1988年度に放送されたおすすめアニメ一覧 142

あにこれの全ユーザーが1988年度に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2020年07月10日の時点で一番の1988年度に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
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87.5 1 1988年度アニメランキング1位
となりのトトロ(アニメ映画)

1988年4月16日
★★★★☆ 4.0 (1547)
10561人が棚に入れました
小学3年生のサツキと5歳になるメイは、お父さんと一緒に都会から田舎の一軒屋にと引っ越してきた。それは退院が近い入院中のお母さんを、空気のきれいな家で迎えるためだった。近くの農家の少年カンタに「オバケ屋敷!」と脅かされたが、事実、その家で最初に二人を迎えたのは、“ススワタリ"というオバケだった。ある日、メイは庭で2匹の不思議な生き物に出会った。それはトトロというオバケで、メイが後をつけると森の奥では、さらに大きなトトロが眠っていた。そして、メイは大喜びで、サツキとお父さんにトトロと会ったことを話して聞かせるのだった。

声優・キャラクター
日髙のり子、坂本千夏、雨傘利幸、糸井重里、島本須美、北林谷栄、高木均
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

久々に

 何回目の視聴かは分かりません。90分弱の作品。
 久々に甥っ子と視聴したんですが、改めてすごい作品だなと思いました。作品自体のすごさももちろんあるのですが、何よりも国民的な思い出の作品になってしまっていることがすごい。私が見ても面白いし、園児が見ても楽しめる。素直にすごいな、と思いました。
 まぁひたすらネコバスのシーンをリピートさせられて、正直辟易したんですけどね…。


引っ越し:{netabare}
 トトロの引っ越しの特徴は、家族が欠けた状態であることと、都会から田舎に引っ越していることです。

 何度も繰り返し見ているために、お母さんが入院中であることは前提みたいに捉えてしまうのですが、作中でこれが明らかにされるのは開始後20分ごろでした。仮に初見だとすると、お母さんは既に亡くなっているのかな、という感覚で引っ越しのシーンを見ることになると思います。楽しげな家族の引っ越しシーンでありながら、家族の重要な要素が欠けている様が描かれています。

 都会から田舎への引っ越しであることはセリフとしては明らかにされていませんが、描写からは明らかです。サツキのファッションは他の同級生たちよりもずいぶんおしゃれですし、お弁当の内容も電話などの時代背景から想像されるものよりもずっとカラフルですからね。自然に触れて喜んでいるのも都会出身だからこそだと思います。都会で育っていることは間違いないでしょう。で、この都会から田舎へというのは、トトロのいないところからトトロのいるところへ、ということでもあります。


 同じ世界観で引っ越しが描かれる作品は他にもあって、それは魔女宅。アプローチは逆です。
 欠けている家族を描いているのではなくて、家族から欠ける側を描いています。キキは仲睦まじい両親の元から離れていく側です。
 都会から田舎への引っ越しではなくて、田舎から都会への引っ越しをしています。魔法の薬やホウキで空を飛ぶキキを友人たちが見送ることなど、田舎では魔法が日常の中で受け入れられています。一方、都会では魔法は認知もされていません。つまり、魔法のあるところから魔法の無いところへの引っ越しです。

 家族仲が良好であったり、トトロや魔法などの都会にないものが田舎にはあったり、どちらの作品も世界観としては共通しているのですが、アプローチとしては真逆なんだと思います。
 トトロの直後の作品が魔女宅ですから、当時の宮崎駿監督の世界に対する認識が垣間見えます。テーマの一つである田舎にあるものの重要性を、同じ世界観を表と裏の両面から見ることで描いていました。


 この構造がガラッと変わる引っ越しがあります。それが千と千尋。
 家族の全員で引っ越しをしているにも関わらず、楽しげな様子はありません。都会と田舎という対比の中でドラマが用意されているのではなく、ドラマが起こるのは異世界になってしまいます。
 都会と田舎の対比がされない以上、引っ越しではなく旅行でも話は進められたと思うのですが、あえて引っ越しから始めたことで、上で挙げた2作品との対比を作っていたように思えます。都会と田舎で対比が出来るような時代ではなくなってしまったということなのかもしれません。
{/netabare}

不在への振る舞い:{netabare}
 トトロの物語にはワクワクするような楽しいシーンが多いのですが、トラブルのシーンも結構多いですよね。作中で起こる大きめのトラブルをまとめるとこんな感じ。

 庭にいたはずのメイが行方不明。お父さんが帰ってこない。
 学校に来てしまうメイ。お母さんが死ぬかもしれない。

 共通点は誰かが不在であることへの振る舞いであると思うんです。上で書いた引っ越しも、母親不在における家族の振る舞いとして捉えられます。もちろん究極的な不在は、最後に出てくる「死」です。その前までの不在は、最後に出てくる「死」へのステップとして描かれていたように感じます。

 家族の不在に対するメイの振る舞いは、とても分かりやすいです。
 サツキが学校に行ってしまっても、お父さんが近くにいれば何も問題はありません。ですが、お父さんまでいないとなると耐えられないんです。サツキを追って学校まで来てしまいます。お父さんの帰りが遅くてもサツキといれば耐えられる、というのも同様です。そばにいる家族が必要なのであって、近所のおばあちゃんではダメなのです。

 では、サツキはどうなのかというと、メイよりは高いところで不在への耐性があります。
 サツキは家族の中で母親の役割を十二分に果たしています。家事をしたり、メイの面倒を見たり。これらのシーンは何度も繰り返し遡及され、かなり強調されています。メイほど幼くはないのです。
 ですが、如何にサツキが母親の役割を全う出来ていたとしても、現実の母親の死の保険にはなり得ませんでした。サツキは単なる不在には耐えられます。しかし、母親の役割を持つサツキですらも、現実の母親の死という究極的な不在には耐えられませんでした。サツキほど自立をしていても、子供にとって親の代替は存在しないんだ、ということです。

 この家族観を大きなスケールで捉えたものが社会的なコミュニティです。父親が不在であっても、サツキとメイを救う手はコミュニティには存在しているのです。これが前項で述べた「田舎にあるもの」へとつながっていきます。トトロの存在自体は「田舎にあるもの」を象徴化させたものですが、トトロの存在を消してこの作品を見たとしても、「田舎にあるもの」の重要性はゆるぎないものだったと感じました。

 しばしばトトロにはテーマがないとか中身がないなんて言われたりしますが、そこまで言うほどストーリー偏重ではないように思えます。
{/netabare}

雑記:{netabare}
 トトロの上映時間を調べるためにググったら、都市伝説がかなり上の方の検索結果に出てきたので驚きました。公式で否定されているとかそういうことはどうでも良くて、それ以前にこの意見が出て来ること自体にも、かつそれが広く認知されてしまうことにも違和感を覚えます。

 そもそも死をテーマとして描く作品で、実際に人を死なせる必要など皆無です。死は象徴的に描けばいいのであって、実際に誰かを殺すこととは次元の違う話だと思います。象徴物としてや構造的(境界的)に死を描いた作品はたくさんありますし、そのような作品では、何が死を担っているのか、境界のどちら側にいるのか、というのが重要なのであって、やはり実際の死とはリンクしていないように思えます。
 都市伝説のネタ的な面白さには同意しますけどね。久々に読んだのでの面白かったです(笑)
{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 10

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

リアルな雨のよる(追記:鈴木さんのこと。あるいはパヤオのこと)

昨年、中日新聞がテレビ欄の紹介文で、
「少女は2匹の不思議な生き物を執念深く追う」
という紹介をしたことで、話題になったりしたな…というどうでもいいネタを思い出したりしましたが、それはさておき、



「子供向けアニメ」とされていますが、実際には必ずしも、子供向けアニメではないように思っています。というのも、わたしが子供のころは、地味な話なのでけっこう退屈で……もっとラピュタとかドラゴンボールみたいな、わーっと、元気なおとこのこが大活躍するようなはなしがいいわぁ、と思っていました。こんなリアルな雨の夜の描写とか…なんか怖いこと思い出すし、あんまりたのしくないわぁ…
 とか。思っていましたよ。



 で、逆に、年をある程度とってからみると、このリアルな夜の描写とかが逆にいかにすぐれているのか、とかということをまざまざと思い知るわけです。とんでもなく、よくできている…!
 わたしは、トトロと魔女宅は、子供のころと大人になってからで評価が逆転したのですが、そういうお子さんだった人ってほかにはいないものなのでしょうか。

■追記:パヤオの口の悪さをめぐって

 (これは、トトロじゃなくてもよかったのだけど、とりあえず、ここに書いておく)

 パヤオは、しかし、こういうものを作る人でありながら、一方で非常に口がわるい、という話がある。っていうか、口が悪い。
 たとえば、手塚治虫御大の追悼本のなかで、手塚をボロクソに批判する、という所業をパヤオはやって遂げている。はっきりといって、パヤオはある意味でイカれている。おいおい、お前、言いたいことはわかるけど、大丈夫かよって、ちょっと心配になる。
 でも、まあ、ある程度、大規模なオペレーションが必要な映画・アニメ・ゲームなどのコンテンツ制作においては、ディレクター/監督の役割をはたす人は、たいがいイッちゃってる。ある人は「強靭なメンタル系」と言っていたが、ストレス耐性があるとかって人は要するに、イッちゃってるんですよ。ほとんど。
 わたしの知る限り、イッちゃってない人は、たいがい「あっ、自分には大規模開発は無理だわ…」ということを悟って、1作か、2作をつくったところで、強力なオペレーションが必要とされる大規模開発からはフェイドアウトしていく。
 なんで、イッちゃってる必要があるか、というと「無理な要求」を通す必要が何度も生じるからだ。無理な要求、をスタッフに求めるときに、それを言うことのできる強靭なメンタル・タフネス。そして、それによって恨みを買っても耐えることのできる鈍感さ。それがイッちゃってる、ということの強みだ。

 で、ただ、イッちゃってる人は本人一人だけだと、あまり仕事がうまく回らない。だって、周囲が振り回されるだけだからね。「なんなの、あいつ。すごいのはわかるけど、あの言い方はなんなの?」と周囲はストレスをためる。イッちゃってる天才は「なんで、うちのスタッフどもは、この程度のことが理解できないのか…!!!!!!」とストレスをためる。天才には当然みえている孤独な複雑系。それが、周囲の人間には見えていない。
 なので、絶対に、右腕となる調整役の人が必要になる。パヤオの場合は、やっぱみんな言ってるけど、鈴木敏夫の存在はやはり非常にでかいよね。鈴木さんの立ち回りのうまさや、パヤオと周囲との関係の調整能力がなければ、ぜったいに巨才・パヤオは成立してなかったろうと思う。
 「一発屋」系の天才の人って世の中にけっこういるけれど、そういう人って多くの場合、信頼できる右腕と出会えてないんだよね。だからこそ、一発屋、で終わってしまう。巨大な才能を安定的に出していくための、体制にめぐまれない。これはとてもとても惜しいことだ。本人もものすごいストレスを抱えるし、周りの人もものすごいストレスをかかえる。そういう現場を見ていると、わたしも人ごとでない気がする。

 パヤオが、鈴木さんを通じて仕事を非常にうまくできるようになってきた、80年代。トトロみたいな作品もつくれて、本当にパヤオは、幸せなやつだなぁ、としみじみ思う。
 わたしは、パヤオもすごいと思うけど、鈴木さん、本当にすごいと思う。こういう、イッちゃってる系の人の対応をするのって、本気で疲れるというか、大変だもの。
 相手が目上だったりしたら、なおさら、ぜったいに無理だよね。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 13

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

スタジオジブリ制作アニメ22作品 《一括評価》

※個人的な暫定評価&まとめページです。
※なお、『風の谷のナウシカ』(トップクラフト制作)等、ジブリ以外の制作スタジオの作品は含みません。

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 作品名           (放送・公開時期) (監督)  興行収入  個人評価
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天空の城ラピュタ        (1986年)(駿)    11.6億円 ☆ 3.8
となりのトトロ/火垂るの墓   (1988年)(駿)/(高) 11.7億円 ×/× 3.4/3.2 ※同時上映
魔女の宅急便          (1989年)(駿)    36.5億円 ★★ 4.5
おもひでぽろぽろ        (1991年)(高)    31.8億円 ★ 4.2
紅の豚             (1992年)(駿)     47.6億円 ★★ 4.5
海がきこえる          (1993年)(望)    ※TV放送     ★ 4.1 
平成狸合戦ぽんぽこ       (1994年)(高)     44.7億円 × 3..4
耳をすませば/On Your Mark (1995年)(近)/(駿)  31.5億円 ★/× 4.4/3.1 ※同時上映
もののけ姫           (1997年)(駿)    193億円  ★ 4.0 *興収3位
ホーホケキョ となりの山田くん (1999年)(高)    15.6億円 × 3.1
千と千尋の神隠し        (2001年)(駿)    304億円  ☆ 3.9 *興収1位
猫の恩返し           (2002年)(森)     64.6億円 ☆ 3.6
ハウルの動く城         (2004年)(駿)     196億円  ☆ 3.8 *興収2位
ゲド戦記            (2006年)(吾)      76.5億円 × 3.3
崖の上のポニョ         (2008年)(駿)     155億円  × 3.2 *興収4位
借りぐらしのアリエッティ    (2010年)(米)      92.5億円 × 3.4
コクリコ坂から         (2011年)(吾)      44.6億円 ★ 4.2
風立ちぬ            (2013年)(駿)     120億円  ★★ 4.5 *興収5位
かぐや姫の物語         (2013年)(高)    24.7億円 ★ 4.3
思い出のマーニー        (2014年)(米)    35.3億円 ☆ 3.9
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★★★(神作)0、★★(優秀作)3、★(良作)6、☆(凡作)5、×(駄作)8 計22作品 (平均) 3.8


◇関連レビュー

※(駿)宮崎駿監督作品 → 『天空の城ラピュタ』 で一括評価 (計13作品、平均評価3.9)
※(高)高畑勲監督作品 → 『火垂るの墓』 で一括評価 (計5作品、平均評価3.6)
※(米)(吾)(望)(近)(森)...その他の監督作品 → 『耳をすませば』 で一括評価 (計7作品、平均評価3.8)

投稿 : 2020/07/04
♥ : 16

82.7 2 1988年度アニメランキング2位
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(アニメ映画)

1988年3月12日
★★★★★ 4.1 (814)
4036人が棚に入れました
宇宙世紀0093年。旧態依然としてスペースノイドに弾圧を続ける地球連邦政府や依然地球にしがみつく人々の存在に絶望した、シャア・アズナブルは、ネオ・ジオン軍総帥となり、人類の粛正を目論む。
それを察知した、かつてのホワイトベース艦長 ブライト・ノア、シャアの最大のライバルであったエースパイロット アムロ・レイ率いる地球連邦軍 ロンド・ベル隊は、孤立無援の状態の中、最後の決着をつけるべく、小惑星要塞 アクシズを巡る戦いに向かう。

声優・キャラクター
古谷徹、池田秀一、鈴置洋孝、榊原良子、白石冬美、川村万梨阿、弥生みつき、佐々木望、山寺宏一、伊倉一恵、安達忍、潘恵子
ネタバレ

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

シャア様ご乱心!?・・・つーかロボ物:第7弾

「ファーストガンダム」と「Z(ゼータ)ガンダム」を観てからの視聴
「ZZ(ダブルゼータ)」は未視聴です
その他
「F91」
「ユニコーン」1話~4話
を参考までに視聴

時は宇宙世紀0093年(ダブルオーナインティスリー)
シャアが行方不明になったグリプス戦役(Zガンダム:宇宙世紀0087年)
から6年後

ガンダムシリーズの中では最高のライバル関係
「アムロ・レイ」と「シャア・アズナブル」の最終決戦のお話です


相変わらずの
難解な戦況と
分かりにくいメカや組織の名前
そして
抽象的なセリフの言い回し

特に後半のアムロとシャアの会話は
禅問答のようで
もはや哲学の域に達しています^^


タイトルからもわかるように
この作品は
シャアがメインのお話になっています

ネオ・ジオンを率いる総帥としてのシャア
モビルスーツパイロットとしてのシャア
アムロのライバルとしてのシャア
そして
その他もろもろのシャア・・・
いろんなシャアが見られます

正直に申しますと
個人的には
Zまでのシャアは
クールかつ硬派なイメージで
毎回
"シャア様LOVE(はぁと)"(目もはぁとマーク)状態で作品を楽しんでいました

でも
この作品で
その思いは怒涛のごとく崩れました

{netabare}シャア様がエロオヤジになっちまった・・・(^^! {/netabare}

ファーストでは「ララァ」という女の子にゾッコンで
アムロとは単なるライバルの域を超えて
ララァを巡っての恋敵の関係でもありました

まあそれはそれで良しとしましょう^^

それが
Zでは一変
硬派なキャラを貫き
シャア△^^状態になってたのに・・・

このお話ではまったく別物になってます

{netabare}「クェス・パラヤ」(♀、13歳、生意気な小娘)を突然拉致り
モビルスーツという玩具で遊ばせ
「アムロLOVE」のクェスを「シャア様LOVE」に洗脳するという愚行
しかも
自分の部下である「ナナイ・ミゲル」(♀、年齢不詳、インテリな年増女)にも手を出し二股状態{/netabare}

{netabare}ベッドではいつも寝言で「ララァ」の名前を繰り返し(複数女性の証言)
「ロリコンなんじゃね?」との噂も飛び交うほど(シャアの部下「ギュネイ・ガス」(♂、年齢不詳)の証言){/netabare}

シャア様
なんか変になっちゃったよ~(ToT

シャア様見るのが楽しみで「ガンダム」観てたのに~(ToT(他にもイケメンキャラ出てるから別にいいけど^^)

ト○タからシャア専用オー○ス発売されたのに~(ToT(別に買わないけど^^)


気を取り直して・・・

お話は
シャアの率いるネオ・ジオンの反乱です
スペースコロニーを支配し続けている地球連邦に
"粛清"という名目で地球に「コロニー落し」を仕掛けるシャア
そして
シャアの目論見を阻止しようとするアムロの所属する部隊「ロンド・ベル」と
その他の地球連邦軍部隊
でも実は
ネオ・ジオンと地球連邦の間で極秘の取引が行われていた・・・

ストーリーは少々難しいかもしれませんが
戦闘シーンが多いので
それだけでも結構楽しめます


オススメなのは
シャアが宇宙要塞「アクシズ」を地球に落下させるお話

とくに
アムロが言った
この作品の一番の名セリフ
{netabare}「ニューガンダムは伊達じゃない!」{/netabare}あたりからが見もの

地球に向かって落下している宇宙要塞「アクシズ」(直径十数kmもあるやつ)を
{netabare}「たかが石ころ一つガンダムで押し出してやる」{/netabare}と一喝
無謀にも「ニューガンダム」で押し上げようとするアムロ

シャアはというと
{netabare}搭乗するモビルスーツ「サザビー」が撃墜され
さらには
脱出ポッドごとガンダムに捕まりアクシズの外壁に押し込まれ
アムロの自殺行為とも思える「コロニー上げ」に付き合わされます{/netabare}

{netabare}そんなアムロを見て
味方のモビルスーツが
そして敵方のモビルスーツまでもが
いっしょにアクシズを押し上げようと集まってきます
{netabare}(例えるなら「波打際のむろみさん」のオープニングで、人魚さん達がみんなで隕石を押し上げているシーンみたいな・・・。「むろみさん」を観ていない方、ゴメンナサ~イ^^){/netabare}{/netabare}

とても感動するシーンです

っていうか
感動するシーンのはずだったのです

でも
その時の
シャアとアムロの会話がどうにも理解に苦しみます

{netabare}大気との摩擦熱で
次々と爆発したり跳ね飛ばされるモビルスーツ達{/netabare}
そんな生死を分ける状況下でなされた会話

{netabare}シャア:そういう男にしてはクエスに冷たかったなw
{netabare}(この瞬間の私:えぇぇぇ~(驚){/netabare}
{netabare}アムロ:俺はマシンじゃない。クエスの父親代わりなどできない。(略)
{netabare}シャア:そうかクエスは父親を求めていたのか。(略)
{netabare}アムロ:貴様ほどの男が!・・・
    なんて器量の小さい!・・・
{netabare}(この瞬間の私:アムロ、あんたもだよ!(怒){/netabare}
{netabare}シャア:ララァ・スンはわたしの母になってくれるかもしれなかった女性だ。
    そのララァを殺したお前に言えたことか。
{netabare}アムロ:お母さん?ララァが!?{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}
・・・・・


興ざめしました・・・


{netabare}誰だ~こんなときに親権の話してんのは~w
そんな話
家庭裁判所でやれやコラァ~w{/netabare}

この期に及んでもなお
女性関係で揉める二人に
驚くというよりあきれてしまい
感動の涙が怒りの涙に変わってしまいました^^


またまた
気を取り直して・・・

肝心のモビルスーツですが
やっぱりアムロの搭乗する「ニューガンダム」がカッコイイですね

特に目立つのが背中についている「フィン・ファンネル」
ニュータイプの能力を利用して遠隔操作で操り
相手に四方八方から攻撃できるというスグレモノ

左の肩辺りに大掛かりに装備されていて
なんだか「モノスゴイモノ」が付いてるって感じで
デザイン的にも凝ってます

実はこのニューガンダム
「ニュー」って新しいっていう意味の
「NEW」ではなく
ギリシア文字の
「ν」なんです

ギリシア文字の11番目の文字「ν」
つまり11番目のガンダムなのです

厳密にいうと「アナハイム・エレクトロニクス社」の開発したガンダムシリーズの中で
名前の頭にギリシア文字を付けられた
いわゆる「アナハイム・ガンダム」と呼ばれる機種の11番目だそうです

なんでも
NEWガンダムという仮称で呼ばれていたのが
ちょうどギリシア文字の「ν」とうまく合致したため
そのままもじってνガンダムと名付けられた(Wikiより)
そうで

なんだか
日本のロケットの名称みたいなノリですね

ちなみに1番目は「α」(アルファ)ではなく
なぜか3番目の文字の「γ」(ガンマ)で
「Zガンダム」に出てきた「リック・ディアス」というモビルスーツ・・・
なんかお相撲さんみたいな形で
ガンダムからは程遠いスタイルです


やっぱり「ガンダム」・・・
深いですね~


総括して
宇宙世紀のガンダムシリーズでは
いわば
ターニングポイント的なこの作品
ストーリーやモビルスーツなどの設定は洗練されていますが
その分
わたしのようなガンダム初心者には
少々しきいが高く感じられる内容でした

投稿 : 2020/07/04
♥ : 27

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

宇宙世紀最終章 ~大佐がファンネルを使わなかった理由~

1979年製作の「機動戦士ガンダム」に始まり、Z、ZZと続いた※1旧宇宙世紀シリーズの最終章を飾る映画作品。

※2一年戦争より脈々と続く、※3ニュータイプの二人、アムロとシャアの因縁の対決を交えた、地球連邦軍とネオジオン軍、両者による地球存亡を賭けた戦いが描かれます。

総集編などではない当時の完全新作映画という事もあって、それまでのシリーズと比べて作画のレベルが格段に高く、キャラ、メカデザインがより洗練されたものとなっている印象を受けます。※4MSの動きやビームサーベル、ライフルの繊細な表現も、後に続くガンダムシリーズのスタンダードを提示した作品となっていたのではないでしょうか?

