回普通に見入ってしまった
>ここまで面白くなるとは思わなかったなぁ
>録画しとけばよかった

前述の某所の動画アンケートも最終回間際の数回では多くの有名作、話題作(例えばSAO2など)を凌駕するくらいに高い点を取り続け、
特に最終回では「とても良い」が90%を超えていて異例なものでした。
まさに「学年テストでビリだった奴が半年後には五番以内の成績を取る」というくらいなものです。
参考
http://matome.naver.jp/odai/2140311403552557401/2141917467729701303
(ここはリンク機能がないのでURLコピペして飛んでください)

第二に「北海道のご当地宣伝アニメ」「安直に作られた低予算B級作品」とかいう先入観の高い決め付けられも多いですね。
実際はかなりの設定の深さと練りこみが見られます。
要するに技術不足、低予算、力及ばずといった部分はありますが、
かなりの努力が見られ少なくとも相当な「力作」なのは間違いなく、「安直」「適当に作られた」といった評は適当ではないと思います。

壮大な挿入曲や牧野氏をはじめとした声優の演技も素晴らしいです。
ベテランやそれなりに名の知られた声優ばかりではなく、新人に近い声優さんも居ましたが、下手さはなく無難もしくはそれ以上に演じてます。

この作品を酷評する人すら口を揃えて褒めるのがEDの素晴らしさです。
牧野由依さんが歌うエンディングテーマ「囁きは"Crescendo"」ですが、
実にほっとする爽やかなEDで予告が終わってこの歌が流れると感慨深いものがあります。
構成も静止画を組み合わせたものながら、工夫されたものであり、何百回見ても飽きないEDです。
ED最後のフランチェスカの輝くような笑顔も素晴らしく。
展開的悲惨さが高まっていった最終回前には「このEDをハッピーエンドで見られたら良いな」「守りたいこの笑顔」とか言われてました(守れなかったのですが・・・)。
また最終回仕様のEDも素晴らしかったです。

そして、作品中の最も大きな魅力は「フランチェスカ」というキャラの魅力でアニメの世界には「美少女」なんてものはまさに掃いて捨てる程あるわけですが、
彼女の魅力はずば抜けていると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=8p15Q6C6AKY
https://www.youtube.com/watch?v=sWxwNTTvBS0
その美しさと可愛らしさに気品までを兼ね備えた外見だけではなく、性格やキャラ付けも含めて。
さらに「眼帯」「ピンク髪の足まであるサイドテール」「閉ざされた悲劇的過去」「実は○族」「奇妙な敬語喋り(彼女の出自の伏線になってる)」などもポイント高いです。
「美少女」というものは漫画・アニメなどの二次元文化の中で発展していきましたが
フランチェスカはなんというか「最新最高の技術で開発された美少女」という感じですね。
ですから、声優が「日本で最も可愛らしい声を出す」と言われる牧野氏が起用されたのでしょうね。

【牧野由依さんのコメント】
私が演じたフランチェスカは、かわいくて純粋で、皆から愛されるような女の子で、世の中のアニメーションに出てくる人気キャラクターの要素をすべて集約したような子だと思いました。

彼女の魅力とドラマ性を盛り上げているのが、
なんと言っても彼女が人間ではなくアンデッド(ゾンビのようなもの、「フランケンシュタインの怪物」の要素もありか?)であり
さらに「アンデッドの中のアンデッド」「最凶最悪のアンテッド・フランチェスカ」などと言われている点です。
そう、彼女はプリキュアのような表舞台で華やかに戦う美少女戦士ではなく、
いかに心も(一見は)外見も美しくとも所詮は人間ではない異形の存在であります。戦闘方法も異様なものです(もっともイカ娘の闘い方に似ているとか言われましたが)。
そのため、彼女はある戦闘の時に「この化け物め」と言われて「ばけ・・・もの・・・」とショックを受けるシーンがあります。
この辺の悲劇性は少し妖怪人間ベムや猫目小僧(古すぎる例えですが・・・)を彷彿とさせます。

