「下ネタという概念が存在しない退屈な世界(TVアニメ動画)」

総合得点
71.2
感想・評価
1251
棚に入れた
6840
ランキング
1354
★★★★☆ 3.5 (1251)
物語
3.3
作画
3.5
声優
3.7
音楽
3.4
キャラ
3.6

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:今観てる

尊厳のレヴォリューション

実質アニメ版1984(過言)
思考統制されたディストピアでピーを叫ぶけもの。

物語・やべー
作画・キビキビよく動く
声優・石上氏はやはりアメージング
音楽・まあまあ
キャラ・やべー

「公序良俗健全育成法」が制定施行された日本。国民は政府管理のウェアラブル端末の装着が義務付けられた。性的な禁止ワードを口にするだけで遠隔捕捉され、成人向け雑誌等の闇取引が行われる世界観。政府の努力の甲斐もあってやがて国民の意識は変革され、メルヘンな教育要項をすんなり受け入れるイノセントな国民がマジョリティとなった。しかしいつの世も迫害されるマイノリティはかならず存在するもの。超中央集権的な超絶管理社会に息苦しさを抱える若者たちがテロリストとして糾弾されながらも我が道を貫くために若き命を輝かせるべく立ち上がる成り上がり青春ライジング世直しストーリー。

舞台設定だけならガチめの本格ディストピアSF。でもまあ見ての通りのトンデモおバカコメディ。やべーやつがやべーこと言いながらやべーことしまくるドタバタシュールギャグ。カラッと明るい作風だがいかにもアニメキャラってな豪胆快活JKがひたすらにピーなハンドサインしながらピーな言動をしまくるので受け付けられない方は一定数いるのはしょうがない。嫌いな方は存在が憎いレベルで嫌いでしょうが、そこまで吹っ切れてないと作品のテーマとの齟齬が発生する。社会を敵に回して世間の常識と真っ向から戦いを挑む彼女はこんなやついねーとありえないレベルでなければならない。マジョリティに理解されないものは「障がい」として排除される現代社会を痛烈に批判する問題作。差別に苦しんでいるあらゆるマイノリティは彼女の蛮勇な革命劇に心打たれ勇気づけられること間違いなし。多分。いや嘘。

己の信念を貫き高らかに理想を語る誇り高き表現者、華城綾女。
後続を焚きつけ時代の先駆者として世界を変えるファーストペンギンとなるか、
あるいは理解されず嘲笑され見放され忘れ去られるドンキホーテで終わるのか。
彼女の顔を秘匿するマスクは障害の象徴ではなく革命の旗印なのだ。

初回の「口は四つある」でもうダメだった。キレがすごいんじゃ。
これ年齢制限ないのかよ。さすがジャパン、気が狂ってる。

投稿 : 2023/02/01
閲覧 : 91

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