「がっこうぐらし!(TVアニメ動画)」

総合得点
81.6
感想・評価
1929
棚に入れた
9596
ランキング
399
★★★★☆ 3.7 (1929)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.7

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ネタバレ

アトランティス さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2015年見たアニメ作品の中で最も衝撃を受けた作品となった

というのも

このアニメ、

やっていた時はスルーしていて、最近になって友人が面白いと
言っていたのを思い出して見てみよう、ってなった作品なんです。

あにこれでレビューを書くのは本当に久しぶりですね。
この作品は今書いておきたいな、と思わされました。


最初は公式絵、あにこれ画像

 普通に日常ものだなーって思っていました


……がしかし

まさかのゾンビアニメだったわけです。

日常ものとゾンビものの融合、
ゾンビものだからといって恐怖や戦闘を重視せず

そこで生きている彼女たちの日常に重きを置いた
斬新な作品。

「わたしたちはここにいます!」

のキャッチコピーを元に
今を精一杯生きていく
日常作品となっていました。


評価は満点の5ですが
これはおそらく
・部屋の明かりが半分消えた深夜タイムに視聴
・一気見
・恵飛須沢胡桃
・アフターグロウ(ED)

が僕の心の琴線に響いたからでしょう。

かの友人は
「んー、、面白かったけど感動?はあまりだったな、」
っていうことなので

この作品に感動するか、しないかは
人それぞれだと思います。


設定も衝撃的でしたが
6話からの
衝撃的な展開が忘れられなくて
ちょっと自分の中で大きな存在に
なるような気がしました

あと、キャラは皆魅力があって

太郎丸は中でもいいキャラしてました笑

みーくんは漫画では(後で読んだ)眼帯していて
アニメの眼帯ないほうがいいと思ったし

くるみちゃんはちょっと簡単には言えないくらい
好きになりましたw

りーさんは高校生離れしたお姉さん的キャラで
本編後半あたりからいいなぁと思うようになりました。

あと由紀は作品を通して大きく成長していたところが
ちょっと他キャラとは違う魅力を感じました。
皆の精神スタビライザー的存在になっている部分もある
のかな、と。
こういう系作品には必要ないつでも明るく振舞うキャラですね。


この4人+1匹が主な登場人物ですが

皆それぞれに精神力が強いなというのは
見ていてつくづく感じたことです。
こんな世界になったら楽観的な自分でも
どうなるかってところなのに、、

とりあえず普通の日常ものでは無かったです。

個人差があると思いますが
少なからず衝撃を受ける作品だと思います(^-^)


EDが素晴らしく綺麗な曲でした。



↓以下、なぜこんなにこの作品に見入ったのか
 自分なりに解釈をしてみましたのでもし興味があれば。

{netabare}学校で繰り広げられる学園生活劇
というと、ありふれた普通のものでそこまで魅力とは
多分成りえない

では、何がそうさせたのか、

それはおそらく
「安定の破壊」

原作者さんと言っていることがかぶるのですが
これがあったからこそ自分はこの作品に大きな魅力を感じた
のだと思います。

いつ終わるかも知れない学校生活、命。
その中で普段と何一つ変わらない生活を
演じている彼女たちに

多分、自分はある種の「羨ましさ」を感じたのかも知れませんw

もうすぐ自分も高校から卒業ですが
良くも悪くも安定していた6年間で
どこか退屈というかずっと刺激的な事を求めていた部分がありました。
そこがこの作品に出会って共鳴したんですね。

どこかで最近見た話だなっと思ったら
これは完全にラノベ「緋弾のアリア12、13巻」
に登場するキンジが転校した一般高校の
生徒たちと一致しました。

キンジは武偵高をやめてやっとずっと夢見ていた
一般高への編入を果たす。
しかし、習慣や価値観の違いから上手く馴染めず
孤立するようになっていっていた。

そんな矢先
キンジはひょんなことから武偵である自分の力を
使わざるを得ない事態に遭遇する。

その後…
完全に終わった、と思い学校へ行くと
学校の生徒たちはキンジを熱く、そして興味津津とした
様子で出迎えたのだ。


ここにも小説で書かれていた通り
退屈な日常の中にキンジという非日常が入ることにより
生徒たちの心の中に刺激的な変化を生んでいます。

「こいつらも日常に退屈してたんだな」
とキンジが武偵高に戻り際に述べた通り、
そこには「安定の破壊」があったわけでした。

話をがっこうぐらしに戻します。

それと、思い返してみて自分が魅力を感じたのは
EDの曲でした。

1つめのEDは「ハーモナイズ・クローバー」
学園生活部の面々が夕焼けの中を歩いていく
静かな映像が流れます。

2つめのEDは「アフターグロウ」
いつまでも続くと思っていた日常は幻想だったけど
前を向いてみんなで歩いていけば夜明けはきっと
やってくるといった壮大なテーマの曲。

特に2つめの曲が自分には強く響きました。

歌詞もそうですが、メロディーも
まさに!この作品を表した一曲となっていたと思います。

流れる映像は荒れはてた教室の中で
気を失ったように眠る学園生活部の面々。
一体彼女たちは何を考えているんだろうか、と
思ったりさせるような
色彩の演出に心打たれました。

「まぶたいっぱい涙をためて
誤魔化していた 綺麗だね、と」

と歌われている通り
彼女ら学園生活部のやっている部活は
現状への誤魔化し、逃避なのかもしれない。

でもそんな状況だからこそ普段通りを貫くこと、
それが

「迷子の手と手 握り締めた
 もう寂しくはないよ」

この状況を何とか打破していこうという
気持ちの助けになる。

アフター・グロウーー成長して時がたっても
          いつまでも一緒だから忘れないで。

という意味が込められていたりするのかな、と自分の中で
思ったりして。

歌中の
見上げた空はただ静かに変わらないまま
僕達を見つめている

っていう部分も

この世界に取り残された彼女たちの心境を
暗に仄めかしているようで

この歌にはすごく大きな魅力が詰まっていると思いました。

と、ここまで
長々と書いてきましたが

この現象はどれくらいの規模なのか、
案外数百キロ先の人は普通に皆生きていて、、
など細かなことは分かりません。

彼女たちは何とか高校を卒業して
これから大学へ向かうのですが

続きは原作コミックで。

僕も追いかけていこうと思っています。

くるみたちのストーリーの結末を見届けるためにー


何か読み返してみてすごく固い文章になってしまった
気がします_(._.)_ 
ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございます_(._.)_ {/netabare}


ー今後もこの作品が語られていくことを祈って。 

投稿 : 2015/12/23
閲覧 : 336
サンキュー:

38

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