けれどもガンダムはガンダム、人間ドラマに重点を置いたスペースオペラ然とした作風(ZZはちょっと違うかも)は、それまでのシリーズからしっかりと継承されています。ただ旧来のシリーズと比べて主要人物の年齢が全体的に上がった所為か、何となく大人な雰囲気を残す作品になった気もしないでもありません。アムロ、シャアはもちろんの事、「殴ってなぜ悪いか!」の台詞でも有名な、頼りがいのあるキャプテン、ブライトさんもしっかり登場します。この人については初登場時(19歳)からすでに大人寄りのキャラでしたが、この作品ではさらに円熟した佇まいとなり、貫禄も十分。揺るぎ無い安定感を持った人物として完成された感があります。とは言え、設定上の年齢はまだまだ33歳くらい‥。ホントですか!?ブライトさん!

でもそんな大人な雰囲気も全てぶち壊し? シャアが登場するとやっぱりこうなっちゃいます。

「大佐、なんで※5ファンネルを使わないんです?」に始まり、ライバルのアムロと野っ原で取っ組み合いのケンカをしたり(これはアムロが悪いかも)、情けないMSに勝って何の意味がある?とばかりに、おニューのガンダム(※6サイコフレームの技術情報)をアムロにプレゼントしてあげたり、そのガンダムと自分のサザビー(当然の如く赤いMS)で拳で語り合ったり、一国家の元首としては暴走が過ぎるきらいがありますが、それがシャアというお人、何でも出来るし、大人としての分もわきまえてる癖に、ことアムロと※7ララァの話になると子供になってしまう。本当にこの二人の事が好きなんですね~と戦争のお話なのに、不謹慎ながらどこかしら微笑ましい気分になってしまいました。

サイコフレームの情報をアムロに送ったのは、対等な条件で戦って勝利しなければ、シャアのプライドが許さなかったというのも、もちろんあると思いますが、彼は政治家として、延いてはジオン総帥としての自身の立場に嫌気が差していた様子、シャアは※8暴走する自分とネオジオンを止めさせるべく、あえて敵に塩を送る様な真似をしたのかも‥。自身とその父ジオンを信奉する者達を道連れに、歴史の表舞台から自ら降りようとしている様にも見えました。

そして終幕へと続く、物語のクライマックス、アムロの台詞「νガンダムは伊達じゃない!」より先、伊達じゃないνガンダムの超性能とアムロの奮闘、共鳴し合う人々の意志が絡み合い、人知を超えた奇跡を起こします。SFの枠を越えたとんでも展開でありながら、大きな感動を呼ぶこと間違い無し?

主題歌「BEYOND THE TIME ~メビウスの宇宙を越えて~」は90年代に一世を風靡した時の人、小室哲哉さんが作曲。作家でもある小室みつ子さんの綴る歌詞共々、本作との高い親和性が感じられる曲ですが、最後のフェードアウトがかなり残念。物語が物語なだけにしっかりとピリオドを打って欲しかったです。

劇中音楽は作曲家の三枝成彰氏によるもの。悲壮感の中にも勇ましさが感じられる荘厳なメインタイトルそしてSALLY、最高評価を与えたい。カッコ良過ぎる!

夢を忘れた古い地球人に向けた、熱いメッセージが込められた作品でした。


※1:本作品公開後、20年以上の歳月を経て発表された「機動戦士ガンダムUC」と区別する為、便宜上こう呼ばせて頂きました。公式用語ではありせん。

※2:地球から独立を試みた宇宙の民が起こした戦争。この戦争で人類は約半数の人口を失ったという事になっている。

※3:直感や洞察に優れたエスパーみたいな人達。たまに未来予知とかも出来る。スターウォーズのジェダイみたい? 新人類とも‥。

※4:モビルスーツと読む。全高20メートル前後の人型マシン。ガンダムシリーズでは兵士達がこれに乗って戦うのがお約束。よく動くし兵器としての威力も圧倒的。でもコスト的に非常に高そう。ジャンプして着地したら背骨折るとか言ってはいけない(汗)

※5:人の脳波を感知して縦横無尽に飛び回る小型飛翔砲台。ニュータイプは一度に沢山コントロールして四方八方から目標を攻撃する事が出来る。一般人にはほぼ回避不能。νガンダムのはIフィールド(バリア)も張れる。超強い兵器。

※6:機体に組み込む事で操縦者の意志を汲み取り、ロボの反応速度を増大させたり、超常現象を起こしたりする不思議テクノロジーの産物。生身の人間が身に付けているだけでも効果あり。原理は不明。

※7:一年戦争末期に戦場に現れたインド系の顔立ちのニュータイプの少女。アムロとシャアは二人ともこの人が好き。

※8:小説版「機動戦士ガンダム ハイストリーマー」では似たニュアンスの記述があるそう。でもそれはそれ、この映画はこの映画としてみるのが妥当でしょう。いつか読みたい‥。

ガンダムは有名な作品ですが、初めて見る人にもわかりやすい様にいつもより注釈多めになってしまいました。ご容赦を。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 19

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

世界一格好良いロリコンの話

ZZに続いてまたひじけんのやr・・ひじけん様に
美味しい話を全部持っていかれた訳ですが、それでも意地でも
レビューするとなるとこういう路線に走るしか無い訳です。

まずは

検索 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 劇場予告編CM
検索 逆襲のシャアBGM(交響樂版)

一応両方フルの再生数多いのがあるので、聞きたければ

(検索 逆襲のシャア「BEYOND THE TIME」 - )
(検索 逆襲のシャア 『メインテーマ』 )

多分、こっちは普通観終わった後に聞くタイプな気がしますけど。
下のほうはガンダム絡みのゲームをしてるとお馴染みのあの曲。

自分の場合、スパロボやGジェネってゲームから入り、アニオタの
友人にZを勧められてガンダム見始めたんですけど、放送当時に見てた
人だとやはり感想が相当重いものになるようで。

そんなプレッシャーの中で、今から自分がしようとする話は
ある意味、かなり、重い、ので互角という事でよろしかったでしょうか。
このプレッシャー・・シロッコか

まずは無難なところから

■アムロとシャア

ガンダムシリーズの古いやつを観るにあたり、短い逆シャアから
入った人も相当多いと思いますが、多分それだとあまり楽しめない。

初代はともかく、最低でもZは見ておかないと二人の因縁、
背景がよく分からず、人によってはビミョーな作品になってしまう。
ゲーム等でZの内容に触れていればそうでも無いかもですけど。

逆シャアから入って楽しめたってレビューを見ると妙に安心する。
別に自分が作った訳でも無いのにね

ゲームの話だとGジェネFだったかな。動かすのが立体になる前のやつ
あれでも、やはり機体回収用で短い逆シャアに先に手を出す。

で、あのステージクリアしやすいから一回クリアした後、また手を出す。
そうやって人は楽しめる機会を失っていくんだと、私は思う。

■閃光のハサウェイ

一応これが逆シャアの続編って形で、厳密には
小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」の続編
(アニメ逆シャアの続編では無い)

弾幕薄いよの息子さんがグレる話で、自分もゲームでしか触れた事が無い
んですけど、結構面白い話だった記憶があります。ただ・・、、まあいいか

記憶が曖昧なんであまり無責任な事は言えないですけど、アニメからでも
話は繋がるはず、というか、著者が富野由悠季なんで繋がらないはずが無い。
ラノベで3巻出てますね。

ゲームの話だと
マフティー・ナビーユ・エリン 声:佐々木望 (弾幕薄いよの息子)
ギギ・アンダルシア 声:林原めぐみ
ケネス・スレッグ 声:立木文彦/ 大塚明夫 (ゲームによって違う)
レーン・エイム 声:橋本晃一/ 水島大宙 (同じく)

望さん良い仕事してますし、ギギも確か素敵キャラだったんで興味あれば。


弾幕息子の乗る機体はΞガンダム(クスィーガンダム)。武装は
ビームライフル、肩部メガ粒子砲、ビームサーベル、ミサイルランチャー
ファンネルミサイル、ビームバリア

Ξは「νガンダム」の意思を継ぐという意味で与えられたって設定です。

Ξガンダムの関連機のRX-104FFペーネロペーって機体が優秀で、
そのせいで記憶に濃いんですけど、形だけ見るとエピオンやゼロカスタム
みたいな雰囲気。あー・・、MSはあまり興味無いので、専門外ですけど。


■で、クェスは何歳なのか

えーとですね・・資料によりますと、【 クェス・パラヤ 年齢:13歳 】

劇中では触れられて無い訳ですが13歳ジャストか、やや上との見方が多い模様。

顔つきが大人びている為、うっかりこの犯罪行為を見逃す人が多そうですが、
最近の娘だとツンデレールガンの御坂美琴さんより1個年下ですね。


考察サイトによりますと、逆シャア時のシャアの年齢は【 30歳前後 】
ギュネイは25歳前後、初代ガンダムの時のララァは17か18っぽい感じですね

クェス他は色々考察サイトを見て来ると良いですが、シャアについては

検索 第459回 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』
                   (ネタバレをかなり含むので注意)

おそらくは【 シャア・アズナブル 年齢:34歳 】で間違い無いかと。


あとは、0083の時点でのシャアとハマーンの年齢が、24歳と16歳。
つまりは、徐々に病状が悪化していく訳です。

・・別にこの話はロリコンとは全く関係なくて、
今からロリコンについて触れようかと思ったのですが、もう色々疲れたので
このあたりで終了にしますね。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 11

81.1 3 1988年度アニメランキング3位
AKIRA アキラ(アニメ映画)

1988年7月16日
★★★★☆ 4.0 (976)
4681人が棚に入れました
1988年7月、関東地区に新型爆弾が使用され、第三次世界大戦が勃発した。そして31年―東京湾上に構築されたメガロポリス=ネオ東京は、翌年にオリンピック開催を控え、かつての繁栄を取り戻しつつあった。2019年のある夜、ネオ東京郊外の閉鎖された高速道路に侵入するバイクの一団があった。健康優良不良少年、金田をリ一ダーとする職業訓練高校の生徒達だ。一団は無人のはずの路上で掌に26と記す奇妙な小男と遭遇、先頭を行く島鉄雄は転倒、負傷する。この26号=タカシは、アーミーと対立するゲリラが求める軍事機密=アキラとまちがわれ、軍事基地にあるラボ(研究所)から連れ出され、アーミーに追われていたのだ。あっけにとられる金田達の眼前に突如軍用ヘリが下降、26号と同じようなしわだらけの子供27号=マサルの乗るカプセルと大佐が降りて来て、26号と倒れた鉄雄をへリに収容し、飛び去った。

声優・キャラクター
岩田光央、佐々木望、小山茉美、石田太郎、玄田哲章、鈴木瑞穂、中村龍彦、伊藤福恵、神藤一弘

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

あにこれ初のリアルイベント開催を祝して・・・

内容については言わずもがなな名作ですのであえて触れずにおきます
なんせ小さい頃にBS2で放送されたのを観て、約10年間トラウマ化した作品なのでw
(コレと塚本晋也監督の『鉄男』は本当に怖かったというw奇しくもテツオ繋がりw)


この度、あにこれにとって記念すべき初のリアルイベントである「懐アニ上映会 AKIRA」に参加したので記念に一筆をと思いイベントの感想を軽く書いておきます


オイラ、1988年の公開当時は物心つかぬ赤ん坊だったので当然映画館で『AKIRA』を観る機会などはこれまで無いに等しく、この貴重な体験にあにこれのイベントとして参加出来たことはありがたく思います


イベントで上映されたのは、HDCAM SRマスターの映像に5.1chデジタルPCMサラウンドの音声、ということで多分ビクター(現ジェネオン)が家庭用ソフトに向けて作ったマスターフィルムじゃないかと予想します
(イベントでは世界に2本しか無いと仰ってました)
当然無圧縮状態なので、家庭用ソフトのソレとは比べ物にならないほど鮮明な映像
それに5.1chで体感するあの音響、これが一番凄かった!
キャストの吐息、効果音、劇伴、とにかく全ての迫力が我が家で観るとでは段違い!
その素晴らしい作画と相まってまるで2015年今日の新作映画を観ているような気分にすらなりましたねb
名作は色褪せないってこのことか!と


岩田光央さんのトークショーにも参加しました
オーディションには大友克洋先生に一目会いたい、という軽い気持ちで参加されたという岩田さん
一時期は事務所の方針で声優としての仕事が無かった岩田さんに『ここはグリーンウッド』や『アンジェリーク』での起用がされたのには、金田というキャラの人気が絡んでいたんじゃないか?と仰ってました


オーストラリアに奥さんとダイビング旅行に行った時、現地人に「日本人ならAKIRA知ってるか!?アレは凄い映画だぞ!」と本人とは知らずに英語で力説されたというエピソードは笑えましたw
ラジオCMの仕事をした時にイケメンディレクターに、行きつけの美容室の美容師に、それぞれAKIRAのファンだと言われたこともあるそうな


『トップ2』の時に山賀博之さんが日本中のクリエイターが会社の垣根を超えて一致団結したのは後にも先にも『AKIRA』だけ、と仰っていたとのこと
しかし当時のアニメアワードを『トトロ』に取られた時は悔しかったそうなw
(真逆の作品ですよねwその後『トトロ』を観て素直に感動したそうですw)
取り調べ中の金田の「アハwアハアハw」という変な笑い方とリュウ達に拘束され「聞くは一時の恥って言うでしょー?」の直後の「言わない?w」は岩田さんのアドリブだそうです


プレスコでは玄田徹章さんがキャスト達のリーダーシップを取られ、共演者の演技の中では佐々木望さんの鉄雄そのまんま感が特に印象的だったらしい


『宇宙戦艦ヤマト』ファンであるから『2199』のようなリメイクには感動したが、『AKIRA』はリメイクして欲しいとは思わない、現代でも十分通用するから、とも
ちなみに【ゲーム版は無かったことに】と言ってましたね(爆)
暴力的な描写が目立つ作品ですが自分の息子には観せたい?と質問されて、自分で観たいと言うまで放っておく、とお答えしてました


若い自分の演技を暫く直視出来ず、30年近くなってやっと普通に観れるようになってきた(笑)とも
ご家庭で観るときは【DVDではなく是非BDの画質で】ともオススメしておりましたね


会場と一緒に「さんを付けろよデコ助野郎!」「やっとモーターのコイルが暖まってキタぜ!」と言ってくれたのには興奮してドキドキしました
(それと「ピーキー過ぎてオマエにゃ無理だよ」もw)


この度は一生の思い出になるとても楽しい時間を過ごせましたこと、関係者様各位には深く感謝を致しますm(__)m
またこういった楽しい機会を「あにこれの」というカタチで過ごせたら嬉しく思います
2015/11/21 新宿テアトル
2015/12/5 川口スキップシティ

投稿 : 2020/07/04
♥ : 26

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

問題の 金田のジャケット

学生時代の友達(女子)が熱烈な大友克洋マニアがいたので…
「じゃあそっち系は、あなたのね」て感じで私は棲み分けておりました。
他の大友アニメはいくつか観ましたが
あまりに彼女がくいこんでいるので、なんとなく聖域か?とAKIRAはずーっと観ず…


その後、尊敬する年上の女性が
「アニメ版のAKIRAの、金田の着てるジャケットの背中に、カプセルの絵が描いてあるの。そのダサさが許せなくて、そればかり気になっちゃったわ。ウフフ…」

と仰っていたのが、鮮明に記憶に残り…
それ以来 AKIRA と聞くと「あ、金田のジャケットのダサさいアニメですね?」という変な刷り込みがなされていたのですが…
(観てもないのに。失礼な話です。)

きちんとレビューされている方々の文章を読むと、
いつまでも私の心の中の、人聞きの、勝手なイメージだけとは言え、金田にダサいジャケットを着させ続けるのも、しのびないことだな…と、年貢を収めに観てみました。
ゴゴゴゴゴ…



1988年 トーキョー壊滅…

その31年後…ネオトーキョー


首をグリングリン回す表情が細かいです。金田の若々しい反骨な動きが。打たれても丸くなってなんかやらねーよ!って意地が滲み出てます。
未来都市の「バイクチーム」を率いる金田君。でも髪型は(のちのフリーダムにも継承されてますね)大友型な、黒髪坊ちゃんヘアー。みんな黒髪。日本の暴走族とは何か違います。70〜80年代のアメリカサイバーパンクがいいんだよォ!って言ってるのが端々からズンズン伝わって来ます。
登場人物みんなライダージャケットとか軍服とかスーツとか、カッチリしたものを着せてますね。
女子は、80年代なヒラヒラしたスタイルや、ラムちゃんも御用達なボクサーパンツ。


電流、煙、テイルランプの残像、球体状に崩れる壁や地面など、アニメーターが腕まくりしまくったんだろうなという描写が、ガッチリモリモリ書き込んだ背景の上にさらにモリモリです。

飛行するスクーターみたいな乗り物を乗っ取って、地下の基地のぐねぐねした階層に突っ込んでくあたりは、何かのコースターに乗って眺めるアミューズメントパークな感覚。アニメ世界遺産への探検や〜!って感じです。
よく観なきゃ〜という貧乏心が働いてなんだか疲れるのも、アミューズメントパークっぽいです。

後半は圧死の描写が多くてやだったな…(*_*)
原作で、鉄雄と幸薄そうな女の子とのしんみりわびしいロマンスな要素があったような気がするけど、映画にそういう所は無しでしたね。
無機的なものも有機的なものも過剰になって。巨大な力に飲み込まれる都市の様子など、すごいけどもういいよ、という気持ちになってしまった。
金田と鉄雄の友情は取り戻されたお話でした。



鉄雄繋がりな、鉄にまみれる男を描いた塚本晋也監督の89年映画「鉄男」(もっとも、wikiによるとAKIRAからアイデアが出たことは否定されているようです。お互い尊敬はしあっているようですが) があります。大友克洋マニアな子に付き合わされて、コレを含む塚本晋也全作品の「年越し一挙上演オールナイト」を観たのも、いい思い出です。
目が疲れたな〜。

問題の金田のジャケットは、赤いジャケットの背中のカプセルには、ぷるんとした無垢なハイライトが描かれており、薄汚れた街の中で光っていて…暗いところでも目立ちます。
若干…「おかんが買うてきたから着とるだけや!」風でもありましたが(離散した金田家の事情ではあり得ませんが、きっと坊ちゃんヘアーのせい…)
あまり美意識の高くない私には、気になりませんでした。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 31
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

NEO TOKYO ~修羅のまちへおいでやす~

制作は東京ムービー新社(現トムス・エンタテインメント)で原作は漫画です。
ジャンルはSF・アクションです。
大友克洋監督作品。


1988年、第三次世界大戦が勃発したことにより、ネオ東京が建設された日本。
2019年のある夜、ネオ東京郊外の閉鎖された高速道路に金田をリーダーとする暴走族が侵入する。
一団は無人のはずの路上で掌に26と記す奇妙な小男と遭遇し、その際に暴走族仲間の鉄雄は負傷してしまう。
現場に軍用ヘリが降り、26番と鉄雄はヘリに収容されてしまう。


「JAPANIMATION」を世界に示した超能力SF。
2020年に東京オリンピックが開催されますよね?
それを予言してしまった、本編以上に超能力な作品ですw


バイクをぶん回すシーンが多く、素直にカッコいい。
私は乗り物嫌いなのですが、それでもカッコいい。
銃撃戦、インフラ崩壊など派手にぶちまけてくれるシーンも多々あります。
終盤には金田と鉄雄が対峙するシーンがありますが、この辺りは目が離せなかった。
「“さん”をつけろよ、デコ助野郎!」のセリフで有名ですねw

絵の動かし方は洗練された感じというよりも、リアル感を出しています。
ごちゃごちゃ動いていて、それが見ていて気持ち良い。
ですがバイオレンスシーンや生理的に嫌なシーンもあるので、まあ視聴するならそのつもりでw


作画に関してはべた褒めレベルですが、その他の要素が少々気になってしまいますね。
小言が多くて気分が悪いと思われるかもしれないので、ネタバレ要素はないですがタグで隠します。
読みたい方だけどうぞ。


まず声優。
{netabare}贔屓目なしに見ても、技術面ではやはり今の声優の方が上手いねw
「今の声優は~」と言われる方もいますが、私は今の声優の方が上手いと思うんだけどなあ。
にわかだからそう思うのですね、きっとw
また子供をリアルこどもに演じさせていますが、ちょっと嵌っていなかったかな?
「うさドロ」「ばらかもん」は良い感じでしたけれども。
やっぱり子役声優にも演技力の差はあるのですねえ。{/netabare}

次にキャラの描き方。
{netabare}もっと焦点を金田と鉄雄に合わせた方が良かったような気が。
また、話の核であるアキラに関する事情については中途半端に描いてしまっているので、逆に気になってしまった。
あと、女の子の主要キャラ(ケイ)の存在意義がよく分からん。
超能力者たちの設定もよく分からん。
暴走族の仲間たちも、モブなのか重要キャラなのか判断できなかった。
まあ何が言いたいのかというと、無駄キャラが多すぎて意味が分からないw{/netabare}

最後に設定などに関して。
{netabare}SF・宗教・哲学等の考察要素を盛りこんでいる風な作品ですけれど、どうにも考察できるほどの情報を与えてくれないんですよね。
原作ではアキラの過去とかに絡めて、多分そういう話にしていると思うのですが。
「原作読め」という精神を感じるw
「考察しよう」と思って見始めたのが悪かったのかもしれません。
映像にパラメーターを全振りした感じですかね?{/netabare}

というわけでいろいろあるのですが、簡単に言えば私にはあまり合わなかったのでしょう。


総括して、小言が多くなりましたが、よく描き込まれてよく動く映像を楽しめる作品ではあります。
キャラデザや言動に時代は感じましたが、作画は超一級品。
アニメの映像面に興味があれば、見てみるのも良いかと。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 42

80.1 4 1988年度アニメランキング4位
トップをねらえ!(OVA)

1988年10月7日
★★★★★ 4.1 (702)
3126人が棚に入れました
人類が宇宙に進出するようになった時代、地球は宇宙生物群(通称・宇宙怪獣 (STMC))による激しい攻撃を受けていた。その脅威に打ち勝つため、地球はマシーン兵器の後継機であるバスターマシン「ガンバスター」を製造。その搭乗員に選ばれたトップ部隊隊員の一人であるタカヤ・ノリコの双肩に人類の未来がかかる。

声優・キャラクター
日髙のり子、佐久間レイ、川村万梨阿、若本規夫、渕崎ゆり子
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

軽いかと思ったら重かった!

