2007年度に放送されたおすすめアニメ一覧 367

あにこれの全ユーザーが2007年度に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2020年07月09日の時点で一番の2007年度に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
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90.2 1 2007年度アニメランキング1位
天元突破グレンラガン(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★★ 4.1 (4030)
18778人が棚に入れました
これは、まだ自分の運命に気づかぬ一人の男の物語。遥か未来。人間は何百年もの間、地中に穴を掘って生活していた。ジーハ村の少年シモンは、いつものように得意な穴掘りをしていると、光る小さなドリルと巨大な顔を見つける。兄貴分と慕うカミナに、その顔を見せようとしたその時、突如として村の天井が崩れ、巨大なロボットとライフルを持った少女・ヨーコが落ちてきた。

声優・キャラクター
柿原徹也、小西克幸、井上麻里奈、小野坂昌也、檜山修之、伊藤静、中村大樹、谷山紀章、佐藤利奈、植田佳奈、阿澄佳奈、斎賀みつき、本田貴子、福井裕佳梨、梁田清之、根谷美智子、陶山章央、川久保潔、池田成志
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

とにかく熱さ尋常ではない

日朝にやるとは思えない圧倒的熱さ。この熱さに魅かれる。今でも、作画とこの熱さはTRIGGERの軸になってる。
{netabare}カミナとヨーコが良い雰囲気だったのに、カミナが死んじゃったのは凄く切なかった。{/netabare}
物語の前半と後半で異なるバトル。後半、大人になった主人公たちにそれぞれ生活がありつつも戦っていくのは好きだった。
戦いも{netabare}メカが肥大化してからとどめを刺すときは逆に小さくなってコアになるシーンは熱い。{/netabare}
最終話が切ないし、最後の戦いから時間経過した後がお前誰だよって感じになってるのは好き。ここからさらに主人公たちの生活を描いてほしいとも思う。

OP
空色デイズ 歌 中川翔子
ED
UNDERGROUND 歌 HIGH VOLTAGE
みんなのピース 歌 アフロマニア
挿入歌
happily ever after 歌 中川翔子
空色デイズはさすがの名曲。何度聴いても良い。個人的にみんなのピースもなんか好き。


1. お前のドリルで天を突け!
遥かな未来。人々は地中で時折起きる地震と落盤に怯えながら何百年も息を潜めるように暮らしてきた。村を広げるための穴掘りをしていた少年・シモンは、偶然、不思議に光る小さなドリルを見つける。そして、シモンの兄貴分であるカミナ。彼は地上があることを信じ、外へ出ようと目論んでいた。ある日、地震と共に村の天井が崩れ巨大なメカが落ちてくる! 暴れるメカに無謀にも立ち向かおうとするカミナ。その彼の前にライフルを手にメカ=ガンメンを追ってきた少女・ヨーコが現れる。しかし彼女のライフルでは、足止めをするのが精一杯。そんな中、シモンは地中から掘り出したモノをカミナとヨーコに見せる。それは顔だけの謎のメカだった…。

2. 俺が乗るって言ってんだ!!
ジーハ村を襲ったガンメンを撃破し地上に出たカミナとシモン。そこは更なるガンメンが待ち受ける世界だった。ヨーコの住むリットナー村をたずねる二人。そこには毎日のようにガンメンと戦っている村人たちがいた。村人の一人であるリーロンはシモンの乗っている「ラガン」に興味を持ち、何も知らない二人に「ガンメン」のことや地上のことを教える。翌日、夜明けと共に3体のガンメンが襲来する。驚く二人にヨーコは平然と「いつものこと」と答える。村人が応戦に向かう中、臆病風に吹かれ身動きの取れないシモン。村に危機が迫る中、戦いに加わっていたカミナは隊長機らしいガンメンに目をつける。「決めた!あのガンメン、俺がいただく!」

3. 顔が2つたぁナマイキな!!
シモンとの共同作戦(?)で見事ガンメンを奪取し、敵を撃破したカミナ。奪ったガンメンを「グレン」と名づけて得意げなカミナはヨーコに誘われ、狩りに出かける。その狩場でヴィラルと名乗る獣人と交戦。ヴィラルのガンメン「エンキ」の強さにラガンとグレンは敗退。なんとか命からがら逃げ出したものの、翌日にはリットナー村が襲われるのは明白だった。逃げようと提案するシモン。提案を一蹴し、ヴィラルとの再戦を挑むカミナだったが、やはり歯が立たない。ボロボロになっていくグレンの姿に、思わず顔を伏せるシモンに対し、ヨーコはカミナがシモンが必ず来ることを信じて戦っているのだと話す。「で、あんたはどうなの?」

4. 顔が多けりゃ偉いのか?
激しい戦いのなか、ラガンとグレンが奇蹟の合体を果たし、グレンラガンとなってヴィラルを打ち破ったカミナたち。勢いに乗って敵の本拠地に乗り込もうと旅を始めた矢先、突如合体の特訓を始めると言い出すカミナ。前回の合体はあまりにもブサイクすぎて「男の合体」ではなかったというのだ。最初は笑って取り合わなかったシモンだったが、特訓と称してグレンで大岩を投げつけられて逃げ回る羽目に。だが持ってきた食料を食べつくしてしまい空腹で力が入らない。特訓の最中、突然黒ずくめの4人組がグレンに襲い掛かってくる。彼らは獣人ハンター「黒の兄弟」と名乗り、グレンがシモンを襲っているのだと勘違いして助けに来たのだという。

5. 俺にはさっぱりわからねえ!
キタンたちと和解を果たし、さらに旅を続けるカミナ一行。とある場所までたどり着いた途端、突然地面が崩れガンメンごと地下に落下してしまう。落ちた先は古びたガンメンを「顔神様」と崇める奇妙な村だった。ガンメンから出てきたカミナたちは「顔神様の使い」として歓待されるが、その態度に不審なものを感じる。その後、村人たちはある儀式を行うが、それは貧しさゆえの過酷なものだった。儀式を「村が生きていくために不可欠なもの」と説く司祭に対し納得できないカミナ。そんな彼に反発を覚える村の少年ロシウ。一触即発になりかけたそのとき、新たなガンメンが天井から落下してきた! グレンラガンで応戦するカミナとシモンだったが…。

6. 見てえものは見てえんだ!!
仲間にロシウとギミー&ダリーを加え、敵本拠地への旅は続く。彼らの前に突如立ち塞がるガンメン軍団。これまでの戦いで成長しているカミナたちはあっけなく倒してしまうが、1体だけ逃してしまう。それを追えば敵の本拠に辿り着けると確信し、追跡するグレンラガン。だがいつの間にか立ち込めた霧のために見失ってしまう。霧中をさまよう中、1人の老人に出会う。老人は一行を奇妙な屋敷に案内するが…そこは温泉旅館?!女将と美女ぞろいのバニーガールに出迎えられ、下にもおかぬもてなしに浮かれっぱなしのカミナたち。そこにキヨウたちも合流し宴はさらに盛り上がる。ただ一人冷静なロシウは彼らの態度に疑いを抱き、屋敷内の探索を始める。

7. それはお前がやるんだよ!
オオカミ獣人の罠を打ち破った(?)カミナたち一行。その前に現れた獣人・ヴィラル。前回の戦いに敗れ、武士の誇りである兜をグレンラガンに奪われた雪辱を果たさんと再戦を挑みにきたのだ。そのまま激しい戦いを展開するグレンラガンとエンキドゥ。戦いの趨勢が優位に傾きかけたとき、突如彼方から砲弾が飛来し吹き飛ばされる。激しい砲撃と共に現れたのは……山のような巨大なガンメン!圧倒的な戦力の前に撤退を呼びかけるヨーコたちだが、カミナは一歩も退こうとはせず無謀にも戦いを続けるがまるで歯が立たない。集中砲火にさらされ、窮地に立たされるカミナたち。そんな彼らの前に新たなガンメンが現れる。彼らの正体は?!

8. あばよ、ダチ公
要塞型ガンメン・ダイガンザンとの戦いの最中、グレンラガンのピンチを救ったのはリットナー村のダヤッカや「黒の兄弟」キタンたちだった。彼らはカミナ同様、獣人のガンメンを奪取し自分のものにしてきたのだ。「大グレン団」の旗の下、各地で抵抗を続けてきた仲間たちが続々と集結する。カミナは彼らと共にダイガンザンの乗っ取りを決意する。作戦を前に盛り上がる大グレン団の面々とは裏腹に、カミナの無謀な行動に一抹の危惧を抱くヨーコ。決戦の朝、シモンはカミナとヨーコのキスシーンを目撃してしまい、激しく動揺する。そんな彼の心中をよそに、激しい戦いの幕は切って落とされる。果たして作戦は成功するのか?!

9. ヒトっていったい何ですか?
都に届けられた四天王チミルフ戦死の報。それは新たなる戦いの幕開けに過ぎなかった…。激しい戦いの末、ダイガンザンを手に入れた大グレン団。だが得たものの代償はあまりにも大きかった。カミナという精神的支柱を失い、目標を見失いかける大グレン団の面々。そしてアニキの死を「自分のせい」と半ば自暴自棄と化すシモン。仲間たちからも孤立する中、ガンメンとの戦いの最中にラガンが暴走し、グレンと分離し飛び出してしまう。コントロールのきかないラガンはそのまま、コンテナが散乱する奇妙な谷に不時着する。谷をさまようシモンの前に、新たなコンテナが落下してくる。その扉を開けると中には一人の女の子が眠っていた…。

10. アニキっていったい誰ですか?
シモンが連れてきた少女・ニアの正体を知り、動揺を隠せない大グレン団の一行。敵の情報を聞き出そうと尋問を試みるがうまくいかず、厄介払いでシモンに押し付ける。カミナを失った事実から立ち直れないシモンだったが、ニアに問われるまま、カミナとの絆を語るのだった。一方、ニア姫にためらい、戦いをやめてしまった四天王・アディーネ。都で螺旋王にそのことを責められたアディーネは単身ダイグレンを倒すことを誓い出撃する。ダイグレンの前に再び現れるガンメン・セイルーン。アディーネに対し、ニアは単身甲板に飛び出し、ことの真意を父王にただすべく、自分を都に連れて行くよう命じるのだが…

11. シモン、手をどけて
アディーネを退けた大グレン団。だが未だ立ち直れないシモンは部屋に引きこもってしまう。皆が見放していく中、一人ニアだけが彼を気遣うのだった。都を目指すダイグレンに入る緊急通信。あからさまに怪しい通信内容にリーロンたちは罠だと疑うが、キタンはそれをきかずに救助に向かってしまう。だがそれは四天王・グアームの狡猾な罠だった。ほとんど何の抵抗もできずに牢に放り込まれるシモンたち。脱出するべく穴を掘ろうとするキタン達だったが、全く歯が立たず、一人、また一人とあきらめていく。そんな中、一人黙々と掘り続けるシモン。そのうしろ姿を見て、ヨーコはかつてカミナが言っていたある一言を思い出すのだった…。

12. ヨーコさん、お願いがあります
グアームの卑劣な罠を打ち破り、己を取り戻したシモン。カミナの志を受け継ぎ大グレン団の新リーダーとして王都・テッペリンを目指す!そんな彼らの目前に海が広がる。地上専用のダイグレンでは海は航行できないのだが、こんなこともあろうかとリーロンは水上装備を用意していた。装備を換装する間、海水浴を楽しむ一行。その中に仲間として溶け込んだニアもいた。

13. みなさん、た~んと召し上がれ
四天王の一人、流麗のアディーネとの海戦に勝利したシモンたち大グレン団。その余韻にひたる間もなくテッペリンを目指すなか、突然「働きたい」と申し出るニア。メンバー全員が働いているというのに、自分だけ何もしないのはいやだというのだ。

14. 皆さん、ごきげんよう
ついに王都・テッペリン目前までたどりついた大グレン団。息つく間もなくテッペリン攻略戦の幕が切って落とされる。大グレン団の前に立ちふさがる四天王の旗艦ダイガンド&ダイガンテン。地上で、空中で互いのガンメンがぶつかり激しい火花を散らす。2隻の戦艦ガンメン相手にダイグレンは苦戦を強いられる。

15. 私は明日へ向かいます
シモンたちの前で、崩壊を始めるテッペリン。その正体は都市そのものが巨大なガンメンだった! 大グレン団の面々が呆然とする中、引き寄せられるように天空へ向かうグレンラガン。雲海を越えるほどの上空にしつらえられた玉座に座る一人の男。ついに螺旋王ロージェノムと相対する!

16. 総集片
これは、まだ運命に気づかぬ一人の男の物語。シモンとカミナ、二人の男が地下の村から地上へ突き抜けて始まった、遥かなる旅。見知らぬ世界、新たな仲間たち、そして別れ。絶望の淵で見つけた出会い。物語の欠片を紡いで語る「総集片」が今、ここに始まる。

17. あなたは何もわかっていない
テッペリンの決戦から7年後…。地上に解放された人々は、螺旋王の残したテクノロジーをもとに瞬く間に文明を構築していく。そんな中であるものは結婚して子供をもうけ、またあるものは新天地を目指し旅立っていった。新政府の総司令の座に着いたシモンは公務に忙殺される日々をぬって、ニアにプロポーズする。

18. 聞かせてもらうぞこの世界の謎を
螺旋王ロージェノムの予言通り、地上の人間の数が100万人になった瞬間に現れた正体不明の兵器。そして人類に宣戦布告したのはシモンたちにとって全く予想のできない人物だった。かろうじて敵を撃退したシモンは真相をただすべく、その姿を求めてカミナシティをさまよう。

19. 生き残るんだどんな手段を使っても
敵を撃退し帰還したシモンはロシウによって逮捕され、そのまま独房に監禁される。カミナシティで暴動を起こした民衆を鎮めるにはこの方法しかないと言うロシウに対し、キタンやダヤッカらグレン団のメンバーはいきり立つものの何も言い返せない。

20. 神はどこまで僕らをためす
カミナシティに帰還したシモンは監獄に収監される。そこにはかつてのライバル・ヴィラルも投獄されていた…。人間の避難を急がせるロシウ。ロシウの行動に不審を抱くキタンだが、行動の裏に隠された真の意味を知り驚愕する。

21. あなたは生き残るべき人だ
地下から出てきた人間たちが暮らすコレハナ島の小学校に、一人の新任教師が赴任してくる。その女教師は瞬く間に島の生活にとけこみ、生徒たちに慕われる。彼女の生徒の一人・ナキムは父親をなくしてこの島に移り住んだものの、島の生活になじめず、同級生ともうまく付き合うことができないでいた。

22. それが僕の最後の義務だ
宇宙へ脱出したアークグレンを、軌道上で襲うムガンの大編隊。ギミーたちグラパール隊の奮戦もむなしく、アークグレンの損害は増大していく。アークグレンのクルーが絶望のふちに立たされたそのとき、ブリッジに響くシモンの声!「あきらめるな!ロシウ!」

23. 行くぞ 最後の戦いだ
圧倒的なアンチスパイラルの猛攻を防ぎきり、逆転勝利を収めた大グレン団。その勝利の余韻も覚めやらぬまま、アンチスパイラルの本拠地探索を開始する。そのころ、ロシウは一人、生まれ故郷であるアダイ村に現れていた。

24. 忘れるものか この一分一秒を
人類の未来と愛するニアを救うため、次元の狭間にあるというアンチスパイラルの母星を目指すシモンと大グレン団。その行く手を阻むようにあらわれるアンチスパイラルの艦隊。その数、無量大数!シモンの螺旋力に全てを託し、大グレン団が絶望的な戦場で命を賭ける!

25. お前の遺志は受け取った!
アンチスパイラルの新たなる攻撃にさらされる超銀河ダイグレン。宇宙が高密度の海と化し、超銀河ダイグレンを沈めていく。罠を打ち破るため、シモンたちは一見無謀にすら思える捨て身の作戦に出る。

26. 行くぜ ダチ公
アンチスパイラルの罠を突き破り、ついに変形を完成させ大銀河に立ち上がる超銀河グレンラガン!その圧倒的な力は眼前に立ちふさがる敵艦隊をみるみるうちに駆逐していく。だが、アンチスパイラルの仕掛けた新たなる罠に大グレン団の面々はなすすべなく囚われる。それはシモンですら例外ではなかった。

27. 天の光はすべて星
これは自分の運命を知らなかった一人の男の人生の物語。今、男は自分の運命を知り、愛する女と、友と、まだ見ぬ明日のための最後の戦いが今、始まる!

投稿 : 2020/07/04
♥ : 6
ネタバレ

丸太武漢肺炎天安門 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

同じGAINAXのトップをねらえ!&旧エヴァのリビルド作品のように感じる。

いつも避けているロボット物で、かつ同スタッフのキルラキルが苦手なのでスルーしていたが、dアニメストアでもうすぐ配信終了で評価も高いので見てみた。結論だけ言うと、後になるにつれて内容・作画ともに盛り上がるものの、最後はうーんという印象で終わった。

物語の始まりは、地下の村に住む穴掘りが得意な少年シモンがロボットを掘り当てて、それを切っ掛けに戦いに巻き込まれる…という展開。序盤は荒野が舞台でマッドマックス2や北斗の拳のような世界観で話が進む。

ロボット物と言ってもスパロボ的に言うとリアルロボット系ではなくゲッターロボみたいなスーパーロボット系で、ロボットのデザインは(意図的に)ダサく、バトルはギャグっぽい。ロボは修復も補給も心配無用で成長までしてしまう。パイロットのメンタルの状態がロボのパワーとリンクするのは同じGAINAXの旧エヴァと同様。
後半はそれを実現しているラセン力について説明され{netabare}(人間のDNAが二重らせん構造だからどうのこうの…結局「気合い」で説明済ますけどw){/netabare}、SF的な重い展開になる。シリアスを期待する場合は前半は我慢しなければならない。17話くらいまで見ないと良さが見えてこないと思う。その辺まで見れば、前半のシモンたちの経験が後の教訓となってくる構成の上手さに気付くと思う{netabare}(胸糞悪い5話が、命の選別という作品全体のテーマの一つにつながる重要な回になっている){/netabare}。

後半で、{netabare}思考停止して反政府デモをする自己中で無知蒙昧なバカ左翼大衆の醜態を描いているのは溜飲が下がった。醜く描かれた売国奴どもの歪んだ顔にはゾクゾクしたw{/netabare}これをニチアサで子供たちに見せたのはナイス!今石監督ありがとう。

ただ終盤の展開はいまいちで、{netabare}いかにも死にそうなキャラがバタバタ死んで行ったり(自己犠牲で死ぬ=熱い、じゃないでしょ)、ニチアサなのにノエインみたいな量子論ネタやるのはどうかと思った。{/netabare}極め付けは終わり方。「熱い!」と評判の作品なのに、あの終わり方には熱くなるどころか寒々とした冷えた気持ちになってしまった。ご都合主義ではないのはいいと思うが…。
見終えてやはり過大評価に感じた。単純に熱ければいいのであれば「灼熱の卓球娘」のほうが終始熱い。主人公のシモンがヘタレの陰キャなので鬱展開もあるし。

あと見ていて同じGAINAXの旧エヴァとトップをねらえ!のオマージュを感じ取った。キャラクターはそれぞれ、
{netabare}シモン=シンジ、カミナ=加持リョウジ、ヨーコ=アスカ、ニア=綾波、ロージェノム=ゲンドウ
に対応していると思う。
宇宙バトル展開や人類を間引きしようとするアンチスパイラルはトップをねらえ!の宇宙怪獣と同じ。{/netabare}

作画はキャラデザがおかしい4話で炎上したそうだが、それを別としても序盤が悪い。バトルを省略したり動きがカクカクしたり絵が荒かったり、長い回想シーンで事実上総集編になっている回もある。中盤から旧エヴァのアニメーターを投入して挽回していて(スト魔女の高村和宏さんもエヴァスタッフだったのか)、終盤はさすが後のTRIGGERと言えるほど凄かった。まどかファンとしては劇団イヌカレーのアニメ初仕事の箇所が興味深かった。

OPの歌は中川翔子ではなく鈴木このみのような声量のある歌手だったら良かった。鈴木このみは当時まだデビューしてなかったから仕方ないけど。

各話感想
{netabare}1話
「ブレス オブ ファイアV ドラゴンクォーター」みたいな世界観だな。偉大なゲームだった。世界観や設定は。
この辺ガンダムやエヴァのアンチテーゼやな。アニキに励まされてロボに乗るのがいいと。

2話
金田パース使いまくりやな←最近覚えたアニメ用語
操縦方法はお約束のご都合主義やな。
これがグレンラガンなのか…かっこ悪いw

3話
シモンとカミナはいずれ別れそうだな。
ヒロインが乗ると言い出すのはガンダムのセーラさんのパロだな。
合体してかっこよくなったw

4話
あー作画がいつもと全然違うな。昔のアニメでよくある。ギャグ漫画日和みたいな絵や。
話がつまらんのも問題だよな。
ロボアニメの合体は空中でなければならないというメタな流れ。
自分の一部を食わせるってw
三人娘死んでたら斬新で良かったのに。三人の声優は御坂美琴・遠坂凜・ゆのっちと豪華メンバー。

5話
絵は戻ったようだが話が早くも中だるみに入ったような。
「今、そこにいる僕」みたいになってきたな。
熱くてスカっとするアニメだというなら司祭をぶち殺せばいいのに。間引きをしている村を放置していいのかよ。

6話
回想シーン長い!
その後のバトルシーンはカット!
綾波とアスカのパロキャラわろた。トップ2とかのパロもあるな。
三姉妹はキャラデザ変わりすぎて別人。
また回想か…6話で万策尽きてほとんど総集編かよ。

7話
あー手抜きバトルシーン。
何でも気合で解決。

8話
ヨーコに告ろうとしたのか?
カミナに完全に死亡フラグ立ったな。
ヨーコがサークルクラッシャーに。
最期は明日のジョーか。出崎演出。

9話
兄貴抜きのOP変にわったな。
ソードマスターヤマトの四天王っぽいwそれよりクロノトリガーの四天王か。
シモンがアムロみたいになってるな。
ニアが綾波か。ヨーコがアスカで。そうなると兄貴は加持さんだったんだな。
ニアの演技ヘッタクソやなあ。

10話
シモンとニアの会話はシンジと綾波のそれと同じだな。
この回初めて作画がいいと思った。作監はピングドラムの人か。

11話
グレンラガンはいつ復活するのかねー。
あーここが劇団イヌカレーがやったところか。最初の方の変な動物の設定もイヌカレーだそうだね。
ロシウが相棒になるのか。

12話
この回の作監はスト魔女の監督だから水着回なんだろうか。確かに顔はスト魔女っぽい。というか全話この絵でいいような。
第三艦橋はヤマトのオマージュだな。
まーた気合いドリルで解決か。
おじいさんどうしてここに?がお約束なんだな。未来から来た誰かってオチ?
このアニメはドリル万能すぎって言ってはいけないんだろうな。

13話
作画が並になったな。やっぱストパンの高村監督は偉大だわ。
はい第三艦橋やられたヤマトオマージュ乙。
あれでヨーコが無事なのは無理があるだろw
最後ぬるぬる動き過ぎ!

14話
なんで一か月後やねん。話進めたいんか。
今回の作監はワンパンマンの人か。さすがにバトルはよくできてる。
まーた気合いドリルで解決か。

15話
今回はコンテが摩砂雪さんで作監がすしおさんというGAINAX最強コンビ…ラセンガンがエヴァ初号機に似てるw
作画は流石という所もあるが手の抜き方が上手いという印象。
シモンとロシウの関係がカミナとシモンになってるのがいいね。
ロボから降りて戦うというロボットアニメを否定する行為。
シモンはヨーコ好きだったはずなのにその辺のなし崩し感が気になる。

16話
実写アカン。総集編は飛ばし。EDの漫画上手いな。

17話
絵コンテ鶴巻和哉さん、GAINAX最強ヘルプ投入だな。
7年後か…。人類発展しすぎだろw
村長なつかしいなw
主人公が政治家のアニメは~ 主人公が政治家の小説は失敗すると司馬遼太郎先生が言ってた(だから信長を主役にしない。「ジョセフ・フーシェ」は例外らしい)
この辺は50人縛りの村の話を引っ張ってるのか。
アンチスパイラルはトップをねらえ!の宇宙怪獣と同じ設定だな。
原画に大塚舞がいた。先頭だからこの時点で凄腕だったのかな。

18話
レイテって紹介も無しになし崩しにレギュラーになってるなw子供見ると15話の直後に結婚したようだが。
柿原徹也演技下手だなあ。昔は下手だったのか。
バカサヨの醜態を描いてるのは素晴らしい!!

19話
バカサヨ大衆にちゃんと歴史教育しろよ。

20話
作監はルル子のキャラデザの人か。
戦争責任という言葉は妥当なのか?敵は害獣や災害みたいなもんやろ。
まあ月が衝突したらそうなるわな。イチロー隕石動画で有名。

21話
作監は君に届けの人か。いままでとキャラデザ違いすぎ。しかしかわいいから5話と違ってOKなのだろう。
これおねティのパロだよなw
歴史教育してるのかw
ヨーコってここまで強くなかったよね。
ブータ長生きやな。
逆襲のシャアみたいな展開になる?
あきらめたらそこでおわりだって安西先生か。
「アレをやるぞ!」はトップをねらえ!のオマージュだね。

22話
やっぱマクロス展開かー。
もう3分たったのでは…。

23話
友情ではないんだよな。
殴る時の作画すげえwww殴られて死にそう
お前が信じるお前を信じろって意味の無いセリフだわ。
認識されて存在するとか量子論的なことを言い出したな。ノエイン。

24話
まあこの辺の味方キャラは死ぬか。むさくるしい男キャラばかりでなくもう少し意外なキャラを死なせた方が良かった。そうしないとこの一分一秒を忘れないがしらじらしくなる。

25話
また気合いで解決かよ。
あー死亡フラグ。
ブータが活躍するのってw
フラグ立てすぎたからキタン死なないかなと思ったがやっぱ死ぬか。
ガイナ立ち!

26話
確率変動弾って何でもありやな。
ニチアサなのに量子論ネタやるなw
アニキあんま背が高くなかったんやな。

27話
さすがに最後は作画が凄いことになってるな。担当の今石さんがたくさんいればいいのにね。
天元突破って言葉いきなり出てきたなw
最後はバッドエンドにしか見えん…。
ロシウとシモン変わりすぎだろw{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 18
ネタバレ

arias さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

日曜8時30分からこんな熱いの観てたら午後にはダウンしてるよ

2014年1月2日、3日のニコニコ一挙生放送にて(総集編16話を除く全27話)
ロボット(メカ)/熱血/成長/合体/SFファンタジー/オリジナル作品/2クール

1~15話  少年時代
16話    総集編
17話~27話 青年時代


ガイナックスによる熱血メカアニメ。なお主要スタッフである監督の今石洋之、副監督の大塚雅彦、原画のすしおらはTriggerを設立し移籍したため現在はガイナックスに所属はしていない。

アニメグレンラガンにはロボットとドリルを題材にした作品だ。今石らしいスピード感とコミカルな魅せ方と脚本による中島かずきによる友情(愛情)、熱血。これらがグルングルンとうまく合わさり回り素晴らしい作品になった。

1シーン見ただけで今石アニメだ!って思うほどの演出する監督だけれどもこれでもセーブしていた(ソースはアニメスタイル)とのこと。6話の温泉回が一番解放した回で徐々に落ち着いていき終わりに近づくにつれ大人しくなっていったかな、という印象を抱いた。最後はお話も真剣になっていくしね。
[追記:って6話は板垣伸が絡んで若干暴走気味だったのかな……?ソースは板垣伸のいきあたりバッタリ!第十八回]

さてロボットアニメなのでロボットについての話を。正直造形なんてわからないのでこうとしか言えないがかっこいい。合体シーンやドリル出現シーンなどは盛り上がる。
どうして動かせるのか、出力は何なのかなどの疑問の答えは「気合」。それでいいのかと思うけど熱血とスピード感でカバーしてる。
また主人公の機体は敵のロボットを略奪できるので性能の限界を感じることも飽きることもなかった。

熱血要素もこのアニメを語る上では欠かすことのできない。強大な敵にも諦めずに戦う姿やここぞという場面で「お前のドリルで天を突け」「オレを誰だと思ってやがる!」等の決め台詞もとても痺れちゃいますね。
毎話必ずおおっというシーンがあるし悲しい出来事や暗いエピソードなどで緩急もつけている。

岩崎琢による劇中音楽もまたいい味を出している。25話に流れたソプラノコーラス+ヒップホップ(ラップ)の楽曲がお気に入りです。
中川翔子によるOP&11話などの挿入歌も良かった。

不満だったのは4話かな。あの回は作画が酷かった。合体シーンだけ綺麗な作画になってて呆れてしまった。とはいえこれがパンティアンドストッキングの逆崩壊作画が誕生秘話だったのかもしれないが……。
9話も物語では重要な回だったがあれっ?と感じてしまうところがあった。
{netabare}後はブータが変身することの必要性が感じられなかったかな。結局合流する頃には元に戻るし。ケモナーホイホイだったのかもしくは何かのパロディだったのかね{/netabare}

天元突破グレンラガン……とても熱くかっこ良くいい作品だった。しかしこんな燃え上がる作品を日曜8時30分から地上波で放送してたなんて。その頃観ていたら午後にはテンション保てずダウンしてそうですね。



以下各話感想メモ。全力でネタバレしてます
{netabare}

★★★★★第一話~第三話★★★★★
熱血。熱い
カミナは頼りになるなぁ。
シモンは弱っちそうなだけに成長成分期待できそう

ところどころギャグが入ってる
第三話の初合体シーンは笑った
★★★★★第四話★★★★★
作画……頑張れよ
顔が潰れてるぞ
合体シーンだけ作画良くなってるな。ホント別人

洞窟暮らしが長いからか食物には火を通さないんだな
生肉とは恐るべし
★★★★★第五話★★★★★
あれっ普通に合体したな
あれだけ状況に拘ってたのに

全編通してフィルターかかってた
うまい演出だけど若干見づらかったな

これで仲間が3人増えた、のかな?
★★★★★第六話★★★★★
温泉回、ギャグ回。今石イズムだなぁ面白い
★★★★★第八話★★★★★
次回予告でネタバレしてたしAパートから死亡フラグ立ちまくってた
けど本当に死ぬとは。死んだんだよねこれ。どうするんだろ
9話予告で新キャラ登場。ナレーションもやってたからキーなんでしょうね
★★★★★第九話★★★★★
OP映像微妙に変わってる
カミナがOPから消えてら……
螺旋王人間なんじゃね?
→Bパートニアのセリフにより可能性大

箱からニアが出てきたのは箱入り娘ってことか

作画残念なとこあるなぁ。重要な回っぽいのに
★★★★★第十話★★★★★
ヴィラルはカミナ死んだこと知らないのか?
アイツいいやつになりそうだなぁ
★★★★★第十一話★★★★★
シモン復活。かっけー。しょこたんの挿入歌も盛り上がってよかった
十二話の次回予告。水着回かな?
★★★★★第十二話★★★★★
ヨーコも復活、でいいのかな
話の流れでニアの髪型変更。短いほうが描くの楽だからね
★★★★★第十三話★★★★★
OP、ニアの髪は長いままだった
やっぱりヴィラルはカミナが死んでいたことを知らなかった
良心も見せたけど螺旋王に改造されてダークサイドの道辿りそうだな

14話の次回予告「みなさんごきげんよう」って不穏だなぁ
★★★★★第十四話★★★★★
らきすたの店長がいるwww
突っ込んで死んだwwwww

ニアお別れじゃなかった
★★★★★第十五話★★★★★
螺旋王つええええwww生身のほうがつええんじゃねぇかこれ
意味深なセリフ残して消えたけど16話からは月偏なのかな
ひとまず1~15話、地球編おしまいってことで

作画監督すしおか。今更だけど音楽は岩崎琢
★★★★★十七話★★★★★
OPの歌詞が二番になってる
映像も変化……ってみんな大人になってるな
EDは歌詞も映像も変化

7年後の世界か。ロシウイケメンすぎる
性格変わったのもいればそのままのやつもいるね

ニアとケコーン……ならず

新章だけあってガラッとアニメの雰囲気変わったね
★★★★★十八話★★★★★
アンチスパイラルの存在なんかが明らかにされました
螺旋王も元は良い奴だった……?

シモンが暴走キャラに
ロシウが目的のためには手段を選ばないキャラに
★★★★★十九話★★★★★
ロシウ悪党すぎワロタ

ここでヴィラルと再会か
シモン反政府軍入り待ったなし
そしてここまで出番のないヨーコは何処へ
★★★★★二十話★★★★★
貴重なシャワーシーン(♂)

キタン回かってくらい出番あったな
死ぬのかと思った

最後の最後にヨーコきたあああああああ
★★★★★二十一話★★★★★
ヨマコ先生(ヨーコ)のおっぱい見つめるショタっ子
おねがい☆ティーチャーが始まりました

シモン「俺を誰だと思っている」
頂きました

シモンとヴィラルのコンビか。かっこ良すぎるぜ
シモン&ヴィラル「俺を誰だと思ってやがる!!」
うひょーーーーーーー!!!!
★★★★★二十ニ話★★★★★
怒涛合体アークグレンラガンかっけえええ

月もガンメンか

話の途中でぶっさしちゃったけど大丈夫かよ
大丈夫だったけど音楽も途中だったしビビったよ

次回からアンチスパイラルの全力軍隊との闘い編なのかな
これにて月偏終わりってことで
★★★★★二十三話★★★★★
ロシウ回

超銀河ダイグレン団結束!
ロシウもキノンとシモンによって復活したしいよいよって感じだな
★★★★★二十四話★★★★★
もう完全に戦艦のマスコットだな首だけ螺旋王さん

時間を稼ぐためみんな見せ場を作って死んでいく……
やっと合体かと思ったら罠にかかる……
★★★★★二十五話★★★★★
うわあああキタンも螺旋の力に目覚めてからやられてしまった……
お前もヨーコと死亡フラグ作ってから死んでいったな……
ヨーコのメンタルもやられそう

しかしついに超銀河グレンラガンの出番だ
最後のキタン→超銀河グレンラガンの流れにかかった音楽良かった
ソプラノオペラ+ヒップホップ風
★★★★★二十六話★★★★★
おぉIf...なBパート盛り上がる。カミナも出てきたし
Aパート後半の絶望感が緩急つけて良かったね

それにしてもブータは人になる必要あったのかな

26話のサブタイ『行くぜダチ公』と8話サブタイ『あばよ、ダチ公』。涙腺来ますね
★★★★★二十七話★★★★★
おおおおおおおおおおおお
グレン団全員騎乗による天元突破グレンラガン!
マスコットもいるwwww

ニア、消えてしまったんか……
結婚式でキスして消滅するなんて悲しすぎる

ところでブータさんは……
あっ数十年後を描いたCパートに出てきた。ちゃんと元の獣型でした

{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 1

89.7 2 2007年度アニメランキング2位
CLANNAD [クラナド](TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (8285)
31197人が棚に入れました
進学校に通う高校3年生の岡崎朋也は、無気力な毎日を送っている。毎日同じことの繰り返し。
周りのみんなのように学校生活を楽しむこともできず、毎日遅刻ばかり。
そのためか、校内では浮いた存在になっていた。ある日、朋也は学校まで続く坂道の下で、一人の少女と出会う。

声優・キャラクター
中村悠一、中原麻衣、広橋涼、神田朱未、桑島法子、野中藍、能登麻美子、阪口大助、置鮎龍太郎、井上喜久子、ゆきのさつき、榎本温子
ネタバレ

01oinaris さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ギャルゲー発アニメ・Keyアニメ・京アニの頂点にして至高の作品(前編)

あにこれに参加する数ヶ月前に視聴して感涙。涙腺の固い私が泣いた2作目のアニメだ。
採点だけしてレビュー書かずに放置していたが、1年ぶりに恋しくなって再視聴。
ようやくレビュー書く気分になった。

18禁ギャルゲーで名を馳せたKeyが手がけた3作目のアニメであり、
前作Kanon、AIRが18禁ギャルゲーなのに対し、本作は初の全年齢対象ギャルゲー。
派生したアニメは本作22話(+番外編)、続編であるCLANNAD After Story22話(+番外編+総集編)、さらに劇場版1話と全48話。
1話25分と見積もっても推計20時間を軽く超える、Keyアニメ1の超大作。
その感動的なシナリオ、男女問わず琴線に触れるストーリ、劇伴曲の秀逸さ、小気味の良いギャグ…{netabare}それと便座カバー。{/netabare}
本作をきっかけに深夜アニメの世界に没頭した女性も数多いと聞く。
本作は2007年10月〜2008年3月、10年以上前に放送された作品だが、
恋愛を主軸にした作品の中では、私は本作以上のものを未だ見つけられない。
10年経っても輝きは色褪せず、見返すたびに違った感動が得られる。
また、恋愛をメインにしつつも、友情、主人公の成長と挫折、結婚、家族の絆と再生、親子の愛情というテーマが随所に散りばめられており、
老若男女問わず誰もが感動できるストーリーとなっていることも、他のギャルゲー発アニメとは一線を画す。
「CLANNADは人生」とも称される所以である。
無印CLANNADは高校生活の中盤({netabare}文化祭まで{/netabare})のストーリーまでとなっており、After Storyと比べてギャルゲー要素が色濃く、
各ヒロインのストーリー攻略のような話であり、ギャルゲーに免疫がない人には退屈な内容かもしれない。
しかし後半に向かって引き込まれていくストーリープロットは素晴らしいし、
本作を見ないとメインディッシュのAfetr Storyにたどり着けないので、その点は我慢して完走してほしい。
本作は、学生の自分・社会人の自分・親としての自分…と自身の成長に合わせて見え方が変わってくる独特なアニメであり、
ふとした時に見返すとまた違った感動が得られる、稀有な作品だ。
そしてEDのだんご大家族、初見時は(なんだこのED?)と思ってしまうが、
2周目に見返すともう第一話EDから涙腺がやばい。
この歌に込められた思い、登場するだんご家族の真の意味を知る前と後では感じ方が180度変わる、この点でも稀有なED曲だ。

ギャルゲー版スタッフ(wikiより引用)
{netabare}
企画 - 麻枝准
シナリオ - 麻枝准、涼元悠一、魁、(丘野塔也)
原画 - 樋上いたる
音楽 - 折戸伸治、戸越まごめ、麻枝准
{/netabare}

アニメ版のスタッフ(wikiより引用)
{netabare}
原作 - Key / ビジュアルアーツ
監督 - 石原立也
シリーズ構成 - 志茂文彦
キャラクター原案 - 樋上いたる
キャラクターデザイン・総作画監督 - 池田和美
美術監督 - 篠原睦雄
色彩設計 - 竹田明代
撮影監督 - 中上竜太
編集 - 重村建吾
音楽 - 折戸伸治、戸越まごめ、麻枝准
音響監督 - 鶴岡陽太
プロデューサー - 中山佳久、中村伸一、太布尚弘、八田陽子
アニメーション制作 - 京都アニメーション
製作協力 - ポニーキャニオン、ムービック、京都アニメーション
製作 - 光坂高校演劇部、TBS
{/netabare}

メインキャスト
{netabare}
岡崎 朋也(CV 中村悠一)・主人公
古河 渚(CV 中原麻衣)・メインヒロイン
藤林 杏(CV 広橋涼)
一ノ瀬 ことみ(CV 能登麻美子)
坂上 智代(CV 桑島法子)
伊吹 風子(CV 野中藍)
宮沢 有紀寧(CV 榎本温子)
藤林 椋(CV 神田朱未)
春原 陽平(CV 阪口大助)
相楽 美佐枝(CV 雪野五月)
古河 秋生(CV 置鮎龍太郎)
古河 早苗(CV 井上喜久子)
伊吹 公子(CV 皆口裕子)
芳野 祐介(CV 緑川光)

井上喜久子と皆口裕子の共演…ってだけで私には垂涎ものですね(笑)実は意外と少ないので。
{/netabare}

本作のノリと作画・テンポとギャグ要素…まさに初期Keyアニメの典型例であり、完成形。
ヒロインキャラの顔の半分を占める大きな瞳、
ほとんどのヒロインは高校生とは思えないような、幼女といっても差し支えないほどの精神年齢っぷり。
実際の女子高生とは大きくかけ離れており、現実感は皆無である。
ゲームをプレイする男子をターゲットに、幼女を守りたいと願う雄性の庇護本能を刺激するための、Keyの常套演出なのだが、
合わない人はとことん合わないと思う。
そういう人には無理には勧めないし、感性の相違は埋めようが無いので仕方ない。
その時は、鍵っ子になる資質が無かった…と思って諦めるしかない。

CLANNAD1期は、基本的に各ヒロインの紹介とエピソード、
そして各ヒロインの問題を主人公が解決していく…という典型的なギャルゲープロット。
巷のギャルゲー派生アニメのような、えっちいシーンやセクシーカットは皆無です。
この点は18禁ギャルゲー大好物の男子には物足りないかもしれないが、
逆に女性に見せても大丈夫な出来に仕上がっている。
ゆえに嫁や彼女、娘の前で堂々と視聴可能。
むしろ一緒に見てください。そして、一緒に感動してください。涙してください。
一組の男女が出会い、共に成長し、涙を流す、{netabare}そして家庭を築く…(これはAfter Storyの話だが){/netabare}
そのプロセスを丁寧に描いているだけでなく、
その親が何を思い、何を子どもに夢見て、何を子どもにしてあげるのか、
という観点も非常に丁寧に描かれている。
本作〜After Storyは主人公・朋也の17歳(高校三年生)〜25歳ごろまでの成長物語であると同時に、
ヒロイン・渚の両親の視点から子どもたちの成長を見つめる物語でもある。

幻想世界のエピソード、初見時は意味がわからないだろう。
全て見てからもう一度見返すと、そこに込められた意味に気付き涙が出そうになる。
見返してようやく意味が分かるシナリオプロット、
2度見しないとその深さに気づかないストーリー、
AIRやKanonもそうでしたが、麻枝准はこういうのが好きですね〜。
{netabare}
ガラクタを積みあげて、あの子は僕を作る
あの子は、ガラクタに命を吹き込む
ガラクタで出来た僕
あの子の力で、ガラクタだった僕に命が宿る
{/netabare}
あの子は一体何者なのか、ガラクタは何を意味するのか、それはAfter Storyまで全て見れば自ずと分かります。
初見時は「?」でいいんです。そのまま気にせずに進めてください。
そして、After Storyまで完走したら、もう一度幻想世界を見てください。
幻想世界に新たな感動が生まれることでしょう。

本作〜After Storyを見て感動した人は、きっとこう思うだろう。
{netabare}
未婚の人なら、自分もいつかはこんな暖かい家庭を築きたい。幸せな家庭を築きたい。
そして、お父さん、お母さん、私を産み育ててくれてありがとう。
もし既婚で子どもがいるなら、思わず子どもを抱きしめてしまう。
子どもに、生まれてきてくれてありがとう、あなたは私の世界一の宝物
そう思えるはずです。
{/netabare}

さて、本作見て心がほっこりした諸君は、鍵っ子になる素質あり。
迷わず次のAfter Storyにレッツゴー。
あ、ハンカチとティッシュ(箱ティッシュ推奨)の用意をお忘れなく。
After Storyまで見て、CLANNADの完結です。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 14
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

しっかりと練られたドラマに感心

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
エロゲ原作ではなく、恋愛ゲーム原作なのですね。
構成としては、主人公の岡崎朋也とメインヒロインの古河渚が「演劇部の復活」という目標に向かっていくのを縦軸に、様々なサブヒロインの悩みを解決していくという王道の展開。

ドラマ性が高く、映像の古さは気になりませんでした。なるほど名作だ、と納得しました。

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
作画は、最近のものに比べれば当然落ちるけど、年代を考えれば神作画と言えるだろう。特に背景は、今観てもかなりの水準では?

