marucuru さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
決して涙なしでは見られない
最初の印象はあんまり良くなくて「このまま行ったらどしよう?」
と思う位、戸惑いました。京都アニメーションの作品は、どれもかなり
好きなのに、もしかしたらこれは数少ない、自分には合わない作品なん
じゃないかと・・。
絵も鮮やかな色合いではなく、少し霞がかったような部分があって、
綺麗なのにいつもと少し違う雰囲気を感じていました。
ですが、、、
ちょうど半分観終わって後半に入ると、もう涙なしでは観られません。
毎週、違うて手順で必ず泣かされるのです。
主人公のヴァイオレットは、幼少の頃から兵士としての訓練を受け
人形のように、道具のように扱われ続けたため、自らをそのように
肯定するようになります。
戦争が終わると、あることがきっかけで手紙をタイプする代行業の
一員となるのですが、育てられた環境による「人でなし」の部分が
災いし、苦悩と挫折が続きます、、、
実は物凄く多感で感受性の強い彼女が、それを押さえつけられつつも
周りの人たちからの影響で、徐々に解き放たれる心理変化の様子が
とても良く描かれていると思います。
毎回泣いてしまうのですが、どこか晴れやかな気持ちにもなる、とても
後味の良いものです。
ここ最近見た作品の中で他人にお勧めするとしたら、、、
この作品を一番に上げます。