{netabare}
この出来事から物語は佳境に入り大きく盛り上がる最終決戦へと向かいます。
最終決戦での「答えずともよい。だが、お前の思惑通りにはならぬ。見くびらぬ事だ。フランチェスカ様の心の強さを!」
土方歳三の「俺達、新撰組も昔は紛い物の侍なんて言われたものだ」と史実の出来事を前置きしてからの「本物かどうかってのは、たった一つのモノを持ってるかどうかで決まるんだよぉ!!」といった言葉の数々は胸を打つものがあります。

そして、悲しみの大団円・・・
フランチェスカがああなったのは厳しく言いきってしまえば「罰」とも言えない事はないです。
ヒロインにすら容赦しないその辺の厳しさが決してこの作品がいい加減に作られてるものではないという証明にもなってます(もっとも「悲劇の女主人公」として売り出す狙いかもしれませんが・・・)。
フランチェスカの最後の決断を思うと胸が痛みます。
彼女はどういう思いで「さよなら・・・みんな・・・」と言ったんでしょうね?

追加
「罰」ってのはちょっとおかしかったですね。なんていうか「責任」とでも言ったほうが正しかったかも。
彼女は彼女なりに「何が何でもここでケリをつけなくては」と思ったんでしょうね。

さて、あえて「激賞派」の私が「序盤に難」以外で作品的欠点を挙げますが、未消化な伏線や謎が多い点(ただし、これは二期がもしあるなら繋がります)。
1~4話の実写パートは確かに不要だったと思う点。
アニメ製作に慣れてない未熟なアニメ技術の会社で低予算だった点。
フランチェスカのほとんど出てこない回があった点(なにか制作上の都合があったのでしようか?)。
一話にしても一番最後にちょっとフランチェスカが出てきただけで、まさに「掴みはOK」の真逆を行くものでした。
一話に関しては「11分程度なのに長く感じる」とか酷評されてましたが、正真正銘のフランチェスカ信者の私ですらそれはわかる気もしました。

あと、予告編と本編のキャラたちの性格が離れすぎている点も気になりました。
しかも、その傾向は主人公のフランチェスカの性格が序盤の「はっちゃけた性格のアホの子」から徐々に落ち着いた上品な性格となりアンデッドやクラックなどの問題解決に積極的に携わるようになっていき、予告編との性格の違いは大きく乖離していきます。
本編でのこのキャラが予告編ではとてもこんな事言わないだろうとか、こんな喋り方はしないだろうというレベルです。
しかもその傾向は最後の方のシリアス展開になっても変わりません。
例えばフランチェスカの7話予告編での下衆なシモネタ発言や17話での早口言葉、
22話での仲間たちがフランチェスカのせいで彼女の仲間たちが大勢、消滅している状況での脳天気な発言など首をひねるばかりです。
また予告編には本編との敵対キャラまで登場するわけで、これはもう本編とは別物のギャグのようなものと考えたほうが良いようです。
そう割り切ればいいのですが、なかなか割り切れません。
{/netabare}

そして、この作品でなんと言っても特徴的なのは「TOONBOOM」という、「PCだけでアニメが作れる」というウリのコンピュータ制御でキャラクターや対象物や背景を個別に動かせ
動画枚数などを大幅に削減できるカナダ製の画期的アニメ製作ソフトを日本で始めて使った点です。
この部分が日本の目の肥えたアニメファンに受け付けなかったとこがあったようです。
確かに私もアニメ製作ソフトよりは緻密に一枚一枚、動画を描いて作ったアニメのほうが質が高いのは認めます。
そういう手のかかったアニメが世界で高く評価される「ジャバニメーション」って奴なんでしょうね。

しかし、どこかがパイオニアにならない限りは技術の発展はないのです。
「誰でも最初は初心者」であり、誰かが新技術にチャレンジしなくてはいけないのです。
「TOONBOOM」にしろ世界の122カ国。アメリカのアニメ製作の70%で使われているものであり、
実績があり未来がないわけではないのです。
頭ごなしにアニメ製作ソフトによるアニメ製作を否定するのではなく、
日本で最初にそれに挑戦したフランチェスカスタッフは評価すべきです。