例えば「ヨスガノソラ」のように、攻略キャラごとにシナリオを作り、そのシナリオ中の出来事は他のシナリオに影響しないっていうやり方も、アリっちゃあアリだと思う。けど、ドラマという点では弱いとも思う。やはり本作のように、ひと繋がりのストーリーの中に、伏線やらなにやらを全て詰め込み、しっかりまとめてこそ、ドラマは成り立つのだと思う。

第一章となる「風子編」から、後の攻略対象となるヒロインは顔出しして、色々伏線を張っていたし、それが、自身のシナリオ時には生きてきてるし。また、第二章以降も時々、風子が顔出ししてくれたのが良かったし、風子のことを岡崎達が「なんとなく」覚えているのも良かった。あれだけ力を込めた第一章を「無かったことにはしていない」「全部しっかり繋がっている」というのは好印象。

文化祭本番の、秋生(渚の父)の叫びは、心がうたれた。「子の夢は親の夢」……シンプルですが、だからこそ響いた。ラストの岡崎の告白の言葉もど真ん中ストレートなのに感動した。台詞を工夫しなくても、丁寧に物語を重ねていくと感動に繋がるというお手本ですな。

もしかしたら、渚は別の世界からこの世界に転送してきて、岡崎はその人形だったのかな? とか思いました(考えすぎかな)。

オマケの智代エンドは、好き♪ こんな感じでスピンオフやってくれるのは嬉しい!
{/netabare}

【伊吹風子 編】
{netabare}
泣き、という点では第一章となる風子編が一番かな? 風子は「生き霊」で、叶えたい願いがあって、次第に消えていくという、「これぞKey」といった展開。「Kanon」の「真琴」を思わせました。風子のキャラも良く、ボケ役としてはかなりのもの。結婚式前に演劇部の部室で3人だけのパーティーをした回が印象的でした。自分が消えることを知りつつ、岡崎への淡い恋愛感情も自覚しつつ、それ以上に友達として、岡崎と渚の事が大好きで、二人の呼び名を変えるってとこが、絶妙なラインで良かったです。一番好きなシナリオ、キャラでした。(ほんのちょっとだけ,「化物語の八九寺真宵」を思い出しました)
{/netabare}

【一ノ瀬ことみ 編】
{netabare}
図書館に引きこもっている天才少女、という(恋愛ゲームには)よくいるキャラ。語尾に「なの」を付けたり、テンポのズレた古典的なギャグやツッコミをかますことで味のあるキャラに(余談ですが、恋愛ゲームの性質上、場所に依存したキャラは多くなりますよね。そこに行けば会えるって、ゲームならではですし)。色々と思わせぶりでしたが、岡崎とは幼馴染で、岡崎はその記憶がないという、これまた良いん感じのライン(この辺がKeyの上手さ)。展開としてはやや退屈でしたが、ラストの人形のくだりは良かったです。「世界の真実を解き明かした論文」より、「娘へのプレゼントと手紙」を優先した親の愛に感動。ただ、あのサイズの人形が入るわりに、ケースが薄すぎて笑えましたけど(苦笑い)。
{/netabare}

【坂上智代 編】
{netabare}
後輩らしからぬ後輩キャラ。元は暴力少女でしたが転校を機に女の子らしく過ごすことに。「家族との思い出の桜並木を守りたい」という理由で生徒会長を目指すことに。その理由が等身大で良かった。智代が「通い妻」化するところは萌えました。テニス部との対決中に、渚を庇う岡崎を観て、岡崎が渚を想う気持ちと、自らが岡崎を想う気持ちの両方に気付き、達観したような、なんとも良い表情をします。その後、気持ちが崩れず、凛とした表情でプレーを続ける姿がなんとも坂上らしくて素敵でした。好きなキャラ2位ですw
{/netabare}

【古河渚 編】
{netabare}
本作のメインヒロインで、病弱により留年しているため、友達がいない。お人好しで真面目、献身的だが頑固(潔癖)。自分のせいで両親が夢を諦めたことを知り、また、他の人を巻き込みながら自分だけ夢を追いかけて良いのかと悩む。正直、「いや、ここまできたんだからつべこべ言わず頑張れよ」と思ったが、まあ、それが出来ないからこそ渚なんでしょう。渚含め、古河ファミリーは安定した面白さと温かさを発揮。岡崎家との対比なんだろうけど、最後にちゃんと岡崎家も半歩前進できて良かった。
{/netabare}

【藤林杏・椋】
{netabare}
双子の姉妹。姉の杏は勝ち気で体育会系のツンデレキャラ。妹の椋は真面目で引っ込み思案な委員長キャラ。二人共岡崎のことが好きですが、杏は妹のことを思い、岡崎と椋をくっつけようと動きます。この二人の攻略回はありません(残念)でしたが、全てのシナリオに関わっている大切なサブキャラ。「智代編」のテニスの場面で、智代同様に岡崎の気持ちに気付く。と同時に、妹の椋は、杏も岡崎の事が好きで、しかもずっと自分の為に想いを我慢していたことに気付き、杏に詫びる。

同じ場面を目撃し、トリプル失恋をした3名でしたが、そのリアクションは様々。号泣する杏。杏を想い泣く椋。前を向く智代。ピンときてないことみw それぞれのキャラの特徴が端的に表現できている、良いシーンだったかと(後に、智代が演劇部の部室を訪れ、渚に「お前で良かった」というシーンも同様に良かったです)。
{/netabare}

【春原陽平】
{netabare}
主人公の相方にして、大切なお笑い要員(主にやられ役w) チャランポランに見えて、実は暗い部分だったり激情を隠している。それは、スポーツ特待生として入学したのに、先輩との軋轢から部を辞めざるを得なかったことに起因する。物語前半は特に、そういう傷にさわられると激昂する場面もあったが、最終回付近(文化祭リハーサル)で、演劇部の皆と円陣を組んだ際、「サッカー部の時はよくやったな~」と、何事もないように笑顔で言った時には感動した。陽平にも、「打ち込める何か」が見つかり、「サッカー部での辛い経験」を「過去のもの」として受け入れられたことを表していると思う。他のヒロインのように攻略パートがあるわけではないが、ちゃんと陽平も成長していたという、何気ないシーンだけど、隠れた名シーンだと思う。
{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 48

keylove さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

絶対に神アニメ!レビュー更新します(声優さんを書くのを忘れてたので)

key作品が好きなのですが、この作品は特に素晴らしいと思います。
個人的にもそうですが、世間一般的にも、神アニメですね。
もちろんそれはアフターストーリーも含めてのことですが、この学園編がないことにはそれも存在しようがないので、これはやはりすごい作品の始まりだったのでしょう。

音楽もすべて素晴らしくて(key作品全般に言えることですが)CDを買ったほどですし、作画は意見が分かれるみたいですけど、僕は大好きです。


ストーリーとしてはこれはネタばれではないと思いますから書きますけど、
アフターストーリーまで観て初めて良し悪しが決まるのでこの学園シリーズだけを観て退屈だとか感動できないとかは思わないでもらいたいです。
アフターストーリーを観れば、この学園編がやはり大きな意味を持っていることに気付くはずです。

で、クラナドは人生ってよく言いますけど、このアニメの特徴は、たんなる
萌えだけではなくて、一人一人の生い立ちやこれからを細かく描いている点です。

この一期は、主に今までを振り返るというストーリーになっていて、主人公がヒロインだけではなくてその周りにいる女子たちの心の傷を治そうとする努力というものが中心になるかと思います。

例えるなら、物語シリーズのそれぞれのストーリーというのに題名がついていないパターンのようなものです。ですからそういう風に分けて観てみるとあらためて感慨深いのではないかと思います。


とにかく、どのキャラがヒロインになっても不思議ではない構成なのでそれだけでも観る価値はあると思います。
クラナドでは泣けないという人もいると思いますけど、自分に置き換えてみるとまた違うと思います。それくらい、このアニメはただ単に萌えアニメなんかではなくて、個々の人生を表しています。
流し見というのではなくて、きちんと心理描写や個々の葛藤などを感じながら観てもらいたい作品です。

本当に、本当にこの作品は今まで観たアニメの中で一番心に響いたものでしたので、なんどでも紹介したいと思います。
もちろん、アフターはこの一期以上に人生を表していますので、そちらもまたレビューを更新したいと思っています。

では、キャラ紹介をしておきます。
声優さんはベテランさんが多いんですが、それぞれに大活躍されている人ばかりなので、それもまた見どころの一つだと思います。


岡崎 朋也(おかざき ともや)- 中村悠一さん
本作の主人公で、高校三年生。
遅刻や授業をサボるなどの生活態度があって、周囲からは不良と思われている。
でもこの作品のヒロインたちのことは、まるで自分のことのように考え、その問題を解決しようとがんばります。
cvの中村悠一さんは、デュラララ!!、俺の妹がこんなに可愛いわけがない、魔法科高校の劣等生、など多数で主役級を多く演じて大活躍されています。


古河 渚(ふるかわ なぎさ)-中原麻衣さん
本作のメインヒロインで、高校三年生。
身体が弱くて、一年留年している。
性格も引っ込み思案なところがあり、周囲に遠慮しながら生活しているという女の子。主人公たちに出会ってから成長していきます。
cvの中原麻衣さんは、ひぐらしのなく頃に、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている、サーバント×サービス、など多数で大活躍されています。
大人気声優さんの一人ですね。


藤林 杏(ふじばやし きょう)-広橋涼さん
本作のヒロインの一人で高校三年生。
性格は明るくて主人公の朋也に辞書を投げつけるなどする超活発な女の子。
それでいて実はシャイなところがあって、みんなのことを大切にする。
cvの広橋涼さんは、ARIA The ANIMATION、あかね色に染まる坂、WORKING!!、など多数で大活躍されています。


一ノ瀬 ことみ(いちのせ ことみ)-能登麻美子さん
本作のヒロインの一人。
いつも図書館でいる不思議な女の子。
成績は全国でもトップクラスで、それゆえに図書館での個人勉強を許されている。
性格はいわゆる天然で、いつもボーっとしている。
cvの能登麻美子さんは、ルパン三世 天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜、乃木坂春香の秘密、花咲くいろは、など多数で大活躍されています。
大人気声優さんですね。

坂上 智代(さかがみ ともよ)-桑島法子さん
本作のヒロインの一人。
主人公たちの一つしたの高校二年生。
とても可愛い容姿でありながら、その戦闘力は町でも肩を並べる者がいないほど。
でも根はとても真面目で、生徒会長を目指すなど優等生ぶりを見せる。
cvの桑島法子さんは、電脳コイル、ハートキャッチプリキュア!、いなり、こんこん、恋いろは、など多数で大活躍されています。


伊吹 風子(いぶき ふうこ)-野中藍さん
本作のヒロインの一人。
ある意味で一番特徴があるヒロイン。
一見は幼い子供のようでとても可愛いのだけど、意外と毒舌家で頑固者。
ことあるたびに「最悪です!」というような言い回しをする。
cvの野中藍さんは、アスラクライン、電波女と青春男、魔法少女まどか☆マギカ、など多数で大活躍されています。


春原 陽平(すのはら ようへい)-阪口大助さん
主人公の親友で、高校三年生。
朋也とは不良仲間として知られている。
サッカーで特待生として入学した。
智代にいつもちょっかいを出して、いつも何倍もの反撃を食らっている。
かなりの名言の持ち主です。
cvの阪口大助さんは、銀魂、ギルティクラウン、ゴッドイーター、など多数で大活躍されています。


古河 秋生(ふるかわ あきお)-置鮎龍太郎さん
渚の父親で古河パンの店主。
主人公の朋也とは悪態を付き合うような関係で、不良がそのまま大人になったというのがピッタリの親。
しかし、この秋生の言葉で泣かされます。
本当に娘と妻を想う気持ちは誰にも負けないという最高の父親。
cvの置鮎龍太郎さんは、SLAM DUNK、リングにかけろ、影鰐-KAGEWANI-、などで活躍されているベテラン声優さんです。


古河 早苗(ふるかわ さなえ)-井上喜久子さん
渚の母親で古河パンの新しいメニューを考案しては店頭に並べるのが好きという、子供のような、まさに渚の母という感じの女性。
渚と同じくアホ毛が特徴で、それはのちのちのキャラにも影響している。
パンが美味しいと褒められないと家を飛び出ていってしまう。
cvの井上喜久子さんは、らんま1/2、AIR、とある魔術の禁書目録、など多数で主にサブキャラとして大活躍されています。


これが主に常に出てくるキャラたちです。


レビューに慣れてない頃に書いたので記載し忘れていました。

改めて、この作品を万人にオススメします^^

投稿 : 2020/07/04
♥ : 37

88.5 3 2007年度アニメランキング3位
Darker than BLACK-ダーカーザンブラック 黒の契約者(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (3519)
18888人が棚に入れました
10年前突如東京を襲った異変、通称「地獄門(ヘルズ・ゲート)」といわれる未知の領域が出現したその時からこの世界は本当の“空”を失い、夜空を覆う満天の星空は偽りの星達のものとなった。また時を同じくして「契約者」と呼ばれる特別な能力を身につけた者達が現れはじめる。人間らしい感情や「契約対価」という代償と引き換えに人外の能力を得た存在である彼らを利用して、このゲートに関する情報を得ようと各国の諜報機関が東京にエージェントを送り込む。
ネタバレ

丸太武漢肺炎天安門 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

古臭い刑事ドラマっぽい異能力バトルもの

2話完結スタイル(前編・後編の繰り返し)の異能力バトルもの。
「とある科学の超電磁砲」のおっさん率を高めてハードボイルドにしたような感じ?{netabare}主人公の能力が同じ電撃だし。{/netabare}
東京に出現した謎のゲートの設定は、小松左京「首都消失」の影響を受けていると思う。

難点は、設定がごちゃごちゃしていて、説明不足過ぎること。必要な説明をせずに話を進めてしまっている。一番つらいのは主人公が所属する「組織」の目的が終盤まで隠されていることで、主人公と仲間が何のために戦わされているのか長い間わからないのでイマイチ入り込めない。ゲートの正体が分からないことよりもそっちが問題だと思う。
{netabare}「組織」の目的は終盤で明らかになって、あーなるほど辻褄が合うね、みたいな納得感はあるものの、最終話のゲートの中で主人公が世界をどうするか選択するシーンはエヴァのAir/まごころを、君にのラストみたいだった。{/netabare}
それと10年前の作品であること以上に演出や音楽のセンスが古臭くてダサい。昭和の刑事ドラマみたい。張り込みはアンパンと牛乳ってシーンもあるから意図的に懐かしい刑事ドラマ風に作っているのかもしれないが。

ただ、能力発動と引き換えに無意味な事をさせられる「対価」の設定は面白いと思った。それぞれの登場人物の異能力は他でもよくあるような物が多いが、対価については「この新キャラの対価は何かな?」という楽しみがあった。
あとレギュラー四人の青年主人公・クール少女・喋る猫・ハゲのおっさんという珍しい組み合わせの面白さは中盤から出せていたと思う。ハゲのおっさんの黄のメイン回があるのは感心した{netabare}(おっさんの恋愛話とかアニメでは珍しい){/netabare}。しかし脇役の公安警察や探偵やヤクザのキャラクターは古臭くステレオイプで魅力に欠けていた。未咲や凱がメインの話はつまらなかった。主人公がやたら女にモテモテなのも話を薄っぺらくしている。

小ネタとしては、定期的に煙草の害を訴えるメッセージが入るが、これは支持する。同監督のズヴィズダーも見たくなった。

作画については、背景絵がとても良いと思う。00年代アニメの背景は手描き感があっていい。

各話感想
{netabare}1話
壁ができるって発想は小説の「アメリカの壁」「首都消失」あたりが先駆なのかな。
壁は天井にもあるのか?

2話
なにこの陳腐な展開…切りたくなるな。
コートでなく頭を撃てばよかったのに。
対価めんどくせえw

3話
首輪つけてる猫なのに酷い扱い。
壁の中は死の世界なのか。花が鍵。
ページめくるのが代償?
フレッシュネスバーガーって昔行ったことあったかな。
レイプ目。
主人公の黒の能力良くわからんな。
黒は食べることが対価なのか。
炎の少女チャーリーか!(古い)

4話
モラトリアムは契約者とはまた違う?
モラトリアムとドールの説明乙。
グロいな。でもエルフェンリートの足元にも及ばない。
博士が黒にペラペラ話すのおかしくねw
種埋め込まれるより契約者になったほうがマシだったのね。
ここまで説明不足だったせいでまとめて話している感が。
貴様らに笑みなど似合わないとかケンシロウか!
契約者になれたとかいきなり設定ひっくり返すし…。
公安いつも後手後手やな。

5話
でた嫌煙家岡村天斎wwww俺もそうだけど。ズヴィズダーも有名だな。
嫌いなタバコを吸うのが対価かwもう片方の対価はそれでいいのか。
イギリスのMI6なの?
対価が好きな酒なのはいいねえ。

6話
黒こんな奴だったか。
チャーハン食いてえ。
ジト目の奴多すぎ!
銀の声が碧ちゃんみたいだな。
黒は逃げりゃいいんじゃねえの?ハボックの仇討ちはねーわ。
黒の能力は電気系なのか。美琴みたいやな。

7話
なんでniftyの宣伝バッカなんだ。
乗り移り能力か。シャーロットの元ネタ?
また煙草批判wいいね。
エビチリくいてー。
「後添え」
同系統の能力者はわかるのかね。
なんか偶然で話が進みすぎじゃね。
キコはえみりんだったかw

8話
あの鈴がないとダメなのか。
契約者って一般人にも知られてるんじゃねえの?
カラスかわいそす。
いや白骨死体なのに犯人に仕立て上げることは無理やろ?凱がバカすぎる。この脚本おかしくね?

9話
ここまで未咲って無能にしか見えないから親のコネかよと思っちまうな。
また煙草ディスりイイヨイイヨー。

10話
これもリボルバー式拳銃か。現代が舞台なのに。おかしいよね。
観測霊の説明もちゃんとしてないな。
対価を先に払っている契約者か。
未だに黒のいる組織の目的がわからんな。

11話
パンドラは略称なんか。
そもそもそのシールの説明が無いんだけど。
この世界は地球が偽の空で覆われてしまった、と見せかけて皆が脳を操作されているのか?
そーいや黒の妹どうなったんや。
また地図を書き換える必要があるなってエヴァパロか。

12話
なんで研究者がそんな危険な所に行かなければならないんだろう。
黒モテモテすぎ!
それだけでいいなんて対価が安いなw
なんだこのオチはwwww
銀の能力もちゃんと説明してないんだよな。

13話
やっと銀の話か。
あー目が見えないんだ。
この施設はマイノリティリポートっぽい。喰霊-零-でも似たようなのあったけど。
銀がドールだとわかるのは初めてか。つーかドールの設定忘れた。
この女は乳袋すぎ。
煙草を噛むのが代償?
温泉回が期待されてるとかメタ発言すんな!
黄はクズすぎやな。

14話
えみりんのキャラ20歳過ぎてんのか。
背景の作画は本当に良い。
まーた煙草の害を。いいことだ。
実際怪しすぎるよなw仮面のデザインは変えた方がいいやろ。
校舎倒壊はあまり詳しくは描けなかったか。さすがに無理。
この話は良かったな、メイン4人の物語になっていたので。

15話
OP変更。歌ヘタクソだな。
アンバーの能力は予知?声は亡くなったみすずちんの人か。
二原にシャフトがいる。

16話
熱いのが対価か。
また副流煙の害かwいいけど。
ついに仲間割れか。黄って能力者に勝てると思ってんの?
このオッドアイ少年かなりつえーな。
アンバーの能力は時間停止か。後のほむらちゃんに似てるな。

17話
ヤクザ話か…。
黒の対価が大食いってはっきり言ってないんだよな。実は関係ないのか。
黄とは仲直りしたんかい。
四畳半神話大系のドール思い出すな。

18話
やっぱヤクザの話はダメだな。

19話
黄の過去話か。
星を流すって解り難い言い方やな。
メンインブラックみたいだな。
「組織」が何がやりたいのかさっぱりわからんのだが。

20話
ゆで卵食うのが代償かw
酔えないならビールじゃなくて蒸留酒飲めばいいんじゃね?健康の問題?しかしビールはプリン体が。
「組織」って政府とつながりがあるのか?
志保子の人間の心が戻るという対価が最も重い対価になるのかな。

21話
EPRってイブニングプロムローズのことか、わかりにくっ!
久々の4人連携プレイか。
大使館内は治外法権だから面倒だな。
ワープする裸のねえちゃんの能力は解りにくいな。

22話
話が少し見えてきたな。EPRの目的は解った。組織は逆にゲートと契約者を消したがってるとか?
予言通り死んだか。
組織は契約者を消そうとしている。消す対象の契約者を利用しながら。組織とパンドラはつながってそう(と思ったけどハヴォックをさらった時に敵対してるな)。
黒は納得いかないわな。

23話
10万て微妙だな。100人集めるコスト考えると。
妹の対価は寝る事?
この店納豆ご飯定食があるのか。
この回はつまらないな。美咲に魅力が無い。

24話
契約者を消す実験って今まであったっけ?
美咲が全然有能に見えないんだよね。
キスが対価なのかw
炎使いの子は無理にでも出さないとなんで組織が引き取ったのか説明つかないか。
猫は何だったんだ…。終わりが違いから強引に話を畳み始めたなw
アンバーも若返りの対価払いすぎて限界近いな。

25話
真実を話すと黒は組織から抜けようとして生き残れなくなるから、ねえ。
最後はエヴァのAirまごころを君にみたいになってしまったな。
シンジ「でも、僕はもう一度会いたいと思った。その時の気持ちは…本当だと思うから」{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 10
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

感動は余りしないが、第1シリーズの退屈さを耐えたら外伝・第2シリーズと倍増しで面白くなった異色作

※第1シリーズ(黒の契約者)、外伝、第2シリーズ(流星の双子)、総て含めた感想です。

全42話と長いのでこれまで敬遠していましたが、「アニメ総合得点ランキング」52位・「お気に入り登録者数ランキング」67位という高順位の作品はやはり一度チェックしておきたい、と考えて一気観してみました。

◆内容

{netabare}男エレクトロマスター?が主人公の能力バトルものだが、組織や国家機関の陰謀・謀略が複雑に絡んでくるセカイ系?{/netabare}


◆シリーズ別評価

第1シリーズ(黒の契約者)  ☆ 可 3.6 (72点相当)
黒の契約者-外伝-        ☆ 可 3.8 (76点相当)
第2シリーズ(流星の双子)  ★ 良 4.1 (82点相当)
-----------------------------------------------
総合                ☆ 可 3.9 (78点相当)


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


== DARKER THAN BLACK -黒の契約者- (2007年4-9月) ==

{netabare}- - - - - - - OP「HOWLING」、ED「ツキアカリ」 - - - - - - -
第1話 契約の星は流れた… (前編) ☆ 第1シリーズの作品舞台は東京
第2話 契約の星は流れた… (後編) ☆
第3話 新星は東雲の空に煌く… (前編) ☆
第4話 新星は東雲の空に煌く… (後編) ★
第5話 災厄の紅き夢は東欧に消えて… (前編) ☆
第6話 災厄の紅き夢は東欧に消えて… (後編) ☆ 
第7話 五月雨にクチナシは香りを放ち・・・ (前編) ☆
第8話 五月雨にクチナシは香りを放ち・・・ (後編) ☆
第9話 純白のドレスは少女の夢と血に染まる… (前編) ☆
第10話 純白のドレスは少女の夢と血に染まる… (後編) ☆
第11話 壁の中、なくしたものを取り戻すとき… (前編) ★ 黒(ヘイ)の過去話
第12話 壁の中、なくしたものを取り戻すとき… (後編) ☆ 続き
第13話 銀色の夜、心は水面に揺れることなく… (前編) ☆ 銀(イン、キルシー)回
第14話 銀色の夜、心は水面に揺れることなく… (後編) ★ 続き

- - - - - - - OP「覚醒ヒロイズム」、ED「Dreams」 - - - - - - -
第15話 裏切りの記憶は、琥珀色の微笑み… (前編) ★ 星見様「終わりの始まり」、EPR登場
第16話 裏切りの記憶は、琥珀色の微笑み… (後編) ★
第17話 掃きだめでラブソングを歌う… (前編) ☆
第18話 掃きだめでラブソングを歌う… (後編) ☆
第19話 あさき夢見し、酔いもせず… (前編) ☆
第20話 あさき夢見し、酔いもせず… (後編) ★
第21話 粛正の街は涙に濡れて… (前編) ☆
第22話 粛正の街は涙に濡れて… (後編) ☆
第23話 神は天にいまし… ★ ここでようやく「終わりの始まり」開幕
第24話 流星雨 ☆
第25話 死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か? ★ 第1シリーズの最終回
第26話 桜の花の満開の下 ☆ 円盤収録の特別編{/netabare}


=== DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 外伝 (2009年12月) ===

{netabare}※-黒の契約者-と、-流星の双子-をつなぐサイドストーリー

第1話 ★ 沖縄編
第2話 ★ 香港編
第3話 ☆ 銀(イン)イザナミ化
第4話 × 続き、銀の冷凍保存が唐突で説得力がないのは残念{/netabare}


=== DARKER THAN BLACK -流星の双子(ジェミニ)- (2009年10-12月) ===

{netabare}- - - - OP「ツキアカリのミチシルベ」、ED「From Dusk Till Dawn」 - - - -
第1話 黒猫は星の夢を見ない… ☆ 極東ロシア編
第2話 堕ちた流星… ★
第3話 氷原に消える… ★
第4話 方舟は湖水に揺蕩う… ☆ 札幌編
第5話 硝煙は流れ、命は流れ… ☆
第6話 香りは甘く、心は苦く… ☆
第7話 風花に人形は唄う… ★ 函館~仙台
第8話 夏の日、太陽はゆれて… ☆ 仙台~大宮
第9話 出会いはある日突然に… ★ 東京(とくに池袋)
第10話 偽りの街角に君の微笑みを… ★ ※但しシナリオの強引さは×
第11話 水底は乾き、月は満ちる… ★ 同上
第12話 星の方舟 ★ 同上{/netabare}


◆総評

視聴時の率直な感想として、第1シリーズ(黒の契約者)はかなり退屈でした。
何度か視聴を打ち切ろうか?と考えましたが、それでも、本作を高評価する方々は一体どこを良いと思っているのか確かめたい、という気持ちが僅かに勝って何とか視聴を続けることが出来ました。

続けて観た外伝で、やっと少し面白く感じ始めて、その後見始めた第2シリーズ(流星の双子)が、意外にも目を離せない面白さ。
結果的に、頑張って観続けて良かったと思える作品となりました。


なぜ自分がそのように感じたのか?の確りした分析は、後日・・・出来れば良いな(たぶん無理)。


取り敢えず、第1シリーズと第2シリーズでは主人公が実質的に違う(「黒の契約者」「流星の双子」というサブタイトルがそれを明示)、ということで、第1シリーズの方の主人公にはほとんど感情移入できなかったが、第2シリーズの方の主人公には最初からそこそこ感情移入できたことが大きかったのかも知れません。

もしかしたら第2シリーズの主人公の声優が花澤さんだったのが良かったのかも?

投稿 : 2020/07/04
♥ : 39
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

雰囲気に酔えるオサレアニメ

制作はボンズのオリジナルアニメです。
ジャンルはSF・スパイバトルアクション・ヒューマンドラマです。


10年前、東京に突如「地獄門」(ヘルズ・ゲート)と呼ばれる領域が生まれ、「契約者」と呼ばれる特殊能力を持った者たちが現れ始める。
彼らは感情を失い、「対価」と引き換えに強力な能力を用いるので、各国諜報機関が彼らをエージェントとし、「地獄門」の調査をさせている。
主人公の黒(ヘイ)も「契約者」かつ“機関”の一員であり、銀(イン)・猫(マオ)・黄(ホァン)とともに諜報活動を行う。
彼は「黒の死神」と呼ばれ、最強のエージェントの一人として恐れられていた。


私にとっての鬼門である異能力バトル系。
そもそも少年漫画系バトルもの・ラノベ系ファンタジーが好みでないのもありますが、この手の作品は設定・キャラ過多で覚えていられなくなるのがキツイのですw
本作は割と大人向けに作ってあると風のうわさで聞いたので、ちょっと見てみました。


見始めは「ん?」って思いました。
確かに萌え絵でもないし、おっさん多いし。
でもラノベ原作ではないですが、全体的な設定は完全にラノベw
“契約者”“対価”“組織”“エージェント”“パンドラ”、“天国門”に“地獄門”。
これは尋常じゃないほどの厨二ですよw
私の知る限りではぶっちぎり。


でも本作の本質は設定ではない。
契約者とそれを取り巻く人たちの人間ドラマが主眼。
それとおおよそ二話構成のため、テンポが非常に良いのも特徴です。
しかし一貫したストーリーラインもあり、終盤は物語が繋がりだします。

全体的に二項対立で描かれているのが目立ちました。
契約者と一般人、能力と対価、理性と感情、日常と非日常、正義と悪、敵と味方、チームプレーとスタンドプレー、組織と個人みたいな感じです。
このため人間ドラマは分かりやすく、結構感情移入もしやすくなっています。
二話構成なのにゲストキャラが立っているのはこのためでしょう。

その中でも主人公の黒とノーベンバー11が格好良すぎる。
黒はナチュラルたらしだよねw
ノーベンバー11は{netabare}信念を貫き、死んでいった姿{/netabare}が印象的。


彼らの特殊能力や対価も独特で面白いものが多いです。
{netabare}一番最初に出てきた能力者の“指の骨を折る”っていう対価は重すぎるでしょw
あとアルマの「変身」とアンバーの「時間操作」も能力自体は強力ですが、対価が“年齢変化”に関する者できついものがありますね。
そう考えると私が一番欲しい能力は汎用性の高そうな黒の「物質変換」かノーべンバー11の「凍結」、あと名前忘れたけど“臭いを嗅ぐ”対価の「憑依」のどれかになるよねw{/netabare}


各ストーリーは二話構成で分かりやすい反面、本筋となるストーリーラインはなかなかに難解。
一つ一つの事件が最後に繋がっているのですが、最初に通してみても分かりづらいと思います。
全体的に説明が少なく、伏線を放っておくことが多いのが原因です。
もう一度見てみると終盤の展開を知っているため、いろいろと新しい発見があるかも。

以下核心的なネタバレ。
{netabare}結局、“組織”は契約者を消すために契約者を使って情報を集めていたっていうね。
“組織”の規模は随分でかいらしく、警察組織をも巻き込んでいるようです。
黒は最終話で一般人と契約者の共存を望み、“サターンリング”のみを破壊しました。
これにより“EPR”と“組織”の計画はどちらも失敗に終わったわけです。
そういえば、作中で生き残った契約者がほとんどいないですねw{/netabare}


個人的にずっと気になっていたのは黒についての設定です。
主人公補正なのかなと思っていましたが、どうも違ったようです。
{netabare}彼の対価は何か?
なぜ彼は合理的思考に支配されないのか?
それはとても簡単なことで、“彼が契約者ではないから”。
ハヴォックの話で妹うんぬん言っていましたが、そういうことだったんだなあと。
でも、納得のいく理論は全く提示されていないのがこの作品の難点w{/netabare}


総括して、抜群の雰囲気を醸し出す作品でした。
ちょいグロ描写、明らかにされない設定も数多くありますが、雰囲気アニメを見たい人にはもってこいかと。
ストーリー構成も相まって、硬派な割には結構見やすい作品かなと思いました。
でも、契約者みたいに合理的すぎる人には向かないですw

投稿 : 2020/07/04
♥ : 50

88.4 4 2007年度アニメランキング4位
BACCANO! バッカーノ!(TVアニメ動画)

2007年夏アニメ
★★★★★ 4.1 (2631)
14452人が棚に入れました
三百年前、船の上で錬金術師達は不死の法を手に入れるため、『悪魔』を召還したのが全ての始まりであった。悪魔は錬金術師達に不死の酒を与え、唯一死ねる方法と召還主だけに不死の酒の製造方法を教えた。しかし、その次の日の夜、錬金術師達の内の一人が仲間を喰い始め、彼らはその魔手から逃れる為、世界中に散り散りとなった。そして禁酒法時代のアメリカ、不死の酒を巡り、バッカーノ(馬鹿騒ぎ)が始まる!

声優・キャラクター
小野坂昌也、あおきさやか、吉野裕行、宮本充、小林沙苗、藤原啓治、阪口大助、小林ゆう、園部好德、森田成一、広橋涼、千葉進歩、太田哲治、伝坂勉、有本欽隆、菅生隆之、中田和宏、伊藤美紀、後藤沙緒里、神田朱未、子安武人、三宅健太、山口勝平、安井絵里、大林隆介、佐々木誠二、若本規夫、井上麻里奈、羽多野渉、伊丸岡篤、永澤菜教、平野俊隆、古澤徹、楠大典、斎藤千和、亀井三郎、伊藤静、神奈延年、大畑伸太郎、高垣彩陽、斧アツシ、長克巳、塚田正昭、速水奨、西本理一、河本邦弘、浪川大輔、金光宣明、成田剣、坂口候一、相馬幸人、こぶしのぶゆき、西村知道、岡田三利、麻生智久、杉田智和
ネタバレ

キリン  さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

俺、謎が解けた!と思って調子に乗って友達に話してはいけない!友達も解かってる

お菓子を食べながら、視聴すると
終わったときにメチャクチャ周りが汚れてるアニメです。

それくらい目が離せません。

ほんの少しでも
(今何時だ?)
(あっ、クリーニング出すの忘れた!)
(・・・俺・・・鍵閉めたっけ?)
とか違うこと考えたら、
なんか物凄く大事なシーンを
流して観てしまった気がしてきて
その事を考えてる間に、また話が流れて行ってしまいます。

万全の態勢で視聴することをオススメ致します。

でも、それならまだ良いです。
余計なこと考えなければ良いのですから、

難しいのは、
このアニメの内容を考えざるを得ない状況です。

「えっ?えっ?」

ってなるように作ってるんだから、
頭が『?』になって当然です。
でもそこに留まって考えてたら、
これまた話が流れちゃうので、
ある程度は、謎を脳に海馬にストックしたまま観るのが
一番楽しめるのではないかと思います。


私は『デュラララ!!』を先に観て
この『バッカーノ!』を観ていますので、
(放送時期はバッカーノ!の方が先です)
ある程度の心の準備と言いますか、
まあ、複雑になってきても慌てない心構えが出来ていました。

でも、登場人物はちょっと似た感じのルックスのキャラだと
「あれ?この人って、あれ~?」
と勘違いを起こしかけました。

もしかしたら
その辺を踏まえて
『デュラララ!!』で
もっと描き分ける為
特徴を強くして、濃いキャラが多くなったのでしょうか?


