「亜人ちゃんは語りたい(TVアニメ動画)」

総合得点
86.5
感想・評価
1117
棚に入れた
5434
ランキング
193
★★★★☆ 3.7 (1117)
物語
3.8
作画
3.7
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.9

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ローズ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

努力はしただけ報われる

神話などで存在する亜人。
その亜人が個性であると認められ受け入れられている世界。
亜人は悩みながら、普通の人間と共生していた。

いつも世間から排除される対象は弱者や少数派。
人種差別が無いとされている日本でもアイヌ・琉球・サンカ・縄文・弥生など、
色々なルーツがあります。
江戸時代ではエタ・非人など特殊な職業の持ち主は差別対象でした。
本作品の亜人はどうでしょう?
学生3人と教師1人が亜人。
完全に少数派ですね。
イジメの対象になりやすいでしょう。

その亜人を擁護するのが生物教師の高橋。
亜人側から見たら、正義の味方。
好意を持つのは当然です。
男と女と性別が別れているので恋愛対象になりますね。
多感で難しい年頃の女子高校生。
意図的に恋愛を避けている女教師。
亜人を研究するという名目で、結果、保護している男教師。
お互いに好意を持つのは自然です。
まあ、サキュバスは別の意味で惹かれますが^^;

亜人の存在する世界。
想像するのは難しいです。
亜人=少数派
日本における少数派と置き換えて考えてみましょう。
学校という閉鎖社会。
真っ先にイジメの対象となります。
本作品では、少し排他的な表現がありました。
大多数が少数を排除させたがるのは当たり前。
同じ人間でも分かり合えない事が多々あります。
ましてや亜人。
完全に分かり合える事は無いでしょう。
しかし、歩み寄る事は大事。
自分自身の立場などを分かっていないと何事も話が進みません。

世間、特に日本では少数派は区別(差別)されます。
多数決で意見を決める民主主義。
少数派の意見は通用しません。
亜人のいる世界。
差別や偏見はあるでしょう。
学校生活を楽しむ亜人達。
普通の人間と変わりません。
亜人は少し人間と違うだけで、生物という点では同じです。
少数の亜人。
言いたい事があっても少数なので、誰も聞いてくれないかもしれません。
その点、高橋は亜人に対してアドバイスするなど親密に。
頼れる存在には話をしたいでしょう。

亜人ちゃんは語りたい。
悩みを相談する事は、中々できません。
普通の人間も亜人も根本は変わりません。
普通の高校に通っている普通の亜人。
亜人を通じて、個々の意見を大事にする事が肝心なのですよ、
という事を伝えたかったのではないでしょうか。
数は力。
これは民主主義の根本。
とりあえず選挙には参加しましょう。

投稿 : 2020/05/30
閲覧 : 304
サンキュー:

33

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