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 初見でした。全六話のSFロボットもの。
 ワクワクさせてくれる非常に面白い作品でした。熱血ロボットものに見えるのですが、主題自体は熱血とはかけ離れたところにあるようです。物語の展開の仕方自体が特殊なので、王道とも言い切れないように思います。第一話は、「エースをねらえ」を基礎としたスポ根ものとして始まるのですが、後半になるとガラッと様相を変えてきていました。
 最終話を見てから、第一話を思い返すと、「こんな話だったっけ?」というような違和感みたいなものを感じてしまうでしょう。一言で言えば、話を徐々にスライドさせていく構成力の上手さなんですが、時間の概念を使っているところにこの作品の特殊性があるのだと思います。

 一気に見ても面白いのですが、個人的には各話ごとに何が描かれていたのかを丁寧に整理したほうが良いように思えます。各話でどんな要素が発生し、何が消されていったのかを見ていくと、この作品の方向性が熱血ものとは違うところにあることが実感できると思います。
 少しずつ変化していくSFの部分と、変わらないアナログ的な部分も非常に面白いので、注目してみてください。

 ロボットやSFの部分を説明できるほどの知識はないので、以下のレビューでは構成と人物に関することだけ書いていきます。


風呂敷の広げ方と畳み方:{netabare}
 この作品は、風呂敷の広げ方とその畳み方が異常に上手いです。
 第一話は、カズミの天才性を否定した上で、ノリコが努力の末に必殺技を会得し、それをもってライバルを倒す、というように綺麗にまとまっています。これは、「努力の大切さ」を軸としたスポ根ものの構造です。
 当初の「努力の大切さ」は、校庭50周や鉄下駄での階段のぼりという肉体的かつ精神的な根性を含んだものとして描かれています。これは、「人間における努力」です。しかし、第一話の後半では、「ロボットにおける努力」へとすり替えられています。ロボットがボクサーさながらに砂浜をトレーニングする姿などがそれです。このすり替えのフラグ自体は、冒頭から描かれている「ロボットの擬人化」にあります。つまり、「人間が努力すればロボットが強くなる」わけですが、「ロボットが擬人化されている」ために、「ロボットが努力すれば良い」となるわけです。ロボットが強くなる様を描いておけば、その裏にある人間の努力を描く必要がない、ということです。スポ根ものとして始まったものをロボ根ものにシフトさせているわけです。

 第二話では、必殺技を使ってくる天才型のライバル、ユングが登場します。スポ根ものを軸としてこの作品を描くのであれば、ノリコ達は、新たな必殺技を努力により会得し、ユングを撃破しなければいけません。ですが、ユングとの決着がつかないばかりか、ユングのライバル属性すら早々に消されます。さらには、第一話で否定した「天才」ゆえの強さを許容してしまっています。
 つまり、第一話では、スポ根ものを意図的にロボ根ものに仕立てておきながら、第二話ではそのロボ根ものを続けること自体を否定しているわけです。風呂敷のたたみ方が非常に速い。
 第三話ではさらに速くなります。オープニングで「男と女のラブゲーム」というカラオケが始まり、実際にノリコとスミスの恋愛が描かれますが、第四話を待たずにこの方向性も否定されます。つまり、恋愛ものへの展開が否定されているわけです。

 第一話で広げた風呂敷を、第二話で早々に畳み、第三話では新たな風呂敷を広げてかつ畳んでいるのが分かります。この流れで第四話に描かれているのは、第一話のやり直しです。

 第四話の冒頭では、仲間から陰口を叩かれるノリコ、ノリコの努力、ライバル(ユング)との戦いまでが短時間に描かれています。この流れは、第一話の流れを圧縮したものです。第一話も第四話も、ノリコが精神的に未熟なところからスタートしていることすら共通しています。ロボットの擬人化のシーンが再度描かれているのも特徴的です。作中内リメイクのようなものです。
 異なるのは、ライバルと戦えなかったことです。戦えなかった理由は、直接的にはノリコのトラウマなのですが、物語の構造上は、ユングがノリコのライバルではなかったからだと思います。カズミはユングに「ノリコをどうしたいの?」と問い詰め、ユングはそれに対して「別に」と答えています。これはライバルでないユングを乗り越えたところで、ノリコの成長は望めないという意味が込められているのでしょう。ノリコの望みは、パイロットになることから乖離し、父やスミスの仇である敵を倒し、カズミに並べるような存在になることへとシフトが完了しています。

 そして、ノリコはガンバスターに乗って、敵を倒しました。最強と称されるガンバスターは強さの象徴ですから、これを手に入れたノリコは、努力とは無縁の存在となります。第一話で提示されたロジックが逆方向から用いられ、「ガンバスターは強い」から「ノリコは強い」と言い換えられるわけです。強くなるためには努力が必要ですが、強くなってしまうと努力の必要性がなくなってしまうのです。これ以後、ノリコが努力をするシーンは出てこなくなります。

 以降で描かれるのは、第一話から第四話までの話とは全く違う話です。第四話は、第一話をリメイクする形で目的の全てを達成していますから、一般的な作品であれば最終回と同等のポジションに位置しています。一方で、第五話と最終話では、ノリコのポジションは強いものとして固定されています。この概念にカズミが到達するまでの物語となります。
{/netabare}

ノリコとカズミ:{netabare}
 ノリコの対比先はカズミです。ノリコとカズミの精神的な強さの差が、二人の時間の乖離の中で表現されています。

 ノリコは、先輩であるカズミを「お姉さま」と読んでいます。ノリコとカズミは、第二話で他の乗組員と6ヶ月のズレが生じますが、ノリコとカズミの間にズレは生じていません。このノリコがカズミを「お姉さま」と見る関係性は、ノリコが第四話で敵を倒すまで継続されます。

 第五話の冒頭で、地球との10年の乖離が語られます。ここでも二人は同時にズレていますから、「お姉さま」であることは変わらないはずでした。しかし、ここで描かれているのは年齢差があるはずの二人に同時に訪れた「卒業式」です。二人が同時に卒業を迎えることで、トラウマを克服し戦えるようになったノリコが、カズミと同等の位置まで到達しているということが表現されています。正確に言うならば、ガンバスターを手に入れたノリコは、カズミの上位概念へと到達しています。ある意味ノリコにとっては、カズミからの卒業式でもあるわけです。
 このあとで語られるのは、カズミの弱さです。後輩であるノリコに対して弱さを見せてこなかったカズミが、自分の上位の存在であるノリコに対しては弱さを見せるようになりました。ノリコとカズミの関係が逆転しているわけです。

 ここでもう一人対比される人物が登場します。子供を持ったキミコです。キミコは、自分の子供であるタカミに「未来を見せたい」とノリコに言っています。
 繰り返しますが、ノリコはガンバスターのパイロットとして、努力の果てにある「強さの象徴」へと到達しています。この象徴化の弊害として、努力と成長から隔離された「永遠の少女」にも固定されてしまっているということを忘れてはいけません。
 キミコの「未来を見せたい」という願望は、「強さにすがる弱きもの」であると同時に「成長できる弱きもの」という二面性を有しているのです。弱きものの象徴である子供のタカミは、未来を見ることができるのです。ノリコは「強きもの」になってしまったがゆえに「成長」から取り残され、未来を見れなくなってしまいました。この置き去り現象は最後まで変わりません。

 最終話では、15年が経過した後になります。この15年は、ノリコは固定されたままに、カズミが年をとった15年です。
 カズミは生徒たちからコーチと慕われています。大きくなったタカミからも慕われています。これが意味するところは、象徴として固定化されていなければ、自身が成長し、かつ他者の成長を見守ることができるということです。未来に向かって歩く側にいれるのです。
 ノリコとユングはガンバスターのパイロットとして到達「点」に固定化されています。ここに固定されているために、これらの「経過」を見れなくなってしまっています。
 ノリコはタカミからのメッセージを受け取って泣いています。この涙は懐かしさだけではありません。ノリコ自身の時間の経過を踏まえたとしても、タカミはノリコと同世代になってしまっているのでしょう。ノリコの涙は、四ヶ月しか高校生活を経験していないままに高校を卒業し、六ヶ月しか経っていないのに友人の子供が自分と同世代になってしまったという、、取り残された涙だと思います。このシーンの前では、艦長が人類の進歩に驚いたセリフがありますが、こちらも置き去りにされた側の発言で、ノリコの実情を補強するものです。

 このタカミのメッセージというのは、おそらく写真というべきものでしょう。このタイプの写真は二回出てきます。一回目は、ノリコが父に送ったもので、二回目はタカミ(キミコ)がノリコに送ったものです。これらに違いは作中で非常に効いていました。
 一点目は、人類の進歩の表現としてです。一回目は動画、二回目は立体動画になっています。艦長と同じように、ノリコも人類の進歩をおそらく感じたことでしょう。
 二点目は、子供から親へのメッセージです。一回目は言わずもがなですが、二回目は、タカミから自分の母の同級生であるノリコおばちゃんに宛てたものです。地球時間上では、親になっていてもおかしくない年月が経っているのに、受け取っているのは少女のままのノリコでした。
 いずれも置いて行かれたノリコを表現しています。

 ノリコはカズミのことを「お姉さま」と呼ぶことに戸惑っています。これは、相手が「お姉さまと呼ぶには相応しくないくらいに年を取っている」というよりは、「自分よりも下位の存在をお姉さまと呼べない」ということのほうが正しいと思います。カズミが「今まで通りでいい」というのは、ノリコと同じポジションに立つためにこの計画に志願したためです。

 カズミとユングはパイロットを交代しました。これにより、ユングは未来を作っていく側に回帰し、カズミは固定化される側になりました。結果、ノリコとカズミは一万二千年後という「経過」を飛ばした「点」に到達するしかなくなりました。この一万二千年後は二つの事柄を指します。
 一つ目は、カズミとノリコの時間差の圧縮です。カズミは、地上で15年を過ごすことで、結婚生活を送り、自身がコーチとして成長し、また生徒たちの成長を見守ることができましたが、象徴化されるまでには至っていませんでした。ガンバスターのパイロットになることで、象徴化へと至るわけですが、ノリコに先んじた15年という時間を消すことはできません。ですが、一万二千年という膨大な時間を二人にスキップさせることで、この15年という差が相対的に縮小化されています。つまり、20歳手前のノリコも、30歳過ぎのカズミも、一万二千年という時間の前では、大差がないということです。
 二つ目は、ノリコとカズミの孤立化です。「オカエリナサイ」というメッセージが地表に浮かんでいますが、このうち「イ」の部分が反転しています。これは、単純ミスの類ではなく、カタカナすら再現できない時代になっている、つまり、日本語自体が古典になるほど時間が経過していることを意味しているのだと思われます。「沖縄が確認できない」というセリフから、日本自体がなくなっている可能性すら考えられます。つまり、英雄として帰還する二人を迎えてくれるのは、見知った人も土地もないという極めて孤独な場所なのです。

 この時間差の圧縮と孤立化により、ノリコとカズミは同じ概念を共有しすることとなり、カズミはノリコに追いつくことができた、というわけです。
{/netabare}

 この作品は、物語の序盤では努力の大切さを謳っておきながら、終盤に至ると努力の到達点における孤独が描かれるなど、一般的な作品とは異なる視点を持っていました。エンディングはかなり泣けるのですが、冷静に見てみると非常に残酷な物語であったと思います。この残酷さは、宇宙を舞台にした作品でありながら、軸足は地球から離さなかったことによる、この作品自体の意図的な歪みからもたらされたものだと言えます。序盤の熱血もののような雰囲気から見ると、非常に落差の大きい作品でした。


対象年齢等:
 高校生以上の男性ですかね?テーマ的には性別を選ぶとは思えないのですが、無駄なサービスシーンが結構多いので、女性は倦厭するかもしれません。気にさえしなければ楽しめると思います。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 8

kororin さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

『イナーシャルキャンセラー全開・・・よーし、やってみる!!』「死ぬ気?!」「うっ!」「やめてぇぇぇ!」  『パパ、スミス・・・私を守って。』

光速を突破したした宇宙船を作り出した人類は星々を食いつくす宇宙怪獣群体と遭遇。地球人類の存亡をかけて「時」を越える戦いが始まった・・・・


発表(発売)当時、1巻2話収録のOVA3巻全6話作品。
今更どうこういうモノでもない高評価作品ですが、「ロボットオタク(スパロボ系)」なら『一度』は見ておかなければならない『聖典』です。(大層かな?)

本作は色々と逸話のある代物。
・発表された時分は「世間」では全然騒がれてなかったけど、オタクの内々では注目株だった「庵野秀明」氏の初監督ということで期待があったということ。(今じゃもう・・・ネェ)
・その仕事ぶりは当時のチープワンパターンな他作品と比べて「どこか一味違う・こだわりが面白い」というもので(オタクの内々では)定評がありました。
・当時の宣伝コピーは「『トッ〇ガン(ト〇・ク〇ーズの出世作)』と『エースをねらえ!』が一つになった!」というふれこみでしたが、
庵野監督は「エースをねらえ!」は見ていても「トッ〇ガン」は一度も見たことがなかったそうで、本作を見て判るように「エースをねらえ!」の特色が濃厚に出ていますね。
・主題歌は「酒井法子(ノリピー)」、主人公は「タカヤ・ノリコ」、中の人は「日高のり子」と、何かと『ノリコ』づくしなアニメ。
・「トップ」を狙うつもりはなかったのに、口コミ定評でOVAビデオ(VHS)の売上(アニメ部門)も「トップ」になったとか、ならなかったとか・・・etc、etc
・キャラ設定は「超時空要塞マクロス」でお馴染み、「目」が特徴的なキャラの「美樹本晴彦」氏。

SF考証も世界観も、古典SFの引用・1960年代の人間が創造したような未来。1988年に発表された当時から見て所謂「レトロフューチャー」な世界。
・宇宙空間も「真空」ではなく「エーテル」で満たされいるという設定。小難しい物理用語が多数出てきますが、これで宇宙物理学や古典SFに興味を持った人も少なからず多かったのでは? 私?私はサラっと流しましたヨ(笑)ウラシマ・エフェクトは多少判りましたが・・・
(後の太陽フレアが原因で発生したプラズマ雲「ゲドゥルトの海」に覆われた宇宙空間を漂流するハメになった少年少女の葛藤物語『無限のリヴァイアス』なんかを思い出します)
・敵対する「宇宙怪獣」も今まで我々が認識する動物の様な形態概念ではなく知性は無い様で生体本能のみで活動する「デッカイ珊瑚」のようなモノ(最小でも数十メートルの多足昆虫型のモノもある)。そんなモノが数えきれない群体で(体当たりで)襲ってきたらもう・・・ヤッパリ怖い!
・対する人類は「マシーン兵器」と呼ばれる「8m程のロボット」で対抗準備。日々特訓の続くノリコ達。しかしこのマシーン兵器(RXシリーズ)、恐ろしく視界が悪い上にアナログな計器類を読み取ってと勘と予測で動かす効率の悪い兵器。最大の立役者「ガンバスター」が出るまでの「かませ犬」みたいな存在でした(笑)

ドラマの方は主人公・ノリコの(戦いと)成長の物語。
憧れの先輩お姉さま「アマノ・カズミ」、トップ部隊に選抜し冷徹な猛特訓を強いるが信頼厚い「(オオタ)コーチ」、ライバル「ユング・フロイト」、地球に残した親友「ヒグチ・キミコ(名前の由来は周知の通り)」、華と散った初恋の相手「スミス・トーレン(ヤぁってやるぜ!)」、
様々な人と出会い、別れ、時間のズレた世界で再会したりして、ノリコは人類の運命を背負う覚悟を決める!
所々に庵野監督が気いった邦画の演出(「パクリ」じゃないよ「引用」だよ)が使われてたり、庵野監督が好きそうなオマージュがあったりと、思わずニヤリとしてしまったらあなたは間違いなく『オタク』です。

初めて見る方はチョット地味目なストーリーが淡々と続いて飽きるかもしれませんが、とにかく4話「発進!! 未完の最終兵器!」迄は我慢して、我慢して、我慢して~~見て欲しいものです。一気に目が覚めると思いますから。
それで本作を見直す(チョイと気に入った)気になれば後は怒涛の第5・6話に引き込まれることでしょう。

特に第5話「お願い!! 愛に時間を!」は・・・緊迫するドラマと早い展開もさることながら、スパロボ好きには鳥肌が起つ演出!今までの地味目な伏線を吹っ飛ばすような勢いです。(テーマ曲が流れる「アノ」シーンの虜になった人は多いハズ!)
そして第6話「果てし無き、流れのはてに…」は・・・スペクタクル大河ドラマの雰囲気を醸し出した構成。ワザと画面を「アレ」にして最後に・・・・もう涙と鼻水無しにはいられない締め方です。

とにかく「面白く見せる(エンターテイメント)」という意味で「伝説」、又は「教典(大袈裟?)」的な作品だと思います。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 15

ろき夫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

不毛なレースでした。

熱い展開で面白いアニメだよ!とオススメ頂いた作品。
全6話で手軽に観れそう。ということもあり、とりあえずトライ。

…してみたんですけど、2話目途中くらいから睡魔が襲ってきたんですね。
『これはいかん。しきり直しじゃ!』
しかし、2度目のトライもあえなく撃沈。
疲れがたまっている深夜にいつも観ているというのが主な原因なのか?
いや、面白いアニメだったら眠気なんて吹き飛ぶはずっ!
これは作品がつまらないんだ。過大評価されてるに違いないっ!!ボクは悪くないっ!決して。
でもどうしよう…オススメ頂いた手前、酷評なんて書けないよねー。
嘘でも書こうか。クケヶ。

でも途中中断で判断するのも良くないし、そのうち面白くなるかもしれないな。

ということで、眠気が覚めるような展開を期待して3話目に。
しかーし。3話目、4話目も睡魔が…。

無理だ。むりだぉ。ごめんなさいshi○さん。

だって6話までしかないのに…4話目までまともに観れないなんて…。
5話目にきて挽回できるとはとても思えないし。
ていうか、ここまでほとんど眠っていたせいで内容まったく把握してねぇーw
筋トレするロボット。女子が鉄ゲタ履いて階段上るシーン。くらいしか思い出せない…。
くぅ…こんなはずでは。

もういいや、ここまできたら(?)とりあえず形だけでも最後まで観てみよう。

惰性で5話目に突入。
早くも前半パートで眠りそうになる。いや、たぶん寝てました。
ああ…今回もダメかぁー。

と、諦めかけていた中、後半パートが始まり…


そう、ここで運命が変わったのです。


私を深刻な睡魔から開放してくれたのはノリコの声でした。
(あ、忘れてましたね。ノリコはこの物語の主人公です。
ていうか、ここまで内容に関することほとんど書いてませんねwまぁいいか)

『えっ?!ノリコってこんなキリッとした声だったっけ?』

まるで別人の声でした。私の記憶の中にある(1話目くらいの)ノリコの声と全く印象が違うんです。
ウジウジしていた彼女の心境にどんな変化があったのか?
ていうか、表情も全然違うし、いつの間にかお姉さまと立場逆転してない?w
ドユコトーーーーーーーwwww

まあ、とにかくやたらとカッコいいんです!イケてる女性に生まれ変わっていたんです!
こりゃいいやw

そしてここからの展開ですよね!これが本当にカッコいい!!

