いい歳したおっさん さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
作品名とズレがある
原作未読、アニメのみ視聴です。
あらすじを簡単に説明すると、急遽、父に代わり国の舵を切ることになったナトラ王国王子の主人公ウェインですが、本人には国政に興味が無いのに加えて国の資源・財源も行き詰っていることから、「さっさと自国を売って自堕落な生活を送る」という目的のために行動を開始しますが、本人の想いとは裏腹に事が進みズブズブと国政に巻き込まれていく・・・というお話です。
タイミング的に「現実主義勇者~」と比較されそうな作品ですが、国の立て直しとしての内容で見れば「現実主義勇者」の方が良く出来ていると個人的には感じました。
{netabare} この作品が「国の立て直し」として微妙と思った簡単な理由として
・ストーリーの展開が早すぎて、初見だと世界情勢や背景などが判り辛い。
・赤字国家再生と謳っているが、諸外国と戦争をしているイメージの方が強く立て直しを図っているように感じられない。
・「天才王子」が天才王子と感じられない。ハッタリやブラフを多用している場面が多く、どちらかと言えば「ギャンブラー」や「詐欺師」の方がしっくりくる立ち回り方だった。「天才」というより「ずる賢い」といった感じ。 {/netabare}
ただ、主人公ウェインそのものは憎めないキャラで、自分の思惑とは違う方向に事が進み心の中でジタバタする様は、幼女戦記ターニャの『どうしてこうなった~!』を観ているようで、そのあたりは面白みはあったかなと思います。
どちらかというと、「まじめな国家再生」でなく、こちらの「売国のためだが思惑通りにならないコメディ」としての方が色が濃いようにも感じます。
つまり、この作品が面白いかどうかは観方に依るかもしれません。