2023年夏(7月~9月)に放送されたおすすめアニメ一覧 74

あにこれの全ユーザーが2023年夏(7月~9月)に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2023年09月30日の時点で一番の2023年夏(7月~9月)に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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79.1 1 2023年夏(7月~9月)アニメランキング1位
特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~(アニメ映画)

2023年8月4日
★★★★★ 4.3 (49)
204人が棚に入れました
新部長・久美子を待っていたのは、
アンサンブルコンテスト――通称“アンコン”に出場する
代表チームを決める校内予選だった。

無事に予選を迎えられるように頑張る久美子だが、
なにせ大人数の吹奏楽部、問題は尽きないようで……。

様々な相談に乗りながら、部長として忙しい日々を送っていた。

部員たちがチームを決めていくなか、肝心な久美子自身はというと、
所属するチームすら決まっていなくて──。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

先輩の想いを受け継ぐアンコン編

久美子2年生時、冬の短編エピソード(購読済)の中編OVA化作品。劇場にて鑑賞。

【物語 3.5点】
北宇治高校吹奏楽部の新部長に就任した久美子の初仕事。

アンサンブルコンテストとは小編成による演奏を競う大会。
勝ち抜けば府大会から地方、全国へと進むが、
代表して出られるのは各校一編成なので、北宇治では各々組んだチーム同士で部内オーディションを行うことに。

メンバー分けや、タイトな練習スケジュールに関する諸々。
それなりの地雷原であり、久美子部長の胆力を試すにはうってつけの初舞台。


アンコンについて本作では触れられない原作シリーズ(主に「第二楽章 後編 第四章」)の要素から補足すると。
北宇治のアンコン参加は、先代・優子部長の意志によるもの。
夏の全国吹奏楽コンクール終了後、3年生が引退してから新入生が入るまでの間の音の厚みの低落を補うため。
何より{netabare} 男子校のパワフルな演奏等の後塵を拝した関西大会の雪辱{/netabare} のため。
冬にも何か目標を設定し、部のレベルとモチベーションの底上げを狙った施策。

ついでに言うと、原作にて優子たちは幹部就任当初から次期部長人事の布石として久美子を新入生教育担当に参加させたり、
“黄前相談所”を部内に吹聴したりと暗躍。
(1年生の基礎練習を見続けて来た久美子だからこその“気づき”が、本作でも描写されているのが嬉しいです)

さらに優子らは部長が何でも抱え過ぎたとの反省の元、
部長、副部長に加えて演奏指導等を担当するドラムメジャーの役職を新設し、
麗奈を“入閣”させバックアップ体制を整備。

私にとってアンコン編は優子部長の置き土産を味わうエピソード。
アニメでは描かれませんが、“優子政権”はシリーズ三代の中で一番有能だったと私は確信しています。


多少トラブルはありますが、本作は久美子2年生編と3年生編をつなぐ物語ということで、まだウォームアップといった雰囲気。

ですが、正しいが部員を追い詰めてしまうドラムメジャー・麗奈。
優しいが優柔不断で舐められかねない部長・久美子。

久美子3年生編の原作既読組から見ると、来春予定の3期に向けて、
導火線付きの伏線が着々と張られているようで、早くも胃が痛いですw


【作画 4.0点】
アニメーション制作・京都アニメーション

例の放火事件に関しては同スタジオも取材メディアも触れない方針。
ですが、私はここに言及しないと書けないので、恐縮ですが敢えて踏み込ませて頂きます。

多くの貴重な人材が失われた同事件。
『ユーフォ』に関しては、キャラクターデザインで総作画監督も務めてきた池田 晶子氏。
楽器設定で職人芸と言うべき描写で演奏シーンを支えてきた高橋 博行氏。
特に、このご両人の喪失が大きく、訃報を知った時には、
私も、屋台骨をへし折られて、シリーズ再開の目処など立つのだろうか?と途方に暮れたものです。
前作から4年という月日も再建の苦難を物語っています。

本作ではクレジットにキャラデザ・池田 晶子氏、楽器設定・高橋 博行氏と故人の名を残した上で、
総作画監督に池田 和美氏(Key原作アニメ、『中二病』シリーズなど)
楽器作画監督に『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』にて高橋氏と共に細密な小物設定を担当した太田 稔氏を据え、
旧来の作風継承によるシリーズ存続を目指した模様。


これを踏まえて本作の作画。
課題が浮き彫りになるかもと懸念していましたが、
劇場版クオリティとしては最上級とは言えないまでも、OVAとしては及第点以上。
思った以上に高水準にまとめて来た印象。

楽器描写の方は、金管楽器の光沢含めて奮闘。
今回は特に木製鍵盤楽器マリンバにこだわりを感じました。
内部構造まで見せてみたり、移動、運搬の様子を描き込んだり。
私は見ていてマリンバがだんだん巨大宇宙戦艦に思えてきましたw
こうして一つの複雑な構造物を描き切った自信と経験。
確実に3期における大編成の合奏シーンに繋がると思います。

キャラデザに関しては、今回はまだ久美子2年時なので池田 晶子氏が残した既存キャラの設定を踏襲すればよく、
アンコン編は作画班にとっても丁度よい叩き台になったと思われます。

ただ、これが3年生編になると、新1年生も入部して来て、新規デザインを大量に用意しなければなりません。
今回は身体の一部だけ垣間見せた例の新キャラと合わせて、どう整合性を保って行くのか。
これから真価が問われるのだと思います。


【キャラ 4.5点】
エピソードの重要キャラとして二年パーカッションの釜屋つばめをピックアップ。
マリンバに苦闘する姿を通じて、あくまで音楽アニメとして愚直に行くとのシリーズのアイデンティティを再提示。
“釜屋”の名は3期でも重要になるので覚えておいて損はありません。

また“くみれい”が予想以上に高糖度と言いましょうか高粘度と言いましょうかw
“焦らしプレイ?”も絡めてぶっ込んで来るので、久美子&麗奈推しの方は衝撃に備えましょう。

その他、{netabare} 梨々花のあざと可愛さも増量された奏&梨々花。
ついにコンバス二重奏を披露した緑&求の余人の立ち入れない師弟関係。
相変わらず喧嘩している優子&夏紀{/netabare} など、カップリングの絆はより一層強固に。


葉月、緑輝と“北宇治カルテット”の他の二人の出番が多かったのも嬉しい要素。
{netabare} 「部長は謝りすぎるな」{/netabare} との緑の助言。
“閣外協力”なのがもったいない卓越した人間観察眼です。


引退した3年生もまだ卒業前ということで“南中カルテット”も健在。
それにしても{netabare} 「窓を開けるのが上手い久美子」{/netabare}
みぞれ先輩の視点は独特かつ的確です。


【声優 4.5点】
主演・久美子役の黒沢 ともよさん。
新部長として空回る様を絶妙な塩梅で表現する流石の演技。
そんな妙演に釣られた?麗奈役の安済 知佳さんも安心して、
外面は厳しい、久美子たちの前だけで可愛い所を見せる麗奈のままでいられます。

個人的に一番ツボだったのが、{netabare} 滝先生と親しげに雑談する久美子が、鋭く突き刺さる麗奈の視線を感じて「見るな」とモノローグ連呼する、ともよさんの平坦な演技w{/netabare}


その他のキャスト陣も継続。
不倫騒動で降板作品もあった滝昇役の櫻井 孝宏さんも続投。

同じく不倫騒動で降板が相次いだ鈴木 達央さんを起用し続けた『Free!』の時もそうですが、
プライベートで問題を起こそうが、裏で誰かを泣かせようが、演技には関係ない。
そう言わんばかりに、ゴシップなど意に介さずキャスティングし続ける京アニのある意味冷徹なこの姿勢。
私は断固支持します。


【音楽 4.0点】
定期的に吹奏楽の定番曲を起用して吹部アニメの矜持を示す本シリーズ。
今回はOPの「オーメンズ・オブ・ラブ」で疾走するメロディの高揚感と共に『ユーフォ』の帰還を宣言。

オリジナル吹奏楽曲「フロントライン~青春の輝き~」は、
焦点となるマリンバの課題を鑑賞者とも共有しやすい。
息を合わせて刻まれる木琴とチューバの成長を噛み締めながら味わいたい一曲。

ED主題歌はTRUE「アンサンブル」
アカペラから歌い出し、どんどん重なって行くブラスバンドにも押し負けない。
変わらぬ声量を生かした堂々たるバラード。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 21
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

3年生編への期待値を上げてくれた短編

8月4日初日に見てきました♬

OPは演奏から始まって、ユーフォが戻ってきたぁ!!って気持ちが上がるわたし。
いい曲だなーと思って調べたらT-SQUAREのOMENS OF LOVEだそうです。
ちなみに私の好きなTakarajimaという曲もT-SQUAREでした。

3年生が引退し、久美子が部長になってからの初めての大会、アンサンブル・コンテスト。
いつもの吹奏楽コンクールと違って、指揮者なし、編成も3~8人の少人数で演奏するみたいで。

好きな子たちで編成を組むんだけど、すんなり決まったり決まらなかったり・・
そういう苦労もあるかもだけど、少人数編成ってことは今まであまり目立たなかった子にもチャンスがあるってことで。
そういうところが面白いなって思いました。

久美子が部長としてアタフタしながらも頑張ってみんなをまとめてる姿も良かった。
{netabare}みぞれが久美子に言ってた「窓を開けるのがうまい」って心の窓のことかなって。
同じ編成チームになったマリンバ担当の釜屋つばめさん。
自信が持てなかった彼女が久美子と一緒に練習しながら少しずつ自信を持てるようになっていって、重いマリンバを2人で運ぶシーンがすごく良くて、最後いつのまにか釜屋さんが1人でマリンバを運んでいたのが印象的でした。{/netabare}

あと嬉しかったのは{netabare}葉月の演奏が上手くなったと評価されてたところ。
3年生編でレギュラーになってたら嬉しくてちょっと泣いちゃうかもです。。{/netabare}

唯一残念だったのが、{netabare}アンコンの演奏シーンがちょっとしかなかったこと。
これは尺の関係で仕方ないですけど、久美子たちのチームの演奏、マリンバも含めて聞きたかった。。{/netabare}

60分の短編でしたが、とにかく見てて作品の雰囲気、キャラたち、音楽などなど間違いなく私が感動したユーフォが帰ってきたんだって思うことができました。
久美子の、次の音楽が始まるのです。の決めゼリフも聞けたし。

エンドロール後にちょっと嬉しいお知らせもありました。
来年春がとても楽しみです♡

最後に入場者特典について・・
ヴァイオレット劇場版を見に行った時に特典の小冊子が在庫切れでもらえなかったんですけど今回は無事GET👌
3種類の書下ろし短編小説がランダムで貰えるんだけど、私のは久美子&麗奈のでした。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 22
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

春が待ち遠しくなりました

長い間、待った甲斐がありました。
58分の短い時間ですが、起承転結がしっかりしており、楽しんで鑑賞することができました。

主人公の黄前久美子(おうまえくみこ)はいつも謝ってばかりで、部長としての威厳がありません。
どちらかというと、ドラムメジャーの高坂麗奈(こうさかれいな)のほうがてきぱきとしており、威厳があります。

でも、久美子がいるとみんなは安心します。
きっと久美子はみんなの心の窓を開けるのが上手なのでしょうね。


この特別編では、部内で行われるアンサンブルコンテストが描かれています。
気の合う人達と一緒にチームを作り発表し、見事部内の投票で1位になったチームは代表として本大会に出場でできるのです。

久美子は、いつも巻き込まれキャラです。
今回は、麗奈が集めたチームに久美子も呼ばれて一緒に練習することで問題に巻き込まれます。

麗奈は、いつも一生懸命です。自分にも厳しいですが、一緒に演奏する人たちにも厳しい。
部内で最も演奏が上手な麗奈に厳しく指摘されると、それが的を射ているだけに、皆は委縮します。音楽が楽しめなくなります。
{netabare} でも、久美子の指導のおかげで、パーカッションの釜屋つばめ(かまやつばめ)は、見違えるようにのびのびと演奏ができるようになりました。{/netabare}

今回は麗奈の指導の仕方と久美子の指導の仕方の違いがしっかりと描かれており、久美子の指導方法が良いような印象を受けます。
でも、それは、麗奈がしっかり指摘してくれたからこそ、久美子の助言が功を奏したのだと私は思います。
やはり、久美子と麗奈は、お互い助け合い高め合う親友ですね。


ちなみに、今回は3年生も登場します。
吉川 優子(よしかわ ゆうこ)と中川 夏紀(なかがわ なつき)は、相変わらずケンカするほど仲が良いですね。
そして、鎧塚 みぞれ(よろいづか みぞれ)は、いつも少ししか話しませんが、なかなか奥が深いことを話してくれました。


そして最後は…、春が待ち遠しくなりました。
{netabare} 田中あすか先輩の持ち物と同じ銀色のユーフォ…。その演奏者は誰でしょうか?{/netabare}

投稿 : 2023/09/23
♥ : 27

78.4 2 2023年夏(7月~9月)アニメランキング2位
SAND LАND(アニメ映画)

2023年8月18日
★★★★★ 4.3 (22)
32人が棚に入れました
水のない砂漠で幻の泉を求めて旅に出た、悪魔の王子ベルゼブブ、魔物のシーフ、人間の保安官ラオのトリオを描いた鳥山明の同名漫画を映画化。
『COCOLORS(コカラス)』の横嶋俊久がメガホンをとり、サンライズ、神風動画、ANIMAの3社が手を組み制作を担当した。
主人公のベルゼブブの声を「小林さんちのメイドラゴン」の田村睦心、ラオの声を「PSYCHO-PASS サイコパス」の山路和弘、シーフの声を「ONE PIECE」のチョーが務める。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ちょいワル&パンツァー

人と魔物が併存する砂漠の世界。
水不足に喘ぐ窮状打破のため、老人保安官・ラオが幻の水源を求めて、
魔物の王子・ベルゼブブとお目付け役・シーフと共に旅に出る。
鳥山 明氏の原作コミック(全1巻未読)の劇場アニメ化作品。

【物語 4.0点】
単純明快。だが深い。

水源を独占する国王軍が{netabare} 飛行機と船も禁止している{/netabare} という時点で、
大体真相は先読みできる。
児童でも楽しめる勧善懲悪のシナリオ。

それでいて、大人が観ても考えさせられる要素もある。
一部の人間だけが情報や資源の供給を操作して富を独占する世界のクソゲー感には心当たりがありますし。

同族で殺し合うのは人間だけ。
戦争やら自然破壊やらを繰り返して自らの首を締めていく人類。
人間たちは魔物をスケープゴートにして罪を正当化して来たが、
これではどちらが悪魔か分からない。
ベルゼブブ王子「悪魔よりワルだなんてゆるされるとおもうか?」との決め台詞は言い得て妙。
この作品の土台となる哲学の上で自身の罪について葛藤する元兵士とか。

かと言って、ディストピアで陰鬱になり過ぎることもなく。
基本線は老人と魔物の珍道中を軸にした、
メカありバトルありの痛快冒険活劇ロードムービーで後味はさわやか。


総じて気楽に挑めるエンタメ作。
ただし作中登場したスライムみたいに溶解しそうになる酷暑が続く今夏の日本。
砂漠の熱戦は納涼には向かないのが難点と言えば難点w


【作画 4.0点】
アニメーション制作・サンライズ、神風動画、ANIMA
加えて配給は東宝と旧来の鳥山 明氏原作アニメとは異なるライン。

ゲーム版『ドラゴンボール』を数多く手掛けてきたバンダイナムコの企画・制作の元、
神風、ANIMAとゲーム業界でトゥーンレンダリングを駆使して来た実績もあるチームも巻き込んで構築されたCG志向の強いアニメーション。

原作者執筆の主たる動機の一つとなった戦車など、メカの再現性は上々。
戦車の他、飛行船や空中母艦も登場してワクワクさせてくれますが、
私は主人公たちが乗り回した戦車・104号車に一番興奮しました。
胴長のボディの覗き穴から老保安官やら魔物やらがデカい顔出しながら、
突進していく様が絵になります。

レーダーを駆使する敵戦車部隊に対して、
104号車がベルゼブブ驚異の視力や聴力などで対抗していく戦車バトルも独特かつ本格的。
これは4Dで体感したかったと私は後悔していますw


【キャラ 4.0点】
老人保安官ラオが出会う悪魔の王子・ベルゼブブ。
表層はチョロそうなピンク肌のガキンチョ。
普段はお付きのシーフと次は自分に車を運転させろと揉める童心が可愛らしい。
にも関わらず名のある荒くれ者たちがベルゼブブの名を耳にするだけで恐れおののく定番コメディパターン。
だがピンチになる程ブチ切れて恐ろしい底力を発揮。
キーーンって感じで脚力も人知を越えている。
ベルゼブブは鳥山ワールドのキャラ作りの集大成であり色々混ざっているとも言えます。

ラオと因縁を持つボスキャラ・ゼウ大将軍など、じっちゃんが元気なのも
原作者の趣味が全開になってる感。
反動で?亀仙人がぱふぱふしたがりそうな美女は雑誌写真にある{netabare} ラオの奥さん{/netabare} くらい。
あとは魔物と炎天下の砂漠で何故か海パン姿で襲撃してくるスイマーズなど、
暑苦しい男どもしかいません。


【声優 4.0点】
ベルゼブブ役・田村 睦心さん、保安官ラオ役・山路 和弘さん、シーフ役・チョーさん。
キャスト陣は経験豊富な声優、俳優陣で固め盤石。
人生の苦味を噛みしめる山路さんの演技にはいぶし銀の渋さを感じました。

そんな中ベテラン・大塚 明夫さんがベルゼブブの父王・サタン役で悲願の?鳥山 明氏原作アニメ初出演。
威厳のある声で「ゲームは1日1時間まで」と釘を刺されたらワルでも従わざるを得ませんw


【音楽 4.0点】
劇伴担当は菅野 祐悟氏。
ディストピアを深刻化させるハードな楽曲にも定評がある同氏ですが、
本作ではとぼけた木琴も交えたコメディ曲なども提供し曲調もまた明るい。

ED主題歌はimase「ユートピア」
こちらも厳しい砂漠世界の締めくくりにしてはノリが軽すぎるのでは?と思うほど明るいナンバー。
テーマやシナリオの熱量を反映してというより、終わったので肩の力を抜かせるタイプの主題歌。

音響監督には岩浪 美和氏。
『ガルパン』の砲撃音も調整してきた同氏ならば戦車戦も万全です。
ここもスタッフ名見てDolby Atmosとかで体感すれば良かったと後悔した部分ですw

投稿 : 2023/09/23
♥ : 16

76.9 3 2023年夏(7月~9月)アニメランキング3位
青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない(アニメ映画)

2023年6月23日
★★★★★ 4.1 (45)
234人が棚に入れました
高校二年生の三学期を迎えた梓川咲太。
三年生の先輩であり恋人の桜島麻衣と、峰ヶ原高校で一緒に過ごせる学生生活も残り僅かとなった。
そんななか、長年おうち大好きだった妹の花楓は、誰にも明かしたことのない胸の内を咲太に打ち明ける。
「お兄ちゃんが行ってる高校に行きたい」
それは花楓にとって大きな決意。
極めて難しい選択と知りながらも、咲太は優しく花楓の背中を押すことを決める。
『かえで』から『花楓』へ託された想い。
二人で踏み出す未来への物語。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

自己同一性を取り戻すための花楓のお受験

引き続き原作未読で劇場鑑賞。

【物語 4.0点】
ゆったり。

元々60分の短尺予定の所、最終的に73分に。
前作『ゆめみる~』は90分弱に要素を厳選して押し込み、
私など刺さる人にはカタルシスをもたらす傑作に。

一方、本作はジックリと妹・花楓の進路を見守る感じ。
前作みたいに集中力を上げて急展開に付いていこうとイレ込むと、
思わぬスローペースに面喰らうかもしれません。

花楓の“思春期症候群”は{netabare} 2年間入れ替わった別人格のかえでに記憶を取って代わられる。
その背景にはイジメからの不登校という高ストレスがあった。{/netabare}
花楓は未だ他者からの視線に過剰反応する症状を引きずっている。
その上、欠損した過去の記憶の空白とも折り合いを付けようと苦慮している。

そんな花楓が懸命に人生を選択し高校受験に挑んでいる姿を見たら、
私はテンポはゆっくりで良いからとしか言い様がありません。


偏差値や内申点の厳しさを度返ししてでも、兄・咲太や“みんな”と同じ公立高か?
妥協して花楓の学力レベルに合った、内申点評価の少ない私立か?
“普通”の学校での人間関係が花楓にとって苦痛ならば、通信制などの選択肢もある?

