「ケイオスドラゴン 赤竜戦役(TVアニメ動画)」

総合得点
56.1
感想・評価
323
棚に入れた
1571
ランキング
7222
★★★★☆ 3.1 (323)
物語
2.8
作画
3.2
声優
3.3
音楽
3.2
キャラ
3.0

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

chariot さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

作りを最初から見直さないと・・・

全12話。
原作はTRPG(※)との事。ゲームも出すみたい。
 ※テーブルトークRPG:進行役のゲームマスターが出すシナリオに沿って複数のプレイヤーが対話によりゲームをする遊び。詳しくは調べて。。
ジャンルは…なんだろ。ファンタジー+バトル、かなりシリアス(軽く鬱系)

舞台はニル・カムイ。
隣国の黄爛(こうらん)とドナティアにより侵攻されている。
王の血を引く忌ブキと守護龍である赤の竜を巡るお話。


さて…。
どうしたものか。。
このダークファンタジーっぽい世界観は嫌いじゃないのですが、正直面白いかと聞かれると悩む感じです。

まずキャラの魅力を出せていない。
{netabare}契約により「力を欲するなら生贄(忌ブキにとって大切な人)を捧げなくてはならない」という設定上、キャラがよく死にますが個々の掘り下げもなく死んで行くので悲しみもなく、且つよく死ぬのでショックも少なく・・・
キャラの個性は強くても数が多い分、「こんな人」という人となりをしっかり見せずに死なせてしまうので感情移入がとてもしにくいように思います。
また忌ブキだけでなくスアローの呪いについても同時に解決しようとしたのでどちらも中途半端な結末に落ち着いたように思います。
原作のプレイヤーは平等であり、主人公は全員ではありますが、アニメで忌ブキを主と据えたのならそれに沿ったシナリオ展開をするべきかと思います。{/netabare}

バトルシーンの雑さ。
メインはバトルではない作品ですが正直もう少し頑張って欲しかったです。
{netabare}婁とウルリーカ戦は特に「やろうと思えば」相当いいバトルを展開出来たはず。
お互いの強さと特殊な力は見せ方次第で派手なシーンを作り出せますし、何よりその戦いの結末は視聴者に大きな衝撃を与えられたはず。
非常に勿体ないと思います。{/netabare}

いきなりの場面転換。
シナリオで進んでいる原作なので移動などは特殊なイベントが発生しないと省略されるのでしょうけど、いきなりキャラ同士の会話が終わると別の場所へ転換され、流れがぶつ切りに感じられました。
会話の順番などもあるかと思いますがもう少しキャラたちがどう動いたのかどう感じたのかを丁寧に作りこんで欲しかったです。

良かったのはOP。
曲も大変良かったのですが、この作品の原作はTRPGであるという事を踏まえたOP映像の演出が良かったです。
OP中、戦闘シーンでキャラの後ろに2桁の数字が出ますよね?
その後に「効果的成功」や「決定的成功」と文字が出る。
これはTRPGに於いて各種の行動をダイスを振って出た数値で成否判定する事を表した演出です。
最初(2話)これを観た時にTRPGの面白さを伝えられる作品だといいなあと思ったのですが…
まあ、そっちは不発でしたね・・・。


まとめ。
設定の段階から話を重くし、萌えもギャグもほとんど入れずにシリアスで行くならもっと引き込む構成にして欲しかった。
シリアスの割に毎回の引きも強くなく…次回観なくてもいいかなと思われちゃったらダメなんだから1話1話の接続部分を考えて欲しかった。
ラストもグダグダ。
{netabare} 結局あれで婁はどうするの?平和になってないじゃん?{/netabare}
重くても救いがなくても最後に何かカタルシスを得られる作りにして欲しかった。
ドラゴンが出てくるようなファンタジーの世界観は好きなのにシナリオやキャラの扱いの雑さが目立った作品だと思いました。。

続編作れそうだけど2期あっても観るか微妙な感じです・・・。



好きなキャラ:
メリル。ヴィジュアル的にはエィハ一択ですが、メリルのスアローに対しての愛情が溢れていて唯一人間らしさのある人物に思えてから鞍替えしました。

投稿 : 2015/09/19
閲覧 : 328
サンキュー:

9

ケイオスドラゴン 赤竜戦役のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
ケイオスドラゴン 赤竜戦役のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

chariotが他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