『huuuuu!!!』
It’s Show Time!~♪ヒャッハーヽ(∀゚ )人( ゚∀)ノと言わんばかりのノリの良いBGMが突然かかり出し、
2つの巨大ロボがそれとシンクロするように合体し始めるじゃないですか!
動きもスムーズでキレキレで半端ねぇ!
しかし、これは序の口でここからが本番でした。
合体したガンバスターを迎え撃つはおびただしい数の巨大な宇宙怪獣。人類がこれまで苦しめられてきた強敵。
でも心を一つにした彼女たちに敵う者などこの宇宙に存在しません!
そう言わんばかりの息の合った凄まじい連携プレイ。爽快な程に敵を蹴散らしていきます。
ガンバスターの繰り出す技もスーパーカッコよくキマッちゃていますw

ここにきてです!
ようやくここにきてやっと面白さが分かってきました!
声優たちの熱のこもった演技と素晴らしい作画による戦闘シーンに最後まで興奮しっ放しでした。

ここからやっと視聴し直そうという意欲が出てきましたw
んで、ちゃんと観てみると5話目以外も結構面白いじゃないですか!
ウラシマ効果や宇宙怪獣。マニアックに練りこまれたSF要素。
それらを上手く利用し、切ないドラマに発展させて…。
大切な人と同じ時を過ごせないってあんなにも悲しいことなんですね。

他にもGAINAX特有の、悪ノリみたいなのを作品にそのまま使っちゃう感じとか、
所々に時代を感じさせるアイデアが盛り込まれていたりして、そういうのを発見する楽しみもありました。

でも、5話目です。
あの5話目の衝撃が無ければ視聴し直すこともなかっただろうし、これほど面白くは絶対感じてなかったろうと思います。
なので、この作品の魅力は5話目のあのシーンに全て集約されている。
と、勝手ながら思っております。

正直こんな不毛な視聴は初めてでしたが、何かと良い経験になったかな?wと思います。

いや~、やっぱり単に疲れがたまっていただけでしたね(笑)

投稿 : 2020/07/04
♥ : 7

78.5 5 1988年度アニメランキング5位
火垂るの墓(アニメ映画)

1988年4月16日
★★★★☆ 3.7 (793)
5158人が棚に入れました
1945年(昭和20年)9月21日、清太は省線三ノ宮駅構内で衰弱死した。清太の所持品は錆びたドロップ缶。その中には節子の小さな骨片が入っていた。駅員がドロップ缶を見つけ、無造作に草むらへ放り投げる。地面に落ちた缶からこぼれ落ちた遺骨のまわりに蛍がひとしきり飛び交い、やがて静まる。太平洋戦争末期、兵庫県武庫郡御影町に住んでいた4歳の節子とその兄である14歳の清太は6月5日の神戸大空襲で母も家も失い、父の従兄弟の未亡人である西宮市の親戚の家に身を寄せることになる。当初は共同生活はうまくいっていたが、戦争が進むにつれて諍いが絶えなくなる。そのため2人の兄妹は家を出ることを決心し、近くの池のほとりにある防空壕の中で暮らし始めるが、配給は途切れがちになり、情報や近所付き合いもないために思うように食料が得られず、節子は徐々に栄養失調で弱っていく。

声優・キャラクター
辰巳努、白石綾乃、志乃原良子、山口朱美
ネタバレ

◎TARGET さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

戦争の悲しみを疑似体験できる映画

❏高畑勲と宮崎駿

高畑勲監督は宮崎駿監督と違って説教臭くて理屈っぽい
映画が多く、他の作品はそれほど好きじゃないのだが、
この作品は説教や理屈という感じは全くない。

宮崎氏はアニメ監督だけあって、脚本やセリフだけに頼らず
絵(映像)で伝えようという意気込みと熱意がどの作品も
ひしひしと伝わってくるのだが、高畑氏の作品はどうしても
絵よりもセリフや言葉で伝えようとする感じを受けてしまう。
しかし、この「火垂るの墓」は絵でも伝わってくるものがあった。


❏総評

戦時下の理不尽な運命に翻弄された2人の不幸な兄弟の
生き様が、切々と描かれており、視聴者はそれをただただ
受け入れるしかない映画。それはまるで戦時下の不幸な
感情を疑似体験してるかのような非常につらいものである。
(人生経験、年齢、世代によって人それぞれだと思うが…)

昔見たときはあまり感情移入できずに、
「辛気臭くて悲しい映画だなぁ」でオシマイだったが、
今見たら色々想うところがあり涙が止まらなかった。


❏ネタバレレビュー

以下、ネタバレレビュー
{netabare}
清太と親戚の叔母さんの関係がギクシャクしだしたのが
不幸の始まりだが、私的にはどちらも責められない。

清太はお兄さんに見えてまだ14歳だし、親しくない叔母さんに
あれだけ嫌味を言われたら、出てくしかなかったんだと思う。
妹と自分の命を最優先に考え、プライドを捨てて叔母さんに
ゴマを擦りながら、うまくやってくような処世術は14歳の子には
まだまだ難しいのではないだろうか。むしろ思春期で自我が出始める
時期なので自分一人で全部しょいこんでしまって
裏目に出ちゃったのでしょう。

親戚の叔母さんに関しては言い方が少々キツメだったが、
言ってることは全て正論だ。運良く、叔母さんの性格が
穏やかで懐が深い人間性だったら清太をやさしく導いていく
ことも可能だったのかもしれないが、戦時中の余裕が無い中で
そこまで悠長な事ができるような人は、そう居ないのではないだろうか。

だからこれは誰が悪いとかっていうよりも
戦争は人間をこのように不幸にする理不尽なものなのだ
というのが私の感想。

節子はまだ4歳で、色々とわがままを言いたい盛りだろうし、
お母さんにもまだまだ甘えたかったはずなのに、作中では
わがままも言わずに、健気にお兄ちゃんと2人で生きてる様が
描かれていて泣かずにはいられなかった。

フィクションなのはわかっているが、
節子が死ぬのはどうにもやりきれない。

人生は時に理不尽なものだが、
幼い子がこのように死んでいくのは正直きつい。(泣)

(無理だけど)作品の世界に入っていってご飯を食べさせて
医者につれてってあげたい気持ちでいっぱいだった。
{/netabare}


❏戦争と飢餓

原作は事実を元に脚色したフィクションだが、
実際このような話や、もっと悲惨で壮絶な話は
当時いくらでもあったのではないかと思う。
だとすれば、なんか心が痛む。
(靖国神社にお参りに行こうかな。)

ちなみに我々日本人にとっては随分昔の話だが
世界中では現在進行形で同じような目に会ってる子が
たくさんいるんだよね。

イスラエル周辺、中東、ロシア国境沿い、アフリカ等
戦争や内戦で多くの子供達が死んでいってるし、
第三世界では戦争に関係なく飢餓で多くの子供が死んでいる。

でも今すぐ自分でどうにもならないし、どうにもできないけどね。
日本を含む先進国は幸せだね。ただ今の平和を満喫したい。とそう思う。

一個人で戦争は避けることはできないけど、
いざ戦争や災害になった時に、彼らのような子供達を
助ける事ができるような力を持った人間になりたい。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 2
ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

暗く救われない物語

世界観:5
ストーリー:5
リアリティ:9
キャラクター:4
情感:6
合計:29

終戦間近の神戸に突然B29の大編隊が襲いかかった。清太と節子の兄妹は空襲の混乱の中、母親を亡くし、家を焼け出される。路頭に迷った兄妹はやむなく小母の家へ身を寄せることにするが、そこでも生活が苦しくなるに従って小母とのいさかいが絶えなくなり、清太は家を出る決心をする。荷物をリヤカーに積み込み、横穴壕でままごとのような二人の新しい生活が始まるが、やがて食糧も尽き…。
(Amazonより)

先の戦争を市民の視点から描いたアニメ映画として「この世界の片隅で」と比較されていたり、外国人のLive Reactionでもいくつか見たことと、ちょうど8月ということもあり、この機会に視聴してみました。

冒頭から、{netabare}主人公兄妹(清太と節子)が死んでしまうことがわかり、開始早々、戦争末期の本土空襲を受けて母親が死亡。父親は出征中という状況でしたが、その後、艦隊とともに沈んでしまった模様。兄妹はおばの家に世話になりますが、生活が苦しくなるにつれ、ぞんざいな扱いを受けることとなり、兄弟は他にあてもなくその家を出て防空壕で自活を始め、栄養失調による病気で亡くなるという、何とも暗く救われない話です。{/netabare}

しかしながら、敵国に関するエピソードはほとんどなく、直接の反戦的表現はありません。淡々と、苦しい生活を営む人間を描いています(この点、リアリティが高く感じられます)。

外国人のLive Reactionで泣いたり絶賛している人を見て、感動する前提の心持ちで視聴したのがいけなかったのかもしれませんが、終わりまで大きな感動の波は訪れなかったです。

{netabare}冷たい視点かもしれませんが、私はこの兄妹の年で家を出て自然の中で生活することの難しさを痛感しました。おばの態度は確かに悪いものですが、おばの理性に基づく言動の範囲であり、清太は自分のプライドのために、節子(結局自分も)を犠牲にしてしまったのではないか、と。おばの家の仕事の手伝いをするとか、何か食べ物を探してくるとか、家計の足しになる努力はできなかったのでしょうか。住まわせてもらえることの感謝を、伝えなかったのでしょうか。清太も小さいので、そこまで考えが及ばないというのもリアルと受け取れますが、節子のために、おばとうまくやってほしかった(作品としては、そこまでやって駄目だったというシーンを入れてほしかった)と、思ってしまうのでした。

清太らは何も悪いこともしていないのに理不尽な環境に陥り、やるせない気持ちになったと思います。そういう状況で、腐らない気持ちを持つことができるか、自分に置き換えると自信はないのですが、自分のプライドを守ろうとした結果、他人の畑を荒らし、捕まれば妹の病気のせいにする、弱く醜い人間となってしまい、結末も完全なバッドエンドとなってしまったのは非常に重いですね。

他者への隣人愛は、衣食住の環境が整ってはじめて与えることができるものであり、自分が生きるのに精一杯という場合にはなかなか難しい、ゆえに、人々の基本的生活を窮地に陥れる戦争はいけないものだというメッセージでしょうか。言外に教訓が盛り込まれた作品だと思いました。{/netabare}

無論、希望があり、主人公らに親しみを持てる「この世界の片隅に」のほうが好きですね。

北朝鮮と米国の緊張関係が続いており、いつ、私たちもこのような事態に巻き込まれるかわかりませんが、どんな状況に追い込まれようとも、死ぬまで精神を腐らせずに生きたいと願うばかりです。

(参考評価:3.6)
(2017.8視聴)

投稿 : 2020/07/04
♥ : 19
ネタバレ

四文字屋 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

一度は見ておきたいと思わせる名作アニメだが、普通ならば二度目を見る必要はないし、見たいと思うことになる筈もないだろうと思われる作品で、

ひとことで言えば、高畑勲氏の、世間的に最も知られた、という意味での名作にして、最大の失敗作。

私自身が原作の野坂昭如氏の著作のファンであったこともあり、
こういう形で映像化されたことが悔しくてならない。
野坂氏は、はじめ映像化を拒んでいたが、
鈴木プロデューサーから、おそらくは近藤喜文氏の手になる、戦時中の野菜畑になる胡瓜の花のデッサンを見せられて、
そのあまりの見事さに涙が止まらなくなり、結局、映画化を了承したと、自身のエッセーでつづっていたが、
このような主観要素で充ちた作品になるとは思ってもいなかっただろうし、
自身の体験に基づいた小説の映像化作品であるならば、これを否定することは野坂氏本人には出来ないだろう。

が、一読者としては、
同じエピソードではあっても、
野坂氏独特の、饒舌で濃密にして洒脱な関西弁の文章があってこそ、
そして {netabare}兄妹二人それぞれの死という悲劇さえもさらりとした戯作に化けさせてしまう語り口の上手さがあってこそ、読んで面白い、成功した小説であったので、
野坂氏の弾むような文体を失ったうえに、亡霊と化した清太と節子を再三再四に亘って登場させては、まったく異質な作品になってしまったと、残念だがそう断じるほか、ない。{/netabare}

これは反戦思想のプロパガンダと被害者意識の押し付けであり、見ていて嫌悪感しか感じられない。
つまるところ高畑氏は、自らの思想を観客に押し付けることしかできていない。

最終盤のワンカット、 {netabare}繁栄する神戸の街並みが一瞬うつるが、勿論この映画のつくられたほんの7年後、神戸は大震災によって壊滅的な打撃を受けることになる。
結果論に過ぎないが、悲劇は人災だけではないという厳然たる事実を、無視したからこそ作れた、人の営みに対する攻撃精神に満ちた作品なのだ。{/netabare}


物語について言うと、
一般に、叔母の家を出奔する清太の選択肢を非難する意見が、映画公開当時から多かったが、
{netabare}私が、見ていていちばん嫌だったのが節子の、幼児特有の身勝手さ加減。

実は原作では、叔母の厭らしさを上手に笑い話めいて書いていて、
兄妹で出奔し、二人で横穴暮らしをすることを選ぶとき、
この兄妹の気持ちは、それまでの、叔母からの嫌味やしがらみから逃れることに成功した、解放感・至福感に満ちていた。
映画ではその部分も含めて、楽しい、とか、嬉しい、とかの描き方が弱いから、観客は、清太にも節子にも感情移入が出来ない。

辛い苦しい暑い痒い痛い腹が減った居心地が悪い、の連綿たる繰り返し。

おまけに節子を救われるすべなき、最大の被害者として描くから余計に気持ちが悪い。{/netabare}

これは脚本の非力以外の何物でもない。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 23

72.5 6 1988年度アニメランキング6位
銀河英雄伝説(OVA)

1988年12月1日
★★★★☆ 4.0 (49)
448人が棚に入れました
田中芳樹の手掛けた壮大なSF小説を原作としたOVAシリーズ。 遥か未来、宇宙に進出した人類は銀河系を二分する社会体制を構築していた。片や専制政治で統治された銀河帝国、そしてそれに対するは民主政治を敷いている自由惑星同盟である。この二国間は150年余の長きに渡り戦争状態にあったが、この停滞した状況に風穴を開けるべき逸材がほぼ同時に双方の軍にて頭角を現した。貴族社会を憎み自らが頂点たらんとする野望を抱く帝国軍のラインハルトと、卓越した用兵術を度々披露しながら本人は戦争嫌いという同盟軍のヤンである。この両雄の周囲にそれぞれ異才が集結し、やがて互いの国家の存亡を懸けた戦いが始まった! 音声だけ聴いていても十分楽しめる、といわれるほど超豪華なキャストによる掛け合いは絶品。外伝も含め計160エピソード以上もある圧倒的ボリュームは空前にして絶後だ。

声優・キャラクター
堀川りょう、富山敬、広中雅志、佐々木望、森功至、若本規夫、榊原良子、キートン山田、屋良有作

琴吹みつる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

声優好きにはたまらない作品

田中芳樹先生のスペースオペラの名作をアニメ化した作品です。

こういうのも何ですが、
画面を観ていなくても大丈夫な作品です。

もちろん初回はちゃんと画面見ましたよ!
アニメーションも良い出来です!
しかしナレーションとキャラクターのセリフだけで内容がほぼ理解できるのです。
そのおかげでよく作業用BGMにしており、
何回も観る(聴く?)機会を得ました。

個性豊かな豪華声優さん方の演技が素晴らしいです。
今は亡き昭和の名声優の演技、
今を支えている声優の新人時代の演技を聴くことができます。
難点は女性が少ないことですかね(笑)

話の内容や、テンポ等好き嫌いの分かれる作品ではあるとは思います。
長い話なのにしっかりとまとまっていて、作画のクオリティも安定しているので、
安心して観られる作品です。

キャラクターの個性も強くて、一人一人みんな応援したくなります。
そしてその良いキャラクターの誰が生き残るか……
ハラハラしながら観るのが田中作品の楽しみ方でもあります。

アニメ界の歴史に名を残す作品であるので、
アニメが好きな人には話のネタにでも一つ観てもらいたいです!
長編の固い作品だからと言って、難しく気構えをせず観て欲しいですね。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 3
ネタバレ

ストン さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

これを神アニメと言わずして何を言うか

数年前に一気に観ました。

仕事から帰ると観て、次の日に響かないギリギリまで観て寝る。
そんな生活を余儀なくされた作品です。

ラブコメ要素は皆無に近いが、ゼロではありません。

話数は多いけれど、
それでもこの壮大な物語を描ききるに必要にして充分な、
全く無駄がありません。

出てくるキャラのほとんどが魅力的で、
絶対的な善も悪もなく、
三国志に近いかもしれません。

バトル・戦略・英雄ものを観るなら、
このアニメを見ずに他を観る選択肢はないでしょう。

物語・声優・キャラに関しては未だコレ以上のアニメを知りません。

まだ見ていない人は、
食わず嫌いせずに観てください。
マジでショックを受けると思います。

観終わった時、壮絶な疲労感、喪失感、爽快感、充実感を味わえることを保証します。

{netabare} ヤンが死んだときは、リアルで泣きました。 {/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 3

MryvE15360 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

古さに目を瞑ったら最高の作品

政治系/戦争系SFアニメ。

私は原作ファンですが、是非オススメしたい。
超ロングセラーで未だにファンも売上も伸ばしている人気作品。傑作の類いです。
作者が歴史/時代小説も手掛ける方なので、その知識をフルに使って創作された登場人物や物語は見ごたえあります。
歴史好きには登場人物のモデルやエピに史実のモチーフを見つけるのも楽しいかも。
壮大な作品を最後に綺麗に集約させていく様子は圧巻です。
正直、SF系/政治系/戦争系アニメでこれ以上の作品を知りません。
ただ、古い…古いです(-_-;)
私も年齢的に原作から入らなければ見れないレベルで古いです。
リメイクして欲しい(-_-;)

投稿 : 2020/07/04
♥ : 3

70.9 7 1988年度アニメランキング7位
銀河英雄伝説 わが征くは星の大海(アニメ映画)

1988年2月1日
★★★★☆ 4.0 (122)
549人が棚に入れました
常勝の天才ラインハルトと、不敗の魔術師ヤンの初対決である第4次ティアマト会戦を中心に展開する。遙か未来において、銀河系に進出した人類は銀河帝国と自由惑星同盟という2つの陣営に分かれ、約150年間という長きに渡って戦争を繰り返していた。宇宙歴795年、帝国軍の若き大将、19歳のラインハルト・フォン・ミューゼルは、遠征艦隊を率いて自由惑星同盟との戦いに向かっていた。

声優・キャラクター
堀川りょう、広中雅志、富山敬、井上和彦、森功至、若本規夫、柴田秀勝、屋良有作

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

二人の英雄の戦いが 今ここに始まる・・・

銀河英雄伝説の視聴にあたって
(視聴とレビューの方針を1作目の「螺旋迷宮」に代表して記載しています)
https://www.anikore.jp/review/1475830/

【銀河英雄伝説の時系列】
 (1) 「螺旋迷宮」
 (2) 「白銀の谷」
 (3) 「叛乱者」(宇宙暦791年/帝国暦482年8月〜)
 (4) 「決闘者」(宇宙暦792年/帝国暦483年1月〜)
 (5) 「黄金の翼」
 (6) 「奪還者」(宇宙暦792年/帝国暦483年12月〜)
 (7) 「朝の夢、夜の歌」
 (8) 「千億の星、千億の光」
 (9) 「第三次ティアマト会戦」
⇒(10)「わが征くは星の大海」
 (11)「汚名」
 本編 第1話「永遠の夜の中で」
 ※ 「新たなる戦いの序曲」

この物語は、「第四次ティアマト会戦」が描かれています。
この作品が航海されたのが1988年2月で、先に視聴した「黄金の翼」の航海が1992年12月・・・
こちらの方が古い作品という事になりますが、両者を比較しても古さは感じられません。
むしろ、「黄金の翼」はキャラデザが異なり声優さんも総入れ替えとなっていましたが、こちらはこれまでの外伝の流れをそのまま踏襲しているので、より入りやすいと思います。

この会戦をラインハルトは大将で、ヤンは准将で臨む事になりました。ラインハルトはようやく一個艦隊を指揮できるようになっていましたが、ヤンは准将なので戦略を具申しても聞き入れてもらえないのが実態でした。

それにしても・・・新進気鋭の若手が疎まれるのは世の中の風潮なのでしょうか・・・^^;?
確かに異端に見えるのかもしれません・・・でもそれは、物差しの尺度が自分を基準にしているからにほかなりません。
異端に見える・・・という事は、逆に自分より優秀である事を認めてしまっている事だと思えて仕方ありません。

「年功序列」最近はあまり耳にしなくなりましたが、未だこの体勢が根強く残っている企業があるのかもしれません。
もしそうだとすると・・・残念に思えます。何故なら若手がどんなに頑張っても、どんなに成果を上げても会社はそれを評価しないという事ですから・・・
これでは若手のモチベーションが上がらないのも当然です。

頑張ったら頑張った分だけ評価され昇進にも反映される・・・この成果主義が企業の発展には一番だと思います。同期で差が付くかもしれない・・・先輩後輩の関係が逆転するかもしれない・・・でも、その人より自分はどれだけ頑張って成果を上げたのか・・・胸に手を当てて考えてみれば答えは自ずと出てくると思います・・・

150年もの間・・・300回もの戦争を重ねてきた理由がこの風潮にあるような気がします。
従来の考え方や実績にばかり固執し、新しい風を取り込もうとしない・・・
従来や実績を軽んじている訳ではありませんが、それだけだと進歩がありません。
「研究開発をしない企業は衰退する」という事を聞いた事がありますが、新技術や新規分野の開拓が企業にとって不可欠であるように、帝国軍や同盟軍にも同じ事が言えるのだと思います。

「第四次ティアマト会戦」では、従来の考えや実績に固執した顛末が描かれているので、気になる方は是非本編を視聴頂きたいと思います。

帝国軍と同盟軍のどちらも膠着した戦いをどう動かすのか・・・これがポイントになってくる訳ですが、この状態を打開したのがラインハルトとヤンだったんです。
でも立場上、ヤンの才覚は片鱗しか見る事ができません。それでもラインハルトにとっては十分過ぎる情報でした。

この「第四次ティアマト会戦」は、ラインハルトとヤンがお互いの存在を強く意識した戦いでもあったのです。
きっと「常勝」vs「不敗」の英雄の戦いがここから始まるんだ・・・と思うとドキドキです^^

約60分の作品でした。ここまでの道のりは正直短くはありませんでしたが、時間をかけた分の見返りは十二分にあったと思います。
ここまで視聴してきて思ったのは、少なくても外伝においてはラインハルトが主役でヤンが準主役であるという事です。物語が明らかにラインハルト寄りに描かれています。
宇宙船同士の戦いでも同盟軍の船が沈んでいくシーンの方が明らかに多かったですから・・・^^;
次は最後のOVAとなる「汚名」を視聴したいと思います。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 13

イシカワ(辻斬り) さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

本編の前にこちらから

記載されているレビューに対する反論・論戦を行いたい人は、メッセージ欄やメールで送りつけるのではなく、正しいと思う主張を自らのレビューに記載する形で行ってもらいたい。したくない時、受諾しない時は以降の文章を読み進めないこと。受諾する方のみ文面を読んでもらいたい。参考になったと思うときのみ、参キューしてほしい。

二人の英雄の出会いと戦いの物語。
初心者にもとっつきやすい作りで、綺麗にまとめられている。一部他の作品とかぶるところもあるが、元々同じ物語を分割し、別のものとして出しているのだからそれも道理。

登場人物としては(有名どころだけ)

ラインハルト・フォンミューゼル
ジークフリート・キルヒアイス
ウォルフガング・ミッターマイヤー
オスカー・フォン・ロイエンタール
パウル・フォン・オーベルシュタイン
メックリンガー
シュタインメッツ
グレゴール・フォン・ミュッケンベルガー
フレーゲル男爵

ラザール・ロボス
パエッタ
ヤン・ウェンリー
ダスティ・アッテンボロー
フレデリカ・グリーンヒル
ドワイト・グリーンヒル
コーネフ
ヨブ・トリューニフト

まだ若く、双方ともに軍隊という組織内で恵まれない立場にあるものの、鋭い洞察眼と意見で話を盛り上げる。

ただし、今回は主にラインハルトを主軸としており、ヤン・ウェンリーの活躍を期待していた人には不満が残るだろう。

スペースオペラの傑作だが、スペースオペラというより、スペースクラッシックと評したほうが正しい。

製作された年数が古いため、やはり画像の粗さを感じるものの、今でも十分鑑賞にたえられる重厚な作りだ。

番外だが、まずは本編の前にこちらから見てもそう悪いことではない。

よく聞くと、ラインハルトの声が本編よりも低く抑えられているのと、「終わらせるよ」という彼らしくない台詞が入っていた。まだ全体像ができあがっていなかったのだろうか。

追記
レビューに記載された言論を規制したい人は、個人の意見を以てするのではなく、あにこれの法的論拠に基づいて規約に記載する必要がある。
運営諸氏に連絡し、説得し、規制を規約に付け加えてもらうこと。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 14

pikotan さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

この作品から始まったんですね

2018年春の新作放送前に未視聴だった旧作のうち本編のみ急ぎ視聴しましたが、その後は余裕がなく、あれから1年経ちようやく本編以外の視聴を始めたところです。
まずはこの初アニメ化作品を観たのですが、本編を観た後なのでキャラの性格設定やストーリーの一部にやや違和感はありましたが、それでも全体的には重厚壮大な作品の雰囲気が出ており、劇場版として上手く作られていると思いました。
普通は戦闘シーンではテンポが速く緊張感を高めるBGMを使いますが、この作品ではクラシックを用いているところが逆に効果的に感じます。
後半のボレロが流れるシーンは最高でした。
この劇場版が後の銀英伝シリーズの骨格を作ったのかなと考えると感慨深いです。
視聴するなら、やはりこの作品から入った方が良いかも。
ところで銀英伝を観て思うのは、つくづく現実社会を写した鏡のような作品だなあ、ということです。
そして「バカな大将、敵より怖い」という言葉がいつも頭の中に浮かびます。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 4