内容、世界観は大好きな感じ
OP観て聴いただけで、
ある程度、世界観が解かると思います。
私は一気に引き込まれました。

私は特に
鉄道マニア、いわゆる鉄ちゃんほど
詳しくは無いのですが、
にわか鉄道好きで(歴史浅いです)
特に旅が好きなので
このアニメで
なんか、いい気分になれました。
(内容はいい気分とは、ほど遠いですが)


アイザックとミリア
この二人がお気に入りです。
こんなにホッとするキャラは久しぶりです。
緊迫した話が続く中、
いいタイミングで出てくるおバカキャラなので
余計ホッとします。

なだぎさんと友近さんがやる
『ディラン&キャサリン』みたいだと思っていたら
ホントにそういう指示が出てたみたいですね(笑)
放送時期もそのネタが流行ってた頃ですしね。

てか、この二人『デュラララ!!』に出てたんですね。
そりゃ『バッカーノ!』観てないと気付けないわ~
ってくらいちょい役ですけどw



しかし、この『バッカーノ!』
観る為に苦労しました。

以下私的苦労話


{netabare}
『デュラララ!!』のレビューをUPしてから
エミールさんにオススメされた『バッカーノ!』

さっそく観ようと近所のレンタルショップに向かったものの
1巻のみレンタル中

がっかりして、一週間後
またしても1巻のみレンタル中

(なんでやねん、早よ、次進めや)


二週間後、三週間後
1巻のみレンタル中


私は店員さんに聞いてみました。

「あの~、アニメのバッカーノの1巻って
返って来てます?」

「少々お待ち下さい・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・」

「あ~、前回借りられたお客様が紛失されておりますね~」

「テメー、それやったら、『只今抜け巻です』って
書いとけや!他の紛失されたと思わしきヤツは
書いとるやないか!なんで『バッカーノ!』だけ
書けへんねん!このぶつぶつ出っ歯がっ!!!」

と言えるわけもなく

「あ、そーですか。ありがとうございます」

と言って立ち去ろうとしました。すると

「もしよろしかったら、入荷した際
ご連絡致しましょうか?」

(あぁん?もうええわ!待つ気ないんじゃ!!この黒ぶち!!!)

「いえっ、けっこうです。どぉーもー」

と言ってレンタルショップを後にしました。

無いと分かれば、
他で借りるしかない。
私は、検索して『バッカーノ!』が置いてあるお店を
見つけました。

(で・・電車使わな無理や・・・・)

けっこう遠かったですけど、まあ1巻さえ借りれば
2巻以降は、近所のレンタルショップで問題無いので
思い切って遠~いレンタルショップに行き
無事1巻を借りることが出来ました。

(今考えたら、宅配あるんじゃなかったっけ?)

さらに1週間が過ぎ、2巻以降を借りようと
またまた近所のレンタルショップに行きました。

え~と2巻、2巻・・・・あった・・・・て
1巻あるじゃん!!

なんで今あるねん!!


まあ、仕方ない・・・・私は気を取り直して
レジに向かいました。

なんとなく黒ぶちぶつぶつ出っ歯に
2巻借りるの見られたくなかった私は
ぶつぶつ出っ歯がカウンター内でゴソゴソし始めた隙に
もう一人のお姉さんのレジに並びました。

私の前に一人お姉さんレジで会計していました。

(早く早く・・・)

(早くぅ!ぶつぶつ出っ歯が気付く!)

気が付くと私の後ろに二人並んでいました。

(早くぅ!急いでぇ!)

(やべっ気付いた!今こっち見たぞ!早く!!)


「次にお並びのお客様、こちらのレジどうぞ~♪」


私は聞こえないふりをしましたが、後ろの人が
とんとんと私の肩を叩き、『どうぞ』とジェスチャーしていました。

私は
ん?なんのこと?

みたいな顔をして、少しでも時間を稼いで、
お姉さんレジが空くのを待ちましたが、
さすがにこれ以上気付かないのはアホだという時間(5秒)が
経ってしまい、しぶしぶぶつぶつ出っ歯レジへ向かいました。

「え~、2巻と3巻と4巻でお間違いないでしょうか~?
あっ!『バッカーノ』ですね。1巻入りましたよ~」

(分かっとるわっ!!!俺今2巻からここに持って来てるやろ!!
取るとき気付けへんわけないやろがっ!!!
ホンマにお前はバッカーノ?)



あっスンマセン、ウケようと思って言ったんじゃないんです。

{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 40

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

総じて難関。しかしそこが良い!

難しい!!
このアニメは面白いとか興味深いとか言う前に難しい!

見てもらえれば分かるんですが、このアニメは本編の一部でしかありません。ストーリーは1700年から始まり1930年と2000年代とそれぞれの展開があります。
いや、むしろ悪魔の正体であるロニ-スキアートが誕生した紀元前300年も含めるべきかもしれません。
このアニメでは1700年の大まかな説明と1930年代の物語を舞台にしています。それでも省略されているキャラは沢山おり、ストーリーの全貌を知るには原作を読まないと無理だと思います。

そして原作を読んでいない私は、2000年代の物語は一切分かりませんし、1700年のキャラ、特に不老不死の日本人などの情報も一切分かりません。

さらに理解を困難にさせてくれるのは(これは個人的理由ですがw)キャラの名前です。長いし、カタカナだし、発音しにくい。当然のごとく区別が付けにくい。名前って大切ですよね、特にこの様な多数キャラが登場してくる場合。後、ぶっちゃけキャラの顔も区別しにくかったですw特にロニ-スキアートとキースが。

最後にもう一つ。この作品深いところでデュラララと繋がっているですけど、そこんところの説明がもうちょっと欲しかった!
デュラララ見たら分かるようにアイザックとミリアはデュラララに一度参加しています。
他にもスキアートはセルティーと面識があるなど、ちまちま関連している点があります。
もっと繋がったら面白いのにな~~っていう個人的願望ですw

さて、本題の物語ですが、なにから話したものか・・・・
皆さん知っての通り、物語は時代が入れ替わりながら進展していく訳ですが、この方法は斬新でしたね。
パズルをはめ込む様に、だんだん物語りの全貌が見えてくる、そこが面白い点なんでしょう。
私が一番面白いと思った点はキャラに対する感情の入れ込みですかね。
分かりやすい例がラッド・ルッソでしょう。彼は初めの方はただの殺人快楽者に見えますが、後半に行けば行くほどまともな人間に見えてくる。(←まぁこれはあくまでも個人的意見ですが)
理由の一つに、真相が分かるにつれて、この作品に登場しているキャラクターにまともな人間なんていないってことが分かるからですw

次々に出てくる不老不死の人間たち。
世界は自分を中心に廻っていると自称する殺人のエキスパート。
他人に操られるホモンクルス。
不老不死になろうと列車ごと人質に取る殺人集団。
爆発することで快楽を覚える爆弾狂。
幼い頃虐待を受けて育った笑顔中毒者。
物を解体することを生きがいに生活している解体屋
辛い過去を持ちながらも常にポジティブに考える強盗

まともな人間の方が少ないんじゃないか?って思えてくるような設定ですよね・・・w
そんな真相が明らかになっていく中で、ラッドは己の道を突き進んでいることが分かる。実にすっきりしたキャラってことが分かるんだと思うんですよ。

この前半と後半の情報量の差が、視聴者にすっきり感を感じさせ、より好意的にキャラを理解させてると思う。ぶっちゃけ、話を一から説明してたらこのアニメは今ほど人気にならなかったかもしれない。なぜなら1930年代のマフィア問題の根本は不老不死の薬にあるものの、表向きはダラスが大きく関係している。
列車の事件とダラスの逃走の関係性は極めて薄い。途中途中で切り替えしないと、ここの話の繋げは難しいでしょうね。そういう意味では、この物語はこのスタイルででしか成功しないアニメだったのでしょう。

この作品を私が難しいと示す理由がもう一つあります。それは複数の物語が絡み合ってて個々の物語を理解しにくいところです。

イブ:ダラスの帰りを待ってますが、なんでですか?奇跡は起こるとかなんとか言ってましたが、ここんとこ誰か知ってたら説明よろしくお願いしますw
情報屋社長:結局誰?w
ジャグジー:屋敷に泊まらせて貰ってますが、結局彼らはどうしたんでしょうか?ニースとは婚約したみたいですが。
ラッド:フィーロに不死者の殺し方を聞いてからどうなったの?
ガンドール兄弟:不死者になってからは?
フィーロ:エニスと50年もかかって結婚してからの活躍は・・・。

これらの中で複数の疑問は原作読んだら理解できるんでしょう。しかし、私がここで何が言いたいかというと、不死身という能力を持っているから物語に終わりがこない。気になりますよね~。
最後に副社長が言っていた様に、物語に終わりが来ないからこそ面白い!ってのは分かります。しかし、視聴者としては何かしらケジメみたいな、明らかな終わりが欲しかった!
複数キャラが演出したことで個々の物語に切れが無かったように感じます。

しかし、総じた評価は高かったかと。声優陣は相変わらず豪華で、音楽も良く出来ていました。
作画も列車の上での戦闘を見たら分かるように、綺麗だったと思います。
キャラは個性的というか、先に述べたように、個性的過ぎた感がありますが良かったと思います。個人的にはアイザックとミリアがスキでしたw

そうですね。是非、2000年版を作って頂いて、その後の活躍を見たいですね~w

投稿 : 2020/07/04
♥ : 17

sekimayori さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

両成敗でいいじゃない(訳:良くできてると思うけど不満も大きい) 【40点】

疾走する大陸横断鉄道の軌道と禁酒法下のNYの雑踏を舞台に、悪党たちのバッカーノ(伊:ばか騒ぎ)を描いた、クールでバイオレントなクライム・コメディ。



本作の目標はシンプルに、「ワルい奴らの狂騒をオシャレに楽しく魅せる」こと。
本質はカッコつけた喜劇だと思います。
出自はきっと、洋画のタランティーノとかガイ・リッチーをラノベ(アニメ)でやりたい!との素朴な欲求でしょう(原作者がガイ・リッチーのファンらしい)。
マフィアやギャングみたいな悪党が、因果応報やら棚からぼた餅やらで殺し殺され、軽口叩きながら生きているくだらない日常は、視聴者にとっては刺激に溢れている。
それが一つの列車に詰め込まれ、しかも「死なない」なんていう普通じゃない人々の思惑まで絡み、ばか騒ぎのボルテージはどんどん高まっていって。
そんな狂乱のくだらなさと、時系列シャッフルやザッピングで忙しない舞台劇のようにまとめられた出来事の繋がりを理解した瞬間に感じるクールさが、BACCANOの魅力でしょう。

「結局ヤクザとチンピラが暴れてるだけじゃん」なんてことは制作陣も百も承知なわけで。
ノリの軽い抗争の興奮、音楽や映像やキャラの掛け合いといった単純な快感を、物語構成の技法でいかに飽きさせず見せるか、さらに技法自体から付加価値を生むことができるか、という試みに取り組んだ作品です。
その上で、人数が多く『パルプフィクション=くだらない話、三文小説』に留まるキャラ一人ひとりの物語も、それを上手に興奮の坩堝で撹拌することで、終着駅にたどり着くまでに(いっぱいの楽しさと)いっぱしの感慨を与えてくれるのは、本当に上手い。
群像劇×時系列シャッフルにより個別の物語を総体的に理解しやすくなるからなのか、魔術的な満足度生成過程です。



ただ、個人的にはどうしても好きになれない。
シャッフルの先が結局くだらない話だと予想がついて興味が続かないのか、そもそも相性悪いのか。
私、タランティーノもガイ・リッチーも「面白いけどそこまで……」だったので。
一つ確かなのは、キャラや物語の表層的な味付けとして、ラノベ・アニメならではの方法論で残虐さや大仰さが強調されていて。
エンタメとして単純に、ノリに引いてしまった……。
特にラッドとレイルトレーサーのイカレ具合。

悪党の行動に庶民が快哉を叫ぶ、というのは現実でもよくあること(ex.メキシコの麻薬王人気)。
なぜ「悪いこと」が「カッコよく」映るのかというと、そこには我々を拘束する(諸条件によっては「窮屈」な)社会のルールからの、逸脱の快感があるからです。
でも同時に、道徳であれ法律であれ、守るべきとされる決まりは、社会的により良い成果を挙げ、みなの幸福を守るために存在するのが基本。
だから、規範の逸脱を正当化する理由(典型例:義賊・ねずみ小僧)が無いと、小市民な私はモヤっとしてしまう。
殺人中毒だとか自分が世界の中心だとか、逸脱の理由が単に「社会規範を否定すること」に酔ってる(=逸脱が自己目的化してる)だけなキャラが主演クラスを張ってると、ちょっと正視に堪えないというか……。
究極の逸脱たる殺人の描写も結構グロいので、正直笑えないしクールでもない。
もちろん、元ネタ洋画群の魅力でもあった、逸脱に対するビジネスライクな割り切りや日常感(フィーロたち)、茶化し(バカップル)、小市民的葛藤(ジャグジー)も組み込まれてて、その緩さと緊張感は確実に面白さに貢献しているだけに、そこに徹してほしかった。
誤解を恐れずに言うと、良くも悪くも「中二乙」でして、私には悪い部分が目についた、というところ。

あと、せっかく禁酒法時代が舞台なので、豊富なキャラで狂ったルール自体をおちょくっても楽しかった、かも?
逸脱とかそれを笑うことには、既存のルールを相対化し正当性を問う機能もあるはず。
そんな意識高さ必要ないか。
何にせよ、ほぼ人殺し一辺倒で終えるには惜しいキャラ数でした。

お世辞でも予防線でもなく、高評価に見合うクオリティを持った作品だとは思いつつ。
相性良くない人は結構曇ってしまう可能性はひっそり主張したい。by雑魚の極みレビュアー


【個人的指標】 40点

投稿 : 2020/07/04
♥ : 19

87.1 5 2007年度アニメランキング5位
秒速5センチメートル(アニメ映画)

2007年3月3日
★★★★☆ 3.9 (3829)
17601人が棚に入れました
東京の小学生・遠野貴樹と篠原明里はお互いに対する「他人には分らない特別な想い」を抱えていた。しかし小学校卒業と同時に明里は栃木へ転校してしまい、それきり会うことが無くなってしまう。貴樹が中学に入学して半年が経過した夏のある日、栃木の明里から手紙が届く。それをきっかけに、文通を重ねるようになる2人。しかしその年の冬に、今度は貴樹が鹿児島へ転校することが決まった。鹿児島と栃木では絶望的に遠い。「もう二度と会えなくなるかもしれない…」そう思った貴樹は、明里に会いに行く決意をする。

声優・キャラクター
水橋研二、近藤好美、尾上綾華、花村怜美
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

中身はある?ない?

 レビュー内容を全改訂しました。これに伴い前回レビューは削除しています。
 細かな話は後回しにして、まずはストーリーと象徴物から述べます。

秒速のストーリー:{netabare}
 秒速は、一言で言えば再出発の話だと思います。これは、第三話から分かります。
 今カノと別れ、仕事も辞め、さてどうしようか、となってしまった。そんなときに、自分を縛っていた「過去」に再び出会い、その「過去」を振り切ることで「さぁ頑張ろう!」になる、というお話。この前向きな姿勢が表れているのが、最後のタカキの笑顔なんだと思います。

 「秒速は恋愛映画である」という指摘自体は正しいものですが、「恋愛だけを射程としている」とまで限定してはいけないような気がします。秒速がアカリとの「恋愛の話」ならばもちろんバッドエンドですが、これだと最後の笑顔の説明が付きませんからね。
 秒速を「再出発の話」として整理することで、最後の笑顔も含めてストーリー全体が合理性を持つのだと思います。視聴者が感じる喪失感はともかくとして、描かれていた結論は前向きなものだと感じました。

 全体の構成としてはこんな感じ。
 第一話では、過去への執着の原因が描かれた。第二話では、過去に縛られているタカキの停滞が描かれた。第三話では、過去に執着していたために今失うものが描かれて、「さぁ頑張ろう!」になる。
 第二話が第三者からの視点で描かれていることを除けば、シンプルな三段型の構成だと思います。
{/netabare}

象徴物①電車:{netabare}
 電車が最初に登場するのは、第一話冒頭の踏切のシーンです。アカリが「来年も一緒に桜、見れるといいね」と言ったタイミングで、二人の間を電車が横切る。同じ状況が再現されているのが第三話の冒頭(とエンディング)です。タカキの「振り向けば」という展開から、また両者の間を電車が横切る。
 電車が輸送車に形を変えて現れるのが第二話です。輸送車は、タカキとカナエの前方を横切る。

 「タカキとアカリの『間』を横切る電車」と「タカキとカナエの『前方』を横切る輸送車」という違いがありますが、どちらも使われ方としては同じものです。
 道路というのは、作劇上は主人公の進行方向(未来)を意味しますから、そこを横切る電車や輸送車というのは、主人公の進行を邪魔するものという意味を持ちます。つまり、秒速における電車や輸送車というのは、「望む未来に対する阻害要因」として描かれているのです。各話のいずれもが残念な結末を迎えるのは、そのフラグとして阻害要因が象徴的に置かれていたからに他なりません。

 一応、「間」と「前方」という横切り方の違いにも触れておきます。
 第一話では、タカキとアカリの共感が描かれています。共感を得た者同士を引き裂くわけですから、「二人の間」を電車が横切ることになります。
 第二話では、タカキに告白したいカナエが描かれています。タカキとカナエは共感には至っておらず、共感に向けて関係を前進させたいカナエの願望があるのみです。ですから、その前進を遮るように「二人の前方」を輸送車が横切るのです。
 細かな違いはありますが、「望む未来に対する阻害要因」としては電車も輸送車も描かれ方は一緒です。
{/netabare}

象徴物②鳥(とロケット):{netabare}
 続いて、鳥について。まずは最初に鳥が登場するシーンの確認から。
 第一話でタカキの引っ越しが決まった後、タカキがアカリに会いに行く算段を付けているシーンがあります。タカキが路線図をなぞっているところに、アカリのセリフ「電車に乗って会いに行ける距離ではなくなってしまう…」が入ります。この後に鳥が初登場します。この鳥は、東京を出発し、夜空を経由して栃木まで到達します。
 この「路線図→電車はムリ→鳥」という流れから、電車と鳥が対比されていることが分かります。阻害要因である電車を越えて、空を飛んでいくものが鳥だということです。つまり、鳥は「飛んでいけたら」というタカキの願望(や逃避)を象徴するものとして描かれているのです。

 また、電車と鳥の関係から、「現実である地上」と「理想である空」の対比が成立します。ですが、秒速の構造はこれで終わりではありません。空の先には、宇宙が位置付けられています。
 第二話では、タカキの夢の世界が登場します。この夢の世界において、タカキとアカリが一緒に見ているのは、空ではなくその先にある宇宙です。この時点では、タカキとアカリは何年もの間連絡を取っていませんから、二人の乖離はほぼ決定的です。タカキの引っ越しによりさらに疎遠が拡大し、「理想である空」すらも一緒見られる状況ではなくなってしまったのです。だから、「理想である空」の先である「叶わぬ夢である宇宙」を見ている。

 では、「理想である空」を「叶わぬ夢である宇宙」に変えてしまった原因は何なのか? それが、タカキの引っ越しと引っ越し先にあったロケットです。タカキは、種子島に引っ越したことで電車の呪縛からは逃れました。ですが、そこは鳥では届かぬ距離だったのです。また、種子島には、新たな阻害要因である輸送車がありました。タカキに「叶わぬ夢である宇宙」を実感させたのは、この輸送車の中にあったロケットでした。これにより、タカキは孤独感を強めていきます。

※鳥についての補足
 この最初に登場する鳥はアカゲラだそうです。アカゲラについて、ウィキペディアにはこう書いてあります。
「日本では北海道に亜種エゾアカゲラが、本州、四国に亜種アカゲラが留鳥として周年生息する。四国での生息数はきわめて少ない。九州以南には分布しない。」
 東京や栃木には生息できるけど、九州の南方に位置する種子島には生息できない、と読めます。つまり、東京―栃木間の橋渡しは出来るけど、種子島―栃木間の橋渡しは出来ないのです。このことが「理想である空」でのつながりを断たせ、ロケットの登場と「叶わぬ夢である宇宙」を引き込んだ、ということなのでしょう。
 意味もなくアカゲラを選んだわけではない、と私は思います。
{/netabare}

 ここまでがいつも通りのレビューですが、個人的には前提やおまけくらいに考えています。ここから先は批判的な内容が続くのですが、批判に終始すると「ちゃんと見てないだろ!」という反論が起こりかねません。ですから、それを回避するために「この程度には見ていますよ」という線引きをしただけです。本題はここから。

ざっくりした話から:{netabare}
 秒速の感想を読むと、多数の「感動した派」と少数の「中身がない派」に大別されるように思います。私の中ではこの二つは背反するものではありませんから、個人的には「感動したけど中身がない派」を採っています。
 で、私が主張する中身の無さというのは、ストーリーの無さではありません。そもそも心情を描く作品では大したストーリーは必要ありませんし、秒速のストーリーは比較的まとまっていると私は思っています。中身がないのは、心象表現の方です。

 上述した象徴物には、根本的な違いがあります。
 電車というのは、ストーリー上の象徴物です。道路と関連させることで、この先の展開がどうなるのか、というストーリー展開を示唆する役割を負っています。
 一方で、鳥というのは、心象表現上の象徴物です。電車に阻害されたタカキがそれに対してどう思っているのか、という心情が乗っています。ロケットもこちらですね。

 結論から言うと、ストーリー上の象徴物である電車は機能していました。ですが、鳥とロケットは機能していません。正確に言うのなら、鳥を失敗したせいでロケットも機能しなかったのです。そのために、電車を使ったストーリーはまとまっているけど、心象表現が失敗している、になるのです。

 勘違いして欲しくないのですが、私は「心情がダメ」とは言っていません。「心象表現がダメ」です。
 心情というのは、「うれしい」のことです。心象表現とは、「うれしいことが分かるように表現すること」です。全く違う内容ですから、混同しないようにお願いします。作品の良し悪しを決定づけるのは、後者の方です。
 ここから進めていくのは、秒速の心情は分かるけど、その表現がお粗末だという話です。多方面から指摘するつもりではありますが、まずは象徴物を片付け、その後に独白と背景について述べます。

電車再び:{netabare}
 電車はこの作品ではかなり機能していると述べましたが、電車の使われ方に文句がないのか、というとあります。作品への評価ではなく、新海監督自体への評価を下げました。

 道路を使った演出というのは比較的定番のものではありますが、定番だからダメ!などというつもりはありません。
 そうではなくて、秒速の前の作品である「ほしのこえ」でも全く同じ使い方をしているからダメなのです。「ほしのこえ」においても、別れの前には電車を通過させています。「阻害要因を、同じ道路と電車を使って、二作品連続」というところに「またかよ」というガッカリ感を感じてしまいました。端的に言うと、新海監督の表現の幅の狭さを感じたということです。もう少しアレンジを加えるべきだったと思います。
{/netabare}

鳥再び:{netabare}
 鳥は登場回数が多すぎました。象徴物というのは要所で使えばいいのです。フラグで一回、締めで一回。これで十分に機能します。意味を徐々に限定したり別の視点を見せたりする場合にのみ、複数回使えばいいのです。
 電車演出は、第一話の「分かたれたタカキとアカリ」というフラグが、第二話の「同行するタカキとカナエ」に変化して、第三話でまた「分かたれたタカキとアカリ」で締める、という「フラグ→変化→締め」の流れがスムーズだったからこそ機能していたと言えるのです。
 一方で、鳥はあまり必要でないところでもバサバサと飛んでいました。初回の登場時には、「電車と鳥を対比させたいんだな」と素直に受け取れたのですが、その後の登場回数があまりにも多いために、最終的には鳥自体の持つ象徴性がほぼ霧散してしまいました。

 視聴者への説明の仕方も悪いです。第一話で登場した鳥がアカゲラである意味はあったと思います。その意味を継続させるためには、「東京―栃木間(第一話)は飛べる」ということと「種子島―栃木間(第二話)は飛べない」ということの違いをはっきり見せ続けなければなりません。
 視聴者は、第一話で登場した鳥を「アカゲラである」とはまず見抜けません。「九州以南では生息できない」なんて以ての外です。「第一話でアカゲラが飛び、第二話で別の鳥が飛んだ」とは解釈できず、「第一話でも第二話でも鳥が飛んだ」と解釈するのが精いっぱいだと思います。
 視聴者が見抜けないことを前提として、次善の策を打つべきでした。第二話では一切鳥を飛ばさないか、鳥を飛ばすのならきちんとカメラで抜いて、アカゲラとは違うことを分かるようにするか。ですが、実際には何らかの鳥が飛び、それがアカゲラかどうかを確認する術がありません。アカゲラの持つ象徴性を台無しにしています。視聴者への配慮に乏しく、挙句に象徴性を毀損しているのは、いかがなものかと思います。
{/netabare}

ロケット再び:{netabare}
 そして、鳥の扱いの悪さがロケットにも響いています。
①タカキとアカリが東京にいた頃は、「現実である地上」(=徒歩)でつながっている。
②アカリが栃木に引っ越してからは、「現実である地上」が電車に阻害されてしまい、鳥を介して「理想である空」でつながることになる。
③タカキが種子島に引っ越してからは、「理想である空」よりも更に離れてしまい、ロケットを介して「叶わぬ夢である宇宙」でしかつながれなくなってしまう。
 という流れですよね。①②が第一話で、③が第二話。この流れ、すなわち、「地上→空→宇宙」と「電車→鳥→ロケット」の構成(「対面→手紙→送れないメール」も関係しているのかもしれません)については文句はありませんし、私は良かったと思っています。
 でも、ですよ。ここまで整理をしてしまえば「なるほど!」と思うかもしれませんが、ここまで整理をするのが容易ではないのです。②の鳥の扱いが雑すぎるために、「①→②」で一旦切れてしまうのです。

 新海監督が想定していたのは、次のような構成だと思われます。
 「①→②→③」という流れを作った上で第二話を締める。第三話の冒頭で、第一話をリフレインさせる電車を入れて、もう一度①の「現実である地上」に戻す。でも、新たな①からは②→③と進行させずに、そのループを否定する。①と新たな①の進行先が異なることを見せることで、停滞が再出発へと変化をし、最後は笑顔で終わる。

 ですが、鳥が全編を通して登場してしまったために、同じく全話に登場する電車(と輸送車)とのリンクを強めてしまい、「タカキが①と②(現実と理想)の間で揺れ動いている」という印象を積み重ねてしまいました。そのために、③が浮いているように見える。

 ③までスムーズにつながないと、カナエの心情は補完できません。カナエは第二話のラストで「トウノ君は私を見ていないんだと気付いた」と言っています。これがカナエとタカキを分かつ決定要因ですね。なぜカナエがこう思ってしまったのかというと、タカキと一緒にロケットの発射を見た際に、タカキが「叶わぬ夢である宇宙」しか見ていないことに気付いてしまったから、ですよね。タカキが「現実である地上」を見ていないから、現実(地上)で一緒に歩くカナエは気持ちを伝える意味を見出せなくなってしまったのです。カナエの心情は多分に③に依存しています。

 ③を機能させるためには、鳥が電車とロケットをつなぐ単なるステップとして描かれなければなりません。あくまでもステップですから、鳥の主張が強くなりすぎてはダメなのです。にもかかわらず、バサバサと飛ばしてしまった。
 鳥は電車と違って、シチュエーションに縛られずに気軽に飛ばすことが出来ます。尺の都合か表現のつもりかは分かりませんが、だからと言って飛ばし過ぎて作品を毀損するのなら本末転倒だと思います。

 また、私は「①→②→③」の流れが機能していた、という意見を受け入れる気にはなりません。
 このレビューに先だって、ロケットに関してどのような解釈があるのかを調べてみましたが、そのどれもがタカキの独白を投影させた単独解釈でした。単独解釈自体がダメということはもちろんありませんが、単独解釈だけで終えてしまうと、「なぜ種子島なのか」「なぜ飛行機ではなくロケットなのか」「なぜあのタイミングで飛ばす必要があるのか」などの作品内における位置づけが欠落してしまいます。
 新海監督は、気まぐれで種子島に引っ越しをさせ、気まぐれでロケットを描き、気まぐれで第二話の終わりで飛ばしたわけではないはずです。もしそうだったのなら三流監督ですが、新海監督はそこまでアホな監督ではありません。
 種子島はロケットを宇宙へ飛ばすために必要な舞台であり、そこに電車がないことも理解していた。だから、電車とロケットに象徴性を持たせ、その両者の間を鳥でつないだのでしょう。ここから、「地上→空→宇宙」という構成でストーリーを作り上げたのだと思います。

 でも、この流れを視聴者には読み取ってもらえませんでした。鳥で失敗してしまったためにロケットへのつがなりを見せられず、ロケットが単独解釈ばかりになってしまったのだと思われます。
 監督がきちんと論理的に作って、それでも視聴者が読み取れないのなら、それは視聴者側の問題です。ですが、そもそも論理の構築に疑義があるのなら、それは監督側の問題だと思います。
{/netabare}

独白:{netabare}
 心情は、何かが起こった時に変化します。ぼーっと座っているときには心情の変化は起こらず、何らかのきっかけで心情が動く。このきっかけには、事故のような大きなものから会話のような小さなものまでを含みます。
 秒速というのは、このきっかけが極端に少ない作品です。事故もなければ、会話も少ない。そのため、心情の変化というものはほとんど描かれていません。だから悪い、というのではなくて、そういう特性を持っているということ。
 で、この変化の無さを埋めているのが、登場人物たちの独白です。

 私は、基本的には独白というものをほとんど評価していません。なぜなら、独白というのは心象表現ではなく心情そのものだからです。言葉の選び方がどうであれ、「電車が止まって悲しかった」と言わせてしまうと、「悲しいことが表現されている」のではなくて、「悲しい」なんです。
 登場人物が悲しんでいることを視聴者に分からせるためには、悲しいエピソードを用意したり、悲しんでいる姿を描いたりすればいいだけです。「友人が死んだ」「涙を流した」、これで悲しいことは十分に伝わります。ここに「友人が死んで悲しいのです」なんて独白を入れるのはバカバカしいとすら思います。
 第二話でのロケットを見送るタカキとカナエの心情は、ロケットさえ機能していれば独白がなくとも伝わります。タカキが「叶わぬ夢」を見て、カナエはそんなタカキを見てしまう。これで十分です。

 ですから、独白を多用する作品に対しては、「心情は表せてはいるが、心象表現はされていない」という判断をすることになります。一般の作品は、独白による心情の垂れ流しを避けるために、心象表現に力を入れているのです。でも、秒速は独白がなければ意味が伝わらない描写ばかりです。挙句に、秒速の独白は抑揚のない単調なセリフです。ここにも表現は見受けられません。
{/netabare}

背景:{netabare}
 背景による心象表現というのは、ほぼ主観に依拠します。夏は開放的、雨は憂鬱、夕暮れはノスタルジーなどが成立するのは、客観ではなく主観です。また、背景は説明するのが難しいために、セリフや象徴物ほど明確なメッセージを伝えることは出来ません。それにもかかわらず、背景表現は多くの作品で機能しています。なぜなのか?
 それは、背景表現が主観を越えて、監督側と視聴者側の共通観念として成立しているからだと思います。説明されなくても、雨を降らせれば視聴者は憂鬱だと分かってくれる。
 でも、新海監督は、この共通観念へのチャレンジを見せています。「ほしのこえ」でも「言の葉の庭」でも、晴れているときが憂鬱な現実で、雨が降っているときに希望ある理想を描いていました。私はこの姿勢を高く評価しています。

 ですが、秒速ではこのチャレンジ精神が見えにくい。雨に代わる候補としては桜がありますが、桜自体が「出会いと別れ」や「始まりと終わり」という両面性を持つために、共通観念を覆すのが難しい。また、鳥と同じく多頻度で登場するために、象徴物としての意味を限定するのも困難でした。鳥と同じ間違えを起こしています。

 もう一つ懸念を感じたことがあって、それは背景が綺麗だったこと。綺麗であり続けたこと。
 「あらしのよるに」という児童向け作品があります。この作品の背景は、野原での日常風景は淡い線で、生死のかかった雪山でのシーンは刺々しい線で描かれていました。これは心情ともリンクした「表現」であったと思います。
 CGの技術的なことは分かりませんが、秒速がゴースト(光源から出るキラキラした像)やフレア(画面をボヤっとさせる光)を多用するなど、光の描写に注力していたことは分かります。光と影の対比にも相当気を使っていたのも分かります。ですが、綺麗であり続けることは、美しさを描けた反面、単調さにもつながってしまったのではないかと感じました。
 単調であるということは、裏を返せば強調がないということです。単なるつなぎのシーンも山場もエンディングも、全てが同じように美しい。強調すべきシーンを引き立てるために、もう少しメリハリをつけた方が良かったと思います。
{/netabare}{/netabare}

おわりにかえて:{netabare}
 私は、「中身がない派」にも少々の懸念を感じていて、それは「中身がないことを積極的に説明してくれない」ということです。ですが、それは仕方のないことだとは承知しています。「ないこと」を証明するためには、「あるとはどういうことなのか」を列挙して、その全てに該当しないことを証明しなければなりません。いわゆる「悪魔の証明」と同じ構造ですから、ほぼ不可能な事柄です。「中身がない派」の苦労も分かるというものです。

 最後に、「なぜ感動してしまうのか」に対する見解を述べておきます。
 この作品は、「心情はあるけど、心象表現がない」「キャラクターはいるけど、個性がない」という骨子だけの状態だと思います。「枠線はあるけど、塗られてはいない」というぬり絵のようなものですね。
 作り手からの色指定が不十分なために、視聴者はどんどん自分の好きな色を塗っていってしまう。そして、自分の好きな色で仕上げてしまうから、「感動した!」となるのだと思います。そして、自分のぬり絵自慢になってしまう。
 「タカキはアカリを振り切っているのか」「振り切ったのならいつなのか」などに対する意見がまちまちなのは、「自分の作品」になっているからだと思います。宇宙の説明がヘタだったからこんなことになるのです。
 私は、感情的にも構造的にも作品を見ますから「感動したけど中身がない派」を採っていますけど、構造的に見れる人は「早く色を塗れよ」と感じたままに終わってしまう。だから「中身がない!」になるんだと思います。

 秒速がすべての表現を排除して、視聴者の主観に委ねた作品だったのなら、それはそれで評価の仕様もあるのですが、この作品は「やりたいこと」が透けて見えるし、それに「失敗したこと」まで伝わってしまう。新海監督は、まだまだ発展途上の監督だと思います。「言の葉の庭」では幾分改善したところもありますが、まだ及第点ではありません。ポスト宮崎駿を冠するのは、まだムリです。別に私は信者でもアンチでもないですから、頑張ってほしいとは思いますけどね。

 マンガや小説をオススメする声もありましたが、こればっかりは新海監督がかわいそうだと思いました。映画だけでは説明できてないって突きつけているようなものですからね。マンガや小説をオススメしている人ほどこの作品を称賛しているというのは、何とも皮肉なものだと感じました。{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 21

ラ ム ネ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

壁画と空白。

 初見から三年ほど経って、本作への感情の微熱もだいぶ冷めてきたので、全文改正をしてみました。前よりはいろいろ見えてきた、というのもあります。前回のレビューは底の方に隠しています(隠すのやめました、恥ずかしいし)。人は変遷を続けるのに、作品は変わらずそこにあるので、改めてみると、なんか大人になったなという気がします。初めて見たときは感情の拒絶反応が出ましたから。それはおいおい別題で書くとして、散文はここまで。…結局、散文的になったか…。


*監督の狙い。…構想の考察。

 新海誠監督は、自分の作品に一貫するテーマが「喪失」だと言っていますが、その「なくなった」という喪失の光景の前後には、「何かがあった」「なくなったのでまたつくっていこう(生きよう)」が用意されています。一話が、「何かがあった」。二話が「でも、なくなった」。三話が「…なくなったのでまたつくっていこう」と単純に三分割してみました。本作は話しが終わる毎に、次の話に見る側が心を引かれるようになっています。そうして映像にあやかった心が導かれるのは三話です、つまり結論は喪失の後にある心の回復、「秒速五センチメートル」は「回復」の物語です。
 主人公の貴樹は、何を喪失し、何を回復するのか。まず「明里との恋愛」は回復されません、回復されない、それなのに貴樹には救いがある、その点から見て、大切なところが恋愛だけではないことが見て取れます。恋愛は、「秒速」においては象徴的出来事であり、しかし大切な核ではない、それ”だけ”ではないんです。三話で会社を辞めた理由を、「かつての思いが失われていることに気がついて」と貴樹は独白しますが、失っているのは「恋」よりそれ以前にある「純粋さ」です。ただ恋を喪失するのではなく、純粋を喪失してその中で恋まで失うのです。
 年少に見られるような純粋の喪失については、詩で言うと谷川俊太郎の「かなしみ」とか、洋文で言えばカポーティの「遠い声遠い部屋」が私は思い出されます。カポーティについてですが、彼の著作本が劇中に意味ありげにわざわざ描写されています。本作三話の「山崎まさよし+パラパラ」のなかで、高校時代?の明里が駅のプラットフォームで持っているのですが、文庫版の「草と竪琴」という本です。「草の竪琴」は「遠い声遠い部屋」から続く二作目であり、少年から青年への移行期にある主人公の不安を自伝的に活写したものです。監督は、これをオマージュしようとしたのではないか、と考えています。つまり、移行期に失われた純粋の欠乏感と、その回復を。
 一話の各所に、年少期によく見られるような純粋さを表すシーンがあります。たとえば導入にある「桜の花の落ちるスピードってさ」「ひと晩で三十億年分読んじゃった」「アノマロカリス!」などです。それが純粋さの記憶として三話のラストあたりで回帰します。
 かつての明里との恋は貴樹にとって、世俗を離れた、「あの頃の純粋さ」を象徴的に示す出来事でした。あくまで「明里という少女の記憶」=「純粋の象徴」なのです。
 三話で貴樹が、恋人と別れ(それをきっかけに?)、人生を自覚し、過去の「純粋」と対照し、その喪失に気づき、今ある退廃した生活を捨て、仕事を辞め、新生活をスタートさせる。自室での仕事の合間に、 桜を見に過去の思い出の道を散策し(記憶の逍遥)、そのときにこそ「純粋さの象徴」である「明里」とすれ違う(向こうも振り向きかけるわけだから当人とする)。でも彼女は「少女」ではなく「大人」になっていて、時間は経ってしまっている(桜並木道沿いの公園の木々が切られたように、…貴樹はここでも微笑む)。・・・一話で原体験、二話で過去への執着と停滞、三話で現実を容認して回復、貴樹の微笑みは現実容認の表現になります。
 微笑みの意味が、恋愛にあるとすれば、それは皮肉的で、人生はうまく行かないという慰めになるかもしれないが、監督の狙いはそうじゃありません。
それが私の見た流れです。彼女がそこに”いるかいないか”は、救済とは何の関係もないのです。そもそも、貴樹はもう自らの力で救済されてしまっていて(自立的救済)、彼女が現れることで救済になるなんてことはなく(依存的救済)、すでに良い思い出、懐旧の念、延長があろうとなかろうと、よいわけです。自分は自分、彼女は彼女、「純粋さの象徴の”今”」に出会えた、それだけで奇跡だ、そして彼女は彼女の人生を生きている、自分も生きねば、それでいいわけです。
 純粋さについては「花とアリス殺人事件」でも少しだけ書きました。
 以上が、構想と考えます。

    *   *

 構想を見てきました。それには感動します。しかし、この監督の構想(イメージ)に視聴者はしっかりと導かれているのか。難しいところです。それは監督が伝えきれてないのか、観客が読み切れてないのか、どっちなのか。
 跳んだら着地しなくてはなりません。同じように、物語に飛び込んだら、どこかまともなところに着地させられ、物語の幕も閉じられます。「いつもの現実」飛び込む→幻想体験→着地「ちがう現実」、というのが流れです。児童文学や宮崎アニメにはその構造が見やすいです。そういう風に、芸術は「作品の自己化」を行います。影響を与えるのです。
 「秒速」での監督の狙いは、「執着の開放、純粋さの回復→再出発(生きよう)」でした。狙いがその通り伝われば、「作品の自己化」によって、構想が観客に宿る、はずでした。
 しかし現実そうはなっていないのです。「内容がある/内容がない」「感動する/感動しない」と感想は二極化しています。私は、「鬱派(感動した)」少数→「称揚派(感動した)」多数→「けだるい派(内容ない)」少数→現在(感動するけど内容ない)と、本作への感想が変わっています。…そしてどの派にも、多くは監督の狙った通りの「作品の自己化」が内在することなく、多分に「自己の作品化」があるばかりです。
 押し広げて見ていきます。