特に通信制については“ちゃんとしていない”イメージ払拭のため、
説明会に留まらず、当事者の生の声を聞きに行くという展開を挟むことで、
花楓自身は本当はどうしたいのか?熟慮を深める。
過去の自分とのポジティブな折り合いの付け方について示唆を与えた“取材”には、
普遍的なメッセージ性がありました。


一点“リアリティの無さ”に好感したのが、子供の進路にお金の話を持ち込まなかった事。
親の経済的負担という“ノイズ”を挟まなかったことで、
焦点を、花楓の心の問題に絞れていたと思います。
(不純な私は、あれだけサポート充実した通信制高校は、お値段も中々なんだろうなとの雑念に囚われていましたがw)

兄・咲太もまた冒頭から{netabare} ランドセル背負ったロリ麻衣先輩が見える{/netabare} という症状に見舞われ、
冬公開の次作への伏線に。

咲太の問題には家庭事情も絡んでいると思われますが、
少なくとも妹の学費の心配をおくびにも出さなかったあの親父さんは、
良い父親だと感じたので、咲太の行く末も私はあまり悲観していません。


【作画 4.0点】
アニメーション制作はTVアニメ版以来のCloverWorks。

繊細な表情描写で花楓の心の揺れ動きを捉える。
それ以上に私の脳裏に焼き付いたのは咲太。
特に{netabare} 保健室にて妹を見舞う際に話しかけられた先生に見せた鬼の形相。
それを見た先生の、深入りして刺激しないようにとの神妙な面持ちw{/netabare}

尺に余裕もあったので、物思いに耽るシーンも多々あった本作。
江の島を始め、至る所にたそがれることができる海岸が点在する藤沢市周辺。
パワーありすぎです。

目をみはったのが、のどか所属のアイドルグループ・スイートバレットのライブシーン。
咲太が花楓の視野を広げる話の取っ掛かりに使われたライブですが、
手描き重視で結構力が入っていて、この場面だけは妹の話そっちのけで身を乗り出しそうになりましたw


【キャラ 4.5点】
咲太は相変わらず“絶口調”
年上のお姉さんに対しても減らず口は叩くものの、
ギリギリ怒りを買わずに、君面白いこと言うねという感じで可愛がられる、絶妙な塩梅で毒を入れてくるw
今年、映画館で一番笑いましたw

咲太とヒロインズの掛け合いを眺めていて思ったのは、
やはりユーモアを交えるだけの余裕のある男はモテるなと。

私も大概、ハレーム主人公の爆発やブタ箱行きを願ったりするしょーもない男ですがw
そのクセ、いざ美少女を眼前にして刺激的なトークができるかというと全く自信がありません。
私だったら、古賀ちゃんと同じ職場というだけで平常心を無くしちゃいますしw

因みにMOREDEBAN気味な古賀も含めて各ヒロインズにも、
当初予定から伸びた尺を使って出番は確保されています。

そんな咲太が、妹の窮地となると、余裕も自分もかなぐり捨てて飛んでいく。
次作に向けて咲太のかっこ良さを再認識させられました。


その他、スクールカウンセラーのお姉さんや、通信制に在学する子の母親など、
脇の大人たちも進学について多角的に捉える好材料となる。


【声優 4.5点】
花楓役の久保 ユリカさん。
思えばラブライバーにタスケを求めていた時から、
高音に感情を込めるボイスには光る物がありましたが、
本作ではその特性が遺憾なく発揮されていました。


咲太役の石川 界人さん&麻衣先輩役の瀬戸 麻沙美さん。
麻衣に毒づきつつ、最高に可愛い彼女だと高々と持ち上げる。
怯まず“口撃”する麻衣さん。
スパイシーなのろけトークで余人が立ち入れない聖域(サンクチュアリ)を構築。

お二人の掛け合い演技があまりにも円熟し過ぎていたせいか、
スタッフから「老夫婦みたいになってるからもう少し若さが欲しいな」と注文される笑撃エピソードもw

麻衣は花楓を物心両面で支える絡みも多く、
瀬戸さんの演技からは早くも頼れる“義姉”の風味が醸し出されていました。


今回、出番が多かったのが{netabare} スイートバレットのセンター広川卯月役の雨宮 天さん。
通信制を知る先輩として、花楓に人生経験を伝える重要な役回り。
正直、自称パンツはかないアイドル役に何で天ちゃん?と訝しんでいた私ですが、
本作のための起用なら納得です。{/netabare}


【音楽 4.0点】
劇伴担当はTV版以来のfox capture plan
前作劇場版からのフィルムスコアリングを継続し心情に寄り添う。
今回は音楽も作品リズムに合わせた穏やかなピアノ曲等が目立った印象。
ですがここぞの場面では、険しい音で揺さぶって来ます。

ED主題歌はお馴染みの「不可思議のカルテ」
歌唱は{netabare} 梓川かえで&梓川花楓のデュエットで未来へ向けてアイデンティティが確立。{/netabare}

投稿 : 2023/09/23
♥ : 20

lumy さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

劇場でちゃんと観ました。

原作未読、テレビ版・劇場版1作目視聴済み。

劇場版1作目は、映画館で観なくて後悔したので、
本作はどんな酷評レビューがあっても
観に行こうと思っていました。

事前に上映時間が短いのが少し気になっていましたが、
青ブタファンなら、続編を制作してくれただけで十分で、
結局時間は全く気になりませんでした。

むしろ、話は冗長にならずに済むし、
作画のクオリティは高く、表情も繊細だし、
不可思議のカルテが素晴らしい高音質で聴けたし、
何も言い残すことはありません。

それにしても、咲太はホントいいやつですね。
青ブタは女性キャラがもちろん魅力的ですが、
咲太という人物は、数ある作品の主人公の中でも
自分もこうありたいと憧れてしまういいやつです。
本作は、そんな咲太が家族である楓のために
頑張るお話なので、そりゃいい話になるに決まっています。

劇場版3作品目、心待ちにしています。

※すごくどうでもいいのですが、映画を観ているときに
 黒い点がスクリーンの上を行ったり来たりして、
 どうやら虫が映り込んでいたようです。
 (最初、自分がいきなり飛蚊症になったのかと思いましたw)
 お詫びに劇場から、本作をもう一度見れる特典をもらえたので、
 書きおろし色紙が(ダブらなければ)もう一枚手に入りそうですw

投稿 : 2023/09/23
♥ : 13

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

【お兄ちゃん、私“も”頑張るから】本当に描かれなければいけなかった物語の続きを満願の想いを込めて映像化する素晴らしさを紐解きます

2018年秋期に『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』のタイトルで全13話のテレビシリーズが放送され、2019年にはテレビシリーズに張り巡らせられた伏線を回収する映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』が公開された通称『青ブタ』
巷で「思春期症候群」と噂される不可思議現象を発症したヒロイン達との交流や青春模様を描くライトノベル原作の青春SFです
本作はその直接的続編であり、主人公の梓川咲太(あずさがわさくた)の妹である梓川花楓(あずさがわかえで)をヒロインとした物語が描かれる73分の映画



『ゆめみる少女』で最愛の恋人、桜島麻衣(さくらじままい)の事故死や初恋の人、牧之原翔子(まきのはらしょうこ)の病死、さらには自身の事故死といった未来の事象を全て回避する方法として【今見えている現実が全て夢だったと思春期症候群を発祥した翔子に認知させる】事を選んだ咲太
結果的に時間は遡り、初めから翔子には出会わなかったものの、翔子に関する事意外の全ての出会いや事象をもう一度繰り返して麻衣やヒロイン達との関係をやり直し、さらには病気を克服した翔子と再会した際に翔子に関する記憶までもを取り戻した
程なくして受験シーズンが訪れ、いじめによる不登校から立ち直った中学3年生の妹、花楓にも進路選択の期限が迫る
花楓は心の痛みが身体の傷となって具現化する思春期症候群を発症した後、「かえで」というもう1人の人格と入れ替わってしまった過去がある
「かえで」の成長を見届けた咲太だったが「かえで」の人格は思い半ばで消滅し、本来の「花楓」が戻ってきた
「かえで」の消滅に思わず虚しさを隠せなかった咲太だったが「花楓」が戻ってきたことは祝福したい
そんな咲太や麻衣らは「花楓」の受験を応援するのだが彼女の進路は前途多難な道のりである事は明らかだった・・・



テレビシリーズや『ゆめみる』からメインスタッフが続投している点が何よりありがたいですね
昨今、鉄は熱いうちに叩けの理論でスタッフやキャストを変更して続編やリメイクを作るアニメも多いのにです
『ゆめみる』までのClover Worksのプロデューサー、木田和哉氏は2019年12月のアニスタで「これからはファンとして原作の行く末を見届けたい」と発言されてたので、てっきりClover Worksは『青ブタ』から手を引くんだな、と思ってました
ですが、あの発言は木田PがClover Worksを退社されてavexに移籍する、という意味だったみたいですね
そしてスタッフ舞台挨拶で『ゆめみる』の制作中には本作の制作の話が出ていて、その時点で増井壮一監督は本作の監督を快諾してた様です

その一方で増井監督には『天地創造デザイン部』や『アキバ冥途戦争』が、シリーズ構成の横谷昌宏先生には『トロピカル~ジュプリキュア』や『はたらく魔王さま』が控えていた事から察するに、(間にコロナ禍を挟んだ事を踏まえても)メインスタッフの手が空くのをわざわざ待っていたという事が分かります
昨今これほどスタッフやキャストの配置に拘るシリーズは珍しいと思います
ありがたいことです


またエンディング主題歌が5年間変わらずに「不可思議のカルテ」なところにも注目したいです
こんなに1つのエンディング主題歌に拘っている作品は『ガルパン』と『青ブタ』ぐらいなもんですw
そんな「不可思議のカルテ」ですが予告編では「花楓ver.」が流れています
ですが実際の本編を観るとこのver.は一切流れないことに気付くかと思います
そう、つまり嘘予告ですw
予告の主題歌が嘘だったアニメ映画というと同じ角川ラノベのSFアニメ『涼宮ハルヒの消失』を思い出しましたw
嘘予告ではありませんが似た様なパターンでは『呪術廻戦0』の「逆夢」もあります
凄いwこんなことをやるアニメ映画はかなり珍しいんですw


さてトークショー等ではあまり語られていませんが本作では「花楓」が食事を取るシークエンスが2回登場します
実はこの2回とも「花楓」を演じる久保ユリカさんはパク音(いわゆる「モグモグ」と口で言うアドリブ)を出してるんですね
それがどうした?と思う人もいるでしょうが実は『青ブタ』では演出上、「かえで」以外はパク音を禁止しています
コレはテレビシリーズのオーディオコメンタリーで言及されていて、【『青ブタ』はリアリティー重視なのでモグモグと言って食べるヒロインは存在しない、ただ1人初めから虚構の存在である「かえで」を除いては】と岩浪美和音響監督が解説されています
それは『ゆめみる』でも徹底されていました
では何故『おでかけシスター』では突然「花楓」はモグモグと言い出したのでしょうか?

これはつまり「花楓」が「かえで」の日記を読んで「かえで(理想の妹)」に成り代わろうとしていると受け取れます
コレが分かると一見して幸せそうな食事シークエンスも凄く物悲しく見えてくるんですね

『青ブタ』という作品が如何に計算され、真摯に、丁寧に作られているのかよく解る演出の1つだと思います


あと以前のレビュで双葉理央(ふたばりお)の髪型が日付が奇数ならナチュラルロング、偶数ならポニーテールだという法則を発見したと解説しました
本作で双葉が登場するのは1月20日なのでポニーテール、つまり私の発見した法則の通りというわけです


それとまあ、ミトンしか持っていないはずの花楓が入試当日は5本指の手袋をしているのは一体誰が用意してくれたものなのか?といった想像出来る余地も残されているのがニクい
ミトンだと入学願書を鞄から出すのですら苦戦しましたからね;


さて本作は『ゆめみる』という壮大な物語の為に後回しにされてしまった本来描かれるべきだった「花楓」というキャラを改めて描く、とても前向きな物語です
その一方で高校生編の完結作となる次回作『ランドセルガール』への伏線でもあります
いよいよ公開が迫る、『ランドセルガール』を心して待ちたいと思います


【備忘録】
川崎チネチッタ2回、立川シネマシティcスタ極音1回、eスタ1回、jスタ1回、バルト9 6回(7番スクリーンだと左右に画面切れあり)、TOHO新宿1回、109湘南1回(5番スクリーン色温度高過ぎ、真っ青)、池袋シネリーブル1回
計14回鑑賞

投稿 : 2023/09/23
♥ : 8

74.5 4 2023年夏(7月~9月)アニメランキング4位
呪術廻戦 懐玉・玉折(第2期)(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (117)
536人が棚に入れました
最強の2人 戻れない青い春 2018年6月、両面宿儺を己の身に宿した虎杖悠仁。 2017年12月、祈本里香の呪いを解いた乙骨憂太。 そして更に時は遡り2006年(春)—。高専時代の五条 悟と夏油 傑。 呪術師として活躍し、向かうところ敵のない2人の元に、不死の術式を持つ呪術界の要・天元からの依頼が届く。 依頼は2つ。天元との適合者である“星漿体(せいしょうたい)” 天内理子、その少女の「護衛」と「抹消」。 呪術界存続の為の護衛任務へと赴くことになった2人だが、そこに伏黒を名乗る“術師殺し”が“星漿体”の暗殺を狙い介入する…。 後に最強の呪術師と最悪の呪詛師と呼ばれる五条と夏油、道を違えた2人の過去が明かされる―。
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

若いごじょせん→渋谷事変

あのキャラクターの声優変更は無かったね。

32話
{netabare}
冥冥班、冥冥と憂憂の家族間の雇用関係とか、
どういう家族関係・・・

やっと主人公登場。
エガちゃんみたいな喋り方のバッタ瞬殺で、
虎杖の成長を感じたけど、ごじょせんの作中最強者感が、
やはり抜きんでている回でもあったかな、
{/netabare}

31話
{netabare}
乙骨、エヴァに乗れ!からの
ハマーン様の演説→ダイソンCM→禪院直毘人登場。
真希さん、同じ班で精神大丈夫か?
{/netabare}

30話
{netabare}
平和回からの不穏回へ・・・

虎杖の中学時代の同級生小沢さんが、
タッパのある女性に大変身し、偶然、虎杖を見つけ、
釘崎を捕まえ過去経緯を話相談する。

虎杖の女性は見た目ではなく、本人も気が付かない
良い点を見ているのは、釘崎、伏黒が10点満点出すのは納得。
普通にイケメン。
(釘崎も無自覚に虎杖好きそうな描写もあったけど今後に期待?)

そして、不穏回
五条(中村)「歌姫(日笠)、なんかスパイいるんだわー、
メカ丸(松岡)の調査頼むわ。後輩だろ?」

メカ丸(松岡)、真人(信長)と共演だぜ。
テンション上がるぅーからのメカ丸 vs 真人へ・・・

ピンポン、チェーンソーマンのアキ君、エヴァと諸々インスパイアされたね。
{/netabare}

29話
{netabare}
夏油傑、闇落ちルートの分岐点が、
九十九由基だったとは・・・

特級呪術師、九十九由基は、傑サイドか、
ごじょせんサイドか、はたまた中立か?

キーキャラクターだったりする?
{/netabare}

28話
{netabare}
ごじょせん覚醒回?
最強がさらに最強化。

パパ黒、ごじょせんに負けて、
子供の権利差し出すのね・・・

Cパートが、新世紀エヴァンゲリオンぽかったな。
{/netabare}

27話
{netabare}
ごじょせん、まさかのパパ黒に敗北とは・・・
天内は、パパ黒のヘッドショットで即死?

夏油は、どこで、ごじょせんと袂を分かつのかな?

パパ黒、真希さんんと同じくフィジカルギフテッドだったとは!
{/netabare}

26話
{netabare}
パパ黒、子安さんだけど、もっと低い声のクズのイメージだったから、
少し違う感。

自分の子供の名前覚えてないとかさぁ・・・

メイドの黒井さん、呪術師でもない一般人なのにすごく強いけど、
死亡フラグの26話終わりが、フラグ成立高いかもしれない。

あと、途中、「ごきげんよう」の世界に入ったのはw
ごじょせん、どこでもモテル!
{/netabare}

25話
{netabare}
冥冥さん、後輩の歌姫から、金取ろうとするのするのヤメタゲテ。

歌姫の顔の傷無かったけど、第2期で、その原因分かるのかな?

あと、家入硝子のギャップ差が凄い。
釘崎かと思ったよ・・・
{/netabare}

投稿 : 2023/09/23
♥ : 1

こま さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

個人的今期アニメ圧倒的1位!

今期やってるアニメの中だと1つだけ突き抜けてる感じしかしない。

1期と映画は視聴済み。マンガはアニメのほう優先したいのと、先が気になってそのまま読んでしまうだろうから今のところ読むつもり無し。
おそらくまだまだアニメは続くと思うので終わってから読もうかなと。
なぜ五条悟と夏油は違う道をいく事になったのか?
1期と映画観て気になってた部分が解消された。
過去友達、親友だった人と戦わなければならないとかキツイよなぁ。
アレが無ければそれと出会わなければでまた違った人生送ってると考えるとね。
ただ夏油の場合はね…。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 2

さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

呪術廻戦 渋谷事変見た後の気持ち

ワオ! すごい!
誰がこの歌を選んだのか分からない?でもこの曲はすごいですね、シナリオは渋谷事変に送られ、このOPのリズムとロックスタイルの相性が難しくないことに加えて、「呪術廻戦」ではNo.1。新曲「SPECIALZ」は渋谷事変の全員出動と上級者との戦いにぴったりだ。観客はきっと「絶叫」を欠かさない。このラインナップはとてもいいです。声優陣はとても強力で、三石琴乃さん(CV冥)、桜井孝宏さん(CV夏油傑)、五条悟(CV中村悠一)、これらの声優は私の大好きな俳優で、やはり優れた作品を演じた人です。呪術廻戦の作者! 頑張ってね!

投稿 : 2023/09/23
♥ : 1

73.0 5 2023年夏(7月~9月)アニメランキング5位
無職転生 Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (234)
902人が棚に入れました
2012年から小説投稿サイト「小説家になろう」で連載が開始されて以来絶大な人気を誇る“なろう系ラノベのパイオニア”『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』。理不尽な孫の手の著による本作は、多くの作品が生み出されている「異世界転生系ラノベ」「なろう系小説」のまさに先駆者的作品であり、幅広いファンを獲得している当ジャンルの代表作。働きもせず他人と関わりもせず、ただ部屋に引きこもってゲームやネットに明け暮れるだけの34歳のニート男が、ある日交通事故に遭い死亡…したと思った次の瞬間、剣と魔法の異世界に生まれたばかりの赤ん坊として転生!少年ルーデウスとして生まれ変わった男が、前世の記憶と後悔を糧に、出会いや試練に直面しながら「今度こそ本気で生きていく」姿と壮大な冒険が描かれる大河ファンタジー。


声優・キャラクター
ルーデウス・グレイラット:内山夕実
前世の男:杉田智和
フィッツ:茅野愛衣
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ディズニーには創れまい

<2023/9/17 追記>
11話まで見ました。
伊豆の踊り子のような
ちょっと泣いた。
{netabare}シルフィが健気で可愛すぎますよ{/netabare}

<2023/7/31 初投稿>
原作未読。
評点4.2は3話まで見てのとりあえずのものです。

2期も引き続きおもしろいですね。
3話まででお待ちかね?シモのお話爆発です。
まだロキシーの御神体持ち歩いてたのかよ笑。
でもあの若さでこうなっちゃうとそのショックは計り知れないだろな。
という感じでシモをトリガーにしてお話は流れるように展開していきます。
こんなのディズニーには創れまい笑。

他に指摘されてるレビュアーさんもいましたが、確かにちょっと映像の質が落ちた気はします。
と言っても前作までが異常で、ハイレベルはハイレベル。

今季も楽しみです。

<2023/8/21 追記>
7話まで見ました。
7話のルディは殊更最低でした笑
これでまた本作のアンチが増えそう笑

ますますディズニーでの制作が無理になりましたね笑

投稿 : 2023/09/23
♥ : 25

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

なろうでもこれは別格。大変素晴らしい作品なので大いに楽しみです

1期も大変素晴らしかったので、2期はただただ嬉しいですね。
このまま楽しみに視聴させて頂きます。
まあ強いて言えばこれから学園編になるというCMネタバレは控えて頂きたかったですが…
まあ、もう何年も前の原作だからあれこれネタバレが漏れ聞こえているので仕方ないかもしれませんが。
とにかく、原作を知っていようといまいと、これほど高クオリティにアニメ化してくれるなら見ない選択肢は無いでしょう。
楽しみに見させて頂きます。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 5

yamasousou さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

意見が食い違ってる理由を話します!