70.5 8 1988年度アニメランキング8位
シティーハンター2(TVアニメ動画)

1988年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (147)
979人が棚に入れました
新宿駅に書かれた“XYZ”の文字、これがプロのスイーパーである男・冴羽リョウを呼び出す暗号だ。美女からの依頼なら何でもお任せのリョウだが、パートナーの槇村香は彼の下心を見抜いて大騒ぎに。

声優・キャラクター
神谷明、伊倉一恵、一龍斎春水、鷹森淑乃、玄田哲章、小山茉美

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

軍事とエロへの愛着が培われた作品w

ふと、鉄砲もの、戦争もの、スケベものwになぜか好印象があることを感じて、何でだろうと考えたら、この作品に辿り着いた。

1,2,3,4(4は「シティーハンター'○○」)とあって、3だけは作画、というか色使いが微妙でそんなに観なかった気がする。なんとなく2が一番面白いと記憶。
1,2辺りは再放送かな。全部観たわけではない。

※ネタバレを含むが、リョウちゃんのスケベ心のように包み隠さず

ストーリーは、
主人公 サエバ・リョウ、相方マキムラ(最初だけ兄貴で、ほとんど妹のカオリ)が街の掃除屋、City Hunterっていう殺し屋、用心棒のような堅気ではない仕事を担っている。
新宿のアパートを事務所兼寝床にし、依頼は駅の掲示板(黒板)にXYZと書いて連絡する。XYZ、後がないってこと。
依頼主はリョウちゃんのやる気の問題上、9割以上は若くて(30未満ぐらい)キレイな女性。
仕事柄お金がかかるのに報酬をエロいことで済ませようとするが、そこはカオリが股間の44マグナムをモグラたたきの様にハンマー(重さ「○トン」)で何とか抑えつつ、何とかやりくりをしている。
事件→スケベ→解決という、思春期の少年が喜びそうな作品の流れを確立(もともとあっただろうけど、定着と言うか定番と)させた作品である。


普通に考えたら、メチャクチャ血生臭い話を、エロ爽やかに描いた作品。
だけど、勧善懲悪を掲げる作品ではなく「そういう人が必要」という無情さ、表の明るい生活の裏にある背景も上手く描写している。
スケベに関しては昨今あふれる「主人公・カッコいいキャラ」ならエロはあり、ではなくそれ相応の罰をカオリが与えているので何となく「エッチぃことはダメ」ってことを忘れさせない。けどリョウちゃんの気持ちもよく分かるw

リョウちゃんって幼児期に飛行機墜落で家族を失い、唯一生き残り、ゲリラに拾われ闘う術を叩きこまれる、というか闘わなければ生きていけない、って設定で、
これってフルメタのソウスケとほとんど変わらない。多分、似たようなキャラは主役サブキャラ問わず腐るほどいるだろうね。
軍事モノって全く詳しくないけど、44マグナムとか、オートマよりもリボルバーがイイとか自然と思わせて、鉄砲が関わる様の血生臭い世界になんとなく好印象を持たせているのが、この作品だと思う。あとエロもw
私にとってね。

つまり、軍事モノ関係はほとんど知識ないのに、軍事モノ、スケベキャラへの愛着を私に持たせたのがシティーハンターだなって話。
多分、似たような人結構いるだろうね。

※評価は思い出補正、観終わっていないけど、漫画は読み終わったということでw

投稿 : 2020/07/04
♥ : 5

runa21 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

むずむずする関係

着々とシティーハンター再制覇しています(笑)


遼と香さんの関係が
2になるとちょっと変わってきます。

香さんは遼の事が好きになって行きます。
依頼人に遼がちょっかいを出すと
やきもち込みでハンマーを下ろしますww
1シリーズとはその辺りの描写が微妙に違っていて、
すごいなぁ。
と以前は気がつかなかったところに気がついたり、


遼は香さんを意識するあまり
あえて香さんを引き離すような態度をとるのだけど
完全に引き離すこともできません。


その微妙な二人の関係が
この2で現れてますねぇ。


あと、香さんが相棒として
少しずつ成長していくところも描かれていますが、
おいしいところは必ず遼がもっていきますね。

香さんを本気で生かすためには
いろいろと教えたほうがいいとは思うのですが、
きっと遼は
香さんには、自分のようには
なってほしくなかったのではないかと・・・
勝手に妄想してます。


あと、2では1よりも
「おしおき」がエスカレートして
面白くなってます。

遼にするお仕置きは
ハンマーだけでなく、
いろんな形で行われるので(すまきとか・・・)
それもこの話の楽しみの一つなので
ここではあえて書かないようにします。
(でも語りたい・・・。)


あと、このシリーズから、
海ちゃんと、美樹さんの話もちょくちょく出てきます。
この二人も最高ですね。

海ちゃんの出てくる話は
基本的に外れません。
いい男だわ~。


あと、相変わらず曲がいいですね。
OPED両方ともいいです
特にOPは二曲ともいいですが
SERAのほうは、
SERAの話が出てからは
この曲聞くたびにテンション高くなりました。


あまりにも好きな話が多すぎて
どの話がオススメとかは選べない!!

それくらい良質な作品だと思います。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 18

DEIMOS さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

バブルが生み出した不朽の名作。

エロとハードボイルドを掛け合わせた大人気キャラ・冴羽遼をお茶の間に定着させた名作。2期は、1年半にわたって放送された、シリーズ最長作品。結果、オリジナルストーリーが多く、原作から入った人には不評のようだが、そのような原作厨の意見は脇に置いておこう。むしろ、アニメから入った人にとっては、これぞシティーハンターという強烈な印象を持つ。

1期と違い、ギャグ多めの単発ライトな話が多い。それでいて、5回に1回程度のペースで、ストーリーの本質と関わるシリアス回が入る。このバランスがずっと見ていたい心地よさを生み出す。槇村の麻薬捜査回、香の姉の回、遼の過去が語られるブラッディマリーの回、海坊主のパートナーが現れる回などが要所。

見所は、視聴者に媚びない声優の色気ある演技と、1期から進化した絶妙に崩す安定の作画。そして、音出しの美しい静止画からエンディングに入る演出。このような「雰囲気のある」アニメは今は滅多に見れない。そして、古くない。時代は、30年前のバブル真っ只中。豊富に製作資金があった時代だからこそ、できた芸当か(とはいえ、あのレベルの作画を数人の原画マンで回せるものか?)。30年前のトレンディドラマは痛くて目を当てられたものじゃないが、このアニメに出てくる女性キャラは今見ても非常に魅力的(特に冴子は異常な色気)だから不思議だ。もしかしたら、日本は、あの頃から停滞したままなのかもしれない。

良いものはいつ見ても良い、そう思わせてくれる不朽の名作だ。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 0

69.9 9 1988年度アニメランキング9位
機動警察パトレイバー 初期(OVA)

1988年4月25日
★★★★☆ 3.8 (148)
815人が棚に入れました
クリエイター集団「ヘッドギア」が送り出したOVAで、後に劇場版やTV版なども製作された人気シリーズの原点ともいうべき作品。近未来都市、東京。続発するレイバー犯罪に対抗すべく、警視庁は本庁警備部内に特殊車輌二課を設立し、これに対抗した。通称特車二課パトロール・レイバー中隊…パトレイバーの誕生である。

声優・キャラクター
冨永みーな、古川登志夫、二又一成、池水通洋、郷里大輔、井上瑤、千葉繁、阪脩、大林隆介、榊原良子
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

陸自クーデター事件込みの《警察組織のリアルロボットもの》

同じ陸自クーデターものの『ガサラキ』のレビューを上げているので、それとの比較で、

①同じく、リアルロボットものアニメであり、
②題材として、自衛隊クーデター事件を扱っている作品

・・・ということで、本作のレビューも併せて上げておきます。

◆総評

WIKIPEDIAによれば、監督の押井守(おしい・まもる、1951年8月8日-)氏は、東京都大田区大森出身、東京都立小山台高等学校を経て東京学芸大学教育学部美術教育学科を卒業。2008年度から2009年度まで東京経済大学コミュニケーション学部の客員教授を務める。日本SF作家クラブ会員。

→つまり 1970年(昭和45年)11月25日に起きた作家・三島由紀夫氏の自衛隊市ヶ谷駐屯地(現・防衛省本省)東部方面総監監禁・自決事件の直撃世代(事件当時、押井守氏19歳。なお本作の脚本を担当した伊藤和典氏は15歳)。

・・・ということで、本作でも、その後制作に携わることになる『攻殻機動隊 2nd G.I.G.』(ストーリーコンセプト担当)でも、自衛隊や内閣組織内部からの政府転覆(=クーデター)未遂事件を変な執着を持って描き出す作風にひとつの特徴がある方のようです。

この初期OVAを総評すると、

(1) 1988年という制作時期を考えれば、とくに作画や演出の面でかなり丁寧で良質な作りの作品であり、
(2) また、中途半端な謎テクノロジーをロボット側に混入させていない点で、最も文字通りの意味での「リアル・ロボット」作品といえると思いますが、
(3) その一方で、監督(押井守氏)及び脚本家(伊藤和典氏)が、共に全共闘世代(ないし三島由紀夫自決事件世代・ベトナム戦争世代)ということで、シナリオにある種の臭みが漂う点は留意しておいた方がいい作品

・・・ではないか、と思いました。

※なお『機動警察パトレイバー』シリーズは、本作を第一作として、この後さらに、(1)長編TVシリーズ(全47話)、(2)続編OVA(全16話)、(3) 劇場版(全3作) が制作されており、そちらの方もいずれレビューしてみたいです。


◆制作情報
{netabare}
原作         ヘッドギア(ゆうきまさみ、出渕裕、高田明美、伊藤和典、押井守)
監督         押井守(第1-6話)、吉永尚之(第7話)
シリーズ構成・脚本  伊藤和典
キャラクターデザイン ゆうきまさみ(原案)、高田明美
メカニックデザイン  出渕裕、佐山善則
アニメーション制作  スタジオディーン{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

===== 機動警察パトレイバー (アーリーデイズ) (1988年4月-1989年6月) ====
{netabare}
第1話 第二小隊出動せよ! ★ この年代にしては作画良好だが一部のキャラのウザさには閉口
第2話 ロングショット ★ ニューヨーク市長来京・テロ防止任務、カヌカ着任
第3話 四億五千万年の罠 × 東京湾の巨大謎生物 ※オチがなく脚本安直
第4話 Lの悲劇 × レイバー隊の富士研修 ※陳腐な怪奇譚でガッカリ
第5話 二課の一番長い日(前編) ★ 年末休暇、篠原重工の極秘開発メカ、陸自クーデター発生
第6話 二課の一番長い日(後編) × 核ミサイル回収作戦、空挺用レイバー投入、クーデター鎮圧 ※首謀者の小物感&陸自クーデターの目的の偏向ぶりは×
第7話 特車隊、北へ! ☆ 盗難パト密輸未遂事件 ※脚本が分かり辛い点&この回も犯罪者が小物過ぎる点は×{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)3、☆(並回)1、×(疑問回)3 ※個人評価 × 3.2

OP 「未来派Lovers」
ED ※毎回変わる

投稿 : 2020/07/04
♥ : 24

コンソメポテト さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

昭和残滓

Netflixに機動警察パトレイバーアーリーデイズとして追加されたので観てみました。劇場版1,2,3 と原作は読んでいます。

ぎりぎり平成1年にOVAシリーズとして発売されてるんですね  全7話です。

内容というか作風は昭和感満載です。
時代背景は本作が製作された時代より10年後の1999年
特車2課の舞台お台場もまだ埋め立て地でなんもない原っぱなのも
時代を感じさせます。
本作には後の劇場版の1~3の原型となる話もあって、なるほど!ここから映画に発展させたのかって思えてちょっと感慨深いです。

劇中の主役ロボパトレイバー 弱いっ!すぐ壊れる 高架や渋滞で現場に辿り着けないなど ほぼ活躍の場は無し 東京みたいな広い管轄を一課と二課の2部隊計4機(パトレイバー3号機があるのは劇中で語られていますが登場シーンなし)でカバーとか絶対無理でしょうね レイバーが持つ銃リボルバーカノンの発砲とか絶対無理でしょうからね あのデカイ弾が町中で外れたらどえらい事ですw

環境テロ組織もなんか学生運動っぽい過激派組織でいかにも本作監督の押井守や
原案者のゆうきまさみが好きそうな感じですね 個人的には70年代安保、学生運動とかの題材となる作品がでるとまたか~ってうんざりしてしまいます。
という風に書くとリアリティーライン高めに感じるかもしれませんが 
今の作品に比べるとリアリティーラインは相当に低いドタバタポリスアクションコメディなんですね
キャラクターも大田とかちょっと酷過ぎるwよくクビにならんもんだっていうレベル

OVAとして作られているわりに作画レベルも低いですし(当時としては高いのかもしれません) メカデティールもかなりいい加減です。研究室に大きな歯車メカがあったり迫撃砲をつんだトレーラ内部の雰囲気だけのメカとか今だとギャグレベルで描いてる感じがしますね でも当時とするとそういうレベルだったのでしょうね 


1~2話は特車2課に配属され現場で事件を解決する話
ここでパトレイバーというものがどのように活躍するかが描かれます。

3話は後に劇場版Ⅲの原型となる話だとは思いますが 本作のオチはどうしようもないパロディーオチ レイバー登場せず

4話は 原案者のゆうきまさみらしい推理モノっぽいノリのお話 
レイバー登場せず

5~6話は後の劇序盤Ⅱの原案になるお話 ここで使われたギミックが
劇場版でも使われてたりします。押井監督の趣味趣向が色濃く反映されてるせいか他の話とトーンの差がありすぎて 今観るとちょっと色々クサすぎて引いてしまいますw 恐らく今の自分が学生運動の臭いを未だに引きづる押井監督の作風に拒絶反応が出ているせいだと思います。
レイバーは最後の最後にワンアクション あとは置物として登場

7話は 後にゆうきまさみの漫画化するパトレイバーにあるお話っぽいですね ここで後にライバル機グリフォンを製造する会社のシャフト製レイバーが登場します。 レイバー最後に格闘あり

ホントに主役メカパトレイバーの活躍は無いのです 
レイバーの運用面(整備や現場にレイバーを運ぶ)だけやたらとリアルで
他がドタバタなのは後のドラマ「踊る大捜査線」なんかと通じるものがあるかもしれませんね 

今の目で見るとちょっとありえない感じで受け入れ難いかな 対応年数は
映画版1の時期で終えてる感じがします。
2は延命措置的というかもうここまでという反則に近い作品ですし 3で映画1までの貯金を使い果たし機動警察パトレイバーという話を終わらせた作品だったと思います。
でもバブル当時だからこそこういう作品が作られ 後にOVAオリジナルアニメが多く制作されていくという事を考えると黎明期の資料として一度目を通して観るのもいいのではないでしょうか?

投稿 : 2020/07/04
♥ : 1

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

あるふぉんすが・・ぐりふぉんが・・

近未来SFでシリーズの初期OVA
機動警察パトレイバーの原点となった作品。

東京南沖大地震の震災で、関東周辺に多大な被害を受け
急速に復興中という設定の世界観。

ロボットテクノロジーの発達により汎用多足歩行型作業
機械「レイバー」は急速に発展・普及し、軍・民問わずに
あらゆる分野で使用されるようになった。

その為当然の如く、レイバーを使用した犯罪行為やテロ
行為が多発して社会問題となっている。

レイバー犯罪に対処する為、警視庁は対応を迫られ・・
優秀な人材を集めた特機部隊とレイバーを配備して対応
しようとするが・・作業機に装甲を付けた程度の機体で
レイバー犯罪に対応できず、「特科車両二課中隊」、通称
「特車二課」を設けた。

それでも日進月歩躍進する多様なレイバー犯罪には対応
が不十分だったため・・「第二小隊」を増設するが・・

其処には何故か・・癖のある人材ばかり・・集まった。

同僚からは掃き溜め、お荷物、と罵られる存在意義すら
疑問視される第二小隊だったが・・

レイバー初の警察専用に新設計された最新鋭機種である
篠原重工製98式AV“イングラム”が導入される。

周囲から妬まれ疎まれつつも・・「第二小隊」の個性ある
面々がレイバー犯罪に立ち向かう物語。

趣味的な二足歩行型イングラムの運用を滑稽に描いたり
シリアスに展開したりでなかなか面白い。

産業的な事件も多く、謎の組織の暗躍に翻弄されたり・・
事件を通して成長していく「第二小隊」の面々をコミカル
にシリアスに描いている。

漫画版に近い作風。

第1話 第2小隊出動せよ!
第2話 ロングショット
第3話 4億5千万年の罠
第4話 Lの悲劇
第5話 二課の一番長い日(前編)
第6話 二課の一番長い日(後編)
第7話 最終話 特車隊、北へ!


特車二課第二小隊

泉 野明(冨永み〜な)一号機の操縦担当。
機体に傷がつく事を嫌がる程イングラムへの愛着は強い。

篠原 遊馬(古川登志夫)一号機の指揮担当。
レイバー製造企業「篠原重工」の御曹司。

後藤 喜一(大林隆介)第二小隊隊長。
飄々とした昼行灯男だが鋭い視点と感覚を持つキレ者。

太田 功(池水通洋)二号機の操縦担当。
射撃の腕前はよいが、暴走しがち。

進士 幹泰(二又一成)二号機の指揮担当→後方支援担当。
気が弱く、太田の暴走に振り回される。

山崎 ひろみ(郷里大輔)後方支援担当。
身長2メートルを超す巨漢だが、性格は控えめで涙もろい。

香貫花・クランシー(井上瑤)進士に代わる二号機指揮担当。
レイバーの操縦技術も高い。

熊耳 武緒(横沢啓子)香貫花の後任として二号機を指揮
第二小隊のまとめ役。


特車二課第一小隊
南雲 しのぶ(榊原良子)第一小隊隊長。
第二小隊の起こす騒ぎに悩まされる。

特車二課整備班
榊 清太郎(阪脩)整備班長。
整備の神様と言われるベテラン。通称おやっさん。

シバ シゲオ(千葉繁)整備班員。
班員たちのリーダー的存在。

シャフト・エンタープライズ
内海(鈴置洋孝)企画7課課長。
戦闘用レイバー「グリフォン」の設計・建造を行う。

黒崎(土師孝也)
内海の部下で、常に彼の側に控えている。

バドリナート・ハルチャンド(合野琢真)
グリフォンの操縦者である少年。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 2

69.6 10 1988年度アニメランキング10位
うる星やつら 完結篇(アニメ映画)

1988年2月6日
★★★★☆ 3.9 (65)
411人が棚に入れました
キュートな宇宙人・ラムと超女好き高校生・あたるが巻き込まれる奇想天外な現象や事件を描いた、高橋留美子の同名漫画をアニメ化。本作は、原作の最終話を元にストーリーが作られている。監督=出崎哲。撮影監督を「おじゃる丸」の大地丙太郎が務めた。ある日、黒ブタの馬車に乗った黒づくめの少年“ルパ”がラムの前に現れる。彼は曾祖父さん同志が決めたラムの許嫁だと名乗り、ラムに指輪をはめさせる。その瞬間、ラムの特殊能力はなくなり、彼女はルパにさらわれてしまう。ラムが連れていかれた先は、闇の宇宙。そこではラムとルパの結婚式の準備が進められていた。あたるはラムを救出するために闇の宇宙へ向かうが、ルパの巧みな妨害工作によってラムとケンカしてしまい、結局彼女を置いて地球に戻ってしまう。ところが、地球で起こった間抜けな事件の解決策として、ルパの持つブタが必要になり…。ラムはブタを提供する条件として、初めて出会った日と同じ鬼ごっこを要求してくるのだった!

声優・キャラクター
平野文、古川登志夫、神谷明、島津冴子、鷲尾真知子、千葉繁

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ラムとあたるの歴史的異次元ラブコメ完結編(仮)届け愛の電撃ショック!

