「とらドラ!(TVアニメ動画)」

総合得点
90.9
感想・評価
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棚に入れた
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ランキング
45
ネタバレ

keylove さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

純粋にラブコメとしてだけなら最高峰に近いアニメじゃないかなって思ってます。

ラノベ原作でヒットした良い例のアニメ作品ですね。

そのラノベも面白かったですし、このアニメはそれを実に忠実に再現してると思います。

だから人気なんでしょうけど。


父親譲りの目つきの悪さから、周りからは不良だと思われ、行く道は自然とあいて、もちろんそれほど友達も簡単にはできず、彼女もいない。

そして元来愛想が良い訳でもなく、どちらかというとぶっきらぼうに近い話し方。

そりゃなかなか良い恋もできない、そんな主人公と、小さな手乗りタイガーと呼ばれるとっても凶暴な女の子のとっても上質でスイートで、それでいて切ないラブストーリーです。

それにその周りにいる生徒たちがまたすごく魅力的で、だからこそこの恋がそれほどストレートに実るものじゃないっていう予感はすぐにします。

やっぱり魅力的な人がたくさんいれば、それはそれで難しい関係になっていって当たり前ですもんね。

だからこそ、このラブコメの質も高いものになっているんだと思います。


何より良かったのは、みんなが見た目とは違って、それぞれに良いところを持っていて、そういうエピソードを丁寧に描いてくれていること。

主人公なんて見た目だけで言ったら本当に怖い奴なんだけど、それがどうでしょう。

この手乗りタイガーと呼ばれる、もっと怖い生き物に対しての暖かい言動。

これがまた庶民的で良いんです。

そして、みんなそれぞれに高校生という未熟な部分を持つ大人になりかけている気持ちを、手に余らせながら必死で青春してるじゃないですか。

これでこのラブコメが面白くないはずないんですよね。

そして、感情がぶつかり合い、自分の意図とは関係なく運命に振り回されていく。

感動しました。

泣けるかどうかはともかくとして、ここまでいろんなキャラたちの思いを伝えられたら、その気持ちに引かれないことはないと思います。


ぜひこの切なくてぎこちなくて不器用で、それでいて一生懸命なみんなの思いを感じ取ってください。


ではキャラを紹介しておきます。



{netabare}
高須 竜児(たかす りゅうじ)-間島淳司さん
目つきが悪くて不良に見られがちだけど、実はとても優しくて面倒見が良い男子高校生。
個人的にはこの性格がとてもはがゆい感じがして見てらんなかったですね。
cvの間島淳司さんは、これはゾンビですか?、一週間フレンズ。、最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。など多数で活躍されていますね。


櫛枝 実乃梨(くしえだ みのり)-堀江由衣さん
本作のヒロイン。
愛称はみのりん。
ソフトボール部のキャプテンで明朗活発言語不明瞭という、まあ言えば、これほどマイペースでおかしな子はなかなかいないっていう感じの子。
でも実はいろいろと考えている節もある。
cvの堀江由衣さんは、Kanon、物語シリーズ、ひぐらしのなく頃に解など多数で活躍されていますね。


北村 祐作(きたむら ゆうさく)-野島裕史さん
竜児の一番の親友。
ソフトボール部キャプテンで、生徒会で活躍し、成績も良く、めがねをかけていて、清純派好青年に見えるけど、実はかなりずれている。
cvの野島裕史さんは、灼眼のシャナ、黒子のバスケ、ハートキャッチプリキュア!などで活躍されています。


川嶋 亜美(かわしま あみ)-喜多村英梨さん
本作のヒロイン。
1学期途中から2年C組に転校してきた美少女。
実際に有名雑誌のモデルをしていて、超有名人。
性格は、、、見てのお楽しみ。
cvの喜多村英梨さんは、物語シリーズ、Angel Beats!、魔法少女まどか☆マギカなど多数で大活躍されていますね。


逢坂 大河(あいさか たいが)-釘宮理恵さん
本作のメインヒロイン。
誰かれ構わずに噛み付くという荒い性格で、ちびっこでとても愛嬌があってかつ、繊細な面も持っていたり、実はとても美人だったり。
だからクラスどころか学校中の有名人だし、実は人気者でもある。
このキャラに関しては、おそらくアニメ界の中でも一位二位を争うほどに魅力的で、人気があるのではないでしょうか?
それはcvのおかげもあるかもしれませんね。
cvの釘宮理恵さんは、灼眼のシャナ、THE IDOLM@STER、緋弾のアリアなど多数で大活躍されていますね。
{/netabare}

上記がメインキャラですけど、他にも物語を構成する中でなくてはならない存在のキャラがたくさんいますので、要チェックですね。
この作品には、単にラブコメだという要素だけではなくて、それ以外の人間関係というか、人生に通ずるところがあるように思いました。
よく、クラナドは人生。
と言われますけど、この作品にもそういう部分はあったような気がします。
話が進むにつれてそういう描写がけっこう入ってきます。

ヒロインの三人は別格に可愛かった!

その三人の誰もが幸せになってほしい!
って思えるような、素敵な作品でした。

そしてさすがというか、OP、EDも良かったです。

「プレパレード」(第1話 - 第17話、OVA)
作詞 - 渡邊亜希子 / 作曲 - 大久保薫 / 編曲 - 鈴木光人 / 歌 - 逢坂大河・櫛枝実乃梨・川嶋亜美(釘宮理恵・堀江由衣・喜多村英梨)

「silky heart」(第17話 - 第24話)
作詞 - Satomi / 作曲 - 藤末樹 / 編曲 - 川口圭太 / 歌 - 堀江由衣

「バニラソルト」(第1話 - 第16話、OVA)
作詞 - Satomi / 作曲 - Funta7 / 編曲 - 中塚武 / 歌 - 堀江由衣

「オレンジ」(第17話 - 第18話、第20話 - 第25話)
作詞 - 渡邊亜希子 / 作曲 - Funta3 / 編曲 - 橋本由香利 / 歌 - 逢坂大河・櫛枝実乃梨・川嶋亜美(釘宮理恵・堀江由衣・喜多村英梨)

ぜんぶ良かったです。

「ホーリーナイト」(第19話)
作詞 - 岡田麿里 / 作曲 - 橋本由香利 / 編曲 - 橋本由香利 / 歌 - 逢坂大河・川嶋亜美(釘宮理恵・喜多村英梨)

はちょっと特別なエンディングなんだけど、これは良かったです。
この曲がかかるエピソードは物語の中でも見どころなので。


それとお母さんのやっちゃんのエピソード。
これは泣けます。

なんでお母さんで泣かされるんだよ!
って思うかもだけど、これは最初からこういう展開があるってわかってるんですよね、ある意味で。

やっちゃん、そして竜児。
本当に幸せになってほしい親子でした。

投稿 : 2016/05/17
閲覧 : 402
サンキュー:

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