「あおおに ~ じ・あにめぇしょん ~(TVアニメ動画)」

総合得点
55.9
感想・評価
63
棚に入れた
228
ランキング
7265
★★★★☆ 3.1 (63)
物語
2.9
作画
3.0
声優
3.3
音楽
3.1
キャラ
3.1

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ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

シュールな日常系?スプラッターコメディー。悪趣味を笑い飛ばせるかどうか?

5分枠全13話のギャグコメディーです。
極めて残酷スプラッター…を、シュールギャグに転化していく作風。
はっきり言って悪趣味であり、合わない人は不快感すら催すおそれが。
グロ要注意。

…でも、独特のシュールさを笑い飛ばせるならば、かなり楽しいコメディーでもあり。
「ハッピーツリーフレンズ」よりは、ほのぼの感あって好きです。
2016年度のショートアニメで上位の面白さでした。

{netabare}『物語』
謎の洋館に閉じ込められた4人組が、謎の怪物「青鬼」の脅威に怯えながら、洋館からの脱出を目指すスプラッターホラー…
と思いきや。
毎度残虐に殺されてしまうのに、毎度楽しくエンジョイしちゃうのであった。
冒頭のふざけたナレーションの時点で(あ、これギャグだ)と分かりますw
…実は4人組は既に死んでいて地縛霊みたいな存在なので、何度殺されても平気なのだ!
初期の段階でそう分かるので、安心してスプラッターギャグをお楽しみいただける…!?

虐殺する者とされる者、繰り返される残虐な日々、でも楽しそうな日常系。
トムとジェリー(残虐版)みたいな仲良しとすらいえそうな奇妙な関係がシュールにして、次第に和んでくる(錯覚?)
ワンパターンかと思いきや、毎回バリエーション豊富な展開を見せてくれて、各話テンポ良く、終始飽きさせないです。
ピタゴラスイッチで虐殺されたり、料理されたり、ほんと悪趣味ですねぇ…
でもシリアス感が全くない!

最終話の真相?が、非常に印象に残るラストでした。
館から脱出できず、老いて死ぬまで(もう死んでるけれど)平穏に暮らし、安らかに成仏…
したら、新たな青鬼として生まれ変わった!?
実は青鬼は、館に迷い込んだ元犠牲者であった!
…無限ループってこわくね?
ハッピーエンドなんですかねぇ?それとも、言い知れぬ後味の悪さを感じるバットエンド?
どう見るかは、これまでのスプラッターな日常系を好意的に思えるか否かでしょうか。
青鬼は寿命があり(結構大事)、新たな犠牲者(霊体)も、残虐さと平穏の中で時が流れて館から幸福を抱いて「卒業」していく…
ま、まぁ、本人たちが楽しければ、結構優しいセカイなのかなぁ?と思わぬでもないです。
円環の牢獄というワケではなく、楽しく生きて成仏できますから…。

総じて「命の価値がとことん軽い」事を活かしたスプラッターコメディーは極めて悪趣味なんですが、本作特有の呑気で楽し気なノリに慣れてしまえば、次第に愉快さと親しみ感じてくる、フシギなアニメでした。
狂気だけれど救いとほのぼの感がある分「ハッピーツリーフレンズ」よりは後味が良いです。


『作画』
作画は低予算っぽいけれど、ディフォルメがむしろ残虐さとグロさを引き立てていた。
グロさをコメディーに変換する上で良かったのでは。
キャラデザも紅一点のみかちゃんは十分可愛い、青鬼たちもキモかわいいです。

『声優』
東地宏樹さんのナレーションが面白かったです。
紅一点、喜多村英梨さん良かったです。

『音楽』
EDもなんだか楽しそう。あおおに!♪


『キャラ』
クールな頭脳派だが一周回って一番アホな、ひろし
強気だがあんまり役に立たない、たくろう
怖がりだが実はあんまり怖がってなさそうな、たけし
そして紅一点、みかちゃんかわいい。
4人組のキャラ立っていて中々でした。

青鬼たちも残虐だけど愉快でカワイイという矛盾した存在感が… {/netabare}

投稿 : 2017/01/21
閲覧 : 306
サンキュー:

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