1988年上映の劇場版 うる星やつら 第五作目 完結編ですが最終編ではありません

原作 高橋留美子 監督 出崎哲 脚本 金春智子 制作 マジックバス

1981年から1986年まで218回にわたりテレビ放送され、
劇場版も4作作られた「オタアニメのレジェンド」の原作版の完結編の映画化。

マジックバスは杉井ギサブローが設立した制作会社で主にグロス請けで現代でも活発に活動しています。
配給会社の東宝は「完結編」とすることで製作を了承した作品。
なぜなら、同時上映作品が「めぞん一刻 完結編」なので。

初の原作付き劇場版と言うことで、
作者特有の取っ散らかったキャラコメディになっていますが、
個人的には原作にやや難ありという感想です。

過去劇場版で何度も観たようなシーンの連続が原作コミックの最終章では、
作者の発想の貧困さを露見しているように思えます。
その劇場版も、本作未登場のクラマ姫編を金春さんが何度も脚色したものが多く、
本作もその路線ではがっかりです。
ちなみに、次作「いつだってマイダーリン」も同様。
作者が「ビューティフルドリーマー」の発想に嫉妬したのも当然かな。

この作品のアニメーションとしてのレベルは年代を考慮すると相当優秀です。
現代でもストレスなく観れる作画レベルで、
やや太めのキャラですが、体重が感じられる高度な出来です。
監督の出崎兄は無個性っぽく見せながら、各キャラに生命を与えられる、手練れ監督です。
名監督である弟の「エースをねらえシリーズ」で唯一監督を請け負った「新エースをねらえ」でも生命感が躍動しています。

個人的な評価としては、
押井守に奪われたうる星やつらを高橋留美子と金春智子が取り戻したが、
物語的には何も進展させられず、出崎哲監督の名演出に助けられた。
と言う感じです。

アニメ「うる星やつら」は多くの人がかかわった長期作品ですので、
制作側にもいろいろドラマがあったことが伝わっています。

原作でさえ最初は、お馬鹿ヒーロー「諸星あたる」の地球を狙う宇宙人撃退物語だったものが、
最初の侵略者「ラム」が戻ってきて主人公に居座ると言う破綻ぶりです。

それでもなお、「うる星やつら」はコミック界、アニメ界に燦然と輝く名作中の名作。
私も数十年に渡ってこの作品を愛し続けています。
物心つき始めの頃から知っていて、死ぬまで愛し続けるであろう作品は、
これと、「ゲゲゲの鬼太郎」だけかも知れないです。

ネガティブな意見はこのくらいにして、この作品最大の見どころは、
ランちゃんのUFOでしょうかw
初期の頃のラムのUFOはどうなったのかな?
弁天、お雪の活躍もいいです。レイさんはどうでもいいです。
宇宙戦闘の作画はなかなか凝ってまして監督と制作会社の実力がうかがい知れます。

先にも書いた通り、生命の躍動する人物画は、
ラストの輝くばかりのラムとあたるのシーンにスーパーノヴァの如く炸裂します。
素晴らしい部分もイマイチな部分も含めて、
これが「うる星やつら」の完結編(仮)。

永遠のヒロイン「ラムちゃん」完全復活の日を信じて、
今回はやや厳しい意見になりましたが評価点は平均以上です。

出崎哲氏制作のエンドロールには涙が溢れました。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 14

レッツマゲマゲ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

あれ…なんか安心してる俺がいる…

昭和を代表する人気アニメのひとつではないでしょうか。

それにしてもなんて内容のないオチのない漫画なんだと当時から思ってましたがそれでも毎回楽しみに観ていました。

楽しければいいじゃない的な、なんてバブリーな頃の作品なんでしょう。


なんでもないお祭り漫画として私の中で完結するはずのこの作品が、そうはならずに今も記憶に刻まれる名作となってしまいました。

それもこれもこの「うる星やつら 完結編」にてガッツリハートを鷲掴みにされたからなんですが。

当時初めて買ったこのマンガの単行本が最終巻である34巻だったのですが、うる☆には珍しく丸々1冊通したストーリーになっていました。この34巻をそのまま劇場版完結編にしたのがこの映画ですね。

だいたい毎回1話読み切りのドタバタだったのに…どうしたことだ!?でも最後まで読みきったあとすぐにレンタル屋に走ってアニメでも完結編を鑑賞しました。

この完結編これだけ観ても楽しめるのでしょうが、それ以前からの「しょうもないやり取り」からみていた方がより完結した感を味わえます面倒臭い話…(汗)

平行線のようで時には距離が近づいたかと思うとやっぱり特に代わり映えのない日常を過ごしていた「あたるとラム」ですが、やっぱり最後ってどうなるの?どうなったの?って気になるところでしたからね。

いや~そうなったか!ってゆうか
そうなの~!!ってゆうか

でもなんかこの作品らしい最後で…
あれ?なんか安心してる俺がいるってところに落ち着き、ひとまずこの作品に終止符を打つこととなりました。

昔のアニメですし、ここだけ観てみる?とゆう感じもあるので今更新規でオススメまではしません。

オールドファンが昭和ノスタルジーにちょっと触れたい時に手に取るアニメ作品といった感じでしょうか。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 1

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

一生続く痴話喧嘩♪

タイトル道理「うる星やつら」の劇場版シリーズ完結篇。
1988年2月6日公開。

劇場版『うる星』シリーズでは唯一の原作付き作品で、
最終章「ボーイミーツガール」をほぼ忠実にアニメ映画化
している。(wiki抜粋)

ある日、ラムは黒い服を着た老人に「お前を嫁にする」と
言われる悪夢にうなされるが・・

ラムは空飛ぶ豚に乗る男・ルパに拐われてしまう。
あたるたちは救出に向かうが…。


劇場版の中で最もTV版の雰囲気に近いかな?
物語も簡潔で単純明快なラブコメになっている。
キャラデザなど微妙に雰囲気が変わっている。

あれ・・やはり恋愛モノに弱いみたいだ・・面白い♪
良い最終回ではありませんかw

「うる星やつら」放映開始10周年記念として後に劇場版
「うる星やつら いつだってマイ・ダーリン」が有るけどw


諸星あたる - 古川登志夫
ラム - 平野文
ルパ - 塩沢兼人
カルラ - 井上瑤
ラムの曾祖父 - 北村弘一

面堂終太郎 - 神谷明
三宅しのぶ - 島津冴子
テン - 杉山佳寿子
お雪 - 小原乃梨子
弁天 - 三田ゆう子
ラン - 小宮和枝
レイ - 玄田哲章
因幡 - 鈴置洋孝
藤波竜之介 - 田中真弓
竜之介の父 - 安西正弘
サクラ - 鷲尾真知子
錯乱坊 - 永井一郎

ラムの父 - 沢りつお
ラムの母 - 山田礼子
あたるの父、ウパ - 緒方賢一
あたるの母 - 佐久間 夏生
メガネ、記憶喪失装置 - 千葉繁
パーマ - 村山明
カクガリ - 野村信次
チビ - 二又一成
温泉先生 - 池水通洋
校長先生 - 西村知道
コタツネコ - 西村朋紘

投稿 : 2020/07/04
♥ : 0

67.6 11 1988年度アニメランキング11位
吸血姫 美夕(OVAシリーズ)(OVA)

1988年7月1日
★★★★☆ 3.8 (40)
174人が棚に入れました
美夕は永遠の14歳の監視者として、全国の学校を度々転校しては神魔を見つけ出し、闇の世界に戻していた。神魔もまた、監視者を倒すことで仲間の間での名声を高めようとして美夕に攻撃を仕掛けるなど、美夕の戦いの日々は決して終わることがなかった。\\n\\nある日、時輪女子学園に転校した美夕は千里という少女に声を掛けられ、彼女のグループと一緒に休日の街の散策に付き合わされる。「美夕は一人ぼっちそうだったから声をかけた」と話す千里に、美夕も好意を持つ。二人は友情のイコンを買って、永遠の友情を誓い合う。
ネタバレ

ビアンキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

80年代OVAの名作のひとつ

DVD「吸血姫美夕 完全収録版」を購入して視聴。
1988年に発売されたOVA 全4話


この吸血姫美夕という作品
私は4年ほど前から作品のタイトル、そして名作と評されていることを知っていた。

ただこの作品
発売時期が近く、名作と評されている他のOVA
例えば
「トップをねらえ!」とか「機動警察パトレイバー」なんかと比較すると数段知名度が落ちる印象があるのと
どうもレンタルDVDが存在しないという、
おもに上記2つの理由で、長いこと自分から積極的に見ようという気にはなれない作品だった。

でも去年ついに
「ずっとモヤモヤしてるのは良くない、見よう、買ってみよう」
そう決心してAmazonで買った。

Amazonの画像のサイズから予想はしていたのだが、届いたDVDのケースがCD(ジュエル)ケースだったのがちょっとだけ残念。
しかしそんなことは大した問題ではない。

やっと「吸血姫美夕」を手に入れた、そして見た!


舞台は1988年の?京都
ある理由により妖怪、いや「神魔」を葬り去る使命を課せられた吸血鬼の少女:美夕とその僕:ラヴァ
そして実質的に主人公的な立ち位置に居る霊媒師:一三子の物語。

…なんか説明し辛い、詳しいあらすじはwikipediaなどで見て下され。


では感想。

見ていてまず思ったのは
基本的に何においてもたっぷり間を取って丁寧に描写されているということ。

京都の街並み
木々の揺れや日差し
キャラクター1人ひとりのしぐさ
そして時にはキャラクターの心情までも、じっくり時間をかけて見せている。

昼間は明るく、十分現代的ながらそれでも和の風格溢れる美しい京都の街並みや、そこにいる人々が丁寧に描かれ、
夜になれば暗く妖しい、なにかが蠢いていそうな世界観を見事に表現し、演出できていると思う。

もちろんその世界観の美しさや演出は、高い作画技術があって初めて成り立つものであろうが、問題ない。
作画クオリティは全話を通して高水準である。


その丁寧に表現された世界観の中に、拍子木とか鼓とか、いかにも「和」で、幻想的な音や音楽が入る。

この音や音楽がさらに和風で妖しい世界観を増幅させている。


目の動きがある時というか、顔のアップのカットでキャラの表情が変わる時に、
高確率で(必ず?)「カカン!」とか「ポーン」とか音が入るのも何かこだわりがあってのことなんだろうけど…
なんだろう?

なんか能とか歌舞伎に詳しい人だったら何か分かるのかな?
それともただ、キャラのその時その時の感情だったり、あるいは目線の先を印象づけるための演出なのか…

ちょっと考えすぎかな。
多分感情表現&印象づけるためだな、うん。


シナリオに関しては
人々を助けるために依頼を受けて除霊などをする霊媒師一三子と
人々の健康等を脅かす原因のひとつとなっている神魔を葬り去ろうとする美夕が出会い、
神出鬼没、自由な性格の美夕に翻弄されつつお互い知り合いっぽい関係になり、そして最終回で
{netabare}美夕と一三子、二人の主人公の過去を描いて終わり。{/netabare}

アレ、終わっちゃった。(全4話、約2時間)


ちょっと気になるのは
特に美夕の発言が説明不足気味で分かりづらいところ。
何があって、何が起こったかに関しても
一三子のセリフと絵的な描写を見て何となく分かる程度。

でも和風で妖しい雰囲気を見せるアニメ、
と考えれば「何となく分かる程度」でも良いんじゃないかなと。


それと
この物語に関して「結局何も解決してない」 って言う人ちょいちょいいるんだけど、私はそれは違うと思うんだよね。

いや、確かに「解決してない」 っていえばそうなんだが、 そもそも分かりやすくて明確な終わりというか
「解決」が必要な物語なのかと最後まで見てちょっと感じたので。

{netabare}最終回で
美夕と一三子が初めて出会ったのは一三子が幼い頃で、さらに言うとおそらく美夕に血を吸われていた。
{/netabare}
っていうのが判明した時点で、吸血姫美夕という物語は
「美夕が神魔をすべて葬り去るまでの物語」
でも
「一三子の霊媒師としての活躍を描いた物語」
でもなくて、
なんかこう…となりのトトロ的な?
いやトトロとも違うか、何て言ったらいいんだろう。

必然の出会いと、これからの宿命を予感させる物語…
漠然とだが私はそんな風に受け取った。
言葉にするとなんか厨二っぽいな。

まあ色んな解釈が出来そう、というところも含めて良い終わり方だったと思います。


まとめ
やっと見れた、80年代OVAの名作のひとつ。
私としては楽しめたし、確かに良い作品だったとも思う。
ただシナリオが凄く面白いというよりかは、雰囲気やその作り方が優れているって感じ。
決してつまらない訳じゃないけどね?

ただ「トップをねらえ!」とか「機動警察パトレイバー」あたりほど有名じゃない、いまいち有名になれない理由も何となくだけど分かった気がする。

和風で妖しい雰囲気の世界観を覗いてみたい方、名作とされているOVAは一通り見ておきたい、という方は是非。

下手くそな文章お読みいただき、誠にありがとうございます。

初投稿日:2016年1月16日

投稿 : 2020/07/04
♥ : 12

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

全ては人の心の中にある

妖怪、鬼、怨霊の類いを討伐する伝奇作品は多い。
あやかしを悪とする勧善懲悪のエンターテイメント作品から、
あやかし側の論理まで斟酌して価値観を揺さぶる作品まで様々ですが、
退治する対象を“神魔”と仮称したこの88年OVA作品はどちらかと言うと後者の部類。


さらに本作はあやかしに対する人間の認識論にまで踏み込んでいるのが特徴的。
よくお化けやUFOが実在するか否かの論争にて、しばしば科学サイドからは、
そんな物は人間の脳が作り出した錯覚、幻に過ぎないとの主張が投げ込まれ、場が荒れますがw

本作は人間の認識があやかしの実像を、己の願望も交えて、歪めて捉えたりもする。
認識と実在の狭間をも伝奇世界の不思議として描く懐の深さを見せます。


“神魔”という呼称には、太古の昔は神として崇められることもあった存在が、
仏教、キリスト教等の世界宗教の流入等で邪なものに解釈し直された。
こうした宗教観、歴史観が滲み出ています。

神魔を討伐する“吸血姫”という存在も、
一般的に語り継がれているヴァンパイアの在り方とはズレがあります。

主人公“吸血姫・美夕”についても、美夕を追う女霊媒師の視点で捉える、
狂言回しを用いた手法で描かれ、美夕の存在すらも固定的ではありません。


こうして古都・京都、鎌倉という舞台が持つ神秘性もスパイスしつつ、
視聴者の認識に繰り返し問いかけることで、思索の迷路に誘い込む。
妖しい魅力を持った作品でした。


BGMは川井憲次さんが担当。
音楽の力を過信した昨今の例に漏れず、
最近は川井さんのBGMもフロントセンターに進出して感動を煽ることを余儀なくされていますがw
本作は正しくバックグラウンドミュージックに徹する良い仕事しています。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 14

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

短いが上の余韻? 短歌?

1話30分(一応1話完結)、全4話と言う短い構成で
全てを見ても、内容はおろか主人公は何者なのかさえ
判断できず、その後はどうなったのか?
と思い煩う作品
(これこそが平野監督の狙いかもしれませんが、、)

作風として霊媒師一三子(ひみこ)目線で、物語は語られていきます。
1話~3話までは京都、最終話である4話は鎌倉が舞台ですが
作画のレベルが際立っていますので、とても情緒が漂っています。
和風のオカルトテイストです。
(音響も作風と合っており、戦闘シーン「ラヴァの演出」も
好きでした。またEDのインストロメンタルも、、)

●1話 妖の都
物語の設定と共に一三子(ひみこ)と美夕の紹介的な役割の話ですが、
京都の街を舞台に、神魔と呼ばれる敵との戦いが盛り込まれ、
見事に起承転結の起となっています。
●2話 繰の宴
起承転結の承を担っているだけでなく、
単体のOVAとしても完成度の高い話です。
神魔と人間の関係を絶妙な角度から描いています。
まるで主人公である美夕が当て馬!
(能的な演出がこの2話のクオリティを引き上げています)
●3話 脆き鎧
まさに転という趣ですね。
美夕の僕であるラヴァの旧友レムナスが出てきます。
(ラヴァもレムナスも西洋神魔)
それまで個性などが見えなかったラヴァと
美夕の繋がりが見え隠れする話です。
●4話 凍る刻
ここが全く結の役割をなしていないのですね。
美夕の回顧録です。
(ただ、時間軸をあえて曖昧にしているのかもしれません)

振り返ってみて、この作品は各1話毎のクオリティが高いこと。
尺が短い上に饒舌過ぎない事。
それがなんとも言えない余韻を増長していると思います。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 4

67.3 12 1988年度アニメランキング12位
エースをねらえ!2(OVA)

1988年3月1日
★★★★☆ 3.8 (10)
53人が棚に入れました
宗方は、自分の死期が近いことを悟る。そして学生時代からの無二の親友である桂大吾にひろみを託す決意をする。桂もそれを承諾する。何も知らぬひろみは、アメリカ遠征での結果、準優勝しメダルを宗方に見てもらおうと胸躍らせる。しかし、宗方はすでにこの世を去っていた。「岡、エースをねらえ!」と、ただ一言書き残し・・・。悲しみに明け暮れる毎日に、ひろみは抜け殻のようになっていた。桂はひろみを立ち直らせようと、心を鬼にして接する。そんな中、宗方の異母兄妹である蘭子が、ショックのあまりに旅に出た先で事故にあい、重症だという知らせが入る。ひろみは悲しいのは自分だけではないと知り、再びコートに復帰する。やがて全日本オープンで蘭子と対決し、その勝者が竜崎麗香(お蝶)と対決する事となるが・・・。

アスカ蘭 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

きっと…見ている

物語
死にゆく者が何を残し、残された者がそれを受け止め、どう乗り越えていくのか。
大変重いテーマになっており、涙なくしては見れない。
宗方仁の死に直面する岡ひろみ、ひろみと同じく絶望の淵へと落とされる緑川蘭子、宗方コーチに秘めた想いを寄せていた竜崎麗香。登場人物の心理を深く掘り下げている。
整合性が取れない部分もあるが劇場版エースをねらえ!(&旧エースをねらえ!)の続編。

スタッフ
総監修出崎統氏、監督古瀬登氏であるが、出崎統氏が絵コンテ、アフレコの立会い,脚本の打ち合わせ等の実質的な監督作業を行っている。

作画
前作の劇場版エースのねらえ!と比較すると、かなり絵のタッチが変わっていますが、キャラクターデザイン・作画監督ともに同じ杉野昭夫氏が担当しており、それほど違和感は感じられない。絵的には同時期の「おにいさまへ・・・」に近い。
参考・・・杉野昭夫氏の絵のタッチは劇場版ゴルゴ13、海外との合作作品参加を境に変化していきます。

声優
宗方仁(野沢那智)、愛川マキ(菅谷政子)以外が総入れ替えされているが、水谷優子さんがイメージを壊さず岡ひろみを熱演している。その他のキャストも、野沢那智氏の弟子系の方々を中心とした出崎作品の常連声優陣で固められており、違和感がほとんどない。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 3

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

エースをねらえ!第二部の映像化 エースをねらえ劇場版から9年

原作コミックにおいても第二部開幕時点では宗方コーチは生きている
このOVAはコミック第二部に準拠したもので13話という1クール分の長さ

第二話が「岡!エースをねらえ!」なので、ここが「新エースをねらえ」の最終話とダブる
地上波でも放送された

主に岡が宗方の死を乗り越える成長を描いているのだが、ちょっと問題があった
岡以上に宗方を慕う少女が二人いたからだ
これが原作においてもやや崩壊気味のストーリーとなった原因と思える

宗方に恋の炎を燃やした竜崎麗華、宗方を兄以上の存在として愛した緑川蘭子

岡ひろみと緑川蘭子の壮絶なゲームは矢吹ジョー対力石徹を思い出してしまうほどの迫力である

1988年に制作され、翌年にはアニメオリジナルの「ファイナルステージ」が制作された

声優はマキ以外はすべて変わっている
出崎統の力作に興味がある方にお勧め

投稿 : 2020/07/04
♥ : 7

ポテ☆とと さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

一度は・・・。

一度は見るべきですね!
エースをねらえ!→エースをねらえ!2と見ました。
無印は主人公が大物になる話で、
2では、、、見てみてください!
昔のアニメですが、素晴らしい作品ですよ。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 0

67.1 13 1988年度アニメランキング13位
魔神英雄伝ワタル(TVアニメ動画)

1988年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (92)
592人が棚に入れました
小学4年生の戦部ワタルは、龍神池と呼ばれる池から現れた守護龍に「神部界」という神々の世界へと連れて行かれる。その中心に存在する神々の山「創界山」に突如現れた隠れもなき支配者、悪の帝王「ドアクダー」が神々と創界山を支配していた。本物の「魔神」となった龍神丸と共に、創界山の象徴である七つの虹を取り戻す為、ドアクダー退治へと旅立つ。

声優・キャラクター
田中真弓、玄田哲章、林原めぐみ、西村知道、山寺宏一、緒方賢一、沢りつお、丸山裕子、伊倉一恵、稲葉実、龍田直樹、笹岡繁蔵、戸谷公次、飯塚昭三
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「ハッキシ言って、おもしろカッコイイぜ!!」

記憶が確かなら、私が初めてまともに視聴したロボットアニメが
88年サンライズ制作の本作。

小4少年主人公が龍に連れて来られた異世界で、
救世主専用魔神(マシン)龍神丸を操り、仲間のキャラ&魔神たちと共に
悪の帝王「ドアクダー」から神々の領域である「創界山」の解放を目指す。


今風に言うと一応、異世界転生物ってことでしょうかねw
あとは顔面強調型ロボットの系譜を語る上でも欠かせない作品だと思います。


平凡な小4に巨大ロボ操縦とか無理だろう?
と思われるかもしれませんが、大丈夫。
操縦桿の?黄金に輝く龍の角を握れば、
あとは龍神丸(CV玄田哲章)が勇気溢れる少年を
必殺の「登龍剣」による一刀両断まで導いてくれます♪
主人公ワタル役(CV田中真弓)が龍神丸を呼ぶ声も
かなり鮮明に頭に残っています。


とは言え、私も内容自体はだいぶ忘却しているはず。
にも関わらず今でも時々本作のことを思い出すのは、
80年代末……この頃はまだ、
少年とロボットが信頼の絆で結ばれていたなぁ……
との感慨からでしょうか。

その後の私のロボアニメ視聴の選択が悪いだけなのでしょうが、
後年の人間と巨大ロボの関係は、マシンが人を侵食、支配したり、
人類文明の常識が通じない得体の知れないブラックボックスだったり……。
必ずしも友好的ではない気がします(苦笑)

そんな印象の反動もあってか、
あの頃の龍神丸たちには親元を離れた男の子を見守る
父親代わりにもなる包容力が、あったなぁ……
などと私の中で勝手に美化されていますw
AIもこれくらい人間たちに寄り添う未来になればいいなぁ~と願っています。


戯言はさておき、展開は「ドアクダー」などと言う
テキトー極まるラスボス名からも分る通りw
基本的にはキッズ向けにギャグも織り交ぜた楽しい作品。

仲間となる無邪気な能天気クノイチ・ヒミコや、
“野牛流”剣術の使い手で、顔もデカい、剣豪シバラクなどキャラも充実。

因みにシバラクの魔神(マシン)・戦神丸の召喚方法は何と電話(笑)
ファンタジー風の世界観においてはかなり奇抜な設定ですねw
なお、当たり前ですが80年代当時スマホなどあるはずもなく、
戦神丸専用テレフォンカード対応の公衆電話を求め、
シバラクが奔走する事態がしばしば発生w
今考えれば相当シュールな光景ですw


ネタ満載の中、それでもロボアニメの王道展開は熱く……
{netabare} ライバル・虎王(とらおう)&邪虎丸とその真実とか、
一度は倒れた龍神丸たちが終盤に向けて続々と「転生」を果たし、
パワーアップして帰ってくるシナリオは典型的ですが、
いや、むしろベタで直球だったからこそ、
ロボットアニメっていいなぁ~という憧れと共に
私のハートの中に確かに刻まれています。{/netabare}


さらには虹も思い出深いです。
桃源郷の如き神々の山に掛かる虹の絶景。
当時は本作の他にも虹でファンタジー世界を美化したアニメが多くて、
私も時折、青空に出た虹を見上げては、
あれに乗ったらアニメの異世界にいけるかな?
とか時めいてみたりw

そんな恥ずかしくも懐かしい記憶と共に、
私にとっては大人になってもロボットから卒業できないw
中二病の一症状を考える上でも忘れ難いロボットアニメです♪

投稿 : 2020/07/04
♥ : 21

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

このアニメ、面白カッコいいぜ!