*鬱派と称揚派とけだるい派を経て。

 ほぼ私の体験談です。初見で感情的な拒絶反応が出ました。三年か二年前のことです。思春期で何かを実行する勇気を挫いてしまった人が、哲学や文学的なところに根差す光景はよくよく見られますが、芸術や学問の幻想体験による「作品の自己化」によって、気力を回復し、勇気を回復しようとする逃避族の意識的試みです。ですから、芸術家には現実逃れをする病みっぽいところがあるわけです。要するに、はじめは鬱屈派でした。私はてっきり、これは「恋愛の回復」の物語で、すなわち結びつきハッピーエンドだと勘違いし、やってきた意味不明なバットエンド(なんか微笑んで去っちゃうし…) によって、宙にあった妄想を地上の現実まで突き落とされた、という流れだったと思います。「純粋の回復」という観点から見ると、微笑みが快いものに見えるのですが、この場合、貴樹の微笑みが人生への皮肉に見えてしまいました。全身が鬱的にだるくなり、細胞が重い砂のように心をひきずります。それこそ、自立や回復というお話なのに、より落されたという残念な話です。
 結論…何かにもたれようとする依存的な人格が、不条理な現実を逃れてアニメや文学といった虚構によって自らを満たそうとし(恒常性の補完)、貴樹のような純粋回帰(自分に立ち返る!)を経験していなかったので、願望の強さも手伝ってか、「秒速」を「純粋回復」ではなく「恋愛回復」である、そうでないと救われない!と思いたがえ、「踏切」にて地上に叩き落された。以上が、鬱派の精神分析です。
 それから、大人な人に参考になるような意見を求め、「明里は自分の人生を生き、それを察した貴樹が微笑む」という意見によって、「貴樹の微笑み」への理解が生まれ、鬱派から称揚派に転身することになります。美しい恋のアニメ、と感動して称賛するのです。私は経験測による共感ではなく、理解による共感をしました。理解した時点で、すでに作品は私に影響していた、内在化していたと言えます(作品の自己化)。監督の狙い通りの内在化、作品の自己化とはちょっと違いますが。監督の狙いは「自分に立ち返って前を向こう(再出発)」でした。
 やがて私に時間の経過によって「内在化された作品の(恋物語としての)印象」に慣れが進行します。飽き始めるのです。感情の微熱も冷めて来て、冷静になります。すると、感情を分離されたので、理性的に見られ始めました。そこで、「ん?」と気が付きます。全体がとても曖昧に見えはじめたのです。考えてみれば、なんでこうなのか、よくわからない部分が多い。ちゃんと作られてないんじゃないか?と感じ始めたのです。そうして見るのも嫌になってきました。こうして、けだるい派に属したわけです。けだるい派は感情を分離できる理性的な性格の人たちです。三通り体験しました。
 願いを裏切られた鬱派、恋愛喪失(誤)や純粋回帰(正)に感動した称揚派、冷めたけだるい派、それらを経てわかったのが「秒速は恋物語だ」と思っている自分の勘違いです。ただを非情な現実を突きつけるものではないのです。‥‥確認すると、純粋さを喪失して恋まで失ったが、いま純粋さを回復して、すると恋の相手が現れ、でも時間までは回復しなかった、それでもいい、歩いていこう‥‥そういう構想だと気づきました。ハッピーエンドを予想した「恋の回復」という内在化は、恋より下位にある「純粋さの回復」として新たに再内在化したのです。つまり、恋としてはハッピーエンドでないが、純粋さとしてはハッピーエンドだ、だから貴樹の微笑みは「前を向こう」だということです。


*余白と空白。

 本作には多くの「うやむや」があるように思えます。曖昧さ、空白とも呼べます。それが監督の意図的に作られたものである、つまり空白ではなく余白であるなら納得できるのですが、どうも余白でもないのです。緻密な表現がなされていると観客はスクリーンに放心します。宮崎アニメなどは、感情的にそうなります。入りこんでしまえるのです。しかし、構造やその表現に抜け目がある、作品を流れる感情の吹き溜まり的な、空白、曖昧さができると、そこに観客は、自らを投影します。表現があると放心し、表現がないと投影して、幻想の現実感を補うのです。物語の整合性、統一性を保持しようとする試みです。文学などでも、言及しないことによって、読者に主観的な想像をさせて、余韻を生む手法がありますが、それにたとえられます。余白と放心、空白と投影の営みは、そのすべてが「自己の作品化」に該当します。
 「秒速」のそれ(一見曖昧に思えてならないところ)は、監督の意識的な余白(技巧によるもの)なのか無意識的な空白(技巧によらないもの)なのか。やはり後者です。ただ、「空白」ではなく、語感としては「うやむや」に近いと思います。
 余白にも空白にも観客は投影する、描かれないものを察して補おうとします。しかし、余白は表現の技巧であり、生まれさせたもの、空白(うやむや)は、生まれてしまったデタラメです。詰まるところ、余白には感情移入し、空白には自己投影するのです。余白には物語の前提がありますが、空白は前提がありません、突発的なもので、ただの作り手の失敗です。前提が用意されていれば、余白があっても、観客は物語の上でその描かれない部分を察することができます。しかし、空白には前提が用意されていないので、観客は主観的に、時に都合的解釈によって、作品に個人的な上書き、色塗りをしてしまいます。
 たとえば、ラストの踏切シーンで、明里が去ってしまうことについて、明里ばかりに共感のまなざしを向ける人がいますが、それはつまり「明里は婚約したのだし自らの幸せを守ろうとして立ち去った、過去の恋より今の愛が大切なのだ」と考えることです。しかしそれは、たしかに真相に近いのかも知れませんが、倦怠期の夫婦が自己肯定するための解釈にも思えます(アイロニカルなユーモア!笑)。あと例えば、ダメな「慰め」になるパターンなどもありますか。
 エヴァは「自己啓発セミナー」と呼ばれますが(大塚英志)、語呂合わせゲームをしてみれば、秒速は「自己投影アルバム」です。
 監督の狙い?であるラストシーンの"希望的着地"に導くには、観客に"希望的観測"を与えるだけの体験をさせなければなりません。体験されるようなつくりになっているのか、それとも物語を読めない視聴者がにぶいのか、それを言論するのに作品構造の欠損を列挙しなくちゃならないわけだ。ああ。なるほど。んー。
 とにかくここで留めておきたいのは、作品構想が「作品の自己化(純粋回帰!)」を目指しているのに、視聴者の多くは「自己の作品化(例、恋愛喪失)」に導いてしまっている。オタクだろうがなかろうが、現実的な人格だろうがなかろうが関係なく、勘違いする人が多いわけです。それも簡潔な、とてもシンプルな結論なのに。その失敗の原因が「うやむや」にあるのではないかということです。


    *    *

>纏め。半分自分用メモで、機会あれば洗錬します。このレビュー、自分の勉強用として
も書いています。その垂れ流しです。
放心=「作品の自己化」→緻密な構想表現 投影=「自己の作品化」→漠然な構想表現。
・秒速は「作品の自己化」を目指した作品であるのに、その多くは「自己の作品化」になっている(のではないか?)。
・・鬱派→人間性未熟(作品構想にある感情の未経験者)→物語を「純粋の回復」(自立的要素)ではなく「恋愛の回復」と勘違い→(明里がそこにいてほしい!)依存的救済を求める(自己投影)→願望に裏切られて鬱にさいなまれる。
・・称揚派→比較的人間性あり(作品構想にある感情の経験者)→構想感情で鑑賞し、構想表現は無視、または自己投影して穴埋め。
・・けだるい派→理性の人(指揮者ムジクスと演奏者カントルの論理で言う前者)→構想表現を鑑賞、構想感情は踏まえても興味なし。或いは、監督の構想に飽きた。「描くほどのことか?」。
ったくなにを書いているんだか。


*構想と表現の上滑り。
 本作は構想が表現を上滑りしている空回りしたものです。作品に流れる感情と、それを支える比喩表現、構造、その組み合わせ、統一性、整合性、それらに長けていて有名なのが宮崎アニメです。「千と千尋の神隠し」が巧みだと思います、だから子どもにも(鋭い感性に)人気が高い。まず構想があり、それの表し方がある。物事は、言葉以前のところにあるから、言葉以前のところで言い表さないと鑑賞側に伝えきれない。感情も言葉以前にある。感情は抽象的、悲しいときに「悲しい」とは言わない。だから、比喩で表現する。文学は文字によって、修飾的な表現になる。映像の比喩は、より具体化が可能。比喩の現象化、物体化されたものが、抽象ではなく(二次元的)、構想の象徴表現(三次元)、である。

・各話の構造。…一時間の物語を三分するのは、構想的に悪かった(ぼやける)。
「一話」…純粋がある、明里に会える(秒速5センチ、身近)、桜の朝、田園。
「二話」…純粋がなくなっていく、明里会えない(時速5キロ、乖離)、黄昏、離島。
「三話前半」‥純粋喪失、会うことを忘れた(1000回メールをして1センチ、喪失)、夜、都市。
「三話後半」‥気づいて純粋回復、明里会えた(秒速5センチ、容認)、桜の朝。
電車(二人を隔てるもの、結びつけるもの)、種子島(電車でいけない、孤独感、隔離された)、ロケット、鳥(?)、弓道(届かない思いの表現) 、ロケット輸送車 (二人を遮るもの)、
二話の海岸に二人がいて朝日を見ている幻想(願望?)、その朝日を的に見立てて弓を放った(?)、ロケットは、もう思いが届かないという意味での宇宙? 三話の「山崎まさよし+パラパラ」は簡略化、要約?あんなのができるのはストーリー構成が甘いからでは?
 色々ありますけど、安易だと思えてしまいます。構想と表現、感情と構造は、一体物として機能します。しかし、目的がわかっているのに、手段がわからないような、構想が率直すぎて、表現が安易である、安易であるのに、目的の手段・構想の表現として機能しない。機能してないから、突発的に不可解的に象徴表現が表面に出てしまう。構想を描くはずの表現が、構想の邪魔をしている、邪魔というか、単にわかりづらい。それに、一時間の物語を三話分割して、「ある」「ない」「もどる」と続き、それほど魅せる劇もなく、やはり構想は率直で、これはしっかりと放心させてほしい作品であるのに、曖昧さが隠せない、不足感が見え見えてしまう。残念な点です。「描くほどのことか?」という、けだるい派もわかります。
 しかしハッピーエンドを掲げずに、前向きな姿勢を描き、それを観客に体験させようとするのは、とても気に入っている構想です。自分に立ち返れない人が多い世の中でこそ機能する、世代的(なのか?)作品ではありますが。


*監督の実在推察。

 監督は作品について「バンドエイドみたいなものでいい」と言われていましたが、要するに「慰めとしての作品」、虚構による現実の欠乏感の補償、観客の自慰に使われていい、ということでしょう?うーん。それを映画監督が言ってしまっていいのだろうか。いやーまあそういう使われ方もあり?酒や鎮痛剤と同じ?
 なぜ、なんども同じようなテーマ、パターンがなされるのだろう。人に見せるよりも自分が見たいものが優先されるのか。一貫されるテーマと言われる「喪失」にしか、深い原体験を見出せなかったのか。しかも喪失というのは、とても世代的で、文学的だ。歴史的で、哲学的なのではない。だから一時代の流行に過ぎない。いや、もしや、私の評価基準が高すぎるのかも知れない。
 最新作「君の名は」の予告を見て思いましたが、「またか」という感じで、表現が変わらないので、「飽き」「けだるさ」を感じてしまいました。見て見ないとわかりませんが、過去作品の前提を以てしても未だうきうきしているのは、性的退行世代の願望を抱えた人なのでは。ここまで批判する権限は私にあるのか?ごめんなさい。
 表現が狭い、狭く、深めていく。深めるので普遍性には構想が触れる。でも、やはり狭いことに変わりはないのです。それが、新海監督が「世代的」であるという理由です。このままでは、ただの流行に過ぎません。
 綺麗な壁画、それは監督の作品が二次元的であることの表れではないでしょうか。そういう意味で、小説の方が読みやすかった。いつか、三次元の奥ゆかしい広々とした作品を期待します。ああ、またこんな終わり方に…。そんなことをつぶやく私は確信犯か?失礼しました。失礼しましたと言いながらデリートしないのだから、確信犯確定だ。許してくれるな。眠いぞちくしょう。2016/05/07

2013/10/3「結局、誰とでも一生同じ場所で生きることは叶わないのだ。人は、こうやって喪失に慣れなくてはいけないのである。」二度目の投稿。→称揚派の時。サンキュー23。
2016/05/07「壁画と空白」改正。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 33
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

究極の未練(全部書換

一回目見た時がかなり前でうろ覚えでしかなかったので修正。
それとあれ?こんなアニメだっけ?とまさかこんなに感覚が変わるとは思わなかった…
いや寧ろ前の評価で合っていたのかもしれないようなうーん。


まさにこのアニメにぴったりな言葉は究極の未練。
1話2話3話と年月が飛んでいる分あれこれ妄想の余地がある分ずるい。
色々な解釈が取れるのではなかろうか?


※見る人によっては恐らく嫌なアニメになりかねないと思われます。ネガティブ思考で恋多き人は見ない方がいいかも?
逆じポジティブで恋多き人にはお勧めかも?うーん人に勧めるには実に難しい。

っがわかった!気付いた!これを見て欲しい人はあれだ。
別れたばかりの恋人。別れたばかりの夫婦。別れてから、失っからこそ初めてわかる大切さ。ここですよここ!そういう事ですね。こういう人たちへ是非ともお勧めしたいです。
過去は取り戻せないんですよ!今しかない頑張れ!
幸せな未来を手に入れる為に今だけ我慢すればいいんだそうだがんばってくれーって事で後は皆様にお任せします。


感想
{netabare}今と昔どっちが良いのだろう?(駄文感想
なんかもやもやしてた思いがあるのは今の社会とこういう携帯もネットも無い時代。
果たしてどちらがイイ時代なのだろうか?
昔のこういう時代では手紙という手段か家電位でしか連絡が取り合えなかったであろう。
俺の世代はこのぎりぎりの境目位だったかな。大体物語位とそんな変わらなかったような気がする。
小さい頃は手紙程度だったがいつ頃だったか携帯やPHSが普及し始めていたっけ。
こうやって離れ離れになってしまった関係を維持するには今の時代のほうがいいのだろう。
しかしこれ裏を返せば浮気し放題でもあるんだよね。
相手側の情報が全然わからないしいつ何処にいるかもわからない。
連絡取ろうにも取りようがない。

が、現代の社会だとそうもいかないわけで。
いつだって連絡の取れるものがあるのだから。
何かやましいことが無ければいつだって連絡が取れるしってもまぁ仕事中じゃあれだけど。
何処だって出会える時代でもある。
離れていても心はつながっていることは昔よりは簡単だ。
電車が止まっても連絡が取れるし、心のすれ違いも昔よりは和らぐだろう。
しかしそこには罠があり、昔はなかなか会えなかったり連絡が取れない分長々と綴って考えて考えての日々の出来事や思いを深く書いて伝え合える。まぁ文章力の問題もあるが…
今は簡単にいつでもメールが出来ていつでも話せる事が出来てしまう分内容は薄っぺらくなっていく。
「おはよう」「おはよ」
「今何してんの?」「カラオケ」
「私のこと好き?」「好き」
「じゃ誰と行ってるの?」「友達ー」
「男?女?」「どっちでもいいだろー」
「私のこと嫌いなの?」「なんでそうなるんだよ」
まぁ大体この辺から喧嘩だよね。
俺は携帯を初めて持った頃はこんな感じだった。
いつしか電話ばっかしか使わなくなったが。
メールだとなんかしらの思いが、伝わらないだのちょっとした事ですれ違いが起きてくる。
電話だってそうだ。いつだって話せるけどそれは相手の顔を見て話せない分信用度は落ち不安になりすれ違いや勘違いが発生する。
人間関係も薄っぺらくなってくる。


今の時代ではさらに出会いのツールが山のようにある。最近の流行りはLINEだったりするわけだけど。
ネットで言えばスカイプだのメッセンジャーだの出会いのツールは沢山ある。
SNSやブログ。ソーシャルゲームやオンラインゲーム。
出会い系ツールなんて要らない位に出会いの場は無限に広がっているのだ。
その分こっちはこっちで浮気もしやすいし出会いも増えている。
浮気の点ではそうそう変わらないのかもしれないな。
いやまだ連絡取れるだけましか?うーんでも幾らでも偽装は可能だけどまぁバレやすい時代ではあるか。
しかしこれだけ出会いが増えてしまうと今度結婚した時が怖い。
結婚相手が沢山の人といつでも何処でも繋がることが出来てしまうわけで。
結婚には不向きな時代かもしれない。いや彼女にしたっていい男が欲しいと幾らでも探し放題なわけで。
もうこうなってくると人間関係すら薄っぺらくなってくる。無縁社会?近所づきあいも無い?もうさぁ今の彼氏や彼女と駄目なら他の子と付き合えばいーじゃーんってのが当たり前でしょ?知らんけどw少なくとも俺らの時はそっちのが多数派だった。良い男見つける為にキープ君いたって悪く無いでしょ?みたいな。
これ程希薄な人間関係があっていいのだろうか?
友人関係より恋人関係の方が下になってないか?
本当にそれでいいのだろうか?軽い付き合いでいいのか?
俺はリスクを考えたら明らかにおかしい社会だと思う。
男が下に見られている社会なんじゃなかろうか…
処女だと恥ずかしいって思っちゃう時代なんでしょ?
付き合うのは結婚したいが為じゃなく良い男見つける為なんでしょ?
別に間違ってるとは言わないが信用出来ないな。
好きな男とやるんでしょ?結婚したい男とするわけじゃないんでしょ?
結婚相手にはならないよね。
料理も出来なければ火事炊事も出来ないんじゃどうにもならない。
果たしてこれで男に結婚するメリットがあるのが甚だ疑問だ。
そうじゃない女性へは申し訳ありません。別に女性を叩いているわけではないのであしからず。


うーん。どっちの方がメリットあるのかなぁ…
なんだかわからないけど昔の方がいいような気がしてくる不思議。
ただの懐古厨なのかもしれない。
結論…は出ないw駄目だこりゃw書いてみて頭のなかが整理できるかと思ったけど酔っぱらいは駄目でしたとさ。
そのうちまた考えてみようかな。そんな不毛な思考を。ずっと昔から悩むこの考えをいつかスッキリさせたいな。


絶対に未練が残るタイプと自分のことを推察していたので未練が残らないように絶対に別れた女との思い出は、全て写真から何から整理するタイプで意図的に思い出す事もしないようにしてた。
いつしか自動的に思い出すこともなくなり誰に過去の女の事を聞かれても話さなくなっていた。
昔は自慢ばっかしていたが…
そのせいで忘れっぽくてもう思い出そうとしても逆に思い出せなくなり、あぁなんかあったような位でしか思い出せない事ばっかだったりしていたが、映画や青春物見てるとふぅっと思い出す時がある。もう見ている物語なんかそっちのけであぁこんな事あったっけとか…
ってかこんなおっさんになってから近頃やたら思い出すようになってきたのは歳のせいだろうか?
寧ろ昔の傷が癒えたからこそ思い出すようになったのかもしれない。

ただ、恋をした事のある人ならば誰しもが経験した事のある思い。
昔付き合っていた人との離れていく思いや付き合っている時の感覚。
会わない遭えない人間程遠くなっていき気持ちが薄くなってしまうんだよね。
自然と気持ちが離れていってしまう。
個人的に1年連絡しない人間は携帯整理してたな。仕事とかは関係ないが。

そして気持ちが離れたり会えなくなってしまうと新しい環境で新しい出会いが始まってしまう。
人間とは視野の狭い生き物である事を痛感させられてしまう。
実に狭い。
自分の周りだけが生きている世界で、自分がいるという事の認識は周りの人間がいる事で自分がいると実感出来る。
常に自分と一緒にいてくれる人だけが自分という認識をさせてくれる。
「とうのくん、これ以上私に優しくしないで」
っと言った瞬間ミサイルは打ち上がった。これはまさに恋心の爆発を暗喩しているのではなかろうか?
そしてケリがついた瞬間だったのではなかろうか?
ってかここで2話と3話の間に何が合ったかわからないのがまた色々想像させる所でもある。
実にズルい。

かなえは寝とる気は無かったから、好きだったからこそ身を引いたのではなかろうか?

まぁ最後は本当に未練の塊みたいなもんだよね。
このアニメは人の分だけ色々な解釈が出来る面白いアニメでもあると思う。
あんな恋をしたっけ。こんな恋をしたっけ。
そう、あの時あの場所でこうしていたらきっと人生変わっていたのでは無かろうか?
今頃何が起きていたのだろう?そんな思いを思い出を巡らせれば巡らせるほど辛いことはない。
これ程自分が惨めになるアニメも無い。
いやいい思い出もきっとあるだろうが俺は基本ネガティブだしもう何思い出しても嫌な思い出ばっかしか出ない。
なんだろう映画のアルマゲドンの最後のような走馬灯のような感覚で涙がこみ上げてくる。
共感出来るような事がある人ほど、恋多き人ほど想像力の高い人程きっとこみ上げてくるものはあると思う。
しかし俺みたいに思い出を封印している人もいるだろう。そんな人には泣けないかもしれないが。
そして最後の思わせっぷりな踏切でのすれ違い。
実に切ない物語。

ここからの妄想の余地を残してる所も実にズルい。
例えば不倫関係になってしまう√。
はたまた結婚が破談になり踏切でまた出会ってしまった二人からの新しい始まり√。
踏切でお互いがやっぱりと走り寄ってからまた連絡先を交換してしまう未来。

しかしこの中で唯一許せるのはこのまますれ違う事だろう。
人の女や男を寝とるような行為だけは本当にしてほしくない。
なので終わり方としては最高なのではなかろうか?

見てよかったかと言うとハッキリ言って見なくて良かった。好きか嫌いかで言えば大嫌いだ。
何故なら思い出したくない過去ばかり思い出してしまったからである。
良い思い出も嫌な思い出も今となってはどっちでもそんなに変わらないが、本当に青春の頃の思い出なんて思い出して良い事なんて無い。未練だけが募るだけだ。そんな未練が募ってしまって元カノの家にでも押しかける奴が現れたらならその子を不幸にするような自体だって発生してしまうかもしれない。
あまりその点では評価されて欲しくない作品です。
え?結婚?してません。結婚しててもこういうのだけは絶対に見たくないし彼氏彼女がいても絶対見たくない。過去の人間思い出して未練が募ってしまったらどうすんだよ。辛いだけだろ。っと言いつつ涙がジワジワ出ちゃいました。
やっぱ見なきゃよかった…


未練が募ってもその過去の思い出をバネに成長しろ?いやいや人間誰しもそんなに強い人間ではないのですよ…
恋愛すればする程すっかり凹んで恋愛なんてする気なくなっちゃいましたよ。


タイトルの秒速5センチメートルは何を表すか?
別れるまでのスピードですよ。いやいや冗談です。
個人的な解釈としては秒速5センチメートルでさくらの花びらが落ちるスピードだけれども、人と人との距離感なんじゃないかな?お互いが丁度いい距離感とも置き換えられるのではなかろうか?監督の意図はどうあれ勝手にこう解釈しました。


しかしこれだけ人の心を揺さぶって感動させてくれるアニメも無いので評価は高めです。ってかベクトルが違う意味で実に素晴らしい作品である事は間違いないが、二度と見ないようにするためにも感想を記しておきたいと思う。{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 39

87.1 5 2007年度アニメランキング5位
ひぐらしのなく頃に解(TVアニメ動画)

2007年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (2731)
12682人が棚に入れました
昭和58年の夏、都会から遠く離れた鹿骨(ししぼね)市にある寒村・雛見沢の夕暮れ時にはひぐらしの合唱が木霊していた。
圭一達いつもの部活メンバーは、他愛のない日常を過ごしていた。ただ、その平穏な日常を一変させるあの日が近づいて来ていた。
毎年6月に行われる祭「綿流し」。過去4年続く、祭りの日に繰り返される惨劇…。はたして、惨劇は今年も繰り返されるのだろうか?それとも…。

声優・キャラクター
保志総一朗、中原麻衣、ゆきのさつき、かないみか、田村ゆかり、堀江由衣、茶風林、大川透、伊藤美紀、関俊彦、折笠富美子
ネタバレ

生来必殺 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

59049分の1の真実 「ラピュタの円卓」頂に旗は靡く

本作(解答編)を視聴する際のお約束事。
まずは前作(出題編)を見やがれ!なのです。。。

前作に比べて作画が飛躍的に向上しかなり見やすくなったのには大いに満足。
音楽も前作ほどのインパクトはないものの洗練されており、
ひぐらし的世界観を見事に表現できている。
最初は若干抵抗があったキャラと声優に関しても、前作終盤頃には違和感が薄れ
逆に愛着が沸くまでになり、むしろ好印象と言える。

本作の最大のネックは物語の解釈、評価という点に尽きるだろう。
本作には一般的な意味で言うところの戦闘シーンがあるわけだが
(ファンタジー作品として考えたら、出題編の第1話から戦闘は既に始まっていた)
そこにはどのような意味合いが込められていたか?
そこの解釈をめぐって評価は大きく分かれるようである。

第一印象では多くの人が感じたと同様に「例の戦闘シーン」には
ある種の違和感を覚えたのだが、前作からの内容等々もう一度よく考え直してみたら
概ね問題なしという結論に至った。

ポイントは「ひぐらし」がアドベンチャーゲーム的世界観、
AVG的要素を内容に含んでいるということ。
もう一つは、本作はSFとは謂わば対極にあるようなファンタジー作品の要素を持つということ。

今までの流れからどうしてこういう結末になったか?
それこそが最大の問題であり、本作の一番の見所であると言えるのかもしれない。
極秘ファイル「34号文書」の全貌解明とともに事態は
疾風怒濤の大波乱、ラストステージに進撃開始。
答えはそこにある!なのです
 
 無限分岐の暗の精 紡がるる者共の 意識薄れる程までに サハラの荒野の奥行きか?
 漆黒の マクロの両翼羽ばたかせ 黄泉の果てまで届く距離 永久なりし拡散連ぬ
 それに立ち向く者共の 思いは螺旋の求心直下 コスモの焦点 集いけり

そして今、彼等の(因果を繋ぎ遭わせる)サイは投げられた!
いや「カードは配られた!」と言うべきか?


以下は感想などをタラタラと・・・
・時空に浮かぶ伝説の村のルーツを辿る道
{netabare}
「ひぐらしのなく頃に」のストーリーについては、何処かで聞いたような話だと直観し
記憶を辿ってみたところ、思いついたのが「杉沢村伝説」という名の都市伝説。
「一人の村人が突然発狂し、村民全員を殺して自らも命を絶つ」という内容のものだ。

その都市伝説のモトネタは何か?調べてみたところ
1938年(昭和13年)に岡山県で発生した「津山事件」がそれに該当し、
1913年(大正2年)にドイツで起こった「ワグナー事件」
1926年(大正15年)に千葉県香取郡久賀村で発生した「鬼熊事件」とも
関係があるように思えた。

3つの事件に共通するのは、大量殺戮と被疑者の人格の極端なまでの二面性。
普段は大人しく人当たりが良かったり、思いやりがあるようにも見える人物が、
ある機を境に突如「殺人鬼」と化し犯行に及ぶという衝撃。
「ひぐらし」において描かれていた「鬼の形相」は、
このような殺人鬼の残虐性を象徴しているようでもあり
「鬼熊事件」で犯行の動機となった恋愛と裏切りの騒動は、竜宮レナと彼女の父親の
家庭問題に纏わるエピソードに何処か似ているところある。
怒りで我を忘れたレナは、(洋画「ランボー」の主人公にも似た)
「鬼熊」の姿を想起させる。
更に「鬼熊事件」では村人が被疑者 熊次郎=通称「鬼熊」を警察の追跡から匿うという
まさに「鬼隠し」そのものの事態が発生するのである。
とりわけ「ワグナー事件」で印象的なのは被疑者の犯行の動機が
事実無根の妄想、「疑心暗鬼」によるところが大きいことからして
「ひぐらし」の物語と「ワグナー事件」が全然無関係と考えることは
まったくもって無理だとさえ思えるてくる。
「津山事件」ではこの疑心暗鬼は、被疑者の祖母が被疑者に対して抱くものとなり
(被疑者による病のための治療薬投与を毒薬と錯覚してしまう)
被疑者を追い詰め、結果被疑者の世界からの孤立感を更に深めてしまうこととなる。
また、ひぐらし解のEDソング「対象a」の歌詞「あなたの亡骸に土をかける」などは
「津山事件」被疑者の「遺書」の内容を受けたもののような気がしてならない。

3人の被疑者には何か似たような悲しみを感じる。
ささやかな幸せを願いつつもそれが叶わず、成す術もなく地の底まで転がり落ちていった
鷹野三四と何処か似た悲しみを。
どん底の地獄まで落ち果てたら、もはや人間としての精神状態を維持するのが不可能となり
世界と世界を生み出したものと世界を構成するありとあらゆるものを否定、拒絶し
呪うしかないのかもしれない。
いや、「遺書」を読んでもらいたい相手や未練が残る相手もいるにはいるのだが、
落ちるとこまで落ちたら、今更取り返しようがなく、自害を最終局面とする
オールリセットという最悪の選択の道を行くしかないのかもしれない・・・
{/netabare}
・フラッグファイターは阿修羅を超えて変革を促す
{netabare}
ハズレ2+アタリ1=計3の当たり率3分の1のくじ引きで、10回連続で当たりを引く確率は
(もしも計算が間違っていなければ)59049分の1
ハズレ1+アタリ1=計2の当たり率2分の1のくじ引きで、10回連続で当たりを引く確率は1024分の1
あらゆるくじの組み合わせの中ですべて当たりのパターンは一つしかないのである。

つまりAVGとは選択により並行世界の経路が無数に枝分かれしていく奥ゆきのある広がりの
展開をするのだが、そのゲームですべて当たりの選択肢を引かなければ、ハッピーエンドに辿り
つけないとしたら、確率論的に考えてもそれはある種の「奇跡」と言える。
(そもそも59049とは本作の内容とは全く無関係な数字であり、
要するに「奇跡」は希少であると言いたいだけだったり・・・)
ちなみに、最後のシーンで梨花が幼い頃の三四に選ばせたのは「デパート」か「友達の家」か
の2択だったが、圭一がゲームの景品としてゲットしたぬいぐるみは、
魅音かレナの何れかにあげるという2択ではなく、沙都子や梨花という4択以上の
選択肢があったという可能性も否定できない。

「ハッピーフラグ」の立つ経路以外はすべてバッドエンドに繋がるとするとゲームが構成する
総体としてのパラレルワールドは概ね絶望的であり、本作においては時に猟奇的であり、残虐的でもあった。
しかしながらゲームというものの当然のお約束事として、終り=ゲームクリア場面がなければ、
ゲームが成り立たないというか、ゲームクリアという最終目的がないとしたらプレイヤーが
ゲームやる意味がそもそもない。
バッドエンドはGAME OVERであるわけだから、ゲームクリアのトゥルーエンドが
ハッピーエンドになるのは成り行き上当然のお約束になるのだ。

だがしかし「ひぐらし」においては、今までのバッドエンド展開が強烈で過激すぎたため
その対極にあるハッピーエンドが余りに緩くてぬるいものに感じてしまうかもしれない
というギャップ感に視聴者が戸惑うところが無きにしもあらずで・・・
そういう状況の中で、対山狗戦を象徴するような例のコピペはネタというレベルを超え
その部分だけが強調され一人歩き、どこかで聞いた「都市伝説」みたいな拡がり方をしたのかも?

本当は強いはずの山狗部隊がなぜあんなに弱かったか?
これについてはいくらでも説明することができる。
端的に示すなら、このターンでは戦う前から山狗部隊は負けていたと言える。
勝敗の理由についてはファンタジー的解釈をした方が説得力があり、すっきり感もあるのだが
小此木が言っていたとおり戦略+戦術+戦闘の総合値において主人公側が優位にあったのは事実。
このゲームのターンでは、カードが配られた時点で主人公側にロイヤルストレートフラッシュ
麻雀ならば国士無双状態が成立していた。

勝敗最大の要因は上部機関トウキョウが山狗の意図しない方向に動き出したこと。
それを受け番犬が粛清の狩に出るということ。富竹の離反。情報の漏洩。情報の錯綜。
赤坂を通じ警察機関にも事態が発覚。
山狗部隊が得意とする諜報情報戦が封じられ、隠密かつスピーディな電撃戦で
敵を圧倒する必勝パターンが崩壊。
山狗の指揮官鷹野の苛立ちと焦燥と動揺は参謀小此木を介して、部隊の末端まで伝播、
最終的には部隊の混乱、狼狽、戦意喪失を引き起こす。
山狗はもはや部隊として、組織として機能してない状態に陥った。

山狗にとってすべてのことが逆境であり、やることなすことが空回り。
総合的戦力で圧倒的優位、連戦連勝してきた山狗がこのターンでは主人公側と立場が逆転。
デジャヴ感があるこの逆境?死亡フラグが立つ前兆には何がある?
疑心暗鬼の症候群。この病、投薬しても根絶不可能。
トウキョウ、番犬、今は敵対関係。そうなることを察知し、その状況を利用し先に仕掛けてきたのは相手の巧み。
裏切り、漏洩、偽情報、誰が見方で誰が敵?
そもそもあの子どもたちだってトウキョウの息のかかった凄腕エージェントかもしれない
そうでないならば山狗があんな子どもに敗北するわけが無い等々自問自答。
それは平常心を保つためのある種の自我の防衛機制であり、雛見沢症候群の自覚があった
からこその受け入れられない現状を冷静に理解しようとする苦しい理屈付けだったのかもしれない。
こんな完全敗北(奇跡)なんてデルタフォースとSASと・・・それと何とかいう・・・
そう世界最強の特殊部隊だ!そういう夢のタッグチームでなければ、起こりえないことなんだ。
その起こりえないことが小此木の目の前で起こったわけだから、疑念を打ち払うために
新たな疑念を持ち出して現実を受け止めようと思いながらも結果として、現実逃避に陥る。

一方、魅音は世界最強の特殊部隊よりも強い力を持ち、存在意義が大きいものがあるという真実を語る。
疑心暗鬼の「死亡フラグ」これを回避しなければ、これを回避できる力を持たなければ
ハッピーエンドは訪れない。
山狗だろうが世界最強の特殊部隊だろうが、
そんなもの(軍隊という「パワー」)では奇跡は呼び起こせない。
魅音にとっては部活メンバーこそが世界最強の部隊=「パワー」なのだ。

この戦い魅音側の勝利条件はとても簡単だ。
番犬が到着するまでのしばしの間、山狗を足止め、時間稼ぎをするだけで十分。
落とし穴と隠れんぼ作戦だけでもミッションコンプリートできたのだが、女神降臨の効果発動により
やること成す事が上手く行き過ぎる奇跡のラッキーターン出現、山狗はあっさり自滅的に壊滅する。
赤坂(と富竹)が山狗包囲網を突破できるかどうかも作戦成功の重要な鍵ではあったのだが
備えあり、信頼あればこそ憂いなし。この信頼関係こそが主人公側にとって必勝パターンであったわけだ。

この決戦を少しファンタジックに表すならば、雛見沢村希望ヶ丘の決戦にて
「戦略・戦術・戦闘天下無双」を示す軍旗を掲げる山狗部隊を雛見沢部活同盟連合部隊が完全撃破。
勝利の証として、その丘の天辺に軍旗をおっ立てる。
その軍旗に示されていたものは何か?
それは各視聴者の解釈、想像力に委ねるといったシーンではなかったと推測する。

主人公たちにとって鷹野と山狗部隊は総合値においてすべて格上。
奇跡でも起こさない限り絶対勝てない相手であった。
だからこそ、その奇跡を起こしてみたわけだ。百年という歳月を費やして。

ファンタジーの世界には、奇跡も魔法もあるんだよ!なのです


書ききれなかった、寄生虫という虫、女神効果、34号の呪い、についてはまた次の機会でも
{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 13

ダビデ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

多くの人が高評価する作品を自分が同じように評価できない解を考える。

一期含め、完走しました。

はじめ、一期の途中の20話で断念していたのですが、16話から面白くなる上に、解まで観ないと完結しないとお勧めいただいたので、一期再視聴の上、解を視聴しました。
トータル50話と長いですが、アマゾンで視聴できたので、良かったです。


感想としては、お勧めいただいた通り、最後まで視聴すると面白いお話でした。
というよりも、最後の祭囃し編の話のために、それまでの全ての話があり、最後の祭囃し編が面白くなっていると感じました。
分類としては、現実世界の中に超設定があるローファンタジーでしょうか。


ただ、正直、一期と解の前半(12話・皆殺し編)までは、合うアニメ・合わないアニメについて考えながら視聴をしていました。



沢山のアニメが在って、それぞれの人にそれぞれの嗜好があって、人気があっても合うアニメと合わないアニメが、それぞれの人に在ると思います。
結論として、合うアニメであるか合わないアニメであるかは当該アニメの総合的なものによる場合が多いかと思います。
例え、作画や声優さんに「?」があっても、物語が面白ければ、アニメの設定に入り込めて、総合として合うアニメになる場合もあるし、物語が自分好みでも、作画やキャラになじめなければ、アニメの設定に入り込めず、総合的に合わないアニメになる場合もあると思います。

ここで、アニメの設定に入り込めるかが、アニメの総合的な評価に一番影響するのではないかと感じました。

アニメの設定に入り込めれば、細かい点は気にならなくなる上に、違和感をそのアニメの「味」として評価できます。
アニメの設定に入り込めなければ、細かい点が気になる上に、さらに、細かい点が、入り込むのを邪魔をします。

細かい点とは、声優さんの違和感や、事実考証の違和感・稚拙さ、作画・キャラの違和感、論理的違和感、設定の違和感などです。

細かい点の違和感を感じてしまうと、ふと、サめて(「冷めて」「覚めて」「醒めて」「脳が現実に戻って」)しまい、入り込むのを阻害します。
もちろん、全てのアニメに該当するわけではなく、ディテールの違和感があっても、そのアニメ自体の魅力(物語の面白さ、展開に対する興味)によって、ディテールの違和感が問題にならない場合も多いです。
その場合は、既に、そのアニメに引き込まれていることが前提だと思います。

具体的にいうと、
声優さんの違和感は、思い描くキャラクターと声があっていない場合です。
普段、プロの声優さんのアニメを視聴していると、やはり、耳の水準が上がっていますので、話題作りのための俳優さん・女優さんの場合には、自分の中で思い描くキャラクターと声が合わない場合が多いと感じています。
原作を先に読んでいる場合にも、思い描いたキャラクターと違う場合もありますし、違っていても、声優さんが素晴らしく、自分の思い描いていたキャラクターを塗り替えてくれる場合もあります。

事実の違和感・稚拙さは、自分の頭の中にある実態とアニメの中の事実が異なる場合です。
例えば、「君の名は」での信号機の描写です。
この場合は、同作の作画・物語が素晴らしかったことから、逆に気になってしまいがしたが、引き込まれていたので、違和感を感じても、直ぐに、戻れました。
他の作品でも、病院での描写などで多々感じます。
ひぐらしのなく頃に(一期・解)では、警察の描写、児童相談所の描写、暴力団?の描写、森の中でのタンクトップ、受傷の場所と吐血など多くの点で感じました。
仮に、現実世界の事実と異なる描写であっても、一般的に「そういうものだ」と受け入れられており、見る側で、違和感を感じない場合もあると思いますし、違和感を感じる方がマイノリティの場合も多々あると思います。
このような違和感は、実際にその職業についている人が、その職業をテーマにしたアニメなどの場合に、感じることが多いと思います。

作画は、現実世界ではないアニメの世界に視覚で入り込ませるもので、違和感を感じれば、入り込めなくなってしまいます。
顔が生理的に受け付けない場合なども入り込めない原因となり得ます。
やっぱり、かっこいいキャラクターや好きなキャラクター、かっこいいロボットなども観たくてアニメを観ているますので。

キャラについては、キャラクターの外見、性格、声(声優)、言葉遣い、思想、考え方により、共感し、感情移入かどうか、キャラクターを通じて、当該アニメの世界に入れ込めるかどうか影響があると思います。
アニメの設定により、キャラクターがぶっ飛んだものであっても、感情移入できますし、現実に近いものであっても感情移入できない場合もあります。
シュタゲの岡リンやダルなんかは、初めは共感できなかったですし、設定が現実の描写の中の現実離れなのですが、物語を通じて、まさか、というくらいのめり込んでいました。
他方、恋愛系の現実の設定の話であっても、当該当時人物の思考・行動に経験則的違和感を感じ、壁を感じ続ける場合もあります。
本作での、古手梨花の2面的な言葉遣いは、残念ながら、苦手でした。

キャラのかっこよさも色々ですし、設定は自由で、中二病的なかっこよさから、ダサいけどかっこいいなど、様々ですね。
ただ、男性視点と女性視点で異なる場合も多々あるかと思います。

論理的違和感・経験則的違和感は、人間の行動原理からおかしい行動や、設定の矛盾、論理破綻などです。
もちろん、アニメですので、人間の行動原理を超越したところに面白さがある場合も多々ですが、観ていて、「んなわけねーだろー」って感じてしまうと、サめてしまいます。
クラナドの病気の子どもを連れて出かけるところが真っ先に思い浮かべます。
他にも、本作のように、地の利があったとしても、子どもが、多数の大人を倒すことは「んなわけねーだろー」って感じてしまいます。



設定は、文字通り、当該アニメの設定です。
アニメですので、アニメの数だけ設定があります。
そして、大枠の設定として、
ノンフィクション
現実の世界の中の現実どおりの設定。
現実の世界の中だけれども、論理則内の現実離れした設定。
現実の世界の中だけれども、未来・過去の設定。
現実の世界の中だけれども、超設定(ローファンタジー)。
現実とは別の世界(ハイファンタジー)。
サイエンス・フィックション(SF)。
などに分類されると思います。

設定が自由なのは、アニメの醍醐味です。
そして、設定に入れ込めるかどうかは、当該アニメを楽しめるかどうかの重要な点だと思います。
ガルパンの設定はぶっ飛んでますので、設定に入れ込めなければ楽しめることはなかったと思います。
演出が一番難しいのは、本作のような、現実の世界の中だけれども、現実離れした設定で、現実設定が強いローファンタジーだと感じています。
そして、細かい設定など、解説がうまいアニメと下手なアニメ、わざとらしいアニメ、割り切っているアニメ様々あると思います。
たまに、解説じみた設定の説明のセリフは、ときとしてサめてしまう場合もあります。
設定が自由であっても、設定が矛盾していたり、ご都合主義になっている場合もサめてしまいます。

他にも、ハーレム設定や最強設定なども違和感を感じるときがあります。
SAOのキリトなんかは、ちょっと、距離を置いて見てしまうと、どんどん最強過ぎになるし、どんどんハーレムを形成していくので、人によっては、サめてしまうのではないかと思います。
もちろん、物語シリーズのように、ハーレム設定を観るのが楽しい作品もあります。
本作も、女子生徒に囲まれたハーレム設定で、他の男子生徒との関わり合いについては「?」を感じました。


そして、もちろん、物語自体の面白さが一番重要です。

どんなにディテールが整っていても、物語自体がつまらなければ、観ていることが苦痛になってしまいます。
物語の細部が雑でも苦痛になってしまいます。
少なくとも、プロットの因果律がきれいに続いていないと、サめてしまいます。

また、物語の中のテーマが、自分の感性に合わないと、入り込むことはないと思います。
私個人の欠陥なのだと思いますが、きれいごとの友情がテーマのアニメは、全てではありませんが、サめてしまいます。
本作も、友情がテーマの編もあり、入り込めませんでした。
他にも、恋愛がテーマの場合、中々、入り込めません(年を取るにつれて、逆に入れ込めるようになってきましたが。)。

初めから終わりが想定された物語で、プロットがしっかりしていて、ペース配分も整っているアニメが好きなのだと思います。

本作も、大筋の物語は、面白いと思います。
物語性が各話独立しているほのぼの日常系などは、キャラが好きにならないと最後まで中々見れず、断念する場合が多いです。
本作の一期は、各編の話が、はじめ独立しているものと感じてしまい、20話くらいまで観ても、繋がらず、一度断念をしてしまいました(あと、ほんの少しで繋がっていくところだったのですよね。)。



なんて、分析していましたが、合うか合わないかは、当該アニメ自体に入り込めるかどうか、共感できるかどうか、そして、その物語が面白いかどうか、自分好みであるかどうかですよね。

たった一言の登場人物のセリフだけで魅了される場合もあるでしょうし、
観るタイミングで全く違ったところで共感することもあるし、経験によって、常に変化していくものです。



っていうことを考えながら観た、本作の感想は、「企画性・大筋の物語は面白いと思いますが、私にとっては、ディテールの違和感で、結局入り込めないので、その理由ばかり考えてしまう作品でした。」というものです。
ディテールが整えられた本作を観てみたいというのが、率直な気持ちです。
 



以上、長々書いてしまいましたが、せっかく、面白いと勧めていただいたのに、素直に、本作の面白さを受け入れられなかったことへの贖罪のため、一言「合いませんでした」と済ますことはできず、勧めていただいた方への敬意・感謝を込めて、そして、言い訳のため、レビューします。

でも、本当に、面白いって勧めていただいたことは感謝していますし、嬉しかったです。
ありがとうございました!

