「マリア様がみてる(TVアニメ動画)」

総合得点
73.8
感想・評価
351
棚に入れた
1887
ランキング
960
★★★★☆ 3.9 (351)
物語
4.0
作画
3.7
声優
4.0
音楽
3.7
キャラ
4.1

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ネタバレ

キョウスケ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ごきげんよう

幼稚舎から大学まであるという、私立リリアン女学園。この女子校は「ファンタジー」だ。

こんな清楚で上品なお嬢様ばかり集まった女子校、こんな世界が本当に日本のどこかに存在するのか?
原作の今野緒雪女史は実際にカソリックの女子高出身とのことだけど、こんな環境で生活をしていたのか?

原作は「コバルト文庫」から出版されている。言わずと知れた、少女向けライトノベル、ジュブナイルレーベルだ。しかし、この作品の読者は男性が以外に多いという。このアニメのイベント等でも男性の比率が結構、高いそうだ。

この作品のとらえ方は男女で異なり、男性は「憧れ」、女性は「疑い」だと思う。男性から見ると世間と隔絶した、決して手の届かない環境で起こる様々な出来事は、作品を通して垣間見る秘密の花園に対する憧れ。女性向けに書かれている小説だが、男性がハマる理由がここにあると思う。

だが、女性から見ると「こんなことねーよーww」と半ばギャグに見えているのかもしれない。

この現実にありそうで、現実ではないファンタジーな世界は、この物語の舞台として、絶妙な雰囲気を出している。


この物語で特筆すべきは「お嬢様キャラ」である。

アニメなどで主人公の周りに何人か女性キャラがいると、必ずとっていいほど一人はお嬢様キャラだ。お嬢様キャラは女性キャラの中でも(ツンデレキャラと並ぶ)最強のキャラ立て・特徴・記号である。ところが、この作品では出てくる女性はほぼ全員「お嬢様キャラ」なのだ。先生や母親ですらOGだ。

他のキャラと比べて一般人ぽく描かれてはいるが、主人公の祐巳でさえ(父親が建築事務所を営んでいる)社長令嬢で、幼稚舎からリリアンに通うバリバリのお嬢様なのである。

こんなお嬢様縛りの作品は他にない。それなのに、お嬢様キャラとしてのバリエーションが多彩で、一人ひとりのキャラクターがとても魅力的だ。そして、その魅力あるキャラクターを作っている要素の一つが、演じている女性声優たちだと思う。

かくして、私が声優ヲタになった原因の作品となったのでした。

投稿 : 2014/08/20
閲覧 : 237
サンキュー:

5

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