「のんのんびよりりぴーと(TVアニメ動画)」

総合得点
82.6
感想・評価
1541
棚に入れた
7317
ランキング
355
★★★★☆ 4.0 (1541)
物語
4.0
作画
4.1
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
4.2

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ネタバレ

アレク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

のんのんびよりという一つの世界

非常に素晴らしかったと思います。
日々の生活の中に隠された宝物、小さいが確かな成長、
気持ちの推移の丁寧な描写、自分が日常アニメの魅力
だと考えるものが実にうまく発揮されていると思います
なのでこの作品は日常アニメが苦手な人も1度は見てほしいですね。

作画・音楽
作画は背景に特に力を入れてる印象でした、
川の水の透明感や自然の中の同じ緑色だが濃淡の違いが丁寧に
書き分けられていたり一事が万事そんなかんじなので
全体としてとても精緻な印象でした。
詳しいことはわかりませんがキャラを描写するより
広い部分を描くし直接的なわかり易いアクションはないので
そこにこだわるということは製作者の人たちにとっては
厄介で燃費が悪い作業だと思うのですがこの作品についてはその苦労は報われ
のんのんびよりという一つの世界を作り出す大きな一要因
になってるとおもいます。

音楽についても素晴らしいです何よりここぞというときに
流れるタイミングが素晴らしいこの作品は間の取り方というのが
本当にうまいと思います、あとOPの曲に関していうと
四季の自然を背景にした4人の行進も楽しそうだし
ちょっと切ない歌詞が郷愁を誘ってグッドです。


以下自分が特に好きな回の感想を書いていきます。
1話 1年生になった
{netabare}始業式の前ですね、れんげが新しいランドセルで喜んでるが
1期でもう小学生じゃなかったっけ?それにひかげも東京から帰ってきたのかな?
っていうかほたるんいねーぞ早く出せって、アレ・・彼女も新しくいく学校のこと心配してる
ここでようやく1期の続きじゃなくアナザーストーリーだと気づきました。{/netabare}


2話 星を見に行った
{netabare} 蛍がなぜコマぐるみを作るようになったかわかる補完の話です、
怖いことを感じないのではなく、怖さを必死にこらえようとする小鞠
なぜそこまでするのか・・・小鞠はいい先輩ですね。
帰路のめどが立ち気が抜けて腰が抜ける描写も
必死に気を張ってたのが伝わってよかったです。{/netabare}

4話 てるてるぼうずを作った
{netabare}素晴らしいとおもいます
初めて生物の死というのを感じるれんげそしてまた死ぬのを見たくないと
カブト海老をもう一度飼うことを拒否する、
子供ならではの純粋で汚れを知らない感性にグサリときます。
それにれんげは皆が気遣ってくれることに気づきていてだから
蛍が買い物に誘ったときありがとうっていうんですよね

翌日そこにはカブト海老の子供が、
生命のバトンは受け継がれる、自分はなんでそんな簡単なことすら忘れてたのか
夏美のさりげない優しさもよかったですね、
それに皆に心配をかけまいと墓に埋めたときは泣かなかったれんげが
子供が生まれたときは袖で目をぬぐっていてそこもグッときました。
{/netabare}

5話 お好み焼きを食べた
{netabare}水の災難も捉え方によっては楽しいことに変換できるという
秘かなメッセージが隠れてるようでこの話好きです。
その後のほたるのアンニュイな倦怠感の後
のみんなが遊びにやってきた安堵感
この作品はほんと間の取り方がうまいですね~
あとお好み焼きおいしそうでした。{/netabare}


6話 ホタルと仲良くなった
{netabare} 夏美と蛍のかみ合わない会話から徐々に仲良くなるのも見どころですが
山の中を散策すると子が印象的でした
何もない田舎の山の中でも探せば楽しいことがたくさんあるんだと語りかけるようで。
あと最後の一穂のさりげない優しさから蛍の幻想的な風景もよかったです。
{/netabare}

7話 思い切って飛び込んだ
{netabare}1期のOPの川の飛び込むシーンの裏話的話ですかね
蛍の東京の友達の手紙、そしてひか姉の帰省と
蛍の転校前の場所が意識されます
れんげとひかげの長い散歩の最中
東京ではなかった文化の違いといったものが再認識されます
今までは同じ学校に通う仲間たちとの交流メインだったので
これメインというのはこういうのはありそうでなかったかな、
最初見たときは飛び込むことは仲間意識
のメタファーだと思ってましたが
見返すとそれもあるけど蛍がここの
土地そのものになじみ始めた象徴としての
飛び込みかなと思いました。{/netabare}


8話 給食当番をした
{netabare} 後半小鞠がぬいぐぬみを直しに行くシーンですが
初めは捨てようかと考えていたが
アルバムを振り返るうちぬいぐるみにつまった
一緒に過ごした記憶を思い出す
省略してもいいステップが丁寧に描写されて
素晴らしいです。{/netabare}


10話 すごく練習した
{netabare} 素晴らしいと思います
自転車に乗る練習というのは子供の成長を描く際の
定番のメタファーなのでしょうか、
でも今回は駄菓子屋視点なんですよね
れんげを映さないことでけがの程度が
わからず駄菓子屋のやきもきした気持ちを視聴者が共有する
あえて引き算をする素晴らしい演出だと思います。

その後のれんげの風邪も
電話では詳しい容体がわからず、いてもたっても
いられない駄菓子屋がほほえましいし
駄菓子屋と一穂の変に遠慮しない関係もさりげなく描写されてたし
居眠りした後羽織がかぶってることに気づき一穂にお礼を言う
駄菓子屋「それうちがやったんじゃないけど」と否定する一穂
すべてを察し「そっすか」と駄菓子屋、何気ない会話に万感が
込められています。
そして少し間をおいてれんげのありがとう
ばんそうこうの数でれんげの成長がうかがえました。{/netabare}


12話 一年がたった
{netabare}1期でも感じましたが1年がたちここの土地になじんだ
蛍の視点からなのかわからないですが1話と同じ季節なのに
最終話のほうが一層自然の彩が鮮やかなんですよね。

最終話に会えて事件的なものをなくし起伏を設けず
四季のイベント中で遊ぶ彼女たちを一歩引いた視点で観察する
そしてフェードアウトしていき彼女たちの生活は
この物語が終わった後でも続いていくように終わります
余韻が感じられて実に素晴らしいと思います。{/netabare}

投稿 : 2016/01/07
閲覧 : 324
サンキュー:

30

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