いい歳したおっさん さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
私は結構好きです!
原作「削岩ラビリンスマーカー」は未読、アニメでのレビューです。
あらすじは、岩々に囲まれた街「コロニー」では人類が暮らしており、その外には「ラビリンス」と呼ばれる危険な未開地帯があります。そこでは未開地域の開拓や探索を行なう「マーカー」と、コロニー内で肉体労働や発掘作業を行なう「ワーカー」が仕事として存在し、主人公の親子はワーカーとして働いています。娘のメメンプーはマーカーの仕事に憧れ、父のガガンバーはそれに反対しているのですが、ある出来事をきっかけに2人でラビリンスへ冒険する事になる・・・という内容です。
正直なところ、もったいないストーリー構成をしているなと思います。思えば第1話を観た段階ではかなりシビアな展開だった事から、「メイドインアビス」のようにガチガチな冒険になるのか、と思っていましたが実際のところはそうではありませんでした。
全話を通じて、笑いあり、シリアスあり、涙あり・・・とミックスジュースのような展開だったため、第1話から受けたイメージから大分乖離したものとなったので、この第1話でかなり損をしているアニメと感じました。
ただ、個人的にはこの作品、タイトルの通り結構好きです。
{netabare} 色々ストーリーの持って行き方は上手ではないのですが、子どもが故に夢に見た光景に向けて突っ走るメメンプーと、ダメな父親なりに娘のために行動を共にするガガンバーとの間ではよくぶつかり合いを演じていて、そこで生じる「親子愛」を作品中ではおそらく意識してプッシュしており、特に最終話は思いのほか目頭が熱くなりました。サクガンよりもこちらがメインなのではと思っています。
ガガンバー・・・何だかんだダメな所は多いですが、実の娘ではないにも関わらずメメンプーを何より大事に思っていて、その芯は揺るがずしっかり持っている。中年の私から見てもなかなかに良い父親だと思います。メメンプーは幸せ者だと思います。
さて、この作品分からない「謎」が多いですね。
・虹の子
・メメンプーの出生(作られた?理由)
・赤ん坊のメメンプーを抱いている「母さん」とは・・・
・ガガンバーがメメンプーの父となる経緯
・メメンプー幼児期の夢の場所とは?
・ラビリンスとは
・シビト(ボスやムゥロなど)の目的
・大崩壊が起こっている理由
・ウロロップとは? {/netabare}
すぐに思いついただけもこれだけありました。第2期があるなら、こういった部分も段々と判明していき、面白くなるのではないかなと、私は楽しみにしています。