「ダンジョン飯(TVアニメ動画)」

総合得点
70.7
感想・評価
122
棚に入れた
617
ランキング
1452
★★★★☆ 3.6 (122)
物語
3.5
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.6

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ネタバレ

ももも さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

アニメ化に際しての細かい解釈にちょいちょい違和感あるかも

点数はデフォルトのまま。完結後に変えます。
最近完結した原作は読了済み。

原作者の九井諒子氏はダンジョン飯で知ったのですが、後追いで見た過去作はストーリー物というより寓話のような雰囲気でプロットに一捻りある短編集が多く、妖怪や魔法が出てくるファンタジーであることは一貫しているものの、舞台も現代から中世日本までバラエティに富んでいます。ジャンルとしては個人的に星新一とか夏目友人帳とか(こっちはちょっと違うけど)方向の印象がありました。

なので分かる人にはわかる、どう見てもWizとかのゲームの世界観がベースにある本作は作風として結構意外な気がして、きっと趣味全振りなんだろうなぁと思った記憶があります。
レベルアップとかゲーム的な抽象化の概念は取っ払いつつ、「死んでも生き返るのが当たり前の世界」は世界観として残し(ここらへんも世界観として後のストーリーで説明あり)、「どういう状態までなら生き返れるか」みたいに想像を広げていく深掘りの仕方も、すごくこの作者さんっぽいですw
で、それと同列な深掘りに食、すなわち飯と料理があり、中心に据えられたのが本作なわけです。

そもそもの視点、切り口がオタクっぽいマニアックさ全開なので、刺さらない人には全く刺さらない気もしてしまうんですが、途中から物語が大きく動くので、そこで印象が変わる人がいるかもしれません。
(個人的にマニアックさが好きで見てて、急にストーリーが動いたので逆に当惑した記憶あり)

---
で、閑話休題。感想タイトルの話。

原作は漫画なので、時間軸を作者の視点で切り取った「コマ」で構成されています。
アニメ化に際してはそのコマで飛んだ時間が補完されてなめらかに動くわけですが、その補完(及び変更)のされ方にたまに違和感がありました。
今のところ「ん?」と思ったのは2箇所だけなんですが、特に注視して見てるわけでもなく、リラックスしながら一回見ただけでも引っかかるレベルだと個人的に思います。
それを挙げてみる。

1. 一話冒頭で全滅する際、戦闘中にも関わらずライオスが突っ立ってぼーっとしてる
ドラゴンに壊滅させられる戦闘は、原作絵では冒頭2~3ページのシーン。
仲間の動き、ライオスの回想(という名の状況説明)も入っているため、ライオス自身は2コマくらいしか描写されていません。
確かに見方によっちゃ止まってるように見えなくもないんですが、普通に読んだら腹ペコで気持ちがやや上の空の状態で「戦っている」描写だと思います。思ってました。
いくらなんでもボッ立ちは無いだろうと(´・ω・`)
作者さんアニメ化にどのくらい関わってるんだろう。

2. バジリスクを威嚇するライオスのタイミング
原作では、怪我をした戦士とエルフっ子がジリジリと追い詰められているシーンで、後ろからライオスが大声を上げて注意を引き、手足を広げて自分を大きく見せることで威嚇します(そしてマルシルたちはドン引きしますw)
対してアニメでは、バジリスクが興奮状態で走り回っているところに割り込みます。見返すとその瞬間、バジリスクは羽を広げてジャンプしてます。
いや、興奮状態の魔獣、しかもダッシュしてきてる状態でそれは無理がないか…?と思ってしまいました。

前半に書いたように、この原作者さんの特徴はファンタジーをマニアックに掘り下げて、独自の世界観を掘り進めることにあると思っています。
つまりディティールが特徴なんです。
そこに解釈違いや無解釈がある(気がする)のが、率直に言ってだいぶ気になりました。細かいんですけどね。

とはいえ、作画クオリティや声優さんなど全体的な質は安定な感じがするので、間違いなく最後まで見ると思います。

---
8話。マルシルとファリンの学生時代の話。
初めてアニメ化の良さを感じました。映像と音楽の力って素晴らしい。
今後は話も展開も濃くなっていくから、解釈違いの余地も少なくなるだろうか。そうだといいなぁ。

投稿 : 2024/02/24
閲覧 : 123
サンキュー:

3

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