例え話になりますが、コンピューター将棋にしろ創生期は「初心者相手にも勝てない」「わけのわからない手を指す」と酷いものでしたが、
今ではA級棋士にも勝つほどの強さ(ただしトップクラス棋士のタイトルホルダーにはまだ勝てないが)です。
使って技術向上を続けていけば将来的には「TOONBOOM」などアニメ製作ソフトで現代のアニメに劣らないものが出来るかもしれません。
未来では「昔のアニメは膨大な動画を一枚一枚手書きで作っていた」と驚かれるかもしれません。

参考
https://www.youtube.com/watch?v=o_nlj4eLrrA

なお、このアニメの主に初期の回での作画の問題点はむしろ「TOONBOOM」使用による難点というよりは
明らかに色の違うCGの貼り付けや写真加工画像がまずい点にあるように思えます。
二話、三話でいきなりフランチェスカがCGで表されるシーンがあり、ここは髪や服の色や質感まで全く周囲と異なっており、
まるで実写シーンにアニメのキャラを出すくらいに違和感があり、失笑を買ってました。
むしろ「TOONBOOM」をうまく使用した部分は工夫もあり、それほどには気になりません。

*1
「私はこの作品の激賞派」という部分について解説
いろいろ調べてみると、こういう場合「作品の信者」という言い方が一般的らしいですね。
別に私は「信者」という言葉でも何でも受け入れますよ。私をそう言いたければそう言うと良いと思います。
ただし、それはあくまで私がフランチェスカという作品を公正なもしくは自由な立場から全作視聴し感銘を受け自分の意志で作品に入れ込んだからであって、
何か「不純な理由」があって激賞しているのではないという事だけは明記しておきます。
私にとってこの作品は普通に「心の名作」なだけです。

*2
合わない人には残念ながら合わないについて
残念ながら、それはありますね。この「あにこれβ」でも酷評されている方も多いようですし、
「評価は二分されている」という感じですが、残念ながら酷評派の方が優勢なようです。
ただ「激賞派」にしろ「酷評派」にしろ「作品の評価は人それぞれでどちらが絶対的な真理」ってわけではないのです。
まあ、私の中では文句無しでの「名作」ですが・・・
しかし、たとえ少数でも「名作・佳作だ」と(本心から)言っている人がいるってのはそれは少なくとも作品のどこかに輝く部分を持っているからだと思います。

*3
長い間、この作品を考察した結果、この作品の大きな欠点がわかりました。
ずばり「動画枚数が少ない」というのがこの作品の最大の欠点です。
これは信者の私の目から見ても認めざるおえない部分です。
それ以外はシナリオ、キャラクター、キャラクターデザイン、音楽、EDとどれをとっても全てかなり良いと思います。
欠点とされる「作画」ですら、悪くはないと思います。

しかし、「動画枚数が少なく動きがカクカクしている」という部分が
人によっては全く受け付けず「全てダメ」という評価の原因になっているのだと思います。
某所の評価に「この作品を楽しむには慣れが必要です」とありましたが、その意味がわかった気がします。
とにかく少ない動画枚数のカクカクした動きを許容できなければ、一気にこの作品の全てが楽しめなくなり、
どうしてもクソアニメ、ダメアニメと評価されてしまい、シナリオ、キャラなど全てダメと決め付けられてしまうようですね。
しかし、よほど綺麗な動きにこだわらない限り「許容する」「慣れる」はそこまで困難ではないでしょうけど、こういうのは確かに人それぞれですからね・・・
ディープなアニメファンほど許容しがたいかもしれませんね。