 皆さんが作画について酷い!崩壊してる!だったり、はたまた美しいっていている人もいらっしゃいます。
 それについて、詳しく話させていただきます。また、それ以外のストーリー、音楽などについても話させていただきます。

1. 最初に作画についてです。
 これは崩壊してるよりは正確には「チグハグ」になっています。作画には基本的には、作画監督というのがおり、その人が修正を入れています。ただ、時間のせいか手が入ってないところが所々見受けられます。それがみなさんのいう作画崩壊です。ただ、戦闘シーンなどの重要な部分はしっかりと手が加えており、素晴らしい出来です。
 ただ前作はほとんどそのようなとこがなく、むしろ地味なシーンも圧倒された印象があります。なので、前回と比べると見劣ってしまいます。とはいっても、シーズン2の作画崩壊もアニメによくある程度であり、見れないほどではないと思います。
 よって私的には、現場が悪いわけではなく、制限がある中で頑張っていると思われます。なので、「応援する」というスタンスで見てみてください。


2.ストーリー
 これは前作にはやっぱり劣ってしまうと思います。
でもこれは仕方ないと思います。漫画でもアニメでも映画でもゲームでもそうだと思いんすが、基本的に間は面白くなく、最初と最後が面白いものです。その中でも頑張っているとは思います。脚本自体はよくできてると思います。
 でも、前回にあった心の葛藤や心情を表す演出が微妙だったりっていうのはもう少し欲しかったですね。
 ただ、前回よりはのんびりとしたストーリーでこっちが好きだという人もいるかとと思います。


3.その他
 音楽については、めちゃくちゃいいですね!オープニングの曲が大好きでリピートしてます。
 声優はほとんどが前回と変わらず、上手です。


4.総評
 私のなかでは、『前回にはそれなりに劣ってしまう。ただ作品としては全然良作だし、今後に期待できる作品』ですかね。製作陣も実力がある人も多いので、今後面白くなっていくと思います。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 6

72.8 6 2023年夏(7月~9月)アニメランキング6位
アリスとテレスのまぼろし工場(アニメ映画)

2023年9月15日
★★★★☆ 3.9 (31)
67人が棚に入れました
変化を禁じられた町で暮らす少年少女の恋する衝動が世界を壊す様を描いた長編アニメーション。原作となる同名小説を、監督を務める『さよならの朝に約束の花をかざろう』の岡田麿里が書き下ろし、「進撃の巨人」のMAPPAとタッグを組んだ。主人公の正宗を「呪術廻戦」の榎木淳弥、謎めく同級生の睦実を「鬼滅の刃」の上田麗奈、謎の少女、五実を「サマータイムレンダ」の久野美咲が担当する。

シボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

むき出しの叫び声が心を揺さぶります。

公開二日目に中学生の娘と劇場に足を運びました。

岡田麿里作品ってことで期待高めでの視聴でしたけど、
キャラのむき出しの感情がぶつかる様に圧倒されました。

序盤、この不思議な世界での物語がいまいち理解しづらいって
所はありますけど、なんか抑圧された世界、感情が爆発したように
展開していく中盤以降は心が何度となく揺さぶられました。

やや距離間、生々しさが好き嫌いはあるかと思いますけど
等身大な若者たちは思春期爆発のキャラに感情移入出来るでしょうし
自分のような親世代も色々な方面から迫るものがあると思います。

なんかネタバレしちゃいそうなので、この辺で。

音楽は
EDの中島みゆき「心音」が、この独特な世界観の余韻に
たっぷりと浸らせてくれました。
「未来へ~~ 未来へ~~ 未来へ~~~
君だけで行け~~♪」
聴きごたえありすぎる歌声が頭の中をループしつつ
娘と終わった後しばらく席を立つことなくまったりとした
時間を過ごさせてもらいました。

台本に感銘を受けて丁寧に作り上げられたその楽曲、歌詞に
改めて中島みゆきって凄いんだな~って思いました。

面白かったら買おうと思ってたパンプレット。
・・もちろん買いました!
五実役は久野美咲さんにあて書きされたって話には、あのどうして
良いか分からない全身での叫びが印象的だったので納得でした。
綺麗にまとめられた冊子は
全体的に美しくて芸術的な作画カット満載で満足度高いです。

公開2日目にしては思った以上に劇場は空いてました。
岡田麿里監督(自分もここ数年で知ったニワカです)
とは言っても
ジブリや新海監督のようなメジャーではなく地味目な作品って
位置付けってこともあるのでしょうからしょうがないのかも
しれませんね。
ただ自分的には改めて岡田麿里好きだなって思えたし
満足度の高い作品でした。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 15

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

昭和テイスト

いえ、作品の価値を蔑ろにするものではありません。
そんな悪い意味ではなく、ちょっと感じるところがあったからです。

わたしは、鑑賞から大きなインパクトを受けたので、本当のところはネタバレありで書きたいんです。

でも、ストーリーもキャラ相関も劇伴もEDも、ぜんぶ前情報なしで、劇場で感じていただきたいなと思います。

つまり、「すべてがすごく良かった」と申し上げたいんです。



一つだけ。
(もちろん、本作のストーリーには直接関わりのないことです)

作品に「神隠し」めいたシーンが演出されています。
私は、そのシーンに "横田めぐみさん" が思い浮かびました。

北朝鮮に拉致され、未だ帰国できないでいる彼女が拉致されたのは、中学1年生、わずか13歳です。

昭和52年11月15日。
あの日から、横田さんご家族の世界が一変し、時間も止まったままです。



世界を変えるのは、心の痛みが伴います。

命が存在することさえ危ぶまれる世界ならなおのこと。

だから、勇気を振り絞って、情動を昂ぶらせて、声を叫ばせて、未来に拘らなければなりません。

わたしは、国民が一つになる、ならねばならぬ痛みだと信じています。

本作に昭和テイストが感じられたのは、日本人拉致という国家を揺るがす大事件への怒りと、現状の閉塞感からだったのかもしれません。



作品と一体となるのが、中島みゆきさんのEDです。

目を閉じて耳をそばだて、イメージの余韻に深く浸ることができるEDでした。

岡田磨里氏が思い切ってオファーし、中島みゆきさんが快諾されたという逸話付きです。
(なぜだか曲調がほんのり昭和テイスト気味に感じられたのはわたしだけ?)


また、本作は、全編にわたり、岡田氏200%の入れ込みとのこと。(さよ朝は100%だそうです)
なので、シナリオはもちろんのこと、声優さん、映像密度、陰影の表現性なども、何も言うことはありません。

ファンの方にはきっと満足できるクオリティーです。
そうでもない方にも、いろいろな切り取り方やアプローチで楽しめると思います。

私は、おすすめです。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 16

ドウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

エンドロール中に思った、岡田麿里さんは最高だ。

自分が「特に」敬愛するアニメ映画作品の監督は原恵一さんなど何名かいるのですが、岡田麿里さんも入りそうです。
「入り“そう”」な理由は、まだアニメ映画監督というポジションに付いて期間も作品数も多いという訳ではない為ですが。
本作を観た後そんな事も思いながら、高揚感が湧きました。

同監督作品の映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』も自分としては大満足でしたし。
監督以外も含め携わった作品を見れば、『おとぎストーリー天使のしっぽ』や『あの花』などかなりの部分で自分好みでした。
自分の趣味趣向や感性に合いやすいのかも分からないですが、本当に素晴らしい作品を生み出してくれる、大好きなクリエイターとなっております。

さて本作は、あまり子供向けという感じの作風ではないとは思いますが、たぶん年齢層的には中学生より先ぐらいから楽しめてくる内容なのかなと。
痛快というよりは人の感情が錯綜する感じですね。
あと視聴する際は、冒頭から前情報なしで観た方がオススメかもしれません。


意思が未来を繋ぐ、、
それは脈々と紡がれ確かにどこかにあった宝物。
・・・醜さや汚さが蔓延る世の中でも、その輝きを本作を観て再発見出来ました。
前向きで素晴らしく、幻想的で優しく愛おしい作品をありがとうございます。


ちなみに自分はイラスト系の物を色々収集する趣味が軽めにあるのですが、グッズで購入したポストカードのイラストはなかなかに俺得でした。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 10

71.8 7 2023年夏(7月~9月)アニメランキング7位
文豪ストレイドッグス 第5シーズン(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (32)
139人が棚に入れました
天空カジノで摘発された硬貨型爆弾。 その1枚が街で爆発し、混乱の中で終末が幕を開けた。 卑劣なる賊の名は——《武装探偵社》。 《天人五衰》の張り巡らせた醜悪な罠に掛かった中島敦たちは、 現実を改変する「頁」の力によって、 世界中から誹りを受けるテロリスト集団へと顛落していた。 軍警最強の特殊部隊《猟犬》は、 その身を社会へと捧げた信念と代償のもとに獲物を追い、 千々に喰いちぎる。 そして、彼らが隊長・福地桜痴は、新時代のテロに対抗すべく 超国家的武装警備部隊「人類軍」の蜂起を促すのだった。 敦は、仲間と共にない心細さにかられながらも直走る。 倒けつ転びつ、哀れなる迷い犬の走る路に希望の種は撒かれていた。 探偵社の礎そのものたる福沢諭吉と江戸川乱歩、 〝魔人〟フョードルの策謀を見極めるべく 自ら監獄に収監された太宰治も、反撃の機会を伺う。 《天人五衰》の目論む国家消滅まで、残された時間は6日。 それまでに、彼らの手にある「頁」を奪い、 まだ見ぬ首領・神威を倒すことができるのだろうか? 「これが、あなたの生きる路か......」 ついに明らかになる、黒幕の正体。 交わる友と友、過去と現在。すべては、未来のために——。

71.6 8 2023年夏(7月~9月)アニメランキング8位
わたしの幸せな結婚(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (120)
440人が棚に入れました
この嫁入りは黄泉への誘いか、奇跡の幸運か―― 名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、継母と義母妹に虐げられて育った。 嫁入りを命じられたと思えば、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞(きよか)。 数多の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。 斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは、色素の薄い美貌の男。 初対面で辛く当たられた美世だけれど、実家に帰ることもできず日々料理を作るうちに、少しずつ清霞と心を通わせていく――。 これは、少女があいされて幸せになるまでの物語。

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

いまのところ、個人的今期No.1作品です^^(3話まで視聴して)。

原作未読です。

>3話まで視聴して
放送前PVの作画センスを見て、かなり気になってた作品でした♪。

放送合間のCM等で、やたら「シンデレラストーリー」と強調されてたので
サクセスが約束されたストーリーなのだろうなと、どこか安心して視聴開始^^。


はいはい。各種マイナスからのスタート。
でも、ぜんぜん問題ないですね(・・あとで逆転するでしょうから)。

1話観終えた時点では
よくある時代がかった女性向け作品なのかな?って印象でした。


・・で、2話観終えて驚愕っ!。
・・まさかの「異能」ってww。

・・これじゃ、まんま「なろう作品系列」なのではww。
・・でも、いいんです。
・・つかれた現代の視聴者(自分等)にとって
  こういう約束されたサクセスは、ある種の”癒し”なのです^^。


主人公の中の人の演技、
終始ボソボソしゃべっている印象なので
若干個性が出せてないんじゃないのか心配してしまいまいますが

自分の知ってる作品でいうと
「こみっくがーるず:怖浦すず」
「世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する:ディア」

ああー。納得しました。。


他の声優さんの見どころとしては

佐倉さんのクズ役っぷり(誉め言葉^^)も見どころですが
ゆり江さんのビジュアル・ボイスともに、かなり惹きつけられてしまいます!!。


特に作画が高品質なので
今後も終始安心して継続視聴させてもらえそうです♪。


※余談:
 本作もアニメ化されるより先に実写化されてたのですね。←知らなかった。
 最近、そういうケースが多い気がしています。
 実写作品制作サイドも、マンガ作品にすり寄ってきてるのかな?。

 マンガ作品の実写化で個人的に驚かされた作品は
 やはりなんといっても「咲」です。
 各キャラの寄せ具合は尋常じゃありませんでした!!(誉め言葉)。

 本作に関してはアニメ化で十分満足させてもらっているので
 実写版を観ることは今のところないと思われます。。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 9

さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

わたしの幸せな結婚の私の感想

『わたしの幸せな結婚』このアニメのシナリオはとてもいいです。ヨーロッパの童話を表現したシンドリラのシナリオは似ている。監督は人を選ぶのが上手で、このアニメと声優上田麗奈のヒロインの融合とても効果的ですの現れましたあの種心が打ち砕かれる。だから私は願っています上田麗奈教師と高橋李依李一緒に上演する二次元アニメ,希望監督手伝ってこれです小さな願い。

私ないその他意味ああ,ただの希望だ李依李と麗奈先生いい友達になるだけです。
私はいますbilibili待っている麗奈先生と李依李の同台のビデオ。

中国からの声優支持者——ありがとうございます

投稿 : 2023/09/23
♥ : 1

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

シンデレラとは正反対の勁いヒロイン

【総合評価☆☆☆☆】
 あらすじだけを追うと、悲惨な境遇に置かれていた女性が心優しい男性と婚約することで幸せをつかむという、フェミニストがブチ切れそうなシンデレラストーリー。だが、きちんと鑑賞すればわかるように、中身は全く違う。何よりも、ヒロインが勁(つよ)い。どうかすると、婚約相手よりもはるかに強靱な精神力の持ち主である。すがすがしいサクセスストーリーだ。
 舞台となるのは、路面電車が走り始めた明治後期の日本を思わせるパラレルワールド。柳と街灯のある商店街が描かれる(第3話)が、どちらも明治の銀座で始まったものなので、この時代と場所をイメージしているのだろう(一瞬、昭和の建築である服部時計店に似たビルが登場するのがお茶目)。「異能」と呼ばれる超能力が政治的に大きな役割を持ち、異能者の一族が貴族として重用されている。そんな社会で、異能の家系に生まれながら能力に恵まれず、父親に軽んじられ継母・異母妹から虐待される美世(みよ)が主人公。下女同然の扱いを受け、当世随一の異能を持ちながら冷酷で女性を寄せ付けないと噂される久堂家当主・清霞(きよか)のもとに許嫁として送り出される。しばらく同居するが、婚姻が無理と判断されたら即退去という暗黙の約定なのだろう。物語は、ここから当人たちの思いもよらぬ方向へと転がり出す。
 一見、ガラス細工のように繊細な美世は、常々、異能を持たない己の不甲斐なさを嘆くものの、その割には打ちひしがれることなく、状況を耐え忍ぶ勁さがある。状況に反抗する態度を「つよさ」と誤解する人がいるが、これは正しくない。社会の陋習を変えるのに必要な人脈があれば、反抗という手段も考えられよう。しかし、与えられた環境の中でただ一人生き抜かなければならない場合は、状況に逆らわずサバイバルのすべを模索するしかない。下手(したて)に出るというのは、実は最強の処世術なのである。
 父や妹に邪険に扱われていた美世だが、周囲には理解する人々がいた。上流階級に属さない女中や商人は、信頼に値する人を見抜けないと自分が窮地に陥るので、他者への評価がシビアである。美世は、こうした人々からの支持を得ることができ、文字通り微力ながら要所要所で助けてもらう(おにぎりを作ってくれたり)。
 美世の勁さは、彼女の日常生活に現れる。着物を買ってもらえなければ、自分で古着を繕う。下働きの仕事を押しつけられたら、その腕を磨く。久堂家に赴く際には、一人で路面電車を乗り継ぎ、地図を見ながら目的地に到る。正規の教育は受けていないようなので、放置された雑誌などを使って独学したのだろうか。知的で勤勉な努力家であり、したたかにサバイバルを果たしながら、凜とした女性へと成長する。『暗殺教室』の殺せんせーが口にする「清流に住もうがドブ川に住もうが、前に泳げば魚は美しく育つのです」(第1期第7話)という名台詞そのままに。
 下働きとして腕を磨いた経験は、後に清霞の部下をもてなすときに生かされる(第5話)。彼女が用意したのは、豪勢なご馳走ではなく心づくしの手料理。茄子の煮浸し、茹でた空豆、奥にあるのは蕗の薹の天麩羅か? 中央の姿焼きは、おそらく卓を華やかにするための飾り鯛で、酒を飲む間はそのままにしておき、最後に切り分けたり潮汁にしたりして、みんなで食べるのだろう。見ているだけで心が躍り、なぜか涙が出てくる。
 すべてがうまくいきそうに思えたのに、中盤からは少しずつ美世と清霞の間に行き違いが生じる。それゆえに起きた事件が第9話の後半で描かれるが、私は、見ながら篠崎誠の映画『おかえり』(傑作です)を連想した。この映画では、約束を守らない夫の態度に心を蝕まれていった妻が、ある晩、異様に豪華な夕食を作ってしまう。第9話で美世が清霞のために用意した料理も、人参をわざわざ花形に切るなど、かつての手料理とは異なって、どこか上辺を飾っているように感じられ、切ない。
 (冒頭の1章だけ試し読みした限りでは)原作のライトノベルも悪くないが、アニメ化の際に3人のライターによる脚色で細かな点に適切な修正が施されており、より感動的になった。例えば、美世が婚約者として久堂家を訪れるシーン。原作で途中まで付添がいたのに対して、アニメの美世は、実家に向かって一礼してから独りで出立する。彼女の立場と性格が自然と滲み出た、見事な表現である(郊外の電車内で向かい合わせの席にただ一人腰掛け、女中が握ってくれたおにぎりを食べるシーンも好き!)。ラスト3話は類型的で面白みに欠けるものの、それでも間違いなく2023年夏アニメの最高作だ。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 6

71.6 8 2023年夏(7月~9月)アニメランキング8位
五等分の花嫁∽(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (56)
238人が棚に入れました
TVスペシャルアニメ「#五等分の花嫁∽」
7/14より全国劇場にて3週間限定上映!
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

とりあえず・・・五月がかわいかったw まさかの、公開初日鑑賞

原作既読。
アニメ1期2期劇場版全て視聴済。

7月公開というのは知っていましたので、
そろそろ予定決めるかな~と考えていました。
実はその日は「おでかけシスター」を目的に
劇場へ足を運んだわけですが。
「何か物販コーナーにめっちゃ行列できてる?」と思ったら
「五等分の花嫁∽」公開初日でした。

ので急遽「おでかけシスター」終了直後の回にて
ハシゴっ鑑賞してきました。
入場者特典色紙は五月でした。

感想・採点など-----

とりあえず・・・とにかく五月がかわいかった。
彼女のラブコメエピソードとしては
この作品の部分は外せないので。

あとは・・・{netabare}グイグイいく三玖の水着姿、
押してだめなら引いてみる二乃、{/netabare}
観ていてニヤニヤが止まりませんでした・・・。

ということで以下は採点部分

アニメ化としては
物語を一通り完結させた後ということなので、
やはりといいますか、時系列的には違和感が無くもなく。
劇場版へのつなぎとしての作品なので、
前回ほどの達成感・読了感みたいなものはありませんでした。
しかし、今回の目的である「未映像化部分のアニメ化」は
キッチリ達成されていたと思います。

前回劇場版までは、
尺の問題などあったのでしょうが・・・
やっぱり夏休みエピソードは必須でしたね。
{netabare}「水着回としての要素」と「ラブコメヒロインとしての五月」{/netabare}
この2つが観られたのが何より良かったです。

パンフレットを購入して読んでみて、
アニメーション制作がシャフトであることに気が付いて、
大変な衝撃を受けました。
(エンドロールで気が付かなかった・・・)
1期11話を観た時、
「シャフト制作でやってくれないかな~」と思っていましたので
それが叶った形にはなりますね。

OP・EDについても、いつも通りといいますか。
OPは「1・2・3・4・5」の姉妹の歌い分け。
EDもシリーズ各曲の流れを汲んだ雰囲気の物。
{netabare}今回もBGM曲が元らしいので、確認予定{/netabare}

声優陣についても、
いつものメンバーにいつものキャラなので、ここも問題無く。
{netabare}社長の娘・きく役、新井さんかな~?と思ったら、
やっぱり新井さんだった。{/netabare}

とりあえず・・・時間と天気が許せば、
もう1回か2回鑑賞しておきたいな~とは思っています。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 2

kakelu さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

2期と映画の間の物語。物語は面白いが映画で見るのは……

原作未読でアニメは映画まで視聴済み。

物語は2期と映画の間のお話。
時間は短いながら、それぞれのヒロインに焦点が当てられていた。
特に四葉の話がぐっと来た。
なぜ、この話をアニメでしなかったのか!と思うほど、重要な話で面白かった。
作画も映画ということで文句なく美しかった。

ただ、劇場版にかかわらず時間が短く、しかも後半は声優のトークなのはちょっと……
映画館で2000円も払う価値があるのかは微妙。
サブスクで解放されてから見るほうがいいかも。

総評として、物語としては面白かったが、映画館で見る価値があるのかは微妙。
「五等分の花嫁」の大ファンなら行くことをすすめるが、それ以外の人はサブスクで出るまで待つのが賢いと思う。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 3

71.3 10 2023年夏(7月~9月)アニメランキング10位
大奥(Webアニメ)

2023年7月1日
★★★★☆ 3.7 (16)
68人が棚に入れました
若い男子のみが罹る奇病“赤面疱瘡”のまん延により男女が逆転した江戸時代を、3代将軍・家光から大政奉還に至るまで描き切り、累計700万部(紙+電子)の大ヒットとなったよしながふみの傑作「大奥」。この度Netflixシリーズとして、作品初のアニメ化が決定

hidehide さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

中々に凄まじき…

初回 本編1時間20分程ですが、
後は通常作品の25分程×計10話

徳川家光の統治する時代、
若い男ばかりが かかる病『赤面疱瘡』が蔓延する。
通常の疱瘡になった歴があっても赤面疱瘡は別…
そして、何とも感染力、致死性が高い。
若い男性は次々に倒れ死んでいく…
子作りをしても
産まれた男子が15〜16歳を迎えると赤面で倒れ…
そして 女子は増え続け…

このアンバランスを呼ぶ負の連鎖が長年続き、
結果、男性の数が女性の 1/5 にまで減少。
男手が、引いては『子種』が激減の後、
国は滅亡の危機にまで…

時は流れ

物語に最初に登場する女将軍 徳川吉宗 が、
今の世(女将軍、女奉行、女社会)の
仕組み、しきたり、ならわし、慣例等に疑問を持ち、
その『事』の発端を記した記録『没日記』なる記録を
読み解く所から、再び物語は家光の時代へ。
赤面疱瘡の第一派の時代へと戻り、
大きく物語は始まります。

時折入るナレーションが、あの人の声、なので(笑)
本当にあった出来事の様に思えてきてしまいました。

『信長公記』の様に、
それら記録、それらに近しい記録、文献は
あるのでしょうから、大奥、春日局の名を
皆、認知しているわけなのでしょうが…

実際に目にした人は絶対にいない訳で。
誰かが書いた『だけ』の物を信じるしかない訳で。

書き手、書き手の周りの手心、
それを伝える者の意思で、ある意味、どうにでもなる…

…としたら、

こんな事もあったのかもしれない…
…もしかして?…と 思ってしまいました。
だから歴史は謎で、面白いのでしょうね…

大河を見ている感じで見られますし、
作画も美しく、声優さんもとても良かったですね。

2期あるのでしょうかね。楽しみです。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 1

71.2 11 2023年夏(7月~9月)アニメランキング11位
BLEACH 千年血戦篇ー訣別譚ー (TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★★ 4.3 (75)
192人が棚に入れました
とある出会いから死神の力を手にし《死神代行》となった黒崎一護は、現世で死した魂魄が集う場所・尸魂界の動乱に巻き込まれ、熾烈な戦いの中、仲間と共に大きく成長を遂げてきた。そんな一護の暮らす空座町 で異変が起こる。新たなる死神と、新たなる敵の出現。そして救いを求める声。一護は再び斬魄刀を取り、戦場へと旅立つ。一方、尸魂界では、現世における突然の虚の連続消失が観測され、この地へ導かれた魂が暮らす流魂街での住民達の失踪が発生、さらには死神たちの住む霊屋・瀞霊廷が賊軍に襲撃される。賊軍の正体は、滅却師の始祖・ユーハバッハが率いる《見えざる帝国》。《見えざる帝国》は、死神たちに宣戦布告する。5日後、尸魂界は“見えざる帝国”により殲滅される千年の長きにわたり死神たちが背負っていた因縁。その宿業と秘められた真実がついに紐解かれる。全ては終焉へ。黒崎一護の、最後の戦いが始まる――。

70.1 12 2023年夏(7月~9月)アニメランキング12位
Fate/strange Fake(フェイト ストレンジフェイク) -Whispers of Dawn-(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (61)
252人が棚に入れました
『バッカーノ!』や『デュラララ!!』シリーズで知られる成田良悟が2015年から電撃文庫より刊行し、「聖杯」を巡る新たな戦いを描く『Fate/strange Fake』が、ついに2022年大晦日にTVスペシャルとしてアニメーション化。 「聖杯戦争」の舞台として初となるアメリカ合衆国の地で、数多の魔術師〈マスター〉と英霊〈サーヴァント〉が入り乱れ、繰り広げる死闘と狂騒の物語。 制作は2017年に『Fate/Apocrypha』を手掛けたA-1 Pictures。 さらにアプリゲーム『Fate/Grand Order』アニメーションCMや原作小説アニメーションCMなどで常に新しい映像表現を見せてきた新鋭の榎戸 駿と坂詰嵩仁が監督を務め、躍動的かつ大胆にアニメーション化。 “偽り”の聖杯戦争、その戦端が黎明を告げる。

キャプテン さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

外伝は良いぞ!!

