テングタケ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
鬱アニメと言えば必ず挙げられる本作ですが、
観終わった今、鬱というより爽やかな感じすらあります。
戦えば勝っても死ぬと分かっていますが、戦わなくても負けても死ぬ(消滅する)わけで、ここは腹をくくる以外選択肢はありません。死ぬと言っても、ダンガンロンパみたいな残虐な拷問を受けるわけではなく、命が燃え尽きるように苦痛なく死んでいくので、むしろ救いさえ感じられます。
登場人物はなぜか、自分の状況を身近な人に話すことをあまりしないのですが、これが「他人に状況を説明してはいけない」という設定が足されるだけで、鬱度が一気に上がってしまうので、そうじゃなくて本当に良かったです。
あまり積極的に観たいと思えないような華のないキャラデザですが、この辛気臭い絵柄が本作の雰囲気にベストマッチしていました。
ちょっとエヴァっぽい主題歌もとてもいいですね。
コエムシは、私の中でキュウベエをぶっちぎりで抜いて、嫌なマスコットキャラナンバーワンに躍り出ました。
主人公たちも可哀想ですが、自分たちの宇宙の命運を賭けて平べったいロボに乗せられた子供たちはもっと悲劇ですね。
最初は「15人もいるの?多すぎじゃね」と思いましたが、それぞれ皆個性があってドラマがあり、最後までダレることなく視聴できました。未見の方には是非オススメします。