動画枚数が少ないのは「TOON BOOM」のせいでしょうか?
いや、このフランチェスカと同じ会社が作ったサンプルアニメを見る限りでは必ずしもTOONBOOMのせいではなく、
https://www.youtube.com/watch?v=usxtiH9bYyM
単に資金不足から動画枚数が少ないのが原因な気がします。
ただし、少し弁護すると動画枚数の少なさはいろんな工夫で補っているとも言っておきます。
あと、動画は確かに少ないですが丁寧に描かれて(というか作られて)いるようにも見えます。

*4
この作品、曲が良いんですよね。
有名なのはEDですが、それ以外の挿入曲も超一級です。
特に「悲しみの曲」と「ほのぼのとした展開のときになる曲」が良いと思います。
音楽担当の人を調べたら「高梨康治」という「キュアメタル」というニックネームのある結構、有名な方でした。
プリキュアの音楽を長年担当し名声を得ている方で「最高のアニメ音楽職人」と言われてます。ウィキペディアで調べてみてください。
しかも、その彼の最も脂の載りきった時期に丹精こめて作った曲の数々は見事です。
たぶん、キュアメタルさんの作った挿入曲で最高傑作だと思います。
ちなみにもう一人片山修志という音楽担当者がいてこの方もハピプリの氷川いおなの「スターライト」という曲を作曲した方のようです。
まあ、某所の評価で、この作品を駄作呼ばわりする人たちから「五流アニメに超一級サウンド」「フランチェスカごときには勿体ない音楽」「キュアメタルさん、あとで"ああ、何で俺はこんな糞アニメに気張って魂の名曲を作ってしまったんだろ・・・"と思ったに違いない。まさに才能の無駄遣い」とか酷い事、言われていますが・・・

この作品アニメ製作ソフトを使って浮いた資金でいろんな担当に実は結構な人物を配してます。
声優もなにげに豪華と言われてますし、
メイン脚本家の竹内利光さんという方も有名な方みたいですね。

*5
欠点をまとめてみますと・・・
誰の目にもそう感じる部分
①動画枚数不足で動きが悪い
②序盤の話がイマイチ
③一話、二話、三話で使われた違和感たっぷりのCG

微妙な部分
④尻上がり型で面白いと感じる前に切られる可能性がある
⑤いささか楽しむには慣れが必要
⑥予告編と本編のキャラクターの乖離(必ずしも欠点ではないが気になる人は結構いる)
⑦フランチェスカのアイドル設定の消滅など、原初の設定との変化が大きい(これは欠点とは言えないだろう)
⑧この作品の萌え部分その他の良好な部分を牽引しているフランチェスカがほとんど出てこない話しがある(ただ新撰組回を好意的に見る人もいる)
⑨同じく、フランチェスカよりクラークの出番やセリフや視点が多すぎる。
⑩ボリューム不足(私はこれは違うと思う。2クール作品ですしね)
⑪話がやや半端なとこで終わった(ただし二期があるならこれは欠点ではない)

確かに欠点は少なからずありますが、それを補ってあまりある魅力の作品だとは思います。

参考 ウィキペディア フランチェスカ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%AB_(%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%88)

*6
相変わらず、酷評が続いているようですね。残念。
まあ、人の評価にはとやかく言えないですからね。

ニコニコ動画での放映が非常に好評でしたから、
ニコニコ動画での視聴をオススメします(有料ですが)
コメント欄が非常に楽しく、一番面白く見られますよ。

*7
どうも2期は難しいようですね。製作会社の社長は作ると言っていた事もあるのですが、
この作品は熱狂的なファンも居れば(まあ少数派ですが・・・)、最底辺アニメと酷評する人も多い極端な作品です。
もしも、この作品に興味を持った方は通販などで発売されている、その後を描いた「ラジオドラマ」を聞いてみると良いですよ。
なかなか良い出来です。
私としては牧野さんの真面目モードフランチェスカの快演が良かったです。
牧野さんはアニメの時はフランチェスカの出自 {netabare}王族の王女様だった {/netabare}を知らなかったようですが、
ラジオドラマではそれに沿った演技をしていて、なかなか心地の良い声でした。
また、フランチェスカのこんな面もあったのかという人となりもわかります。