投稿 : 2020/07/04
♥ : 15
ネタバレ

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「私たちは運命を打ち破るっ!」

2007年2クール 原作 竜騎士07 / 07th Expansion  
監督 今千秋  制作 スタジオディーン 

原作未体験、パチンコ初見(←オイっ)
ひぐらしシリーズ二期にあたる本作、
二期という事は当然一期もあるのです~、
一期未視聴なよい子の皆さんはそちらを先に、
見やがれなのです~♪(梨花病)
一期観ないとダメなのかな~?かな?(←レナ病)

い、いや二期解単独でも面白いかもですが、、
例えばっ、
風呂上りの一杯のビール、美味いですよね、
渇いた身体に浸み込むからですね、
物語把握的意味合いのみならず、
謎解き勿論(私の場合渇き飢えそして怒りでしたが)
欲すれば欲するほど解は美味しいし、
感情移入もできるのです、
二パ~ヽ(^^)ノ

という事で、とにかく物語性質上一切のネタバレご法度な本作、
いつもならネタバレタグ貼りつつも、、
役にたって無いんじゃね?
的いいかげんな過去私レビュー反省してるうち、
論点訳わからない痛いレビューになってるやもですが(←イツモノ事ダ)
ご容赦<(_ _)>、

エロともかくグロには全く耐性ない私メでありますが、
かなり頑張って一期を一気観した訳であります、
結論から言うと、
物凄い飢餓感、精神的渇きに襲われました、
どの様な渇きかと申しますと、
「何でそ~なるのっ!?」(←コント55号調×シリアス調〇)
誰が悪いの!?何が悪いの!?諸悪の根源は!?
こうした謎そのものに対する渇飢餓感さることながら、
それよりもとにかく厄介だったのが、

怒りです、

こんな幼気(イタイケ)な少年少女が、
なんでこんな酷い目に遭わなきゃならねえんだ!
観てるうち萌えだのグロだのともすれば謎さえ、
もうどうでもよくなって、これは感情、怒りですね、

誰だろうが何だろうが許せん!
「オメ~ら○×じゃネー叩き切ってやるっ!」
この時既に私は破れ傘ならぬ、
精神的に{netabare}立派な雛見沢村住民状態、
レベル4~5くらいの {/netabare}
やばい状態だったのかも知れません、
このままじゃまずい何とかせねば、、、
渇きとか言ってたら喉も乾いてきた、
掻き毟りたい~バットないかバット、、
ヤバいっ!

{netabare} ワクチンとか無いし助けて女王梨花ちゃん~{/netabare}
という事で、
一期終了後即二期解に移行という有様でございます。

私のような本作遭遇アニメが初な方々というのも、
本作放送当時も多々おられた事でしょう、
一期観て私同様な飢餓感に襲われた方も少なくないはずで、
それ想うと即二期に行ける私など幸せな部類?
当時の皆様はどのように飢餓を克服しておられたのかな?かな?
等要らぬ心配(←好奇心)から当時の文献紐解くと(←wiki見ただけ)
ナント!
「ひぐらしのなく頃に解」が「諸般の事情?」で、
12話打ち切りな地方もあったとか、、、
酷いね~解12話ってそれじゃ~まるで、
私みたいな症状呈する人間にとっては生殺しだよ、
「諸般の事情」ってのは当時起きたとある事件らしいんだけど、
ストレス貯まってかえって逆効果じゃね?
アニメだけじゃなく原作原本含めこの物語きちんと検証すれば、
文字通り解の意味解る事だと想うし視聴者バカにした安易な手段、

まあしかし隠されれば尚更観たくなる!
というのが人の性(←サガって読んでね~AVのモザイクじゃないのです~ニパッ)
加えこれだけ飢餓感与える作品だし、
まあこういう事象も水面下口コミ侮るなかれ同様、
話題性含めこの作品の人気の起爆剤になったのかもしれないけど、

さてさてこの二期解だけど、解という文字から、
物語(ミステリー)の答え、解答?という意味で受け止められかねず、
それも間違えではありませんがあえて言います、
この二期解の根幹は、

運命に抗い未来切り開こうとする者たちの物語、
幾度繰り返し酷い目に遭い続けた運命の檻、
そこからの解脱がテーマです。
{netabare}
原作が同人ゲームという事で、当初アドベンチャー型、
(主人公なりが会話等選択枝選び望むエンディングに辿りつくみたいな)
なのかなとも想ったのですが、
そうでもなかったようで、
ただアニメ観ててそれに近い感覚はありました、
チクショウー悔しいークソクソ言いながら、
XBOで岡部になりきりヒロインなり救おうとしてた、
シュタインズゲートに近い感覚とでも言うのかな、
ネタバレになってないかな?かな?(←レナちゃん病)
気をつけやがれなのです~にぱ~っ♪(←梨花ちゃん病)
{/netabare}
そう、一期各章及び二期前半等で、

「何でこの子達がこんな目にあわにゃならんのかいな!?」

この私的怒りが、
運命に抗う主人公達に自然に感情移入を即し、
クライマックスに向け頑張れー頑張れー!
随分酷い目にあわせてくれたじゃネ~か、
只じゃおかね~こんちくしょ~!
キャラ感情移入半端なし(←根が単純)
って事でみんなで観よう二期解祭り囃子編♪

梨花「私たちは運命を打ち破る!」そうだっイテマエ~っ!

だがしかし、敵もさる者一筋縄ではいかない!
こっからのクライマックスも最後まで見事ですね~♪
{netabare}
退路詰まるピンチもあるけど、、
奇跡の起し方?!梨花さまカッケ~っ(ナンカ敬称二ナッテルシ)
葛西ワケ有用心棒も赤坂も永き脇役返上的大活躍いいね~♪
詩音ちゃん♪ここでか~そうだったんか~♪
最後の最後まで諸悪の根源もけっこうシブトイ、
{/netabare}
はたして主人公(達の)運命やいかに?
という事で、

観るのです~♪なのです~♪(←梨花進行型痛い病)
{netabare}
加え例えば児童虐待防止法等の矛盾点、
何か起きるまで動こうとしない、
起きても責任逃ればかりな旧態依然公務員体質等、
社会的問題提起も描かれ興味深いものでした、
或いはアニメ限らず映画やドラマの刑事ものでアリがちな、
腐れ上層部からの圧力やら政治介入等のおヤクソク的エピソード、
乗り込んできた腐れキャリア組一本背負いのたたき上げ老刑事の件は、
気持ちよかったな~♪
{/netabare}
一期ともども二期も音楽いいですね、
世界観シンクロ率抜群の歌詞と共にOP、ED曲もよかった、

加え「ふにゅ~」と「しやがれ~♪なのです~♪」の、
予告編ってより梨花&羽入コーナーもオモシロ楽しかった、

幼女梨花、妖女梨花、瞬時切り替えも見事な中人だった「田村ゆかり嬢」
声萌えでした。にぱ~っ♪


という事で梨花ちゃん羽入ちゃん及び主人公の皆々様方、
久々クライマックス&ラスト気持ちよく、
私{netabare}の病{/netabare} も貴方がたにめでたく?救われた、、、、
のかな~?かな?カナカナカナカナ、、(←ひぐらしの鳴き声)

投稿 : 2020/07/04
♥ : 29

86.6 7 2007年度アニメランキング7位
ef - a tale of memories.(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (2330)
11826人が棚に入れました
広野紘と新藤景は幼馴染の間柄。紘はクリスマスの夜、景のパーティーに呼ばれていたが、ふとしたキッカケで宮村みやこと遭遇し、紘はマイペースなみやこに振り回されるはめに。
紘のクラスメイトで映研部員の堤京介はクリスマスの街を撮影中、雑踏の中に少女の姿を見つけキャメラを向けるが、つい彼女の姿を撮りそびれてしまう。
一方麻生蓮治は駅で新藤千尋と出会う。翌日、そしてその次の日も蓮治は無人駅におもむき千尋と再会するのだが…。

声優・キャラクター
田口宏子、岡田純子、やなせなつみ、後藤麻衣、下野紘、泰勇気、高城元気、中島裕美子、遠近孝一、浜田賢二
ネタバレ

いこ〜る さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

My BEST of BEST (全面改訂しました)

〈ef a tale of memories〉
レビュー全面改訂しました。本作は"マイ ベスト オブ ベスト"ですから、ネタバレとか気にせずに、書きたいように書こうと思い直した次第です。

ですのでネタバレがフルスロットルです!全開です!未視聴の方はご遠慮ください。
{netabare}

1話~2話
ナイーブな感じの少年が、電車の来ない駅で眼帯をした少女と出会う。
『それは、45秒未満の邂逅だった』と言うモノローグが入り、文学的でやや内省的な感じの導入。
ちょっといいかも?と思って見ていると場面は変わり…

漫画を描いている別の少年の元に、妹?(後に妹でない事が判明するが)からクリスマスパーティ参加の催促。乗り気でない処を何とか出掛けた先で、自由奔放な感じの女の子とボーイ ミーツ ガール。いきなり振り回されるわ、そのせいで妹をすっぽかすわ、アレやコレやのややテンプレ気味の展開を見せるもう一組の物語。
ところで教会にいるメーテルみたいなのは誰?というか何者?

…という感じで始まったこのお話、相互にあまりかかわり合わない、2組の物語が進む、という珍しいスタイルです(実は〈ef〉シリーズ全体で奇跡のようにつながり合うのだけれど、2期の〈ef a tale of melodies〉まで種明かしされません)。

1組目は眼帯少女の「千尋」と変な髪型の「蓮治」。この組の話が好みです。「千尋」は可愛らしく、「蓮治」もやさしい感じで好感が持てます。
もう一方の組の漫画家は「紘」、高校生です。その幼なじみで妹ポジションの「景」。その関係の中に、自由奔放少女の「みやこ」が割り込む形で進みます。

2話の途中までは面白いのか判断が付きかねましたが、その2話のラスト、「千尋」が自分の記憶障害を「蓮治」に打ち明けるシーンから、EDへの繋がりがカッコ良くて、一気に引き込まれました。
このEDが次回からのOPになるのだろう事はすぐわかりましたし、ここまでOPを出さずにひっぱってたんだ!と改めて驚きました。で、そのOPを2話まで出さなかった演出もいいし、OPムービーと曲そのものも良くて、「こう来るか~」って感じのカタルシスがありました。


3話~6話
OPカッコいいですね。細く切ない感じのハイトーンヴォーカルに、超滑舌の英語の歌詞、疾走感のあるメロディ、アップやシルエットを多用するエモーショナルな動画。
さて、本編は人物紹介的な導入パートが終わって、物語が動き出します。

「千尋」・「蓮治」組は抱えた背景がかなり重いです。「千尋」は12歳の時に事故にあい、以来13時間しか記憶を維持できないのです。この記憶障害の闇の深さに「蓮治」がビビってしまうとか、それを克服して一緒に夢に(物語を書く事に)挑戦しようと提案するとか、それを「千尋」が一度は怒りを以って拒絶するとか、心理の掘り下げが丁寧でストーリにリアリティを感じます。また、「千尋」の書く物語はどう考えても彼女の心理の暗喩でしかなく、これを見たら誰だって、いつ不幸に転ぶのか?このまま行けるはずが無い!と、予想がつきます。それでいて、どう転ぶのかは見えてこない、漂う不安感がたまらないです。

ところで「千尋」の声(と喋り方)かなりいいですね。あと少し何かが過剰だったら拒否感が上回ったかもしれず、つまり嫌いの一歩手前なんですが、かわいらしさと甘やかさ、諦めと絶望が(そしてやや天然が…)同居した、複雑なキャラクターの感じがよく出ていると思います。

一方の「紘」・「景」・「みやこ」組は三角関係の道へまっしぐら。話としてはよくある感じです。多分、敢えてテンプレートにはめて、説明をできるだけ省けるように工夫しているのではないでしょうか?(登場人物も、メイン3人、サブ2人、メーテル1人、損な部長1人と結構多いし)。
その代わり(その代わりなのか?)「景」と「みやこ」の確執シーンなどで心理描写がすごいです。限られた尺をこれに振り向けたのだと思います。
例えば、「景」が「みやこ」に宣戦布告する場面など最たるもので、踏切を舞台に、警報機が鳴り列車が轟音とともに通り過ぎる中、線路を挟んで相対する空間演出は、二人の間の高い緊張感が見事に表現されていました。


7話
重要回。物語のターニングポイントです。
Aパートでは「蓮治」の苦悩が一気に深まり、それを「千尋」が察知し、双方傷ついてしまいます。

「千尋」に記憶障害があるため、同じ会話、同じ問い、同じ場面が二人の間で繰り返されます。「蓮治」はやがてそれに倦み、疲弊していくのです。これを過去の同じシーンをカットバックしたり、違和感や焦燥感を画面にノイズを入れて表現したりと、演出が丁寧に拾っていきます。

時間が、経験が積み重ならないこの恋に先があるのか?「蓮治」の苦悩はここにあると思いますが、そんな時、『私にキスしたいですか?』事件が起こります。
「蓮治」には、1日経てば振り出しに戻ってしまう「千尋」に、好意を恋愛にまで高められるとは思えません。だから『キスしたいですか?』の問いに傷ついてしまったのです。『もう、そういう場面だから』キスしてもいい頃だと判断しただけで、自分のことを本当に好きになったとは(それが可能だとは)思えなかったから。
この時、彼の心の不信を表すように、画面はどんどん赤く、どんどん暗くなり、まるで悪夢のような描写でした。

一方「千尋」は「蓮治」に拒否され、その場から走り去ります。それは「蓮治」の気持ちを取り違えたと思うショックか、あるいは自分の何が「蓮治」を傷つけたか、わかってしまったからでしょうか?
この先、二人はどうすればいいのだろう?と、暗い予感がするシーンでした。

さて、Aパートで、すでに我々視聴者は十分心を削られてしまいましたが、まだ序の口でした。Bパートでは、「みやこ」のキャラクターがついに掘り下げられます。いままでただの自由人にしか見えなかった「みやこ」が、一気にリアリティを持った人間として見えて来たのです。その上で、この演出!

〈ef〉を見るべき理由、〈ef〉の凄さを実感するのがこのシーンです。

怖いシーンです。怖いって、そうそうアニメ見てて得られる感情ではないですよね。
「紘」にデートをすっぽかされた「みやこ」が、留守電を入れます。繰り返し、繰り返し。そのセリフが、文字となって画面を黒く埋めていきます。どんどんどんどん埋めていきます。
我々視聴者は、ある時点で、このシーンがどこまでやるつもりかの予想がつくようになります。予想がつくけれど本当にそこまでやるの?と、半信半疑でいると、どうやら本気でそこまでやるらしいとわかるのです。
執拗に留守電を入れ続ける「みやこ」の悲痛な声。文字で黒く塗り潰されていく画面。ええ!これ耐えられるのだろうか?『もう勘弁してくれぇぇぇ~』と、そういうシーンなのです。

劇伴はこのシーンのためだけの曲。叩きつけるようなピアノが、これでもか!と不安を煽りまくります。声優の演技もすごいです。それまでは「みやこ」の声って可もなく不可もないな…くらいの印象だったのですが、『申し訳ありません!私に見る目(聞く耳が)がありませんでしたぁ!!』と謝らせていただきます。

『シャフトの本気』と言われる所以の回です。
必見!


8話~9話
この辺りは、どちらの組も誤解や思い込み、挫折と喪失が描かれていて、見ていてしんどいところです。

まず、「みやこ」が「紘」を失います。実は失ってはいないのですが、そう思ってしまうのです。「景」がそれを仕組んだのですが、その「景」も何かを得たとは言い難い皮肉があります。

一方、「蓮治」は「千尋」を失いました。
「蓮治」の作ってきたお弁当を食べ、「千尋」は『おいしい、今度料理を教えて欲しい』と頼みます。あれ?おかしいなそれ、覚えていられないのに…と、小さな綻びが見え始めます。
それは「千尋」の、自分の記憶障害で「蓮治」を苦しませないための、あるいはまた、自分が普通の女の子の様にあろうとするための、実に切ない行動でした。彼女は繰り返し思い返す事で、あたかも記憶出来ているように明日へつなげ続けていたのです。
しかし、その行動の無理が、今までかろうじて今日から明日へつないできた、記憶のバトンを途切れさせることになります。過負荷により倒れ、13時間以上意識を失って(昏睡して)しまった為に、「千尋」から事故以降の4年間の記憶が一気に消え、「蓮治」は「千尋」を失いました。リセットです。

そして「みやこ」ターン。
自分がまだ「紘」の心から消えていない事がわかります。
「紘」と「みやこ」の再会、海辺でのキスシーンは幻想的で美しい名シーン。セリフもいいです『じゃあ、原稿用紙のあるところに連れて行って』。二人はその、原稿用紙のあるところで結ばれるのですが、それは即ち「景」が「紘」を喪失することに他なりません。
翌朝、「景」はベッドの中にいる二人を見てしまいます。お前ら鍵かけとけよ!って思いますが、まあ、合鍵を持っていたんでしょう(妹同様の存在だったから)。

続いて「千尋」ターン。
消えた記憶を日記で補い、「千尋」が「蓮治」の前に戻ってきます。彼と出会い、彼を信頼し、一緒に物語を書き、彼のことを好きな「千尋」として。でも、それは果たして以前の「千尋」と同一人物と言えるのでしょうか?
「千尋」は「蓮治」に問いかけます『以前の私は死んでしまったのではないか』と。これに笑顔で、しかし涙をこらえきれずに『死んでなんかいない。千尋は千尋だ』と、答える「蓮治」の苦しみがいかほどか、ここで「千尋」は知ることになりました。


10話
ここからラストに向かって、物語は怒涛のクライマックス。
(※ところで〈ef〉は印象的なシーンの劇伴は、かなりの割合でそのために書き下ろしています。さらにこれ以降は書き下ろしの連続!サントラを聴くとシーンが思い出されて泣けてくるのです。)

「紘」ターン。
今までのドロドロは、「紘」が選ばなかったから、捨てる勇気を持たなかったから。という認識の元、三角関係が一気に清算されます。

泣いて走り去る「景」を「紘」が追ってしまった事で、再び「みやこ」は一人です。「みやこ」逆噴射展開。無理もないと思いますが。
で、「紘」は男友達に『お前がはっきりしないからだ』って殴られ!たり、例のメーテルに説教(『捨てるのではありません、捨ててもらうのです』等)されたりして、やっと全てを了解して、「景」との関係を清算しに行きます。清算と言っても「景」は妹のようなもので、そもそも清算すべき対象ではないのですが、関係とは双方向だから『俺、妹としか思ってなかったもんね~』じゃ済まないのです。

「景」と「紘」
部屋のドア越しの別れのシーンは、どベタなのだけど泣ける名シーンです。『兄弟みたいな関係から、恋人になって、結婚して、子供が生まれて…』って、ずっと続くと思っていた関係を語る「景」の台詞は切なく、この場でようやく「景」というキャラクターが完成します。別れとキャラクターの完成をリンクさせ、いい構成だと思います。
『なんだお兄ちゃんも辛かったんだ』って、おいおいと思うくらいあっさり、受け入れてしまったけど、いままで結構損な役回だったのだから、「景」もこの辺で未来志向でいいんじゃないでしょうか?という意味で、急展開過ぎる気もしますが構わないでしょう。

「みやこ」と「紘」
「紘」にとってのラスボスは「みやこ」でした。途中まで問題は「景」だろうと思っていましたから、意外と言うか、「みやこ」結構めんどくさいと言うか…。
相手の心から消されてしまうくらいなら、自分から消える!と、「みやこ」は出て行く寸前です。だけれど黙って去ることはできず、「紘」に公衆電話から電話をかけるのです。携帯は捨ててしまったから公衆電話なのですが、そのシチュエーションを見事に生かした名シーン・名演出で、恐怖の留守番電話シーンと好対照で素晴らしいです。

留守番電話シーンでは、執拗に続けるぞと、こちらに覚悟させたように、今回は、テレフォンカードの残度数をカウントダウンすることで、どのくらい時間がないかを表し、早くしないと終わってしまうぞという切迫感を表現しました。こうカウントダウンされたら、ロスタイムギリギリで逆転ゴール!を当然予想します。だから、最後の一言が途中で切れた時、思わず「あっ!」となってしまいます。
悔しいけどこのあたりのミスリードは本当にうまいです。

で、もちろん、ここで終わる事は無く、紘が町中の公衆電話を探してやってくるのです。途中で途切れた言葉を繰り返して。
いやいや良かった、こんなにドラマチックにされたら、やっぱり応援してしまいますよ。

念のため繰り返しますが、これから先は物語の核心部分です。
未視聴の方は視聴してから!ご覧下さい。
{netabare}

11話
千尋・蓮治組は、どうしてもハッピーエンドが考えづらいです。それだけ記憶障害の設定が厳しいのです。
さらに「千尋」の書く物語の不穏さは増すばかりで、バッドエンドの気配がどんどん濃厚になっています。そんな中迎えたのが、本作最大の見せ場にして完璧な作劇のこの回です。

文字通り固唾をのんで見ているこちらをじらすように、嬉し恥ずかし初デートから始まります。
「千尋」は物語を書き上げ、そのお礼がしたいと言い出します。「蓮治」は『デートしてくれないかな』と言います。「千尋」も意を決するようにそれを受けるのですが、この時点で既にフラグ全開です。

運命のデートの日。
日中の詳細は省きます、おおむね微笑ましくも楽しいデートシーンです。さて夕方になり、二人は学校の屋上へと上がります(この屋上に入るための鍵は文字通りキーアイテムですが、煩瑣になるのでここでは触れません)。「蓮治」は「千尋」にキスしてもいいかな?と聞きます。このあたりのやり取りはときめく…のですが、フラグがたちっぱなしなので気が気ではありません。
そしてさらに、この後二人は結ばれる!!これには驚きました。(※「もう、そういう場面だから」と出来る事ではありません。ラストにつながる重要な伏線だったのではないか?と、振り返れば思います)
この時、脱いだ服がキレイに畳まれてるのです。上履きが(つまりは靴が)揃えてあるのを見ると、とても不吉な予感にかられます。きちんとしている「千尋」の性格、というより、明らかに狙った作画演出と思われますが、どうなのでしょうか。

そして夜になり日付が変わり…
書き上げた物語を「蓮治」に渡し、「千尋」は屋上で読み終わるのを待っていると言います。
読み始めたその物語は、想像し得なかった驚愕の結末!

驚き、悪い予感に大急ぎで屋上に駆け上がる「蓮治」。いました「千尋」。無事でした。
但し、決意を胸に待って。

『蓮治くんお別れしましょう』

それは、「蓮治」をこれ以上不幸にしないように、自分が再び「蓮治」を失わないように(参照8話:記憶のリセット)、今、幸せにあるうちに…という結論。
それは裏返せば、どうあっても未来に手が届かないことへの絶望。
「蓮治」が納得出来るわけがありません。もちろん納得出来ないのは我々視聴者も同じ。だから「蓮治」なんとかしろ、ここはお前しかいないんだと、一発逆転ハッピーエンドへの望みを託します。

がしかし!駆け寄る「蓮治」を制して、「千尋」は、「蓮治」との日々が記された日記のページを破り棄てます!

遠く水平線から屋上に朝日が差し込み、破り棄てられた日記の紙片が舞い散るシーンは、鳥肌かたつほど美しく、且つ、哀しいシーンでした。劇伴はアコースティックギターが印象的で、これもまた美しく切なく、涙を誘います。

やられた。

書き上げた物語の結末から予想したのとは全く違う、しかし同等かそれ以上の衝撃をもたらす展開。ああ、こんな別れ方があったのか!と。奇跡にも死にも頼らないシナリオに感嘆します。

感嘆しますが…、これ、いったいどうなるの?


最終回
アバンタイトルは日記を書く「千尋」。「蓮治」が現れても関わらないように、と書いています。明日の自分に向けて。

OP。歌詞が日本語になっている!それだけでえらく感動してしまいます。動画も一部変わって、希望のあるラストが示されています。

さて物語は、離別の辛さに苦しみ彷徨う「蓮治」を追いかけます。別れてから13時間以上が経ち、「蓮治」との日々を記した日記も捨てた「千尋」から、すでに彼の記憶は消えている。だからどうしようもない。
「蓮治」はそう絶望しています。

我々視聴者も同じように思っています。
どう考えても、ビターなエンドしか思い浮かびません。せいぜい『全てを忘れた千尋と、もう一度、初めからやり直す』とかでしょうか?
でも、「蓮治」と関わるなとか書いてるし、全く先が読めません。

さまよい果て、思い出の屋上に来た時、「蓮治」は日記の1ページを見つけます。そこには、「千尋」の「蓮治」に対する思いが切々と書かれていました。『蓮治君はわたしのナイトでした』。
おおっ!ここにつながるか!(1話で『お姫様を守るナイトになりたかった』という、「蓮治」の独白があって、なんだそれ?と思っていましたが、ここにつながるのか!)
意を決し「蓮治」は走り出します。飛散した日記の断片を集めに。そして、それを持って「千尋」のいる、彼女と出会った駅に向かいます。日記の断片を見せてどうなるんだ?というこちらの不安を、希望がわき上がるような曲調の劇伴が打ち消してくれます。しかもそれは主題歌のアレンジ。盛り上がる非常にいい演出です。

拾い集めた日記の断片を差し出し、必死の思いを込める「蓮治」に、「千尋」が口を開きます。

『13時間て長いんですね』

ーーーえっ?ーーー

『だめなのに蓮治くんのこと忘れなきゃいけないのに。思い返してしまうんです、何度も何度も』
『できないできないんです、13時間も蓮治くんのこと考えずにいるなんて』

12歳までの記憶にプラス13時間という鎖を断ち切り、どうしても手が届かないと思っていた未来へ、「千尋」が踏み出した瞬間でした。

この手があったかぁ!

またやられた。完全にミスリードにやられてしまった。
8話で記憶がリセットされた後、日記をたよりに復活したのを見ているばかりに、今回はその日記まで無いから完全にダメだ!と思い込んでいました。でも、そうです、日記は無くなっても、記憶は思い返せば繋がるんです。

いや~見事。素晴らしい解決シナリオです。

記憶障害が直ったわけではないので、基本的に問題は残ったままです。それでも、このシナリオなら未来が見えます。
例えば、もう一度はじめからやり直すシナリオだと、結局何度も同じことの繰り返しになりそうです。
「蓮治」は苦しみ、「千尋」が去る。だから、何かを乗り越えた結末が必要なのでしょうが、どう乗り越えさせるのかがわかりませんでした。(原作ゲームはやり直しシナリオです。こちらでは蓮治の成長がキーになります。さらに言えば、アニメでは別れの辛さがこの世の終わりみたいでしたが、ゲームはやや抑えめでしっとりとしています)

基本は『思い返し』による記憶の延長です。3話で「千尋」から言及されているので、隠し設定でも何でもありません。むしろ予想がつきそうなものですが、そうさせまいと張るミスリードの罠に、まんまとハマってしまいました。

忘れない技術としての思い返しは、解決策にならなかったのは8話で実証済み。かえってそのせいで消耗し、リセットが起きました。しかし毎回予告の最後に語られていたではありませんか!『忘れたくない想い、ありますか』と。
どうしてもどうやっても消せない想い。思い返しとは違う、繰り返し繰り返し湧き上がる想い。「千尋」の「蓮治」への想いは、その高みへたどり着き、それが障害の限界を乗り越える。

そう、これなら未来があります。

『愛は登り坂。辛いこと、苦しいことを背負って登らないといけない』とは、蓮治のお母さんの名言です。
「千尋」がたどり着いた高みは、その『愛』なのだ、というのは穿ちすぎでしょうか?

さて、物語にはもう少し先があり、それぞれのその後が描かれます。
「蓮治」は小説を書き始めます、「千尋」との出会いを。『それは、45秒未満の邂逅だった』。はじめのシーンの戻る、こういうつなげ方、いいですね。
そして全員の大団円。これ、恥ずかしくないですか?各ペアごとに夢について語ったりって。〈ef〉は2期でも、ラストに似たような語りを入れてきますが、これだけはなんとかならないでしょうか?感動の熱が白々と冷めていきます。
EDはスペシャルバージョン。その後のCパートは、2期〈ef a tale of melodies〉のラストとリンクしている意味深な再会シーン。ああ、千尋パートが終わった後が長過ぎる〜。

2期の〈melodies〉では、いろいろ不明だったことや、人間関係が、キレイに回収されていくので、その度に「こう繋がるのかぁ」と、感心させられます。ただ、ヒロイン(例のメーテルの方)の境遇が過酷過ぎて、見ているこちらの心が死にます。覚悟されよ。


最後に、全体を振り返えりましょう。
このレビューを読めば一目瞭然でしょうが、2つの物語のうち、圧倒的に『千尋と蓮治』の方に惹かれました。net上の評価を読んでも、この組の評判はいいので、自分だけ特殊な嗜好を持ってるわけじゃなさそうで、ひと安心です。

未だ何者でもない少年と、何者にも成れない少女との出会い。ゆっくりとはじまる甘やかで切ない恋。やがて、少女の抱える過酷な障害が、二人の間に暗い影を落としだす。彼女が書く物語は何を暗示するのか?。果たしてこの恋の行方は?と、これだけでも充分魅力的。
その上さらに、先の読めないシナリオ、美しい背景美術(特に空!)、時に演劇的・前衛的なアニメーションならではの演出、スタイリッシュなオープニング、ピアノとバイオリンをフィーチャーした完成度の高い劇伴などに、情動を激しく揺さぶられました。特に後半、2度話をひっくり返す展開には息をのみ、完全に感情移入してしまいました。
{/netabare}
{/netabare}

『なんで今まで見てなかったんだ?大賞』最有力候補。
『恋愛ものジャンル』暫定1位。(見ていない有名作品が多いので暫定ということで)
と、させていただきます。

ところで、{netabare}「千尋」の好きな映画は〈羊たちの沈黙〉〈セブン〉だそうです(原作ゲームでの千尋のセリフより)。覚えてるって事は事故前に見たんだよね?なんて子供だ!{/netabare}そりゃあんな小説書けるわけだわ!

