「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY(OVA)」

総合得点
73.2
感想・評価
506
棚に入れた
2463
ランキング
1017
★★★★☆ 3.9 (506)
物語
3.8
作画
4.1
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
3.9

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ネタバレ

シボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

そこに愛はあるんかい!?

水星の魔女を観てて、昔観て結構好印象だった0083を
振り返ってみたくなって何十年ぶり?に視聴しました。

初代の
機動戦士ガンダムでの一年戦争(0079年らしい)後の3年後の時代
設定です。

一年戦争で実質敗北したジオン軍。
その残党勢力による襲撃を発端にする物語は、ガンダムあんまり詳しくない自分にもすんなりと頭に入り易い時代設定ってのも良いです。
そして古さを感じさせない絵も迫力あります。

地球連邦軍の見習いパイロットの主人公コウ・ウラキが、突然の襲撃
によって偶然的にガンダムに乗り込んで
かつてのジオン軍での英雄的パイロットのアナベル・ガトーと対峙して
行きます。

成長していくコウも良いし、腕だけでなくある意味狂信的だけど
真っすぐな信念を貫こうとするガトーとのしのぎを削る闘いは
初代のガンダムのアムロとシャーの宿命的ライバル関係を
思い起こさせ、この作品に入っていきやすいんです。

中盤のガンダム対ガンダムのバトルは熱かったです。

脇キャラも
コウたちを厳しくも暖かく導くバニング大尉や
敵キャラだけど女海賊のようなシーマ。
渋くて印象に残るキャラ多かったです。

そしてこの作品にはもう一人、インパクトの大きな人物。
ガンダム開発に携わってたヒロインのニナ・パープルトンの存在が
ドラマを盛り上げてます。

その時々で感情的に振舞うニナがとても人間くさくて・・・。

普段は気が強くて感情のままに怒りをぶつけたと思ったら、急に
甘えてきたり、男のために命をも顧みないで行動しちゃうところとか
やっぱり存在感あります。

月でのコウの危機に何振りかまわず飛び込んでしまうニナ。
その後の涙の抱擁は素敵なシーンでした。

それだけに、可愛さ余って憎さが百倍じゃないけど
終盤のニナの驚きの行動はアンチを生んじゃうのも
仕方がないくらいのインパクトでした。

まあどういう別れ方をしたのかわからないけど、かつて好きだった
男に眼前で死んでほしくなかったのでしょう。

全般を通して
戦場でのガトーとコウの闘いは、女性を賭けてとかそういう小さな
ことではなくて男同士、互いの信念をかけての譲らない気持ちの
こもった闘いで最後まで見どころありました。

戦略的には核弾頭やコロニー落としなど、劣勢な状況を打開すべく
展開する様は緊迫感ある描写で良かったと思います。

久々に観たけどロボの迫力もあったし、その時代に生きた
人間ドラマも良く描かれた面白い作品だったなって思います。

投稿 : 2023/02/27
閲覧 : 107
サンキュー:

14

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