「てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!(TVアニメ動画)」

総合得点
62.3
感想・評価
95
棚に入れた
243
ランキング
4861
★★★★☆ 3.1 (95)
物語
2.8
作画
3.1
声優
3.2
音楽
3.2
キャラ
3.2

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ネタバレ

TaXSe33187 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

まえせつよりは

高校生のトリオ漫才でてっぺんを目指すアニメ
次代のまえせつを期待して視聴した

まえせつよりはマシ……か、な…?
少なくともテンポ感の意識はあって、ちゃんとギャグとして成立させようって努力は感じる
合う合わない、笑える笑えないはそれぞれだけど、コンセプト自体は外してないんじゃないかな
下げたハードルはしっかりと跨いで越えた1話だった
…まぁこのハードルをくぐるようならマジで絶望しか残ってないけど


{netabare}ただし現時点で懸念点がかなり多いのも事実
そもそも人数が多すぎて、どう考えても15人の成長物語は無理だろうってこと
作品の質以前の部分、声優ファンについた固定ファン相手に売る形式が露骨すぎる
1話はキャラ紹介と思ってハードルも低めだったけど、2話以降をちゃんと練ってるかは不安

そして、このキャラ紹介の段階では明らかに管理人のがキャラが立ってるという点
1話では「管理人から見た女の子たち」という目線だから軸があったけど、
これが各ユニットの当番になると話の方向性が散らかりそうな雰囲気がある

ユニット単位の大勢の女の子、という形式だとガルパンみたいに成功例もある
あの作品は戦車単位のチームが学園という大きな枠を軸にしていた
今回のコレは、それぞれのトリオを繋ぐ大きな軸が「同じ寮に暮らす」という部分しかない
寮生活に焦点を当てるならそれで問題ないけど、個々の漫才をメインにするのは構成上難しそう

あとは単純な好みの問題だけど、「お笑い」に感動は要らねーなーってとこ
まえせつでも触れたけど、芸人の本分は笑わせることであって、裏の苦しみではない
芸への研鑽自体を描く作品ならともかく、ポップなギャグテイストなら舞台裏の苦悩は最低限でいい
{/netabare}

今のところ視聴は継続する
まえせつ方面に進んで地獄になるのもそれはそれで楽しみなので、多分最後まで見るんじゃないかな


3話視聴、というか2話が自粛のため実質2話目
色んな意味でだっせぇ真似してんなと

{netabare}まず第一に、「漫才のネタ」という前提を共有させているアニメで自粛の判断するのがダサい
お前それ、
「ボクたちは1話を放送してもどんな作品かを伝えられている自信ないですぅ〜」
って言ってるだけだろうと……
あんなしっかり舞台設定紹介して漫才ネタと日常ギャグをリンクさせたのに、
「漫才ネタが時世的なものを想起させそう」なんてなるかよ
他のアニメみたいにガンアクションだのなんだのやってるなら理解もできる
でも、この作品の単発ネタでビビって無駄に控えるのはマジでダサい

第二に、仮にネタの内容が「自粛するほど不味いもの」なら漫才のネタとして不成立だろうと
ネタの範疇で収まる内容でなかったなら、「漫才アニメ」の脚本としては失格になる
逆に「漫才アニメ」としてキチンと整った構成なら、自粛という判断は自分の作ったものに対する理解が欠けている

第三に、そもそもこの作品の男性キャラが軒並みステロタイプなおネエということ
世間の風潮や評判に敏感になるなら、そもそもああいう分かりやすいキャラ付けはしない
ジェンダー要素をネタにするくらい(良い意味で)鈍感なのに、半端に引くのはシンプルにダサい
「完パケだから」で視聴者も理解できる部分なのにここは逃げるって、セーフアウトラインが意味不明

第四に、ここまで考えてみて「自粛することで話題作りする」という魂胆すら見えてくるのが何よりダサい
明らかに作品全体の内容から考えておかしい判断なだけに、それ自体をメリットと感じた風すらある
内容でちゃんと話題にすべきであって、こんなチャチなことで話題作りしてる時点で駄目すぎる
{/netabare}

で、そういうのを脇に置いた上での3話について
これ全然駄目だわ

{netabare}トリオ2組をメインに据えて、バラエティ番組を話の軸にするのはアリ
女性の可愛らしさに固執するプロデューサーの態度がギャグになってるのもいい
罰ゲームが罰ゲームとして成立してない、というのをネタにするのも嫌いじゃない
でも、無意味なシリアス(風のなにか)を持ってくるのは駄目でしょ

そもそも掘り下げがない序盤でやることじゃないよね?
人数が多すぎて個別の掘り下げが出来ないって事情はわかる
だから序盤の当番回から真面目なネタを入れたいってのも理解は出来る
でも、根本的な話として「その設定いるの?」って考えると全然いらないんだわ

親の七光りで云々ってのは、それ単体として掘り下げるなら面白い題材
そう言われてきた過去を、今の仲間を通して振り切るのも王道らしいテーマ
でもこれを3話(というか実質2話)って序盤で、かつ単発ネタとして消化しちゃ台無し
百歩譲ってそれをやるにしても、せめてそこから焦点をずらしちゃ駄目

自分を可愛いと思い込んでる子が、「それでもお笑いを選んだんだ!」と表明する場面とか、
茨城だかなんだかのトリオが水戸黄門NEOを推すために暴走するとか、
全く無関係な部分でとっ散らかってて単純に話として纏まりがない

予想はしてたけど、
「個人・グループそれぞれの掘り下げ」
「お笑い芸人であることの苦悩」
これをこの大人数で描こうとして見事に散らかってる
それぞれの視点でそれぞれが野放図をやってるだけで、そもそもアニメの脚本になってない

1話で「管理人からみた女の子たち」として纏まっていたように、
この話も「プロデューサーからみた女の子たち」って構成で良かったんじゃないの?
プロデューサーはプロデューサーで変な暴走しているばかりで、
「バラエティ番組」っていう軸すらほぼ消失している始末

で、この番組撮影の話をそのまま漫才にしたらウケましたー、で〆…
ウケるかどうかは脇に置くとして、上で書いたようにこの回は話の軸がないんだわ
「軸のない話を客前で披露したらなんかバカウケしました!」で漫才が成り立つと思ってんの?
アニメとしての軸のなさ、脚本の不出来がそのままオチの不整合まで起こしててマジで最悪

1話は「トロフィーの消えた頭」を軸にした話だから、それを再構成した漫才というのも理解できた
でも、この話では「経験したことをネタにする」という、このアニメで描きたい部分が作れていない

冒頭で漫才の掴みから入って、
ネタの道中をアニメ本編で描き、
最後は漫才に時系列が戻ってオチ、
という自分たちで作ったお約束の流れが出来てない

あと、七光り云々も自分が可愛い云々も、作中で特に答えが描かれてないじゃん?
ターザンはじめて勢いで笑わせたろ!ってのは感じるけど、それをオチには(二重の意味で)出来ないでしょ
結局両親に関する決着はついてもないし、漫才を抜きにしても「少女の苦悩と成長」すら描けてない
{/netabare}

3話はマジで不出来でどうしようもなかった
続きは見るけど、あまりにガタガタでこの調子なら「まえせつ」の比じゃない地獄になる
せめて自分らでルールとして定めてる「日常が漫才のネタになる」を成立させてくれ

投稿 : 2022/07/17
閲覧 : 243
サンキュー:

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