投稿 : 2020/07/04
♥ : 19
ネタバレ

bana-g※更新減 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

「a tale」でも安易に「tale」へ逃げない所が魅力の一つ。最高のエンディング。

原作未プレイ。
評価対象はあくまで「ef - a tale of memories」のみ。
二期の存在を知らないという前提で評価してみる。


ファンタジー風の装いに反して内容は非常に現実的だった。


ストーリー上追うべき内容は大まかに4点。

物語A:蓮治×千尋

物語B:紘×みやこ(×景)

物語C:京介×景

物語D:火村×ユウコ



{netabare}しかし、全12話を通して解釈としての結論まで辿り着いたのはAとBだけだろう。


加えて、物語Bは演出面で非常に目を引くシーンは多かったが(尺不足?による)展開の強引さも含め、シナリオとしては取り立てて論じるほど興味魅かれるものではなかった。
個人的には、メインこそ物語Aであり、あくまでも物語Bは全体が引き立て役のような印象を受けた。

だが、敢えて言うが、物語Bが不要かと問われれば断じてNOだ。良い意味での無難さを一方に据えたからこそもう一方がここまで輝いた。
そういう意味では、展開の手法は別としても、内容のバランスは非常に良かったと考えている。


よって、本レビューでは物語B、C、Dについてはほぼ割愛する。
まぁ二期まで視聴すれば特にC、Dには触れたくなるかもしれないが。



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◆並行した独特の展開-----時間軸は?◆


物語Aと物語Bが並行して進んでゆく。
途中までこの手法に凄く違和感を感じていたせいで深読みしてしまった。
蓮治が「まさかお姉さんと入れ替わったりしてないよね?」と冗談めかして尋ねていたが、
私が考えていたのは、こいつら(=物語AとBの登場人物)って本当に同じ時間軸を生きてるの?ってことだった。


双子の姉妹なのに全く会話もなく、接点と言えば近況報告のメールくらいしかない景と千尋。
サムライ・フラメンコのあの人じゃないけど、もしかして自作自演?みたいな。
本当は時系列がズレていて、景は死んでいて、携帯の写真はただのメモリー。
お姉ちゃんが買ってくれた洋服は形見として大事にしまっていて.....いや完全に深読み妄想勘違いでしたけど。


でも本当に違和感はなかなか拭えなかった。
普通だったら、障害を持っている大事な妹に近づく男がいれば、素性なり人柄なりを直接会って確かめてみたくなるものだと思うんだよね。


同じ学校の図書館まで毎日の様に出向いて弁当食って過ごしてるんだから接点くらい作れるでしょう。
物語AとBを多少交わっても、決して混ざり合わないようにしたかったのはベクトルの違う物語を展開する上で都合が悪かったのかもしれないが、
ファンタジーに頼らない現実思考の話だからこそ、そういう点がむしろ気になった。


まぁ物語Aで良き助言者である、久瀬や火村があっさりと助け船を出して解決できるようなら、物語Bはああも痛々しく生々しくはならなかっただろうから、それを見越しての設定なのだろう。




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◆流石シャフトと言わしめる圧巻の演出-----その裏表◆


全話を通して、シャフトの工夫を凝らした独特の演出が単調なシーンをさも意味あり気に彩る。
目線一つ、唇の動き一つ、些細な所作で好意や照れを表現する演出、効果的なアングル、色使いは見事としか言えない。


要所要所にモノクロを用い、白黒の世界から色付き変わっていく様が登場人物の内面にある感情の灯りと絶妙にリンクしていて、
正の感情を直感的に掴みとれた。


何気ない会話シーンを敢えて背景の美しさに目が行くようなロングショットで描く場面も多く、
「恋愛」というありきたりだが決して広くはないカテゴリの中を、ファンタジーに拡張してしまい縛りから逃げることも
恋愛モノのお約束を機械的に詰め込んだマンネリな描写で妥協することもせず、魅せ方の工夫を貫いて完成度の高さを維持した点はさすがのシャフトだと思う。


ただ一点の気懸りを挙げれば、上記の裏返しに「演出過多」の危うさがあるという事だ。
演出とはあくまでシナリオを効果的に伝達する、潤滑油だと思っている。
もしくは、単調さを回避する作品自体のアクセントとしての働きか。

7話の{netabare}文字だらけでべったりと埋め尽くされる留守電 {/netabare}演出などは、一度目にすれば脳裏に焼き付くインパクトの有るもので、
{netabare} みやこの紘に対する想いの度合い、じわりじわりと強まる絶望が端的に表現されていて{/netabare}演出がシナリオを最高の形で導いた好例だと思う。



しかし一方で、同じ7話での{netabare}千尋の「恋人としてキスしても良いです。もうそういう”場面”だと思います」の台詞辺りから蓮治の狼狽・戸惑い・絶望までを表した一連の{/netabare}演出等は
それ以前のシーンとしてあった画面を覆う砂嵐のようなズレ演出の影響とあいまって、視覚的なインパクトが却ってシナリオの進行を阻害しているように感じられた。
まぁ私の汲み取る力が不足していただけかもしれないが。


突飛で目を引く演出は、視覚的なギミックとして工夫されたら工夫されただけ愉しめるものだろう。
だが、こと「恋愛」という多義的で、あいまいささえも時には脚本の一部として機能する分野においては
意図的なシナリオの不明確さを上手くカバーするという視点が考慮に入らなければならない。


物語は大前提として、伝わって初めて意味を持つ。
「おかゆアニメ」を作れと言っているのではなくて、バランスの問題かな。
奇抜な手法も目を奪う美しい場景も、物語というシークエンスから零れ落ちればそれはもはや本質を損なっているようなものだ。



故に、演出には最大限の配慮が求められると思っている。


一期のみでは最終話まで観ても明かされない謎、語られない事実、疑問がいくつか散らばっていた。
思わせぶりな演出や2つの物語が並行して進展するという独特の展開が、話数の進行に応じて理解の未消化部分を
どんどん増やしてゆく結果、それぞれの点が線として繋がり始める前に視聴を断念する原因になった人は割と多いのかもしれない。


脚本と演出の双方に、抜群の魅力と同時にわかりにくさの原因があったのは認めるべきだと思う。
ともあれ、二回観てしまいさえすれば、その両方を100%楽しむことができるので、実は特に大きい問題ではなかったりするのかも。ここまで散々好き放題書いておきながら何を今更...。




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◆小説の存在-----評価と世界観-----最高のエンディング◆


物語Aにおいて、12年と13時間の間を行き来する千尋が、唯一持ち続けられる夢だった小説。
全てが滅んだ世界で一人生きる女の子を題材としたこの小説の捉え方が、efという作品を評価する上で最後まで私を悩ませた。


作中で繰り返される火村の言葉


----「この世に奇跡なんてものは存在しない。あるのは必然と偶然。そして、誰が何をしたか。それだけだ」




これをありのままに受け止めればファンタジー要素による奇跡的な解決による結末を迎える可能性は排除される。

それでは冒頭からも登場している神出鬼没なユウコの存在をどう説明付けるのか?
彼女が現実に存在するならば一貫しているが、霊的・空想的存在として存在するならばファンタジー路線でのどんでん返しの可能性は否定できなくなる。


ベースをどちらに置くかで全く評価が変わるので悩んでいた。


----「女の子は世界に一人。だから彼女は神様だ」



小説に登場する彼女=ユウコの可能性まで考えてしまっていたから正直混乱した。
前述した7話での蓮治の内面描写を素直に受け止めきれ無かったのは、カミサマに都合のいいように運命(≒記憶≒想い)を弄られたからだと勘違いしたためだろう。他作品にCLANNADの例があったし、efには現実路線をそのままゆくエンディングを期待していた。




結果、小説は単なる小説だった。


世界を改変したり、超常の力で奇跡をもたらす類いのものではなかった。
千尋と蓮治の絆を深めるための、それ以上でも以下でもない小説そのものであり、心からの安堵を覚えた。

なぜならそれは、最終12話での結末に直結してくるからだ。

千尋の記憶障害が奇跡的に回復した、なんていう安っぽいハッピーエンドじゃない。


千尋(と共有した記憶)の死を糧に、蓮治が小説家を目指す覚悟をした、なんていうリアリティを追及した後味悪いエンディングでもない。


たったの13時間”しか”もたないメモ書き程度の記憶という否定的なニュアンスを、13時間”も”蓮治のことを考えないなんて無理だった、と言わしめたエンディング。
諦めない蓮治の想いがあったからこそ、小説作成の段階から何度も立ち止まっては支えてきた蓮治の献身的な態度があったからこそ、自分自身とまで言っていた日記をなくしても千尋の記憶に蓮治は生きていた。


奇跡に頼らず、諦めず、蓮治と千尋双方の努力をして成し遂げられた考え得る最高のエンディングだと思っている。


確かに、冷静に見れば、問題の根っこは何も解決していない。
今後も記憶のリセット、他にも辛い出来事は繰り返し起こり得るだろう。

しかし、そうした不安を払拭し、今後の二人の明るい展望を予感させる絆と強さを描き上げられたというだけで個人的にはこれ以上なく満足している。




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◆総評◆

物語Bはやや駆け足、一足飛びの印象もあったが其々が過去を清算し、不安定な自分から脱却できたのは観ていて割と気分が良かった。

物語Aに関しては、前述の通り大満足しているので追記すべきことは特にない。

演出の項でも書いているが、全体として理解の未消化部分が増えすぎると投げてしまいたくなるだろうが、
シナリオ自体は非常によくできている。一度で全て理解できなくても、一周すれば必ず何かしら心に残るものは有ると思う。
逆の言い方をすれば、長く付き合っていける作品だと思うので是非最後まで観てほしい。
少なくとも、比較的理解力に乏しい私でも二回観れば何となく理解できた。普通の人ならば或いは一回で大丈夫だろう。




結論:割とオススメの作品。








P.S

◆疑問点◆

同じ時系列上を進行しているとするならば「屋上の鍵」のリレー順が解らなかった。複数あるの?

紘の姉→紘 / 火村→蓮治 {/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 10
ネタバレ

ひまじんじん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

時には相性が合わない人もいたり(比較になってます)

何か良い作品はないかと探していたとき目に留まった作品です。
あにこれのレビューをざっと見て、記憶がなくなってしまう話であることと演出が神がかっていることを知り、期待絶大で見始めました。

はじめに立場を表明しておきましょう。
僕はこの作品が好きではありません。
でも、安心してください。こき下ろすつもりなんかないですよ。

★この作品は、紛うことなき名作です★
間違いないです。本当に凄い作品です。
皆さん口を揃えて名作だと言ってますし、僕も激しく同意します。
それはなぜかというと、

•刺激的な構成
•シャフトの本気(?)

です。まず、シャフトは本当に凄いですね。演出にかけては他の追随を許さない。
あの演出はまるで何かが憑いているみたいですよね。作品に吸い込まれるというか、心の奥底にぬっと湧き出てくるというか。
よく分からない求心力があって、いつの間にか見入ってしまいます。

efはその演出だけで感情を揺らしてきます。素晴らしい。
しかもそれがストーリーと組み合わさったものだから、最強です。
演出とストーリーの相性が抜群ですよ。こいつはかの化け物並みのシンクロですね。
名作ですよ。

ですが──。

★なんででしょう?★
どうしても好きになれませんでした。正直自分でも何故かは分かりません。

神演出。キャラの内面をきちんと描いていて、まさに生きています。
題材は記憶。シリアス大好きです。特に記憶ものは好きなのですよ。
設定が近いものでは一週間フレンズ。
設定は遠いけれども、CLANNAD、うたわれるもの、東のエデン。
状況が似通った、タイムリープもの。

全部好きですよ。むしろ嫌う要素が……ない。

じゃあなんで好きじゃないとか言うんだ?
――知らんよ。

★比較実験してみましょう★
そうだ、比較してみましょう。
分からない時は分かるところから攻めていくのがいいって誰かから聞いたので。

単独では分からないものでも、周囲のものとの比較で見えてくることがあるらしいですね。

という訳で、一週間フレンズと比較してみましょう。
efのレビューなんだから他のこと書くなって?
すいません。書かせてもらいます。一週間フレンズをまだ見ていない方も、ネタバレに注意してくださいね。

○あらすじ
まずはあらすじから。
だいぶはしょりますし、記憶で書きますから違うかもしれません。
しかも多分、偏見まみれです。
ですが、多少のことはご容赦をお願いします。

では行きましょう。

•ef
{netabare}
主人公は廃駅で少女に出会った。
少女は13時間しか記憶が持たなかった。
教会の神父さん的な人物が少女の保護者的立ち位置。
主人公は神父さんとの絡みもありながら、少女と仲良くなろうと奔走する。
記憶を留めるため、ノート(手帳だったかもしれません)に書き留める。
そんな日々の葛藤などを描いたストーリー。

そして、efにはもう一部ありますね。
漫画家の男の子と女子二人の三角関係を描いたストーリー。

二つ目なんか、あらすじですらないですね。すみません。
はいでは次です。一週間フレンズ。
efのレビューですが、これは必要なことなのです。
{/netabare}
•一週間フレンズ。
{netabare}
長谷祐樹は藤宮香織に一目惚れし、友達になろうと声をかける。
香織の記憶は一週間でリセットされる。
友人や香織の家族関係の中で展開される。
キーポイントは「友達になろう」。長谷は香織のために頑張る。
記憶を留めることは出来ない。日記としてノートに書き留め、それを見返すのみ。
そんな日々の葛藤などを描いたストーリー。{/netabare}

流れは相当似てますね。
あらすじを見る限りだと大きな相違点は、
•関係者の人数
•リセット期間
•記憶が残せるかどうか
あたりですか。

特に気になるのは「記憶が残せるかどうか」という点です。
{netabare}
efの13時間以内に思い出せば覚えていられるという設定は、現実的ですね。
記憶というのは定期的に思い出せば保てるものですから、納得できます。博士の愛した数式でも80分設定でしたしね。

しかし、なんだかしっくりきませんでした。
うーん、なんでだ?
こればかりは感覚なので、説明は難しいです。でも、敢えて言うなら、

全部覚えてるなんて、おかしいでしょ!

ということかな……?
efでは、ヒロインが記憶をなくさないように頑張ります。健気で、この場面にはぐっとくるものがありました。
ですが、頑張れば何とかなる道が提示されていたためか、記憶がなくなることへの恐怖が僕の中で半減しました。
そして、厳密な意味で、ストーリーに心動かされることが少なかったのです。つまり、演出に心を動かされただけという。
efを好きになれなかった原因。
忘れるはずじゃなかったのか、という肩すかし感が弊害となった可能性は高いです。


ちなみに一週間フレンズの方は記憶がすっきりきっかり全部リセットされます。理不尽にも、一週間という期間には手の施しようがない。
どうしようもないというのがぐっときました。

けど、何で一週間なんでしょうね。これ考え出すと訳分からないんですよね。原理とか。
実際には全く有り得ない現象じゃないかと思います。
一週間フレンズの記憶の消え方については現実的ではありません。efの方が現実的です。

ですが、『思い出』が全てリセットされていて、残っているのがノートで得た『知識』だけという点で、しっくりきたのです。{/netabare}


○舞台設定
これも好きになれなかった原因の一つでしょう。

•ef
教会が出てきます。
学校の制服はミッション系のものでよく見られるデザインです。
舞台は西洋でしょう。建物も西洋風です。
•一週間フレンズ。
日本のどこにでもありそうな高校です。
よくある制服です。
間違いなく日本です。

お分かりでしょうか?
『身近さ』というやつです。
僕はアニメにしても何にしてもばりばりに感情移入しています。
そんな僕にとって、efは少し遠かった。
わざわざ西洋にする必要があったのか、と嘆けます。

不意にパトスがほとばしってきたので、吐きます。下のやつは僕の闇です。
見ない方がいいかもしれませんよ?
{netabare}
ミッション系の制服は嫌いです。その中でもefの子達が来てるやつは特にまずい。
あれ、野暮ったいだけですよ。何であんなデザインにしたんでしょうか。土地狂ってんじゃねえですか?
二の腕辺りについているあのふわっとした提灯みたいなの、なんなんでしょう。
あれがムカつくのです。超ムカつくのです。あれ、邪魔なだけではないでしょうか。
ほんと、あのデザインだけは無理です。あれが複数人出てきただけで気が削がれるというかなんというか。
あんな服、消えちまえばいいのです。
※作品自体についての悪口じゃありません。尚、メイド服は含まれておりません。
※※引かないでください。
{/netabare}

○雰囲気の種類
efで演出された雰囲気はなんというか、近寄りがたいものでした。

絵柄について考えましょう。
•efの絵柄は、よくADVで見かける種類のやつですね。
顔が極めて小さく、目が大きく、髪が光沢を発するタイプです。目も光ってます。
•一週間フレンズの絵柄は、常時セピアが入ったふわふわなやつです。
特徴的なのは鼻の下。横顔になるととても長いです。あと、正面絵と横絵で鼻の位置が全然違います。目は一般的だと思われます。

別に、絵柄で選り好みはしません。一週間フレンズのやつは個人的にヒットでしたが、それだけで、efの絵柄も悪くないです。
しかし、今回ばかりは絵柄を攻めざるを得ないです。あくまで主観ですが、演出との相性が悪かったです。
efのキャライラストは主張が激しいです。目とか特にそうです。
そして、演出はシャフトです。当然演出力が強いです。
僕には、互いが主張して威力を相殺し合っているように見えたのです。

最初の方でストーリーと演出の相性がいいと書きましたが、
演出と絵の相性が悪かったのです。

僕のイメージでは、efのストーリーは高級品。精緻に作られていて、少しキザっぽい。
それに演出が加わり、程良く昇華されるはずでした。
しかし、絵の主張が強かったのでクドくなってしまった。

同じものを見ても受ける印象は様々ですから、こう思ったのは僕だけかもしれません。だとしたら、運が悪かったです。

★俯瞰してみて★
名作です。思い返して見れば、本当に良く出来ていました。
良いはずなんだけどなあ。
なんだか相性が合わなかったため、印象だけが悪いです。

体に良いことは分かっていても口に合わないから食べられないみたいな?

という訳で、よく分からないなりに分析してみました。
こんな感想もあるんだな、程度に見て貰えれば結構です。

必ずしもみんなが良いというものが自分に合うとは限らないですね。

p.s.まだ見ていない方。
二話までは何が何やらよく分からないまま見ることになると思いますが、そこから分かってきます。
そこまでは見ましょう。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 28

86.2 8 2007年度アニメランキング8位
らき☆すた(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (3455)
16763人が棚に入れました
そもそもは、連載を予定していた作品ではなく、コンプティークで急にページが空いてしまい、そこを埋めるために掲載したのが始まりだが、人気を博したため連載となった。タイトルは、“Lucky Star(ラッキースター)”の意味であり、単行本表紙のロゴにもデザインされている。連載開始時は、主な登場人物4名は高校1年生で、実際の年度が進むと共に2年生、さらに3年生へと進級している(アニメの開始時点では2年生)。ほとんどのキャラクターが左利きである。
女の子たちの、まったり、ゆる~いふだんの生活を描く。

声優・キャラクター
平野綾、加藤英美里、福原香織、遠藤綾、今野宏美、白石稔、長谷川静香、茅原実里、ささきのぞみ、清水香里、前田このみ、西原さおり、平松広和、井上喜久子、古澤徹、小菅真美

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

そういえばさあ、なんで秋になると運動会やら文化祭やら行事が多くなるんだろうね?

4コマ漫画を原作とし、
京都アニメーションが制作したアニメ。

タイトルの「らき☆すた」は
Lucky Star(ラッキー スター)が語源のようです。

主人公・泉こなた(いずみ こなた)の声を
平野綾さんが担当していて、

京アニ&平野さんのつながりからか、
「涼宮ハルヒ」ネタも多いです。

また、こなたの趣味がアニメ&ゲームのため、
アニメ関連のパロディネタもあります。

それを踏まえた上で視聴してください♪

全24話です。


● ストーリー
泉こなた、
柊かがみ(ひいらぎ かがみ)、
柊つかさ(ひいらぎ つかさ)、
高良みゆき(たから みゆき)の4人が主要人物。

高校2年生(途中で3年生に進級)の4人が
学校や家でおしゃべりをしている風景が中心。


「ねえねえ、~~ってどうやって食べる?」
「~~と言えばさあ、」
「~~ってよくあるよね~。」
「~~ってなんでなんだろう?」

そんな女子高生のおしゃべりが主体のアニメです。

メインの4人しか登場しなかった最初は、
動きが少なくてただしゃべっているだけという、

「なんなんだこのアニメは」な衝撃に見舞われましたが、
最後まで飽きることはありませんでした。

日常生活のあるあるや、そういえば気になる!な
小さなことを取り上げて話を広げていく形式。

こなた達3年生と新入生の1年生、
さらにはかがみのクラスメートや泉家など、

徐々にキャラが増えたことで
話の層も厚くなりました。

特に内容はないけれど、
観ていて飽きもしないんだよなあ。

オタクネタがちょっと多めな、
高校生の日常アニメです。


≪ らっきー☆ちゃんねる ≫

本編の後、「らっきー☆ちゃんねる」という
おまけのコーナーがあります。

本編のメインキャラではなく、
小神あきら(こがみ あきら)&白石みのる(しらいし みのる)が
コーナーを進行していきます。

ぶりっ子しているけれども、本性はやさぐれ…なあきら様が可愛くて
このコーナーも気に入ってました。

が、途中から迷走したのか、
コーナーが崩壊。訳のわからない展開に(;´・ω・)

残念ながら私の中の【らきすたのマイナスポイントその1】と
なってしまいました。


● キャラクター
◇アニメやゲームが趣味なオタク女子高校生・こなた。
◇ラノベが好きなしっかり者のツンデレツッコミ・かがみ。
◇おっとりドジっ子、頭のリボンがチャームポイント・つかさ。
◇恐るべし天然、萌えっ子物知りお嬢様・みゆき。

こなた以外は普通の女子高生なのですが、
観ているうちにこの4人のバランスがじわじわ心地よくなります。

最初から最後までキャラが安定しているから、
ストーリーも安定。

最初はつかさが1番好きでしたが、
だんだんかがみのツンデレが可愛くて仕方がなくなってきた(*´ω`)


● 音楽
【 OP「もってけ!セーラーふく」
   /泉こなた(平野綾)、柊かがみ(加藤英美里)、
   柊つかさ(福原香織)、高良みゆき(遠藤綾) 】

作詞:畑亜貴、作曲・編曲:神前暁という
最強コンビによって手がけられたこの曲!

アニメを観る前からこの曲の存在は知っていましたが、
なるほど伝説になるわけです。

このテンション上がっちゃうノリの良さは
何度聴いても飽きません♪

24話で挿入歌として使われた時の演出も良かったです♪


さて、OPについては大変満足しているのですが、
問題はEDです。

1話~12話までは
こなた達がカラオケに行っているという設定の下、

4人のうちの誰かが
アニソンなり昔の歌なりをカバーして歌っています。

EDだけを通して観たら面白そうだなあ~なんて思いながら、
毎回どんな曲が流れるのか楽しみでした。(ここまで問題なし)


そして13話からは、
白石みのる役の白石稔さんが実写で登場。
(あきら役の今野宏美さんやつかさ役の福原香織が登場することもあり。)

毎回、カバー曲や彼のオリジナルソングを歌っています。

初めはインパクトが大きく、「京アニもチャレンジャーだなあww」と
新たな領域を楽しませてもらいましたが、徐々に飽き…。

本編をまったり楽しんだ後のこの意味不明なインパクトは、
ミスマッチ&胃もたれを感じました。

白石さんの頑張りは評価したいのですが…
【らきすたのマイナスポイントその2】です。

せめて最終回はやめてほしかった。

本編がいい感じに終わったのに、
なんだかEDのせいで台無しになった気分でした。

消化不良になってしまった気分で…。
EDなしで終わってくれた方がまだよかったような…。


● まとめ
マイナスポイントもありましたが、
本編は楽しめたし、キャラも気に入っています。

女子高校生たちのたわいない日常。

それは、おしゃべりと思い出に溢れている。

過ごしているときにはぼんやりとしか気付かないかもしれないけれど、
振り返ってみると、とてもかけがえのないもので。

いつか大人になったときに、
「こんなことあったよね。」「こんな話したよね。」って
盛り上がるのかなあ。

そんなこなた達も見てみたいものです^^

投稿 : 2020/07/04
♥ : 21

keylove さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

萌え♪ギャグ♪可愛すぎ高校生ですよー!でも、いきなり感動回でふいをつかれて・・・

いわゆる空気系アニメというやつですね。
ごく普通の女の子たちの日常を描いた一話完結アニメです。

名作を数々生み出してきた京都アニメーションだけあって、最高に楽しめました。
と言いたいところですが、これは評価が付けにくい面もありますね。


キャラはメインキャラ、サブキャラともに素晴らしいです。
と言っても、これは好き嫌いが若干ありがちなキャラデザのような気もしますけど。
まあ、こういう萌え系はそういう意見がわかれることもありますよね。


ストーリーは本当に単純で、高校生には見えないような女の子たちの学園生活や私生活を描いたもので、ラブコメのような要素はまったくありません。
ただ、キャラが可愛くてギャグが面白くて、ちょっとシュールな場面もあって楽しめると思います。

この作品の特徴は、思いっきりパロってるところですね。

これはネタバレにならないと思いますけど、数々のアニメをパロってます。
いや、オープニングから既に他のアニメだし(笑)
わかる人にはわかりますよね^^

その他、一例を挙げると、ハルヒはよく出てきました(笑)
作中でちょっとしたライブのシーンがあるんだけど、思いっきり涼宮ハルヒの挿入歌「God knows...」でした。
もし知らない人は、おもっきりかっこいい曲なので聴いてみてください。
ハルヒで一番インパクトあるんじゃないかな?
この曲は、って思います。


こうやって話がそれるぐらいに、いろんなアニメ、ゲーム、キャラをパロっててそれに気付いた時ににやける感じもよかったですねー(笑)


オタクじゃないとわからないフレーズなんかも平気で出てくるあたりは挑戦的でもあるなって思いましたけど。


で、例えばキャラの属性がどうのこうの、萌えの要素がどうのこうの、ってのもメインキャラが説明してる場面が多々あったりで、よくあるパターンだけど、アニメ(オタク文化)の裏側をうまく描いてます。



ただ気に入らなかったのは、まず、サブキャラでもないエキストラキャラの声がほとんど一緒の人!
それも女性男性関係なく同じ人!
あれ、気持ち悪い!
ちょくちょく出てくるからそれはイラってしました。

それと、らっきー☆ちゃんねるもいらない。
あれもイライラしたから毎回飛ばしてました。



ではメインキャラの紹介を。


泉 こなた(いずみ こなた)- 平野綾さん
主人公の一人。
オタクを絵に描いたような女子高生。
見た目は小学生。
でも、なかなかシュールな目を持っています。
cvの 平野綾さんは、涼宮ハルヒの憂鬱、DEATH NOTE、ドラゴンボール超、など多数で大活躍されています。


柊 かがみ(ひいらぎ かがみ)-加藤英美里さん
主人公の一人。
こなたの同級生で、次に紹介する柊 つかさの双子の姉。
二人の姉もいる。
でも、双子とはいえ、妹がいるためとても頑張りやさんで面倒見が良い。
cvの加藤英美里さんは、物語シリーズ、魔法少女まどか☆マギカ、ゆるゆり、などで大活躍されています。


柊 つかさ(ひいらぎ つかさ)-福原香織さん
主人公の一人。
こなたの同級生でかがみの双子の妹。
姉とはまったく違う性格で、とってもおっとりのんびりやさん。
勉強などはとっても苦手。
cvの 福原香織さんは、咲-Saki-、異能バトルは日常系のなかで、Wake Up, Girls!、などで活躍されています。


高良 みゆき(たから みゆき)- 遠藤綾さん
主人公の一人。
こなたの同級生で成績優秀、スタイル抜群のお嬢様。
でもかなりの天然で、萌え要素満載の女の子。
cvの遠藤綾さんは、とある魔術の禁書目録II、新世界より、デート・ア・ライブ、などで活躍されています。


ここまでがメインキャラですね。


あと、サブキャラたちもとても魅力的で目が離せませんけど、それは割愛しておきます。

他のどうでもいいキャラは無視してほしい勢いです。


あと、オープニング「もってけ!セーラーふく」とあのオープニングアニメーションは最高です!



で、この作品を観て改めて思ったんですけど、埼玉県ってアニメの聖地だらけですよねー!!!
けっこう意図的なのかもしれないし、東京の隣だということだからなのかもしれないけど、数々の聖地がありますよね。

それにコミケの開場にも気楽に行けるし!
それがうらやましー!!!

ということで、最近は日常系に傾倒しちゃってるんですが、そういう安心感のあるほのぼのを観たい気分の人にはおすすめの作品です。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 24

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

こなた「さぁ、はじまるザマスよ」、みゆき「いくでガンス」、つかさ「ふんがー」、かがみ「まともに始めなさいよ!」

この作品の原作は未読です。
作品の存在自体は随分前から知っておりソースも持っていたのですが、他の作品の視聴にかまけてずっと視聴を先送りしていて…すっぽりと頭の中から抜け落ちていました。

しかし、友人の「らき☆すたは、今でも普通に面白いよね」というツイートを見て、視聴が途中で止まっていたことを思い出し今回の視聴に至りました。

この作品を語る上で、監督の交代騒動には触れなければいけないと思います。
最初は、山本寛さんが監督を務めていたのですが、京都アニメーションが「監督の域に達していない」という理由から、山本寛さんを更迭し、以降の監督は武本康弘さんが務められた騒動です。

この話を最初に聞いた時、この業界の厳しい一面を垣間見た気がしました。
でも、どの仕事においても厳しい局面はありますし、実際4話までと5話以降では面白さの次元が違うんです。
WUGなど手掛けられた山本寛さんには申し訳ありませんが、この作品に限っては交代が正解だったと思います。

どこの高校にもいそうな、普通の女の子たちの、まったり、ゆる~いふだんの生活を描いた物語…
原作は2004年から連載を始め、今でも続いているというのだから驚きです。
日常系って、物語性や抑揚があまり無いのでネタで勝負せざるを得ないジャンルだと思っています。
彼女たちの「まったり、ゆる~いふだんの生活」という縛りのある中で15年も連載しているんですよ。
本当に漫画家の頭の構造がどうなっているのか…気になるところです。

物語は日常のまったりなのですが、時折ぶち込んでくる小ネタに禁断の麻薬ほどの魅力があるのが特徴です。
前半の頭文字〇ネタはこの作品の視聴スイッチをONにするには十分過ぎるほどの威力を持っています。
中盤のコスプレ喫茶でのショーは、店員や客を含めて京アニ作品の前進そのまんまでしたし…
そういえば、かがみの部屋にはボン太君のぬいぐるみがありましたっけ。
京都への修学旅行の最終日の自由行動では、京アニ本社の外観が見られました。
こなたの言動から何となく予感はしていましたけれど、こういう遊び心は大好きです。

この作品は、かがみのツッコミを楽しむ作品だとばかり思っていました。
だから完全に油断していたんだと思います。
第22話「ここにある彼方」のラストでまさかのウルウル展開…
武本監督の作品らしい一本筋の通った優しさが画面を通して伝わってくるんです。
完全に一本取られましたが、作品全体を包み込む優しさをしっかりと感じさせて貰った気がしました。

そして最終話の「未定」
学園祭前の最後のリハーサル…個人的に大好きな展開でした。
物語の幕の閉め方含めて最高の日常系作品と言っても過言ではないと思います。

それと、この作品は誰を推して見るかでも面白さが変化すると思います。
可愛らしいキャラがたくさん登場するので目移りしそうですが、私は「かがみ」一択でした。
ちょいツンデレ系で寂しがり屋…でも内に秘めるのは彼女ならではの優しさだと私は思っています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

2クール全24話の物語でした。
最近の2クールは前半と後半で主題歌が変わることが多いですが、この作品のオープニングは最後まで「もってけ!セーラーふく」でした。
日常系の作品で2クールって珍しいと思いましたが、よく考えてみると京アニさん制作の「日常」も2クールでしたね。
作品に対する完走は、ありきたりですが「もっと早く視聴していれば…と後悔した」作品でした。

なお、Netflixで検索したら「らき☆すた」が出てきたので、今回はNetflixで視聴しました。
こんな事くらいしか出来ないのが歯痒いですけど、身の回りで出来ることを少しずつ…だけど確実にやっていきたいと思っています。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 20

86.1 9 2007年度アニメランキング9位
みなみけ(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (3680)
18645人が棚に入れました
大ヒット作品『今日の5の2』発売から365日。桜庭コハル原作単行本のアニメ化。
小学生・中学生・高校生の一癖ある南家の3姉妹、千秋(ちあき)、夏奈(かな)、春香(はるか)や周囲のキャラクターがおりなすのほほんでお馬鹿でちょっとエッチな平凡な日常をたんたんと描いていく。

声優・キャラクター
佐藤利奈、井上麻里奈、茅原実里、水樹奈々、森永理科、柿原徹也、小野大輔

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ワタクシの勝手脳内分類では、日常系よりも、らんま系という分類で。

この手の、「女の子たちが戯れる日常系アニメ」というジャンルには個人的には、警戒感があるのだけれども、なんだかんだで面白く見られてしまった。あれ、なんで、っていうほどスルっとみられた。
ほんと、すごいスルっと観られたので「自分は、日常系アニメ好きだったんだっけ?あれ?あれ?あれ??」みたいな、狐につつまれたような気分が半分ではしたわけです。なんだろう、意外と男の娘ネタが好きだってこのなのだろうか……とか、思いかけたりしたのですが、いや、違う、そこじゃない……待てや!じぶん!!!…と。

 なにより、脇を固めるバカと変態の描写にえらい安心感があって、そこらへんがすごい観ていてラクなのですよ。たとえば、まこちゃんなんかの、バカかわいい感じもとても上手く感じるし、保坂先輩などは高橋留美子作品的なノリ(『らんま1/2』とか)を継承している感じが強く出ていてほんわかした気分で楽しめるなぁ、というのがあるのです。
 「女の子が戯れる日常系」とはいっても、そこまでエッジではなく、比較的幅広い層に楽しめるような作りになっているような作りだな、と思ったわけです。
 なんか、ものすごく『らんま1/2』あたりを見ているときの感覚に近いものがあったんですよ。ええ。


■ボケ主体作品の様々なありよう 2013/02/13

 で、その他の日常系との違いってなんだろう、と。
 も少し明確な言語化をできないものかしらん、と、まあほわわんと、たまに思ったりしていたわけですが、

てけさんのレビュー
http://www.anikore.jp/review/414129/
で、
「要するに、ボケに対する突っ込みがなくて、ボケ主体で延々と弾数を増やしていくというスタイルですよね」(大意)…とまとめられていらっしゃって、それはなるほど、なるほど、なるほどね、そうかもな、というあたりから、ちょっと、ワタクシ何か、整理できる気がしてきたわけです。

 マイ脳内整理をダラダラとお話しますと、
 次のような感じです。

 (すっげータラタラ書くのでよろしくって感じですが)
  
 そもそもツッコミってなんで必要なのか。
 つまりツッコミを入れる、というスタイルがやりやすいのは、ボケ単体ではちょっときわどいところをついてきていたりするものや、わかりにくいものを、「わかりやすくする」という効果をもっているから、なわけです。要するにネタの打率を上げる効果。
 ボケ主体でいくと、ふつうに考えると打率はさがるわけだ。おもろくない。では、下がった打率のままどう作品の強度を成立させるか、というと、その方法は、てけさんがおっしゃられるように、
 ボケの打ち手そのものの絶対量を増やすというやり方は確かに有効な方法の一つだろうというのはあるわけです。

 でも、他にもなんか方法がありそうな気がするな、と。
 うーん、何があるかな、というと、たぶん、もう一つはアレじゃないですかね。
 視聴者によるセルフサービスのツッコミ。テレビみながら、「ちょwwおまwwwww」と視聴者側が思わず言ってしまうような状態をどれだけ、計算できるか。同じネタを、連続で、2発、3発入れてくるような手法は、多分、一番典型的なやり方で、ボケの連続ではあるのだけれども、わかりやすい演出という点では、「ボケとツッコミ」の変種かな、という気もします。

 あと保坂先輩とかみたいな変態キャラみたいな、「ボケのわかりやすさ」を徹底して、ついてくるあたりも、要するにボケオンリーでいくときの方法論だなぁ、と。

 たぶん、ボケ主体の日常系アニメのなかでも、『みなみけ』はそこらへんが、かなりオーソドックスな――高橋留美子あたりと、実はある程度にたような間口の広さのある――表現で落ち着いていると思うのです。
 だけれども、日常系アニメのボケ主体の作り方で、エキセントリックすぎてついいけないな、と思うものもあるわけです。視聴者によるセルフサービス・ツッコミを、「このタイプの視聴者ならばわかってくれるはず」という、解釈共同体の文脈に、丸投げしてるタイプの作品の作り方。
 このタイプは、理解できれば全く問題なく楽しめるのだけれども、理解できないと本当に悲惨だな、という印象をもっていて、『ゆるゆり』とか、『これはゾンビですか?』とかは、けっこうそういう形での「ボケ主体」なんだろうな、という気がします。いや、ゆるゆりは、ほんっとーにわかんないんだけどね…自分は。
 


 さて、なんかダラダラっと書いてしまったので、
 まとめると、ボケ主体、にはいくつかのやり方がありますよね、と

1.短い尺のなかになるべく沢山ボケを詰め込む【ボケ大量投下】

2.なるべくボケの中身をわかりやすい内容に仕上げる【ボケ明確化』
 例:わかりやすい変態キャラ。同じネタの連続3度押し、ヒートアップ → 『みなみけ』

3.特殊なボケがわかる視聴者層にセルフサービスのツッコミを期待する【ノリ共有前提ボケ】
 例:これはゾンビですか? ※ある種のニコ厨センスとかB級センスがなければ意味不明必至
 
 
 まあ、「日常系」という語彙が、「ボケ主体。誰も突っ込み入れないほんわり系」という意味に変換可能だとしても、
 やはり、【ボケ明確化】路線である『みなみけ』と、【ノリ共有前提ボケ】である『らきすた』『ゆるゆり』は、やはり全然違うものなんじゃないか、と思いますよ。と。
 そう、そういうことなんですわ。わたしが言いたかったのは。
 もしかすると、もうちょっと細分化していろいろ言えるのかもしれないけど、とりあえずこんなところで。

 で、まあ、なので、『みなみけ』は、わたしにとっては、「日常系」であっても「日常系」ではない。むしろ、らんま1/2とかと、ほぼ同ジャンルのアニメっという位置づけということになっております。

■追記1:
Wikipediaを読んだところ、原作よりもパンチラ表現などがおさえられている、とのことで「みなみけ」というタイトルにたいして抱いていたお色気系のやや下品な印象をアニメで感じなかったのは、そういう理由もあったのか、などとおもった。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 22

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ほのぼの系最高クラスのアニメ

「この物語は南家3姉妹の平凡な日常を淡々と描くものです。過度な期待はしないでください。 あとテレビから3メートルは離れて見やがってください。」と千秋が言うお決まりのセリフから始まる、私的には『ほのぼの系最高クラスのアニメ』と言って良いと思っているアニメです♪


このみなみけの作画は時々独特な濃い絵が出てきます。最初はこれが気になる人がいたかもしれませんが、見慣れていけばそれもまた良いなと感じてきます。感じるはずです!!
1期の作画は問題無です♪

このアニメ設定?の良い点と言えば、
1、どのキャラも非常に個性的でそれぞれの特徴などが覚えやすい点。
2、ギャグのテンポが一定である点。言い換えれば、飛びぬけて面白い!!という話がそれほどない代わりに、どの回も面白く、つまらない話がないということ。
3、南家三姉妹の存在(彼女らの言動など)
4、サブキャラのキャラも濃く、主人公たち(南家三姉妹)たちにうまく介入され、彼女らの面白さを引き立てている点。 また、サブキャラ自体もとても個性的であるため面白い。
5、ギャグのネタが誰でも理解できる、誰でも笑えるようなないようになっていること。
6、アットホームな感じ。
7、〔3とちょっとかぶっているが〕千秋の存在ww

もっと良い点があるかもしれないがとりあえず自分に言えることはこれ等の点です。



↑の補足ですが、3番の南家三姉妹の存在について。(ネタばれを含む!!)

長女の春香(ハルカ)は南家においてお母さん的ポジションであり、ほぼ完璧な人である...が、周りに誰もいないときはとことん怠ける人でもありますw (゚‐゚*) ホケーッ・・・
ある話では、春香は、「(南家の)3人とも自分のような人(性質)であったら、ダメになる。」と自覚しているほどの怠け者。 時には、とある勘違いにより初代ばんちょーという肩書きを手にし、数々の武勇伝が(2代目番長により)語られたり、夕食時に千秋と夏奈が暴れた時は2人を異常に厳しく叱り、またその時人格が変わってしまうような凄いのか凄くないのかよく分からない人ですw
ヤメナサイ(# ̄  ̄)σ))>_<)/イテテ…


次女の夏奈(カナ)は常に明るく元気な暴走少女。
常に自分がおもしろい状況を作ることを考えているらしいw
千秋に口喧嘩で言い負かされたり、言いように言いくるめられたり、洗脳されたりと、夏奈はあまり頭を使うことが得意ではないため千秋に頭脳戦ではあまり勝っていません。(時には千秋を騙す事があるが大体最終的には失敗。)( ̄ー ̄; ヒヤリ
そんな夏奈を千秋は「バカ野郎日本代表」と言う肩書きを与えたり、いつも罵っていたりします。


三女の千秋は、自称「天下無敵のおりこうさん」
ありとあらゆるアニメのキャラの中でも最高クラスの毒舌を吐き、その対象が夏奈と真、吉野がほとんど。
そのときに言う毒舌はとても小学生が言うようなものではなく、その毒舌(罵倒)の内容が面白いです! そして夏奈と春香との態度が全然違い、春香に対して振舞う時の千秋が異常に可愛いですww(///∇//)


この三人のそれぞれの性格がうまく合わさることによってとても面白いギャグが成り立つのです。いつも千秋と夏奈が喧嘩し、それを春香が止めるというアットホームな関係の中でも、3人の性格や言動のおかげでとても面白くなっているのだと思います。


私にとっては千秋の存在が大きいのです!
「見たくないものを見ないため」に目を半開きにしている顔も、段々見ていると可愛いと思ってきます。(^ー^* )フフ♪
怒っているときの顔の時は、大体毒舌を吐くようになりますけどそれもまた良いですwヾ(*`Д´*)ノ"バカヤロウ!!