と言っても、ロードエルメロイだけだけど。

ZEROも外伝?のようだけど、キャラデザが嫌いだし本編がもっと無理(同じ人?)
なのでロードエルメロイが唯一コレだよ!!と楽しく観れて大好きな作品になった。
で、
この作品、作画はだいぶ荒いがそれを補助出来る迫力の内容&音楽
各マスターとその各組織←(コレ好き)の関わり方これもまた面白さの一つなのかなと思う。

今期の作品の中では、この作品が1番だ。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 0

U-yan さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

・・・こりゃ映画だわ。

zeroの第四次、stay nightの第五次。そして第五次から数年後、舞台は冬木市からアメリカへ。キャラデザは前の方が好きですが、それでも風景作画はキレイでしたね。音楽は澤野さんですからね。かっこいいです。最高です。過去のシリーズ作品で出てきたキャラ(英霊)も出てくるし何より声優さんも豪華です。相変わらず重厚感のある物語を想像させてくれます。
原作未読だけどシリーズ化してくれるのが本当に嬉しい。そして待ち遠しい。
fateシリーズ好きにはたまらないのと思いますよ〜!

投稿 : 2023/09/23
♥ : 2

さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

fateの視聴コメント

声優陣は強くてもセリフが封建時代のセンスがあり、でも役の評価は4.5点しかあげられません。なぜですか?それです……ギルガメッシュこの役もうたくさんのfate作品に登場しました だから言って私はこれに対してギルガメッシュのキャラクター特別なものではない。

放送開始以来、第一話が放送されてから第二話が放送されていないようです。それは経費が足りないのか、それとも劇団がサボっているのかではなく、第二の話をしないのか?もしそうなら、なぜ放送する必要がありますか?

早く放送してもらえますか?op方面は元のものを使ってもいいでしょう、とにかく私はまたfateゲームをしていません。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 0

69.5 13 2023年夏(7月~9月)アニメランキング13位
アンデッドガール・マーダーファルス(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (75)
322人が棚に入れました
19世紀末。吸血鬼・人造人間・人狼など、異形な存在がまだ暮らしていた世界。首から下のない不老不死の美少女探偵・輪堂鴉夜が、“鬼殺し”の異名を持つ半人半鬼の真打津軽と、彼女に付き従うメイドの馳井静句と共に、怪物専門の探偵 “鳥籠使い”として数々の事件を解決しながら、鴉夜の奪われた体を探してヨーロッパを巡る―――。

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

軽妙な会話が面白いホラーミステリー

舞台は19世紀末の私たちの世界とよく似た別の世界。
そこでは想像上の怪物が実在していて、怪物を一掃しようとする運動が起きている。
"鬼殺し"の真打津軽(しんうちつがる)の前に、ある日"不死"の輪堂鴉夜(りんどうあや)と従者の馳井静句(はせいしずく)が現れて・・で始まるホラーミステリー。
原作は講談社発刊の小説みたいですが未読です。

作画綺麗ですね。
見せ方も工夫されてて面白い。
なにより気に入ったのは会話の面白さ。
津軽と鴉夜の軽妙なやりとりが聞いてて飽きないし面白いです。

鴉夜役が、ユーフォの久美子やスキローのミツミを演じた黒沢ともよさんなのにびっくり。
役に合ってる声だと思います。
津軽役の八代拓さんの軽妙な語り口調も良いですね。

二人が探している共通の相手が欧州にいるみたいで、3人で旅をするロードムービーみたいな展開になるのでしょうか。→推理ものみたいですね。

今のところ、夏アニメの中では楽しみな作品のひとつです。

話が進みましたらまた感想を追加したいと思います。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 16

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

なんといっても雰囲気が良い

最初、タイトルのアンデットの部分でゾンビものなのかなぁと思ったら、探偵ものでした。

それに加えてホームズとかルパンとか、さまざまな創作物の有名キャラが出てきて、個人的にはそれだけで結構ワクワクさせられる。主人公が生首なんだけれども、凛とした雰囲気と芯の通った声でとても魅力たっぷりで、これは中の人の演技による功績が極めて大きいと感じられた。

もっとも、推理に関しては個人的にはあまり目から鱗が落ちるほどではなかったかなと思いましたが、キャラ同士の会話は面白く、アクションもなかなか。

何より自分はロバート・ダウニー・Jr.のシャーロック・ホームズの映画を観たことありますが、あれに似た感じのやや暗く、そこはかとない寂寥感を感じる街並みや風景が醸し出す雰囲気が作品全体の完成度の高さに寄与してるかなと感じます。

折り返しが過ぎてからグッと面白くなってきたし、続きが楽しみです。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 7

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

クオリティの高さと面白さの両立。設定も面白くキャラも魅力的

初見から作画が良質で、内容のレベルも高そうに思いました。
しかし、こういう質の高い、いわゆる質アニメは、その分エンターテイメント性が欠けて面白く感じられないのでは、と不安にも思ったのですが…。

しかし、勘違いでした。エンターテイメント性も高く非常に面白い。

不死者と鬼混じりという特殊なコンビですが、それぞれの目的がはっきり明示されているので共感し、応援できます。
そしてキスもエッチで良いですね。ヒロインも可愛いですね。
生首ですが。

インパクトも抜群で内容も質も高い、非常に良いですね。これは視聴継続です。

しかし生首のヒロインというのは昔の韓国のゲームTomakを思い出しますね…

投稿 : 2023/09/23
♥ : 4

68.2 14 2023年夏(7月~9月)アニメランキング14位
デキる猫は今日も憂鬱(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (63)
293人が棚に入れました
「吾輩は猫である。しかしただの猫ではない。 空前絶後の『デキる猫』である」 仕事はできるが生活能力が壊滅的な会社員・福澤幸来は、ある日凍死寸前の仔猫を拾う。諭吉と名付けたその猫はいつの間にか猫にあるまじき大きさに成長し、ダメなご主人様に代わって料理、洗濯、掃除、買い出し、ご近所付き合い……あらゆることを完璧にこなす“デキる猫”になっていた。 「うちの猫ちょっと普通じゃないかも……!?」 そう思いつつ、諭吉のおいしい料理に胃袋を掴まれ、生活の全てを支えられている幸来はもう諭吉なしの生活なんて考えられない! 夢のパーフェクトにゃんことハイパーずぼら会社員のまったりのんびり同居ライフ。
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

日常の中の非日常癒し?アニメ(5話見ました)

会社員の福澤幸来(ふくざわさく)は、昔拾った猫の諭吉と暮らしている。
・・と一見普通な感じだけど、実は諭吉はすごくデキる猫で・・で始まるお話。
原作は4コマ漫画みたいですが未読です。

これ、作画めっちゃ綺麗ですねー。
現実感のある精細な街などの描写に、童話に出てくるような諭吉のキャラは、なんていうか日常の中の非日常が強調されてるみたいで、面白いです。

諭吉のキャラもいいですね。
人間くらい大きいけど愛嬌あるし、喋らないとこもいい。
時々つぶやくココロの声も味があるかも。。

朝起こしてくれて、ご飯作ってくれて洗濯も掃除もお買い物もしてくれる。
こんな猫、わたしも欲しいぞ(≧◇≦)

これ、毎日頑張ってる「私」のための非日常癒しアニメなのかもです。
・・と思ったけど・・↓

でも・・幸来はもう少しちゃんとしたほうがいいと思うw
ごみ部屋とか、飲みすぎて上司に送ってもらうとか・・
諭吉がなんでもしてくれるドラえもんに見えてきちゃうよ。。

でも諭吉がデキる猫というとこをキャラとして強調したいから、たぶん幸来のキャラをあんな感じにしたのかな。
個人的には幸来も一緒に分担して家事をやったりしてるほうが好感持てるけど。。

1缶め「デキる猫は今日も憂鬱」
{netabare} ご飯作って待ってるのに、遅くなる連絡しないのはダメだよー。
お風呂掃除の諭吉の恰好かわいい。{/netabare}

2缶め「デキる猫は大きく育った」
{netabare} 諭吉、すごく頭いいのに、お金で「猫缶」を買う!ってとこで笑っちゃいました。。やっぱネコやな。
スーパーに買いに行く話、好き🛒
優しくて猫好きな店長と着ぐるみだと思い込んでる店員が面白くて。{/netabare}

3缶め「デキる猫はお世話がデキる」
{netabare} 生卵も割ったことないってwギャグだろうけど笑えない。。
たぶんお米も研げないと思う・・それか研がないでそのまま水適当に入れて炊きそうw
いつも感謝してますって言われて喜んで張り切る諭吉☀
こういう一言ってとても大事ですよね。{/netabare}

4缶め「デキる猫は水族館に行く」
{netabare}メインの水族館の話よりもその後のショート小話のほうが面白かった・・かも。
というか、スーパーの話もっと見たい!猫OKとか可笑しい。。{/netabare}

5缶め「デキる猫はお誕生会にも行く」
{netabare}幸来って諭吉にお世話されてるってよりも介護されてるが近いんじゃ・・w
なんでもしてくれるスーパー猫がいていいなとは思うけど、こんなんじゃダメ人間になっちゃうわ。
会社ではデキるひとって思われてるとこもなんかツラいような。
次回予告、スーパーの店員映ってちょっとだけ次回が楽しみになるわたしw{/netabare}

また感想追加したいと思います🐈‍⬛

投稿 : 2023/09/23
♥ : 17

猫好き さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

な、なぜこんなにハイパーなHD化?www

お話は、出来るOLとして知られている福澤幸来が、雪の降る寒い日に公園
で子猫を拾う。でも、子猫は幸来の部屋に入って知るのです。彼女は実生活では家事一切できず部屋を汚部屋にしてしまうダメな奴でした!

そのあまりの汚部屋に驚いた子猫は考える。出来る猫としてこの女性の面倒を見なければ彼女はリストラされてしまう!そしたら猫缶ももらえない。この女性の面倒を見なければ!そして子猫は大きく大きく育って今では幸来を支える家政婦な猫になっていた!!!

そんな感じの原作は基本4コマ漫画で、私の大好きな「猫がこうだったらなぁ」系日常物。巨大な猫がお世話好きで面倒見てくれるなんて癒し系の極み!私も諭吉みたいな猫と一緒に暮らしたい~~~、私もお世話して~~と思いながら毎回読んでます

なので、どんなアニメなるのか楽しみにしてて、見ました第一話目。ええっと、、、3DCG多用、っていうかモブシーンまできっちり作ってある、、電車が揺れるたびに乗客も揺れてる、、、家の中までめちゃめちゃパース入ってる!おお、これっていったい何のアニメだっけ?w

原作者、絵はうまい方だけど決してこんな感じではないから驚いた。これはアニメ独特な演出。ここまで3DCGを多用して果たして原作のゆるさが出るのかって気なったんですが、違和感ないですねぇ。出来る諭吉とダメな幸来。その対比はよくでてます

ただ、演出として気になってるとこは、諭吉がしゃべることかな。彼はふんふん、ふぎゃぁ、ごろごろ、くらいで十分だと思う。いかに諭吉が出来る猫で感情表現が豊富とは言え、心の中でとはいえ言葉に出してしゃべっちゃうのはどうかなぁ

原作では特に意外な事実や秘密があきらかにされるような話ではないので、ダメな幸来とそのダメな関係者を優しくお世話してくれる出来る猫諭吉をゆるーく描いてくればそれでいいし、今のところは上手く行ってますね

投稿 : 2023/09/23
♥ : 1

Tenjin さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

まさか女の子メインでないアニメで癒やされることになろうとは

原作の漫画は全巻持っています。1~3話までの感想。

声はどのキャラもイメージ通りでした。皆、違和感なく聞けます。主役の二人は某ニーアのコンビでもあります。

映像は日常系にはもったいないくらいシャープでよく動く作画です。下からのアングル多めでパースの効いた画面が多いですが、何度か見ていれば慣れますね。

仕事はできるが家事能力が壊滅的なOL幸来と、それを補って余りある万能猫の諭吉はちょうどいい組み合わせ。アニメの動く映像で見ると、幸来のダメ人間っぷりとそれを嘆きながらもきちんと世話する諭吉のマメなキャラがより強調されている気がしました。

普通の猫はもちろんかわいいですが、諭吉のような規格外の巨体なのも独特のかわいさがありますね。母性というか父性というか保護してくれる存在としての魅力があると思います。実際、飼い主の幸来が熱を出したときは、社畜精神で出社しようとする彼女を止めていましたが、その姿はまさに子を心配する親のようでした。

その一方、一種のツンデレでしかも割とチョロいタイプでもあるというのがいい。隠してもにじみ出る愛情が感じられるところです。
(折り畳み傘を持たせてくれたことへのお礼を聞いてさっそく豪華な夕食を作ったり)

そういえば、諭吉は近所のスーパーに慣れた様子で買い物に行っていました。スマホによる動画投稿が気軽にできる現代ならすぐに撮られてネットに拡散されるのが現実なのかもしれませんが、そういうのはない。同じマンションに住むおばあさんのように猫であることを知りながら普通に受け入れているのは、優しくていい世界ですね。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 3

68.0 15 2023年夏(7月~9月)アニメランキング15位
君たちはどう生きるか(アニメ映画)

2023年7月14日
★★★★☆ 3.6 (29)
112人が棚に入れました
宮崎駿監督が「風立ちぬ」以来10年ぶりに手がける長編アニメーション作品。
宮崎監督が原作・脚本も務めたオリジナルストーリーとなり、タイトルは、宮崎監督が少年時代に読み、感動したという吉野源三郎の著書「君たちはどう生きるか」から借りたものとなっている。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

考察は無力。エロスとタナトスについて感じればいいと思います。

 この作品、ネタバレ禁止、イメージ禁止でしたが、これは戦略というより苦肉の策でしょう。だって、紹介の仕様がないですこんな話。別に悪いというわけでは無いです。まあ、どういう意味かは見た人ならわかると思います。

 1回しか見てないです。それで思ったのはこの作品の考察はすべて役に立たないと思った方がいいです。解答を欲しがっては駄目です。自分で考えるから意味が出ると感じました。なので、これから書くのはたわごとだと思って下さい。

 さて、本作の1つ目にして最大のひっかかりポイントは、ここまで露骨なプライベートなストーリーが映画作品として許されるかどうかという問題です。
 少年が疎開する、父親が飛行機工場を経営しているというのは宮崎駿の子供時代そのままでであることから彼を投影している作品というのはわかります。

 が、あまりにも露骨に散りばめられたジブリ作品要素が沢山あります。王蟲の風防から始まって、トトロの森のトンネル、もののけのコダマ、ナウシカの菌糸、紅の豚の飛行機(船)の列とか庭園のガゼボ、最後の方のカリオストロなどです。多分全作品分あるのでしょう。それはデータベース的な楽しみとして私は嫌いですけどいいとします。が、 {netabare}13の積み木は駄目{/netabare}でしょう。自分の業績をたたえているだけ。本物は俺の作品しかない、と言っているように見えます。

 これは私小説ですらない何かなのではないか?と思ってしまいます。私小説は体験をそのまま描くにしても、少なくとも作品世界の登場人物として描く必要があると思うのです。
 が、本作のこの部分、過去作を連想させる要素は、ジブリ作品を見ていること、宮崎駿という人間を知っていることを強要しているように感じました。もし本作を視聴するのに、外面的な宮崎駿像を知っていないと読み取れないものがあるとすれば、まともな映画作品ではないと思います。
 本人が私小説と言っているわけではないですが、じゃあ、この部分について我々は何を見せられているんだ?という話です。

 これが「宮崎駿物語」とかいう題名で、露骨にそういう話だよと言われているなら分かりますが、本当にこれが劇場用アニメとして許されるのか?という疑問がわきました。

 そして、鳥ですね。どういう文脈でつかわれているか、というと、やはり目だと思います。なにを考えているかわからない不気味な目です。インコが顕著でしたが、インコ=大衆あるいはインコ=ジブリ社員とも見えました。あの塔はどう考えてもジブリを表現していると思います。

 本が沢山あった意味は何かです。ジブリがアーカイブ化したということでしょうか。アオサギは鈴木敏夫氏にしか見えません。少年と最後の老人は両方とも宮崎駿かなあと思いました。


 2つ目。継母と実母の描き方です。これはすごかったですね。テーマとしてはこちらの方が優れていましたが、これが宮崎駿の内面なのかは分かりません。
 冒頭の主人公が寝てしまったときの継母が見せた表情はぞっとしました。あの和洋折衷の屋敷の不思議な感じと描写の美しさ。7人の小人=老婆=妖精のようなイメージ。すべてが高レベルでした。

 夜の自分の知らない両親の顔。妊娠や寝顔や作りものの肉体など、継母から感じるエロスはものすごかったです。手塚のケモナーに対応するのは宮崎氏はロリコンだと思ってましたが、継母=近親相姦的な想いもあったのでしょうか?
 実母と同行した老婆についてです。{netabare}あの老婆が若返った姿などもひどくパワフルな描写でした。あのよぼよぼの老婆の昔を知る意味。実母についてはエロスというより、実母にも若くて可愛い時期があったという、人間の時間経過の不思議な感覚が良く描けていました。その母と胎盤のアナロジーである石室に入るのはエロいですけど。つまり、人間の生まれてから死ぬまでについて、特に家族の年齢について感じる不思議さ、エロさがイメージされました。{/netabare}

 この点をしっかり描けていたので、私小説的な不満が気にならなくなるわけではないですが、ここはさすがジブリという描写でした。もちろん冒頭の火災のシーンはすごかったですが、ちょっと風立ちぬの震災のシーンの焼き直しに感じました。


 3つめ。エロスとタナトス。海のイメージと弱肉強食的な生命の循環、昇天=成仏=生まれ変わりのイメージ。魚の解体と内臓。巨石の墓、地下世界という黄泉的な映像。船は言語的には女性のイメージでもあります。弱ったペリカンに対する視点の切り替えなども印象的でした。
 
 一つ一つの意味性を考察するより、こういったエロスとタナトスを象徴するイメージが見事に描かれていました。これは良かったですね。恐らく神話とか美術作品などから引用したと思われる映像が沢山ありました。私は全部ひろいきれませんでしたが、ここで見せた生死観は素晴らしかったです。

 不思議の国のアリスのようなワンダーランド的な冒険譚と、あの世を旅する神話のようなイメージが見事に融合していました。


 で、最後にタイトルですけど、これはまあ訳わからないですね。別に解説も聞く必要もないです。「君たちはどう生きるか」と宮崎駿が問いかけられて、ジブリを作る=映画に人生を捧げてきた。それが自分にとっての真実だったという話かな、と思っています。正解じゃなくて全然かまいません。

 多分もう1回見れば、それっぽい事を沢山かけると思いますが、やっぱり1回に留めて、上の2番目と3番目のポイントを感じてモヤモヤするのが大事かなと思います。ただ、うーん。もう1回…迷いどころですねえ…

 しかし、この作品は考察すればするほど意味性が出てきてしまい、その分作品を見た意味が希薄になる気がします。

 ただ、そうか。レビューを書いてて気が付きましたが「君たちはどう生きるか」は、「君たちは」ですから人から答えを貰うんじゃなくて自分の体験や感性で考えろ、かもしれません。つまり、宮崎駿氏としては「どう生きるか」は自分で考え続ける事だから、この作品がどういう作品かはそれぞれが感じてくださいという意味かもしれません。
 つまり「どう生きるか」とは考察で教えてもらうな=視点や解答を外部に求めるな、ということかもしれません。

 うん。やっぱり宮崎氏の生い立ちや経歴・家族なんかを分解したり、アニメーターとしての影響とか、過去作その他がどこに反映しているかを見つけても、意味はなさそうです。逆にそれらは反映しているでしょうがそれは宮崎氏の「サイン」でしかない気がします。私小説と取られて仕方がないとは思いますが。

 作画はものすごいですけど、そっちの印象よりストーリーというか視点の切り替えが早いので、そちらに気を取られてどこが凄いのかははっきり覚えていません。

 なお、2週間以上前に見てすぐに書いた他の映画サイトのレビューにはかなり低い点数つけました。が、こうやって時間がたってから考えると印象も変わるし不思議な余韻があるので、文学的な味わいでは優れていたと思います。

 ただ、総合点は2点で十分と思えば、それも正しい気もします。




 

投稿 : 2023/09/23
♥ : 13
ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

宮崎駿氏の天命、ジブリからの報奨。

冒頭、久しぶりのトトロの絵に時代を感じました。
心なし、佇まいもしゃんとなる自分が少し可笑しかったです。

10年ぶりを噛みしめるのは、捉えどころのない官能感です。
120分の長座ですが、満喫も堪能も一期一会と欲張りました。

~  ~  ~

官能というと、何やら妖しげです。

言うなら根源的な生命の営みにブルルッと震えたり、奇遇な縁にカヘヘッと歓ぶとか。

五感の昂ぶりに浮き沈みする疼きだったり。
甘やかな陶酔感、色さえ失う極致感とかかしら。

宮崎氏のペンタッチは、逞しい想像力、類を見ない表現性を描く。
彼の絵コンテは、ファンタジーの王道に花と宝石をちりばめる。

2013年9月、氏は引退宣言をします。
でも、アニマを形にせずにはいられない職人でもあります。

10年もの筆まめ。
ついに日の目に適うクオリティーを仕上げたということでしょう。

その集大成です。
一見の価値、一考の余地が十二分にあります。

~  ~  ~

さて、感想です。

「アニメーションにはアニメーションで返したい。」
そう声に出るほどに当てられました。

羨望に応えるのは、底なしの想像へのアプローチ。
憧憬に見てとれるのは、底ぬけの創作へのトリビュート。

ここまで求めてこれた。
ここから始めていければ。

その非凡さで、地球儀を回していく。
のぼる太陽に刮目し、しずかに目尻を細めるのです。

~  ~  ~

驚いたのは、時空の縛りに囚われないクリエイターとしての気迫と、一期一会にまみえる商才とのイニシアチブコンフリクトが見られたこと。

端的に申し上げれば、10年余の時計の巡りに問いかける宮崎氏のリアリズムに対して、なんの手間もかけない告知と番宣に工夫を入れた鈴木氏のスピリットの衝突です。

この話題性は盛り上がりました。
衆口一致の第一歩は、うまく踏み出しているようです。

とは言え、正直なところ、お二人の歩調に合わせるのは、かなりの骨折りでした。
でも、バトンワークの妙は、胸に沁みる幸いにもなりました。

~  ~  ~

ストーリーを追うのなら、参考に足る本がいくつかあります。
ただ、私はそれらを読んでいないので、あからさまな情報弱者です。

君たちはどう生きるか?
この問いかけは、わたしは何のために生まれ、何を成し遂げるのか?に反射されます。

ナウシカ、シータ。
あなたたちは、どんな風に乗っていた?

