「サクガン(TVアニメ動画)」

総合得点
62.9
感想・評価
202
棚に入れた
534
ランキング
4539
★★★★☆ 3.1 (202)
物語
2.8
作画
3.3
声優
3.2
音楽
3.2
キャラ
3.0

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

なんでこんなにつまらなくなっちゃったんだろ…

詳細は公式でも。

おっ、なんか可愛らしいキャラデザ。ロボットアニメなのかな、これは?

って、実は秋アニメで最大のダークホースになるんじゃないかと密かに期待している作品です。制作は「マクロス⊿」のサテライト。遠い未来の物語で、岩盤「コロニー」に暮らす開拓者のマーカーが、外の世界であるラビリンスを目指すというもの。マーカーを目指す主人公の少女と、元マーカーのお父さんがバディを組んで、ラビリンスに挑むというストーリーのようですね。

おそらく、ロボットでラビリンスを目指す話になるでしょうね。オリジナルアニメの制作を目的に立ち上げられた「Projectアニマ」の第1回SF・ロボットアニメ部門で準大賞を受賞した小説『削岩ラビリンスマーカー』が原作となっている作品です。

Projectアニマは文化放送やDeNA、創通、毎日放送が共同企画したもので、小説投稿サイト「エブリスタ」に投稿された作品が応募対象になった感じ。で、文化放送でエブリスタ協賛のラジオ番組「真夜中のラジオ文芸部」が全面協力して、ヒロイン役の公開オーディションが行われたりしているんです。力が入っている感じがするね。

そのラジオ番組では、パーソナリティーを声優の豊永利行さんたちが務めていて、エブリスタに投稿された作品を紹介したり、小説の書き方みたいなものを勉強したりしていた番組なんだけど、意外と面白くて聴いてたのよ。

で、その豊永さんもバッチリキャスティングされているというw 絵柄の雰囲気とか、設定とかは「デカダンス」っぽい印象を受けました。キャラデザが可愛らしくて、冒険ロードムービー感があるところや、PVの音楽の雰囲気なんかは「メイドインアビス」のような感じもします。アニメユーチューバーは、まったく注目していない感じだけど、放送が始まったら、手のひらを返したように「サクガン、サクガン」言い出すと思うよ。

=====で、初回視聴後、所感です。
{netabare}
すごく好みの世界観。

序盤から、上手に設定とキャラの立ち位置などを見せ、仲良しな姉御肌のリンダとのつながりを見せたかと思ったら、まさかの展開。

いや、もうマジか…

作画も物凄い良好で、ストーリー展開も次回への引きが文句なし!

どうしちゃったの、今期。
夏アニメなら「かげきしょうじょ」と競うレベルの作品が次々と登場しています。

トップ争いが今のところ5作品ぐらい並んでいるという。もちろん、この作品も入っています。今期の本命候補が、文句なしのスタートを切りました。
{/netabare}
=====第6話視聴後、追記です。
{netabare}
1、2話のワクワク感はどこへやら…

それでも、個人的な本命候補だっただけに、悪しざまに言うのも憚られたんですが、さすがに今回は…

全住民が平等だと言いながら、裏では汚職や差別、格差があるコロニー。権力者は孤児院を廃止すると言い出します。

パンを盗んだことで落ちこぼれになった少年・ユーリは義賊集団「ユーリ団」を作り、汚職権力者たちに立ち向かう。

もうさ、なんていうんでしょ…

この作品に求めていたのって、こういうことじゃないんですよね。なにその手垢のついたような設定と、薄っぺらいストーリーは…

まあ、ギリギリ擁護するなら、メンバーが揃ったここからが本番ってことなのかもしれません。いや、そこまでに6話も使いますかね。

期待しているんですよ。でも、だんだん尻すぼんでいってる感じは否めないです。
{/netabare}
=====第7話視聴後、追記です。
{netabare}
新メンツが加わって、最初にやったことが、よくわからねえ花の匂いを嗅いだら麻薬みたいなことになって、同じやり取りを3回繰り返しましたよと。で、メメンプーが同じ怖い夢を3回見ましたよと。

で、なんとかモドキって花の毒を消すには、なんとかサボテンってのを煎じて飲めばいい。あ、ここに生えてたからラッキー。あ、これ、なんとかサボテンモドキだった。毒がパワーアップするぞ―。

小学生の考えた設定かよ。

いやもう、なんでこんなにつまらなくなったんでしょ。

竜頭蛇尾もいいところ。特に前々回の新メンツ2人が旅に加わってから、マジで面白くなくなりました。この2人が、まったく魅力のないキャラだから。

これは脚本のせいじゃないですね。原作が面白くないんだと思います。
{/netabare}
=====第9話視聴後、追記です。
{netabare}
今回の見どころ。
ザクレットゥのエロい身体。
以上。