笑っているときの顔は言うまでもありませんw
とにかく可愛いのですw
特に、10話の時の千秋が...(゚∀゚ )ウヘヘ
この時の千秋を見てからずっと千秋が欲しくてたまりませんのよーww (∠T▽T)ノ please give me!!
まぁこれが、私が千秋Loveになった原因(私の思考を大きく変えた原因)であります♪

これ以来何かイケナイ方向に進んでいる気がしていますw
でも、一度突き進んでは止められない・・・。(汗)


みなみけのOP曲『経験値上昇中』は、かなり中毒性のある曲であると思います。 私の場合、みなみけを思い出すとこの曲が頭の中でリフレインし始めますww
中毒性がどうこうは別としても、この『経験値上昇中』はとてもリズム感が合って元気あふれた曲で良曲だと思います♪


このアニメはほのぼの系が好きな人なら確実に面白いと感じることが出来るはずです。 いや、ギャグ要素も所々含まれていることもあって、それ以外の大多数の人でも面白いと感じれるなずです。
ここまでレビューを読んでくれて、まだみなみけを見ていない人は、1期の次に3期を見ることをお勧めします。2期はその後各自で判断してみてください。
そして、みなみけを見て千秋を好きになってくださいなw

投稿 : 2020/07/04
♥ : 32

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

普通どころかハイセンスなネタアニメ

日常系の良さを理解しようと手を出したのだが、資料としては不向き、
というのは思わぬ掘り出し物だった。原作は知らないがアニメはハイセンス、
少なくとも作品のスタッフはハイセンス、漫画を読まないとな。
原作が良くない事にはこんな作品にはならんだろうし。

キャラや台詞が作りこまれている感じはけいおんよりもずっとある。
表面的なネタのランクもあちらよりは少し高め・・ではあるが、それ等のネタ
は笑わせる事を目的としたネタではない。

一般人には分かりやすく、ちびまる子ちゃんクラスのほのぼの。
やや目の肥えた人間にはスベってる感と、スベりの痛さ、突っ込みの痛さ自体を
ネタにしている感じ。で、ハイセンスな部分は中々表には出て来ない。


ネタがA B C D E F G H I J K L と流れていくとしたら、この作品は

Aが3 Bが2 Cが5 Dが2 Eが17 Fが1 Gが4 Hが25 Iが6 Jが4 Kが1 Lが2

そして、かなり笑いに肥えてないとEの17やHの25がネタとすら把握できない。


普通に生きている人、あまり笑いに興味が無い人が把握出来るのは~6程度
主にTVのお笑い芸人好きがネタとして把握出来るのは~10位まで
頭が固すぎると~3くらいかな。オヤジギャグレベルの人、たまにいるけど。

6までしか把握できない人は1や2でも結構笑えるが、10まで把握出来る人だと
4くらいからしか笑えなくなる。(けいおんのネタは1とか2が多い)
だからお笑いが好きでもこの作品をつまらないと感じるのは十分考えられる、
けいおんよりはマシとはいえ、4以下が多いから仕方が無い事。


ネット、漫画、一部のアニメの笑いは万人に理解させる必要が無いので、
お笑い番組よりランクが高いものが結構多い。一度それに慣れるともう普通の
テレビ番組では軽い笑いしかできなくなって来る。

(このランクが高ければ良いというものではなく、高過ぎて理解できる人が
 ごく少数で漫画が打ち切りになる、そして打ち切られない為に作者がネタの
 ランクを落とすという悲しい事もある。詳しくは別作品のレビュー
 ・・少し笑いについて語ると、銀玉が汚いのは、低ランクのネタなのに禁じ
 手の反則技で腹筋を持って行くから。あの原作者とスタッフ許せんw)


で、バカテス二期のレビューに書いたのだが、あの作品の長所は5~8位のネタを
高速で連射してくる事で、ネタの質ランクが安定、仮にスベってもすぐ次が来る。
だから見ている間は大抵の人が常に面白い感じなのだが、この作品はそれよりも
「一つ上」の段階。気づく人は気づく腹筋ブレイカーな爆弾が搭載されている。

【ツッコミ入ったり大声で叫ぶのはランクの低いネタのみ】、殺傷力ある爆弾は
ボソっと控えめな台詞、シーンの一部に隠すようにひっそりと。そしてその手の
大型地雷は投げっぱなしか、微妙な間を挟む程度、故に中々気が付きにくい

つまり、基本的には【投げっぱなしだったり微妙に間を挟む部分にハイセンスな
ネタ、一部にしか理解できないネタが仕込まれている】と思ってれば良い。


元ネタ知らないと理解できないのもあるだろうから、まず「何をしているか」
「何を言っている」のか、毎回確認して見ると笑える事が増えると思う。
とにかく間の開いた時は「何を言ったか」に注意、たまに爆弾が仕込まれてる。

で、とにかく画面をよく見る事かな、顔の作画変化は分かりやすいけど他。
自分も横で垂れ流してて1/3位しか画面見てなかったから、見逃してるネタが
結構ある気がする。

(・・とはいえ、笑いに肥えてれば注意して無くても気付くし、気をつけないと
 気が付かないような人だと、何が面白いのか理解できなさそうだけど。)


あと一つ一つで見ると大した事無いものがセットで考える[A→B→C→D→E]
と突然ネタのランクが上がったり、[A ここの間 B ]に仕込みがあったり、
[A→D]で考えると爆弾になったり。揺さぶりで質の違うネタを仕込んでいる。

パンチの強弱、パンチとパンチの間、小ネタの挟み具合、これらが不規則な為に
ガードができない、いつどんなパンチが飛んで来るか予想ができない。


世界に呑まれ出すと、低ランクのネタがパンチが弱過ぎて笑えてくる、で、
ネタが入ってない部分、ただの繋ぎのシーンでも笑えてくる、一挙手一投足全て
がシュールなネタに見えて来る。最後はもう疲れて、普通は絶対笑わないような
しょーもないネタでも笑えてくる。違うな、しょーもないからこそ笑えてくる。
こいつらがやる事、喋る事が全部面白いっていうイメージができてしまう。

全然これは普通じゃないわ・・、けいおんで日常のイメージが一回できたけど、
こっちの作品が日常だってのなら評価出来る。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 28

83.8 10 2007年度アニメランキング10位
瀬戸の花嫁(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (2326)
13242人が棚に入れました
ごく平凡な中学生、満潮永澄の平穏な毎日は、とある夏の出来事を境に、音を立てて崩れ去っていった。帰省していた瀬戸内のビーチで溺れてしまった永澄を助けたのは、なんと人魚の女の子、瀬戸燦!しかも、人魚の世界は、「渡世の仁義」を重んじる仁侠の世界だった上、人間に姿を見られれば、その人間か自分のどちらかが死ななければならないという掟が存在した。最後に残された回避手段は、「人魚の正体を知った人間が人魚の身内となる」という方法のみ!
「どちらかが死ぬか、人魚の身内となるか」そんな究極の選択を迫られた永澄が出した結論は燦との結婚だった!永澄と燦の2人を中心に、人間、人魚さまざまなキャラクターたちが騒動を巻き起こすドタバタギャグ&ラブコメディ。

声優・キャラクター
桃井はるこ、水島大宙、野川さくら、三宅健太、鍋井まき子、村瀬克輝、桑谷夏子、子安武人、伊丸岡篤、並木のり子、松島栄利子、森永理科、力丸乃りこ、矢部雅史、小野大輔、山﨑バニラ

TimuTimu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「人魚」と書いて「にんきょう」と

読ませます。

1年ぶりに自分のレビュー読んでてなんか変えたくなったので変えます。まあ一番好きな作品だし、僕の出身が香川県の瀬戸内海にあって親近感湧くし、それであって面白いからちょこっと多めに書いてやろうと思っただけです。
一生懸命書きましたが、ボキャ貧なので許してください。

物語は人魚の姿のヒロインを見てしまった主人公はなんかヤバい掟の関係上、結婚することになり、前途多難な人生を歩み、最終的に人間をやめちゃったお話です。

■ジャンル、物語としての感想
 ジャンルはハートフルラブコメバトル人魚アニメ、まあ言わばJUMP系統のジャンルをギャグで捻じ伏せたようなアニメ。話の進め方は〇魂のようにギャグとシリアスを合わせたような展開に近いですが、言うほど暗さや重さという意味でのシリアス要素があるわけでもなく、話数で比較してもギャグ:シリアス=8:2的な感じで仕上がってます。まあこの緩急の良さが僕が楽しんで一番視聴し続けられる理由かも。
 この作品なんでもありのごった煮アニメなんですが、一番面白いのはやはりこの作品の本筋であろうギャグが面白い。人魚ギャグ、ヤ〇ザギャグ、ホ〇ギャグ、超人ギャグ、ギャルゲーギャグ、謙虚さや恥じらいを見せない堂々としたパロディ...etcネタの引き出しが多すぎるギャグが武器と言っても過言ではないですね(ってか逆に引き出しの少ないギャグ漫画はつまらn・・・)。視聴者を置いてけぼりにさせすぎず、かといって身近なものにさせすぎず、と言ったケとハレの絶妙なバランスはフルメタに似ていて、とても好きです。突然ボソッと出るギャグより、オチをしっかりと用意して、それを視聴者の斜め上の結果を出してくるギャグが面白いのもこの作品の強みだと思います。

■声優の感想
 主人公の声優は当時まだそんなに人気が無かった頃の大宙さんだけど、脇役の声優は当時では滅茶苦茶豪華でした。下積みと言っちゃ前作のアニメに失礼だが、大宙さんの演技は多方面なギャグを飛ばしてくるこの作品をカバーできる力があります。政さんや瀬戸さんの母なんて、声優さんの経験あんまりないのに、演技上手いし、滅茶苦茶キャラとマッチしてるところもあって、違和感がありません。他の声優さんたちもベテランの方が結構いるので、安定して笑ったり感動したりできます(普通に芝居するにも、ギャグを芝居するにも、声優さんの力量次第なところもあるから、結構重要なキーパーソンだったりするため)。

■キャラの感想
 これは一人一人に対して感想を書きますと言いたいところだけど、一人ひとり書いてたらキリがないので何人かの感想書きます。
・満潮永澄:ハーレムアニメの主人公特有のナヨナヨした容姿だが、性格は男前+パッション(なところもチョコチョコある)というギャップのある主人公は結構好き。弄られ役担当で度々人間として扱われないギャグが面白い。
・満潮家:息子を生ゴミのように扱うのが面白い。
・瀬戸燦:メインヒロイン。THE任侠。こういう子がいたらなあと思うことがしばしばあった。ヒロイン中ボケとツッコミ両方できるガチ両刀系ヒロイン。
・瀬戸家:親ばか馬鹿オヤジやサイコ鮫や下衆な貝殻や魚3兄弟、常識人風ヤクザとキチ〇イオールスターズな家族。肩書は悪そうだが内容見れば爆笑物です。
・江戸前留奈:サブヒロイン。嫌いでもないけど正直あまり好きじゃない。
・江戸前家:open your mind.
・不知火明乃:サブヒロイン。そのガードがお固く、素直になれない性格(俗に言うツンデレ)に、心底心を打たれていた時期も私にもありました。
・銭形巡:僕にも社会♂のルール教えてください。
・三河海:金に物を言わせたり、とんでもない勘違いで日本中に生き恥を晒す男だが、燦ちゃんをずっと一途なところは結構好き。
・猿飛秀吉:永澄の悪友。憎めない存在。クラスに一人や二人はいるね。
・委員長:名前が思い出せない。

■作画の感想
 常時安定しているのに、ギャグシーンではいきなりヌルヌル動かしてみたり、逆に小学生低学年が描いたかのようなチープな作画(演出としての作画であり、作画崩壊というわけではない)にしてみたりなど、幅広く、緩急のあるアニメーションになっています。
 漫画版もある意味めちゃくちゃ変わりましたしね・・・w
■音楽の感想
 この作品のOP「Romantic summer 」はベンチャーズも驚きの顔を隠せないようなメロディで突っ切るのかと思えば、ED「明日への光」は中学高校の卒業式で流れてもおかしくないお涙頂戴な歌で余韻に浸らせてくれます。それだけに留まらず、キャッチ―なメロディで頭から離れないED2「Dan Dan Dan」やOVA OP1「絶対乙女」やova op2「天使爛漫 Love power」などもあれば、他にもキタリエが熱い歌歌ったり、モモーイがテクノったり歌のジャンルも何でもあり!なところがさすがです。

■最後に
 「この作品は何でもあり」という印象を受けているかもしれませんが、物語やギャグの起承転結が丁寧なので、スッキリしています。フルメタのようなギャグが好きな人には是非見てほしい作品です。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 2
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ハイテンションなドタバタ、上質ラブコメディ

[文量→大盛り・内容→考察系]

「すもももももも 地上最強の嫁」「うる星やつら」が好きな方は合うかもしれません♪

原作読破済み。これは、アニメが原作を超えている印象♪

【総括】
ラブもコメも高いレベルで両立しています。

コメの部分は、関東芸人さんのようなオシャレな笑いではなく、関西芸人さんのようなコテコテな笑いで積極的に攻めてきます(笑) 主人公のツッコミも負けていません。

ラブの部分は、ダブルヒロインの基本(回ごとにヒロインの好感度が一進一退)をおさえつつ、ポイントでは純愛を貫いていて、かなり萌え度は高いです。

アニメをあまりたくさん観ていない方には特に、導入として観てほしいアニメですね♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了】
{netabare}
登場人物はいずれも鯉、いや、濃い方ばりです(笑)

個人的に一番印象に残っているのは、ルナパパ(シュワちゃん)とエラ呼吸三兄弟(顔面魚やんw)。このアニメを象徴するような無茶苦茶なキャラです(笑)

本当に見所の多いアニメで、上記のダブルヒロイン以外でも沢山の見所が。例えば、燦の天然っぷりや、人間社会に微妙に溶け込んでいないところの萌え。そんな中、次第に深まっていく女の友情。瀬戸内組の、特にシャーク藤代さんや巻と永澄の命がけの勝負w 政の男気や永澄とのBL展開w 豪三郎の極度の親バカっぷり。明乃の隙のある可愛さ。三河海のやられっぷり(笑) 他にも書けばキリがないです。その中でも個人的に好きだったのは、燦と巡の絡み。任侠である燦が、お巡りさんや猫を怖がっている姿は可愛かったです♪

と、これを観ても分かるよう、「色んなキャラが、色んなキャラと繋がっている」のが、本作の優れた点のひとつです。

ドタバタ系の学園コメディでは、毎話、毎シリーズごとにトラブルメーカーが必要になり、サブキャラが増えていく傾向にありますが、そのサブキャラを使い捨てにせず、(登場回数や濃度の減少はあれど)極力生かしていこうという姿勢に、制作陣(特に原作者)の「愛」を感じます。こういう(サブキャラを大切にする)作品って、名作になり得ますよね。例えば「ハヤテのごとく」や「スクールランブル」にも似た傾向が見られ、やはりどちらも優秀な作品かと思います。

また、本筋である、永澄と燦の恋愛に関しても、「二人がしっかり成長し、歩み寄っている」のが好印象です。

「うる星やつら」から連なる「押し掛け女房モノ」の良さは、1話目からメインヒロインが確定し、色々浮気をしたりハーレム要素(その都度見せるメインヒロインの嫉妬)はありながらも、結局は本妻に落ち着くだろうという安心感にあると思います(諸星あたる なんか、正にそう)。

しかし、一方で、ある意味ゴール地点から第1話が始まるため、ワクワク感やドキドキ感を演出しにくい部分があります。

ここで生きてくるのが、燦の「任侠」という設定。燦が永澄との結婚を決めたのは、「人助けの延長線上にある、任侠としての筋を通すという責任感」がきっかけ。「責任感」だから、婚約はするものの、永澄との恋愛感情がそこまで強くなく、作品を通して徐々に深まる真の恋愛感情を描くことに成功しました。また、押し掛け女房のきっかけが、(よくありがちな)「宿命」のように、「ヒロインが初めは嫌々だった」のではなく、(すもものように)「子作り」という(ある意味)「打算」に起因したものではないことも、本作の爽やかさを支えていると思います(まあ、任侠が爽やかというのも変ですがw)。

一方永澄も、最初はハーレム主人公らしいヘタレで、燦に対しても「命を救ってくれた恩」が優先していましたが、徐々に燦の人間性(人魚性?w)に惹かれ、燦に見合う「侠」になるため、男気を磨いていく過程が描かれていました。ラストのアニオリ展開(バトルモノ)は、(少々力業でしたが)胸熱でした。

このように、「人間界に順応していく、燦」「男気を磨いていく、永澄」「次第に本物に変わっていく、夫婦の間柄」と、キチッと成長を描けていたのは、実に王道でした。

このアニメ、「ギャグが合わない」以外は、きっと楽しめる作りになっています。これほど詰め込んだのにバランスを失わなかった制作陣に、拍手!
{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 19

ヒロウミ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

2クールも必要ない!ラブ抜きラブコメ(進展無し)はダレトク作品?

【あにこれランキングTOP300マラソンキャンペーン】
コメディネタの薄さを演者と丁寧な絵でカバー!でも設定活かさずラブコメ活かさず何も活きず2クール!!!
これはネタなのか?


いやー、長すぎ。本当に長すぎ。
物語はほぼ1話簡潔型のギャグコメディ系作品。本来主軸となるべき恋物語の要素は最後の最後までペラッペラでギャグにハマらなければラジオにすらならない作品。
4話ぐらいから17話まですんごい退屈でしたね。長いスパンのものなのにキャラクターの掘り下げも浅く人魚の設定もあって無いような味気無さ。5話ぐらいからTVで流しながらスマホでYouTubeで色々な動画を漁る始末。最終2話も「だろうねー」な展開で特に語るほどのものもない。


絵は丁寧に描かれており終始安定した作画なのだがそれだけ。
声優さんの熱演や声芸は力の入ったもので良かった。特にキタエリ良いやん!でもそれだけ。うん、それだけな作品。
ギャグが寒い。ノリ的には「バカテス」みたいな感じで若年層向けなテンポやネタがまぁ引っ掛かりなさ過ぎてビックリするレベル。視聴しながら虚しくなりましたね。



って事で最近アニメも不作で暇なんです。そんな中、動画コンテンツのトップをひた走るYouTube。売れなくなった芸能人もYouTubeへの転向をし始め今ではお金の臭いに敏感な怪しい大人に溢れています。
更には3DのキャラクターをVRゴーグルやモーションキャプチャーを使用し操作しながら配信するバーチャルYouTuber(以降VTuber)がゴロゴロ溢れています。演者のビジュアル要素が必要なく匿名性を保てるのと生身の人間のもつ「生々しさ」が緩和される傾向が強くこれからも増えるだろう。
そこで最近よく見るVTuberを少しご紹介します。

【キズナアイ】
VTuberの始祖とも言われておりムーブメントのパイオニア。番組登録者数は日本のTOPYouTuberにも肩を並べるがゲーム下手、歌下手、ネタ小並みで面白味に欠けており動画の中味に見応えがなく再生数はすこぶる低い。中の人が声優の割りに声の表情がない(下手)。始祖という以外何も無い。

【輝夜月(カグヤルナ)】
首締めハム太郎の異名を持つ声芸系YouTuber。多彩な声色を持ちネタは豊富で良編集も相まって面白い。短めな動画も多く気軽に見易いが最近調子に乗り始めて動画投稿頻度が下がる。

【ミライアカリ】
オタク用語、下ネタ大好きライトビ◯チ風VTuber。声による演技はそれなりで編集で上手く隠れているがライブ配信では嘘臭さが光る。歌が上手いが動画は当たり外れが大きくある。少し食傷気味感は否めない。

【ヨメミ】
「エイレーン」というゆっくり系YouTuberの正統派後継者。FPS系ゲームが得意で本人の語彙力の無さも相まってアホカワスカッシュみたいな感じ。VTuberなのに「やってみた」系動画も多く、下手な事言わないように頑張ってるがアホなのでまともに表現できない姿が健気で好感を持てる。

【田中ヒメ&鈴木ヒナ】
当初は田中ヒメ単独だったが、少し遅れて鈴木ヒナが合流し「ヒメヒナチャンネル」となった。田中ヒメは声芸に長けており、アホ。鈴木ヒナは冷静沈着なキャラでヒメに突っ込みを入れているがアホ。歌が抜群に上手く歌動画以外も良編集でかなり面白い。最近イチオシのVTuber。

【ポン子】
Weathernewsで7年前から存在するアンドロイド。正式名は「ウェザーロイド Airi」なのだがバグや欠陥が多くファンの間では「ポン子」で周知されている。「中の人」がハッキリ出てしまう放送事故があったのだが未だにしらを切り続けており更にはネタにしている図太さがある。
毎週木曜日は「フル充電」と称し中の人がその他は「省エネモード」と称しゆっくりちゃんでライブ配信をしている。
ウェザーロイドらしく天気ネタは多彩で更に他のネタも工夫が凝らされており思わずクスリとさせられる。毎日見てます。
「10分で分かるポン子」
https://youtu.be/ptqD2mLXUTY

投稿 : 2020/07/04
♥ : 16

83.5 11 2007年度アニメランキング11位
ゼロの使い魔 双月の騎士(TVアニメ動画)

2007年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (2005)
12211人が棚に入れました
双月が重なる時、先の戦争に参加したために元の世界(日本)に帰りそこね、もうしばらくルイズの使い魔でいることを選んだ才人。
ルイズも、ようやく才人を一人前の使い魔と認めたようで、今までのように犬呼ばわりしたり、床で寝させたり、鞭で叩いたりはしなくなっていた。
そんな待遇の良さに調子をよくした才人だが、ルイズにもらった不思議なメガネのせいで、女の子を見てしまう度に結局ルイズにお仕置きをされてしまう羽目に…!
そんな、相変わらずの平和な日々が続いていくはずだったのだが…。

声優・キャラクター
釘宮理恵、日野聡、堀江由衣、川澄綾子、井上喜久子、山川琴美、根谷美智子、石松千恵美、平川大輔、勝生真沙子、櫻井孝宏、いのくちゆか、井上奈々子、高橋美佳子

イシカワ(辻斬り) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ふたりの戦争の価値観の違いを乗り越える二期

 記載されているレビューに対する反論・論戦を行いたい人は、メッセージ欄やメールで送りつけるのではなく、正しいと思う主張を自らのレビューに記載する形で行ってもらいたい。
 なおこれらのレビューは個人的推論に則ったものである。
 言い切っているような表現も、独自の解釈の一環であり、一方的な決め付け・断定をしているのではないものだと思ってもらいたい。

 主な視点が学園から戦争に変わる第二期。
 非常に簡単にまとめると……
 魔法によって召還された才人は異世界でルイズの使い魔となっていた。
 貴族特有の戦争時の思考を持つルイズと才人の平和思考との間に齟齬が生まれる。

 魔法について
 魔法の力がある世界では、使いどころによっては世界そのものを左右できてしまう。当然ながらその力は政治や権力などに大きく影響してくることになる。魔法は凄い。魔法使いは偉い。偉いから貴族という思考だろう。中世の権力維持は戦いの歴史でもあるから、この思考は現実的だ。

 才人の未来について
 今後のことを考えているからこその登場人物設定が隠されている。そのあたりを読み解いていこう。
 ミス・ロングビルは魔法学園の秘書という重要な役どころにも関わらず平民出身であるし、魔法が使えず女性でも騎士団長になれることを示すようなキャラクターも出している。これは才人の出世を予期した設定だといえる。普通なら珍しい人物を敢えてストーリーに登場させる理由は、抜け道を用意しているという意味だというのが筆者の推論である。

 魔法学園について
 トリステイン魔法学園は、貴族の子息たちの学校だが、問題はトリステインのみならず、場合によっては敵国になりうる貴族もそこで学んでいるという点だろう。もともとトリステインは大きな国ではないため、敵対する可能性が少ない(トリステインが侵略してくる可能性も少ないと言い換えることも可能)
 しかし、敵対する国同士の貴族の子供たちが肩を並べて同じ公舎で学ぶということに関しては些か奇妙な光景だ。戦争が起きるから国に戻るという話が出てくるのも道理なのだろう。

 戦争について
 周囲の国の紹介だけでは面白みに欠けるため、戦争というものを主題にした。それなりにギミックを使って筋道を立てている。実はアンリエッタを引き立たせるための設定だった、というのが筆者の見立てである。

『個人的解釈に則った構造解析
 改造され、よりリアル化した世界へ。
 前回との比較により浮かび上がってきた構造』

 第一期と比べてみて
 第一期は売れるかどうか未知数だったため、あまり大風呂敷を広げることもなく、基礎的中核のみを切り出している。つまり、ラブコメ路線の確立だ。熱しやすく冷めやすいキュルケをルイズのライヴァルに引き立てたのはそうした理由があるといのが筆者の見立てである。二期目の決定辺りになると、世界観を広げ、少しずつシリアスさを増していく。単純なラブコメ路線だけでは間が持たなくなっていくからだろう。
第二期のライヴァルはアンリエッタなのだが、姫君という立場からそう簡単に才人と接触できない。その部分を補うために、常駐しているのがメイドのシエスタということになるのではないか。
 才人は適当にいつもふらふらして、ルイズにヤキモチを焼かせておくというのがこのラブコメのスタンスであり、中核でもある。それがなくなると一気にシリアスになる形式になっている、という見え方である。
 ルイズと才人、ふたりの戦争の価値観の違いを乗り越えるというのが、二期目の本題だろう。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 25
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

( * ̄)m 風吹く夜に水の誓いを…

■ゼロの使い魔『双月の騎士』を見る前に\_(*゚▽゚) ♪
.......(((((( =`□´=)/サーイートー!! ((( ▽|||)” ゲッ…ルイズ。。。

前作の流れを色濃く受け継がれた第二弾『双月の騎士』はゼロ魔シリーズの中でも圧倒的に支持された作品でしたね♪
自分の故郷に帰ることを諦め、ルイズがいる世界に留まることを選択した主人公の才人。
トリステイン王国とアルビオン王国が開戦状態の中、ルイズ&才人にも戦争の闇が振りかかっていくのです!
新たな出逢いや仲間との別れ、次から次へと起こる事件を通してルイズと才人はどうなっていくんでしょうね (* ̄  ̄)b
そんな二人の新たなストーリーがたっぷり詰まったお気に入りの第二弾♪ここにありo(≧∇≦o)なのです♪
もちろん前作を観てない人には…(?_?;)…ってなるので絶対に1期てくださいね (^ー^* )フフ♪

犬は躾けないとねヽ(*゚□゚*メ )------Co(> <o)))))


■総評
( ̄ー ̄〃)ノヾ(≧◇≦。)))))))アーン・・・ジュリオサマー!!  サイトノバカ!!(メ`ロ´)/  。。Σ(- -ノ)ノエエー

第2期『双月の騎士』は「アンドバリの指輪」というめっちゃ都合の良いマジックアイテムによって、かなり刺激的で面白いストーリーになっていましたね v(=∩_∩=)
そんな中アンリエッタ姫とコルベール先生が絡むシーンはとっても印象深いものでした。
一国の女王として気丈に振舞う姿が見られたり、一人の女性として弱さを見せる場面があったりとアンリエッタの胸の内を上手く表現していたとおもいます♪
そして戦争の悲惨さを身にしみて分かっているコルベール先生が才人に託したこの手紙\_( ^_<)
{netabare}
私はかつて罪を犯した…
その罪を贖おうと思って研究に打ち込んできたが…
最近思うようにおもったことがある
それは罪を贖うことはできないということだ…
~中略~
人の死に慣れるな、戦いに慣れるな、殺し合いに殴るな…
{/netabare}
手紙に込められたコルベール先生の気持ちが痛いほど伝わってきた名シーンでした (/_<。)
戦争の無い平和な今の日本に感謝しないといけないですよね♪

また、貴族としての尊厳を主張するルイズと、人としての尊厳を主張する才人との掛け合いも面白かったと思います!
好きな人を守りたいと思うシンプルな考えの才人に対して、貴族が貴族であるための戦いを貫き通そうとするルイズ…(〃 ̄ω ̄〃ゞ
どちらの主張も間違ってはいないけど、やっぱり貴族を知らない才人にとっては理解し難い所だったんでしょうね♪
ちょっとサービスシーンが多くなってないですか…o(≧∀≦。)ノって思いますけど、ちゃんとストーリーもグッと心惹かれるシーンが詰まった作品だったと思います♪

ゼロの使い魔1・2期はラブコメのジャンルの中でもお薦めしたい作品なのです♪


■おまけ
マジックフラワー「エクレール・ダムール」って綺麗ですね♪
花言葉は『永遠の誓い』、まさに結婚式にピッタリのアイテムでしたよ (ˇ◡ˇ✿)


■MUSIC♫
OP曲『I SAY YES』
 【歌】ICHIKO
 軽快なポップサウンドとICHIKOさんの歌声はゼロの使い魔には欠かせないですね♪
 
ED曲『スキ? キライ!? スキ!!!』
 【歌】ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール(くぎゅうぅぅぅ)
 ルイズの可愛らしい表情が目に浮かんできますね♪
 釘宮さんファンに捧げる曲に拍手(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ


2012.08.05・第一の手記

投稿 : 2020/07/04
♥ : 35

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

(レビュー初投稿です)と、止まらなくなってきました(//∇//)

この作品は、「ゼロの使い魔」の2期に相当する作品です。物語に繋がりがあるので、1期を未視聴の方は是非そちらからの視聴をお薦めします。

釘宮さんのツンデレボイスが聞きたくて見始めて気がつけば3作品目・・・
しっかりハマッていて、今期の作品の視聴がおろそかになっている自覚もありますが、もう完全に止められなくなっています(//∇//)

ハマった理由は物語なのか・・・はたまた釘宮さんのツンデレボイスなのか・・・
正直自分にも分かりません^^;
両者とも甲乙付け難いくらい堪らなく良いです(//∇//)

貴族で魔法使いのヒロインであるルイズ・・・そしてルイズの使い魔である才人・・・
この二人の関係は完全に固定化されたと言って良いでしょう・・・
お互いの気持ちが空回りしてばかり・・・そして向き合おうとする度に訪れるハプニングでスタートに逆戻り・・・
ルイズの「本当に本当・・・?」というセリフを何度聞いたことか・・・^^;
この二人の掛け合いだけなら途中で飽きてしまうと思います。

それでも飽きずに視聴できるのは、物語の展開と主人公やヒロインを取り巻く登場人物がとても魅力的だからだと思います。

メイドのシエスタに女王のアンリエッタ・・・1期から登場しているこの二人は確実に存在感が増しています。
その他にルイズの2人のお姉さん、銃士隊隊長のアニエス、ロマリアからの転校生であるジュリオ、そして才人の良き理解者であるコルベール先生といったキャラが次々と繰り広げられる物語に彩を添えています。

私は1期からアンリエッタ女王推しで視聴してきましたが、今期の成長株はやはりシエスタだったと思います。
アンリエッタ女王の少し下向きの目線・・・1期で彼女に降りかかった厄災から立ち上がろうと一生懸命なのがひしひしと伝わってきます。
でも、女王とはいえまだ年端もいかない少女に王族としての孤独が常に付き纏う彼女・・・
揺れる気持ちを必死に抑えようとするから目線が下がってしまうのかな・・・と思って見ていました。
彼女には本当に幸せになって欲しいと願うばかりです・・・
そしてシエスタは気持ち良いくらい一途で素直・・・もう何も言うことはありません^^
彼女にはいを貫き通して欲しいですね^^

こうして物語が進んでいくのですが、今は国家間の戦争の真っ最中・・・
貴族は名誉のためなら喜んで命を投げ出せるそうですが、かと言って無駄に命を落とす必要もありません。
とある拠点から退却する際の一幕に物語は焦点を当てているのですが、ルイズの可愛らしさと才人の言動がとても微笑ましく描かれています。
でも、勇気と決意の本番はここからです・・・
私はここからの展開は涙無しでは見れませんでした・・・というより涙で顔がボロボロになりました(//∇//)

オープニングテーマは、ICHIKOさんの「I SAY YES」
エンディングテーマは、ルイズ(釘宮さん)の「スキ? キライ!? スキ!!!」
この作品のオープニングがとにかく格好良かったです^^
「I SAY YES」は是非覚えたい曲になりました。

1クール12話の作品でした。1期より深みがある分だけ余計に堪能できたと思います。
レビューもそこそこになってしまいましたが、引き続きゼロの使い魔〜三美姫の輪舞〜を視聴したいと思います^^

投稿 : 2020/07/04
♥ : 21

83.5 11 2007年度アニメランキング11位
電脳コイル(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1850)
10522人が棚に入れました
今よりもちょっと未来…子供たちの間では街のどこからでもバーチャル世界=コイルに接続できる電脳メガネが大流行していた。小此木優子(おこのぎ ゆうこ)は、小学校最後の夏休みを前に、父親の仕事の都合で最新の電脳インフラを擁する地方都市・大黒市に引っ越すことになる。
優子は、その街で出会った友達と電脳空間で次々と巻き起こるフシギな出来事を体験する…。

声優・キャラクター
折笠富美子、桑島法子、矢島晶子、小島幸子、斉藤梨絵、鈴木れい子、野田順子、小林由美子、梅田貴公美、山口眞弓、沼田祐介
ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

技術の過剰な発展がもたらす恐怖

【総合評価☆☆☆☆】

 原作・監督を担当した磯光雄渾身の力作。拡張現実(AR)技術の過剰な発展がもたらす恐怖を、2007年の時点で予言した先駆的な作品で、アニメとしてのみならずSFとして高く評価され、日本SF大賞や星雲賞メディア部門賞を受賞した。ちなみに、アニメ作品で日本SF大賞を受賞したのは、本作の他に『新世紀エヴァンゲリオン』と『イノセンス』という異形の傑作2本だけである。
 絵柄からキッズアニメと思われそうだが、さにあらず。『けものフレンズ』や『宇宙のステルヴィア』などと同じく、「子供向け」という衣をまとった、大人のためのアニメである。子供の頃に一度見ただけだという人は、是非再見してほしい。「こんなに陰鬱な作品だったの!」と愕然とするだろう。
 第1話冒頭、いきなり「子供たちの噂によると、大黒市では最近、ペットの行方不明事件が多発しているそうです」と、ヒロイン・ヤサコによるナレーションが入る。毎回、こうした噂話、都市伝説、言い伝えが提示され、不穏な雰囲気を醸し出す。『電脳コイル』とは、実は、きわめて不穏で陰鬱なアニメなのである。第6話では、自動運転中の車が事故を起こしたことが紹介される。電脳ナビに欠陥が見つからなかったことから、被害者が急に飛び出したのが原因だとして処理されたが、事故死した少女は、電脳を誤作動させるウィルスについて調べていたとか。何やらゾクリとする展開である。
 舞台となるのは、金沢にほど近い架空の地方都市・大黒市。202X年現在、子供たちの間では、電脳ネットからの情報を現実に重ねて映し出すAR機器・電脳メガネが流行中。なぜ子供だけが高度なAR機器を使っているのか、「実用上のトラブルがあったため大人は使わなくなった」といった想像が可能だが、明確な説明はない。ただ、子供が遊びに利用するシステムには、多くの欠陥が存在することが示唆される。電脳空間にはいくつものバージョンがあり、古いバージョンのままのドメインは、空間管理室と呼ばれる公的な管理者でもコントロールしきれていない。そのせいでコンピュータウィルスが蔓延しており、常駐するセキュリティソフトが手当たり次第に駆除するものの、後手に回りがち。子供たちは、電脳世界で独自の裏技を考案して遊びを続けるが、しだいに精神を病む者が現れる…。
 『電脳コイル』の特徴は、こうしたネット内部の出来事を、ARによって視覚化された目に見える事象として描いた点。コンピュータウィルスは電脳空間に蠢く黒い生物「イリーガル」、セキュリティソフトはゆるキャラ風のロボット「サッチー」、裏技として利用可能なバグは宝石の形をした「メタバグ」、対ウィルス防御やバグの修正を行う未公認パッチはお札を思わせる「メタタグ」として表現される。さらに、ハッカーは「暗号屋」と呼ばれ、魔方陣のような図形を描いてハッキングを行い、時にはメガネビーム(メガビー)を発して邪魔なセキュリティソフトを停止させる。こうした具象的な視覚表現を利用したため、まるで子供同士の魔法合戦といった映像が展開され、アクションアニメとしてもそれなりに楽しめる。
 しかし、本作の真髄は、派手なアクションの描写にとどまらず、ARという技術そのものに内在する恐ろしさを取り上げた点にある。「道案内をするアバターの映像を現実に重ねて表示する」といった程度なら既存のAR技術でも実現可能だが、その遥か先を行く『電脳コイル』の世界では、当たり前のように、現実の光景にデータが常時重ねられている。そんな世界で人間の手に負えない技術の暴走が起きるとどうなるのか。後半(第14話~)では、そうした問題に目が向けられる。
(次の段落に重大なネタバレがあります)
{netabare} 『電脳コイル』の世界では、人間ですら、生身の肉体とネットから提供されるデータとが一体化した存在となっている。こうした状況下で何らかの原因により肉体とデータに食い違いが生じると、「電脳コイル現象」と呼ばれる精神的トラブルが発症する。時には精神が「アッチの世界」に行ってしまい、「NO DATA」と表示された植物状態の肉体が残される。
 何よりも恐ろしいのは、高度なARがいかにして実現されるか科学的解明ができていないにもかかわらず、この技術を実用化し大儲けした大企業の存在。ARが精神を蝕む可能性に気がつきながら、欠陥を懸命に隠蔽しており、社会インフラが単一企業に独占されることの恐ろしさがじんわりと伝わってくる。ちなみに、第18話冒頭のナレーションは、「ネットの噂によると、メガネの設計や開発の過程は、複雑な利権と歴史に彩られているそうです」{/netabare}

以下、余談。

【中間の独立エピソード】
 本作では、子供たちの楽しげな描写の陰で少しずつ謎を提示する前半と、真相解明を進めるシリアスな後半の間に、3つの独立したエピソード「沈没!大黒市」「ダイチ、発毛ス」「最後の首長竜」が挟まれる(第11~13話)。3本ともやたらに面白く、『電脳コイル』と言えばこれらを思い出す人が少なくない。しかし、イリーガルの設定などが本編と異なっており、あくまで本編とは別のスピンオフ作品として鑑賞していただきたい(私も「ダイチ、発毛ス」に出てくる股間のモザイクが気になったクチだが)。

【登場人物の年齢】
 『電脳コイル』の主要登場人物であるイサコやハラケンは、ヤサコと同じく小学6年生だが、愛する人を失ったトラウマに苛まれ、そのせいで周囲と協調できずにいる姿は、とてもその年齢の子供には見えない。オバちゃんと呼ばれるハラケンの叔母が、実は17歳とかで女子高生の制服を着て登場したときには、ギャグとしか思えなかった。
 想像するに、磯光雄の当初の構想ではいずれももう少し年長のキャラだったものを、土曜夕方という子供向け時間帯に放送するNHKの方針に合わせて、4~5歳ほど低年齢化したのではないか。そう考えると、ヤサコの回想における「4423」との交流やイサコの嫉妬心の描写が、素直に納得できる。

【「プリズム」誕生秘話】
 シンガーソングライター・池田綾子が作詞・作曲・歌を担当したオープニング曲「プリズム」は、心に染みる名曲である。その誕生にまつわるエピソードが、彼女がゲストとして登場したNHKFM「アニソン・アカデミー」で紹介されていた(2019年4月20日放送分)。
 それによると、池田は、まず磯監督から描きかけの絵コンテを見せてもらい、オープニング曲は「朝日をテーマに書いてください」と言われたという。それならと希望に満ちた明るい曲(CDには「旅人」というタイトルで収録)を書き下ろしたものの採用されず、再度行われたミーティングで、監督による朝日のイメージが「不安なものの象徴」であり、「また光が差して自分の後ろには影ができて、この1日をどう生きていくんだろう」という捉え方だと知らされる。そこから生まれたのが「プリズム」である。
 この話を心に止めながらオープニングアニメを見ると、心をかき乱すような音型が響き、霧が立ち上りノイズがちらつく中、ヤサコが不安そうな面持ちで中空を見上げる冒頭シーンが、実に示唆的に感じられる。

【アニメ作家の気概】
 アニメは、情報技術の過剰な発展に対して、早くから警鐘を鳴らしてきた。社会インフラとして必要不可欠なOSが実はトロイの木馬だったという『機動警察パトレイバー the Movie』、ネットゲームに耽溺するあまり抜け出せなった者の行く末を見つめた『.hack//SIGN』、徹底した監視体制によって犯罪を犯す前に人々を取り締まるディストピアを描く『PSYCHO-PASS サイコパス』、テロ対策に導入されたAI搭載の自律型殺人ロボットが暴走する『RIDEBACK』…。就活学生の閲覧記録から内定辞退率を算出して企業に知らせたという最近のニュースは、『ルパン三世 PART5』のヒトログを想起させる。
 クリエーターはきわめてセンシティブで、炭鉱のカナリアのように、何かおかしなことが起きつつあるとき、真っ先に反応する。そうしたクリエーターの思いが結晶したアニメを、子供の娯楽と侮ってはならない。大人ならば、『電脳コイル』に込められたメッセージを正しく読み取ってほしいと思う。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 7
ネタバレ

丸太武漢肺炎天安門 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ジュブナイルな攻殻機動隊

グーグルグラスが普及してその技術がSFレベルにまで極まったような世界設定。
バーチャルリアリティ(VR)がテーマのサイバー少年少女探偵団って感じ。
Serial experiments lainを子供向けにしてエンタメ度を高めた作品とも言える。やっぱ98年にあれをやったlainは凄いわ…。

終盤まで多くの伏線をまき散らしながら進むので先の展開が気になるが、それぞれの登場人物の過去や目的は全て一つの真実につながってはいるものの、それでも散漫な印象は受けた。中盤までの小学生たちのしょうもない小競り合いや珍事件の話はやはり子供向けだなと感じた(でもVRバトルはかなり派手)。
謎が謎を呼ぶ展開的にやたらと煽るが、終わり方は無難にまとめたなという印象が残った。

これって結局は、{netabare}攻殻機動隊のネットのゴーストを人類補完計画で呼び出そうとする話だよね。監督がエヴァに関わっていただけはある。{/netabare}

最大のネックはキャラデザだろう。絵柄は完全にNHKらしい子供向け。VRなバトルシーンは迫力あるし背景は小倉工房で良い出来だけど。
でも小難しいサイバーパンクSF設定も多いし(メタタグをお札にしたり工夫はしているけど)、これじゃ登場人物と同じ小学生層にはキツいだろう。
それぞれの声の演技は全然小学生らしくないし、NHKの小学生向け枠で自分らの作りたい物を作ってしまった感がある。

高名な作品であるため、後の東のエデン・京騒戯画・フラクタル・ガッチャマンクラウズ・ガラスの花と壊す世界などのVR表現には影響を与えているかもしれない。その辺のSF作品が好きな人はこれも見るといいと思う。

各話感想
{netabare}1話
最初で○○も知らないの?を連発するのは視聴者にかなり印象悪いな。切られるぞ。

2話
説明の会話が長いね…子供は無理だろこれ…。

3話
勇子…こんなスタイリッシュなJSがいるかw

4話
ブラクラ攻撃かwなつかしい。管理、共有って言うだけでAdmin権限移譲できるのか?
小学生同士のいじめ話から攻殻機動隊みたいになってきたな。勇子は草薙素子か。

5話
だんだん違和感が出てきたな…登場人物は本当はこの世に存在してない?電波の圏外に行くと消えてしまうのか。
ヤサコに兄がいるという伏線もあったけど。4423とか。

6話
サッチーってあんなところから出てくるのか。なんで郵政局の管轄?
線香と花あげるとかどんだけよくできた小学生なんだよ。

8話
カンナって子が回想ですら出てこないからピンとこないが…今後の展開のからみで姿を見せられないってことかね。ヤサコにそっくりというオチか?
今更ラブコメ展開か…小学生同士の。

9話
イサコが電話で喋ってる相手が黒幕だよね?
二重スパイw
イサコの頭痛の伏線もあるんだよな。伏線多すぎ。

10話
イサコがなんで果し合いをさせたのかよく分からんな。ヤサコたちのメガネを奪うのがそんなに重要か?
イサコの目的は融合で臨界を超える事で、兄を復活させる?イリーガルに使う鍵はどうなったん?