さつき、千尋、雫。
あなたたちの瞳には、何が映っていた?

生と死、光と影。
大人と子ども、個人と社会。

その構造にうかがえるビジョンは、内心に矛盾を満たし、外界との衝突は否めません。
もしも、前後左右を見回すのなら、大地に居場所を定め、風に帆を立てねばなりません。

目にそびえ立つ障壁を、どう乗り越えるか。
耳をざわめかせる喧噪と、どう折り合うのか。

主人公たちの気構えに心を寄せれば、愛を打つ試金石に自分を重ねる旅でした。

~  ~  ~

主人公の少年・牧眞人は、宮崎駿氏の生き方をトレースしているようでもあるし、高畑勲氏の生きざまを映しているようにも感じます。

だから、既存の作品を手元に引き寄せながら、一つひとつの演出を論じるもよいでしょう。
あるいは、新境地と割り切って、いわく言い難い思惑やもと酔いしれるスタンスも良きです。

お二人が、畑を深くたがやし、丹念に水を蒔き、たわわに実らせてきた果実の結晶です。
次代につなぐリュックに詰め込んで、さぁ君たちの番だとエールを送っているようです。

~  ~  ~

鳥たちは不思議な存在です。

クリエイティビティに躍動し、自己と集団とを主張し、生きるために蜜を求め、華やかな社交場や煌びやかな勲を欲しています。

閉じられた門を開こうとし、高い空へと羽ばたこうともし、逸る気持ちにそれぞれのオープニングを飾ろうとしています。

その塔は形を失せ、力を失ってしまいますが、それでもジブリのマジックを存分に受け取れとばかりのオーラを放ち続けるのでしょう。

鳥たちの羅針盤になり、置き土産となり、止まり木ともなるのならという祈りが潜ませてあるように感じます。



~  ~  ~

過去に省み、未来を鑑み、さて、今日のわたしはどのように過ごしていきましょうか。

斬新なインスピレーションにハミングを楽しんだり、軽やかなミームに囲まれて暮らしを彩ったり。


生きろ。
生きねば。
生きていく。


素晴らしいアニメーションには、素晴らしいアニメーションでお返しをしてほしい。

今は、ただそう願うばかりです。



おまけ
{netabare}
パンフレットを販売初日に買い求めました。

一読して・・・? 再読して・・・?? 

再々読して・・・???

アニメ本体にも勝る衝撃!!!


絵コンテから始まるという宮崎氏の原石なのか
マーケティングにかけるジブリの新境地なのか。

とにかく何かものすごい秘密を覗き見たようで、思わずのけぞりました。


今では、その報奨にすっかり畏まっています。
{/netabare}

投稿 : 2023/09/23
♥ : 14
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

流石にこれで最後だと思った宮崎駿監督の集大成

(※内容は先日某所で投稿した内容とほぼ同じになります)

私は、あらすじ程度は踏まえないと何も語れないでしょ?との方針の元、
“ネタバレなし”レビューを核心部分はタグで隠した上で投稿しています。

ですが本作は、あらすじはおろか、キャストや、ジャンル等、公開前に事前情報がほとんど伏せられた作品なので、
本レビューは全面的にタグで隠させて頂きます。


レビュー前に、劇場鑑賞した雑感だけ

面白いの?……良作。劇場鑑賞するだけの価値は十分あったと思います。特に作画、音響面。

傑作なの?……自分の中では良作止まり。2023年マイベストアニメ映画も今後、良作公開が続けば本作はベスト10に入れるか微妙な位。
マイベストジブリ映画という観点でも、ほぼ良作以上しかないジブリ作品の中では本作は下位グループ。

オススメなの?……宮崎 駿監督作品が好きならオススメ。が、“国民的アニメ映画”になり得るかは不透明。近作の『ポニョ』や『風立ちぬ』から何かを感じられる方じゃないと厳しいかと。

ここまで事前情報隠した意味あるの?……ある。事前公開設定で苦手かもと“ゼロ話切り”する風潮下では、ジャンルどうなるのか?というワクワク感も貴重なエンタメ体験ではないかと。


以下レビュー。
{netabare}
【物語 4.0点】
一応のジャンルは異世界転生物。神隠し物。
生きづらさを抱える少年・眞人(まひと)が冒険を経て、現世で生きる糧を得る典型的なジュブナイル。

『千と千尋~』ではこっちの世界の場面など数分でしたが、
本作では現世に当たる戦時中の日本での悶々とした少年の葛藤の描写にも多くの尺が取られ、
現実世界で数多く張られた伏線が、ファンタジー世界の動向を左右する際に回収されるプロット構造。
現世と異世界を行き来するカットもあります。

疎開先のお屋敷での淡々とした日常描写が続き退屈する可能性もありますが、
公開前にジャンルなどの基本情報も伏せたことで、どこでファンタジーに転換するのか?
という期待が鑑賞の集中力の源になった面も大いにあり、
その点では「情報がないことがエンタテイメントになる」との鈴木プロデューサーの目論見は外れてはいないと感じました。

事前公開ビジュアルをアオサギに絞ったのも上策。
あの鳥人間?は何者?と誰もが気にしているアオサギに、
ファンタジーへの予兆を集中させるプロデューサーと監督のタッグによる誘導も機能していました。


現実とファンタジーにまたがる世界観には、過去作を思わせる要素も詰っており、
これまでの宮崎駿監督作品の中でも一際、集大成感がある作品でもありました。

ただ、私は嬉しさより、これで本当に最後になるのだろうなとの寂しさの方が上回りました。
作品メッセージも私には、要は本の世界やファンタジーにこもってないで、
現実世界でちゃんと生きなきゃダメだよという既視の説教の再生産にも感じました。

次世代の作り手たちが発信してきた内容と同様のテーマを、
企画段階で同時期に構想しても、6年以上の制作期間を費やす内に、トレンドからは乗り遅れた感。

新しい作品を生み出す役割は、次世代に託されたのだなと思いました。


この種のジュブナイルやテーマが好物であるはずの私が、
鑑賞後モヤモヤしてしまった心理を自己分析すると大体こんな感じでしょうか?

ま、正直、『ポニョ』を越える考察難度に私の頭が付いていけなかったという説が有力
なんですけどねw


【作画 5.0点】
IMAXレーザーにて劇場鑑賞。

作画は手描き重視。
CGはおびただしい数の鳥の大群の処理など補助的に用いられる程度。
(アオサギだけじゃなく、ペリカン、インコと鳥超特盛りですwヒッチコック級のトラウマですw)

日常のちょっとした場面での人体の動きへの宮崎 駿監督の飽くなき探究心は健在。
精密に設計した機械や建物を構築しては壊す趣味も相変わらず。
今回は(※核心的ネタバレ){netabare} 「下の世界」を丸ごと{/netabare} 壊してしまったので、スケール面では過去最大ですね。
これを実現するため背景にまで作画を入れる人員や労力は厭いません。
(原画陣に米林 宏昌監督らが入ってるってどんだけ戦力豪華なのかとw)

ジブリが内部保持し続けた大量の手描きマンパワーは、
近年の新海誠監督作品など、作画カロリー大量消費プロジェクトを回す支援部隊としても重宝してきましたが、
宮崎 駿&高畑 勲両監督がアニメを作るため設立したスタジオジブリが役割を終えた後、
この人的資源を今後も継承活用するのか、新たな技術等で代替するのか、
次代のアニメ業界の割と大きな焦点です。


【キャラ 4.0点】
主人公少年・眞人(まひと)
良家のボンボンですが、怪鳥?を狙撃するため弓矢を自作したり、
女を助けるため弦をつたって壁面をよじ登ったりと、
アシタカ、パズー級の逞しさも垣間見せる少年。

ただメンタル面は梅雨入り真っ只中。
眞人は実母・久子を空襲で亡くした過去を消化しきれず、
新たに義母となる久子の妹・ナツコとも折り合いが付かない。

時は喰えるか、生きられるかの戦時中。
相対的に贅沢なお坊っちゃまの悩みを抱えて、
自分だけ苦しいみたいな面をぶら下げて國民学校に登校しても上手くいくはずもなく。

義母や学校から逃避するように、眞人は、
{netabare} 同学との喧嘩で負った傷の上に、自ら石で側頭部を殴りつけ大怪我をする{/netabare}
という悪意ある自演により部屋と自分の心の扉を閉ざそうとする。

眞人の自己嫌悪の原因にもなっている自身の悪意や嘘。
もはや眞人の傷心に寄り添えるのは実母が遺した『君たちはどう生きるか』などの本の世界くらいしかないのか?

現世と乖離しつつある眞人の心理状態は、
{netabare} かつて本の世界に吸い込まれるように「下の世界」に誘われ、
今は「下の世界」の調律者となっている大叔父様にとっては、
「下の世界」の役割を託せる逸材に映る。{/netabare}

主人公を始め、現実とファンタジーを橋渡す人物像は練り込まれています。


{netabare} 「上の世界」では女中の老婆陣の一人、「下の世界」では命の源“わらわら”を世話する逞しい女性である、{/netabare}
キリコなど、女性や老人が元気なのも如何にも宮崎 駿監督作品。


【声優 3.5点】
主人公・眞人役で初主演を務める18歳の若手俳優・山時 聡真さんを始め、
キャスト陣は俳優・タレント・歌手・モデルで固める。

集大成として、木村 拓哉さんを特別出演させるなど、過去作のキャストの名も見られますが、
過去のジブリ出演声優も含めて、アニメ声優をメインから外す近年の方針は徹底して変わらず。

出演タレントのTV番組での宣伝など、事前の話題作りをやらなかった本作でこのキャスティング。
晩年の宮崎 駿監督の声優軽視を越えた声優無視の意図が私にはサッパリ分かりません。

この辺りを少し追記すると、
宮崎駿監督自身は木村 拓哉さんの演技を純粋に必要として起用したのでしょうが、
私には過去作のキャストも起用して大団円の流れだと思ったのに、
声優はあくまで外すなんて、キムタク出すなら田中 真弓さんや高山 みなみさんも出せよムキー!となった感じ。
独りよがりな要望でしたね。スンマセン。

ただ、例えばナウシカ役の島本 須美さんにナツコを演じさせたら、
俗世は汚れているけど、私は汚れた世界で生きていくといった感じで、
コミック版『ナウシカ』とシンクロして粋なキャスティングになったのでは?
と欲が出たりします。



主演の山時さんなど発声は卒がなかった印象。
怪鳥?アオサギ役を怪演した菅田 将暉さんの濁声には独特の味わいがありました。

ただ炎の魔法少女・ヒミちゃんには歌手・あいみょんではなく、
“ちゃんとした声優”で萌えたかったですw


【音楽 4.5点】
劇伴担当は久石 譲氏が定番のピアノとストリングスを提供。

ですが「下の世界」へ旅立つ前の日常シーン等ではBGMは多用せず、
時に無音の中で、異音を鳴らして、ファンタジー世界へ誘う違和感を演出。
IMAXの恩恵は、作画だけでなく音響、特に効果音の面で強く実感しました。


ED主題歌は米津 玄師さんの「地球儀」
4年前にスタッフ側から打診され、監督からコンテを渡されて練り上げたバラード。
節々に、作品を捉えたワードは感じましたが、
何分、事前情報が少なすぎたので、私は作品も本曲もまだ咀嚼し切れていません。{/netabare}

投稿 : 2023/09/23
♥ : 11

67.9 16 2023年夏(7月~9月)アニメランキング16位
ホリミヤ -piece-(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (67)
336人が棚に入れました
君がいて、みんながいて。僕らのピースが揃っていく。 シリーズ累計800万部を突破した人気漫画「ホリミヤ」。2021年に待望のTVアニメ化、そして2023年7月、前作では描かれなかった原作の人気エピソードなどをキャスト・スタッフが再集結し、新作アニメの放送が決定!! 堀京子は、美人で成績も良く学校ではクラスの中心的存在。 ある日ネクラなクラスメイトの宮村は、ケガをした堀の弟創太を家に送り届けたことで堀と距離が縮まり…堀をきっかけに同級生達とも交流を深めていく宮村。 みんなと繋がることで鮮やかに変わっていく日々。そんな毎日は、青春が詰まった超微炭酸系スクールライフ!

67.8 17 2023年夏(7月~9月)アニメランキング17位
もののがたり 第二章(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (42)
168人が棚に入れました
歳を経た器物は、やがて“心”を宿し、付喪神となるーー 塞神より力を授かり付喪神と対話し、常世へ還す生業ーー”塞眼”。 塞眼御三家の一つ・岐家の次期当主、岐兵馬は大切なヒトを奪われ付喪神を憎悪する。 千年の都、京都で暮らす長月家の当主、長月ぼたんは”家族”として愛する六人の付喪神と共棲する。 過去に囚われ、力ずくで付喪神を封殺し続ける兵馬に、祖父造兵は「彼らの声を聞き、導くこと」を指し示す。 祖父が出す条件は今一度、付喪神を見極めるために居候として長月家で家族と共に過ごすこと。 付喪神へ正反対の想いを抱く兵馬とぼたん。二人は出逢い、一つ屋根の下で暮らすこととなる。 人と付喪神。縁を紡ぐ付喪ノ語り。
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

【最終】2期は始めからアクセル全開でかなり面白かったが・・・そこで終わっちゃうのか。

【レビューNo.83】((最終レビュー)初回登録:2023/9/19)
コミック原作で2023年作品。全12話。
1期のレビューを書いたので、2期も継続して書いてみようかなっと。

(ストーリー)
憎しみをもって付喪神と対峙する兵馬の考えを改めさせるために、付喪神と共棲
している京都・長月家にお世話になることになった兵馬。
そこでぼたんや付喪神との共同生活や共闘を経て、次第に兵馬は考えを改め成長
を見せていく。
しかしその裏では、兵馬の兄・姉の仇である唐傘の付喪神が、ぼたんを狙って動
き始めたのだった。

(評 価)
1期であまり進捗の見られなかった
・ぼたんとの恋愛模様
・兵馬は兄・姉を殺した「唐傘の付喪神」を追っている
・兵馬の人間としての成長 (後半伸び悩み)
が2期でどの程度進むに注目ですかね。

・第1話:冒頭で「2人の恋物語」とはっきりいっちゃったよwww
 {netabare}・ぼたんとの恋愛模様
  ・冒頭のナレーションで
   「これは付喪神に彩られた2人の恋物語」
   ってぶっ込んできたのは驚きでした!!
   ってことは、それなりに恋愛をガッツリやるってことだよね?!
   こんなこといっちゃって大丈夫なんでしょうか。
  ・今回を観る限り、周りは2人をくっつけようという動きが見られ、1期に
   比べそういう方向性は色濃く出てましたが、肝心の2人は色気なしですねw
   まあ、冒頭の言葉がどれだけのものか今後に期待ですね。
 ・兵馬は兄・姉を殺した「唐傘の付喪神」を追っている
  ・今回は回想がメインですが、「唐傘の付喪神」のバックには、術師のような
   存在がついている描写がされていた。
   (兵馬の兄・姉はその者が張った「術返しの陣」に誘いこまれた模様)
  ・そして今回のラストには唐傘をさし、兵馬を見つめる不気味な女の姿が・・・
   正直前半は退屈な感じだったので、今後の進展が期待できそうないい引き
   だったのでは。第1話としては悪くないです。
 ・兵馬の人間としての成長
  ・今回、「雅楽寮」という京都三大付喪神の一角が登場。祭りの最中に現れた
   付喪神を鮮やかに封殺しました。それに対し兵馬はその実力を評価し、礼を
   述べるなど、付喪神との付き合い方を心得てきた模様。
   (「付喪神=憎むべき存在」は大分改善された模様)
   この「雅楽寮」は暫く京都に留まるようで、今後の絡みも楽しみです。
  ・そして兵馬は京都塞眼「門守家」に出稽古するなど、周りとも上手くやって
   いる描写が見られました。
   こちらの方は少し大人になったのかなって感じですかね。

 冒頭は兵馬の来る前の前日譚のドタバタ劇を見せられるなど、不安がよぎりま
 したが、後半盛り返し第1話としては悪くなかったかなっと。
 しかし作画が1期に比べ、かなり劣化している気が・・・
 ぼたんの可愛さが半減しているし、京都の大祭りのはずがめっちゃチープな感
 じでこの先大丈夫かって感じですね。
 今回あの2人の恋愛がどう進んでいくのかは、楽しみになりそうですね。{/netabare}

・第2話:これは納得!→作品の核心に触れた重要回
 {netabare}>「これは付喪神に彩られた2人の恋物語」
 どれほどのものかと思いましたが、結構ガチできてますねw
 ・前半パートから恋愛街道まっしぐら。
  ・まず「兵馬×鏡」で「デート指南」&「ぼたんへの想いリサーチ」
   修行三昧でデートのことなどまるで分かってない兵馬に、鏡がショッピング
   ・食事・ボーリングといった疑似デート体験でレクチャー。
   そして兵馬のぼたんへの想いを探っていきます。
  ・そして次は街中で「兵馬×夏希、恵(ぼたんの親友)」が遭遇。
   そのまま2人は兵馬をゲット!!
   「遠い親戚」ということになっている兵馬とぼたんのことを、ぐいぐいと追
   及していきますw

 ・しかし、本番は後半の「長月代表(羽織、匣)×雅楽寮」の会談でした。
  ここで「雅楽寮」が「兵馬×ぼたん」の結婚の真の狙いを推理します。
  → ぼたんに宿る「稀人」を封じるため。
    ・以前、人間不信から「稀人」が一時的に顕在化「現人神」となった。
    ・人間を愛することで「稀人」を眠らせ続けることができるのでは?!
  ここに来て、ようやく「結婚」と「妖モノ」が繋がりました!!
  これがこの作品の核心のようで「2人の恋物語」は単なる作品の彩ではなく、
  重要な意味を持っていたようです。
  そして長月家の付喪神達は「婚礼調度の付喪神」!!
  なるほどこれは納得です。
 ・そして兵馬の評価は、「雅楽寮」曰く
  ・障害を乗り越えられる塞眼の力
  ・ぼたんの秘密を知っても偏見を持たない度量
  ・成し遂げるための強い意志を持ち合わせている
  超優良物件のお墨付きじゃねーかwww

 ・最後に「雅楽寮」が京都に戻ってきた理由
  → 新たなる「指定付喪神」の捜査
    「そやつは唐傘をさしておる」
  1話に続き、今度はぼたんを見つめる不気味な女の姿が・・・
   
 1期後半は仕込み的なところがあり、なかなか話は進みませんでしたが、2期に
 入ってアクセル全開!!観ていて非常に面白いです。
 こういうのを観るとやっぱり「連続2クール」でやって欲しいとつくづく思い
 ますね。
 作品の核心に触れ「2人の恋物語」からますます目が離せなくなりましたし、
 「指定付喪神」もめっちゃ気になる、これは予想以上の作品となるかも。{/netabare}

・第3話:まだ3話なのにこんなの飛ばして大丈夫?!(褒め言葉)
 {netabare}・Aパートは「百人一首同好会」の暗躍w
  ・ばたんと親友の夏希、恵が所属するのが大学の百人一首同好会。
   「男手がいる」と兵馬を呼び出すと、ぼたんを授業に出席させ、その間に
   同好会員全員で兵馬に迫ります。
   兵馬には逃げられましたが、「あの2人をくっつけるぞ!!」と結束を固
   める彼女たちwww
  ・グダグダ感は拭えなかったですが、兵馬とぼたんの2人のシーンを描いて
   も「業務連絡」みたいな会話しかしそうにないので、周りから恋愛感を
   盛り上げていくという描き方は、作品としては正解かなと感じましたね。
   まあ本当に「2人のため」なのか「野次馬根性」なのか微妙なところもあ
   りますが、今後の彼女たちの奮闘に期待w

 ・Bパートではついに唐傘の付喪神が牙をむきます。
  ・ばたんと夏希、恵を自らの結界に閉じ込めると、ぼたんを調べ、内に宿す
   「稀人」を覚醒させるために、夏希、恵に危害を加えようとします。
  ・そこへ結界を破り兵馬が参上!!一緒にきた「雅楽寮」の吹枝に彼女たち
   の護りを任せると、兵馬は臨戦態勢に・・・
  ・唐傘の付喪神曰く「私たちが必ずあなたを解き放ってあげます・・・主様」
   ということで
   ・唐傘の付喪神陣営は複数人いる模様
   ・そしてぼたんに宿る「稀人」は、彼らにとって王的な重要な存在
   そういえば1期で「大具足・挂」が「唐傘の付喪神が動きだした原因は、
   ぼたんにある」と言ってたな。
 