創界山の虹から七つの色が消えてしまった。

外の世界からやってきた勇気ある少年ワタル、創界山の剣豪シバラク先生、こども忍者のヒミコたちが灰色になってしまった虹を元に戻すため旅立ちます。

子供時代再放送の古いアニメばかり見ていた自分としては、オンエアー中の作品の中では珍しくも毎週楽しみに見ていた作品です。当時はファミコンブーム真っ盛りで、本作品もその事を意識している様で、アニメ本編中にはRPGに出て来る様な、少年心をがっちり捉えて離さない面白アイテムが沢山登場します。欲しいなぁ、どうしたらああなるんだろうとか思いつつも、毎回高揚した心持ちで視聴してました。

アイテムのいくつかを挙げると、主人公のワタルが使用するものでは、接触する面によってズシンと重い一撃で巨大な敵をひるませたり、跳ね返って複数の相手を翻弄する便利武器へん玉や、踵を打ち鳴らすと(オズの魔法使いの銀の靴みたいに)ぱっと出て、足に装着されるローラースケート、普段は竜燐模様のブレスレットなのに、緊急時には即座に手ごろな大きさのカイトシールドに変身する千光の腕輪(龍神の盾)など、少年心をくすぐるアイテムが満載でした。憧れと羨望の眼差しでそれらを見ていた記憶があります。いい年した大人になった今でも、その時の気持ちは鮮明に残ってます。林原めぐみさん扮する次期親方様のこども忍者ヒミコの扱う数々の忍術やぺったん手裏剣なども面白かわいくて良かったです。

他にも毎週登場している訳ではないので、レギュラー枠とは言えないのかも知れませんが、いつもウラウラ言ってるヒミコ思いの親方様や、一見キザだけど、粋で優しいカッコ良い奴、鳥さんことクラマの活躍も見逃せませんでした。

中盤からワタルのライバルとして登場する虎王とその御守役ドン・ゴロ、父親ドアクダーの関係も子供アニメと侮る無かれ、涙無しには語れない悲しいドラマが描かれます。冒険活劇物として頭を空にして見られる部分がある一方で、友情や愛情などの繊細な部分を描く事もあったり、文明批判とも取れる社会風刺的な側面もあったりと、子供ながらに考えさせられる作品でもありました。

OP、EDテーマの「STEP」と「a・chi-a・chi アドベンチャー」は思い出補正も相まってメロディ聴くだけでわくわくします。

登場するロボについてはSDガンダムの様に頭身の低いものが殆どで、ワタルの乗る(アストロガンガーみたいに一心同体になる感じの)龍神丸も外見はどちらかと言うとコミカルなフォルムなのですが、玄田哲章さんの渋い声のおかげもあり、とてもカッコ良く目に映りました。

「龍神丸ー!」「オォォー!!」は今聴いても心震わせるものが有りますね。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 13

キリン  さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

はっきし言って、おもしろカッコいい

当時小学5年生の私には
ドンピシャな大好きアニメでした。

龍神丸(主人公ワタルの搭乗するマシン)のカッコ良さに
心奪われ、ビデオに録画して、何度も観たもんです。

このカッコ良さをお母さんにも知ってほしくて、
わざわざ居間でビデオを観ていましたが、
全く興味を示しませんでした。
30代の女性には、向いていないかもしれません。


ロボットアニメですが、
戦争でもなく、地球防衛でもなく、
ワクワクするような冒険モノです。
これも当時のRPGブームの影響があるのかもしれません。

毎回、冒頭で目的地までの現在の進捗状況が解かる
簡略地図みたいなのが、出るんですが、
それだけでも、『先が楽しみ』と想像を膨らませたり、
『とうとうここまで来たか』
と道のりを振り返ってみたりと、ワクワク出来ました。

ヒミコ(ワタルの仲間)役の
林原めぐみさんの声が物凄く印象的で
「なんてヒミコは可愛らしい声なんだ」と
年上の大人の女性の声を小学5年生のガキんちょが
妹のように、いとおしく感じていました。

ラスト(総集編除く)の演出も文句なしで
何度観ても、今観ても泣いちゃいます。
(ラストだけは居間ではなく、自分の部屋で観ます)

投稿 : 2020/07/04
♥ : 10

66.6 14 1988年度アニメランキング14位
冥王計画ゼオライマー(OVA)

1988年11月26日
★★★★☆ 3.7 (75)
293人が棚に入れました
大迫力のメカアクションと衝撃的なストーリーテリングで、数多のロボットアニメファンを魅了したOVA。秘密結社・鉄甲龍を率いる少女・幽羅帝は、配下の八卦衆に対し世界征服のための決起を表明した。しかしその前に立ち塞がるは、組織を離反した木原マサキが奪取した八卦ロボ・天のゼオライマー! 現在は普通の少年・秋津マサトによって操られているその機体が秘めた絶大なパワーは、次々に八卦衆の命を奪っていく。気弱なマサトが、ゼオライマー搭乗時に突如豹変するその冷酷さの正体とは? 原作となったのは18禁コミックで、時折挿入されるセクシャルな描写にその名残がある。とはいえ引用したのは部分的な設定のみであり、基本的にはアニメオリジナルといっていい作品となっている。

声優・キャラクター
関俊彦、本多知恵子、田中秀幸、荘真由美、鈴置洋孝、佐久間レイ、佐々木優子、勝生真沙子、玄田哲章、塩沢兼人、速水奨、辻村真人、政宗一成
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ややこしいよ!

 初見でした。全4話各30分のロボットもの。
 ロボットものなんですが、この作品の魅力はロボットよりも人物描写にあるように思えます。ストーリーもよく練られていますし、かなり堪能できました。その後の作品にかなり大きな影響を与えていることは間違いないでしょうね。影響を受けていそうな作品がいくつか浮かびました。想像したよりも平均評価が低くて少し残念です。

 私はロボット関連の知識は全くないので、その辺については言及しません。
 そもそも私がロボットものを見るときは、組織の相関図と人物の相関図がどう動いていくかしか見ていませんからね。この見方が常に正しいとは思いませんが、この作品に関して言えば正解だったように思えます。ロボット好きな方もそっちの方に目を向けてみると、違う視点で楽しめるかもしれません。

 この作品を一言でいうと、「ややこしい」です。陰謀系のストーリーなので、全体像が明らかになるのが後半になってから、というのもあるのですが、陰謀のネタの部分はその後の作品で流用されていたりするので、意外と何とかなると思います。それ以上にややこしいのが、首謀者のキャラクターですね。非常に読み難い。組織間の争いがあって、ロボット同士が戦って、人物描写もトリッキー、ということもあって、2時間作品にしては結構てんこ盛りだったように思えます。尺が短いというよりは、分厚いという印象を受けました。

 以下では、物語の骨子の部分とエンディングから入って、これを前提に個人の話に移っていこうと思います。全ての基礎はマサキにあり、です。以下ネタバレが過ぎるので要注意。


組織間の争い:{netabare}
 二つの組織が争っているように見えるのですが、この裏には常に第三勢力が見え隠れしています。この第三勢力の台頭が、エンディングにつながっていきます。エンディングを読み解くために、陰謀やロボットの要素を排除して、普遍化した全体像を掴んでおきます。

 世襲された王政に対し、軍事クーデターが起こって、さらに市民革命が勃興する。
 これだけですね。歴史的な流れと同一視で構いません。

 ユウラという人物。彼女は先代のもと、ゼオライマーに搭乗するはずだったわけです。つまり、軍事統帥権を持って後継するはずだった。それにもかかわらず、ゼオライマーの搭乗資格が備わっていないし、ゼオライマー自体も指揮下にいないわけです。軍事統帥権が毀損された状態で、女王に就いてしまいます。しかも、広く知られていたわけではないものの、種(たね)の不適格まで明らかになる始末。彼女には、女王たる資格が名実共に備わっていなかったわけです。これにより王政は弱体化していきます。

 これに対して反旗を翻したのがマサキという人物。彼は、女王の力を減退させた張本人なわけです。彼はゼオライマーを開発・管理し、パイロットも手中に収めています。軍事力しか持っていないものの、その軍事力に関してはハードもソフトも備わっている。この力を背景にして、王政に対してクーデターを起こします。そして、女王の近衛軍を蹂躙していきます。

 しかし、このクーデターにほころびが生じ始めます。協力者からの反発(イサオ)です。何とかこれを撃退するも、今度は「内部分裂」が生じます。取り込んでいたはずの弱きもの、第三勢力であるマサトの反乱によって、軍事政権は崩壊し、武装市民が戦場に現れます。
 マサキを取り込んだマサト(新マサト)は、ユウラのもとへと到達します。

 面白いのは、マサトもユウラもマサキであるということです。すべて同一人物を使って、上記のような疑似戦争が描かれているんです。
 つまり、<ユウラvsマサキvsマサト>の戦いは、<マサキ同士の戦い>である。こういう構造を持っているわけです。これを上記の例に当てはめると、<王政vs軍政vs市民>の戦いは、<人間同士の戦い>である、ということですね。
 無力なままのマサトでは、この戦争を終結させることは出来ませんでした。戦争を終結に導いたのは、ユウラでもマサキでもなく、武装した新マサトです。力無き者が力を得ることで、戦争を終結できると説明されています。その終結の方法とは?これがエンディングとテーマにつながります。
{/netabare}

エンディングとテーマ:{netabare}
 ユウラは新マサトに対して冥王決定戦を持ちかけます。「勝者こそが真の冥王」だと言っています。そして「全世界を破滅させるスイッチを入れる」ことを伝え、「止められるなら来るがいい」とまで言っています。破滅させたいだけなら宣言する必要はないわけですから、止めて欲しいわけです。

 それに対して新マサトは、「もう一人の僕(ユウラ)と決着を付け、たった一人の男(マサキ)の怨念を消さなければならない」と言っています。また、ゼオライマーの前で「お前が僕の宿命ならば、共に消えればいい」とも言っています。つまり、新マサトが消したいのはマサキ(ユウラと新マサト)であり、ゼオライマーなわけです。新マサトが消したいものに自分が入っているがポイントですね。

 そして、ユウラはスイッチを押し、その前に新マサトが現れます。このとき、新マサトが行ったのは、ユウラと新マサト、そしてゼオライマーの消滅を同時に達成できる手段、「自爆」なんだと思います。すべての発端であるテッコウリュウの本拠地を巻き込んで、終焉となります。

 世界は滅んだのか、というと滅んでいません。描写的にも地球の一部に大規模な爆発が起こっただけとして表現されています。ユウラの破滅スイッチによる効果が全世界に波及する前に、新マサトの自爆スイッチによる阻止が成立したんだと思います。そもそもユウラと新マサトの思惑は合致しています。二人とも世界を破滅させたいのではなく、マサキの遺産を無くしたいだけです。「勝者こそが真の冥王」なわけですけど、「自爆」によるマサキ同士の同士討ちですから、勝者なし、冥王なし、すなわち破滅なし、という終結なのでしょう。新マサトは確実に勝てる状況にあるんですが、勝者(冥王)になりたかったわけではない、ということです。


 で、テーマの話。前項で述べた例で言えば、市民が王政を打倒してハッピーエンド、というのが通常の流れだと思います。でもこの作品では、市民が王政もろとも自爆してしまったわけです。なぜ自爆しなければならなかったのか。それは、力無き市民ではなく、武装した市民だったからです。力無き市民というのは、マサトのことであって、新マサトのことではありません。市民であっても武装してたらダメなんだと、この作品は言っています。テーマって反戦力っぽいんですよね。例え出自が弱きものであっても、戦力を取り込んでしまったり、戦力自体を持ってはダメ、と描いているわけですから。
 ゼオライマーは、核を優に超える能力を持っています。こんな強大な戦力を描いておいて反戦力なの?と思ってしまったんですが、否定したかったからこその強大な戦力だったんでしょうね。戦争を悲惨に描かなければ、反戦は出てこない、というのと同じ論理です。
 ゼオライマーは、とことん強い存在でなければなりませんでした。ただ否定されるためにだけに。そんな悲しいロボットなんだと思います。
{/netabare}

マサキ①(ユウラ・マサト):{netabare}
 主人公はマサトなんですが、彼について考えていくと、最終的にはマサキという人物に行き着いてしまいます。一方、マサキを中心に考えていくと、マサト以外の人物もクリアに見えてくる。この作品は、マサキという人物が軸としてあるように思えます。彼はどういう人物だったのか。
 <ユウラvsマサキvsマサト>の戦いは、<マサキ同士の戦い>である。ここから始めます。

 ユウラ。彼女は、マサキのコピーの中で愛が一番強く描かれています。マサトとマサキで新マサキであるならば、彼女もユウラとマサキで新ユウラというべき存在であったはずです。新ユウラの中にマサキがいることを知っているルラーンは、彼女を「美しい」と言っています。

 マサキ。彼は、破壊衝動に駆られ、その願いを完遂するために、ゼオライマーと幾人かの人物を造った男です。これだけを見れば、悪の存在なんですが、必ずしも悪だけとは言い切れないところがあります。
 そもそも破壊衝動に疑問が残ります。単に世界を破滅するためならば、テッコウリュウの長になるユウラの破滅スイッチだけで足りたはずです。ユウラがゼオライマーに乗れば盤石です。でも彼は、マサトというもう一人の分身を用意してゲームを始めました。しかし、ユウラとマサトの行き着く先は、マサキの破壊で一致しています。自分の野望を止めるためにゲームを始めたのでは?そんな風にも勘ぐってしまいます。
 また、マサキは「愛」という言葉に拒絶反応を示しています。にもかかわらず、マサキが造ったゼオライマーのシステム(ミク)は人型です。しかも女性型。また、彼の分身であるマサトとユウラは「男と女」です。そして皮肉なことにも、彼らはいずれも「愛情」を知ることが出来ました。彼らがマサキの造ったものであることを踏まえると、「マサキは愛を求めていた」そんな風に写ります。

 マサトとミク。「僕が造ったみんながきれいで、なぜ僕だけがこんなに薄汚いんだ」これは、新マサトの中にいるマサキの言葉。「あなたの中にきれいなものがあったから、それを生んだのよ」がミクの返しです。「造った」に対し、「生んだ」と返す。これはミクの優しさなのか愛なのか。少なくともマサキが単なる悪であるのならば、ミクのこのセリフは出てこないはずです。


 <ユウラvsマサキvsマサト>の戦いは、<マサキ同士の戦い>である、と述べました。これを今度は縮小側のベクトルで見てみます。<マサキvsマサキvsマサキ>の戦いは、<マサキ内部の戦い>である、となります。つまり、人間の内部にある破壊衝動と愛情のせめぎ合いが、別のキャラクターを使って描かれているのだと思います。
 象徴的なのは新マサトの「ゼオライマーがある限りキハラマサトになる」というセリフです。これはマサキの「戦力がある限り破壊衝動を持つ」という自戒なのだと思います。作中のマサキは、その悪の部分を担ったキャラクターだというだけであって、マサキという「人間」自体は、悪が全てではなかったのだと思います。

 新マサトや新ユウラが愛情を知ったことや、ルラーンの「美しい」という言葉は、元来のマサトとユウラの影響によるものだというのは、否定できません。しかし、マサキを悪に固定してしまうと、なぜマサトが生まれたのか、なぜミクに人格を与えたのか、という主人公達の存在意義が薄れてしまうのです。
 マサトは「自分が誰なんだ」と自問しています。マサトとマサキの間で揺れるマサトの姿というのは、愛情と破壊衝動の間で揺れるマサキの姿に他なりません。マサキという「キャラクター」は破壊衝動を担ったものですが、マサキという「人間」には、破壊衝動と愛情が混濁していたんだと思います。
 マサトはマサキを受け入れました。その上で自爆という選択をしています。つまり、人間の中には、愛情以外にも破壊衝動があることを受け入れ、そのうえで破壊衝動に飲み込まれないように、戦力を放棄したんだと思います。つまり、この作品は、一人の人間の中にある愛情と破壊衝動を、複数の人物に分離させることで、擬似戦争を描いている、とも言えるのです。
{/netabare}

マサキ②(テッコウリュウ):{netabare}
 流石に長くなってきたので簡潔に。テッコウリュウもマサキが求めた「男女の愛」という視点から見てください。個人のコンプレックスではなく、「男女の理想像」からの乖離として描かれているのが分かると思います。
 第一話のタイハは、本音は充足していますが、建前(社会性)の部分で不足しています。
 第二話のアエンとタウは、サイガ(男)を断り女性二人での出撃です。
 第三話のリツは、一人で男性と女性の役割を担っています。
 第四話のロクウェルとギソウは片思い、サイガは偽りの愛です。

 これをベースにマサキ・マサト・ユウラの「男女の愛」の部分を掘り下げていくと、「ゼオライマーは男女が乗っているから強いんだ!」みたいに見えてくると思います。
 マサキは他人の愛を否定していましたが、マサトとユウラのカップリング、つまり自己愛を目指していたわけではなかったんだということも見えてきます。
 「ゼオライマーのパイロット」という概念が、「男女の理想像」を担っていて、それを具体化したマサトとミクは、理想から乖離していってしまったということも分かると思います。

 少なくとも、ストーリーの骨子も、キャラクターの解釈も、全てマサキを起点に始まり、マサキに帰着するというのを忘れずに。何度でも言いますが、<ユウラvsマサキvsマサト>の戦いは、<マサキ同士の戦い>ですよ!
{/netabare}

対象年齢等
 ロボットものとして見るなら、中高生の男子が中心かな。サラッと見ようとすれば見れてしまうのですが、考察しようとするとかなりの高難易度だと思います。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 6
ネタバレ

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

デレレレレレレレ――デンッ!(マサキが・・・来る!!(笑))

(´_ゝ`)クックック・・・(´∀`)フハハハハ・・・( ゚∀゚)ハァーハッハッハッハ!!



 
⊃天⊂「チリ1つ残さず消滅させてやる」





“悪”側にスポットを当てとことんまで際立たせるのが「冥王計画ゼオライマー」の最大の魅力だと思います。
超次元システムや事故修復機能を備え、補給や修理のいらない自己完結した最強ロボット「天のゼオライマー」
悪の科学者“木原マサキ”が創りだしたこのロボットにはある秘密があり作中ではそれがすべての鍵を握る。

漫画版(原作)で氷室美久がドスケベなことになるのが大好きです。可憐な美少女があんなことやこんなことに。
アニメ版の美久は主人公を導くお姉さんって感じでまた別の魅力があるのですよね。それもまたよし・・・。
アニメの方も中々セクシーだったりえげつないシーンも無きにしもあらずなのでOVAらしくて好きです。

アニメは幽羅帝はじめ
「鉄甲龍」(ハウドラゴン)の女性陣がいい。


たまーに真面目な意見を聞くのですが、ガバ設定やメチャクチャな展開を笑いながら見るアニメなんだけどな。

あの茶番を顔芸等含め見るのが楽しいのに。


他のアニメでもこのへんで損してる人いるなーと思います。





【ネタバレ】
{netabare}
漫画だと秋津 マサキと若槻 魔沙樹なんですよね。


ゼオライマーは主人公が弱々しい少年だが、それはすべて仕組まれたことで実際は主人公自体が“悪”であり、
すべての出来事を操っているという大どんでん返しが魅力ですよね。ここまで突き抜けるとぐうの音も出ないww

最初にマサキを追い込む描写なんかも何度も観てるとまたマサキくんが騒いでる・・と、ちょっと面白いですw

ちょっと漫画版と混ざってしまってますが、アニメでマサキがコクピットを焼かれてロボットごと自己再生した描写
というのは無かったのだったかな?ドラマ性を考えた時にその最強設定は邪魔になると思うくらいの最強っぷり。
マサキは用心深く狡猾でサディスティックな人間(もはや悪魔)なので、若い体になるくらいじゃ満足しておらず、
自身の研究と利益のこと以外何も考えず、すべてを壊し蹂躙しその上で周到な保険をかけまくる。

さらにえげつないのが彼は余裕のない小物ではなくある種ゲーム感覚で楽しむという“遊び心”を加えるという点。
中々お目にかかれないタイプの悪人なので、私を含めこの「ラスボス」を好きな方は沢山居ます。

秘密結社「鉄甲龍」(ハウドラゴン)これもマサキが仕組んだことだったわけですが、
強敵や高性能なロボットが出てきて対するは弱々しいただの青年。こんなのかてっこないぜ・・と思いきや、
すべてが仕組まれた事で作られた組織、作られた人間たち。「天」の性能を測るためや色々なトリガー発動の
ギミックであったわけですね。それにしたって人造人間に「コンプレックス」を与え、それぞれの間に憎しみや
恋愛感情を植え付けるというのは凄まじい(笑)

たびたび議論に上がりますが人間としての感情と美しい容姿を与えその中でドロドロの愛憎などを繰り広げさせる
事は、マサキ自身のコンプレックスでありそれを打ち砕くために作られたのだなんてのも聞きます。
私は人間という陳腐な存在に嫌気が差した天才が、下らないと一蹴するために遊んでたんだと思ってます。

ハウドラゴンの面々の仲の悪さや関係性をみてると面白いですわ。何周かするとどんどん滑稽に思えてきてしまう。

真面目な見方をすると人間ドラマは八卦衆がやるんでそこに注目してみると面白いんですよね。もう無理だけどw

あと、地味にツボに入るのが

ゼオライマーは川村さんの作曲した劇伴のなかでも他作品(特に仮面ライダーBLACK,RX)に酷似してるところ

毎回「天」が出てくるときのBGM「覚醒、ゼオライマー」がRXのOPに繋がって仕方ないww
{/netabare}

【作曲家:川村栄二の曲について】
{netabare}


デレレレレレレレ――デンッ!(デデデ)デッデ デッデ デデン!! 

デッデ デッデ デデン!!



光の~オーロラー♪身にまとい~♪>(゚∀゚)


(;´Д`)<それはRX。


やっぱ五星戦隊だよな!デデン!デデン!>(゚∀゚)


( ´Д`)<は?やっぱアニメ好きは飛影じゃろ。


( ´Д`)<何いってんの?


いや!ビーファイター出さないとかww>(゚∀゚)


      JやZOもあるしwwww>(゚∀゚)




( ´Д`)    (゚∀゚ )



( ´Д`)<は?>(゚∀゚ )




( ´Д`)<・・・>(゚∀゚ )






( ´Д`)=◯)`ν゜)・;'


。・゚・(Д`(⊂(゚Д゚ つ⌒


    


_●・|    \っだーてめーっすぞおらー/





  o(°^゜)○☆ドカッバキッσ(゚∀゚メ 


|´・_●・|┛またれよ





o(°^゜)○┗|´・_●・|┛σ(゚∀゚メ 






|´・_●・|ケンカはいけない


        (´Д` )(゚∀゚ )






|´・_●・|

  \じゃあ、トナカイさんは何がいいんですか!/
        (´Д` )(゚∀゚ )









|´・_●・|



        (´Д` )(゚∀゚ )












|´・_●・|そら“女バトルコップ”やね。







~完~








なんだこれ
{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 8
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

脳髄に直接叩きつけられる衝撃。神と悪魔の如き聖戦。

これは、イクサー1と同じくレモンピープルという雑誌に連載されていた漫画作品(原作者は違います)を平野俊弘(現:俊貴)監督が映像化したアニメです。

こちらもやはり美少女が出てくるし際どい性描写も出てくるのですが、イクサー1のような娯楽要素はなく、むしろ対極のような存在であります。


原作からの改変もなされ(原作読みました)、より『人の業』が感じられる哲学めいたストーリーですね。

敵味方入り乱れる人間関係。
どのキャラも自分の欲望や感情を包み隠さずぶつけ合う、対立の連続。どこまでもドロドロな人の闇が描かれています。

そして愛し憎み合う中で発覚する驚愕の真実・・・!
自分は自分なのか?どこまでが自分でどこまでが他人なのか?
設定の妙によって黒幕の存在意義がますます高まっています。
(これに似た設定を平野監督はロウランでも使ってましたが、ゼオライマーの秀逸さには敵いませんでしたね。)


このアニメで最も揺さぶられるのは『自我』の概念だと思います。
非現実的な設定なのに、登場人物の心情描写が生々しい現実感を帯びているせいで説得力があります。
ここでも幽羅帝(ゆうらてい)を演じる荘真由美さんの好演が素晴らしいです。今回は主人公のマサキを演じる関俊彦さんの鬼気迫る演技も鳥肌ものです!!



