「アリスとテレスのまぼろし工場(アニメ映画)」

総合得点
72.8
感想・評価
66
棚に入れた
181
ランキング
1071
★★★★☆ 3.9 (66)
物語
3.8
作画
4.3
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
3.7

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ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

私は現実を知りすぎてしまった

不気味の谷と呼ばれる現象がある。
人型のものが実写に近づいていくとある一点で好感度が極端に下がる現象なのだが、今回私がこの映画を見て感じたことの一つにその現象が絡んでいたのではないかと思う。
私が岡田麿里さんを知ったのはあの花のころだったと思うが、性に対する感情の発露の仕方が他に例を見なかったし、勢いのある展開にのめり込んだのだ。
あの花は今でも名作だと思っているが、あの花に引かれたのは、秩父が舞台だったことも起因していた。
秩父近隣に住む私にはそれなりに身近な場所であったため、親近感を感じずにはいられなかった。
あの花の聖地めぐりもしたし(といっても再確認の意味合いが強い場所ばかりだった)、秩父で行われた劇場イベントにも行った。
それから時は立ってちちてつ民から西武鉄道民へとジョブチェンジした私は、山登りが趣味の一つとなり方、奥多摩や秩父、丹沢を中心に各所を回るようになった。
それがここ数年アニメ視聴に影響を及ぼすようになっている。
日本とりわけ関東が舞台のものに対し、生で見た風景がちらつくようになったのだ。それを上手く昇華している作品ならばよいのだが、この作品においては完全に悪手となっていた。
生半可に知っている舞台・知識のために、解像度の高い描写が仇となり、物語どうこうの前に舞台の裏にあるものがちらついてしまう。
このアニメの評価は賛否あるようだが、おそらく私は視聴者にもなれていないと思う。かと言って関係者でもないのがもどかしい立ち位置だ。
感想を書いていてふと作中にも同じような描写があったなと思ったのだが、
{netabare}主人公がヒロインに対して寄せていた印象もまた似たようなものなのかもしれない。{/netabare}
このアニメの根幹はある種ユアストーリーと共通しているように思った。それが良いとか悪いとかでは無いが、私がアニメに対して求めているのは現実との共通点を見つける事では無く、知らない世界を見せてくれるファンタジーなのだと再認識する事となった。

投稿 : 2023/09/28
閲覧 : 116
サンキュー:

8

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