野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

あの素晴らしい花をもう一度

かの有名な感動作あの花の後日談的な物語ですね。1年後らしいです。

あの花本編から随分間隔を開けての後日談になってるので本編を忘れかけてる人への配慮なのかなんと作品のほとんどが本編の使い回し・・いや言葉が悪いですね。回想となってます。
決してあなたの気のせいやデジャブなどではありません。

これにはウキウキ気分で視聴した人の中にはさすがにガックリ来た人がいても不思議はないかもです。

Ｑ　なんでこれすぐ回想なってしまうん？（火垂るの節子様より）

Ａ　分かりますその気持ちは。現に私もそう思いました。

しかし回想をそうして上手く混ぜることで今を生きる主人公たちの心の成長が分かり易く見て取れるのではないでしょうか。
蛍がすぐ死んでしまうんは仕方ないけど回想入るのはそういう意味では効果的なのではないかと。
まぁさすがに回想入れすぎな感は否めませんが。

なので、所謂泣けるシーンもほぼ使い回しになるので本編見た人にはインパクトは欠けるのではないかと。
泣けるものは何度見ても泣けるという方なら同じとこでまた泣けるかと思います。

Ｑ　言えよっ・・・！ろくでもねえおためごかしなんていらねえっ・・・！
　　内容だっ・・・！無駄口たたくなっ・・・！物語の内容言えっ・・・！（伊藤カイジ様より）　

Ａ　成仏したと思われるめんまへの今のそれぞれの気持ちを回想も交えて手紙に書いていくというような流れですね。

ここが多分劇場版最大の見せ場。1年後の主人公たちの心境。メンマへの思い・・・。
だと思うんですがそれすら吹き飛ばしてしまうくらい目を奪われたのは「アナル」・・いやかような美少女に向かってアナルとは失礼極まりない。世が世なら切り捨て御免されても仕方ない重罪です。

なので「ナル」と呼びます。このナルの驚異的可愛さ。
これを見れただけでもこの劇場版を見た価値があるというもの。
ほとんど回想で水増ししやがって・・・なんて些細な不満などこの瞬間に雲散霧消。風に散った塵の如しです。

まぁナルが前より可愛く見えたのは事実ですが、この手紙を書くという行為である意味本編以上にそれぞれの心情が表現されてたのは良かった点なのではないかと。

先に断っておきますと本編レビュー見て頂けたら分かるように偉そうな言い方で申し訳ないですがあの花という作品自体は高く評価しているつもりです。

個人的にはめんまに関する物語は本編であれ以上無いくらい綺麗に纏めたと思ってます。
なのでどうせ後日談出すのであれば必要以上にめんまに拘り過ぎずに残されたメンバー達の描写。
例えば主人公とナルの関係。突っ込んで言えば恋の描写。
ついでにゆきひこと眼鏡ちゃんのソレも。ぽっぽは・・・・まぁ・・・うん。
そういうのをもっと掘り下げてやって欲しかったなと思います。
まぁ今回の構成もこれはこれでアリなんでしょうが。

本編が好きだったなら回想多過ぎな点に目を瞑れば概ね満足な出来なのではないかと。