 Aパートで、1期の兵馬の言葉「自分はぼたんを守り通す」に対するほたんの返答
 が「『守る』はどこから来たのさー?!」と混乱をみせた様が描かれてました。
 そこにきて、Bパートのこの流れ!これでぼたんは「守る」の意味を理解したで
 しょう。
 → これ、ぼたんに一気に恋愛フラグが立ちそうやん!!
 まだ3話なのにこんなに飛ばして大丈夫か?!って位面白いなw
 ただ折角の兵馬登場のシーンの作画がちょっと・・・見せ場だけにもう一頑張り
 して欲しかった。
 そこだけは惜しかったが、ここまで予想以上の展開で今後も楽しみです。{/netabare}

・第4話:思った以上にいろいろと構想が練られている
 {netabare}・前回唐傘の付喪神の結界を破り、ぼたんたちを助けに入った兵馬。
  ここに匣以外の長月家・付喪神と雅楽寮も集結し、大立ち回りを繰り広げた
  末、どうにか女の唐傘の付喪神の封印には成功した模様。
  (この唐傘は雅楽寮預かりに)
 ・しかし唐傘の付喪神の真の狙いは、長月家で一人留守を預かる匣だった。
  匣は普段から
  ・屋敷への結界
  ・ぼたんの心身への結界(彼女に宿る「稀人」が表に出ないよう)
  とまさに「守りの要」だったのだ!
 ・とりあえず京都塞眼「門守家」の元に身を寄せることになった長月家一同。
  ・匣はとりあえず無事な模様
   ・死の直前に自らの魂を器に封じ込めた(疑似封印状態)
   ・その器も破損しているが、その器を修復すればまた復活できるがそれが
    いつになるかは不明。
  ・今までは匣の結界のおかげで比較的自由を与えられていたぼたんですが、
   匣がいない今、それなりに「制限」と「干渉」が激しくなる模様
   
 >これ、ぼたんに一気に恋愛フラグが立ちそうやん!!
 前回お気楽にこう書いていましたが、それどころじゃなくなりましたね。
 (現在ぼたんは気を失い、門守家で療養中)
 ・唐傘の付喪神の挑発に乗り、守ることよりも唐傘の付喪神を倒すことしか考
  えられなくなっていたことを省みる兵馬
 ・「制限」は受け入れるが「干渉」は内容次第では、と異を唱える長月家・付
   喪神
   → そちらの出方次第では敵に回ることもあると釘を刺してきた門守家
 いやー恋愛模様だけでなく「妖」も方もしっかり話に深みが出てきて、予想を
 上回る展開になってきました!!
 そして上述の通り落ち込む兵馬に「そんなことはない!」と自分を守ってくれ
 たことをきちんと理解しているぼたん。目が覚めると兵馬に対する思いに変化
 が出てくるのかこちらも楽しみです。{/netabare}

・第5話:兵馬の成長を改めて振り返る、今回も良回
 {netabare}>・ぼたんとの恋愛模様
 >・兵馬は兄・姉を殺した「唐傘の付喪神」を追っている
 >・兵馬の人間としての成長 (後半伸び悩み)
 2期開始時に挙げた見所で、上述2つは結構描写が多かったですが、今回
 はここまでの兵馬の成長を振り返るという感じでしたね。
 ・兵馬自身は唐傘の付喪神の挑発に乗り、自分を見失ったことを反省して
  いましたが、周りの評価は
  ・今までなら唐傘の付喪神を倒すことに気を取られ、一も二もなく飛び
   出したところを、きちんとぼたんの安全を最優先に行動していた。
  ・そして力をつけたい理由も憎しみ(付喪神を封殺)から、愛する者を
   守るために変化してきている。
  京都に来て、着実に変わってきていると好意的に見ているようです。
 ・そのこともあり兵馬の父は、
  ・今まで憎しみを忘れないように、亡き兄と姉の「引手」で戦っていた。
   → 今こそ本来の力を引き出すために、自分の「引手」を使う時では?
  とアドバイス。
  兵馬も自分と向き合う覚悟をして、自分の「引手」を封印を解きます。
  ブランクが長すぎたため、使いこなせるようになるまで時間が必要なよう
  ですが、パワーアップした兵馬が見られるのか今後が楽しみです。

 >匣がいない今、それなりに「制限」と「干渉」が激しくなる模様
  ・ぼたんについては京都塞眼「門守家」に軟禁状態(大学も暫く休学)
  ・「婚礼調度の付喪神」については「八衢家」からの呼び出し
  ここで塞眼界について少し語られます。
  ・御三家を頂点にした組織体制の模様
   ・岐家 → 管理下に「婚礼調度の付喪神」
   ・辻家 → 管理下に「大具足の付喪神」
   ・八衢家 → 管理下に「雅楽寮の付喪神」
  という構図になっているようです。
  ぼたんを置いて呼び出しに応じることに難色を示していた「婚礼調度の付
  喪神」達でしたが、「八衢家」が「雅楽寮」を護衛によこしたことで渋々
  呼び出しに応じることに。
  ぼたんについてはその特殊な存在ゆえ表向きの「危険」という以外にも、
  御三家の思惑なんかも絡んできそうで「八衢家」のことがどの位描かれる
  のか今後に注目ですね。

 >目が覚めると兵馬に対する思いに変化が出てくるのか
  目覚め後のぼたんと兵馬のコンタクトもありました!
  さすがに「即落ち」とはいきませんでしたが、ぼたんの根深い問題「人間
  不信」については、明らかに以前より兵馬に心を許したとみれる描写がな
  され、今後の進展を期待させる良い流れだったと思います。

 ここまでアクセル全開だっただけに、一休み的なところもありましたが、
 ・兵馬のここまでの成長と今後の進む道。
 ・ぼたんをとりまく複雑な環境。
 といったものを再整理して、しっかり本作の世界観を提示した良回だったと
 思います。{/netabare}

・第6話:いいと思うのだが、イマイチ人気ないのかな
 {netabare}・今のお前はぼたんを託すに値する存在か?
  拳で語り合う「薙×兵馬」。
  演出としては古いですが、2人のキャラを活かしたいいシーンでした。
 ・「ここまでロック魂を持っていたとはなあ」
  一方「門守家」での軟禁生活が始まったぼたん。その特殊さゆえに周りか
  ら「異端の者」という厳しい目を向けられるわけですが・・・
  自らお手伝いを志願等積極的に交わりをもつぼたん。
  その思い切った行動力に「雅楽寮」も大絶賛!!
  ・単にぼたんの成長を描いただけでなく
  ・その踏み出す勇気をくれたのが「兵馬の生き様」
   → ぼたんの中で「兵馬の存在がどんどん大きくなっていく」という心
     の変化にまで触れたこちらも◎

 2期はどの回もよく出来ていて、本当に面白いんだけどなあ。
 イマイチ人気ない感じなんだよな。
 ・全体に古臭さがあり、主人公の武器も引手とか地味で映像映えしない?!
 ・やっぱ作画にもうひと踏ん張りほしい。
 まあ私自身も2期始まった時は、そんなに期待してなかったですしね。
 ここまで化けるとは思ってなかったなあ。何だかんだいいつつ今期一番楽し
 みにしている作品かも。
 で、5,6話で兵馬やぼたんの成長等を描きつつも、ラストは「八衢家」の呼
 び出しに応じ東京へ向か合っている「婚礼調度の付喪神」を襲撃する「唐傘
 の付喪神」が・・・
 またこの機にぼたんを狙う輩も出没しているようで、次週はまた激しい展開
 となりそうな感じですね。{/netabare}

・第7話:これはロックな生き方なのか?!
 {netabare}5,6話は兵馬やぼたんの人物描写メインでしたが、物語が動き出しましたね。
 ・「八衢家」の呼び出しに応じ東京へ向か合っている「婚礼調度の付喪神」
  を襲撃する「唐傘の付喪神」。
  「唐傘の付喪神」はこちらに3人と全部で4人いる模様。
  強力な結界内に「婚礼調度の付喪神」と封じると、彼らは身動きできない
  模様。
 ・京都では野良の付喪神が大量発生で、「門守家」の塞眼達はその対応に追
  われ、そのため「門守家」本部は手薄になります。
 ・その隙をついて、ぼたん強奪を狙い敵の本隊が・・・
  その首謀者は「雅楽寮」だった!!
  で、「雅楽寮」に以前封印された女の「唐傘の付喪神」も復活しており、
  ここに合流とまさに絶対絶命のピンチ!!
  (「雅楽寮」とは最初からグルだった)
 
 ・首謀者の「雅楽寮」は、
  「ぼたんを大人しく引き渡せば、事を構えるつもりはない。」
  と交渉を持ちかけますが、兵馬も「門守家当主」も他の塞眼達も「No!!」
  と、ぼたんのために戦う姿勢をみせる展開が熱いです!!
  特に「門守家当主」の大樹は、普段は狸親父で油断ならない存在ですが
  ・ぼたんは「人間」である以上「人外の脅威」から守る義務がある。
  ・このような手段を取る輩にぼたんを悪用される恐れがある。
  「ぼたんを守ることは、門守家の総意である」とピシャリと言い放ちます。
  「さっくん」という謎の(京都塞眼)マスコットグッズで一山当てようと
  ズレたところも、これで許しますw

 ・で、首謀者が「雅楽寮」ということは、黒幕は「八衢家」でしょうか。
  ・ぼたんについては塞眼界でも見解が分かれており、排除や悪用目的等で
   暗躍するのは理解できる。
  ・でも「唐傘の付喪神」と手を組むってどういうこと?!
   → ここについてどう説明をつけるのか?
  ちょっとこの点が引っ掛かりますね。
  (まあ「部下が勝手に暴走した」というトカゲの尻尾切りで煙に巻かれる
   可能性もありますが)
  またこの関係はいつからというものあり、1話で書いた
  >「唐傘の付喪神」のバックには、術師のような存在がついている描写
  >(兵馬の兄・姉はその者が張った「術返しの陣」に誘いこまれた模様)
  実はこの頃からズブズブの関係だったとかなら、中々の外道っぷりで逆
  に清々しい感じもしますがwww
  ただ尺の都合もあり「八衢家」についてはどの位明かされるか、ちょっと
  不透明な部分もありますね。

 「雅楽寮」のまさかの裏切りで、事態は大きく動きましたね。
  ・所詮はご主人さまの「犬」で、こんなのロックな生き方じゃない!!
  ・私情を捨て、大義(?)のためにプロの仕事に徹するのがロックな生き方。
 今回は「門守家当主」の大樹が、一番ロック魂を見せつけたって感じでしょうかw{/netabare} 

・第8-9話:椿さん「ベルセルク」と化すも・・・
 {netabare}「雅楽寮」の策略で「門守家」の塞眼達も分断され、兵馬とぼたんは「雅楽寮」
 爪弾と「唐傘の付喪神」時雨に狙われ絶対絶命のピンチに・・・
 ・「ベルセルク」椿さん降臨
  ここに現れたのが「門守家の秘蔵っ子」椿さん。有事に際しいろいろ根回し
  してたようで、登場が遅れたようです。
  椿さんは「塞眼の責務」というより、己の快楽のために恍惚の表情を浮かべ
  ながら2匹の付喪神を圧倒していきます。
  この狂戦士(ベルセルク)ぶりがなかなかグッときます!

 ・「雅楽寮」の狙い
  爪弾よりぼたんを狙う目的が明かされる。
  ・「雅楽寮」の行動原理は「自分たちの音楽をより多くの者に聴かせたい」
   という衝動に基づく。
  ・ぼたんは現世と常世の境目に立つぼたんは、その両世界の扉を開ける「鍵」
   のような存在。
  ・この両世界を繋ぎ混沌状態を作り出し、より多くのギャラリ―が集まった
   中で自分たちの音楽を聴かせることが彼らの狙い。
   それがロックな生き様だと!!
  え―――――っ、これで納得しろと?!
  黒幕の「八衢家」(「婚礼調度の付喪神」を呼び出している時点で無関係で
  はないでしょう)の真の狙いを悟らせないフェイクの可能性もありますが、
  この大騒動の理由がコレだとすると、なんだかなあって感じですね(๑╯ﻌ╰๑)

 ・形勢逆転 → ぼたんの中の「稀人」が目覚めるのか?!
  椿さんの見事な狂いっぷりに戦況は有利かと思いきや、ここに他の「門守家」
  の塞眼達を倒してきた「雅楽寮」吹枝・鼓が合流、更に「婚礼調度の付喪神」
  を結界に閉じ込める任務を終えた3匹の「唐傘の付喪神」も登場と形勢は一気
  に逆転。ちなみに「唐傘の付喪神」4匹は
  → 凩・吹雪・天日・時雨とのこと。(この中に兵馬の仇がいる模様)
  わざと兵馬と椿を痛めつける様を見せることで、ぼたんの心に揺らぎを与え
  覚醒を促すという策略に、ついにぼたんの中の「稀人」が・・・

 ここ2話は戦闘シーンがメインでしたが、そんな中でも
 ・ぼたんの「(守り通すと言った)兵馬を信じる」絆の物語
 ・ついに「仇の付喪神」が現れても、我を忘れず「ぼたんを守る」ことに専念
  してる兵馬の成長
 等意外と細部もしっかりしていたのは高評価でしたね。
 ただ「雅楽寮」のよくわからん狙いは、どう受け止めたらいいんや?!
 それに門守家当主の大樹、お前も負けたんか・・・
 そして折角の見せ場の戦闘シーンの作画がやっぱり弱いんかなあ。
 
 この逆境からどんな逆転劇を描いていくのか、次回を刮目して待て!{/netabare}

・第10話:さあ役者はそろった!
 {netabare}・ぼたんの内に宿る「現人神」がついに覚醒
  その力は強力で、 
  ・付喪神たちは顔を上げることすらかなわず、跪いたまま動けない。
  ・大樹との一戦で傷ついた「雅楽寮」鼓を「見苦しいので廃棄」とあっ
   さりと葬る。
  ・「何かの目的で顕現させたらしいが、思い上がるな!私がどうあるか
    は私自身が決める」
   ぼたんの成長とともに「現人神」の人格も強く形成されているようで
   「雅楽寮」たちも制御できないようです(誤算だった)。
 ・「誰がこやつを止めらるものか・・・」
  その時立ち上がったのが、やはり兵馬!!「彼女を返してくれ。」
  そしてぼたんの心の声を聴くと、ついにぼたんを抱きしめます!!
  更に叫びます。「意地を見せてみろ!婚礼調度!!」
  ・疑似封印中だった匣が復活!
   → 彼の力で「現人神」を封印、ぼたんが帰ってくる。
  ・唐傘の封印から他の婚礼調度も脱出、ここに勢ぞろい。
 ・唐傘で顔を隠していましたが、付喪神の1匹「天日」の顔が晒される。
  → 兵馬の兄・隼人の顔!!(体を奪っていた模様)
   → 兵馬の仇は天日の模様。
 
 「婚礼調度の付喪神」も封印から脱出、「漢の約束」を果たした兵馬と薙
 のやりとりが、ベタですが少年誌漫画っぽく熱いです!
 やっぱこのコンビ最高だわ!!
 それに兵馬の仇も天日だとわかり、本当に展開が熱いです!!
 そして兵馬もついに自然な形でぼたんを抱きしめるという・・・
 こちらもバトル終了後の進展が楽しみです。
 さあ役者はそろいました。ラストに向けてどんな物語をみせてくれるのか。
 次回も期待大!!{/netabare} 

・第11-12話:一応一区切りついたということでいいのか?!
 {netabare}・婚礼調度の付喪神VS雅楽寮(爪弾・吹枝)
  ・雅楽寮の攻撃も復活した匣がシャットアウト。さすが守りの要です。
   婚礼調度の連携プレイで雅楽寮を封殺!!
  ・「苦境の中、己の意地を通そうとしたお主こそがロックじゃった。」
   と兵馬に賛辞の言葉を贈り、散っていた雅楽寮。
  敵ながら最後まで憎めない奴らでしたね。

 ・兵馬VS唐傘の付喪神(天日)
  ・婚礼丁度たちの激を受け、(憎しみではなく)ぼたんを守り通すために
   戦うと宣言した兵馬。兵馬の成長が感じられますね。
  ・引き手の力を引き出し、渾身の一撃を放つも封殺しきれず。
  ・そこへ当主・大樹を始め門守家一門が駆けつける。しかも「大具足・挂」
   までスタンバイの模様。
   → 唐傘の付喪神まさかの撤退www
  え————っ、今期で決着付くんやないんかい!!

 ・門守家恒例の慰労会他
  ・2日間眠っていた兵馬が目覚め、舞台は門守家恒例の慰労会へw
   → 主役は兵馬だと思ったら、匣だったというwww 
  ・今までは唐傘の付喪神を倒すことは、自分1人の問題だと思っていた兵馬
   ですが、これまでの戦いを経ていろいろ気づきがあったようで・・・
   決意を新たにする兵馬。
  ・後日ぼたんは親友の夏希、恵とお茶会。相変わらずの野次馬ぶりですw
   そこに傘を忘れたので兵馬が迎えにきますが、相変わらずもどかしい距離
   間です。
   でも最後はぼたんの方から手を取って・・・

  最初に挙げた(3つのポイント)
  ・ぼたんとの恋愛模様
   → 目に見える成果はなかった。それでも
    → 兵馬:ぼとんを守り通すという意味を改めて理解
         (そこに恋愛感情があるかは不明だがw)
    → ぼたん:人間不信からは前進。兵馬の存在は確実に大きくなった。
  ・兵馬は兄・姉を殺した「唐傘の付喪神」を追っている
   → 仇の名は「天日」と判明。彼の強さも知った。
     (兵馬の戦いはこれからだ!)
  ・兵馬の人間としての成長
   → 戦う理由が憎しみ(付喪神を封殺)から、愛する者を守るために変化。
   → 自分と向き合う覚悟をして、自分の「引手」を封印を解いた。
   → 今までは自分1人の戦いだと思っていたが、仲間の存在等1人じゃない
     ことに気づいた。
  ということで、兵馬の人間的成長以外は、決着付かずで余韻を残す終わり方に
  なりましたね。
  まあ丁度一区切りといえば一区切りなところではありますが・・・{/netabare}

(最 終)
(1期後半のテンポの悪さに比べ)2期は始めからアクセル全開という非常に面白
い展開が続き、「2期で完結するんじゃない?!」という期待大でしたが、そうは
いきませんでしたね。
しかも1話冒頭のナレーションで
「これは付喪神に彩られた2人の恋物語」
と、ぶっ込んできたにも関わらず、この進捗状況はちと期待ハズレかなっと。
でも2人のキャラを考慮すると、ここまでの歩みだけでも十分と言えるのかも。
個人的には恋愛の部分だけでも、もう1話入れてアニオリエンドでもよかったの
では?と思いますが、最近はアニオリエンドへの風当たりが強いとも聞きますしw
総評としては
・作画(特に戦闘シーン)はいろいろ残念だったが
・兵馬の人間的成長は魅力的に描かれていた。
・2人の恋愛・結婚に、物語の上で大きな意味を持たせた作りは◎
 (これがあっただけに、2人の恋愛にはもう一声といいたいが・・・)
・「兵馬×薙」のベタな少年誌漫画っぽい熱さも◎
・雅楽寮や門守家一門のキャラも結構好きだった。
で、何やかんやと今期一番楽しめた作品でしたかね。
(正直視聴前はここまで化けるとは思っていなかったw)

投稿 : 2023/09/23
♥ : 11

67.7 18 2023年夏(7月~9月)アニメランキング18位
Lv1魔王とワンルーム勇者(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (87)
299人が棚に入れました
かつて魔王を倒した英雄にも関わらず、人間社会の繁栄に埋もれて腐ってしまった勇者マックスと、マックスを倒すために蘇った魔王の交流を描く現代風異世界ファンタジー

オグ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

萌え絵好きには合わないかも

■物語の評価
「まおゆう」や「はたらく魔王さま」とか設定がかぶってる~
とは言われたりしてますが、
物語は毛ほども似ていません。
バックグラウンドのストーリーが進みながら
落ちぶれたオッサン勇者と幼女になった魔王の成長?を見守る感じですね。

■声優の評価
豪華声優陣!と言うかまーた同じような声優陣なので
特に声優さんの遊びが入ってる訳でもないので
安心して見れる以外には特にないです。

■キャラの評価
一番割れる所だと思いますが、かわいいキャラクター、美少年とかを見慣れてしまっている人には絵が古いと感じてそれだけで評価が低くなると思います。
ですが、おっさん達が主人公な上に、紅一点が特に可愛くもない3頭身の幼女
という中 キャラの書き分けがしっかりとしており非常に濃い。
美男美女しか出てこないアニメが多い中、ある意味リアルな感じがします。

■作画の評価
キャラの方でも少し触れたのですが古い感じがする。
と感じる人も多いと思いますが、作画めっちゃいい!
細かい絵でないから簡単なんだろって思うことなかれ、表情・表現の一つ一つが細かい。背景も世界観を崩さない安定さ
シーンやカットごとに違和感が出る事なく統一されていて昨今の
ぶっつけ消費作品とは違うのが非常に気持ちいい!

