「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(アニメ映画)」

総合得点
79.6
感想・評価
458
棚に入れた
2092
ランキング
483
★★★★☆ 4.0 (458)
物語
4.0
作画
4.1
声優
3.7
音楽
4.3
キャラ
3.9

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ネタバレ

キョウスケ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニオタ人生を決定した作品

ヤマトや999やハーロックなどの松本零士作品、ガンダムなどのサンライズのロボット物、それまでもアニメが好きだったが、マクロスを見て変わった。
TV版と映画版を合わせて、その後のアニオタ人生を決定的にした作品。

ここでは特に映画版について、TV版との比較について評する。

その頃のアニメ映画はTV放送を編集しただけのものがほとんどだった。あのガンダムでも(劇場版Ⅲでは復活した安彦氏が相当作画し直したが)ストーリーや設定はTV版とほぼ変わらなかった。
ところがマクロスの映画は違った。すべてを作画し直すだけではなく、設定やデザイン、ストーリーなどあらゆるところが、TV版の良さを崩すことなく作りこまれていた。

例えば、「エウレカセブン」のTV版と劇場版のように、ストーリーや設定が全く別方向に転換するなど、全然別の作品として造り直されるケースもある。これは賛否が別れるケースも多い。

しかし、この映画版マクロスはTV版の方向性はしっかりと死守しつつ、ありとあらゆるところをグレードアップした。なんといってもこのこだわりかすごい。100%手描きアニメのこの時代に、とてつもない書き込み作画であった。(TV版の作画はしばしば崩壊していた。)

TV版は当初23話の予定だったが、後継作品が遅れてマクロスの放送話数が伸び、36話になった。映画版ではとても全てカバーできないので、ストーリーは27話の最終決戦までの抜粋になり、出会いの展開なども改められたが、三角関係などのテーマはしっかりと踏襲されていた。

バルキリーなどのメカも基本デザインは変わらないが、アーマードやスーパーパックもよりスタイリッシュにリデザインされて、グレードアップした。

TV版ではほとんど登場しなかった敵の敵「監察軍」の替わりにメルトランディ軍(女性軍)が登場して、ゼントラーディ軍(男性軍)の戦争に改められた。
TV版ではゼントラーディも日本語をしゃべっていたが、ゼントラーディ語まで設定された。実はゼントラーディ文字も設定がありアルファベットとの対応表もあった。(プラモにおまけでついていた。)

TV版で使われていた楽曲も(TV版に比べて)短い時間の中で、ちゃんとメドレーとして流れていたし、なんといっても新曲「愛・おぼえていますか」をストーリーにしっかりと関連付けて登場したところも大変にくい演出・テーマだった。

アイドルソングだけではなく、BGMも(TV版も担当した)故羽田氏がオーケストラの壮大な音楽にすべて書き下ろしていた。

やはりマクロスは「歌(文化)と戦争とロボット。それと三角関係」というテーマがしっかりしていて素晴らしい名作。
「ヤック・デカルチャー!」

投稿 : 2014/08/20
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サンキュー:

8

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