たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
劇場版にしてる意味がない。
皆さんあけましておめでとうございます。
2018年、今やアニメーションは子供から大人まで幅広く楽しめる立派なコンテンツへと変わりました。偏見の目で見られてきたオタクという存在もアニメや漫画の浸透や若者のブームも相まって、年間約300本近くのTVシリーズが作られる時代になり、作品の幅も増えた気がします。しかし、批評は批評。その業界に関わっていたものとして、本年も辛口で行きたいと思います。今年もどうぞご贔屓ください。
さて、新年最初の批評ですが、あの少年マガジンの「銀魂」こと「生徒会役員共」の劇場版を批評したいと思います。
このアニメが始まって、OVAを含めてかれこれ8年以上経つ本作の劇場版ですが、当時新人声優を集めて作ったからこそできた下ネタの数々も、新鮮味がなくなり、これといって強みのない凡作になってしまった気がします。
息の長い人気作ですが、「銀魂」ならまだ本筋やアクションシーンなどの強みがあるのですが、本作はいわゆる「日常系」シチュエーションコメディアニメなのでアニメ的な見せ場もなく、かといってキャラクター達の関係性や性格を崩せるわけでもないので上映時間60分が限界だったんだなと思います。
しかし、すっかりベテランの域に達した声優陣の個性に作画がついていっていなくほとんど声優の演技に支えられているのが非常に見ていて苦しい。こういった突飛なギャグアニメを「映画」として見せるのはかなり限界があると感じました。
企画自体は人気作なので比較的通しやすかったでしょうが、インパクトのない凡作に終わってしまったことが残念。いっそのことクレヨンしんちゃん並に映画版だけガラっと変えても良かったのではないでしょうか。。