11話。大筋と関係ない話。
テクスチャーとか言ってるが、CGなのかよ?

12話。大筋と関係ない話。
後のgdgd妖精sや人類は衰退しましたで同じような話があったな。

13話。また大筋と関係ない話…ではないのかな。この辺は人口生命体も等しい命なのかどうかってテーマを描いているのか。
イサコが出てこないとストーリーが進まないな。

14話。ほぼ総集編…。復習にはなるけど。
ミゼットが病院に居た伏線を回収。やっと「電脳コイル」という言葉が出てきた。

15話
ヤサコもてもてやな…逆ハーレムだったのか。
4423ひっぱるなあ。
生身の体と電脳の体…生の犬が珍しいって言ってたし、やっぱマトリックスみたいなオチか?
ラストシーンでまたカンナがイマーゴだとか話広げるし…風呂敷どう畳むんや。

16話
あれ?ふなっしーにそっくりのぬいぐるみがおる!
やっぱあの兄とその兄は同一人物だったか。
盗み見したことをイサコに話しに行くとかヤサコ頭悪すぎだろ…小学生だからしょうがない?今更…。
急に広げた風呂敷を畳み始めたなw
結局イサコは都市伝説を信じて行動してたってのはちょっと…。

17話
ハラケンにヤサコのプライベートなことを全部喋っちまうヤサコ…。
話を進めるために強引な展開や説明が多くなってきたな。
ハラケンが死亡フラグ立てまくってる。

18話
イサコと話してたのは猫目か。後半から出てきた人物が第一の黒幕なのはマイナスだな。

19話
だんだんダレてきたな…黒電話に着信履歴からかけなおせばと言ってるのは笑ったが。

20話
電脳体が分離する現象=電脳コイル。
役所で働いているおばちゃんがJKなのは非現実的だと思ってたが、4年前の事件の当事者という設定上仕方なかったのか。あまり昔の事件にもできないだろうし。
これ恋愛アニメだったの?小学生ェ…。
で、猫目が話している相手は誰なのか。

21話
お兄ちゃんは存在しなかったんかー。

22話
イサコのやってたこと全部無駄だったって…ストーリー構成的にどうなんそれ。
ヤサコの過去ってまだ説明されてないな。
タケルと猫目が兄弟で…。
主人公にも実は隠された力がー!というパターン。

23話
ヘイクーとかもうかなりどうでもいい話やな。

24話
タケルがブラコンすぎるw
子供からケータイ取り上げたらこんな感じかねえ…。
うーん今更母親がしゃしゃり出てきてメガネを否定しだしても説得力無さすぎでしょ。
この世界ケ―タイあるのかよwこんなメガネあったらいらんでしょ。
やっとハラケン復活か。
ようやくヤサコの過去の話か。

25話
猫目の言うヤサコがイサコを連れ戻すと空間が維持できなくなるってのはなんでよ。←26話でわかった。
人間の集合無意識を電脳化?やっぱlainに似てるな。猫目が英利政美っぽい。
NHKの子供向けアニメなのにあばずれとか言っていいのか…。

26話
異世界は全てイサコのために作られたものだったというオチか…セカイ系やね。
デンスケが助けてくれるオチは読めた。
父ちゃんそんな凄い人ならもっと早く動けよ…。
結局ミチコは三角関係の嫉妬から生まれたのか…うーん。
「やめて、もうやめて」「そんなの私がゆるさない」…えっ!?虚淵先生ー!まぁひぐらしの梨花のセリフとかもオマージュしてるしな。
イサコが戻るのにもう一要素欲しかったな…。

イリーガルは何だったのかってのは最後のハラケンのセリフで適当にまとめた感あるな。

実は全部バーチャル世界だったオチかなと思ったらそれは無かったな。{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 24

lll1 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

全てが高水準で高品質

 長いです。すみません。大好きですこの作品。

 まず、観はじめて一番感じたことは "スタジオジブリのアニメの影響を物凄く受けている" でした。

 京子ちゃんは、『となりのトトロ』のメイちゃんだし、古い空間は『千と千尋の神隠し』を彷彿とさせるし、恋愛要素は『耳をすませば』のようにも感じられた。

 後で調べて分かったことですけど、磯光雄監督は高畑勲の『おもひでぽろぽろ』や宮崎駿の『紅の豚』などのジブリ作品に関わってたみたいですね。
 その他にも押井守の『GHOST IN THE SHELL』や大友克弘の『MEMORIES』、今敏の『パーフェクトブルー』、渡辺信一郎の『カウボーイビバップ』など、一流の監督たちの下で、デザインや原画の仕事をこなしていた。
 
 世界で高く評価されている、日本の一流アニメの影響を受けているので、今作『電脳コイル』はアニメーション、演出共にとても質が高い。

 
 褒めたいところはたくさんあるんですけど、3つほどにとどめて書きます。

 一つ目は、生活をしっかりと描いたこと。

 映像作品において、出来事(ストーリー)以外の普段の部分、生活を描くことはとても重要であると考えている。登場人物がどんな性格か、どんな生活をしているのかといった部分から、視聴者は親近感を抱いたりする。
 そして何より生活を描くことによって、キャラクターのみならず、作品全体としてのリアルさが増すし、現実味がぐんと出る。

 『千と千尋の神隠し』で千尋が「これからここで寝泊まりするのか」っていう感じのシーンがある。あのシーンはこれまで、非現実的なことばかりしか描かれていない中で、急に現実的なシーンになる。ファンタジーが苦手でも大抵の視聴者なら、あのシーンの千尋の不安さであったり、ここで生活して行くことの大変さが分かると思う。布団で既に眠りについている、他の従業員が眠りにつくシーンも生々しく描写されている。

 『電脳コイル』もそういったシーンをしっかり描いている。ヤサコが風呂場にいて、お父さんが帰ってきて、そのまま風呂に入るシーンなど。
 こういったシーンを入れてくれると、作品との距離が縮まり、近い距離での視聴が出来る。


 二つ目はアニメーションです。

 こんなにもキャラクターが活き活きとしているアニメーションは、なかなか見れない。他のアニメのときに見る"よく動くなぁ"とかじゃなくて、活きてるんですよ。
 京子ちゃんが台所に走って向かうシーンとかは感動した。このアニメは全編通して、走っているシーンに熱いこだわりがある。動いているシーンといえば、大抵走ってる。

 いま思うと、ジブリも走っているシーンは多いような。千尋が壁にある配管の上を走るシーンはとても印象的だった。


三つ目はキャラクター、及びキャスティングと演技指導です。
 
 上記に書いた、アニメーションと生活の部分によって、キャラクターたちにどんどん愛着が湧いていく訳です。勿論脚本が良いからですが。

 メインキャラクターは勿論のこと、電脳ペットたちがこの作品を大きく支えている。私には、デンスケやオヤジ、モジョたちが可愛くて仕方が無かった。

 主要人物で言うと、京子が一番役目を果たしていた。京子という年下のキャラクターを出すことによって、他のキャラクターは大人にならざるを得なかったりと、違った一面を見せる。視聴者はそういったギャップによって、またキャラクターを好きになる。イサコがまさにそうでしょう。

 キャステイングと演技指導は完璧でした。マイコ先生とか完成されていた。声優を褒めるんだったら、矢島晶子が断トツです。演技が上手いのは分かってたけど、ここまでとは。本当に高いレベルにまで、キャラクターを引きだしてる。

 
 ストーリー、脚本、音楽、設定など、他の要素はあまり触れてませんが、どれも本当に高水準で素晴らしいものでした。…色々書きたいですが、これ以上は長くしたくないので。

 個人的には後半、ストーリーが先行してしまい、他の要素がおざなりになってしまったかなといった印象を受けましたが、こんなにも素晴らしい作品を見れたことが嬉しくてたまらないので、

 最終評価は 9/10点です。
 

 監督の磯光雄は、とてもこだわりが強い方のようです。デンスケの尻尾の振り方にもこだわっていたとか。他は何を監督されているんだろうと思ったら、何もしていなかった。
 他のスタッフが一緒に仕事がし辛いのかな、というような考えを抱いてしまいますが、是非また何か監督してもらいたいです。と、思っていたら一本何かやるみたい。『地球外少年少女』、楽しみです。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 6

82.2 13 2007年度アニメランキング13位
おおきく振りかぶって(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (1532)
7824人が棚に入れました
主人公の三橋廉(みはし れん)は中学時代、祖父の経営する群馬県の三星学園野球部でエース投手だったが、チームメイトからは「『ヒイキ』でエースをやらせてもらっている」と疎まれ続け、極端に卑屈な暗い性格になってしまう。その暗い思い出を拭うために埼玉県の西浦高校へと進学する。西浦高校には発足したての野球部(正確には軟式野球部が硬式野球部になった)があり、部員は新入生ばかり10人、しかも監督は若い女性という部活だった。部員不足の野球部で三橋はまたもエースを任せられるが……。

声優・キャラクター
代永翼、中村悠一、谷山紀章、下野紘、佐藤雄大、鈴木千尋、保村真、角研一郎、福山潤、木村良平、早水リサ、室園丈裕、福圓美里、私市淳
ネタバレ

の ᴗ の さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

挑め!埼玉県立西浦高等学校野球部

甲子園の季節。しかも、今年はオリンピックも重なって、応援が大変だ!笑

ということで、おお振りのことを書いてみる。

主人公の三橋は、自信がなくて、うざいダメピ(ダメピッチャー)!笑

でも、投手をやりたい!そこだけは譲らない子。

そんな最初のつかみにやられて、いつのまにか最後まで見てた。


かと言って、むやみに三橋を持ち上げて、そのまま三橋がピッチャーとして、成長する話ではなくて、理論的な野球が描かれている。

そこが、おお振りのいいところ。

スポーツアニメといえば、熱いスポ根ですませてしまうことが多い。
それも熱くて、好きなんだけど、スポーツというリアルにあるものなら、なぜ強くなったのかが描かれていると、勉強になるし、より入り込みやすいと思う。

西浦の女監督モモカンや野球部の顧問のシガポは、栄養学や運動科学を用いた指導方法や心理学を用いたメンタルトレーニングに基づいた練習方法を行う。

それに、それまでのスポーツアニメ以上に、試合中の戦術の心理描写が多く描かれていて、これも入り込みやすい要因だと思う。

それと、そんな理論的な面もある一方で、キャラはとても人間的でもある。

理論的な部分と、人間的な部分がちょうどいいバランスで、入り混じっているところが、好きなんだと思う。

後、人には相性がある。ってことを、このアニメで学んだ。

相性の合う合わないは、生まれ持った雰囲気や周りの環境もあるだろうし、仕方がない。

ただ、いくらいい素材があっても、それに気づかず、もしくは気付こうとせずいたら、上手いこと行かない。
合わない相手を落とすだけじゃ、なんの生産性もないなって思った。

まぁどうしようもなく無理なら、相性の合う人同士に変えるほうが円満。

合う同士なら上手くピースがハマって、いいチームができる。

いいところを伸ばす。
どうしたらイイか改善できるように、的確な指導をすることも大切だなって。

そして、「勝ち、たい!」という三橋の言葉が本当になって、甲子園に行くんじゃないかと思うくらい可能性のあるチームになっていく様は、本当にその場で応援している感覚で、楽しめる。


ちなみに、これは1期の評価。

2期も楽しかったけど、1期だけ見たほうが、一番キレイに終わって、完璧だったと思った。
3期があって、1、2、3期と一緒にみたら、また2期も違う評価になるかもしれないけど。


【物語】
おお振りの1期は、中学の三橋の話から始まり、高校になって新たに作られた1年のみの野球部に三橋が入るところから描かれる。

{netabare}
中学のころ、主人公の三橋は、急速の遅いヘボい投手として、周りに疎まれていた。三橋は、学校経営者の孫だから、ひいきされていると思われていたから。

そこで、高校からそのチームの仲間とは離れて、三橋は別の高校に行く。
野球はしたいと思っているから、野球部に行くが、中学のことがあって、自信はない。

けれど、周りが三橋のピッチングの正確さに気づき、あれよあれよと、野球部に入ることになり、投手として練習が始まる。

合宿に行ったり、練習試合も行う。
しかも、三橋がもともといた中学のチームの三星との練習試合。

最初は、やっぱり三橋を見下して、手をぬく三星。
けど、三橋の長所を活かして、阿部がサインを出してくれるおかげで、中学のときとは違って、ストライクを連発する。

だんだん三星も三橋が変わってるのに気づいて、盛り返そうとするが、結局西浦が勝つ。
この試合で、三橋だけでなく、他のメンバーもチームとして、少しまとまったのが分かった。

その練習試合の後は、甲子園予選のための練習や応援団結成の話。

で、いよいよ予選。

この夏の大会では、初戦から前年度優勝の桐青と対戦!?

他の高校のチームは、きっと1年だけの西浦は負けると思っていた。

けど、西浦が{netabare}見事5対4で勝利 {/netabare}!!という展開。

文字にして、簡潔に書くと、こんな感じだけど、14~24話まで使って、初戦をえがいている。

とても丁寧!これは、見たほうが早い。
話のスパンとしては、とても短い期間の話だけど、とても引き込まれる内容だった。

この初戦では、今までのメントレにも役に立つし、選手それぞれが自分で考え、どうしたら良いかを導き出す場面がたくさんあり、成長したなぁと感じた。

応援団の浜ちゃん達と「ナイバッチー!!!」と、一緒に応援したくなった!


{/netabare}



シガポ講座
{netabare}

・スポーツで重要な脳内ホルモン
チロトロピン・・・きっとやれるとチャレンジする時にでてる
コルチコトロピン・・・目の前のことに集中する時にでてる
ドーパミン・・・過去の幸せを噛みしめる時にでてる
この脳内ホルモンをコントロールできれば、よりメンタルが鍛えられる。
合宿では、それを食事でメントレしていた。

・α波・・・集中して、余計な力は抜く時にでるやつ。いい意味で、リラックスして、野球をするために必要。
人と手をつないで、手が冷たい時はでてない。緊張してる。
逆に、暖かい場合はリラックスしている。この状態をコントロールして、野球に活かすためのトレーニングをしてた。

・条件付け・・・野球のピンチで、リラックスするために、ピンチとリラックスを条件づけるトレーニング。
そして、ピンチだけでなく、チャンスでもある3塁に走者がいる場面を思い浮かべながら、リラックスするようメンタルトレーニングしていた。

{/netabare}


【声優・キャラ】

三橋 廉役は、代永翼さん。
{netabare}おお振りは、初主演作品。
ヘタレの三橋が凄くあっていた。
独特な声で、なんだかんだ主人公タイプの声。
言い回しも凄く独特で、吃音気味の三橋を自然に演じておられた。
最初のほうは、まだキャラが掴めていないので若干低い。
ウィング自身も、いじられキャラという点でもあっていた笑

アニメの最後の方の反省会の話で、アフレコの時に、
「三橋はよく投げた」
「投手はよく頑張ってくれた」
「三橋は途中崩れかけたのによく持った」
「三橋を始めみんなすごかった」
などのセリフを、三橋を代永にセリフを変えて、みんなが言ってくれたらしい。熱い現場!

三橋は球のコントロールが上手い投手。
自信のないキャラで、なかなか自分のことを認めない。
それに、中学のころは周りも認めていなかった。
けど、ちゃんと三橋のいいところを認めて、伸ばしてくれる指導者や仲間がいれば、三橋を活かせる。そして、最後には、みんなに認められて、チームが1つになった感じは本当に良かった!
後、三橋が本当に自分に自信が持てたら、きっと吃音も改善するはず。
三橋、頑張れ!
{/netabare}

阿部 隆也役は、中村悠一さん。
{netabare}
冷静に分析するキャラとあった落ち着いた声!
優しいけど、厳しい感じでよかった。
冷静なつっこみな点では、阿部だなと。
怒号が上手い。そのイメージが残ってて、1話見ると、なんか優しくてイメージと違うし、声が高い? 笑

阿部は、三橋とバッテリーを組むキャッチャー。
先ほど書いた反省会のシーンでもみんな三橋を褒めるのに一人だけ「ギリギリな試合はもうやめたい」という、そういう奴 笑
自信のない三橋には、これくらいでいいのかもしれない 笑
三橋のコントロールを見抜いた人。試合中に出すサインをどうするか、選手を見極めて、考えながら野球をする。
三橋をよろしく!
{/netabare}

田島 悠一郎は、下野紘さん。
{netabare}
元気キャラの田島にとても合う元気ボイス!
元気で、若干KYなとこが、下野さんそのもの笑

田島は、いれば打ってくれると思う頼れる4番。
けど、体はまだ小さい。必ず打ってくれるという安心感のある存在だけど、ホームランは打てないから、田島だけに頼ってばかりではいけない。
野球はチームプレーということを話に加えるいいキャラだと思う。
KYなとこもおもしろい。三橋とは、なぜか仲良し!
田島といえば、「昨日オ◯◯◯するの忘れたっ!」笑
と、「ゲンミツに!」
{/netabare}

花井 梓は、谷山紀章さん。
{netabare}
花井では、いつもより少し若めの声。
まとめ役の主将!って感じの声だった!

花井は、なかなか打てない子 笑
でも、打てば大きい!球を投げると、飛距離もあって、なかなかの強腕。
後、4番の田島をライバル視したりするけど、嫌味はなくて、素直!
西浦の主将!
{/netabare}

栄口 勇人は、鈴木千尋さん。
{netabare}
縁の下の力持ちでいい人キャラの声が、優しい感じで自然でピッタリ!
本当は、主人公キャラの声が合うけど、やっぱ三橋はウィングだし、栄口はちーちゃんだと思う。ちーちゃん最近見ない。。
主人公声というのは、年齢を重ねると、若い人に変わるから、後が大変だな。

栄口は、バント職人!かつ、西浦の良心!いい人キャラ。三橋と一番普通に喋っている気がする笑
{/netabare}

水谷 文貴は、角研一郎さん。
{netabare}
犬みたいな人懐っこいキャラが、合う声。
水谷みたいに、角さんも、影のいじられキャラで、面白った笑
角さん好きだわ。角さんもあまり見ない。というか、おお振り以外あまり声優をしていないっぽい。

水谷といえば、打ち上げられた球をエラーして、阿部に言われた「ク!ソ!レ!フ!ト!」が印象的。 それに対して「ごめ~ん」が可愛い!笑
{/netabare}

巣山 尚治は、保村真さん。
{netabare}
寡黙な高校球児な感じがあっていた。
保村さん自体は自由人。 笑

巣山は、冷静で寡黙な感じ!
巣山といえば、手を握っての「できっぞ!!!」
できる気がする魔法の言葉!
{/netabare}

沖 一利は、佐藤雄大さん。
{netabare}
普通キャラが、自然!
いろんなキャラがいるから、普通のキャラが普通にできる人も大事!

沖は、そこまでスポットが当たらない。普通キャラ。全員目立ってもあれだしね。
{/netabare}

泉 孝介は、福山潤さん。
{netabare}
真面目で冷静な泉に説得力ある声があっていた。
リアル泉だと思う。
三星のバッターの織田裕行の声を当てている。

泉は、冷静でイケメンキャラ。
{/netabare}

西広 辰太郎は、木村良平さん。
{netabare}
ほんわかした西広にピッタリの声だった。
おお振りから、現在までに一番人気が伸びた気がする。

西広は、西浦の先生。西広先生。頭が良い!で、可愛い!
{/netabare}

百枝まりあは、早水リサさん。
{netabare}
モモカンは、早水さんしかいない!
リアルモモカン!
声の幅広くて、器用。

モモカンは、西浦の女監督。
ちゃんと選手の考えを尊重しつつ、どうしたらいいか考えさせる指導法。
野球部のために、バイトしたり、野球も上手かったり、野球大好きな人。
{/netabare}

志賀 剛司は、室園丈裕さん。
{netabare}
シガポは、説得力のある声で教師役にピッタリの声だった。

メンタルトレーニングなどを西浦チームに教えるのがシガポ。
こういう知識を知っておくと、役立つのでいいね!
{/netabare}

篠岡 千代は、福圓美里さん。
{netabare}
千代ちゃんの可愛いらしいキャラに合った声だった。

千代ちゃんは、西浦のマネージャー。野球大好き女子。
一人でも女子がいると、華があるね。
{/netabare}

浜田 良郎は、私市淳さん。
{netabare}
私市さんの声本当好き。
浜ちゃんの明るくて元気な性格をよく表した声だと思う。

浜ちゃんは、応援団を結成した、明るい性格の人!
それに、モモカンから応援団は応援席を盛り上げるために、ポジティブシンキングを身につけて、と言われて西浦のためにいろいろ尽力するキャラ。
三橋が子供のころ、一緒に野球をしてた人で、三橋の野球好きのきっかけ。
実は、留年して1コ上。一人暮らしで、結構苦労してる。
{/netabare}

河合 和己は、花輪英司さん。
{netabare}
落ち着いたキャラの声にとてもあっていた。
花輪さん自体も温和な感じ。

和さんは、高瀬とバッテリーを組む頼れる温和なキャッチャー。
理想のお父さんみたいなキャラ笑
準太と一緒に泣いてるシーンは、まじ泣ける。
「力足んなくってごめんな。お前にもっと投げさせてやりたかった」ってとこ。
引き込まれるシーンだった。
{/netabare}

高瀬 準太は、杉山紀彰さん。
{netabare}
声がかっこよすぎ!
真面目でかっこいい準太に合っていた。

和さんとのバッテリーは、かなりあっていた。
準太は、ピッチャー。
{/netabare}


榛名 元希は、松風雅也さん。
{netabare}
俺様キャラのピッチャーが自然だった。
松風さんも、自由人で面白い人だから、榛名にピッタリ!

榛名は、シニア時代に阿部とバッテリーを組んでいた。絶対80球でマウンドを降りてしまうので、阿部は嫌っているけど、球が速い凄い投手なのは認めている。
{/netabare}

【作画】
{netabare}
漫画原作なんだけど、漫画よりアニメとして書きやすいように少し変えられている気がする。でも、アニメから入ったので、全然気にならず、話に集中できたし、いい感じと思った。

ギャグ調の時の三橋の顔好き!(Φ◇Φ)←こんなの

あんまり作画を作りこんでも、野球の話に集中できないから、そういう意味でもちょうど良かった! {/netabare}

【音楽】
{netabare}
どれも良い!

1クール目のOP曲「ドラマチック」。おお振りが始まった!っていう感じが出てる!ワクワクする!
1クール目のED曲「メダカが見た虹」。三橋のことを歌ってて、いいなと思う。しんみり。落ち込んだ時に、聞くと気持ちが分かる!

2クール目のOP曲「青春ライン」。こちらも青春のキラキラした感じが出てて、良かった!いきものがかり。
2クール目のED曲「ありがとう」。これも三橋の心情を表したいい曲だなと思う。でも、1クール目と比べると前を向いた感じがでてて、いい曲!


BGMもすごく印象的!いろんな場面で流れるけど、聞くだけでおお振りって感じがする。
{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
♥ : 9
ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

健全な部活のあり方

【総合評価:☆☆☆☆】
 スポーツ漫画やアニメでは、しばしば、監督やコーチが強権的な指導を行ったり、抜群の才能を持つヒーローが問答無用の活躍を見せる。「心を一つにして頑張れば何とかなる」といった精神主義が強調されることも少なくない。これに対して、『おおきく振りかぶって』で取り上げられる西浦高校の野球部は、選手の自主性を重んじ、情報に基づいた知的な戦術を活用する。そこには、体育会系のノリとは全く異なる健全な部活のあり方を見て取ることができ、実にすがすがしい。
 重要なのは、西浦野球部の二人の指導者が、部員から絶大な信頼を寄せられていること。在学中に軟式野球部マネージャーだった女性監督の百枝まりあ(「モモカン」という愛称で呼ばれる)は、野球に関する深い見識と、卓越したバットコントロールの技術を有する。1年生部員10人だけという新設野球部の乏しい予算を補うため、部活動のない昼間はガテン系のアルバイトをこなして資金を稼いでおり、実力と情熱でみんなを引っ張る。選手たちも彼女を慕っており、空気を読まない一人がぶしつけに年齢を尋ねて23歳とわかると、思春期の男子全員が「7つ上!それって微妙?微妙か?」と悩み始めるところがカワイイ。
 顧問の教師・志賀は、生理学・心理学の知識があり、食事やマッサージなどの身体面、緊張のほぐし方といったメンタル面で合理的な指導を行う。試合中は体調管理に注意し、選手が転倒すると筋を痛めていないかチェックする。二人への信頼を軸に全員がまとまり、試合中でも、相手選手に関して積極的に情報を交換し、熱中症にならないように水分補給を呼びかけ合うなど、チーム内部での意思伝達が密になった。これが西浦の強みとなる。
 第1期のクライマックスは、夏季大会地方予選緒戦となる西浦と桐青の試合。桐青高校は、 前年に甲子園に出場した強豪校で、西浦との実力差は歴然としていた。しかし、予想を覆して、西浦は桐青に食らいついて善戦する。並の作品ならば、「西浦の選手ががむしゃらに奮闘したから」といった安直な説明で済ませてしまいそうだが、原作漫画の作者・ひぐちアサは合理的な理由付けを行った。野球に関する知識がないと少しわかりにくいことなので、説明しておこう。
{netabare} 西浦は、地元テレビなどで露出度の高い桐青の情報を収集し、対策を練っていた。桐青のエースは技巧派で、決め球となるシンカーとフォークは打ちづらいが、直球とスライダーはそれほどでもない。また、キャッチャーの配球に一定のパターンがあることもわかった。そこで、直球とスライダーに絞ってピッチングマシンで練習を重ね、モモカンが球種を予測しバッターにサインを出すことで、実力のない選手でもある程度は打てるようにした。
 一方、新設チームである西浦の情報を、桐青はほとんど持っていなかった。ピッチャーの三橋は、中学時代に正規の投球練習を受けられなかったせいで、コントロールは良いものの、体重を乗せられず異様に遅いクセ球しか投げられない。球筋を覚えられると、簡単に打ち崩せる。しかし、キャッチャーの阿部がコースを散らしたため、情報がないまま相手を侮って大振りを繰り返す桐青のバッターは、中盤まで打ちあぐねる。その結果、圧倒的な実力差がありながら、西浦が善戦できたのである。
 監督同士の読み合いも面白い。5回表、西浦攻撃でワンナウト1塁3塁の場面。ふつうならスクイズの好機だが、桐青の監督は、3塁ランナーが投手であり、本塁に突入して怪我をすると代わりがいないことから、スクイズと見せかけてボールを投げさせ、満塁にしてタッチプレーを回避すると読む(塁に空きがあるときはタッチしなければならないのでキャッチャーとランナーが交錯するが、満塁ならばベースを踏むだけでアウトにできる)。ところが、モモカンは、中学時代にシニアチームに所属し硬球を恐れずにバンドできる選手がバッターだったことから、相手監督の裏をかこうと策を練って…。 {/netabare}野球の知識があれば、凄まじいまでのサスペンスを味わえるシーンである。
 このような戦術の丹念な描写に加えて、効果を高める仕掛けがいくつもある。特にすばらしいのが音響効果。ランナーがスタートを切る際のスパイクの音や、泥まみれになって滑り込むときの水しぶきの音は、おそらく実際にプレーさせて収録したものであり、迫力満点だ。
 アニメの監督・水島努の演出もうまい。8回裏、緊迫したプレーの後、突然、はるかな高みから球場全体を見下ろす視点となり、雨滴が落下する中を野手がポジションに戻っていくシーン。あるいは、9回裏、「夏祭り」の静かなイントロをBGMに、カメラがバットのゆっくりした動きを追っていた次の瞬間、大音響となって打者の姿が大写しになるシーン。記憶に残る名場面である。

投稿 : 2020/07/04
♥ : 2

弑羅魏優夜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

最後まで笑顔で見れるアニメ

有名で、前々からずっと観てみたいと思っていたアニメをついに見始めました!!
主人公の二人は幼馴染とかそういうものだろうと考えつつ観始めたのですが、やはりアニメの内容の予想って不可能ですよねw

3話まで視聴↓↓
まず初めに、このアニメを観て一番に思ったことは「予想外すぎる!」でした。
ウジウジピッチャーってどうよw予想できるはずありませんよねぇ。しかも、中学三年間野ひいきで投手やり続けたために球部の仲間たちから嫌われているなんてこと予想できたらエスパーですよね。
で、高校変えてもやっぱり野球諦めきれなくて野球部行ったらそのまま入部になっちゃった。ってこところは王道展開とも言えますが、キャッチャーとそんなに仲がいいわけでもないというのも意外でした(笑)

ピッチャー君の性格は本来なら私の大嫌いな性格の筈なんですが、観ていてイライラしません。
なぜなら、ピッチャー君以外の子が皆苛々してくれているから!!周りのリアクションが新鮮で観ていて逆に爽快なんですよねww

あと、男子高校生なのでそれもまた新鮮でした。
行動とか発言が「あぁ、男の子だなぁ。」って感じで、観ていて微笑ましいです^^

そして最後に今後の予想として、このピッチャー君はこれから化けるだろうなぁと思います。
今が弱弱すぎて、逆に何か期待したくなりました。

見たことない人は是非一度観てみてください!
ちょっとそこら辺のアニメとは違ってリアルな青春(恋愛ではなく)を観ることができますよ!

7話まで視聴↓↓
ここまで見た時点で気づいたことがあります。
それは、このアニメは成長していくのが投手の三橋君だけではないということ。
三橋君や阿部君田島君など、みんながひとりひとり成長していっているということ、そして西浦高校野球部というチームが成長を遂げていっているということです。

感動とか切ないとかそういう場面ではないのに泣けるというのは不思議でした。アニメを観ながら画面の前でずっと子を見る母のような微笑みを浮かべる自分が不思議でした。

青春っていいなぁと感じながら見続けています。

15話まで視聴↓↓
今まで観て一番に思うことは「面白い!!」です^^
1話1話がすごく内容詰まってて面白いです!!
最近は捕手の阿部君が三橋くんのオカンに見えてくるほど、二人のやり取りが面白いですし、試合中の緊迫感が三橋君のプレーによって和んでいます。

更に、皆の保護者が加わることでより面白味がましていますし、それぞれのチームの応援がリアルすぎて、目をつぶれば本物の高校生野球の試合が目に浮かびます。

皆頑張って!!!

16話まで視聴↓↓
なんだか、今いろいろとフラグが立っているような・・・。
これから色々と問題が起きそうで少し不安です。
でも、それでも三橋君達には勝って欲しい!

26話まで視聴↓↓
試合の決着もつき、後日談的な話も終わり、番外編も終わっておお振り第一期が終わりました。
三橋君たちのお話は1~25話までで、26話は番外編で阿部君と以前組んでいたはるなさんのお話となっています。

本編はすごい燃えました!試合が終わったとき私もアニメのキャラ達と共に叫んじゃいました(笑)
それだけ白熱したいい試合だたんです( *`ω´)b

最初の方と比べると、三橋君と阿部君が随分と仲良くなって微笑ましい限りです。
チーム全体としても皆がどんどん仲良くなっていくのがすごく楽しかったです。
また、試合中はチーム同士が熱く戦う中、監督どうしもお互いの考えを探り合っていて新鮮でした。

三橋君のトラウマがそう簡単に治るものではないということは知っていますが試合中は何度もハラハラしました。
それでも、これから少しずつでもトラウマを克服して、チームのみんなと頑張ってほしいです。

このアニメを観るまで、野球に一切興味がなかった私ですが、これから観る目が変わりそうです^^
今までの私がどれだけ野球のことをわかっていなかったのかがよくわかりました!
そして、野球というスポーツの面白さも凄くよくわかりました!!

最後に、三橋くん、阿部君、モモ監、皆大好きなんですが中でも田島君が大好きになりましたww
頑張ってね!

これから「夏の大会編」を観ていくつもりです!!

このアニメ、観たことない人はぜひ観てみてくださいね!観ないと損ですよ!!
声優は豪華だし、内容も面白いし、作画は個性が出ていて凄くいいし!!
私はこのアニメをオススメします!!!

投稿 : 2020/07/04
♥ : 6

81.4 14 2007年度アニメランキング14位
灼眼のシャナII(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1841)
11185人が棚に入れました
バル・マスケとの戦いを終え、平和を取り戻した御崎市。
夏休みも終わり、2学期が始まり、シャナと悠二はいつもと変わらない日々を過ごしていた…。通い慣れた校舎。積極的に吉田さんに声を掛けてる池。妙にぎこちない緒方と田中。シャナを心配し、学校までついて来るヴィルヘルミナ。シャナと共に闘ったあの夏祭りの夜がまるで嘘だったかのような風景に、悠二は違和感をおぼえ始める。
そして、姿の見えない新たな“徒”が悠二を、宝具「零時迷子」を狙い現れる…。

声優・キャラクター
釘宮理恵、日野聡、江原正士、川澄綾子、生天目仁美、岩田光央、伊藤静、渡辺明乃、野島裕史、野島健児、近藤孝行、小林由美子、櫻井智、三宅健太、大原さやか、能登麻美子、諏訪部順一、こやまきみこ、田村ゆかり、白石涼子

Ssoul(輝子P) さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

Even though I am just a torch, I still want to be next to you and fight with you Shana.

ストーリー

主人公の坂井悠二は平凡な高校生活の毎日を過ごしていましが、ある日悠二は謎の空間に飲み込まれ、人を食らう謎の怪物に教われかけたその直前に現れたのは人知れず人を喰らう異世界人“紅世の徒”を探し討滅するフレイムヘイズの1人、炎髪灼眼の討ち手シャナでした。その後悠二はシャナとともに日々を過ごしていましたたが、ある戦いの後シャナはある事に気がつきました。悠二の中にはある特別な力があると。その力は零時迷子っと言う毎晩零時に存在の力が回復するミステスでした。この物語は悠二とシャナを中心としたフレイムヘイズの戦いを描いた物語です。

私の感想。

個人的には前期のほうが好きでしたが、かなり緊張感が感じるシーンや平凡な日常などが覆いくて最高に楽しめました。前作よりもキャラクターデザインや戦いの画質がかなり上がっていまして、迫力間が上がっていて気持ちがよかったです。

前作はすべての始まりのような感じですべてが分かりやすくなっていましたが、この作品は前作の続きなので、はじめからクライマックスなのかのような迫力間がかなりありました。ですので、この作品ははじめから戦いはかなり迫力があり魅力がありましたし、人間関係はかなり複雑になっていて、とても楽しめました。

この作品で一番魅力があるのはシャナと吉田一美の関係の変化です。前作はなんだかお互いと己の気持ちを理解していず互いに何をしたいのかが分からない状態でしたが、今期その関係がきっちりし今は恋のライバルとなり、そしてその戦いが二人の精神をどんどん強くなっていく所が最高でした。

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品を見る才に注目してほしい所があります。それはシャナの本当の気持ちと建て前の違いです。本当の素直な気持ちを悠二に伝えたい。そして、悠二に自分を愛してほしい。けれど、悠二とはそんな関係にはなってはいけない。そんな気持ちが交差するシャナの気持ちに注目してみてほしいです。

オープニング

「JOINT」
これが噂の神曲ですか!
初めて聞いた時は鳥肌所ではありませんよ!
体全身に電気が通った感覚がしましたよ! 前期のオープニングもかなり感じましたが、この曲もかなり衝撃的でした。
何故そう思うかって?
それはもちろん曲が最高にリズムがよくそして、脳内侵食度がパネェです。
かなり私好みの曲でした。
そして、画像も最高です。キャラクター説明がかなり充実しています。なにもかも最高です。

「BLAZE」
前オープニングよりはそれほど良い曲ではなかったですが、それでもテンションの高くなる最高な曲でした。このオープニングは前オープニングよりも画像にストーリーを説明する方に力を入れていたので、見ていて気持ちがよかったです。

エンディング

「triangle」
シャナがかなり可愛く描かれていて、最高に楽しめました。エンディングとして最高な所を取り入れていました。

「Sociometry」
どのキャラクターも可愛く、そして、キャラクター説明が上手なエンディングです。

「sense」
感動的な最終回の時にこんな最高な曲を流されてしまったら、私の涙腺は崩壊してしまうわ!! 殺す気か!!

投稿 : 2020/07/04
♥ : 21

niko。 さんの感想・評価

★★★★