■音楽の評価
特にここの音楽かっこいい!
とかこのシーンにはこの音楽だよね!
は無いのですが、世界観的に必要ないきもする…

■感想
評価がほぼ感想みたいなものですが
だらっと、安心して見れるアニメを久しぶりに見れた気がします。
知的な物・知ってる人だけが笑えるネタなどを仕込まず
王道の馬鹿展開とおっさんの駄目さと苦悩を楽しめるアニメでした。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 1

Rye さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今期1過小評価されていると言っても過言では無い

シナリオの良さ、ギャグの面白さ、キャラの魅力、実力派キャストの方々の最高レベルの魂の演技、ギャグや質の高い面白いコメディの中にしっかりとシリアスを良い具合に混ぜ込んでくるし、アニメーションのレベルもしっかりある。(ギャグの中に笑える程度の下ネタあり)
これだけ要素が揃っているのに何故か、認知すらしてもらえない始末。
やっぱり萌え萌え可愛いキャラが居ないとダメなのか?キャラは外見だけで中身はどうでもいいのか?
この作品を見てこの作品を高評価と捉えている私からすると、本当にこの作品は不遇であり、過小評価というかそもそも見てもらえてすらいない悲しく非常に勿体ない作品だなと思います。
本当にポテンシャルあるし、見てもらえてすらないのが悲しすぎる。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 1

dakiramk3 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

意表を突かれた展開

 てっきり本作品のぱっと見の既視感から、出オチに近い日常系かと思ったら、意外とそういった作品群からは距離を置いている独自性が発揮されているとは思った。

 原作者の癖が詰まった……一般的には特殊性癖な腹筋キャラとか異様なまでのケツ推しの部下といい、あれこれ尖ってはいるが、描いているのは必ず存在するであろうが無視されがちな、ヒーローのその後の描写が、作品世界がモロ現代日本なので若干引き付けにくいところはあるものの、描写自体は概ね説得力があった。
 ……ただし個人的に求めているものとはちょっと違ったけど。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 5

67.0 19 2023年夏(7月~9月)アニメランキング19位
シュガーアップル・フェアリーテイル 第2クール(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (30)
127人が棚に入れました
人間が妖精を使役し、砂糖菓子が幸運をもたらすと信じられている世界――。 そこで聖なる砂糖菓子を作る特別な砂糖菓子職人は、“銀砂糖師”と呼ばれていた。 一流の銀砂糖師だった母を亡くした少女・アンは、跡を継いで、自らも銀砂糖師になることを決意する。 そのためには、年に一度開催される王都の品評会で、職人としての腕前を認められなくてはならない。 王都へ向かう途中、アンは護衛として戦士妖精のシャルを雇う。 シャルは戦士としての腕は確かだが、口が悪く、人間を信用しないせいで、アンとの喧嘩が絶えない。 けれど、そんなシャルと旅をするうちに、友達になりたいと願いはじめるアン。 種族や立場の違い、そして、困難な状況を乗り越えながら人間のアンと妖精のシャルが、ともに紡いでいく未来とは――?

66.8 20 2023年夏(7月~9月)アニメランキング20位
BanG Dream! It's MyGO!!!!!(バンドリ! マイゴ)(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (96)
139人が棚に入れました
キャラクターとライヴがリンクする次世代ガールズ・バンド・プロジェクト、"BanG Dream!(バンドリ!)"から生まれる"現実(リアル)"と"仮想(キャラクター)"が同期するバンド"MyGO!!!!!"(読み:マイゴ)の活動がスタートする。
"迷子でもいい、前へ進め。"をキャッチコピーに燈(Vo)、愛音(Gt)、楽奈(Gt)、そよ(Ba)、立希(Dr)の5人で構成されている。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

最高に面倒くさいガールズバンドアニメ

【物語 4.5点】
私がいわゆる“2.5次元”コンテンツのアニメに関して、しばしばもどかしさを感じるのは、
コンテンツの中核で、偶像(アイドル)であるキャラを傷つけまいと躊躇する余り、
青春描写の踏み込みが浅くなりがちなこと。

物語の中で人物を息づかせるために必要な挫折や醜さを晒す脚本を書くと、
推しを傷付けられたとすぐに炎上する風潮。
それを気にしてか脚本が無難に萌えるネタに迷走したりする。
相当な青春作品の名手でも2.5次元だとカオス脚本を書いてしまう背景かと思われます。


その点、本作はとことんシリアス路線を志向し、序盤からキャラを偶像視せず、
人物同士が全力で傷つき傷つけ合っています。

プロットも最後キラキラなステージで大団円などゴールから逆算する帰納法ではなく、
その都度、このキャラならリアルでどう反応するかを重視してシナリオを紡いでいく演繹法で構築。

キャラにこんなこと言わせたら場が壊れてしまうのではないか?
というセリフもこの人物が言って不自然じゃなければ言わせる。
リアルを突き詰めた結果、最悪物語が崩壊しても構わない。
とにかく視聴者を疲れさせるとの監督の鬼方針w¹

ストレスを9話まで溜めに溜めて10話のライブ回で一気に解放する極端な構成。
煽りを受け11話でバンド名考案、ステージ衣装、新曲と普通の2.5次元アニメなら、
複数回に分けてエモさを醸すチェックポイントとして大事にするイベントを、
たった1回分にすし詰めにし、迷子たちのバンドを象徴する贄に捧げて、12話で慌ただしくバンド結成ライブする忙しなさは演繹法ならではの生々しい感覚。

そして、ライブ後の13話もただでは終わらない。
{netabare} 新バンドAve Mujicaの誕生。{/netabare}
ラストの凡そガールズバンドアニメとは思えないキラキラ感皆無なセリフが心に穴を穿つ重たい衝撃。
MyGO!!!!!はギスギスばかりだったけど、それでも青春していたんだなぁと、
逆説的に思い知らされました。


間違いなく人を選びますし、全然キラキラしてなくて楽しくないし(まぁ、私は終始“ギスドリ”満喫させて頂きましたがw)
嫌悪感を覚える方がいても仕方がない内容。
ですが、私は2.5次元アニメ脚本の自縄自縛を思い切り振り払った本作の挑戦を高く評価したいです。


【作画 4.5点】
サンジゲンによる3DCGアニメーションが軸。
ですが10話の燈から愛音への{netabare} 「一緒に迷子になろう」{/netabare} との殺し文句など、
心を揺さぶる場面では手描き重視で映像を構成することも。

{netabare} 10話ライブシーン{/netabare} のCGを見ていて感慨を覚えたのは泣き顔の進化。
演出の力もあるのでしょうが、各々が違う想いを抱えて、異なる泣き方をする。
この泣きの描き分けがCGでできていることに驚愕しました。
あのシーン。私は泣き顔見るために何度も観てしまいます。

カメラワークについて。10話ライブシーンのように自在にアングルを動かして臨場感を出す演出は相変わらずCGならではだなと思います。

が、それ以上に今回私が興味深いと思ったのが7話の楽屋、舞台裏のシーン。
カメラを敢えて防犯カメラみたいなポジションに固定して、
本番前後のバンドメンバーの落ち着きのない全容を“長回し”で定点観測したカメラワーク演出。

あっちでボーカルが不安で落ち着きをなくしたり、あっちで“野良猫”が気まぐれに動き回ったり。
迷子が迷子のままライブに雪崩込んで、ハプニングだったり、アドリブだったり、修羅場だったりw
俯瞰で体感することで、迷子のバンドのそわそわ感を共有できました。

これが手描きだと掛け合い終わったキャラは描くの面倒だから、とっとと画面から消えて欲しいとなるのでしょうがw
一旦モデル構築してしまえば何時までも映しておける。
これもCGならではの固定カメラ演出だったと思います。


【キャラ 4.0点】
MyGO!!!!!メンバー各人詳細については初回レビューで記したので割愛。

2.5次元では、しばしば、メンバー同士の仲睦まじいカットを多様して、
カップリングが尊い!とファンの忠誠心を上げるビジネスモデルがありますが、
本作はそこも無視。

バンドは上手くいかないもの。絆ではなく打算で結ばれたリアルな関係性の追求。
などの方針の元、脚本がメンバーを和気あいあいとカップリングしそうになると、
仲悪くして!と監督の鬼司令が飛んだそうでw

ただ安易に馴れ合わない女子同士には何とも言えない味わいが滲み出るもの。
私は愛音とそよさんの、どうせ私はこんなだよ、だから何?って感じの“カップリング”が好物ですw


視聴中『バンドリ』が新展開する正体不明の謎の覆面バンドAve Mujicaメンバーが作中で暗躍している。
との噂を耳にして情報を物色。

MyGO!!!!!もポエトミー多用して人を選ぶ面倒くさいバンドですが、
Ave Mujicaに至っては選ばれし者だけが招待される闇の儀式といった感じで、面倒を通り越してもはやアブナイですw

それだけに、どうしてあんな清楚そうなお嬢様方が黒いレースのパン……いやwマスクを付けて、
死と再誕を叫ぶに至ったのか?
何よりCRYCHIC解散の真相は?
制作中だという続編での解答を切望します。


【声優 3.5点】
MyGO!!!!!キャスト各人詳細については初回レビューで記したので割愛。

燈役の羊宮 妃那さん、立希役の林 鼓子さんは声優としてのキャリアもあって安定。

新人の方では愛音役の立石凛さんは、
逃げてる自分を煙に巻く掴みどころのないキャラボイス設定もあってか、
また御本人も初回収録時緊張したと語られていた通り、ややたどたどしい感じ。

それでも5話の愛音の過去掘り下げ回では、
慣れない感じの英語自己紹介も含めて奮闘していました。
ただ、やっぱり私には、愛音のボイスからは中学時代に生徒会長やっていたというイメージは沸いてきません。

一方、そよ役の小日向 美香さんは振れ幅の大きい役柄もあってか見せ場十分。
今後はバンドリだけに留まらず、
悪役令嬢役やメンヘラ女子役から声優としての地歩を固めていって欲しいです。

楽奈役の青木 陽奈さんは……セリフが短くてよく分かりませんでしたw


そんな中、芸能界でも筋金入りの2.5次元アイドル好きとして知られる
宮田 俊哉さん(Kis-My-Ft2)が燈の父役として出演。
先日は総集編ナレーションでも本作の魅力を熱く語っていました。


【音楽 4.0点】
劇伴担当はElements Gardenの藤田 淳平氏と藤間 仁氏。
キラキラ成分控え目。ピアノ等による静かな心情曲が目立つ。
時に無音も選択し、キャラ同士のギスギスした会話に視聴者を集中させる。


MyGO!!!!!のバンド曲は、キーボードを廃し、ギターを二本置く構成で、
メロディック・ハードコアを追求。
会話を交わすだけでは表現困難な心情を時にポエトリーも交えてぶつける歌詞も痛切な青春パンク。

初回レビューにて私はボーカル役・羊宮さんの役者としての力を引き出す“台本”を用意できるかが鍵との趣旨の見通しを語らせて頂きましたが、
10話のライブ曲は彼女が熱演するに値する素晴らしい“台本”でした。

コンテンツ中で“MyGO!!!!!結成秘話”と位置づけられる本アニメ。
アニメ以前にリリースされた楽曲群も視聴前はもうひと押しかな?と思っていましたが、
“前日譚”である本作を観ていく中で、メンバーの積み重ねて来た想いが語られた曲として愛着が沸いて来ました。
その流れで{netabare} 12話で披露された1stシングル「迷星叫」(まよいうた)のライブシーン{/netabare} は嬉しかったです。


【参考文献】¹『メガミマガジン2023年10月号』「BanG Dream! It`s MyGO!!!!!特集」ライブ・イズ・ワンダフル 迷子たちの悔悟と覚悟 (柿本広大監督インタビュー)より。



【10話感想】ここまでの鬱積した想いを詩(うた)に乗せて解き放った凄まじいライブ回
{netabare}
第10話。概略はこじれた諸々を歌の力で解決する音楽アニメの定番回。

この回の凄い所は、音楽の力を最大火力で放つため、
これまでの9話分を使って、前のバンド解散のトラウマ等を引きずるメンバーたちの抱えた迷いやら、汚さやら、自己嫌悪やらを、
キャラクター価値を毀損する勢いで、全力でえぐり出す鬱展開にひたすら費やして、
10話に向けて鬱屈したエネルギーを溜めに溜めて来た所。

9話でバンドが修復不可能な所までドン底まで落として屈んだ上で、
もう歌うしかないと主人公にも視聴者にも腹をくくらせる。
そして、歌で決めると覚悟してからはグズグズと次回に持ち越したりせず、
この第10話一回で一気に決めた所。

{netabare} 再び一人ぼっちになったボーカルが詩の朗読から始め、
おもしれー女だとギターが戻り、ドラムが戻り、
サイドギターが戻り、バンドにトドメの致命傷を与えたと思われたベースも戻る。
そしてポエトリーから蘇るバンドソング。
最後は心を曝け出した不器用な連中が泣きながらライブパフォーマンス。
(ただし“野良猫”は終始楽しげ){/netabare}

このバンドがなぜポエトリーを多用するのか。
OPアニメでなぜ円を囲んで演奏しているのか。
謎の氷解と手応えと共にMyGO!!!!!の完成がいよいよ近づいて参りました。

私も音楽アニメを見続けていると、こういう展開には多々遭遇しますが、
瞬間最大風速という点では過去最大級の感動回でした。


ここまで正直、ギスギスMAXな展開に心が折れそうになることもありました。
(と言いつつここ数話は、{netabare} 闇堕ちしたそよさんの狂気がIt`s そよtime!って感じで、とても楽しませて頂きましたがw{/netabare} )
キャスト陣がインタビュー等で口々に「10話は絶対見て下さい」と懇願するのを信じてついてきて本当に良かったです。{/netabare}


【1~3話までのレビュー】ボーカル・CV.羊宮 妃那、ドラム・CV.林 鼓子に釣られて飛び込んだ『バンドリ!』スピンオフ

長いので折りたたみ

{netabare}
声優が実際にバンド演奏したりする『BanG Dream!』(バンドリ)
新たな五人組バンド「MyGO!!!!!」(マイゴ)を描いたスピンオフアニメ。
初回は#1~#3の90分一挙放送。

【物語 3.5点】
暗い、重い、面倒くさい。
でも、やさぐれてなければロックじゃないとか痛いこと思っている私w
面倒くさいバンドは嫌いじゃないので望む所。

中心人物となる奥手なVo.燈(ともり)らは、中学時代にバンド崩壊という過去を抱えている。
#1~#2にて、事情を知らない外面陽キャ転校生のGt.愛音(あのん)視点で、トラウマの残る人間関係に外側から踏み込んでいく。

#3にて、ようやく燈の一人称視点にて、過去のバンド結成から崩壊までの内情を語るも、
{netabare} バンド活動が終わった本当の原因は明らかにならず持ち越し。
トラウマは解消せず、MyGO!!!!!結成すらされず。{/netabare}
むしろ鬱が深まって初回放送が終わる。

早い展開を求める昨今の風潮では、1話だけの放送だと、地味だと切られかねない。
よって3話まで一気は英断でしたが、それでも好みは分かれそう。
私は3話までに勝負曲披露すべく諸々飛ばしてでもアピールを急ぐ2.5次元が多い中、
中々気骨があるバンドアニメだなと好感しましたが。
初回で、そんなにキラキラした話じゃないよ?と方向性を示したことはある意味、親切ではあります。


【作画 4.0点】
サンジゲンによる3DCG作品。

本音を言葉にするのが不得手な子が多いため、表情描写も果敢。
帰宅して「表情筋死んだ~」ってなる愛音。伝わって来ますw

顔面だけでは語りきれない心情を反映しようと、風景や小物も駆り出される。
収集癖がある燈がペンギン絆創膏コレクションに秘めた、
過去を取り戻せるかもしれない期待と、やっぱり無理かもとの落胆。
繊細でした。

空間を構築してしまえば、視点変更やカメラワークが容易なのもCGの利点。
三人称と一人称の切り替えもスムーズでした。


【キャラ 3.5点】
メインバンドとなるMyGO!!!!!

迷子とマイゴをかけて「迷子でもいい、前へ進め!」とか言い出すし。
歌詞も“うじうじ しくしく”などとこじらせているし。
イメージカラーもブルーだし、曲名の総画数多いし。
キーボードを置かないギター2人体制だし。
捻くれた私はホント良い感じで面倒くさいな~とニヤニヤしてしまいますw

メンバー
Vo.高松燈(ともり)……高等部1年。“羽丘女子学園の不思議ちゃん”。周囲と折り合えないネガティブ思考などをノートにしたためる内に、作詞の才能も開花。

Gt.千早愛音(あのん)……高等部1年。羽丘女子学園に転校後、軽い気持ちで燈をバンドに誘い地雷を踏んづける。ギター&ボーカル志望だが、演奏はご無沙汰なのか今ひとつな模様。

Gt.要楽奈(らーな)……通学先など謎が多いオッドアイ。初回では{netabare} 超絶ギターソロを披露して去っていった{/netabare} のみだが、リードギターになる片鱗は示した。燈がぼっちだとしたら、楽奈はマイペースを守るひとり好きといった印象。

Ba.長崎そよ……月ノ森女子学園。面倒見の良い、優しいお姉さんといった印象だが燈らと同じ高校1年。大人しい子の世話を焼いて、気持ちを決めつけたり、伝書鳩にしたり……。個人的には、そよが一番警戒すべき人物だと身構えています。

Dr.椎名立希(たき)……花咲川女子学園高等部1年。ライブハウスでバイトする目付きが怖い一匹狼。接客態度も極悪wですが個人的には一番デレると萌えるキャラクターだと期待していますw

その他、燈らと中学時代、CRYCHICで同じバンドメンバーだった女子も絡み複数校にまたがる地雷原を形成。


【声優 3.5点】
MyGO!!!!!は2022年4月の結成後は暫くキャスト名を伏せて活動していたそうですが、
アニメ放送を控えた今年4月にキャストが発表。

Vo.燈(CV.羊宮 妃那さん)
最近『僕ヤバ』ヒロイン役で私がますます深みにハマっている声優さん。
2.5次元については私は『セレプロ』八木野土香役でも歌声を耳にしているはずですが、
声量で押すタイプではないこともあってか、あまり印象に残らず(むしろ、よく食べる道産子のイメージの方が強いw)

MyGO!!!!!においても歌唱しているというより、歌詞を台詞に見立てて演じている感じ。
今後の同バンドの浮沈は、作詞・作曲担当が彼女の演技力を引き出す“台本”を用意できるかにかかっているかと。
これまでのリリース曲も、時にポエトミー(曲が始まっても歌わずポエム喋るやつ)も交えて、ささくれていて良い感じですが、私はもっと攻めても良いと思っています。

Dr.椎名立希(CV.林 鼓子さん)
今年解散した声優ユニット「Run Girls, Run!」メンバー。
最近では『ニジガク』の2代目・優木せつ菜役も務める。
鼓子だけに実は鼓も叩いていたという発表は衝撃でした。
歌って踊って生徒会長も勤めてバンドもやるなんてパワフルですね♪
(二次元と三次元どころかコンテンツの区別もついていないw)

2人のキャスト発表が私がMyGO!!!!!沼に迷い込んだキッカケ。


Gt.千早愛音(CV.立石 凛さん)
「S・響・エースクルー合同オーディション2020」合格から響に所属する新人。
アコースティックギターは弾いたことあるが、エレキギターはMyGO!!!!!で初挑戦。
#1~#2ではモノローグ含めてシナリオを引っ張る役柄でしたが、正直まだ固さがある印象。
愛音も色々事情がありそうなキャラ。深掘りと共に新人声優が一皮剥ける様を見るのも2.5次元の醍醐味。

Gt.要楽奈(CV.青木 陽菜さん)
立石さんと同じオーディション合格から響に所属する新人その2。
キャラ同様、ギター経験は彼女の方が豊富な模様。
バンド組みたい願望がMyGO!!!!!で叶う。
『レヴュスタ』中等部で経験済の2.5次元舞台のスキル発揮にも期待。

Ba.長崎そよ(CV.小日向 美香さん)
『バンドリ!』がキッカケでベースを始めた新人声優がMyGO!!!!!でベースを弾く。
コンテンツも8年続くとこうした事例も出てきます。
初回では、そよの含みのある人当たりの良さを好表現。中々侮れない新人です。


【音楽 4.0点】
MyGO!!!!!が歌う主題歌。
OP「壱雫空」(ひとしずく)、ED「栞」共に痛切な歌詞世界ですが、
同バンドの中では叫びも控えめで、光明が差すだけまだ優しい部類。
あとは梅雨明け前にフライング気味に放送開始して良かったなとも感じました。


作中ドビュッシーなどピアノ定番曲が流れるのも、青春劇の割れ物注意感に拍車をかける。
ピアノ演奏する豊川祥子役に配された声優界最強のピアノガチ勢・高尾 奏音さんの激情はいつ爆発するのか?
震えて待ちたいです。


【感想】
私はアプリ『ガルパ』は未プレイ。アニメも1期3話の「きらきら星」の演出が合わずに挫折した口。
今、振り返れば「Poppin'Party」は、私にはキラキラして眩しすぎたのかもしれません。

ただ『バンドリ!』への興味は持続していて、アンテナ張っていた時に目に留まったのが本作でした。

同じ世界観でPoppin'Partyを軸に横へ広がる展開が目立つ印象だったアニメ本編。
最近は下の世代への縦展開もさかんなのでしょうか?
本作なら予習必須の過去作との関連も少な目で、脱落者の私でも何とか復帰して付いていけそうです。{/netabare}

投稿 : 2023/09/23
♥ : 18

たなか さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ブルー・アーカイヴ

青春グラフィティというより実写ドラマかのような愛憎劇。
ブシロの本気を感じるチャレンジングなバンドリ新シリーズ。

バンドリタイトルで損してるがシリーズ初見でも大丈夫。元バンドマンで小説家のシリーズ原案中村航の熱量が濃縮された濃ゆい逸品。やってることは中学生日記だが実写のような生々しさがないので不快にならない程度に青春ドラマを楽しめる。年齢相応に愚かで未熟で不器用な全方向ディスコミュニケーションの嵐。これぞ青春。

これ続編あるのか。まさかアニメごとムジカの前座だったとは。

13
最後の最後で台無しにするブシロの伝統芸が今作も炸裂。

D4DJでも最後の最後に続編匂わせ謎カットブチ込んで余韻台無しにしやがったのにまたしても。水星の魔女や推しの子みたいなインパクト出してナンボってな安易なクリフハンガーもしくはクリックベイト。あれは人気作ゆえの勝ち馬イナゴがいるから成立するのであってだね。

祥子をお嬢様と見せかけつつも行動範囲は庶民レベルだし豪遊成金ムーブもないので「ん?」と引っ掛かりを作って謎を引っ張りつつ、今回で「あー金にモノを言わせてデカい会場埋めたのね」と思わせといて「電車で帰る」「は?電車?」かーらーのーダブスタならぬストレートクソ親父でFIN。「これでバズる!」と思ったのでしょうが、やはりどこかズレてるのもブシロらしい。売りたいのはむしろアベムジカのほうだったのね。

解散の理由も明かされないまま、さらに謎を積み増しして続編へ…。ブシロはこのへんほんとうに下手なまま。どうみても悪手。ただブシロアニメならいつものこと。でもせっかく最後まで見てくれた新規勢には「は?」でしょう。自分は「またかよwww」で笑ってみれたけど。今作はちょこちょこチラ見せしてきてるし最終回にいきなり新キャラを強引にブチ込むマネしないだけ一応学習はしてるが反省して欲しい。

アベムジカのファンには長尺舞台とフルサイズのライブでたまんないでしょう。ファン以外にはいきなり始まるイタい寸劇にポカーンでしかないか。楽曲も激し過ぎずPOP過ぎずでいいバランスとなるか中途半端となるかは受け手次第。ロゼリアよりは厨二感を増してるが楽曲はややPOPになった感。

もともとバンドリの楽曲はほぼ刺さらないが、覆面バンドやるくらいならもっとはっちゃけた楽曲をやって欲しかった。個人的にはこの手の厨二ソングならSHOW BY ROCKのBUD VIRGIN LOGICか、ラピスリライツのIV KLOREの方が好み。でも流石にボーカルはムジカの方が別格に上手い。

ベースの子はとてもこんなバンドするキャラには見えんかったが、そこらへんは次作で語られるのでしょう。わざわざゲームの紙芝居なんか読みたくないので早めに頼む。

パンツ脱ぎっぱなしで剥き出しのマイゴに対してパンツを被ったムジカ。メンバーたちと祥子では明らかに仮面を被る理由が違う。かつてのバンドメンバーを裏切ってまで、華やかなメンツをスケープゴートにしてまで、祥子には目を背けなければならない闇がある。マイゴメンバーにしてはいい迷惑でしかないが。ブッ飛んだキャラしかいない中で、最後まで愛音は一般人なのも良かった。言うてかなりのハイスペなんですが。

最後の最後でやらかすブシロらしさにウケたのでヨシ!

