ブリキ男 さんの感想・評価
4.0
物語 : 5.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
その笑い、ただ一人のアホな妄想から始まった…(笑)
同人サークル「上海アリス幻樂団」によって製作された弾幕系シューティングゲームに登場するキャラクターが漫才で対決するアニメ。
企画製作担当のらんてぃさんによると、「企画の発端は『※1スカーレット姉妹の漫才を見てみたいなぁ…』というアホな発想から始まりました(笑)」とのこと(笑)
原作ゲームの会話シーンからしても「高速で皮肉の言い合いをしている」と評される事もある様に、東方キャラと漫才の相性はとても良い様です。
本編は80分弱と、同人作品としてはかなりのボリューム。見応えがあります。
第一回大会の出演者は以下の通り(原作ゲーム知らない人にはあまり意味の無い情報なので畳んどきます。
{netabare}
スカーレット家(レミリア・スカーレット × フランドール・スカーレット)
幽々子&妖夢(魂魄妖夢 × 西行寺幽々子)
結界少女(博麗霊夢 × 八雲紫)
ウィッチドール(霧雨魔理沙 × アリス・マーガトロイド)
ゲームで言うと、シリーズ6作目の「東方紅魔郷」7作目の「東方妖々夢」のキャラで全ての出演者が占められています。司会進行および審査員には別作品からの出張あり。
{/netabare}
登場キャラがほぼ女性なので、抵抗を持たれる方もいらっしゃるかも知れませんが、そこは第一回から司会進行役を務めている森近霖之助(CVらんてぃさん)や、第5回から登場の見越入道のゴツいおじさん"雲山"、諸々の熟女キャラ?が、うま~くバランスを取っているという印象です。ハーレム要素とかは1ミリも無いのでご安心をば(笑)
※無印からRになって改変された点と言えば、ネタの修正が若干と、第3回からスタンダードとなったFlashアニメによる安定した作画表現、バックストーリー、CM的なもの(笑)エンディングが追加された事が挙げられます。
司会進行や審査員、出演者達の会話の文脈から、何とな~く読み取れる裏話が、大会終了と共に収束、一気に開放される構成が巧みです。ついさっきまで馬鹿笑いしてた狂気のテンションが、ほっこりとやわらかな笑いに転じて、心地良い余韻と共にお祭りの幕は閉じるのです。
著作権の危機? 東方関係無し? ごもっとも!
ゲームにアニメ、テレビネタ、時事ネタ、下ネタ何でもござれ。
萌えキャラの、口から飛び出す言葉の嵐に身悶えすれば、無病息災、厄落としのご利益があるかも(笑)
大晦日に、お正月に、こたつに入って楽しみたい、ゲーム好きの人にも、そうで無い人にも、分け隔てなくお薦めしたい、爆笑必至のFlashアニメです。
※1:シリーズ6作目「東方紅魔郷」に登場する吸血鬼姉妹。ラスボスとEXボスの役回り。なので超強い。弾幕アレルギーの方は要注意(笑)でも美しい!
※2:元々は音声作品。後に有志によって絵が追加され、ニコ動などにアップされた。Rになってネタはかな~りマイルドになった。現在ニコニコ動画やYouTubeにアップされている東方M-1関連の動画は、ほぼ無断転載だったりします(汗)