りんご さんの感想・評価

3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

「かっこいい」が盛りだくさん。

仕事で観る機会があって、言わば強制視聴だったわけですが、
途中で観れなくなってしまったので再視聴。
車のことが全然わからなくても面白かったです。

車の専門的なことだけでなく、
登場人物たちいろんな人の人生が、想いがたくさん詰まったアニメでした。

TRFの主題歌もバトルの時にかかる音楽もめっちゃかっこいいです。

時速300kmという（私には）未知の世界に魅了させられた人たち、
わかる人にしかわからない無鉄砲な世界でした。
毎話冒頭にwarningが表示されるように、
今は違法行為となった公道にこだわったスピードの話ですが、
その時代を生きた人は現実にもいるわけで。

その人たちには当たり前かもしれない、
「アクセル踏みっぱなしの左足ブレーキ」を表現された時は、かなり驚きました。
自分で運転して高速を走るなんて、教習所とプライベートで１回しか経験ないので、
私は100km出るだけでビビっちゃう。笑
まして免許がAT限定なもんで、MTの話されてもちんぷんかんぷんです。

主人公アキオが出会う車、悪魔のZ。
まるで意思を持っているかのように、じゃじゃ馬の車と表現されていて、
運転手が気に入らなければ事故るという……おそろしい子。
意思を持っているようなじゃじゃ馬をアキオがどう手懐けるか、
という話は割と早い段階で終わり、
もやっとアキオはZに選ばれ、首都高で一番速いと言われ、
そのZとアキオに挑んでくる人たちのお話に変わっていきます。

選ばれた理由がなんとなくな感覚っぽく、
アキオの人生が一番描かれないのが物足りないのですが、
その他がかっこいいのでそのマイナスをプラスに持っていく。

毎回すっごく気になる終わり方をするので、
車のことに興味がなくても、どうしても続けて観たくなる。
それでなくても下手なバトルアニメよりよっぽど面白いと思う。

死と隣合せのレースに挑んでいく人たちの生き様がかっこいい。
人の数だけ背負っているものがあり、捨てたものがあり。
「これ以上（アクセルを）踏めなかった」と舞台を降りていった
男たち……かっこよかった。

運転手だけでなく、チューナーにもスポットが当たります。
伝説のチューナー北見さんがめっちゃかっこいい。
最後には若い女チューナーも出てきたりして楽しい。

このアニメ、父親がとても気に入っていました。
若い頃車をいじっては走っていたそうなので、
そういう人には楽しいアニメだと思います。
ブラックバード……ポルシェに死ぬまでに乗りたいと言ってました。

■ちょいちょい各話感想■
ネタバレ注意
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