RFC さんの感想・評価

3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

異能力バトルの黎明

世間では評価が高いJOJO４部。
実は私は原作連載当時、あまり好きになれませんでした。

当時私がJOJOに感じていた魅力はイギリス・イタリア・メキシコ・
アジアと世界のあっちこっちをまたにかけて活躍する「スケールの広さ」
のようなものだったのですが、４部は日本の一つの町に収まってしまって
どうもスケールダウンの感が否めませんでした。

また、髪型に異常な執着を持ち、いきなりキレる主人公も
「普通そこまでキレるか？」と、いまいち好きになれなかったのも
４部があまり好きでなかった理由かもしれません。

結果、どんなスタンドが出てきたか、ほとんど覚えていません。

さて、あれから２０年以上が過ぎましたが、評価はどのように変わるでしょうか？

【作品に対する感想】
　原作を見てた頃よりは若干評価は上がったと思います。
　キャラが濃すぎるのでここは評価が割れそうです。
　毎週視聴が楽しみ…というほどでなかったですね。
　ただバトルの最後、逆転の一手は想定外の事が多く、
　おもしろかったです。

１）物語
　今で言うところの異能力バトルですね。
　3部からスタンドが登場してそういう経路になっていたのですが、
　まだ能力が戦闘向けに偏っていたように思います。
　それが4部では料理や美容整形など多岐にわたっており、
　予想できないバトル展開は楽しめました。

　あとトニオのレストランの話が一番印象に残ってます。
　今でこそカプレーゼなどおなじみの料理もありますが、原作を読んでいた頃は「？」でした。
　当時さっそく冷蔵庫からベビーチーズとプチトマトを漁って
　一緒に食べて、食べ合わせの重要性に感動した記憶があります。

２）声優
　「じゃあぁない」が全員に伝播してました。
　原作もこういうセリフしたっけ?
　
　4部である意味人気の岸辺露伴。誰を持ってくるかと思えば
　櫻井さんでしたか!ドハマりでした。

３）キャラ
　出てくる登場人物が濃すぎて、このあたりは荒木節だなと。

　ただ気になったのは、原作者の女性観がちょっと酷いのでは?と感じました。
　たとえば血だらけの重ちーを見て「気持ち悪い」と言って助けもしないとか、
　いくらなんでも常軌を逸していると思いました。
　確かにあの頃はコギャル登場など日本がおかしくなっていた
　時期でもあったのでその辺が反映されてしまったのかなと。

４）作画
　1部がアニメ化される際にも、この絵を再現できるのかと不安でしたが、
　安心してみてられましたね。

　OPが90年台っぽくってGJでした。
　ジョジョ立ちの魅力を最大限に伝えていたと思います。