投稿 : 2023/09/23
♥ : 3

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

好きにしはったらよろしいですわ。

バンドリもまあいろいろなハナシがありましたけど、今期のバンドリはひと味違う感じですな。

今回は全体的になんか暗い(笑)

今まではポピパの成長物語とかRASとロゼリアの振り返り物語とかそおゆうまあ比較的ノーテンキなハナシで、それはそれで面白かったんですが、今回みたく新しいバンドの結成からハナシするって場合、また同じようなハナシじゃあねぇ。アレやないすか。

んで、今回はこんな感じでってことなんでしょうけど、実はこのハナシ、ボクはハマっております。


なんだか今期見たいアニメ全然なくてですね。
コレと家事をやるでかい猫のハナシくらいしか見てないんすよねー。


実はボクも一応バンドとか長い間趣味でやってましてですね。
40歳半ばくらいまでやとったんですが、ある日突然いろいろめんどくさくなってやめちゃったんですが(笑)、基本バンドなんてものはまともな人間が簡単にハマるものではありません。

とゆー結論に至ったボクからすると今回のバンドリは実に面白い。


特にメンバーが素晴らしい。

タイコはいつもイライラしててオレのゆうことがきけねえのかとゆーオラオラ人間で、サイドギターはヘッタくそで全然練習しないし(笑)、ベースは八方美人の性格ゲロ悪オンナ。リードギターはどうにもならんし(笑)、ボーカルのコだけが陰キャなところを除けばまとも。そんなん。


だからまあリハも常に険悪な感じで、とにかくなんでお前らバンドやってんだってゆうくらい仲が悪い。

んで、仲が悪いのかってゆうと実はそうではなくて抱き合えばお互い棘で傷つけあっちゃうみたいなそおゆう関係なのかな。

なんしかメンバーそれぞれはお互いあまりレスペクトしてないのだけれど、ボーカルの子が書く歌はレスペクトしてるようなんで、ライヴでバチっとはまったら実はすげー!みたいなすぐ解散する伝説のバンド的な。

なんかそおゆう感じのバンド様相を呈しております。


最初からずっと見てて、これスモーキーメディスンみたいなバンドじゃね??とか思ってしまってひとりニヤニヤしとります。


とにかくですな。バンドみたいなもんはそうそううまいことイケへんのですよ。

せやからうまいことイケへんバンドの話はものすごシンパシーを感じてしまい、うんこれ面白い!となってしまうボクを誰が責められよう。


さて、今後の展開ですけど、とりあえずどうなってほしいとかはありませんで、解散するもよし、メンバーそれぞれ別のバンドに拾ってもらうもよし、楽器自体をやめちゃうのもよし、好きにしはったらよろしいですわ。

どんな結末になってもそれはそれでええ思いますんでとりあえず最後まで見てこましたろかなとは思てます。


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


とゆうことで『ダミだこりゃ~このバンド~』と9話見終わって思ったのですが、10話。

これは神回でした。

いやまあもう『ふーん』『へー』の連発でして、まさかそんな風にしてバンドメンバーの演奏が再開されるにいたるとは思いもよらない展開でした。

先にも書きましたがメンバー同士は人間的にはお互いレスペクトしてないのですがこのメンバーを繋ぎ止めていたのはトモリちゃんの詩だったのですなー。

なので、トモリちゃんがメンバーを繋ぎ止めるために歌い続けたのかどうかはわからんのですが(おそらく違うと思う)、とにかく魂の叫びをステージの上から発してそして届けと(これがまた誰に向かってだとか実はよくわからない)。

早いハナシこおゆうことではないかと思いました。


それにしてもラストのライブシーンは実に圧巻で、ものすごいカタルシスのあるステージでした。

これはもうバンドリのライブ史上最高といってもいいほどのステージでした。
(あんなライブされたらそのあと演奏できないよ~。あの後にブッキングされてたバンド可哀想だな~とか思ったりしました。)

なんつったってノンリハぶっつけ本番のライブででサビのメロは出てくるわ、キメは合っちゃうわ、なんだこいつらすげえな!と。

そんあわけあるかいっと思いつつ、いや待てよメンバーによってはセッションで稀にそおゆう時あるかもなとか。

思ったりしてですよ。


いやいやなかなかでした。


まあとにかくそんなわけでステージはものすごいよかったんですが、やっぱりこのバンドはダメだと思うのですよ。

だって、そんじゃあちゃんと活動するかって話になって、ちゃんとリハやって、ライブの計画立ててってこいつらやるか~?って考えたら絶対やらへんて。ってかできへんて(笑)。

でもまあ、クライシックのコピバンじゃあダメだってことと、曲作りは誰かがDTMとかでつくったプリプロを譜面に起こして演奏したりするのはもはやバンドではないとゆうことは気が付いたっぽい。


さぁ~。これあと2~3話で終わっちゃうのか~。
いったいどおなるのやら~~~。

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

とゆうことで最終回見てしまいましたわ!

とにかくMyGO!!!!とゆうバンドが出来上がって活動してゆくってことになりましたな。

相変わらずメンバー同士仲悪く、てゆうか歯に衣を着せぬお付き合いができる仲間ってんですかね。

お互い気を使いながら仲良しクラブをするってんならバンドなんかもともとせんほうがええのや!的な人間関係なのかなんかよくわかりませんが、なんかそおゆうよくわからないメンバー関係で成り立っておりますよこのバンドは。

またプレイヤーとしてのレスペクトもメンバー同士あんまりないみたいでそおゆうのんでうまいこといくのかどうか甚だ疑問ではありますが、とにかくトモリちゃんの書く歌がこのバンドの扇のかなめとなっておりましてですな、まあなんとゆうか意識的にはみなさんプロなのであります。


しかしなんか長続きしそうにないなぁこのバンド(笑)。


そおいえばこのMyGO!!!!とゆうバンド。
リアルでもこの声優さんたちが演奏してライブやってんですねー。

ツアーもやってんのかな?
よくわからんけどライブ映像も何種類かYouTubeに上がってますがな!

それがまあまあちゃんと演奏してるんですよ!ビックらこいたー!!

声優さんが練習してバンド的なこともやってまっせみたいなんではなくて、もともとある程度演奏できる人らを選んでキャスティングしてるんすかね。

なんかそんな感じですぜダンナ。

でもボーカルの羊宮妃那ちゃんて僕ヤバの山田ですよね。
これからお芝居の仕事がいそがしくなりそうなのに大丈夫なのか~~~。


心配だ!


・・・ま、ボクがそんなこと心配してもしょうがおまへんですわな。


とゆうことでいったんMyGO!!!!の話はこれにて終わりとゆうことですな。
いやあめちゃくちゃ面白かったですわ!


ほて、この次はバカテク・ヴィジュアル系の仮面バンド、オンナ版MALICE MIZERみたいなバンドの話がメインとなるんですかね。

よくわからんすけど、最近またああゆうバカテク・ヴィジュアル系のバンドも人気なんすかね。

ああゆう速弾き系のギタープレイとかきょうび流行らんような気もしますけどどうなんですか。そんなことないんですか??


ままとりあえず引き続きさらなるダークな展開が待ち受けてそうでいずれにしても楽しみです!!

投稿 : 2023/09/23
♥ : 9

66.8 20 2023年夏(7月~9月)アニメランキング20位
百姓貴族(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (27)
98人が棚に入れました
北海道の農家に生まれ、農業の魅力や厳しさを知る漫画家の荒川弘。 彼女が農家で生まれてから漫画家になるまでに経験してきた数々の出来事を、専門知識を交えて面白おかしく紹介していくエッセイ漫画。 単に農家の生活を追ったものではなく、作業を通して巻き起こる様々な事件をネタとして描いている。

猫好き さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

農業エッセイマンガのアニメ化

原作者は鋼の錬金術師の荒川弘。彼女が新書館のウィングスで連載してる同名農業エッセイマンガが原作。連載は結構な長期になってて単行本も七冊出てます

私はこの雑誌を定期購読してるのでおなじみの作品で、5分枠ではもったない!フルでやってほしいと思ってます。というのは5分枠だとどうして一発受け的なギャグになってしまうんですが、原作の方も基本ほのぼの系の笑い落ちが多いのですが、それでも読んでると北海道の酪農家の現実が垣間見える感じ

アニメは5分枠とは言え、原作の感じは良く出ていると思うので、気に入ったら漫画の方もチェックしてくださいねぇ

投稿 : 2023/09/23
♥ : 1

66.5 22 2023年夏(7月~9月)アニメランキング22位
範馬刃牙 2期(Webアニメ)

2023年7月26日
★★★★☆ 3.4 (17)
65人が棚に入れました
恐竜時代の地層にあった岩塩の中から、1人の人間の男が掘り起こされた。 その男はピクルと名付けられ、最新科学技術の力によって現代へと蘇生する。 ピクルは恐竜と素手で闘い、食料としてきた異次元の戦闘能力を持つ戦士で、その存在は最強を目指す者たち、特に地下闘技場の戦士たちにとって格好の標的となる。 果たして刃牙はピクルに勝利し、その先で待つ父・範馬勇次郎との決戦までたどり着く事が出来るのか!? 刮目せよ! これが史上最強生物決定戦、とだ!!

66.2 23 2023年夏(7月~9月)アニメランキング23位
スパイ教室 2nd season(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (31)
245人が棚に入れました
MISSON《愛娘》の後に起きる-
もう一つの《秘密の任務(ものがたり)》

65.8 24 2023年夏(7月~9月)アニメランキング24位
好きな子がめがねを忘れた(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (100)
347人が棚に入れました
ちょっぴり奥手な中学生男子の小村くんは、めがねをかけた隣の席の女の子、三重さんのことが好きである。 「その分厚いレンズ越しでいい。三重さんのきれいな目に見つめられてみたい。」 不思議な魅力を持つ三重さんに惹かれつつも、話しかけることさえできないまま日々を過ごしていた。 そんな三重さんはいつもめがねを忘れてしまうド天然女子。クラス替えから3日。 隣の席になった小村くんは、困っている三重さんをサポートしようと奮闘するが、そんな想いとは裏腹に一生懸命何かを見ようとする三重さんとの距離が近すぎてドキドキが止まらず・・!? Twitter投稿で数万バズを連発し、月刊「ガンガン JOKER」(スクウェア・エニックス刊)でも絶賛連載中の藤近小梅の大ヒット原作を実力派スタジオ GohandsがTVアニメ化! 近すぎるのに最高にピュアな二人の関係にドキドキニヤニヤ悶絶必死! 2023年夏、めがねを忘れた女の子と「ゼロ距離」から始まるムズキュン純真ラブコメディが始まる!

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

作画が良いとかそういうレベルじゃねぇゾ!。

 開幕異常なアングルから繰り出される、疑似ワンカット風+CG背景やモブCGの多用+グワングワンと動くカメラワークのトンデモナさにやられ、感心というより呆気にとられてしまった…。流石にそれでずっととおしはしないようだが、内容自体よりそれをどう表現するかに注力しているタイプな作品ですかね。


 作画自体はかっしりとしたキャラ表の見本がそのままずっと動いてるような綺麗だが手堅いタイプ(プリンセスラバーの会社と知って納得)でそれほど胸を打つものはないけど、こういう極端な演出はシャフトとは違う方向性だが久々なので少し期待。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 3

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

OK牧場

第7話「好きな子のめがねを持って帰った」、観ましたか~?
「みえだよ~~」のエンドレス、最高でした…。

楽しい(メリー)妄想の中でグルグル回り(ゴーラウンド)をしていた“気遣いの人”の小村くん。
ある日、彼が踏み込んだのは“メガネが無い世界”。
そこでので体験は、まさにセンス・オブ・ワンダーであり、毎日が「メガネゴーラウンド」。
大石昌良さん、今回もまたGJである。

単純になりがちなお話ではあるが、CGを巧みに使って、パースの利いた超広角空間により引き立てる“みえさん”のキャラデザと巧みな演出。
何より、若山詩音さんの無垢な感じのボイスが相まって、とても好ましい作品に仕上がっている。

因みに、“OK牧場”はガッツ石松さんのアレではなく、交流分析“TA”の方のこと。
そこは、小村と三重さんが作る絶対不可侵領域であるATフィールド。

“みえさん is OK 、I am OK”な訳だ。  
       

投稿 : 2023/09/23
♥ : 10

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

目が悪いせいで距離感がおかしい女の子が可愛い。斬新なアングルも面白い

GoHandsといえばKの制作会社として知っていましたが、久しぶりですね。
そういえば何していたんだっけ、と調べたら…
ああ、盗用問題とかありましたね。
そこから復帰しての、しばらくぶりのTVアニメのようです。

3Dがグリグリ動いて普通見ないようなアングルでグリグリ放送しているところが、ちょっと目が疲れる部分もありますが斬新で面白い、の方が勝ったかな。
まあヒロインが可愛いから、その他の難は目をつぶる気になっただけかもしれないですが。

内容としては教室を舞台に繰り広げられる男女一対一の恋愛ものですね。
高木さんあたりが走りかもしれませんが、もはや定番でよく見かけます。
そういうのはヒロインを可愛いと思えるかどうかなのですが…

可愛いですね。というわけで一気に気に入りました。
作画が良く単純に絵として可愛い。
内面はまだまだよくわかりませんが、目が見えないせいで距離感が異様に近すぎるとかは良いですね。絶対にドキドキするでしょう。
主人公の恋する少年っぷりも良いですね。

作画が良くキャラも気に入ったなら、見ない理由はないですね。
視聴継続。先が楽しみです。

投稿 : 2023/09/23
♥ : 2

65.8 24 2023年夏(7月~9月)アニメランキング24位
Helck(ヘルク)(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (49)
225人が棚に入れました
魔界のとある国。一人の勇者の手によって魔王が倒され、新魔王の座をかけた競技会が開かれることとなった。 大会責任者の帝国四天王ヴァミリオは、敵であるはずの人間の勇者ヘルクの参加に激怒する。 決勝戦を前に魔王ウルムの城が陥落した一報を受け、ヴァミリオはヘルクを含む決勝に残った選手たちと共にウルム城奪還へと旅立った。 笑顔で「人間を滅ぼそう」と語るヘルク。 果たしてその言葉は本心か? 笑顔に隠された真実とは……
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ギャグとシリアスのバランスがいいファンタジー(10話見ました)

[9.17追記]
後半クールのPVが公開されてました。
https://www.youtube.com/watch?v=M8Qq-pltl6Y&t=1s
これ見るかぎり、結構シリアス展開になっていくみたいですね。

[初回感想]※各話感想は下にあります。
勇者によって魔王の一人が倒され、魔界では次の魔王を選ぶトーナメントが開催されていた。
大会の責任者である四天王のヴァミリオは、参加者の中に人間の勇者ヘルクがいることに激怒して・・
で始まる物語。
原作はサンデー系のWebコミックで完結。全12巻みたいですが未読です。

調べてみたらアニメは連続2クールで全24話予定なので、原作すべてアニメ化される・・のかな。

夏アニメ選定の時からなぜか気になってたこの作品。
勇者が人間滅ぼそう!と笑顔で言ってるPVとか、ギャグっぽいんだけどその中に漂うシリアスな空気とか。
あとイケメンじゃない主人公とかw

でもあんまりハードル上げないようにしながら視聴開始。

怒りまくる四天王ヴァミリオと冷静な大会副責任者ホンのコントみたいなやりとりが面白いw
声優さんが上手なのもあるのかな。ホンの「あっつ!!」は可笑しくて笑っちゃいました。

その中で時々挟まれる人間の国の謎がいいアクセントになってて先が気になる感じも好きかも。

面白そうなのでほどほどに期待しながら見ていきたいです。

1話「勇者ヘルク」
{netabare}料理対決のパフェ食べてるヴァミリオの顔、なんとなく異世界おじさんのエルフみたいw
魔王を倒したのはヘルクじゃなくて弟で、ヘルクは弟殺しの大罪人とか、攻め込んだ翼の戦士たちとか
謎が多くて先が気になります。次回が楽しみです。{/netabare}

2話「運営スタッフのアン」
{netabare}ほらやっぱりきたー!!ってヴァミリオ、ヘルクのこと結構認めてますよね。
決勝は翼の兵士たちからウルム城を奪還することになり、ヴァミリオが運営のアンとして同行することに。
ヘルクと対面したヴァミリオのすごく嫌そうな顔としつこく握手を求めるヘルクが可笑しかった。
今回もギャグ風味な展開でしたけど、次回からシリアスな展開が待ってるのでしょうか。
ED結構いいですね。ヘルクとヴァミリオはいい友達になりそうな気がします。{/netabare}

3話「未知の敵」
{netabare}大地の毒を制御するために魔族がいるの?
そもそも毒ってなんであるんだろう。大昔事件があったとか?
新世界生物って何?などなど謎が多いですけど今後解明されていくのでしょうか。
そんな謎も気になるけど、キャラたちの掛け合いが面白くて。
身軽なケンロスやチョコ好きドルーシのボケに冷静なツッコミをするヒュラ、キレ芸が面白いヴァミリオなどなど、見てて楽しいです(^^♪
ホンのいつまでですか~!にも笑った。。
そんな中、ヴァミリオがヘルクにつぶやいた「戦え・・」にじんわり。
ヘルクの本心を疑いながらも信じたいヴァミリオの気持ちがわかる言葉でした。
次回が気になる引きも良いですし、これ結構良作かもしれないです。{/netabare}

4話「衝撃」
{netabare}翼の戦士って何かドーピング的なもので人間を改造したもの?
大地の毒や新世界生物と何か関係ありそうな・・でもよくわからないです。
やっとドルーシが活躍したと思ったら。。ヒュラのツッコミいいですねw
ヴァミリオと助けようとしたヘルクがどこかへ飛ばされて・・
この展開、無職転生を思い出しました。
ヴァミリオとヘルクの2人旅になるのかな?変な鳥も気になりますw{/netabare}

5話「孤島の村」
{netabare}知らない島に飛ばされてしまった二人。
この話で一番印象的だったのは・・あの鳥!!
かわいいへんてこな鳥ピウイが面白くて。。声も好き。
ヴァミリオのばかぁー!も定番になってきましたねw
海に沈む遺跡とかまたまた謎が深まったけど、実は結構壮大な話だったりする?{/netabare}

6話「襲来」
{netabare}ヘルクの悲しみみたいなものが少しだけど語られましたね。
ヴァミリオとヘルクの夕食でのお互いまっすぐな会話がいい。
翼の兵士になると人格も変わってしまうみたいだけど、なぜヘルクだけ逃れられたんだろう。そして弟の死の謎も。
アズドラ様、ギャグ要因かと思ってたら意外とカッコ良くて強い!
魔界の強さって、四天王>魔王みたいですね。
各地方に城が複数あって、そこの城主が魔王で、四天王は帝国ですごく強い人たちのことかな。{/netabare}

7話「人間の王」
{netabare}人間の王って不気味な感じだけど本当に人間?
北で魔族が戦ってる魔物って新世界生物?
なんとなくだけど、人間の王って新世界生物じゃないかなって。
ヘルクとヴァミリオのやりとりにほっこり。もう仲良しですね。
最後、ピウイにまたまた笑わせていただきましたw
ほんと、謎鳥いいキャラしてる。{/netabare}

8話「大陸へ」
{netabare}魔女に会えたヴァミリオとヘルクたち。
ヴァミリオによく似た魔女とピウイに似てる大きな鳥・・これって!?
ヘルクを危険な存在だと注意を促す魔女だけど、実は色々と知ってるような気がします。
島を出た二人・・こっそりピウイがついてきてやったーって嬉しくなるわたしw
帰れって言われて不服そうな顔しながらピーって鳴くピウイかわいい♡{/netabare}

9話「蛮族トースマン」
10話「地図を求めて」
{netabare}ギャグとシリアスのバランスがほどほどにいいかもって思うけど、できればもうちょっと世界観にこだわりがあるともっと面白くなると思う。
例えばトースマンの王を倒して元に戻ったのはいいんだけど、お姫さまだけ人間みたいなキャラデザだとちょっと違和感あるので、ちゃんとかわいい猪のお姫さまにして欲しかったかな。
吟遊詩人の女性がちょっと気になります。{/netabare}

また感想追加していきます☆

投稿 : 2023/09/23
♥ : 14
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