「蛍火の杜へ(アニメ映画)」

総合得点
80.6
感想・評価
1070
棚に入れた
5192
ランキング
440
★★★★☆ 4.0 (1070)
物語
4.2
作画
4.1
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
4.0

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norimeru さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

さあ、行こう・・・・行きましょう

私、人情話が結構好きです。
妖怪のお話も大好きです。
当然、「夏目友人帳」のファンということになります。

原作が緑川ゆきさん、製作を夏目友人帳のスタッフが手がけるこの作品。
50分足らずではありますが、ギンと蛍の想いが描かれた、好作品でした。

物語は、実家から旅立つ蛍の想い語りのような形で進行しています。
(以後、少々ネタバレ含みますのでご注意を。)





夏休み、田舎の祖父宅に遊びにきていた6歳の少女、蛍。
山神や妖怪の住む山に迷い込み、ギンに出会います。
妖怪さん好き少女の蛍、「人でないもの」と聞いても好奇心ワクワクです。

人に触れると、消えてしまうというギン。
その意味が分からず、ギンに飛びつこうとする蛍

☆⌒Σ(≧д≦)ゝイテッ!

子どもを殴っちゃいけませんが、かわいらしかったですね。

毎年、夏休みに田舎に帰るようになった蛍。
ギンが、山の妖怪に大事にされているらしいこともわかってきます。
蛍は、ギンと対比して自分の成長を自覚していきます。

口には出さないお互いの気持ち。
冬の日、蛍は同級生に手を引いてもらいます。
ギンには触れることが出来ない蛍、差し出した手は少しためらいがち。

蛍自身、自分がギンを想っていることにもう気づいています。
ギンの蛍に対する気持ちも、隠しきれないものになってきます。

祭りの夜、お互いの手を結びあい、初めての「デート」。
切なくなるような、幸せの時間でした。

それなのに・・・・

人の子に触れてしまったギン、ついに消えはじめてしまいます。
お互いの気持ちを理解した二人。

これまで、人に抱きしめられたことのなかったギン。
最初で最後の、それでも最高の抱擁だったことでしょう。

祖父宅へ着いた現在の蛍。
「さあ、行こう・・・・行きましょう」
ここにセリフを付け加えるのは、野暮というものですね。

さわやかな余韻の、とてもよい作品でした。
(この作品を知りえたのも、「あにこれ」のおかげです。)

投稿 : 2012/03/04
閲覧 : 330
サンキュー:

21

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