「幼女戦記(TVアニメ動画)」

総合得点
93.7
感想・評価
2180
棚に入れた
10468
ランキング
10
★★★★☆ 3.9 (2180)
物語
3.9
作画
3.9
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
3.9

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ネタバレ

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

主人公のキャラと設定は面白かった

☆感想&物語☆

実はこの作品は当初1話で視聴を止めました。
視聴しきれないほどの作品がある今日、
1話で引き込まれない作品は敢えて観なくても良いと思いますからね。

1話切りした理由としては...
まずタイトルに興味をそそられなかったんですよね、「幼女戦記」って。。
「幼女」というキーワードに食指が動いた方はなんだか面白そう、となるのでしょうけど、
自分としてはどうせつまらんやろなぁ、というイメージしか浮かびません。
(邦題より英語の副題の方が全然良いと思うけど)
で、実際観てみると、その通り幼女が空飛んで戦闘、
魔法使ってチート発動、俺tueee、
ハイ終了、となったわけです笑

でもまぁ、それも今思えばある種の制作側の振るい落としだったのかもしれませんね。
1話観て引き込まれた人(何もおかしいと思わない人)は、
純粋にエンタメとして最後まで楽しめたんだろうと思いますし。。
ただ、放送が終了してから、そこそこ評判が良いのを知って2話を観てみると...
あれ!?これ2話から観た方が良いやん、と思いましたね。
1話観て引き込まれなかった自分は2話になって明らかになる設定で、
お?と興味を持って視聴を続けることにしました。

で、視聴後の感想としては...正直主人公のキャラと設定は面白かったんですけど、
物語としては期待したほどでもなかったなという印象。
ターニャの、こんなはずじゃなかったぁああ!っていうギャグ的なノリは結構好きでしたけど。
{netabare}
まず、話としてはまだまだ続く感じですけど、存在Xのターニャへの関わりが中途半端に思えたのが致命的。
自分は存在Xっていうのがこの物語のキーになる、もっと重要な役割を果たすものかと期待していたんですけどね。。
そもそも存在Xの言ってることも、個人的にはおかしな事だと思いますけど、
どうせならもっと主人公に、理不尽&不条理なことを押し付けた方が自然だし、面白いと思うんですけどね。
実際は主人公に有利になることやったり(そもそも転生時に魔法の才能が並外れてるのもおかしいが)、
言葉だけの信仰で本当に心から信仰が生まれるようになると思ってんの?
なんだか都合の良い存在だなぁと感じます。最終話も全く出てこんし。。
まぁ全ては存在Xの手のひらの上で踊らされていただけ、っていうオチなんかなぁと思ったりもしますが。

で、12話まで観ただけだと、結局描きたいメインはターニャの活躍、「戦記」部分になるのかな、
という感じですけど、戦争の描き方としても浅い、軽いなという印象。
戦争というシリアスなものを扱って描く以上は、どちらか一方だけを中心に描くのは良くないと思うんですよね。
戦争に至る背景や敵側のドラマなんかも殆ど描かれないので、無機質で深みが出ないんですよね。
ただ単に帝国が敵側を制圧していく様を見てても、自分はただの殺戮(俺Tueee)を見せられてるだけで面白くない。
異世界とはいえ、第一、二次世界大戦時の旧ドイツを想起させるのは明らかで、
実際多くの人が殺されてるわけですしね。
もっとアニメには戦争というものがどういうものか、っていう所を切り込んで描いて欲しいものです。
{/netabare}
なので、自分としてはターニャの有能さゆえの、当初望んだものとは違った形で成り上がっていく様、
を観てるのはそれなりに楽しめましたが、「戦記」部分、俺Tueeeを純粋に楽しむことは無かったですね。
まぁ、戦記モノっていうのはそういうジャンルだ、戦略や知略を使って相手を倒す「戦闘」が見所なんだ、
と言われると、戦記モノ自体が自分に合ってないのかもしれませんがね。

☆声優☆

主人公ターニャ演じる悠木碧のキャスティング&演技が光ってましたね。
なんかターニャ自身と悠木碧本人が被って映る。。
この人パッと見ロリ顔で大人しそうに見えるけど、実際は...
なんかそこまで狙ったキャスティングなんかなぁと勘ぐったり笑
軍の男連中はさすがに渋く安定感ありました。

☆キャラ☆

ターニャみたいな性格の主人公ってアニメではなかなか珍しく、
合理性&保身を再優先してきた性格が、それまでの戦闘を経て最終話で行動の変化が見られたのが面白かったですね。
人間として冷徹ではあれ、能力が優秀なことには違いないし、将校は天職といえるでしょう笑

しかしながら、戦闘メインで描かれてるのもあってか、主人公以外のキャラには大して掘り下げもないし、
存在自体に惹かれる、深みを感じようなキャラは居なかったのが不満。
存在Xの関わりも中途半端...まぁまだ物語は続くんでしょうけど。

☆作画☆

見所の一つはやはり派手な戦闘シーン、ということになるでしょうか。
ターニャのゲスい表情もなかなか観てて面白かったです。

☆音楽☆

OPはなかなかセンスよく格好良い楽曲でしたが、
エフェクト掛け過ぎのせいか歌詞が半分くらいよく聴き取れず。。
EDはキャラになりきって歌ってる悠木碧が凄いな~と笑
こっちの方が作品には合ってるように思いました。
作中BGMの戦時の緊迫感、戦闘時の迫力もなかなかのものでした。


NUTという制作会社は聞いたこと無いな~と思いましたが、
どうやら新しい会社みたいですね。
1作目で作れる作品としてのクオリティはなかなか凄いなぁと思いました。

投稿 : 2017/05/04
閲覧 : 233
サンキュー:

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