「文豪ストレイドッグス(TVアニメ動画)」

総合得点
71.2
感想・評価
753
棚に入れた
3846
ランキング
1357
★★★★☆ 3.6 (753)
物語
3.4
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.5

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ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

歴史上の人物を勝手に使わせてもらいました。もここまでくるとは・・・

登場人物がほぼ全員、太宰治や宮沢賢治など日本人以外も含めた近代もしくは江戸末期生まれの作家を
本人ではなくて、その名前を持つ別のキャラクターとして
現代の社会に登場させたもので、歴史上の人物を
勝手に使わせてもらいました。
のジャンルだとは思うけど、ついに近代もしくは江戸末期生まれの作家まで
手を出しちゃったてことでしょうね。

出て来るキャラクターは作家のはずだが
やっていることはアクションとか異能や能力バトルとか
何故元は作家のキャラクターなのに能力バトルをしているのかと思う。
ギャップ狙いなのはわかるけど、別に作家でなくてもいい気はしますね。
太宰治は自殺ネタと危険なネタが使われてたり
冒険をしている感じはしました。
作家の名前を勝手に使わせてもらっている所の評価は人それぞれの
判断にまかされると思う。
個人的には怒るほどでもないけど人によっては
我慢出来ないだろうし、難しい問題

ストーリーはメインキャラである中島敦が孤児院から追放されて
路頭に迷っている所から始まるのでシリアスな部分があるのだけど
急に寒いギャグが入ったりするので
シリアスもあるけど寒いギャグもやってバランスを
取っている感じでした。
個人的には寒さゆえ笑えるギャグでだったのが自分好みで
良かったけど人を選ぶ内容かなと思いました。
シリアスに寒いギャグだからね。

ストーリー展開は序盤は丁寧かな、中島敦という男の秘密の描写を
丁寧にしながら進めるので彼がどんな奴なのか
わかりやすかったし追放された理由もしっくりと
きたのは良かったです。
中島敦が武装探偵社に就職する展開も2話まで
かけてやっていたので丁寧な作りで、推理ものみたいにナルホドなと思える
展開も面白くストーリー構成は好意的にみたい。
武装探偵社に務める異能能力者と協力して
進む展開も王道だけど丁寧にすることにより面白さが出ていました。

途中からは凄くシリアス能力バトルになりますね。
裏社会もので武装探偵である主人公側が裏組織と抗争するもので
中島敦の秘密のせいなのはわかるのだけど
そのせいで血なまぐさいものになってて
敵が裏組織の悪人なので内容がバイオレンスなのはしょうがないとは思うが
内容がバイオレンスで人を選ぶかなと思いました。
能力バトルの戦闘シーンは
劇中曲もかなりのクオリティーで戦いを盛り上げて
よく動いていたし構図なんかもカッコよさを感じる場面も多く
重さや迫力も出ていてハイレベルな質はありました。
血なまぐさいものの泥臭い感じも良くて
戦闘シーンは楽しめました。
純粋にハイレベルなクオリティーだからこその良さは随所に出ていた。
それ以外にもおかしな技を使うとネタで楽しむアニメとしても良かった。
作家の名前を持つ別のキャラクターが異能力を
使うネタ的な面白さはあったので

武装探偵だからなのか途中から
探偵ものにもなってましたね。
正直、探偵ものとしてはテンプレだったかな
裏社会ものをやりながら犯人が誰なのかを探すもので
裏社会ものではあるけどオーソドックスだったと思います。
個人的には犯人の行動とかは、いつもの探偵ものだなと
思いながら見てました。
探偵もの独特のあとから、そういうことだったのかと
わかる作りなのでテンプレがゆえ手堅く楽しめる部分がありましたが
裏社会ものでもあるのでエグイ内容で
裏社会ものがゆえ人を選ぶ内容だし
各事件の終わり方もどうもスッキリせず中途半端な終わり方も多く
どうも事件解決て感じがしないのが不満だったかな
後日談とかが欲しかった。
犯人の扱いも、どうも末路見ていると適当すぎるので
もう少し何とかして欲しかった。
探偵パートは都合のいい情報提供者がよくあらわれたり
上手くいきすぎなケースが多かったり
都合がよすぎる気もした。

ストーリーは骨子は中島敦が過去に受けたトラウマを払拭して
成長する構成だったと思う。
自分は生きていても仕方がないと少年時代からすり込まれた
ことによる心の葛藤と戦いながら自分なりの生き方を見つけようとするさまは
中々だったし、戦いの中でもそれがテーマとなり
結果(成果)をあげることによりトラウマを払拭しようとした
部分は悪くなかったと思う。
敵にも事情があり、敵の事情が中島敦が過去に受けたトラウマ
とダブるものがあり、それに影響された敵と中島敦が色々考えて
結論を出して行動したのは良かった。
さらに終盤は敵味同士での確執もみられたりで盛り上がる場面も多く楽しめたし
敵側の視点でストーリーが進み敵側の友情がみられてたりで
良いと思える場面は多かった。
敵側も魅せるのも必要だと思うので

異能力は中島敦は不死身みたいなもので便利すぎるなとは思ったけど
全体的に1人1つの制限があるので制限の中で戦い
ある程度の工夫があったので面白い展開は多かった。
能力のおかげで助かったのはあったりはしたけど整合性は保たれたと思うし
1人1つの制限があるのでズルイとは思わなかった。
最終回は異能力をいかしたオチでアレはナルホドなとは思いました。

残念なのは作家のキャラクターが丁度そろって
各キャラの立ち位置がハッキリしだして
この世界の勢力や仕組みがようやくわかってきてから
終わっているので、まだまだ続くって感じですね。
2期があるにしてもスッキリはしないかな

気になる部分は
犯人をみすみす殺してないか?のシーンもあるし
敵に武装探偵社の場所バレてて問題ないの?て気がしました。
都合のよさはやはりあるね。

キャラについてはちょっと多すぎるかなと思いました。
芥川以外の敵キャラはあまり掘り下げられてないし
キャラの多さのせいで積み重ねによる良さは少なかった気がするかな

作画についてはキャラの作画、風景、戦闘シーンの
動きやエフェクトや演出は全体にレベルは高かったです。
キャラの作画の安定感はかなりのもだったし
男性キャラはカッコよく見えたし
女性キャラは可愛いキャラは可愛く大人の女性は大人の女性ぽさが出ていたし
女性として魅力的に見えました。
作画の良さでキャラがいいなっと思えるケースは多かった。

声優さんについては演技力はあったし
キャラの絵にも声質は合ってました。
叫ぶケースも多く難しい場面も多かったけど
上手くこなしていましたね。
中島敦の声優さんは悩んだりするケースが多くて
難しかったと思うけど気持ちの伝わってくる演技で良かったです。

序盤の丁寧さや寒いギャグは好きなので
入りは個人的には良かった。
能力バトルによる戦闘シーンの良さ
作家の名前を持つ別のキャラクターが異能力を
使うネタ的な面白さがあったり
探偵ものとしてもある程度は楽しめ
トラウマを払拭して成長するストーリー構成も良かった。
終わり方も2期があるにしてもスッキリしないし
各事件の終わり方もどうもスッキリせず中途半端が多く
都合がよすぎる展開があり粗を探せば多いとは思うけど
それでもある程度は評価するだけの出来はあると思う。

投稿 : 2016/11/08
閲覧 : 263
サンキュー:

9

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