*8
まあ、ここは私の「あにこれβに来て以来の想い」を綴ったみたいな場所になってますね。
確かにこのフランチェスカの評価は「私の個人的評価」にすぎないのは認めます。
しかし、こないだのNHKのアニメベスト100で一板通り「人の数だけベストワンアニメがある」って奴です。
それが私にとってフランチェスカってだけの話しですね。

ただ、フランチェスカの音楽に関係は文句のつけようがないほどの傑作だと思いますよ。

「囁きはクレッシェンド」だけではなくキュアメタルさんの作ったフランチェスカラジオで全バージョンで流していた、フランチェスカの挿入曲の数々は本当に見事なものでしたし。
まあ、短編アニメなので、そういう名曲の数々を表現しにくかったのかも。
何気に最終回の最後で流していた、OPのスローバージョンは良かったですが。

製作会社が倒産、これで二期は絶望的になりました。
どこか、版権、買い取ってくれたりしたら別ですが、それも難しいようです。
http://n-seikei.jp/2018/04/heartbit-tousan.html

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22
ネタバレ

こた さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

こんなアニメあったのかー( ゚Д゚)(by道民)

作画のほうはかなり予算削られてる。
だからぬるぬる動くのとは真逆の作画(;´・ω・)
札幌の街とかは知ってる場所なのでなじみ深かったが(道民だし)、道民じゃない人楽しいのかな…。
フランチェスカはとりあえず可愛かった。
美味しそうに蟹とかラーメン食べるの良かった。

{netabare}最後ちょっと悲しい。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16

65.0 2 石川啄木アニメランキング2位
啄木鳥探偵處(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (98)
349人が棚に入れました
時は、明治の末――金欠に苦しむ天才歌人・石川啄木は、とある殺人事件をきっかけに下宿で探偵稼業を始めることに。その名も、「啄木鳥探偵處」。「浅草十二階の幽霊騒動」「雪降る夜に街を徘徊する人食い人形」……奇怪な事件に次々と首を突っ込む啄木の助手を務めるのは、同郷の先輩・金田一京助。文士仲間の野村胡堂、吉井勇、萩原朔太郎、若山牧水らを巻き込んで、人たらしの天才歌人・石川啄木が文明開化の東京を駆け抜ける!

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、櫻井孝宏、津田健次郎、小野賢章、斉藤壮馬、梅原裕一郎、古川慎、林幸矢
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

岩手県民にとって必携アニメ…かも

原作小説未読


石川啄木を探偵に、同郷の先輩金田一京助を助手に。1996年発表の小説が元ネタのようです。
クズな逸話に事欠かない啄木をどこか憎めない人間に仕上げてて面白いのですが、そもそもピックアップしたのが啄木とはマイナーじゃないですかね?教科書の副読本『文学史』にちらっと出てくる人じゃなかったかしら。知名度は漱石や芥川にはもちろんのこと歌人としても与謝野晶子や正岡子規には言うに及ばずで、おおむね二葉亭四迷だったり河東碧梧桐程度のシャドウストライカーみたいな位置付けだった気がします。

と言いながら当方の視聴動機は石川啄木です。岩手出身の身としては断る理由がありません。他県の方への訴求力のあるお名前かは心配。

もう一つの心配事。こういった文豪ものは先駆者がいてたりで、それがまた美形男子逐次投入と腐向けの臭いがするため嫌気されがちです。私も先駆者作品は只の一度も観たことありませんし興味もありません。太宰の深淵も知らずにとりあえずアンニュイにしてみました、みたいなことして見繕っているんでしょ?くらいの小馬鹿にした先入観を持ってます。


 {netabare}視聴前ハードル高杉{/netabare}


県民以外に誰得なんよ?なツカミと思いきやなかなかどうして…味のあるお話でした。わりと私好きです。それに腐向けではないと断言できますな。厳密にはどうか知らんけど表向きは皆無なのでその点はご安心頂ければと。啄木なんかもそうですが文豪たちの人となりや人間関係なんか現実のそれを踏襲してたんじゃないかしらと思われます。
ハードルと事前に想定してた要素はさほど気になりませんでした。


