「ラブライブ!school idol project(TVアニメ動画)」

総合得点
87.1
感想・評価
3110
棚に入れた
13415
ランキング
168
★★★★☆ 3.9 (3110)
物語
3.7
作画
4.0
声優
3.7
音楽
4.2
キャラ
4.1

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ネタバレ

雷撃隊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

甘く苦しく心地よい胸の痛み(曲の感想)

アニメの感想は書いてしまったのでPVと曲について感想を書かせていただきます。アニメオンリーでライブにも足を運んだことも無くラブライバーだなんて名乗れない僕ですがお許し下さい。

僕が持っているCDはベスト盤1とTVアニメのシングル数枚。ベスト盤にはPVのDVDが付いている。このPVはアニメが始まる以前のシングルに収録されていたもの。2010年の夏コミにてプロジェクトスタートでアニメが始まる3年も前だ。キャラデザインや性格付けがこの時点から少しづつ始まってゆく。アニメ本編とはキャラデザがかなり違うのが面白い。穂乃果はやや少年ぽく中性的。海未ちゃんはかなり印象が違う。目が小さく肩幅が広く大人っぽい。「SNOW HALATION」の映像ではエロカッコイイクールビューティーになっている。希ちゃんは輪郭が丸っこくて本編よりも子供っぽい。凛ちゃんとカヨチン、いまいち特徴が無くどんな子だか解り辛い。ことりちゃんとエリチ、あまり変化なし。まだこの頃はキャラの人格が出来上がっていないので今と印象が異なる。穂乃果はアニメ1話同様に階段をダッシュする場面があるのでこの時にほぼ人格が完成している。

初期のPVは歌だけのものが多いが徐々にショートドラマになってゆき台詞も増えてキャラの人格が完成されてゆく。ナルホド、1話から完成度が高いのも納得だ。みんなで飛行機に乗り込むショートドラマは完成度が高いぞ。



以下、個人的に好きな曲の感想。
「ススメ~トゥモロウ」
歌い出しからアイドルソングかと思いきや主導部に入ってからプログレ一歩手前のロックサウンドへ。女性ボーカルのロックバンドの曲に近い。伴奏とメロディーはALFEEの「閃光」や「STAR・SHIP」を連想させられた。

「僕らのLIVE 君とのLIFE」
2010年の1STシングル。この曲は近年の集団アイドルソングのスタンダード。アニメ本編では全員集合記念ソングとして使用せれて印象的。

「start dash」
時期によって違ったメンバー編成で唄われるのが面白い。2年生3人と全員では随分とイメージが異なる。μ’Sの歴史を感じさせる名曲。

「NO BRAND GIRLS」
ちょっと電波入ったガールズバンドっぽい曲。何所と無く「放課後ティータイム」を思い出した。ラブライブはアイマスよりも「けいおん」に近い雰囲気なので良い意味で被る。平沢唯やあずにゃんが唄っても違和感無さそう。

「WONDERFUL RUSH」
これもラップ風の台詞入りの電波ソング。こちらは「涼宮ハルヒシリーズ」のSOS団が唄っても似合いそう。プロデューサーの畑亜貴さんのセンスが光る。この辺りからPVの台詞が増えてキャラクターが完成されてゆく。ことりちゃん主役のショートドラマは必見。

「MERMAID FESTA」
アニメ本編では9人で「私たちにはラブソングが無い」と議論していたがアニメが始まる以前の曲やソロ曲や臨時編成の曲はラブソングが多い。この曲はμ’Sには珍しく歌詞の一人称が「私」、二人称が「貴方」なので変則的な印象。曲調は宇崎竜童&山口百恵の曲を思い出す。

「きっと青春がきこえる」「どんなときもずっと」
ご存知本編のED主題歌。この2曲のルーツは昭和の部活青春ドラマだろうか?。中村雅俊やいずみたくバンドの平成版みたい。毎回つられて唄ってしまう曲。

「僕らは今の中で」「それは僕たちの奇蹟」
本編OP主題歌。映像と曲のシンクロに衝撃が走った。PVで培った技術が存分に発揮されている。2期終盤で1期OPに繋げるシナリオ構成と相乗効果で神曲度が大幅アップ。ユニットの曲というよりは番組全体の主題歌としての印象が強い。

「ユメノトビラ」
どんなバンドにも平均的な「顔」となる曲がある。他のバンドに喩えれば「SOUND HORIZON」の「朝と夜の物語」や「TMN」の「GET WILD」や「X JAPAN」の「紅」や「レベッカ」の「フレンズ」や「米米」の「君がいるだけで」や「放課後ティータイム」の「ふわふわ時間」etc・・・
μ’Sにとってはこの「ユメノトビラ」が顔だろう。君と僕、夢、青春というキーワードを効果的に表現している。劇中では事実上の公式戦デビュー曲。

「SNOW HALATION」
ベテランのファンに人気がある曲にしてクライマックスを飾った名曲。作品の枠を外しても通用しそうだ。歌詞、曲調共に季節感があり憶えやすく唄いやすい。ストリングスのアレンジが菅野よう子を連想させられた。フルで聞くとアウトロの転調がカッコイイ。アニメ本編の曲から逆算して書かれた脚本も素晴らしい。現実世界ではライブ当日に大雪が降り帰宅困難ラブライバーという言葉が出来上がったのが記憶に新しい。恐らくファンにとっては特別な一曲になりそう。ちなみに旧PVの海未ちゃんがアダルトな雰囲気でアニメ本編よりもエロい。

「HAPPY MAKER」
2期の〆を飾った曲。さながらコンサートや演劇の全員集合のカーテンコール。主役、脇役、動物に至るまでみんなでハッピーになろう、と希望に溢れている。やはりラストは全員のエガオで〆。最高です!!

「愛してるばんざーい!」
個人的にこれが一番好きな曲。僕にとってにこの曲の感想=ラブライブという作品全体の感想なので。この曲に限らず男女問わずに「輝け、学生」というイメージの曲が多いけど恐らく中高生の頃にこれ等の楽曲群を聞いたら品行方正な内容に嫌気がさしていたかもしれない。僕の場合学生の頃は背伸びして小難しいものに手を出しがちだった。社会人になると全身で「みんな大好き」とか「世界の全てが愛おしい」とか言えなくなってしまう。世間の不条理にぶつかってばかりだと具体的に言葉にするのは難しいけど「精神的に大切な何か」が磨り減ってしまう。却って働き始めてからの方が胸に響く。「みんなの夢の木よ育て」「私たちは今を、楽しもう」と唄うμ’Sと学校の生徒たちに心地よい嫉妬と羨望を憶える。ここまで無条件に心を一つに出来る瞬間は人生に何回あるのかな?。ラブライブとは僕にとって「社会人になると磨り減ってゆく精神的な何か」を刺激される甘く苦しく心地よい作品でした。

ちなみにアニソンいろいろあるけど普段の精神状態とシンクロするのは「凛として時雨」や「EGOIST」や梶浦由紀あたりの殺伐路線。気分が被るアニメキャラは鹿目まどかや宜野座刑事やクワトロ大尉なので時には音ノ木坂学園の生徒みたいな気分になりたーい!!!

以上、アニメオンリーのにわかファンによる歌の感想でした。

投稿 : 2015/03/23
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サンキュー:

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