「ゆるゆり(TVアニメ動画)」

総合得点
84.6
感想・評価
2488
棚に入れた
12056
ランキング
280
★★★★☆ 3.8 (2488)
物語
3.6
作画
3.8
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
4.1

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

みなみけ×みつどもえ×動画工房=ヒットメーカーは立ち止まらない

罰金バッキンガムは払いたくないので全話見ました^q^
例えゆるゆる作品でも手を抜かないのがけみかけ流、暫しお付き合いください







「みなみけ」「みつどもえ」を手掛けたスタッフの再集結
太田雅彦が監督、あおしたまたかしがシリーズ構成、三澤康広が音楽
先述二本の作品、特に「みなみけ」の雰囲気がお好きな方には率直にオススメしたいです
さて、いつもの面々に加えて今回最も注目したいのは「みつどもえ」でキャラデザ、総作画監督を務めた【大隅孝晴】が初の副監督に就任し、全話でレイアウト監修を行っていることです
加えて彼の巧みなレイアウトを描く実働部隊には安定感に定評のある【動画工房】ということで、これまでの太田監督作品よりも全編におけるの作画クオリティの高さが目立つカタチとなりました


お話自体は「ゆるい百合」の名の通り、【女子しか登場しない日常系】というけいおん!登場以降の昨今では最も手堅いジャンルというべきコメディ作品
よくコレらの作品をそもそもに「百合」と捉えるかどうかが議論の対象になりますが、その辺は正直見当違いだと思います
女子の友情感覚っていうのは気軽に友人同士で抱き合ったりとかあるわけで、どこか必ずに「百合っぽい」感覚を持ち合わせているものなのだと思います
だから友情の中に「百合っぽい」を内包しているわけで、みんなが薄々この手の作品に「百合っぽい」と感じられてることは間違いじゃないと思うんですね
明確な境界線は難しく、特に至ってノーマルな男性のオイラには全容を理解し難い世界ではありますが、しかしその成分比の違いは歴然で「ガチ百合」と「ゆるい百合」は別ジャンルと考えた方が自然です
そしてこの手の作品は後者に属するとお考えいただければ間違いないと思います


主役達の学校が女子校で先生、生徒全て美少女という基本中の基本はモチロンのこと
街を歩き回っても顔が映りこむモブキャラは全て女性
コミケに行っても画面にINしているのは女性だけ
男女比率がソコまで偏ってるはずが無く、だが男性の影はコミケの棒人間とあかりの親戚の子供ぐらい
とまあ「戦国乙女」でネタにされたこともありましたが【男性が擬似的に存在しない世界】が徹底されていますね
この辺りは男性キャラの立場を不要とする昨今の消費者の感覚
【主役(アイドル)×相手役男性≒視聴者】ではなく【主役(アイドル)×視聴者】という流行の感覚をしっかりキャッチしてると思います
(逆に言えば相手役の視点に移入できない視野の狭い視聴者が増えているという問題が囁かれていたりもしますが、それはまた別のお話ですので・・・)


アッカリン演出については他の方が散々レビューされている通りなので割愛させていただきます
特にねこ。さん辺りの解説なんかをご参考に下さい
で、このアッカリン演出についても、インターネットコミュニティ等を中心にした話題性を掻き立てるべく、決まり文句的「アッカリ~ン」の用意など、僕ら視聴者が気軽な気持ちで盛り上がれるお祭り要素というかネタ要素を沢山孕んでいますね


【日常系】【美少女オンリー】【ネタ祭り】と、昨今のマーケットニーズをガッチリ掴んで、さもヒットするべくしてヒットした感じが上手かった作品ではないでしょうか?
もちろんこれらの条件を揃えた上で堅実に仕事をこなしていきたスタッフさん達の努力の基に生まれた準傑作なのですけどね


余談ですが、主役の声優さん4人に新人を積極的に採用する試み
さらに藤田咲、豊崎愛生といった名優が脇を固める
という、絶妙の配役ぶりを評価したいですね
特に赤座あかり役の三上枝織さん素晴らしい、今後に注目していきたいですね


ちなみに結局けみかけは何にそんなにハマったのか?というと、「櫻子×向日葵」という既に完成されたカップリングを並行させるところがなんだかんだで好きでした^^b
けみかけには百合属性が備わっているのやもしれません(えー

投稿 : 2011/09/28
閲覧 : 462
サンキュー:

25

ゆるゆりのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
ゆるゆりのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

けみかけが他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