「吸血姫 美夕(OVAシリーズ)(OVA)」

総合得点
67.1
感想・評価
44
棚に入れた
196
ランキング
2528
★★★★☆ 3.7 (44)
物語
3.6
作画
3.8
声優
3.6
音楽
3.7
キャラ
3.8

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ネタバレ

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

幻想的な世界観が特徴的なOVA

私がこのアニメを知った経緯は吸血姫美夕のTVアニメ版である。
根本的な部分ではほぼ同じだと分かったこともあり視聴した。

基本的なストーリーとしては、監視者としての宿命を
背負った主人公の美夕がはぐれ神魔と呼ばれる魔物を
闇の世界に帰すというもの。
私はTVアニメから入った人間ということもあるがOVAと比較すると
非常に違和感を感じた。設定が大幅に変わっているためだ。
気になった部分のみ表記する。

{netabare}
OVA版
主人公の性格はミステリアス、小悪魔的な部分が強い。
ラヴァは基本的にしゃべらない。仮面も極力外さない。
狂言回しの役割を担う一三子と呼ばれるキャラが登場する。
主人公の回想内では父親は生存している。

TVアニメ版
主人公の性格は相当大人びている印象。傲慢な人間に対しては
冷たい態度をとることも多い。
ラヴァはOVA版よりしゃべる。助言を言うこともある。
仮面を外すことも多い。死無と呼ばれる神魔が登場する。
主人公の回想内では父親は既に死亡している。
{/netabare}

相違点があまりにも多いため、別物と考えた方が良い。
このOVAは4話で構成されている。個人的にはTVアニメ版より
ホラーとサスペンスの要素が強い印象を受けた。
私が個人的に好きなエピソードは
繰の宴>脆き鎧 >妖の都>凍る刻 の順番だ。
それぞれのエピソードについて個人的に感じたことを下記に示す。

妖の都

全ての始まり。TVアニメで例えると20話が一番近いように感じる。
藍子の両親の正体も私にとっては衝撃だった。
美夕のミステリアスな部分が一番強調されているのではないかと思う。
ただ、他のエピソードに比べてもストーリーが
分かりにくい印象を受けた。

繰の宴

一番好きな回。TVアニメでは19話に該当する。
神魔の設定等、細かい部分では違うがこちらの方が私は好きだ。
神魔と人間の関係についても深く掘り下げていると感じた。
能を意識した演出も大きな特徴。一三子はあまり活躍していない印象。
狂言回しだから仕方ないのだが。

脆き鎧

ラヴァの旧友が登場する回。一三子が一番活躍する回でもある。
TVアニメでは13.14話に該当する。
この話で出てくる神魔2体の設定がTVアニメにも大きく活かされている
と感じた。ただ、鎧神魔の役割、正体に関してはOVAのほうが好み。
ラヴァよりは鎧怪人に焦点を当てた印象を受ける。
個人的には好きな回。

凍る刻

美夕の回想回である。TVアニメだと22話に該当する。
TVアニメ版では監視者としての宿命に葛藤していたが
OVAではヴァンパイアとしての本能に
抗えないことにとても葛藤している部分が強調されている。
父親の存在は謎だったが。個人的にはTVアニメのほうが好み。

主人公の性格や雰囲気、作画の部分ではOVAの方が好みだ。
世界観や演出も高水準であり、音楽もとても印象的だ。
TVアニメで使用されるSEもここからきている物が多い。
余韻が残りやすいアニメでもあるため、癖が強く
物語がきっちり終わっていないのは嫌だと思う人は
視聴しない方が良いと思われる。
私はどちらの吸血姫美夕も好きだ。
TVアニメの吸血姫美夕が好きな方は一度視聴することを
おすすめする。

投稿 : 2017/09/25
閲覧 : 466
サンキュー:

6

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