僕はスーパーロボット大戦というゲームはやったことがありませんが、どうやらゼオライマーはその性能から有名らしいですね。
スーパーロボット、と呼ぶにふさわしいと思います。ゼオライマーは本編では人の業を裁く神のごとき存在です。搭乗する人間によっては悪鬼に姿を変えます。
どんなときでもゼオライマーを見ているとその異様なオーラに呑まれてしまいます。怖いし、身震いさせられます。



最後までどうか見届けて下さい。最後の晴れやかな三人の表情にこそこのアニメの真髄があります。
時間の都合上話の繋がりに雑な部分があるのは残念でならないですが、とても感銘を受けたロボットアニメです。



すごーーくどうでもいいこと。
{netabare}
駅の改札で他の利用者がICカードで通ろうとして。
そしたら残高不足で『チャージしてください。』って引っ掛かってたんですよね。
そのとたん頭の中に『チャージなどさせるものか!!』ってマサキの声が浮かんできて(笑)
笑いをこらえるの大変でした。


それだけです。
{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 10

66.4 15 1988年度アニメランキング15位
機甲猟兵メロウリンク(OVA)

1988年11月21日
★★★★☆ 3.6 (19)
95人が棚に入れました
ギルガメスとバララント両国家によって展開された百年戦争の終結間近、濡れ衣という形で軍上層部の陰謀に巻き込まれた少年兵士メロウリンクは、戦友たちを死に追いやり、自らをも陥れた士官たちへの復讐の旅に出る。その後に待ち受ける過酷な運命も知らず……。

声優・キャラクター
松本保典、大塚明夫、玉川砂記子

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

メロウリンクはPSなのか?

復讐者メロウリンクが戦場で自分を裏切った者たちを次々と探し出し、復讐を果たしていく物語です。

メロウリンクは機甲猟兵なのでATに乗りません。言ってみればスナイパーの様なものなのですが、パイルバンカー付きの狙撃銃一本で※1ATと渡り合う姿にはどうしても説得力が足りませんでした。

これの親作品、装甲騎兵ボトムズの主人公のキリコも対AT用拳銃で無双する事がありますが、不意打ちや緊急回避的な場面でしか使用する事はせず、基本的には敵のを奪ってでもATで戦う事を選ぶので、それ故に現実味が有るのですが、メロウリンクの場合、敢えてATに乗らずに戦うので、場面によっては命のやり取りを軽視している様にも見える事がありました。

大体の場合、毎回の様に人間(メロウリンク)とATが一騎打ちするのですが(時には複数機と。)普通に考えれば※2PSでもない限りそんな事は到底出来る筈も無く、けれどもしてしまうので、描写的にもかなり無理がある様に見受けられました。取り分けメロウリンクがATのローラーダッシュと同等の速度で走っているシーンはどう足掻いても修正出来ない程の違和感が感じられ、何とかならなかったのかなぁと思います。また毎回のクライマックスの見せ場となっている、復讐の対象を確認した際に行われる血のペイントもやはり無用で、そんな暇があるならキリコなら無言で撃ってます。多分そうしないと死ぬからです。

ボトムズで描かれたキリコ・キュービーと言う人物は兵士としてもAT乗りとしても最強の主人公でしたが、どんなザコと戦う場合でも相手が殺傷能力のある武器を持って立ち向かってくる事を常に警戒している様で、全く油断せず、余裕の表情すら浮かべた事の無い様な男で、時にはそんな敵を相手にした時ですら綱渡りとも言える様な方法で、紙一重の勝利を掠め取る事も有るのですが、それ故に彼の生き残ろうとする必死さが伝わってきたのです。一方でメロウリンクの場合は脚本、演出などの関係なのでしょうが、やたらと無駄な動きが多く、上述の血のペイントもそうですが、復讐対象者への止めをどうしても※3パイルバンカーに拘る様な描写も有るなど、何となく嘘っぽく見えてしまうのでした。

以上酷評書いてしまいましたが、名優大塚明夫さんのデビュー作としては一見の価値が有ります。最初からスゴい貫禄です。

ボトムズが好きだったので視聴しましたが、リアリティに欠ける描写が多く、別物だと言う認識を受けた末に結局8話位で断念しました。曲がりなりにもボトムズシリーズなので、いつか気が向いたら再開する事が有るかも知れません。


※1:アーマードトルーパーの略。全高4m程度の一人乗り用の人型戦車。
※2:パーフェクトソルジャーの意。一種の改造人間。ボトムズシリーズで度々登場する。
※3:空砲の爆発力を利用して打ち出す杭打ち機。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 6

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

昔っからボトムズってのは閉鎖コミュだったのです

記憶ではビッグバトルの後、且つ野望のルーツの前だったと思いますが・・・
当時はボトムズのOVAなのに主人公がAT乗らないと聞いてガッカリしたんですよね。まぁ私もロボット大好きなお子様趣味を引き摺ってたのでw

陰謀にはめられ、最前線にAT無しで投入された小隊の唯一の生き残りが主人公メロウリンク。100年戦争終結後、その彼が陰謀に関与した上官達を探し出し復讐していく話なんですが、次第にその陰謀の陰に軍の上層部の関与がチラついて・・・って展開でして。
見せ場は、生身の体と対ATライフルとパイルバンカー(火薬で繰り出す槍)と機転でかつての上官達の乗るATを屠る様なんで御座います。

・・・地味に思いますよね?
実際、地味ですw
ボトムズ自体が地味なのに輪をかけて地味な話なんですが、これぞボトムズという世界だから成り立つ話なんすよね。
ガンダムも本編で数機のワッパと時限爆弾でガンダム追い詰める話も有りましたし、MSイグルーでも対MSミサイル部隊の話が有りますが、メロウリンクは一人生身でメインメカのATと戦うんですよ。
コレはATが4m弱の小さなロボット兵器だからこそ、嘘くささ感じさせず殺るか殺られるかの緊張感有るんですよ。
ボムムズ好きならば皆知ってる事ですがボトムズってタイトルの意味は、兵士の底辺(ボトム)に位置づけられたAT乗り達の蔑称な訳ですが、主人公はさらにその下、対ATライフルしか持たされなかった兵士です。
その兵士の底辺が、戦後に我が世の春を謳歌する元上官達に復讐していく爽快感。
若い方でもボトムズ見た事有る方ならば、見た方がイイです。
確か、陸戦型ファッティーもこの作品が初出だった筈です。

でもね、やっぱりボトムズ本編と無縁の方は見ない方がイイかと。
ボトムズってシリーズは、一見さんお断りの料亭みたいな作品ですしね。
ガンダムだって時代の要請に合せてかわいい女の子増やしてるのに、酷いもんです。マクロス見習えって私ですら思いますがw

投稿 : 2020/07/04
♥ : 5
ネタバレ

kakizaki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

生身の人間対ロボット 男の戦いがここにあり

この作品は装甲騎兵ボトムズと同じ世界を共有していて、直接ではないが、かなり間接的に本編(ボトムズ)とかなり関わりのある作品にできている。

{netabare}

本軍を逃がすために囮となる無謀と言える作戦を強いられ、唯一生き残った主人公は軍法会議で敵前逃亡と言い渡され、上層部への仲間の復讐を誓い脱出したところから話が始まる。


まさかAT(ロボット)に一回も主人公が乗らないという、ロボットアニメでは考えられない展開で、何度も生身とロボットでの戦闘やまさかの決闘までしてしまう。



そして、今のアニメでは考えられない、女性の主要キャラは、ヒロインのみ、サブもいなく、一言二言しかしゃべらない脇役のみ登場する。



結局彼がやろうとしてた事は、結局凡人レベルの主人公がやれる範囲内のことであり、その後ボトムズの主役のキリコがやってくれた。


結局彼のやったことはエゴの範囲内であり、それ以上でもそれ以下でもない、普通の人間ってやっぱりこんなもんなんだよなぁと教えてくれた作品だった。

{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 3

65.8 16 1988年度アニメランキング16位
めぞん一刻 完結篇(アニメ映画)

1988年2月6日
★★★★☆ 3.6 (38)
205人が棚に入れました
 高橋留美子の同名原作をアニメ化し、大ヒットを記録したTVシリーズ「めぞん一刻」の続編。TVとはキャラクターデザインを変えて、五代裕作と音無響子の挙式を2日後に控えた一刻館の人々を描く劇場オリジナル作品だ。明後日が結婚式だというのに、一刻館ではまだ宴会が続いていた。一の瀬、四谷、朱美ら酒好きの住民たちに無理矢理誘われ、参加していた五代だが、次第に落ち着かなくなってきていた。めぞん一刻の管理人にして、五代の恋人・響子の帰りが遅いのである。ここ数日、誰かからの手紙を待っていた様子だったと聞いて、心配になる五代。そこへ、五代に思いを寄せていた矢神がやってきて…。

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

取って付けた八神救済回

本編終了後のエピローグ的な話ですがこれ、映画ですよね?
当時の人はわざわざ映画館に行ったんですかね。
無くても全然本編は成立してますし完結もしてますので、名残惜しいファンの為の映画でしょうか。

本編では主人公五代に振られっ放しジャーマンの八神が祝福にかこつけ何がしかの納得を得に一刻館にやって来ます。
が、女子大生になった八神がバブル期ソバージュ(初期型田島陽子さんの髪型)になっているのに衝撃を受け、つくづく観たくなかったです。
あの八神がウェ~イな感じでコンパに行くとこ想像したら幻滅です。
その衝撃の為に内容をよく覚えていません。すんません。

八神の声は烈アニキです。
八神の友達んお声はまる子と綾波です。本編にしか出て来ませんが。

是非、本編を観てください(笑)

投稿 : 2020/07/04
♥ : 7

横浜ゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ダーリンはウチのものだっちゃ❤

完結編です
結婚直前の一刻館の出来事ってとこです。

まぁ、キャラデザが見事にテレビシリーズからぶっ飛んだのでwww
違和感を隠せない人が大多数でしょう

でも、動きに関する表現とかは細かいですよ
表情とかもテレビ版では味わえない作品ですね~

二階堂くん出てきますから原作ファンに配慮ですね。
基本的に八神と五代と響子さんとのけじめ的な位置づけです。

番外編ですから原作にもテレビ版にもありませんので、
好きな人はやっぱ見たいですよねっ!

硝子のキッスはマジで印象的だった
上手いわけではないのだが・・・
なんなんだろ?

投稿 : 2020/07/04
♥ : 4

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

キャラの絵が微妙

結婚式の前日の宴会での話。
この宴会に五代の教え子である八神が訪れる展開は、原作には描かれていない八神の五代に対する想いの決着という感じで良かったです。
この作品のストーリー自体はなんでもない話なのですが、見終わった後の爽やか感は最高でした。
TVアニメ版とキャラの顔の絵がだいぶ違うのが気になるところ・・・。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 1

65.6 17 1988年度アニメランキング17位
ドラえもん のび太のパラレル西遊記(アニメ映画)

1988年3月12日
★★★★☆ 3.6 (77)
486人が棚に入れました
のび太は「西遊記」の劇に出ることになったが、脇役で妖怪の一人なので面白くなかった。本当は孫悟空をやりたかったのだ。のび太は本物が見たくて、タイムマシンで当時のシルクロードへ向かった。そこでのび太は女の子に悟空と間違えられて大喜び。しかし、戻って来て皆に報告するが、誰も信じてくれない。のび太はドラえもんと再びシルクロードへ行くがやはり、悟空は実在しなかった・・。

offingbook さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

本物の孫悟空は

1988年に公開されたドラえもん映画の第9作目。約1時間半。

西遊記をモチーフにしたドラえもん冒険アニメ。

「お前のレビューは馬鹿の一つ覚えか?」と言われそうですが(汗)僕は声高らかに叫び続けます。

「全く…ドラえもんの映画は最高だぜっ!」と!…まぁ、昔のしか知りませんが。(笑)

今作も、今改めて観てもやっぱり最高でした。
一見矛盾してるように見えて、実はこんなにしっかりした物語だったのかと感心します。

歴史や時代、世界の改変、改竄によって、いくつかの未来が同時に存在している状態。
片方の未来がもう片方の未来に浸食していったり、いやもしかしたらいくつかのパラレルワールドが
絡み合ってこそ一つの正常な未来の状態なのか…なんて、
馬鹿な自分もいろいろ想像したりして楽しんだり。(笑)

こんなにもSF的要素が散りばめられていたのかと大人になってから観て驚きました。
(もちろんすべて、受け手の自分勝手な解釈ですが(笑))
シュレディンガーのドラ猫的というか…まさにパラレル(ワールド)西遊記。

ちなみに同じようなパラレルワールドの考え方が後の『雲の王国』でも描かれていましたね。

いや、まぁ、そんなことをごちゃごちゃ考えないで観ても充分楽しめるアニメなんですが。

ちなみに今作では(今作でも?)ドラえもんの秘密道具のちょっとした使い方の間違いで
人間社会が大変なことになってしまいます^^;

毎度のことだけどドラえもんの秘密道具は危ないよ~。危険が危ないよ~。
(←今作を観た人ならきっと通じるはずだw)
ドラえもんの未来の世界では、リコールとか自主回収の多さがすごそうだ…。

途中から世界を救うことが目的となり、忘れられがちですが、
物語ののび太の最初の目的は“本物の孫悟空に会うこと”

それを踏まえてラストの場面を観ると…その伏線の回収の仕方に惚れ惚れとしちゃいます。ほんと。

あと、どうでもいいようなシーンだけど、劇の練習とはいえ優等生の出来杉くんが
ジャイアンに向かって「来い!ブタ~!」って言う場面が地味に面白いです。(笑)

あ~結局レビュー長くなってる~。(汗)

まぁ結局言いたいことはこんな素晴らしいお話を考えてしまえる
藤子・F・不二雄先生はすご過ぎる!天才!(今更?)

そしてこの『パラレル西遊記』はめっちゃ面白い!以上!

投稿 : 2020/07/04
♥ : 29
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

三蔵法師の器の大きさが光る

シリーズ9作目。
{netabare}
のび太とジャイアンらとのいざこざをきっかけとして、大昔の中国にドラえもんの道具のヒーローマシンの中から西遊記に登場する妖怪たちが現実世界へ解き放たれ、結果歴史改編されてしまうという導入。

歴史が変わった現代の、学校のみんなや家族が妖怪になっているという描写はなかなかホラー色の強い演出だったと言える。

歴史改編が起こったのは元を正せばのび太のせいなのだが、途中からドラえもんのミスみたいになってたのが切ない。こういうところがあるからのび太のことは好きになれないんだよなぁ。ただでさえあらゆる能力が低いのに性格まで悪いからなぁ。

全体的にはオーソドックスな冒険回で、西遊記になぞらえたストーリー展開で、ラストは牛魔王を倒して歴史も元通りになりハッピーエンド。ドラミが今回もナイスアシストを決めた。

前半のホラー展開にはハラハラさせられたが、後半は盛り上がりに欠け、ラストもあっけなく終わってしまう。見せ場が少なすぎる。ハッキリ言ってぽっと出のドラミが最も活躍している。もっと悟空の能力を活用するとか、リンレイとの友情を育む描写があったりすれば違ったかも。ドラえもんの道具も真新しいものは何も登場せず。設定はいいものがそろってたのに活かしきれてなかった感じ。

作品としてはお粗末な点が目立つが、リンレイがスパイであることに気付いていた三蔵法師の器のでかさと二人の絆の表現は良かったと思う。

また、主題歌が何回も劇中で使われているのが印象的だった。イントロがなんかおもしろい。

余談だけど、作中のヒーローマシンは22世紀のゲームなわけだけど、これ今でいうVRに近いやつだよね。現実で22世紀にもなればヒーローマシン以上のゲームが開発されているかもしれないね。
{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 1
ネタバレ

アリス★彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

アニメオリジナル

ドラえもんの映画として、エンターテイメントを重視して考えるなら、上位に来る作品でしょう。アニメオリジナルでしたが、とっても面白かったです。

ドラえもん達が歴史を改変してしまい、大変なことになります。
その元の原因となるのは、ドラえもん達という皮肉。
自分たちで起こしたことを解決する、そういった内容です。

子供の時の感想ですが、西遊記の舞台なので、スケールが大きく、ワクワク感もありました。

ただ、自分たちが原因で起こったことを、自分たちで解決するのに、くだらなさを感じてしまう方は、視聴をおすすめしません。

本作をエンタメ作品としてか、文学作品として観るかで、評価が変わってきます。エンタメ作品としてみると、最後の落ち{netabare} (ドラミが来たこと){/netabare}は視聴者の予想を欺く展開で、なかなか面白く、かつ理にかなっていて、高評価に値します。「ラストの上手さ」以外にも、視聴者を飽きさせない展開、テンポの良さ、なども評価が出来ます。
しかし、文学作品としてみると、テーマがいまいち掴みづらく、薄っぺらさを感じるので、評価が出来ないかもしれません。ドラえもんの昔の映画と比べると、この作品には、テーマの深みというものが不足しています。アニメオリジナルということもあるのでしょうが、藤子・F・不二雄さんの特有の深さ(注釈:1)というものが感じられませんでした。なので、そういう視点から観ると、満足が出来ないと思います。

注釈:1(秘密道具のメリットを描きながら、デメリットも描いて、人間的な本質的な部分を描く)


私は、エンターテイメントとして、面白いと感じたので評価を高くしておきます。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 17

65.6 17 1988年度アニメランキング17位
魔界都市<新宿>(OVA)

1988年10月25日
★★★★☆ 3.6 (31)
99人が棚に入れました
2030年、魔物の巣窟と化した新宿では、魔道士レヴィー・ラーが地球連邦首席の暗殺を企んでいた。首席の娘・さやかと出会った少年・十六夜京也は、父親ゆずりの「念法」と木刀"阿修羅"を武器に宿敵ラーとの闘いに挑む。原作は、SFホラーの第一人者・菊地秀行のデビュー作。『妖獣都市』に続いて、二度目の菊地作品のアニメ化を手掛けたのは、川尻善昭。作画監督には恩田尚之を起用。

声優・キャラクター
堀秀行、鶴ひろみ、小林清志、頓宮恭子、永井一郎、屋良有作、銀河万丈、青野武、阪脩、向殿あさみ、龍田直樹、掛川裕彦
ネタバレ

入入 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ぶ、

新宿で魔物とバトル/感想 {netabare}初っ端からトンでもねー規模のド派手な災厄が新宿を襲う。物語の舞台となる「魔界都市新宿」の誕生である。この大胆な展開には面食らった。いや玉ゲたねオレは。「最初にこんだけ派手にやっちまったらラスト厳しくなんじゃねーかな~」と心配になった程であった。でそのラストである。大苦戦の末に復活を遂げた主人公は、なんと一撃で敵の大将をブッ倒してしまうのであった。これにはやや拍子抜けではあった。だが、主人公にアレくらいの圧倒的な強さがなけりぁ、あのバケモンが倒せるワケが無い。何つっても相手は新宿区を丸ごと無理矢理地盤沈下させてしまうような過激な男なのである。だからあの終わり方でよかったのだ、と都合良く解釈してその辺はテキトーに処理した。走行中の電車が瓦礫に突っ込んだ際、電車の下に張り付いていた主人公は何故無傷だったのであろうか。電気代はどこの誰が負担しているのであろうか。とかそういうトコロをツッコンではならないのであった。もはやあの地は半分魔界と化しているわけだから、人間界の常識など通用しないのである。ところで、メフィストというキャラが良かった。彼は極めて切迫した状況下でも常に冷静な思考を保ち続けるデキる男。さらには大変に美しい顔立ちの持ち主でもある。清潔な身なりと気品漂う身のこなしの他、頭脳明晰にして喧嘩もすこぶる強いときた。肝が座っており、土壇場で見せる判断力の高さには目を見張るモノがある。負け無しで非の打ち所の無い男。激戦の最中でも表情を崩さない。口数も少ない。もはや "オーラ" が違う。こういった「デキる人物」を「ディスる」ことで、我々は「ひがみ根性丸出しな己の狭量を知る」ことにもなるであろう…、つーかまぁこういう美形でキザなキャラをギャグ抜きで描ききれる川尻監督の技量に、冗談抜きで深く敬服した次第である。とまぁそういう具合に、{/netabare}玉ラねえムード全開でoreのハートを熱く魅了してくれた作品であった。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 0

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

魔界都市シリーズの原点の物語

原作既読 80分

AT-Xで放送していたので観てみました。
お話は、新宿区のみに起こる大地震で新宿は壊滅的な大打撃を受け孤立し、魔物や無法者たちが集まる場所としていました。その諸悪の元凶、魔道士レヴィ・ラーを倒すためその新宿に向かう「念法」を使う高校生 十六夜京也とヒロイン ラマ・さやかの物語です。

菊池秀行さんの原作(吸血鬼ハンターDなど)でデビュー作品です。その後菊池作品に出てくる魔界都市やキャラ(メフィスト)や念法などの原点になっている作品ですね。
1988年と古い作品ですが、作画は今とそんなに遜色ありません。もちろん手法はさすがに古いですが、そこまで気になりませんでした。

お話も80分とという短さでよく纏まってましたね。ただ唐突なところやあっけなさなどはありました。

魔物も出てきますが、吸血鬼ハンターDよりおどろおどろしくありません。
Dで菊池作品を好きになった方は原点を見るのに良いかも知れませんね。
ライト感覚で観れる作品だと思います。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 22

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

原作知らなくても・・・

この人の作品、他に妖獣都市しか見たことないけど、正直妖獣都市の方が面白い。

原作知らないけど、だいぶ端折ってるはず、話の進みが早すぎる。
内容としては悪くない、「超能力を持つ主人公がお嬢様を守るため、そして親の仇を取るために悪い奴をやっつける」簡単に言うとこんな感じ。

声優は堀秀行さん、屋良さん、鶴さん、青野武さんなど、今では超が付くベテラン組、まあ時代だよね。

この作品は原作者である菊池秀行さんのデビュー作、この人の作品は他の作品との共通点(登場人物や設定が同じ)がある(らしい)というか時代が繋がっている(らしい)。
主人公達を助ける役でメフィストというキャラがいるが、この人が主人公の作品があるらしい、なので原作やそのスピンオフ作品を知っている人にとっては良い作品なんだろうが、知らない人間からすると正直微妙、まあ上述した通り理解はできるからいいんだけど・・・

投稿 : 2020/07/04
♥ : 0