だがしかし諸手を挙げてお薦めは出来ません。『きつつきたんていどころ』その名の通り探偵謎解きものです。それなのにミステリーの解に膝を打つような気持ち良さがあるかというとまるでない。
主人公の啄木もなかなかのクズっぷりで金を借りて遊ぶわ返す気配なしで悪びれることもないわなかなか共感を得にくい人物です。才能と人格は同居しないとはいえ支持される性格とは程遠い主人公。
コナン君や金田一少年がゲスな性格をしていて謎解きも普通な感じ、と誰得な気配濃厚であります。


自分は郷里アドバンテージなのか、いまいちミステリやゲスの極み主人公はさほど気にならず。
いや観ているうちに「気にならなくなった」が正しいですかね。完走してみるとわりと謎解きは副次的要素に追いやられて金田一との友情話が主旨だとわかります。
そもそも石川啄木が夭折した明治期の歌人であります。


 {netabare}命短シ恋セヨ乙女{/netabare}


きちんと初回からメッセージを発してます。短い生涯を精いっぱい謳歌するという点で啄木自身も実践していたように思えますし、金田一の視点も限りなく優しい。
それに現実の啄木が詠んだ歌だって故郷を追われるようにして出てきて郷里を懐かしむ歌が多い。二度と戻れぬ時間や場所への追憶が創作の原点ならば、きちんと懐古上等な物語に仕上がっております。


振り返って“悪くはなかった”としたのは事実ですし、なんだかんだ序盤からけっこうジワる小ネタで刺激されたこともあり完走するにあたって特に苦労は無かったですよ。

・{netabare}第1話から複数回名前が挙がってた軍医森林太郎。屋号の“鴎外”をおくびにも出さないところ{/netabare}
・ライデンフィルムも天災で『はねバド!』1話分飛ばしてたのに今回のコロナ禍では貫徹。感謝!
 ※{netabare}そして同作品の羽咲綾乃役だった大和田仁美さんが登場。お久しぶりです{/netabare}
・石川啄木/金田一京助に続いて野村胡堂(CV津田健次郎)も岩手出身。しかも同世代
・石川啄木(CV浅沼晋太郎)。浅沼さん出身盛岡だし。ますます岩手県民必見な気がする
・金田一京助(CV櫻井孝宏)。挙動不審な櫻井さんの演技は初かもしれない
・名義貸しで名探偵に仕立てられ挙句には「名をかけて」じっちゃんにされた言語学者が探偵ものに
・{netabare}書生が活躍!?の人情話第3話。書生の名は平井太郎。小道具に銅貨出てきたのがなかなか渋い
 ※{netabare}江戸川乱歩の処女作が『二銭銅貨』ってなかなかの伏線です{/netabare}{/netabare}

{netabare}個人的にはこの3話がミソ。遊女の悲恋といいますか、金田一を恨みながらも真相を知らせない啄木の優しさ。言ってどうなるものでもないしね。{/netabare}



※ネタバレ所感

■元服って…

齢十五歳で昔は大人扱いだったとか。

『不来方のお城の草に寝転びて空に吸はれし十五の心』

“こずかた”と読みます。不来方は盛岡の雅称。東京にて当時を思い出し詠んだ歌と言われてます。無限の可能性がありそうな若かりし頃ってやつ。

{netabare}加世の年齢を聞いた時から予感はあって、さすがに最終回で岩手山の遠景から石垣の見える草むらに寝ころぶ加世(CV大和田仁美)を見てこの歌を詠まれるだろうとその通りでした。加世は十五歳です。{/netabare}
{netabare}少し前の回の同じ場所で今度は身を投げようとして金田一に止められた二十代半ばの啄木の姿がありました。その加世との対比が物悲しい。{/netabare}

