「おおきく振りかぶって(TVアニメ動画)」

総合得点
83.7
感想・評価
1585
棚に入れた
8154
ランキング
311
★★★★☆ 4.0 (1585)
物語
4.2
作画
3.8
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
4.0

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okome77 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

心理的描写の多い今までにない野球アニメ

2007年にアニメ化されて、2010年には第2期がアニメ化、5年経った今もずっと第3期の制作を熱望しています。

キャラクターはかなり作者の癖が出ているので、こういう絵柄が得意ではない人には見続けるのは苦しいかもしれません。

が、試合の描写はかなりいいです!!
止まっているシーンがほとんどないくらい動いているし、効果音は作者の母校の野球部に頼んで実際の音を録らせてもらったものを使用しているとか。
吹奏楽の演奏も実際に演奏してもらったものが使用されているので、強豪校と主人公たちの学校で音が全く違います。
また、試合シーンはモノローグや緊迫したシーンなど、よっぽどでもない限り、ほとんどヒッティングマーチが流れているような状況なので、高校野球のリアルさが感じられます。
そこはやはり妥協しない水島努監督らしさが溢れていますね。

2014年に放送されたハイキューの満中勧監督もこの作品で原画やアクション作画監督補、2期では正式にアクション作画監督のポジションについています。
ハイキューをご覧になった方はお分かりだと思いますが、ハイキューの試合描写もとにかく動いていて、スピード感やアングルに拘りを感じます。
その元はおそらく、おお振りからきているものだと思います。
ハイキューを面白いと感じた方にはおお振りも楽しめると思いますよ。

それと、作者がスポーツ心理学を専攻していたこともあり、そういった描写が多いのも特徴。
キャラクター一人一人の心理描写が多く、モノローグも多いので、おお振りのアフレコは本来Aパート、Bパートで録られるものを、Aパート、Bパートに加え、モノローグを録るためにCパート、Dパートが用意されていたそうです。
さらに試合の時は自分たちがどこにいるのかという部分を意識してもらうために各キャラクターがどこにいるのかが詳細に書かれた紙も別に配布されていたということで、細かい部分まで拘った作品になっています。
兼役もほどんどないので、自分のキャラを集中して演じられる環境も整っていたこともあるからか、キャストの全力が感じられます。

今でこそ名前が知られている代永翼さんや中村悠一さんも当時は無名でしたが、この作品でそこそこ知られるようになったのではないでしょうか??
そのほか豪華なキャスト陣が名を連ねていますが、代永さんを含め、当時新人だった方や舞台をメインにやっていた方など、さまざま。
対戦校の選手の中に豪華なキャストが紛れていたりします。

第1期では主な試合は2試合のみでとても少ないですが、あまりテンポが悪いとか引き伸ばしているっていう感覚はありませんでした。
むしろ見入っちゃって…

試合の描き方はかなり丁寧だと思います。
熱いというよりは爽やかな青春野球作品かな??
単純に熱い野球アニメを楽しみたいという方には物足りなさを感じるかもしれませんし、主人公のキャラがウザいと感じる方もいらっしゃるでしょうが、今までにあまりない野球アニメなので、是非見てほしい作品です。

投稿 : 2015/09/10
閲覧 : 226
サンキュー:

4

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