いやもう、ダメかもわからんね、この作品は。

なんだかよく分からねえ大崩壊とかで、珍道中のメメンプー一行は島に流されて身動きが取れません。大人たちは、慌ててもしょうがねえと遊んでばかり。

なぜか急いであの場所に行かねばと焦るメメンプー。ネットも燃料もない状態だけど、パパイヤの糖分で電気を発生させて救難信号を打ちましたよっと。「私は賢い!」。

何がやりたいのか、さっぱりわからなくなってきたね。
もともとは、怪獣を撃退しながらラビリンスを目指して旅する話じゃなかったっけ?
都合のいいときだけ出てくる怪獣さん乙乙。

メメンプーがパパイヤを食べて泣くところは、これは本来なら視聴者を泣かせるところでしょうけども、ここまでの展開が展開だけに、初回のリンダの死とか回想で見せられても、ひとつも泣けやしねえ。

初回、2話の期待感から急降下した作品として「夜ノヤッターマン」に匹敵する駄作になりそうです。
{/netabare}
=====第10話視聴後、追記です。
{netabare}
ズッコケ4人組が管制局のメローロに救出され、連れて行かれたのは映写室。そこで、この世界の成り立ちや設定などを説明されます。

え? 今ここで???

でまあ、ご都合の良いことにシビト(死人?屍人?)の親子2人組が襲撃してきますよと。で、さらわれたメメンプーをすんでのところで取り返しましたよっと。

あのさあ…

世界観の説明は序盤で、しかもこんなふうに乱暴に見せるんじゃなくて、少しずつ映像とかで見せてくれ。

常にメローロがつきまとってくるせいで、ぜんぜん旅をしている感じがしないねぇ。世界の成り立ち動画を見せられた映写室って、序盤に出てきた管制局(なんかメメンプーが修理したダンジョンみたいなとこね)なの? だとしたら、ずいぶんとまあ近所のコロニーをいろいろと回っただけって感じよね。

この作品って「カクヨム」の公募で選ばれてアニメ化されたんですよね。なんか、全12話?13話?で放送することを想定して書かれていないのではないかなって気がします。1、2話の周到に作られたシナリオと、漠然としたここ数話の設定だけ出来ていて、途中のどーでもいい寄り道みたいな話はアニメ化にあたって書き下ろされたんじゃないのかな。

それぐらい、竜頭蛇尾感がハンパないです。

うーん…
{/netabare}
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
あらゆるエンタメが楽しめるコロニーです。

メローロから歌姫・シーナの独演会に招待されたズッコケ4人組。そんなもんに興味のないガガンバーが抜け出して、エッチなポールダンスショーに行こうとしますが、親方! 空から女の子が! なんと、まさにその人、歌姫・シーナ(CV:早見沙織)でした。

追いかけてきたメメンプーと一緒に、これまでやりたいことを我慢させられてきたシーナの願望を叶えるために、脱走のお手伝いをしますよ。

で、街でさんざん遊んで、子供たちの前で歌を披露したシーナは、追手に連れられて舞台へと帰っていくのでした。そんな舞台に、なぜかシーナを襲ってきたシビト。そしてメメンプーをさらって行きましたとさ。
{/netabare}
というお話。

11話にして、この話ですよ。これって何クールやるおつもりで?

ちょっと感動的な話に仕立てたつもりで、ダメ押しで早見沙織さんを起用して「ガハハ、勝ったな!」とでも思っていますか?

やりたいことを押さえつけられてきた深窓の歌姫が、勇気を出して逃げ出して好きなことをやる。こんな100万回見たような手垢の付きまくったストーリーで、何を感動しろと?

ていうか、ラス前でやることですか、これ?

次回、最終回。シビトとの最終決戦?
刮目してみよ、この駄作の結末を!
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
最終話の感想?
やー、メメンプーの鼻水の動きすげー。

以上です。

これほど、作画とストーリーが釣り合っていない作品も珍しいです。なんていうんでしょうね。やっぱり、素人が作ったお話はこれが限界なのでしょうかね。

小説の世界でよくある「序盤だけ見れば大傑作」を地で行ったような感じ。着想だけなら誰でもあるんですが、それをストーリーとして紡ぐのが難しいわけで、バリバリの作家先生はそこが素人と違うんでしょうね。

最終話も、まあ正直やっつけ仕事感が半端なかったです。

ストーリーがお粗末なら、キャラも浅い。チープな親子物語を見て、シビトの親玉が「そのニジノコはしばらく預けておく」とか、とどめを刺さずに踵を返すんです。

んなわけねえだろ!

で、案の定、ガガンバー・メメンプーがロボットでタワーみたいなところ乗り込んで、下に落っことしてシビトの娘がキャーって。

ギャグアニメ?

で、管制局のメローロがズッコケ4人組を表彰……かと思ったら、街をぶっ壊したから逮捕状。マーカーの心得、三十六計ってな感じで、逃げる4人組を「待てぇ、ルパーン!」とばかりに追いかけっこが始まって「NOT END」だそうです。

へいへい、そうですか。もう観ませんけどね。

「2021年、期待を裏切った大賞」を差し上げます。
{/netabare}

投稿 : 2021/12/24
閲覧 : 696
サンキュー:

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