 命短シ

花の命は短いって意も当然あり。しかしあらためて、兄弟五人も入れば一人くらい乳幼児死亡や死産など当たり前でこれらが平均寿命を40歳代くらいに下げてた明治時代。70歳を超えて生きてれば長老もいいところ。平均寿命が上がったのはたかだかここ50年くらいの話です。文字通り命短し。
人生の折り返し地点だったり、今でいうところの『終活』を考える年代が現代より早かったわけで、短い人生なら己の好きなようにという力学が働くのはその通りで、「どうせあの世に持っていけないし」と生活が回る銭があればって感覚も理解できなくはない。啄木に限らず蓄財より使ってナンボみたいな当時のエピソードには事欠きません。

{netabare}もちろん金田一京助以外の友人たちは啄木への異議申し立てをしっかりしてますので彼がクズなのは前提なんです。ただし微妙にお金の捉え方が現代に生きる我々とずれている気がします。啄木の無心に付き合う京助の金の使い方に対しても友人たちはあまり口出ししません。たぶんそういうところ。{/netabare}

{netabare}人生が短いのであれば十五歳といっても現代の十五歳とは背負うものが違う。そんなことが透けて見えていたのが加世でした。同じく夭折の天才歌人も似たようなもんだったかと。{/netabare}



いたずらに昔を懐かしみたいわけではありませんよ。

『教室の窓より遁(に)げてただ一人かの城址(しろあと)に寝に行きしかな』

心を空に吸われる前段階で、授業をサボって教室を飛び出し、一人になれる場所に向かってます。
あーこの感覚は変わらないのでしょうね。何十年後かの夜に自由を求め続けて盗んだバイクで走りだしてる十五歳と心根は一緒だと思います。今の十五歳にもぜひ悶々としててほしいものですね。



■啄木と私
 ※アニメ関係ないので畳みます

{netabare}『ふるさとの 山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山は ありがたきかな』
『石をもて 追はるがごとく ふるさとを 出でしかなしみ 消ゆる時なし』


離れて暮らす故郷を想って詠んだ歌が心に響く歌人という位置付けです。
{netabare}だからこそ東京で絶望した本作の登場人物らが、ある者は自ら命を絶ち、またある者は故郷へ帰っていくこの物語に意味を与えます。{/netabare}


故郷を離れて壁にぶつかるなり抱えるものが増えたりするなりしてくると響いてくる短歌でしょう。
家内からの指摘で、新幹線駅を降りて自宅へ向かう途中に北上川にかかる全長500Mくらいの橋を渡るんですけどその景色が岩手に来たぞって感覚らしいのです。

『やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けとごとくに』

北上=北上川のこと。指摘されて初めて気づく感覚でした。それと、第1話ボソッと呟いてたこの歌。

『ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを聴きにゆく』

ずうずう弁聞きたいがために上野駅に向かうという設定だったかと思います。そんなん実家戻れば勝手にそうなるしわざわざ花の都大東京で地元訛りを聞く感覚とはなんぞや?と思ってました。
{netabare}不幸なことに東日本大震災の時に痛烈に掻き立てられました。“停車場”から“TV”へとモノは変わってますが、遠く離れた地で聞く身体の奥底に根付いた言語。それを話す人たちが苦境に立っているのに帰るに帰れない。多くは語りませんが故郷への想いが強くなるとともに思い出したのが地元の歌人のこの歌でした。{/netabare}

こうみると意外と覚えてるもんです。{/netabare}



全くもってミステリがどうでもよくなった事情はこれまで書いてきたようなことでした。
この作品の一番の謎は、原作者の方はもうお亡くなりになられて久しくあまりプロモーションの必要性も感じないのになんでアニメ化したのかしら?ってことでしょうか。

あとEDは最初から最後までアカペラで貫徹したらよかったのに、と思ってます。
{netabare}大正時代のヒット曲が原曲です。明治時代の物語で大正浪漫かよ!と思いかけましたが、物語が繰り広げられた明治後期を金田一京助が振り返る頃合いが大正時代なのだと理解して納得してます。{/netabare}


あまりお勧めではないけど自分は評点高めにしとくタイプの作品。
ふるさとっていいもんですね。


視聴時期:2020年4月~6月 

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2020.07.14 初稿
2021.03.07 タイトル修正

投稿 : 2024/05/11
♥ : 34

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

命短し恋セヨ乙女

原作未読 全12話

時代は明治または大正時代、歌人の石川啄木と仲が良い金田一 京助の2人が「啄木鳥探偵處」を作り、数々の事件を解決するお話です。

推理ものとして興味があったので観て観ましたが、主人公の石川啄木が捉えようのない難解な性格で、余り魅力を感じませんでした。

この2人で幾つかの事件を解決して行きますが、2人の関係性や石川啄木の理解できない行動に振り回されて、どんな事件でどんな解決をしたのか余り記憶に残りませんでした。

名のある文学者が出てきますが、飲んでいるシーンが多く、あまり文学者という感じはしません。

お話はきちんと終わっています。主人公の石川啄木は、私には合いませんでした。逆に合えば面白いかもしれませんね。

OPは古川慎さん、EDはNOW ON AIRさんが歌っています。EDの「ゴンドラの唄 」は、印象深くて歌詞の一部をタイトルにしましたが、大正時代の曲なのですね〜現代風にアレンジしていました。

最後に、この時代の作家さんは破滅願望があるのかというほど、メチャクチャな生活をしていますね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

明治末期の日本文学関連の人名くらいは知っている人向け?

私よりは、どちらかというとかみさん(英文科出身)が観ていたのに付き合って観たという感じです。悪しからず。

録り溜めていたんですけど、全話観終わったのは昨日(2021/1/11)なのでまったく時期外れのレビューですね。

本作は歌人として有名な石川啄木が主人公です。りあえず「はたらけど はたらけど猶(なお) わが生活(くらし) 楽にならざり ぢつと手を見る」という歌はこのレビューを読んでいる方も教科書とかで見たことあるかもしれません。

ということで、石川啄木の「貧乏」と、そして病弱で肺結核で早死にしたというのは世間的な定評のあるところかと思われます。

そしてそんな啄木にいろいろと世話を焼き助けてくれる金田一京助も、まあ主人公と言って良いんじゃないですかね。

<シャーロック・ホームズ>シリーズに例えると主にいろいろやってるのはホームズ(啄木)だけど、それについて語っているのはワトソン(京助さん)みたいな感じです。別の例えだと、ハルヒが啄木でキョンが京助さんみたいな。あ、この場合は主人公はキョンか…。

啄木が探偵をやっていたなんていう史料は残っていないと記憶しているので、原作小説のフィクションだと思います。作中には同時代の日本文学界の人がたくさん出てきて啄木や京助さんと親しい飲み友達くらいの親交があるように描かれていますけど、これも特に史料的な根拠はないんじゃないかと思われます。

作中の事件は、「日常の謎」とかじゃなくて普通に人が死んでるような事件です。

とにかく原作は読んでないんでアニメ化でどのくらい改変されたのかは知らないんですけど、作中の啄木はだらしなく、かつ貧乏であるくせに人からお金を借りては飲み食いあるいは女遊びなどで使い果たしてしまい、いっこうに返済しないクズみたいな人物に描かれています。

ここの嫌悪感で視聴を打ち切ってしまう人も多そうですね。

萩原朔太郎とか芥川龍之介とかも出てきていて、作品や有名エピソードなどを知っていると「なるほどね」といった感じのキャラクター描写もあるのですが、何にも考えない・知らないという態度で観ていると特に面白くもなんともない作品だとは思います。

ただ、「容疑者X」なるトピックが出てきてラスト2話までたどり着けば「ああ、そういうことだったのか!」みたいなストーリー全体としてのカタルシスは得られます。

ということで、私個人の感想としては「付き合いで観てみたらまあまあ面白かったけど他人に視聴を進める気持ちには全然ならない」といった感じです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19
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